こんにちは。
本日は、薔薇戦争の始まりについてご紹介していきます!

一般的に薔薇戦争というと、赤薔薇の紋章ランカスター家と、白薔薇の紋章ヨーク家の争いであると言われます。そして百年戦争から引き継がれた戦いである、とも言われます。更に広義での薔薇戦争とは、リチャード2世の時代からの政争を指す事もあります。
つまり何所から何所までが薔薇戦争で、その争点は何なのかという定義が難しく、100年ほどのイングランド国内の混乱は、時代を追って争点が変わっています。
 

ここで、一般的なランカスター家とヨーク家の争いを争点とする場合に、その前哨戦は百年戦争時代にありました。
百年戦争を再開させたヘンリー5世は30代で亡くなり、生後9ヶ月の王、ヘンリー6世が誕生します。当然、赤子のヘンリー6世に政務能力は無く、ヘンリー5世の弟たちがそれを担う事となりました。



ベッドフォード公ジョンはその一人で、ヘンリー6世の摂政となり、またフランスの統治も担っていました。つまりイングランドにいる事は少ない訳です。その不在時の代理として、もう一人の弟であるグロスター公ハンフリー護国卿へ就任します。
しかしながら、所詮は摂政の代理。野心家ハンフリーはこの事に不満を持ち、兄ジョンとの仲は険悪になっていきました。ジョンはフランスとの戦争が長引く事は、イングランドの為にならないと考えていた穏健派の代表で、ハンフリーはヘンリー5世を模範とする好戦派の代表でした。


ジョンは悪化をたどる戦局から停戦協定を模索しますが、ハンフリーは同じく好戦派のヨーク公リチャードと結託したり、同盟国のブルゴーニュ領へ侵攻したりと、ジョンからすると邪魔者以外の何者でもありません。後にハンフリーは暗殺されたとも言われています。
こうしたランカスター王朝内の穏健派と好戦派の軋轢から、好戦派はヨーク公リチャードを支持し、その後、議会を無視するマーガレットへの不満分子も、これに加わる形で薔薇戦争が勃発するのです。
博愛主義者と言われるヘンリー6世の周りでは、彼の思惑とは全く異なるベクトルで大勢が動いてしまうのでした。


次回(6/3(金)更新予定)は、そんなヘンリー6世についてご紹介します。
それではまた。
 


こんにちは。
前回、戦争孤児の話を出しましたが、戦争孤児とは戦争で親を失った子供だけではありません。彼らは戦後も生まれ続けていました。それは何故でしょうか?
 
 
確かに戦争によって親を亡くす子供も多くいましたが、戦争が終わった後、治安が悪く、さらわれ売られる子供も生じてしまったのです。

何故そんな事が起きたのかと言いますと、戦争では傭兵と呼ばれる部隊がいます。スイス人の傭兵部隊がこの時代でも有名ですが、彼らはいわば会社のような組織でした。
現在で言う中隊という軍事組織はカンパニと呼ばれ、国を相手に契約を結び、戦闘に参加して代金を貰う組織です。でも彼らは戦争が終わっても、自国に帰る事はせずに山賊と化してその土地を荒らし回るのです。

百年戦争でフランスが苦しんだのも、イングランド軍の攻撃が原因ではなくて、フランス王が雇った傭兵が山賊に化けたからだと言われています。そして国王は、山賊対策として新たな戦争を続けて傭兵の山賊化を防ぐ。駄目なパターンですね。


薔薇戦争に登場する山賊は、また少し違った性格の山賊なのですが、こちらは追ってご紹介します。また、同じように海賊も登場予定です。
この両者に共通しているのは、先祖がイングランドから追い払われてアウトロー化した組織であるという事です。こうした彼らには彼らの主張があり、正義があります。彼らのようなアウトローな組織も組み込んで、本作では「中世という時代」がどういった世界であったのかをご紹介して参ります。
 
 


こんにちは。
先週ご紹介したトムノアですが、二人は戦争孤児という設定です。
長引く戦乱で両親を失い、ペンブルック伯(ジャスパー・テューダー)に拾われて育てられました。
 
実はジャスパーは、兄エドムンド(ゲームには登場せず!)を戦争で失い
その子ヘンリー(後のヘンリー7世)も養育しています。
ジャスパーがヘンリーと離れるのは、ちょうどゲームが始まった頃です。


家系図

ではこのジャスパーと言う男がどういう人物なのかと言いますと、
兄エドムンドとは実の兄弟なのですが、父親が違うもう一人の兄がいます
それがヘンリー6世でした。
 
この三人は幼い頃より実の兄弟同然に育ちます。


そんな彼らの母親はフランス王の娘であり、
シェークスピア曰くイングランド最強にして最高の王、ヘンリー5世の王妃です。
しかしながら、父親が違う、ということは浮気をしていたのか?という疑問が湧きますよね。
それは半分正解です。

ヘンリー5世が若くして死んでしまい、生後数ヶ月のヘンリー6世が跡を継ぐのですが、
同時に王妃は未亡人となってしまいました。
 
そんな彼女はウェールズ人の相手と事実上の再婚を果たします。
その子らがジャスパーとエドムンドであるのです。
 
ジャスパーらは王位継承権を破棄して、ヘンリー6世に忠節を尽くすことになりました。


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