November 2007

November 30, 2007

今年も後1ヵ月

去年の今日も同じタイトルで記事を書いてました。

すっかり寒くなった11月の晦日。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
2007年も残すところ1ヵ月。
去年はココで1年を振り返ってしまい、本当の年末に振り返らないと言う横暴な態度でした。なので、今年は1年の総括は年末に取って置こうと思います。



あ、目標ですか? わらしべ長者ですか?
いやー、すっかりご無沙汰で・・・。

御存知無い方へ↓ この様な企画をやっております。

わらしべ長者


一応、リンクを貼ってみました。もし、何かと交換して頂ける方がいらっしゃいましたら、ご協力をお願いします。
今現在は年間目標のライバルの1人が頭一つ抜け出して、ちょっとピンチです。



ライバル達へ。

年間目標は完全達成しないと意味無いですからね。
部分点とか無いですから。
わかってますよね?

know_the_base at 20:42|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 日記 

November 29, 2007

クワイエットルームへようこそ

クワイエットルームにようこそ

脚本・監督は平成の鬼才・松尾スズキ。
同名自著の実写化。


佐倉明日香(内田有紀)は28歳の駆け出しフリーライター。
でも、フリーライターと言ってもやっとこ手にした、たった800字のコラムに行き詰まり、記事の督促に追われる身。
そんな行き詰った彼女は、同棲相手の鉄雄(宮藤官九郎)ともすれ違いが続く。

精神的にテンパってテンパって・・・・・、明日香は気がついたら、小さな窓しかない真っ白な部屋で両手・腰・両足の5点拘束で狭いベットに縛りつけられていた。
そこは精神病院の女性用隔離病棟。
明日香が目覚めたのは、その隔離病棟の更に隔離用個室、通称「クワイエットルーム」だった。

やってきたナース(りょう)に「アルコールと睡眠薬の過剰摂取(オーバードープ)により、丸2日間昏睡状態だった」と説明されても、記憶があちこち欠如した明日香は自分の状況が理解できない。

少しずつ状況を理解していく中で、少しずつ過剰摂取した日の記憶を取り戻し、どうしてこうなってしまったのかと自分に向き合う明日香。
非日常的な空間で普通じゃない人たちと出会い、明日香の中で何かが変わり始める…。


いやー、面白かった。
脚本・演出・キャスト、どれをとっても秀逸。
斬り方を間違えば重くなってしまう「精神病隔離病棟」と言う舞台をコミカルに、でもキチンと扱い、そこで成長していく明日香の姿に気持ちの良い、清々しい感動を覚える。

女優としての存在感を増した内田有紀。面白くも切ない宮藤官九郎の微妙な演技や表情。ステンレス星から来た無表情ナース・りょう。眉毛の繋がった妻夫木聡。拒食症役でガリガリに痩せた蒼井優。役柄だって分かってるのに本気でムカつく大竹しのぶ。どのキャストも絶妙で、とにかく嵌まってて上手い。
配役・台詞に小ネタも満載でとにかく飽きさせない。

いやー、想像・期待値以上の作品でした。
ま、でも、内容的に全国公開で大々的にやれる内容じゃないですね。
ブラックジョーク、下ネタも満載だし、あの笑いは結構シュール。
でも、大人のエンターテイメントとしては最高なんじゃないでしょうか?
まぁ、金曜ロードショーではやらない(やれない)だろうなぁ。

てか、庵野監督のヘッタクソな演技がツボでした。

最終評価 A+


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November 27, 2007

チロルチョコ きなこもち味

きなこもち

あなたは食べたコトありますか?
10円で買えるチョコレート「チロルチョコ」。
様々な味のチョコレートが、ひとかけ10円。

そのチロルチョコに冬の期間限定で出る味に「きなこもち」があります。
それは、甘過ぎないきな粉味のチョコで中央の牛皮(もち)をくるんだ形状をしていて、一口でパクリといきます。

コレ、美味いですよ。

すげーーー美味いです。
一口食べたら「お口の中が餅つき大会やーーー。」って叫ぶくらいには美味しいです。

僕の心の10円の菓子ランキング1位は不動の「うまい棒メンタイ味」だったのですが、コイツによって塗り替えられました。
今まで知らなかったコトを悔やむくらいです。

凄いですよ。10円でよくぞココまでと思います。
非常に人気が高いのか、コンビニを探しても売り切れてて見つかりません。

冬の間に何とか見つけて、買いだめをしたい今日この頃。
大人は大人買いをしても良いのです。大人なんだから。

know_the_base at 19:28|PermalinkComments(5)TrackBack(0) 日記 

November 25, 2007

民主の代表は菅直人が良いんじゃないか?

ちょっと前の話題になりますが、民主党の小沢代表の大連立構想から辞意表明、さらにそれを数日で撤回した一連の問題。遅くなりましたが、アレについての僕の意見を少し。

あ、注意です。僕は民主党員ではナイですよ。

さて、改めまして。
一連の騒動を振り返ってみると、確かに次の衆議院選挙を睨んだ場合、あの小沢氏の行動はマイナスの要因にならざるを得ない。それは有権者側から見て、密室での大連立構想は「政権を獲る!」と明言した人間の行動とは相反するモノであり、今までの彼の発言からすると「言ってる事とやってる事が違う」と言う印象を強く受けざるを得ないから、当然と言えば当然。

でも、だ。
一応、分からないなりに小沢氏の立場に成ってみたりもして、しばらく考えてみました。

まず、国会議員の仕事って何か。
それは立法府である国会において、法律・法案を作ること。当然ながら、これが最大の仕事。これは疑う余地が無い。
で、今現在は参議院と衆議院は多数の政党が異なる「ねじれ」の状態にあり、そして、このねじれの状態になってから3ヶ月間、一本の法案も国会を通過していない。

その時に、仮にも参議院第一党の民主党代表である小沢氏が大連立の可能性を考えない人で良いのか?

庶民である僕個人としては当然、大連立には反対です。大反対です。
安倍時代の様に強行採決でバンバンに法律を作ることなんか望んでいません。大政翼賛バンザイで少数派の意見なんか関係ねぇと言わんばかりの政治は絶対に嫌です。
いっそ、今の「ねじれ」では法案なんか通さなくて良いから、このままの勢いで自民党の隠してきた膿をどんどん出して、次の選挙で衆議院も民主に獲って欲しいと考えています。

でも、僕の立場と、仮にも国会に対して責任を持つ参議院のトップである小沢氏の考えは当然違う。違わないと困る。
「何とか少しでも自分達の意見が入った法案が通るようにならないか。」を考えるのが彼の立場では当然。
その可能性を最大限模索してるのが何故にバッシングの対象になるのか。
自分達の仕事は「法案を作ること。」なのに、法案の通らない現状を「良い。」と思ったら、そりゃあ職務放棄でしょ。
むしろソッチが叩かれるべきじゃないか?

僕が考えるに、選挙はただの結果。
選挙があって、選ばれて、メインである議員活動があって、次の選挙では議員活動の「結果として」当選すかも知れないし、落選するかもしれない。
有権者にとっては選挙こそが政治に関われる全てだと思えば重要でも、議員にとってはあくまでも選挙は活動の「結果」で良いと思うんです。
当然、結果を出さないつもりでの議員活動ってのも困るんですが、結果ばかりを睨んで過程が疎かになりすぎてしまうのも、ちょっと違うんじゃないかと思う。


ただ、一連の流れを見てると「密室での会談」はダメでしたね。
てか、政治なんだから何でもかんでも公開できる訳が無いんだし、密室で会談しても良いんです。
まぁ、ソレは良いんですけど、それを外部に知られちゃダメ。

あと「辞意表明」の流れがイカンですね。
民主党内部の足固めを考えたのか、小沢氏個人の示威行動だったのか分かりませんが、あの流れはナンともグデグデ感が漂います。

でも、小沢氏が大連立構想も可能性に入れられる人だ。ってのは逆に僕としては政治家として凄い。とも思いました。だって、民主党にとって今の流れで大連立は無しなのに、ちゃんと法案成立を考えて可能性は模索するってのが凄い。

なので、大連立構想を考えた小沢氏の行動自体はアリだと思うんです。


で、結論として思うこと。
小沢さんって代表向きじゃないよね。あくまで黒幕で、後ろで操る人。
小沢さんが黒幕で、じゃあ代表は?って考えてみる。まぁ、鳩山って二世でパンチが無いので、菅直人とか良くないですか?
頭も切れて、甘いマスクで、言葉も出るから議論もイケル。
薬害エイズ問題を斬ったのも厚生大臣時代の彼だし、彼が何で失脚したって「女性問題」でしょ?

どーーーーーーーーでも良くないですか? 女性問題は。
政治家にとって大事なのってソコじゃないでしょ?

政治家は「政策実現力」が全てで良いじゃないですか。
政治家のプライベートな人間性なんて悪魔で良いんですよ。むしろ毒にも薬にもならないマイホームパパ(タイゾー)じゃ困るんですよ。
政治家の家族じゃないんだし、僕らに関係無いじゃないですか政治家のプライベート。

ってことで菅直人が民主の代表にならないかなぁ? と想像するだけの小さな庶民でした。


あ、岡田さんも良いかもなぁ。 でも。 んー。華が無いか。

know_the_base at 08:11|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 国内問題 

November 21, 2007

スパイダーマン3

スパイダーマン3

プレステ3を買った時に、オマケでブルーレイディスク版スパイダーマン3とD端子が付いてきました。ソニーさんはブルーレイの普及に必死なんでしょうね。
まぁ、おかげ様で我が家の映像環境は相当に良くなりました。

せっかく貰ったモノなので、鮮度が落ちすぎる前に鑑賞しました。
いやー、とにかく綺麗ですよ。ブルーレイディスク。


さて、本編の内容。

1・2と大ヒットを飛ばしたスパイダーマンの第3作目。
今作も前作までと同様、VFX駆使の迫力アクションシーンが目を奪う。
そして、この作品の魅力は単純な勧善懲悪アクションだけでなく、強大な力を手にしてしまった等身大の青年・ピーターの心を描く所。今回でもそのテーマは健在。


スパーダーマンの力を手に入れたピーター・パーカーは恋人のMJとも上手くいき、数々の敵との戦いを経て街の人気者となったスパイダーマンには市民栄誉賞が送られる。
人生の絶頂に慢心していくピーターは、その影で育ってしまったMJの悩みにも気付けないまま、彼女を傷つけ、MJとの心の距離は開いていってしまう。
そんな時に叔父の仇であるフリント・マルコが砂の怪人サンドマンとなって刑務所から脱獄してきた事を知る。
復讐心に犯されていくピーター。
心の闇にのまれたピーターをどこからか現れた黒いスパイダーマンスーツが覆う。その黒いスーツはピーターにいまだかつて無い力を与える。

黒いスーツの力に酔うピーター。しかし、そのスーツは彼に力を与えるだけでは無かった・・・。


んー。内容テンコ盛り。 テンコ。盛り。過ぎちゃったかな。 

主人公のピーター、恋人のMJ、かつて親友だったが今はもう父の仇としてピーターの命を狙うハリー。そして、新キャラのマルコ。それぞれのキャラクターが心に闇を抱え、葛藤する。
今回、ピーターは心の中の闇と戦いながら、現実の敵とも戦わねばならない。しかも、敵はハリー(ゴブリンJr)、サンドマン、更に裏スパイダーマン・ヴェノムと多い。
各個人の内面を描き、そして更にアクションシーン。二時間強で表現するにはちょっと要素が多すぎる。かな。

まぁ、ツマラナイ訳ではないですが、僕にとってはちょっと長かったなぁ。

最終評価 B


あ、ブルーレイ、凄いですよ。凄く綺麗。
後は5.1chスピーカーかなぁ。

know_the_base at 18:56|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 2007年に観た映画 | 映画 さ行

November 20, 2007

真三国無双に夢中。

真三国無双5

日曜の夜にプレステ3を買って以来、真三国無双5三昧です。


んー。ゲームとしての完成度はナカナカ。

とにかくグラフィックスは綺麗。
髪の毛とか、皮膚、炎、水、河の流れ、金属の質感とか、風に流れる布とか、よくぞココまでって感じ。
まー、プレステ3のフルスペックはまだまだ引き出しきれていないんでしょうけどねー。

ゲームの中身はシステムの変更や、キャラの定番だった武器の変更、技の変更など、良い意味でファンの期待を裏切ってくれていて、シリーズファンとしては嬉しいような、違和感があるような感じ。
まぁ、今はとにかくソレもひっくるめて楽しんでいますがね。
今回は難易度設定が高めで、そうそう簡単にクリア出来ないようになっていて、まだまだ遊べそうです。

まぁ、現在は夢中なのでこんな感じ。特に内容はありません。


てか、典韋の武器が鉄球って使いづらいし。

know_the_base at 23:58|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 日記 

November 19, 2007

プレイステーション3 & 真三国無双5

プレステ3

「やりたかったぞーーー!!」

と、言う訳で、買ってしまいました。プレイステージョン3&真三国無双5。

まだDVDが出たてだった8年?前、大学生だったのに4万円以上したプレステ2を「真三国無双をやりたいから。」って理由で買った僕が、ソレの5が出たってのに買わないわけ無いじゃないですか。

まぁ、今後のラインナップも魅力的なのがポツポツ出てきましたし、本体自体も少しマイナーチェンジしたモデルが出て価格も手ごろになりましたしね。

良いんですよっ。 買ってもっ。 大人なんだしっ。


てか、ワイヤレスコントローラーって落ち着かないっす。

know_the_base at 06:39|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 日記 

November 17, 2007

恋空

恋空 1

新垣結衣が可愛かった。

最終評価 C+





あれ? ダメですか?

えーと、今日は本当は「クワイエットルームへようこそ」を見に行ったんですが、昨日までは14:00〜だったクワイエットルームが朝の9:45〜になっていた為、急遽「恋空」を見ることにしました。

新垣結衣主演、ミスチルが主題歌。って要素に魅かれてはいたんです。

いわゆるケータイ小説で女子中高生の間で大ヒットし、書籍化され、ソレもベストセラーになった作品の実写化。

要約すると、高校一年生のミカ(新垣結衣)がイケメンのヒロ(三浦春馬)に出会って恋する話。以上。

恋空 2

↑こんな感じ。

全編、内容がペラッペラです。
レイプとか、人の死とか、出産とか、友情とか、色々全部軽くって、見てて疲れます。
あまりの内容と、あまりのセリフと、あまりの演技に随所で失笑が漏れます。
ツッコミはもう、飽和して、どうでも良くなります。
そもそも登場人物の人格さえ曖昧な感じです。


コレで良いのか? 女子中高生?

コレが大ヒットで良いのか日本?



まぁ、とにかく、僕の中では全編「新垣結衣押し。」以上です。

お風呂に入る新垣結衣とか。
パジャマ姿の寝ぼけた新垣結衣とか。
自転車の荷台に女の子座りで乗る新垣結衣とか。
背中から彼氏にくっついて「大好き。」って言う新垣結衣とか。

すっげぇ、可愛い。

コノ映画の記憶は、それ以上でも、以下でもないです。
ちなみに「最終評価 C+」の「+」は新垣結衣の可愛さです。

てか、ミスチルも何に楽曲提供してんだかよー。
多分、JEN辺りが「新垣結衣に会えるかも。」とか言って盛り上がったんだろうな。で、他のメンバも「あの子、可愛いよね。」とか言って、楽曲提供しちゃったんだろうなぁ。



映画を見て、ブログを書くまでは憶えていようと必死で帰ってきました。
あー、記事が書けて良かった。


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November 16, 2007

想像 と 空想 と 妄想

僕は妄想家です。

妄想家って何よ? 
当然、そう思われる方がほとんどでしょう。

妄想家とは、脳内で色々とアレやコレやと延々と妄想することが趣味の人のコトです。
いわゆる「いやーん。」なピンク系のコトも当然、妄想しますが(男の子だし)実際はソレばっかりでもアリマセン。
結構、色々なコトをグルグルグリグリと頭の中でこねくり回しています。

で、いつか友人とそんな話(バカ話)をしてた時に、想像と空想と妄想の区別が曖昧なコトに気付きました。
真剣な妄想家の僕としては、妄想が他と混同されるのは納得出来ないので、この似て非なる三つの言葉の定義について、ちょっと考えてみました。
えぇ、なにせ趣味ですから。


僕の考えるこの三つの言葉の定義とは

・想像は考えている本人が現実世界の中で実現しうる。もしくは存在しうると考えている。

・空想は考えている本人が現実世界の中で実現しない。もしくは存在しないと考えている。

・妄想は考えている本人が本当は現実世界の中で実現しないんだけど、実現して欲しい。もしくは存在しないんだけど、存在して欲しいと考えている。

この定義は完全に僕のオリジナル。結構気に入っています。




なんで、こんな話を急にするかと言えば、最近「妄想」が主だった僕の脳内が「空想」に侵されだしてきているからです。
頭の中で架空の世界が出来て、その世界の設定をよりリアルに細かく考えるのが楽しくなってきてしまってます。
頭の中身が現実離れしはじめちゃってるって話。

妄想家にはあるまじき事態。


ちなみに、空想(もしくは妄想)してる間は、傍から見ると何もしないで中空を見てるだけ。

ソレで楽しめてしまう自分。


あー、ヤバイ?
ヤバイですよね。ね?
自分がちょっとアブナイ人なのかも。と思う今日この頃。


今はまだ、しがない「妄想家」ですが「想」繋がりで「思想家」にでもクラスチェンジ出来れば・・・・。
ってソレは無理か。

know_the_base at 22:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 日記 

November 15, 2007

何か焦ります。

11月が中旬になってしまいました。
今年も残すところ1ヶ月半。

このところ、何が、とか、何で、とか分からないんですが、気が急く感じがします。
宿題をしてないで夏休みの終わりを迎えた小学生の頃の様な、おなかの底の辺りがザワザワするような感覚。

このまま年老いて、死んでいくのか? とか、考えたりね。

考えても仕方無いコト考えて、脳内でループして、落ち着きません。

んー。困ったもんだ。

know_the_base at 06:48|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 日記 

November 12, 2007

「もてない男 −恋愛論を超えて」 を読みました。 

もてない男

ちくま新書 『もてない男 −恋愛論を超えて』
    小谷野 敦 著

― もてないと言うのは別に恥ずべきことではない・・・・
また「もてるというのはただでセックスが出来ることだ」と定義したものがあったが、私はこの定義を認めない。好きでもない女百人とセックスしても、もてるとは言えない、と言う立場に私は立っている。― まえがきより。

歌、ドラマ、映画、小説、ありとあらゆるものが「恋愛」を強要してくる現代。それらは、さも当然の様に恋愛の風景を描く。
しかし、世の中には30を過ぎても女性の1人とも付き合うことも無く、童貞の男も居る。
もてないってコトは恥じるべきことなのか?

本著では「もてない男の視点」から、古今東西の文学作品や漫画を手がかりにして童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のありかたを見つめなおす。



ん、んー。 んー?

内容としては、どう言ったら良いのか。
本人はあとがきで「研究なのか、評論なのか、啓蒙書なのかと聞かれればエッセイであると答えたい。」って言ってますし、じゃあ、エッセイ?

文芸作品や漫画の案内書の様でもあり、著者の偏見暴露でもあり、恋愛のタブーを赤裸々に的部分もあり、男の正直な本音ぶっちゃけでもあり・・・・。

で、最終的に行き着くのは「恋愛至上教」からの脱却?


まぁ、読まなくても良かったかな。



てか、僕がこのタイトルの本を買って、読んだってコト自体が物議を醸しそうな気がする。

もうちょっと、何て言うか、まとまりのある、実のある内容かと思ったんだけどねぇ。

know_the_base at 21:26|PermalinkComments(3)TrackBack(0) まじめな本 | 国内問題

November 11, 2007

ユナイテッド93

ユナイテッド93

2001年9月11日。
アメリカで起こった同時多発テロ。
世界を震撼させ、アメリカをテロの脅威に晒したこの事件は、終わりのない「テロとの戦い」の引き金となった。

その日、4機の旅客機がテロリストによって占拠された。
内2機はニューヨークにあるアメリカ経済の象徴とも言えるツインタワー・世界貿易センタービルに激突。
1機はアメリカの国防の中心・ペンタゴンへ。

そして、最後の1機の目標は   ホワイトハウス。

しかし、最後の1機・ユナイテッド航空93便のみがその目標へは到達しなかった。


そのユナイテッド93の離陸から墜落までを、遺された資料や家族への連絡内容の証言を集めて再現されたドキュメンタリー映画。

製作は遺族からの承認を得ており、リアリティを追求する為に乗客は無名俳優を起用し、パイロット・客室乗務員には職業経験者、そして、なんと管制官役の一部は当時、実際に勤務していた管制官が本人役を演じている(スタッフロールで「As Himself」と表記される。)。

ヒーローなんて居ない。悪役も無い。

検証や、メッセージが極力排除され、あの日、あの時、あの飛行機の中で何があったのかの再現に力が注がれ、それが逆に強いメッセージを伝える。



涙が出ました。
久し振りに映画を見て、涙が出た。
どこに感動した、とか、分からない。
でも、鼻の奥がキュっと痛み、涙は流れた。

乗客・乗務員たちが必死に携帯で家族へ伝える「心から愛してる。」


「神よ。」

乗客も、テロリストも共に口にする祈りの言葉。
なのに向うのは悲劇。


この映画を評価する言葉を僕は持たない。
何が正しいのかも知らない。

それは神が教えてくれるんでしょう? 



最終評価 A

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November 08, 2007

時代が経っても名盤は名盤。

君は僕の宝物

槇原敬之の3rdアルバム「君は僕の宝物」このCDは僕が人生上、初めて買ったアルバム。
「もう恋なんてしない」「遠く遠く」「冬がはじまるよ」等の名曲の入ったこのアルバムは、数ある槇原敬之のアルバムの中でも特に名盤と呼ぶに相応しい作品です。
1992年リリース。15年前の作品ですが、何ら色褪せる事無く聞ける楽曲の数々は、今も僕の冬の定番の一枚。
このアルバムを購入した当時、どれだけ聞いたか分からず、どの曲も人生の色々な思い出のシーンに重なってきます。

今日は立冬。
ちょっと冬気分を盛り上げようかと、久し振りにこのアルバムを聞きながら通勤しました。


で、アルバムの7曲目「 雷が鳴る前に 」を聞いてて、ちょっと切ない気持ちになってしまいました。

「雷が鳴る前に」の歌詞。

歌詞は要約すると

突然の雨に降られた僕が、好きな女の子の声が無性に聞きたくなって公衆電話から電話を掛ける。番号は暗記してる。でも、雷の音が記憶の邪魔をする。
電話が繋がり、好きな子とする他愛の無い話。
お互い、気持ちはきっと通じてる、あとは自分がちゃんと気持ちを伝えるだけ。でも、雷の鳴る中で伝えていない自分の想いを伝えたくて、伝えられないで・・・。

と言う、甘酸っぱい感じの内容。


まぁ、家の電話で好きな子の家の電話番号を回しかけて途中で止めたり、番号を回してコール音を聞いてスグに切ったり(今思うとイタ電ですが・・・)電話に親が出てドギマギしたりした経験のある人間なら共感してしまう曲でしょう。

で、何に切なくなったかと言えば「電話番号って憶えなくなったな。」と、ね。今はもう、電話番号も暗記しないし、ボックスタイプの公衆電話も無い。
携帯電話の普及した今、この曲のシチュエーションってもう無いんだと思うと、ちょっとした切なさを感じてしまいました。

これが時代の変化ってヤツですよね。


確かに「神田川」とか僕は共感出来ないもんなぁ。
銭湯に同棲してる彼女と行って、手桶の石ケンがカタカタ鳴る事なんか無いもん。

ヤダね。「自分が若い時は・・・」って話題。
でも、そう感じてしまう様になってしまった自分。
あー、僕も歳をとったんだな。と、しみじみ感じた立冬の朝でした。

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November 06, 2007

ブレイブストーリー

ブレイブストーリー

何かアニメ映画づいてます。
コレも去年の話題作の1つ。

今年は去年までの影響なのか、家で映画をあまり見ていませんでしたが、でも、まぁゲド戦記の口直しの意味を込めて、ね。


普通の小学5年生・ワタルは、幽霊が出ると噂のビルで奇妙な、でも美しい少年に出会う。その美しい少年はビルの中の不思議な扉の中へ吸い込まれていった。
翌日、ワタルは美しい少年がワタルの学校へ来たばかりの転校生・ミツルだと知る。
ワタルと親しくなったミツルは例の不思議な扉の向こうに行けば「運命を変えることが出来る。」事を伝え、再び扉の向こうへ消えていった。

ワタルは平凡に暮らす少年だった。
しかし、彼の日常は変わってしまった。
父が母と離婚して家を出て行き、母が倒れてしまう。

「こんな運命間違ってる。運命なんか変えてやる!!」

ワタルは扉の向こうへと旅立つのだった。


原作は宮部みゆきのベストセラー小説。そのファンタジー世界を世界屈指の映像製作チーム・GONZOが作り出す。


良くまとまった良い作品でした。
まぁ、自分の願いの為に何でもする万能の魔導師ミツルと、力は無いけれど仲間と共に歩む見習い勇者のワタル。この二人の対比は最終的にどういう結末に向っていくのかは見始めた頭から分かってしまうけれど、子供に向けたメッセージなのだから、それで良いのだと思う。

表現方法完成度が高い。
アニメーションとCGの融合も違和感無く、住み分けがちゃんと出来てきてるなぁって感じ。

口直しには充分楽しめる作品でしたとさ。

最終評価 B+

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November 05, 2007

ゲド戦記

ゲド戦記

何かと前評判の低い「ゲド戦記」をやっと見ました。
スタジオ・ジブリ作品でも、監督が宮崎駿でないとあんまり見ないんですよね。


異世界・アースシー。
世界の始まりで竜が火と風を、人間が土と水を選び世界を分け合った。それ以来、竜と人間の世界は交わることはなかった。
長い時が経ち、人間世界は人間の際限なき欲望によってバランスを崩しだし、家畜が死に、疫病がはびこりだす。
そして、世界の崩壊を象徴するように、人間世界に居てはならない竜の目撃が伝えられる。

世界の崩壊の原因を突き止めるべく旅を続ける大賢者・ハイタカ(ゲド)は父王を殺し、国を飛び出した王子・アレンと出会う。
二人は共に旅を続け、ハイタカの昔なじみテナーの下で休息をとる。そこにはテナーに引き取られた顔に傷跡のある少女・テルーがいた。
テルーは命を軽んじるアレンを嫌うが、テナーの下で数日を過ごすうちにアレンとテルーは少しずつ心を交わしていく。


「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで“世界三大ファンタジー”と称されるル=ググウィンの原作を、スタジオジブリが映画化。
世界の宮崎の息子・宮崎吾郎の初監督作品。


んー。なんでしょ。前評判のままでしたね。
正直、イマイチ。
まったりと、盛り上がりも無く、淡々と時間が過ぎる。で、なおかつ世界の設定や、状況などの説明が少なくて「名言?」だけがポロッと出てくる。
ラストも急に作られたかのような盛り上がりで、主人公のアレンの急な変貌に凄く違和感を感じる。
話のキーワードに「真の名」があるんだけど、意味とかの説明がイマイチ無いのにラストでソレを急に出されてもなぁ。と。
ジブリの地力と固めるキャストの力で何とか作品の形になってるけど、構図やキャラクター等は父親の影響受けまくりの焼き直し。

まぁ、吾郎監督に関して言えば、どんな道も初めは模倣から始まるんだし、これで懲りずに次回作に期待かな。

最終評価 C+

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November 04, 2007

政治家じゃなくて良かったね。

昨日の夜は20年来の友人と家で飲んでました。
22時ちょっと前くらいから始まって、大体2時位まで飲んでました。

宅飲みってヤツぁよ、帰りの心配も無く、会計の心配も無く、閉店時間もなーーーんも制約が無いもんだから、もうグデグデですよ。
油断しすぎで制限無く飲むし、酔いも回る。

飲んでる間の話は、女の子の話から、職場の話、社会問題、地球環境まで、小さな事から大きな事まで飛びに飛びながらも尽きること無く喋りっぱなし。
ソコでの発言は社会的な倫理とかルールとかは度外視ですよ。政治家だったら失脚し放題ですよ。
まぁ今更、発言での誤解とかも無い人間同士、もう少し言うと、その問題思想に到達するまでの経過も理解した人間同士の話ってのは発言内容にリミットなし、用語や議題の途中の細かい説明なしでダイレクトに話せるので展開も早いし言いたい事が言える。

やっぱり気心の知れた友人との飲みは格別です。

know_the_base at 09:11|PermalinkComments(3)TrackBack(0) 日記