August 10, 2008

モーターサイクル・ダイアリーズ

モーターサイクル・ダイアリー

キューバでカストロと共にゲリラを指導し、革命の原動力となった革命家チェ・ゲバラ。
本名をエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。
「チェ」はスペイン語で「ねぇ、君。」と呼びかける時に使う言葉。それが彼のあだ名となり、彼自身をさす言葉になった。

そのチェ・ゲバラの若き日の南米旅行を綴った「モーターサイクル南米旅行記」をロバート・レッドフォードの発案でウォルター・サイレス(セントラル・ステーション)監督が映像化したロードムービー。


アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスで、若き日のエルネストは医学生として将来を約束されていた。
喘息持ちでありながらラグビーで相手を潰す彼を、友人達はフーセル(激しい心)と呼んだ。
彼はレーンに乗った自分の人生に疑問をおぼえる。
冒険旅行への好奇心も手伝って、友人のアルベルト・グラナードと共に1台のバイク・ポデローサ号にまたがり、南米を巡る旅に出た。
ブエノスアイレスを出て南へ。パタゴニア、チリ、ぐるりと南米を回り、アンデスの山を越えて、マチュ・ピチュを巡り、ペルーのハンセン病患者療養施設、終点はベネズエラ・グアヒラ半島。
総行程1万キロを超える旅。

純粋で、真っ直ぐすぎる青年・エルネストが旅の中で多くの人と出会う。そして、貧しさや、社会の構造への疑問とも。

放浪の末、彼は旅を始める前の彼とは別の人間になっていた。


若さゆえの無茶や、バカバカしい行動の楽しさ。
広がる南米大陸。アンデスの山々とマチュ・ピチュの美しさ。
巨大な資本主義によって搾取される南米の人々。

ただのお坊ちゃんだったゲバラを革命家に変える基礎を作った旅。

淡々と風景や旅の様子を映し出すロードムービーに当たりは少ない。
本気で作れば、普通の青年の変哲の無い貧乏な旅になる。
盛り上がるようにすれば、嘘になる。
ただ風景を映しても意味は無い。
その旅の中で、主人公が何を目指すのか、何を見つけるのかに共感出来なければ感動はない。

この映画は誠実に作られたロードムービー。
だから、大きな盛り上がりは無い。

でも、見た後の心には何かが残る。

男の子なら1度は憧れる放浪の旅。本当に旅に出る人は少なく、その旅で何かを見つけられる人は更に少ない。

憧れても、冒険に出れない、出ない男が嫉妬を込めて、画面を睨む。

最終評価 A

know_the_base at 07:35│Comments(0)TrackBack(0) 2008年に観た映画 | 映画 ま行

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