June 07, 2019

世界経済入門

世界経済入門 (講談社現代新書)
野口 悠紀雄
講談社
2018-08-22



世界経済入門
野口悠紀雄 著 講談社現代新書

日本経済は、さまざまな面で世界経済とつながっています。
昔から、貿易を通じて世界経済の変化の影響を受けてきました。
いまでは、その影響はもっと強くなっています。

とりわけ、外国(特にアメリカ)の金融政策によって為替レートが変化すると、日本経済は重大な影響を受けます。
ここ数年の日本経済の動向は、ほとんど為替レートだけで決まってるという事すらできます。

このように、日本国内だけを見ていては、日本経済の動きを正しく判断することが出来ません。
経済分析では、短期的な貿易量の変動や為替レートの変動が注目されますが、なぜそうした変動が起こるかを知るには、世界経済の動向を正しく理解する必要があります。
(「はじめに」より)


正に大学の経済学部1年生がやるような「国際経済学」の基本を学び直せる入門書。

内容が新しい。
しかも、読みやすい。

2018年8月現在の内容で、アメリカのトランプ大統領が打ち出した保護主義的政策、中国の躍進、イギリスのブレクジットといった大きな社会問題から、足元の働き方の変化まで、経済学の目線で解説していく。

GDPで見る世界地図は、知識では知っていても視覚化されることで「へぇ。」と感じる。
EUの何が問題なのか、ユーロの仕組みは何がダメなのか、ボヤっとしか理解していなかった知識に明確な輪郭がつく。

社会人として、最低限知っておかなければならない世界情勢や、経済の基本が詰まった一冊。


経済学者らしく、その論調は
全面的に貿易を自由化して比較優位の原則によって世界全体が潤いましょう
経済的に成功するには、より経済的価値の高い金融・サービス業に特化していくしかない
というもの。

情報産業に特化したGAFAの成功や、工業化からアメリカに匹敵する情報産業化に成功した中国の成功を解説していき、その一方で立ち遅れ、挽回の目が見えない日本の現状を明らかにしていく。

GDP世界3位とは言え、衰退の影が色濃くなってきた日本の現状分析に関しては、先行きの暗さを感じずにはいられない。

まぁ、現状のまま衰退して良いとは言いませんが。
そうは言いましてもっていう、ね。
そら、学者先生は簡単に産業構成の変革とかおっしゃいますけども。
って言うのは、ある。

でも、昔ながらのイメージに囚われ、今後しばらくは躍進が続くであろう中国を毛嫌いしているだけでは駄目だってことも分かる。


東大とかでさえも世界的に見れば・・・みたいなコト言われるとさ、こどもの将来とかまで考えたら、日本円が通用する間にどこかへ移住するのが正解なのか?とか考えちゃいますよ。
いや、移住したからって上手くいく気がサラサラしないですけども。

そもそも、その東大入るのがアレなワケですし。


日本は大丈夫なんか?
教えて、偉い人。




know_the_base at 22:56│Comments(0) まじめな本 

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