August 13, 2019

貧困のハローワーク




2016.10
貧困のハローワーク
増田昭利 著
彩図社 


飯場労働者
シングルマザー風俗嬢
悪徳訪問販売の営業マン
テレビ番組制作会社AD
トラック運転手
製缶工場の派遣社員
居酒屋チェーン店長
工事現場の警備員
フリーター
ソープランドのボーイ
ブラック企業のSE
フランチャイズ唐揚げ店オーナー
オフィスビル清掃員
年末年始短期バイト
日日紹介の労働者
生活保護受給者の生活
職業ホームレス

17の底辺職業(?)から見えてくる、現代社会の歪み。

ハローワークと言ってはいるものの、内容はそれぞれの職に就いている(就いたことのある)人にインタビューしたルポタージュ。

一応は、どんな経緯でそこに辿り着き、どんな仕事をして、どれくらいの給料・待遇なのか・・・の記載もあるが、就職経緯はどの人もオンリーワンなので、参考にするのは難しい(参考にしてソコに入っていきたいと思う人もいないとは思うが)。

個別に読んでいくと「それは自業自得では?」と言いたくなる人もいれば、リーマンショックなどの本人と無関係なとばっちりで落ちてしまった人もいる。

ただ、中長期的に人生の計画を立てたり、それに向かって日々を設計して暮らしていくのも、才能だったり、環境だったり、教育が必要だったりする。

どの職・状況でも共通で言えることは「一度そこにハマってしまうと抜け出すのは容易じゃない。」ということ。
他人事のように思っていると、案外簡単に足を取られてしまうということ。

自分が計画的に生きられるから、計画的に出来ないのはソイツが悪い。
そんな理屈で自己責任論を振りかざすのは、あまりに暴力的だ。


100メートルを10秒で走る人に
「10秒で走れないなんて、努力不足なんじゃない?」
と言われても。という話。

現代社会は、100メートル14秒以上で走れない人は脱落していく感じ。

個人的には、ダラダラ歩くのはどうかと思うけど、100メートル16秒くらいで走れれば良い社会であって欲しいワケ。


ちなみに、書き方の問題はあると思うけど「職業ホームレス」が、一番充実してて楽しそうなのが何とも言えない。



know_the_base at 20:13│Comments(0) まじめな本 

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