September 02, 2019

生き残り錬金術師は、街で静かに暮らしたい




生き残り錬金術師は、街で静かに暮らしたい 01-05巻
のの原 兎太 著
KADOKAWA


かつて栄えたエンダルジア王国。
王国が滅んで200年。
その跡地は、魔物の領域となり、かつての王城跡には巨大な迷宮が鎮座する。

エンダルジア王国は、魔の森の氾濫(スタンピード)によって滅んだ。
膨大な量の魔物が街に襲い掛かり、破壊し、踏みつぶし、人々の営みを奪い去っていった。

襲い来る魔物から逃れるために、仮死の魔法陣を使用した錬金術師の少女マリエラは、逃げ込んだ地下室で目を覚ます。
王国は滅び、錬金術師は死に絶え、ポーションが高級品となったこの地で、たったひとりの生き残り錬金術師。

迷宮攻略のために必須のポーションを生み出す彼女は、否応なく注目を集めていく。

値千金のマリエラの価値。
だが、そんな彼女の望みは「街で静かに暮らしたい」というのんびりしたものだった。

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なろう小説一気読みシリーズ。

ただ、この「生き残り錬金術師」は、他の異世界転生チートハーレム系とは違い、かなりの正統派小説。
構成、展開、キャラクター、世界観、結末と、小説としての形がしっかりしていて、非常に好感が持てました。

マリエラは、確かに能力的にレアで、更にかなり特化した才能を持ってはいるものの、見た目や身体能力は普通で、性格的にも抜けている所が多々ある。

そんな彼女に想いを寄せてくれる元奴隷のジークはいるものの、他のキャラからモテモテということもない。

どちらかと言えば、様々なモンスターや難関を領主たちがいかにクリアしていくか、その中でどうマリエラのポーションが役に立つかが物語の中心にある。

成長物語としては、マリエラ自身と言うより、マリエラと関わった周囲の人たちが変化し、成長していく過程が丁寧に描かれている。


きちんと全体の起承転結もブレず、グランドクエストである迷宮攻略を達成して5巻にて完結。

素晴らし。

最近の作品は終わりが無いのが多すぎる。
まぁ、そもそものグランドクエストさえ設定してない作品が多々あるくらいだからなぁ。


あと、主人公が女の子って方が物語が落ち着く。
出てくるヒロインが全員揃って主人公を好きになる展開とか、もう完全に食傷。

ました。でした。語り言葉。
文体の統一もせず、目標もなしのダラダラ繰り返し展開とか、文章能力も足りない小説は、そろそろお腹いっぱい。

久しぶりのしっかりしたファンタジー小説で、満足満足。


え?

外伝で6巻出てるの?

そう言うの、困るなぁ。











know_the_base at 19:07│Comments(0) 楽しい本 

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