September 09, 2019

捨て本 堀江貴文

捨て本
堀江貴文
徳間書店
2019-07-30



2019.07.31初版

捨て本 
堀江貴文 著
徳間書店


あなたの持ち物は、良くも悪くも、たいてい「捨てられない」「捨ててはいけない」ものばかりだ。
でも、あえて訊こう。

本当に?本心から、そう思ってる?

なくなっても、大騒ぎするのは、その時だけじゃない?
それを捨てても、あなた自身を含めて誰ひとりあなたを責めないはずだし、困ることもないでしょ?
あなたはモノが大切なのではなくて、いま持ってるモノにまつわる、人間関係や安心感に、見捨てられるのが怖いだけなんじゃないのか。

断言する。モノへの愛は、ほとんどは思いこみである。
あなたが愛しているほどに、モノの側は、あなたを愛していない。
モノに囲まれた偽の充足より、それを大胆に捨てて、軽やかに走りだす爽快感を選んでほしいのだ。
(序章より)


定住はせず、基本はホテル暮らし。
身の回りの持ち物はスーツケース4つほど。
出かける時の持ち物は、スマホとクレジットカードとキャッシュカード、交通系のカードくらい。

東大を中退して起業し、ライブドアを盛り立て、金を稼ぎまくり、そして逮捕・収監され、今は宇宙事業に奔走する堀江貴文。

その彼が、ほとんど振り返ることのない「過去」から、今の自分を生み出した経緯とともに捨ててきたモノ(人間関係含む)と理由を綴る。


何百億という金を稼ぎ、逮捕・収監という強制的な断捨離を経験した堀江貴文という人格は、あまりにも特異で、簡単にマネ出来るような存在ではない。

彼が徹底しているのは「時間が命」という生き方。

堀江貴文という人は、時間を大事にする。
だから、合理的に考える無駄を徹底的に排除する。
可能な限り早く結果・結論に至ろうとする。

彼にはあまりにも多くの好奇心があり、やりたいことがあまりにも多く、その全てに手を出し、今と未来を駆け抜けるためには過去やモノはどんどん捨てていって最適化するしかない。

そのためにどうしてきたか、どうするのかという内容。

これは、服やコレクション的なモノを捨てるという、簡単な話ではない。
友人や家族、恋人、こども、家、仕事、自分の今を満たし続けるために、自分自身以外のすべてを含んだ全てを捨てる(距離を置く)ことを言うのだ。

確かに彼の生き方は特異で、マネ出来ない。
戸籍制度や一夫一妻制は、農業が主体だった時代の家制度の名残だし、家を所有することもコスト・税金・人口や地価の変化を考えればリスクでしかない。
過去を懐かしむだけの思い出話をする友人や、裏切ることもあるビジネスパートナーにいつまでも執着していても意味がない。

確かに、そうだなと思う部分もある。
でも、それだけでもないと思う部分もある。

彼自身が言うように、全てはグラデーションになっていて「ゼロか100か」ではない。
他人と100%考え方が同じはずもない。
ある部分は「確かにそうだ。」と思い、ある部分では「そうかなぁ。」と思うのが当然だし、それでいい。


諸行無常・一期一会を地で生きるような堀江貴文。

所有欲、他人への執着を捨て去った彼の語る人生は、仏教の悟りに近いものがある。

というか、悟りそのものだ。
考えを突き詰めていって、生き方に反映し、それを貫徹していくと悟りに達するのだな。

それで生きていけるなら、それはアリなんだろう。
まぁ、堀江貴文は実際にソレで生きているのだし。

でも、堀江貴文は自分の様に生きることを推奨しているが、他人は出来ないことも確信犯的に知っているに違いない。

マネ出来ない、と言うか、そもそもマネなんかする必要はないんだろう。

堀江貴文は堀江貴文の気持ちいい生き方があり、それに向かって走っているだけ。
自分には自分の気持ちいい生き方があり、それに向かって走っているだけ。

ただ、刺激は受ける。
面白い人だなとは思う。
参考になるところは、参考にする。

こういう面白い人が沢山情報発信をしてくれる、面白い時代。



know_the_base at 05:50│Comments(0) まじめな本 

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