September 14, 2019

お客様には聞かせられない 銀行員のぶっちゃけ話




2015年 初版

お客様には聞かせられない 銀行員のぶっちゃけ話
鮎川 零 著
彩図社


元メガバンクの一般行員だった著者が、外では知られていない銀行の中のホントの話を語る。

おそらく半沢直樹が流行った頃に、銀行の実態ネタを話せばウケるだろうという企画意図で書かれた本(だと思う)。
内容もリアリティ重視と言うより、ちょっと脚色の入った物語調。

生々しい銀行の裏側と言うより、銀行という誰もが知ってて中身は良く分からない職場で働いていた女性の思い出話・・・・という印象かな。

銀行で起こった事件や、東日本大震災対応、業務改善命令を受けた時の対応や、誰もが聞いたことのある銀行噂話のホントのところを、銀行を動かす責任のある管理職ではなく、窓口業務をする女性一般行員の視点で語られるっていうのは、ちょっと面白い。

まぁ、実際に中で働かなければ知らないような話(貸金庫の中身とか、仕組みとか)もあるので、ちょっとした話題の引き出しにはなりそう。

特に震災の時にシステムダウンして、預金があるかも分からない相手の引き出し(10万円まで)に応じる話とかは、銀行員でなくてもヒヤヒヤ感が伝わってきた。


固有名詞は流石に変えられていて、著者の勤めるみつば銀行と言うのは、おそらく「みずほ銀行」なんだろうなぁ。

転勤もあり、昇進もある総合職に対して、転勤がない(はず)かわりに昇進・昇給もほぼない一般職。
その実態も語られるのですが・・・

給料の実際とかまで語っちゃうのですが、安っすい。
もう少し頂いているのかと思ってましたが、安っすい。
ついでに退職金も、安っすい。

手取り20万弱とか。

まじかよメガバンク。

日本有数の銀行でこれでは、日本のミライは暗いなぁ。


装丁があまりにも安っぽいコンビニの実録本みたいで、もっとえげつない内容なのかと思ったら、中身は普通の女性20代行員のほんわか話。

黄色! 赤! 黒!
っていう色使いが、ね。

タイトルと装丁がもう少し違った方が、本としては良かったんじゃないか?



know_the_base at 15:47│Comments(0) 楽しい本 

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