August 14, 2021

風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室




風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室
集英社オレンジ文庫
青木祐子 著

「これは経費で落ちません! 経理部の森若さん」シリーズのスピンオフ作品。

主役は、森若さんの同期である鏡美月。
と、その美月が働く研究所の窓口で働く派遣社員・砂川ゆいみ。

森若さん達が働く天天コーポレーションの若き後継者・円城格馬。
理想の入浴剤を作ることに情熱をかける理系女子・美月が、会社の御曹司である格馬とどうして付き合うことになったのか。

2人の共通点は、風呂好きのみ。
そこには、温泉ときっても切れない縁があった・・・。


奥手どころか恋愛感情さえ曖昧な理系女子と、恋愛下手の美形御曹司。

黒髪ロングの理系美人は、嫌いじゃない。
嫌いじゃないが・・・
いや、むしろ大好物ではあるのだけど・・・

え?
居ますか? 
この2人。

この世に。

そして、その2人の下手すぎる恋愛。
しかも互いに過去の思い出・初恋をオーバーラップさせつつの初彼女・初彼氏とか・・・

おい!
甘酢っぱ過ぎんだろ!


しかし、天天コーポレーションのコンプライアンスがちょっと心配。
御曹司だからって派遣女子職員の連絡先を総務に聞いて良い、とか。
別部門とはいえ、課長職(部長昇進前)の男性が一般職の女性を温泉一泊旅行に連れて行ったり、とか。

昭和かな?

んー、読者的には前後の経緯を分かってるから流してしまうけど、御曹司である格馬さんは立場的にも会社の人事に口を出せる立場だし、、、、社会的にはグレーと言うよりハッキリアウトなんだよね。

社内恋愛って言葉で処理できる・・・のかなぁ。
まぁ、この2人、結婚するから良いのか?(ネタバレ)

天天コーポレーション自体が古き良き昭和テイストの残った中小企業って言う味付けだから、コンプラガバガバも狙って書いてますとかだったらスゲーけども。

この辺までツッコんでしまったら、社会人の恋愛小説は読めないか。
好きになっちゃったんだから、しょうがないよね!(←だめ)


相思相愛になるべくして運命的に出会った2人が、恋愛下手ながらに成就する物語。

「これは経費で落ちません!」が好きで読んだスピンオフ作品だけど、何というか、久しぶりに王道な恋愛小説読んじゃった感がある。

まぁ、スピンオフ作品なので「これは経費で落ちません!」が楽しめる人なら楽しめる。
それ以上でも以下でもなく、そういう作品。



know_the_base at 20:40│Comments(0) 楽しい本 

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