映画 あ行

August 20, 2017

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza



2015年・日本映画

遂に霧の全艦隊を率いる超戦艦・ムサシは、霧の提督・千早翔像とともに人類に最後通告を行う。

全面降伏しなければ、人類は霧の管理下に置く。

ムサシの暴走を止めるために群像とイオナたちは、ムサシのいる北極海を目指そうとするが、その前にヒエイ率いる新東洋方面艦隊(生徒会)が立ちはだかる・・・。


劇場版アルペジオの後編。
前作のDCと違って、後編は完全新作。

遂に出てきた群像の父・翔像。
そして、謎に包まれていた霧の艦隊の行動指針たるアドミラルコードの代弁者・超戦艦・ムサシ。

なぜイオナは群像のもとに来たのか。
なぜ霧の艦隊を裏切ったのか。
それらの謎にも一気に迫ります。

劇場版になって話が急展開、というか、超即まとめに入る。


そしてお笑い要員 新たな敵として現れる新東洋方面艦隊(生徒会)との対決で、敵も味方もひっくるめて今までのメンバー総動員で戦うとか。

今までの戦いで艦艇を失っていた仲間たちが「どっからともなくナノマテリアルをかき集めてきて」復活して仲間として戦ってくれたりとか。

今までの最大の敵だったコンゴウさんが、即デレたりとか。

海底に沈められていたもう1艘の超戦艦・ヤマトを取り込んでイオナが潜水艦から超戦艦にトランスフォームしたりとか。

超を5個くらい重ねたくなる位のハイパー御都合展開で、これでもかと物語を終結まで持ってく。


もはや、御都合というのがこの作品のテイストなんだと言わんばかりの剛腕っぷりに、いらだつと言うより笑えてくる。

てか、テイストなんですよね?

てか、もう戦艦とかの形をとる意味さえも良く分かんないしね!


まぁ、ノリとノリとテンションだけでまとめられた感がありますが、テレビシリーズの中途半端な終わりよりは良いかも。


最終評価 B

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August 18, 2017

打ち上げ花火 下から見るか? 横から見るか?

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2017年
日本映画

監督・新房昭之
アニメーション制作・シャフト

岩井俊二の名作を、アニメーションでリメイク。


海辺の町の中学。

夏休みの登校日。
夜には花火大会がある少し浮ついた気分が、教室を包む。

典道は、同級生のなずなの横顔に見惚れているところを親友の祐介に見つかってしまう。

「なずなを花火大会に誘うのか?」

少しなずなに気のある風の祐介が典道に尋ねる。
「そんなワケない。」と答えながら、典道の心はザワつく。

登校日の後、プール掃除に向かう典道と祐介。

そこには、水着に着替えたなずなの姿があった。

「競争しよ。で、私が勝ったらなんでも言うこときいてよ。」

その時から、繰り返す典道となずなの夏の日が始まる。



女の子をアニメーションでどこまで可愛く描けるか。

その事だけに、ただただ真っ直ぐに向かってる作品。
どの角度が、どの表情が、どんな仕草が、どうしたら女の子は可愛いのか。

それを突き詰め、突き詰め、突き詰めたらこうなりました。


母親の再婚に反発し、家を出ようとする女子中学生。
その思い付きに振り回される男子中学生。

中学生くらいの男女は、女子の心の成長が圧倒的に早くて、男子は圧倒的に幼くて、何もかもが足りない。

でも、なずなだって本気で駆け落ちが出来るなんて思ってはいない。
ただ、親に流されるままに学校を去る事が許せない。

男子は、何もかもが足りなくたって、好きな女の子を何とかしてあげたい。
そんな、中学生なりの一生懸命に甘酸っぱい気持ちになる。


まぁ、なぜ時を巻き戻せるのか、とか。
この後2人はどうなったのか、とか。

そんな色々はあるけど。

作品の主眼はそこじゃない。


ただただ可愛い女の子が目の前にいて、その子のために頑張る男子がいる。

その甘酸っぱさを愛でる作品なのだから。


映像としては、とにかく美術が美しい。
もちろん、海辺の公立中学なのにこの建物何なのよとか、ツッコミたくなる部分はありつつですが。

実写でやってしまったら嘘っぽくなってしまうファンタジーな世界観を表現するのに、アニメーションは当然ながら相性が良い。

そして、動揺で震える目や、平たい打ち上げ花火など、表現としても「アニメーションだから出来る」という表現にこだわっているのが伝わってくる。

まぁ、原作が既に名作ですしね。
リメイクするからには、リメイクする理由が必要。


制作がシャフトで、監督が新房昭之で、キャラデザが大塚さんで、音楽が神前さん。

もう物語シリーズやん。

と言いたくなる布陣で、実際、なずなは中学時代の戦場ヶ原さんにしか見えません。

でも、それが観たくて映画館に行ったんだから、それで良い。


万人ウケとかぶっちぎって「自分はこんな女の子が可愛いとおもいます!」と叫べる製作者がスゲー。

僕も可愛いと思います!

万人ウケ?
ナニソレ、美味しいの?



最終評価 A−




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August 23, 2016

思い出のマーニー

思い出のマーニー [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2015-03-18


2014年・日本映画
スタジオジブリ制作


周囲に心を閉ざした12歳の少女・杏奈。

光の角度によって青く見える杏奈の瞳。
杏奈の保護者は、杏奈の本当の親じゃない。
他人と自分は違う。
その想いが、杏奈から周囲に距離をとらせた。

喘息の療養のために、親戚が暮らす海辺の町へとひとりでやってきた杏奈は、海辺の湿地の中に立つ洋館を見つける。
満潮になると海に浮かぶようになる洋館に、杏奈は何となく見覚えがあった。

そして杏奈は、誰も居ないはずの洋館の2階の青い窓に立つブロンドの少女と出会う。
ブロンドの少女の名はマーニー。

杏奈は、まるで魅了されたかのようにマーニーに惹かれていくが、杏奈とマーニーの周囲では不可思議なことばかりが起こる。
だけど、この2人のことは、すべて2人だけの秘密。

記憶、時間、場所。
すべてが混線していく中で、杏奈はマーニーが誰なのかを知ることになる・・・・。


ふわふわのブロンド、透けるような白い肌、青い大きな瞳。
マーニーは、まさに「人形のような」美少女。

古い記憶にあるような、ないような。
初めて出会ったような、再会のような。

不思議な距離感を持つマーニーの正体は誰なのか。

そんなミステリアスな要素と杏奈が抱えた悩みが絡まりあい、そして、そのミステリーを紐解いた時に杏奈の悩みが昇華されていく。

そのストーリーの筋立てはわかる。が・・・、杏奈とマーニーに共感が出来ませんでした。

アラフォー男が観るべき作品ではなかったかな。

親友と呼べる少女たちの間だけで成立する会話、成立する行動。
逆に、他の少女たちとの間で生まれる軋轢とも呼べないような摩擦やスキマ。

映画を観ていれば、杏奈が何に怒り、何を嫌がり、何に喜んでいるのかは分かるものの、そのどの感情も自分の中に持ったことが無いものばかり。

主人公の杏奈は、12歳という、大人でもこどもでもない、感受性が最大限に肥大した思春期の少女。
その杏奈の感性に共感できるアラフォー男ってのも気持悪い気がするので、仕方がない。

共感出来ないでこの作品を観ていると、かなり中盤がタルい。


11歳の女の子は新人OLと思え。
11歳の男の子はカブトムシと思え。

そんなコトを言う、教育評論家がいるとかいないとか。

まぁ、12歳の頃はカブトムシだったので、新人OLがどんなコト考えてたかなんて、分かるわけないよねぇ。


最終評価 B−



僕が不思議なのは、僕よりも5歳年上の男性である米林宏昌監督が、なんでこの作品を作ったのか。
かなり微妙な少女たちの関係を描く作品を、40男が撮りたい思った理由は何だろう。

色々と想像してみるものの、なんだか下世話な妄想しか出てこない貧困脳。

本当に自分から作りたいと思った作品だったのかなぁ?
なんて、ゲスの勘ぐりか。



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May 21, 2016

あなたへ

あなたへ DVD(2枚組)
高倉健
東宝
2013-03-22


2012年・日本映画

高倉健、最後の主演作品。


富山の刑務所で刑務官として長年務めてきた倉島(高倉健)は、最愛の妻(田中裕子)を急な病で失ってしまう。
倉島に残された、2通の妻からの手紙。

1通はすぐに手渡し、もう1通は、妻の故郷・長崎の郵便局留めで発送するようにと遺言されていた。

1通目の手紙には

あなたへ
私の遺骨は故郷の海に散骨してください。

とだけ書かれていた。

遺骨を散骨するなど、相談もされたことのなかった倉島は、妻にとっての自分とは何だったのかを考えだす。

生前の妻と日本を回ろうと相談していた手製のキャンピングカーに乗り、釈然としない想いを抱えながら倉島は長崎を目指した。


旅の中で人に出会い、人の抱える人生を知り、自分と妻の関係や愛の意味に気付いていくロードムービー。


んー。
名優たちの競演、美しい風景。
悪く言うのが憚られる作品ではありますが、なんともしっくりこなかったです。

なぜ、倉島に出会った人、出会った人がすぐに重い人生の身の上話を始め、自分の過去の後悔などをカミングアウトし、倉島に諸々の何かを託すのだろうか。
高倉健さんの存在感だけで納得させられてしまいそうになるけど、無理やりの良い話感が拭えない。

特に散骨のために船を出す漁師(大滝秀治)のくだりはどうだろう。
まるで倉島の人生すべての事情を見透かしたような老漁師が、どんな名探偵もびっくりの推察力と神のような読心力を見せてくれるのだが・・・。

これには、おいおいとツッコミたくなりました。

まぁ、健さんの存在感コミでの演出だろうから、これで良いのかなぁとも思いました。


高倉健の存在感ありき。
それでも、なんだかんだで最後まで観られる作品にまとまっているのは、流石。


最終評価 B


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April 14, 2016

アントキノイノチ



2011年・日本映画
モントリオール国際映画祭受賞作品


生来の吃音がある永島杏平(岡田将生)は、高校時代の事件をきっかけに心を閉ざしていた。
父に紹介されて働き出した遺品整理屋で出会った久保田ゆき(榮倉奈々)と過ごすうち、少しずつ心を開きだす。

杏平もゆきも、他人には語れない心の傷を持つ者同士。
そして2人の心の傷は、ともに自分が他者の命を左右してしまったことに起因していた。

なぜ自分が生きているのか。
自分は生きていて良い人間なのか。

そんな迷いを抱える2人は、距離を縮めていくが、ある日、ゆきは杏平の前から姿を消してしまうのだった・・・。


名優さんが目白押し。
どんな端役にも名のある方が出ている。

でも、色々と「泣かせよう!」という演出と無茶展開が過剰で、どうにもこうにも入っていけませんでした。


人はバラバラに生きている。
そんな人間観を抱えてしまっていた杏平が、ゆきの悩みに触れ、人の命は繋がっているということに気付いていく。

その物語自体は良いのですが、ラストにかけてが急展開かつ雑。
そのくせ、「ここ、泣くとこですよ!」という圧力をかけようとしてるのに、やっていることが無茶苦茶すぎて、正直、ゲンナリする。

というか、途中にもチョイチョイ無茶苦茶な展開があり、なんだかなぁな気持ちになる。

ツッコミどころ満載作品。
真面目なヒューマンドラマでソレはない。


杏>あの時の命、あの時の命、あの時の命って、何回も言ってみて。

ゆ>・・・・・(何回も繰り返す) アントキノイノチ

杏>ね? あの時の命を繰り返すと、プロレスの人になっちゃうんだよ。

2人>(海に向かって)元気ですか〜!!!

って、どうなの。


最終評価 C+


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November 02, 2015

アメリカンスナイパー

【Amazon.co.jp限定】アメリカン・スナイパー ブルーレイ スチールブック仕様(1枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
ブラッドリー・クーパー
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015-07-08


2014年・アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督作品。

実在した伝説と呼ばれたアメリカ軍スナイパーの物語。


テキサスの片田舎でカウボーイをしていたクリスは、アメリカを狙うテロのニュースで奮い立ち、海兵隊に志願した。

幼い時に父親に狩りを教わったクリスは、スナイパーとしての素質に恵まれていた。

厳しい訓練の合間に出会ったタヤと恋に落ち、結婚する。
だが、幸せな生活を送る前に9.11が起こり、イラク戦争が始まる。

イラクに派遣されたクリスの初めての標的は、対戦車爆弾を抱えた少年だった。

スナイパーとして一目置かれる存在となっていくクリスは、軍の中で高まる評価の一方で人を殺すことに慣れていく自分を感じていた。

イラクとアメリカの往復を繰り返すクリス。
アメリカに帰国すれば戦場が嘘のような平穏があり、イラクに戻れば信じられないような残酷さの中に身を置く。
往復の中で、クリスは自分の居場所はイラクにあるように感じ出していく。

身体はアメリカに戻っても心を戦場に置き忘れているクリスに、タヤはもう戦場に戻らないでと訴える。

だが、クリスは再びイラクへと戻ってしまうのだった・・・


正常な心を持ったままではいられない戦場。
武器を持てば少年だろうが女性だろうが撃つ。

そんな戦場の中でもスナイパーは特殊だ。
スコープを覗き、標的姿を見つめ、命を奪う。
標的の命が尽きる様を見つめ続ける。

そして、スナイパーは敵の標的にもなる。
腕の良いスナイパーはその存在が脅威であり、しかも、仲間の命を奪った特定個人だから。
敵の恨みをその身に受ける。


伝説と呼ばれ、自らを標的としながら戦場に身を置き続けたスナイパー・クリス。
最強のスナイパーと呼ばれたその伝説は、暗い影を伴う。

戦場から戻ったクリスを、戦場が蝕んだ心の闇が苛む。

戦争に正義なんてない。
そんな現実を、感動や救いとは縁遠い、出口のない物語が伝える。

そして、この映画を観終わって思う。
アメリカを守るために、と、クリスが戦ったイラク戦争は、誤った情報に基づいた戦争だった。
果たして、クリスや傷ついた他の軍人たちの犠牲は何だったのか。
すべてを奪われたイラクに残されたのは、何なのか。


無音のスタッフロールは、観客に考えることを求めてくる。


最終評価 A



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July 31, 2015

永遠の0

永遠の0 Blu-ray通常版
岡田准一
アミューズソフトエンタテインメント
2014-07-23


2013年・日本映画

祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。
yahoo映画より

僕はこの作品の原作者が死ぬほど大嫌いなので、余計なフィルターが入ったと思って観てませんでした。

金曜ロードショーでやってたので鑑賞。

3時間、とにかく長かった・・・。


百田死ぬほどキライフィルターのバイアスがあるので、フェアな評価ではないです。


でも、それを考慮しても、大した作品じゃなくねぇ?


ゼロ戦の空戦シーンは合成感アリアリ。
主人公を演じる三浦春馬の演技がヒドイ。

中身もなんか「良いこといってやろう。」感が前面に出てて、鬱陶しい。

合コンで特攻について語り、「特攻なんか自爆テロと同じ。」と言う友人にくってかかるシーンは、友人の言う通り、単なる面倒くさいヤツでしかない。

まぁ、友人も友人であんなテンプレみたいにチャラチャラした若者って、と言いたくなるレベルだし、合コンに来てる女の子もバカ女過ぎてどうかと思うが。


戦後、最底辺の暮らしをしていた宮部の妻(井上真央)を、宮部のおかげで生き延びた青年(染谷将太)が通いつめて自分の妻にする。

染谷将太が 「実は最初から貴女のことが・・・。」と言う。

「自分は最低です。」と言って逃げ出そうとする染谷将太を、井上真央が、「宮部は帰ってきました。」と言って抱きしめ、受け入れる。

いやいや、何か、色々とどうなの?コレ。


で、物語の核だった 「宮部は何で特攻を選んだのか?」 という疑問は、何となくモヤモヤっとしたまま残される。

まぁ、本人が亡くなっているワケだから、仕方ないって言えばそうかも知れないが、その核心が闇の中ってのは物語として腑に落ちない。

え? 解釈は観客にお任せしますってコトですか? 



宮部を演じる岡田君は格好良い。

他に特記すべき点なし。


最終評価 B−

百田バイアスなくても、この評価かな。

とにかく、なげーよ。


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June 19, 2015

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない



2013年・日本映画。

2011年に放送され、オリジナルアニメとしては例外といえるヒットとなった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の劇場版。
我が家でも夫婦でヒットしてました。

あまりに綺麗に終わった作品だったので、劇場版とか要らないと思ってました。

どうせ総集編だしね・・・。

そんな想いからまだ観ていなかった劇場版をやっと観ました。


どうせ総集編なんて思って、今まで観ていなかった自分をぶっ飛ばしたい。


むしろ「あの花」は、この劇場版で完結すんじゃん!

なんだよ。
何回この作品で泣くんだよ。>自分


久しぶりに「あの花」のストーリー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼かった日々を一緒に過ごした6人。

活発でリーダー的立場の宿海仁太(やどみ じんた・じんたん)。
天然で優しい本間芽衣子(ほんま めいこ・めんま)。
ゲームや漫画が好きな安城鳴子(あんじょう なるこ・あなる)。
冷静で頭が良い松雪集(まつゆき あつむ・ゆきあつ)。
大人しいけど芯が強い鶴見知利子(つるみ ちりこ・つるこ)。
元気で素直な久川鉄道(ひさかわ てつどう・ぽっぽ)。

6人のチーム名は。「超平和バスターズ」。
いつも一緒だった彼らは、あだ名で呼び合い、秘密基地に集まって過ごした。

そんな彼らも、もう、高校生。
今は5人になってしまった彼らにとって、あの頃は、もう、遠い昔。

あの日、めんまが死んだ日から、仲間たちの間に少しずつ距離が生まれた。
そして、今はもう、バラバラにそれぞれの道を歩いていた。

うだるような夏の日、仁太の前に死んだはずのめんまが現れる。

自分にしか見えないめんまを、仁太は自分のトラウマと、ストレスと、夏の暑さと、性衝動が生み出した幻覚だと考えた。

だが、その幻覚はリアルで無視しようにも出来ない存在感を持っていた。

めんまが仁太に言う。
 「お願いを叶えて欲しいの。みんなでじゃないと叶わないお願いだったと思うの。」 

めんまの存在に自分自身が半信半疑ながらも、めんまの願いを叶える為に仁太が動き出す。
その仁太の動きが、10年近く離れていた「超平和バスターズ」を結びつけていく。

めんまの死から、それぞれの心の中で止まっていた時間が、動き出す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この劇場版は、めんまが成仏した夏から1年後。
超平和バスターズの5人が、それぞれにめんまに向けた手紙を書いて、再びあの秘密基地に集まる。

めんまを見送り、落ち着き、自分自身の心と向き合うじんたん、あなる、つるこ、ゆきあつ、ぽっぽ。

あの、めんまがいた夏を思い出しながら、自分の素直な気持ちを吐き出していく。


確かに総集編ではあるのだけど、これはもう別物。

作品の半分以上はオリジナルの新作で作られ、テレビシリーズの中では語られなかったエピソードが加えられることにより、作品の奥行きが圧倒的に広がっている。

テレビシリーズでは、じんたんとめんまの視点が中心になっていた部分を、他の4人はどう思っていたのか。
なぜ、めんまはじんたんを好きになったのか。
そこが描かれる。

テレビシリーズはめんまを見送って終わった。
その1年後、超平和バスターズのメンバーが「めんまの死」という、長年突き刺さった心の棘から開放され、前を向いている姿が観られるのが本当に嬉しい。


そうだよ。
テレビシリーズが終わった後にやる劇場版って、こういうことだろ!

劇場版は、こうあるべきだ!

そう叫びたくなる。


もちろん、テレビシリーズを見ていない人には伝わらない部分も多いと思う。
でも、そんな観客を意識しても意味無い。

それより、作品ファンを納得させるクオリティのほうが何万倍も大事。


久しぶりの「あの花」でボロボロ泣いてる37歳の男が、ここに居た。

なんで、今まで観なかった。>自分



最終評価 A
(まぁ、一応総集編だしね。万人には推薦出来ません)


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しかし、やっぱ、どう考えても「つるこ(左端の黒髪メガネ」推し一択だな。

あなるも可愛いけどさ。

漢は黙って、つるこだろ。


あ?
めんま?

こちとら大人なんだよ!
小学生現在で成長止まってる子に反応できねーんだよ!

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May 24, 2015

イントゥ・ザ・ストーム



2014年・アメリカ映画

アメリカ郊外の街・シルバータウン。
その小さな町に危険な兆候が迫る。

非常に発達した低気圧が勢力を高めながらシルバータウンに近づいていたのだ。

竜巻の映像に命を懸けている男・ピートに率いられたストームチェイサーチームは、決定的な瞬間を収めるべくシルバータウンに向かう。

そこでピートたちが出会ったのは、史上最悪最大級の大型竜巻だった・・・・。


ハンドカメラ映像を演出に取り入れたドキュメンタリータッチのディザスター映画。

この手のハンドカメラ系の作品でマトモなのにはナカナカ出会えないのですが・・・・ この作品は良いです。

ハンドカメラ系の作品は、出来の悪い作品だと

・映像を撮る理由があいまい。
・命がかかってる時も映像を撮り続ける理由が本当に分からない。
・必死に走りながらもカメラをまわし続ける。
・必死に走ってるから、手ブレ演出がひどくて画面に酔う。

などなど、映画に没頭できなくなる理由が沢山ある。

でも、この作品はこれらの問題を上手くクリアしているのが素晴らしい。

ハンドカメラの映像にこだわり過ぎなかったことで、映像は自然だし、臨場感も迫力も半端じゃない。
手ブレで酔うようなコトもないし、設定に無理も(そんなに)ない。

臨場感のみが切り取られている。


もう「ツイスター」の比ではない規模と映像。

学校を飲み込み、ジャンボジェットさえも悠々と巻き込んでいく竜巻は、橋の下に隠れてやり過ごすってレベルじゃない。

その最悪の災害の中で、家族を守ろうと奮闘する父親と反発していた父との絆を取り戻す息子たち。
そして、反目しあいながらも竜巻を追うストームチェイサーたち。

シンプルなドラマが、アツイ。


もちろん、展開の中で御都合だってある。
演出だってある。

でも、そんなツッコミを吹き飛ばす迫力で画面にグイグイと引き込まれる。

思いがけない名作と出会いました。


この作品はなるべく大画面で。
そして、なるべく5.1chの音響で観て欲しい。


最終評価 A


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April 05, 2015

王になろうとした男

王になろうとした男 [DVD]
ショーン・コネリー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2010-09-22


1975年

秘境カフィリスタンに富を求めた2人の男、ドレイポット(ショーン・コネリー)とカーニハン(マイケル・ケイン)。
彼らはヒマラヤを越えて旅する中で未開の部族に出会う。

彼らに英国式の軍事訓練を施した2人は、その軍隊を使って

カフィリスタンを次々と平らげていく。そして、ドレイポットの胸にかけられたメダルを部族の長が認めたとき、彼らは神としてあがめられることになる……。


隠れた名画らしい。
ショーン・コネリーらしい。
と。思って観るものの

だめだー。

4回チャレンジして、4回とも途中で寝てしまった。

この映画はどうしても眠くなる。

なので、途中経過についてはコメント無し。

この作品はやたらと長く、途中がタルくて寝ます!


最終評価 C


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March 14, 2015

オール ユー ニード イズ キル

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2014年・アメリカ映画
作家・桜坂洋のライトノベルを、トム・クルーズ主演で映画化したSFアクション。
原作は読んでませんが、小畑健さんが作画をした漫画版のファンで、映画版も気になってました。


近未来の地球。
謎の生命体ギタイが現れ、人類は滅亡の危機に瀕する。
ヨーロッパ、アメリカ、アジア。
ギタイに対抗する人類は次々と住む場所を失っていく。

だが人類に一条の光がさす。

リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)。
彼女は初めての戦場で何百ものギタイを殺し、人類に初めての勝利をもたらした。

一方その頃、実戦経験の無い広報担当の将官ウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)は、将軍の命令で前線へと送られようとしていた。

「戦闘は自分の担当じゃない・・・。」

ケイジは脅迫まがいの言い訳まで並べ、なんとか戦地送りを回避しようとするが、その行動は明らかな命令違反。
ケイジは将官の位を剥奪され、一兵卒として戦場へと送られてしまう。

銃の安全装置さえも解除できず、初めての戦場で何も出来ずに逃げ惑うケイジは、死の瞬間に他のギタイとは違うギタイの血を浴びる。

自分は死んだ!

死のリセットボタンが押され、気付くとケイジは昨日の朝に蹴り起こされた瞬間へと戻っていた。

その時からケイジの死と戦闘のループが始まる・・・。


何度死んでも、また同じ一日が始まる。

何度でも何度でも無限に続く同じ日。
ここで敵が現れ、こう動き、こう仲間を殺し、こう自分に向かってくる。

全てが完全に同じ戦場を何度も何度も繰り返す中、安全装置さえもはずせなかったケイジが歴戦の戦士に変わって行く。

相棒は、このループの原因を知る戦場の女神・リタ。

同じ戦場と、繰り返される自分とリタの死を乗り越え、ケイジはギタイの中枢であるオメガの存在に近づいていく・・・。


トム・クルーズもいい加減中年のオッサン。
「新兵」ってのも無理がある。

でも、この作品の核として 「何度も同じ戦闘を繰り返す中でズブの素人が歴戦の勇士になっていく」というのは譲れない。

漫画版では日本人の新兵だったケイジを演じるのがトム・クルーズってコトで、どうなってしまうんだろうと少し心配していましたが、完全に杞憂。
こうアレンジしてくるかーっと、ハリウッドの脚本力に舌を巻きました。

序盤は腰抜けオヤジだったトムが、戦死を繰り返しながらレベルアップしていく様は圧巻。

しかも、同じ一日を繰り返すケイジが昨日聞いたセリフを先回りして答えていく部分は、圧倒的なシリアスの中に良い感じのコミカルさを生み、良いリズムが出来ている。


リタとケイジの関係にも注目。
相棒となるリタはずっと一緒にいるように見えるけれど、ケイジが一度死ぬたびに関係はリセットされている。

最初は完全にリタが先生としてケイジの上に立っているのだけれど、ケイジが死を繰り返す度に逞しくリタの先をいくようになっていくコトによって2人の関係性に変化が出てくる。

何百回も死ぬという、特殊な環境を共有する2人だけの絆をそこに感じることが出来る。


内容、リズム・テンポ、アクション。
どれもが高いレベルで完成されていて、最後まで一気に魅せてくれます。

原作の設定とは違う部分も多々あるので、原作を知っている人は同じ作品とは考えないほうが楽しめます。

何度も繰り返し死ぬコトによって心が病んでいく部分とかは描かれていないですが、2時間映画にソレを盛り込みだしていたら完全にやりすぎ。
むしろ、原作通りに作ったらハリウッド映画としては大失敗していたかも?

もちろん、原作の心病んだケイジと同じ境遇を生きるリタの劇的な出会いは欲しかった気もしますけどね。


原作の世界観を生かしつつ、ハリウッドらしく新しく生み出された良い作品でした。


最終評価 A

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February 11, 2015

WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常



2014年 日本映画
「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督作品。

少年よ大木を抱け!

大学受験に失敗した勇気(染谷将太)は、街角で見つけた林業免許プログラム募集のチラシ女性(長澤まさみ)に一目惚れ。
軽い気持ちで電車に乗り、携帯の電波も届かない山奥へやってくる。

そして林業の免許を取り、やってきたのは神去村。

厳しい林業の男・飯田与喜(伊藤英明)がエースの中村組で1年間の林業修行に入るのだった・・・。


苗を植え、枝を打ち、100年育てて、木はやっと価値がある商品になる。
自分の仕事の結果に価値が付くのは、自分の子孫の時代。
そして、先祖が植えた木に高値が付くとしても、次の世代のために山を裸にするワケにはいかない。

難儀な仕事、林業。

男子高校生のシンクロを描いた矢口監督が林業を描く。

町までは車で2時間、携帯は入らない。
山の神に敬意を払い、狭い村社会で暮らす。
都会の暮らしとは別世界の山。

都会のチャラチャラした男の子が、男の世界・林業に飛び込んで流されるままに働く中で山の暮らしの魅力に出会って変わっていく。
ナヨナヨの勇気が一人前の山の男に育つ成長物語。

一生懸命に頑張り、誰かに認められる。

そんな単純な当たり前が、今の時代は少なすぎるのかもしれない。


コミカルさを挟みつつ、林業の良さが伝わってくる矢口監督渾身の一作って感じでした。

まぁ、実際に職業にするのと、映画で観るのは別問題ですけどね。林業。
それでも、林業も悪くない。格好良いな、林業。と、思わされてしまったのだから、完敗です。

1年の研修期間が終わり、そこでも自分の意見をハッキリと出さずに都会に帰ってきてしまった勇気が、建てかけの木造住宅を見て、自分の仕事の意味を知って山へ帰るときの表情。

本当に良かった。

やっぱ一次産業は結果がモロだから強いなぁ。


しかし、海猿・伊藤英明が粗野な山男になったときの格好良さったらないね。
嘘くさい海猿より断然こっちの方が良いね。


最終評価 A



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February 01, 2015

ウォールフラワー

ウォールフラワー [DVD]
ローガン・ラーマン
Happinet(SB)(D)
2014-06-03


2014年・アメリカ映画

1991年。
高校に進学するチャーリー(ローガン・ラーマン)は真面目が取り柄だけれど、シャイで友達がいない。
何とか友達を、そう思った入学初日。
話せたのは国語教師だけ。

入学初日からチャーリーは卒業までの日数を数えだす。
中学も最低だったが、高校はもっと最悪だった。
チャーリーはスクールカーストの最底辺、居てもいなくても良い壁の花になってしまった。

だがある日、勇気を出して話しかけたパトリック(エズラ・ミラー)とパトリックの義理の妹サム(エマ・ワトソン)との出会いがチャーリーを変える。
パトリックはみんなが一目置く人気者。
エマは、可愛くて、センスが良くて、とにかく、最高の女の子だ。

パトリックとサムの兄妹と仲良くなり、悩みを共有し、恋をする。

変わっていく生活と初恋のトキメキに有頂天になるチャーリーだが、チャーリーの心には消すことが出来ない大きな傷跡が残っていた。
大好きだった叔母が残した傷に、チャーリーは目を向けないで生きてきた。

その心に出来たひずみが、チャーリーを苦しめるのだった・・・。


どうにも胸が苦しくなる青春映画。
過去に辛い記憶を抱えた繊細なチャーリーの心の動きを、丁寧に描いた作品。


本当に好きな子には、自分とは別の好きな男が居て。
それでも彼女が好きで。
彼女の幸せを応援したい気持ちと、抑えられない自分の気持ち。

好きな子に見栄を張りたいワケじゃない。
けど、好きな子への想いを忘れたいとか。
気持ちを誤魔化したいとか。
恋って感情の再確認とか。
勢いとか惰性とか。
そんな諸々があって別の子と付き合ってみたりしてしまって。

でも、別の子を抱きしめながら、本当に好きな子を想っている自分に嫌気がさして。

別れを告げられずにズルズルして。
その子との時間が浪費にしか感じられなくて。
苦痛になって。
結局はみんなを傷つけてしまって。


うわー。

もう。

なんだチャーリー。
オマエは、俺か!

地味系なとこもカブるわ!


そんな揺れ動く16歳の心が、もう、ザクザクとくる。
キュンキュンとかじゃない。

ザクザクくる。

この作品にすげーーーー、共感してしまったんですが。どうしたら良いでしょうか。


どうせ映画の記事なんて誰も読んでないから、ここで告白をしてしまおう。

中学の時、僕は

って

ごめんなさい。
ちょっと赤裸々に書きすぎて、消しました。

青臭すぎて耐えられなくなった。


でも、まぁ、そんな青臭い思い出が心を苛むくらいに、この作品のチャーリー君に共感してしまった。

分かる。
分かるぞ、チャーリー。

その女の子からグイグイこられて、断れないうちに何となく付き合うことになる気持ち。
ちょいエッチ方向の興味も手伝って、断れない気持ち。

でも、結局、面倒なだけだったりする気持ち!!

この辺の男の子な気持ちは、女性目線だとフザケンナになっちゃうんだろうな。


アメリカンな高校生活のあり方って、日本とは全然違う。
ライフスタイル自体もそうだし、大学受験の持つ意味も、付き合う、とか、キス、とか、諸々全部違う。

それでも16歳って年齢が感じるコトで核になる部分ってのは、同じところがある。


エマ・ワトソン狙いで借りた作品でしたが、いつの間にか画面に引き付けられていました。


最終評価 A+


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October 27, 2014

アナと雪の女王

アナと雪の女王 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
クリステン・ベル
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2014-07-16


2014年・アメリカ映画。
ディズニー制作のフルCGアニメ作品。

ありのー、ままのー。
れりごー、れりごー。

で、有名なアナ雪です。

えぇ!
まだ観てませんでしたけど、何かっ?


というワケで、押しも押されぬ大ヒット作品「アナと雪の女王」をやっと観ました。


とは言っても、こんだけヒットした作品だと大まかなストーリーは漏れ聞こえてきてしまい、大体知ってるんですけどね。
特に、我が家には既に他所で観てしまったネタバレ師が居ますし。

でも、まぁ、ちゃんと観てみないコトにはなんともね。



雪が覆う国の王女として、仲良く育ったエルサとアナの姉妹。

エルサには氷を操る不思議な力があった。
年を追うごとに強くなっていくエルザの力が、ある日アナを傷付けてしまう。

意識を失ったアナを救うため、治療にあたったトロルの長はアナの記憶の中からエルサの魔法についての記憶を消した。

その日を境に、両親は2人の娘を城から出られないようにし、エルサはアナを傷付けない為に部屋に籠って距離を置く。

そして2人は大人になり、エルサが女王となる戴冠式の日を迎える。

エルサの氷を操る力は、手袋の暗示で何とか抑えている様な状態。
不安を抱えながらも何とか戴冠式を超えたエルサ。

一方、戴冠のパーティでアナは隣国のハンス王子と出会って意気投合。
運命の出会いに舞い上がったアナはハンスとの結婚を決め、エルサに報告する。

だが、エルサはそんなアナの結婚に大反対。

アナとの言い争いの中で感情が高まったエルサの魔力が暴走する。
魔力を抑えられない混乱の中で再びアナを傷つけてしまいそうになり、エルサは国を離れ、ひとり山へ向かう。

独りになり自由を得たエルサは、今まで抑えてきた、ありのままの自分を解放する。

そして、溢れ出るエルサの魔力は国を夏から冬へと変えてしまうのだった・・・・。



日進月歩のCG技術もここまできたかー。

タイトル通り、氷、雪、水がふんだんに出てくるのですが、その表現力が素晴らしいね。

アナ雪の世界の氷や雪は、実写よりも氷らしく、雪らしい。
氷を透かして見た映像なんて、目を見張る。

とにかく映像は美しい。


ただ、ストーリーは。
んー。

別に悪いワケじゃないんだけどね。

何かと疑問が多い。

なぜ、エルサは氷の魔力を持ってるのか?
アナとエルサの両親はどこへ?
エルサの魔法にやたら詳しいトロールたちは、何者?

などなど、ファンタジーなディズニー映画でも軽く説明があって良さそうな部分がほったらかし。

特に、話の核になる「なぜ普通の人間であるエルサが氷の魔力を持っているのか。」にはもう少し説明があって良い。
あと、氷の魔力がアナを傷つけると「徐々に凍りついて死んでしまうのか。」とか、そこは大事だろ。

端々に御都合ともぶん投げとも取れる展開が多め。

その辺のファンタジー要素はディズニー映画なんだからなげとけ!ってコトにしたとして。

登場人物の感情もわかりにくいのはどうなのか。

アナとエルサはこどもの頃から距離を置き、やや微妙な距離感で展開してたハズ。
確執とまで言わないけど、アナは長年自分に冷たいエルサに不信感さえ抱いていた。
それがそれほど言葉を交わしたワケでもないのに急に愛し合う姉妹に戻ったり。

隣国の王子ハンスの裏切りもナカナカ急だし。
もし、ハンスが国を奪おうとするにしたって、もっと上手いやり方ありそうだし。

何かと突然にくるので、登場人物の感情の流れが良く分からないままにすすんでしまう。

で、ラストはもちろんディズニーらしいハッピーエンドなんだけど、モヤモヤした感じが残る。


ただ、エルサが本当の自分を解放して歌うシーンはハッと目を引く。
「ありのーままのー。」がヒットした理由は分かる。

で、この曲はこのシーンとエンドロールでも流れるのだけど。
明らかに作中でエルザの声の松たか子が歌うアレンジの方が良くないか?

エンドロールのMay J版は酷評されるほどのモンでもないけど、作中の印象が残ったままだと「エルサの歌で聞かせてよ!」とは思う。


映像と歌はナカナカでした。


最終評価 B+


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May 26, 2014

ヴァンパイア・ハンター

ヴァンパイア・ハンター [DVD]
カー・スミス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2009-07-03


2001年 アメリカ映画

ハリウッドのB級映画製作会社に勤める青年ショーンは、マイアミで姉の結婚式に出席する為に1週間の休暇を取る。
移動方法は、バイトついでに車の配送を引き受け、気ままなドライブと洒落込んだ。

だが、途中でタイヤがパンク。
修理のために足止めされたショーンは、安いモーテルに一泊する。
翌朝、モーテル前で話しかけてきたヒッチハイカーのニックを拾ってしまったのが不運の始まりだった。

無職と語ったニックは、本当はヴァンパイアに咬まれ、ウィルスに侵されたヴァンパイアハンターだったのだ。

ウィルスから助かるには、ウィルス元となるヴァンパイアを殺さなくてはならない。

そして、ニックは同じヴァンパイアのウィルスに侵されてしまった少女を拾い、少女の治療中にショーンもウィルスに感染してしまう。

ショーンとニックがヴァンパイアと戦う一週間が始まる・・・。


ザ・B級。

オープニングから美女のおっぱい丸出しシャワーシーンでつかみはOK!
深夜に乱痴気騒ぎの若者たちが調子に乗ってヴァンパイアの犠牲者になるなんて、そんなベタなシチュエーションてんこもり。
そして、ヴァンパイアの設定の雑さ、御都合な展開も、むしろお馴染みと言ってしまいたい。

起承転結、全部がどこかで観た事あるような内容。
ヒロイン役の子とか、出し方も唐突だったし、作中にほとんど必要性が無いし、おっぱいを出すことだけが仕事って感じ。

緊張感無く、ほどよくアクション、ほどよくエロス。
そして、観た後には何も残さない。

過不足なく、期待通りにB級。ステキ。


B級、B級と言ったけれど、この「過不足なく、丁度よくB級。」ってのは褒め言葉です。
B級を期待してジャストB級ってのはナカナカないのです。

暇つぶし以上の作品じゃないけど、暇つぶしには丁度いい。
重い映画のレビューをガッツリ書く気分になれない今の気分に、丁度いい。


最終評価 B


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April 11, 2014

女の子ものがたり

女の子ものがたり [DVD]
深津絵里
ポニーキャニオン
2010-03-03


人気女流漫画家・西原理恵子の同名ベストセラー作品をベースに描かれた、ノスタルジックなガールズムービー。


36歳の高原菜都美(深津絵里)はスランプ真っ最中の漫画家。

編集者の催促なんかどこ吹く風。
昼間からビールを飲んでソファでゴロゴロ。
暑ければ庭にタライを出して水浴び。
そんな自堕落な生活をしながら、自分が漫画家になった理由を見つめ直す過去へ、追憶の旅に出る。

思い出されるのは、少女時代を共に過ごした親友たちと過ごした日々。

菜都美は10歳の時、母に連れられて新しい父親と暮らしだした。
そろからオトナになってしまうまで一緒過ごした2人の親友・きみことみさ。

2人の親友の家庭には、借金や暴力が日常として存在した。
母親はずっと友達を選べと言い続けたけど、菜都美は無視し続けた。

でも、こどもの時はただ楽しかったのに、オトナになるほどに親友たちとのズレが大きくなっていく。

美人のきみこは、彼女に手を上げる男と結婚した。
貧しい家庭のみさは、高校の時に親が逮捕されて働くようになった。そして、羽振りは良くても暴力を振るう男と一緒になった。

幸せって何?

そんな素朴な質問の答えが、見つからない。


何者でもない。
何でもない。
何もない。
そんな少女時代。

だけど、あの頃が1番楽しかった。
あの頃は気付かなかったけど、キラキラとした輝きの中にいた。
そして、その輝きはオトナになるほどにくすんでいく。

こどもの時には気にしなかった家庭環境のズレがオトナになるほどに無視できなくなる。

暴力を振るう男に、身体をさしだしてすがる親友。
親友は好きだけど、その生き方は見ていられない。

好きだけど、嫌い。

愛おしいけど、ツライ。
ツライのに、愛おしい。

今は遠く離れた親友たちとの過去が、今の自分の基になっていたと、気付く。


オトナの女性の再生物語。
ゆったりした空気感も、演出も悪くない。

ただ、もう少しマシな演技力の女の子を揃えられなかったのか。
少女時代はまだしも、肝心要の高校生から後の子たちがちょっとナイ。
それほど出てる時間が長くない深津絵里が、少女時代よりもずっと存在感がある。

あと、台詞の音声をもう少し上手くは拾えないのか。
大事なセリフさえも聞き取りづらくて仕方ない。


最終評価 B


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March 30, 2014

奥さまは魔女

奥さまは魔女 [DVD]
ニコール・キッドマン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


2005年 アメリカ映画
ニコール・キッドマン主演
1969-1972年に人気を博したテレビドラマシリーズをベースに再構築された、新しい「奥さまは魔女」。


なんでも指先ひとつで願いが叶う魔法使いとして育ったイザベル(ニコール・キッドマン)は、不自由だけれど人間の暮らしに憧れる。
魔女や魔法使いの世界は、他人の心まで魔法で思いのまま。

そんな魔女に嫌気が差したイザベルは、魔女であることを隠しながら人間世界での生活を始める。

そんな頃、落ち目の俳優ジャック(ウィル・フィレル)に「奥さまは魔女」のリメイク作品でダーリン役のオファーがくる。
人気女優をサマンサに充てようとする制作側に対し、有名女優に話題を食われたくないジャックはイザベルを推してサマンサ役に仕立て上げてしまう。

「君が必要だ。」と言うジャックの言葉を信じてサマンサを引き受けたイザベル。
だが、ジャックの思惑を知って怒り心頭。

ジャックへの復讐を考えるイザベルは、再び収録に向かうのだった・・・。


観客の「あははは・・・」という合いの手の入る、フルハウスばりのアメリカンなホームコメディの雰囲気。
元の「奥さまは魔女」を知らなくても楽しめる作りになっている。

ただ、アメリカンなドタバタホームコメディのテンションがずーっと続くのは、流石に胃もたれする。
イザベルは頭が悪いし、パートナー役のジャックもオーバーアクションが過ぎて見ていられない。

まぁ、そういう演出だし、演出を表現する俳優の問題ではないのだけど。

むしろ、世間ずれしていないイザベルを演じるニコール・キッドマンは流石。
ちょっと頭が悪くシンプルな恋に振り回されるイザベルと、ブラックスワンが同じ人とはとても思えない。


アメリカンなコメディのテンションが悪い方に向かってる。

まぁ、この作品を観る人は、この「奥さまは魔女」な雰囲気を期待しているし、それを狙った作品なのだから制作は悪くないのだけど。
とにかく、僕には合いませんでした。


最終評価 B−





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December 26, 2013

アイアンマン3

無題

2013年・アメリカ映画
御存知マーヴルヒーロー・アイアンマン。

「アイアンマン」で無敵のアイアンマン・スーツを生み出したトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。
「アイアンマン2」で不安定だったスーツの改良と、精神の安定剤である最愛の女性ペッパーを得る。

だが、「アヴェンジャーズ」 の一員として宇宙からの侵略を撃退してから、その心には宇宙人たちからの襲来に怯える恐怖心が芽生えていた。

極端な力を持つ一個人に世界の安全を任せることに危機感を抱いた政府は、トニーの開発したバトルスーツを「供出」させる。
トニーは軍に所属する親友ローディ(ドン・チードル)にアイアンマン・スーツを託し、自分は新しいスーツの開発に没頭していく。

眠れず、落ち着けるのはバトルスーツの開発・改良をしている時だけ。
そんなトニーの様子に、ペッパーは徐々についていけなくなっていく。

そんな時、テロを指導者・マンダリンの攻撃に部下のハッピーが巻き込まれる。
仲間を傷つけられた怒りと、ヒーローを煽るマスコミへの怒りが、トニーをマンダリンとの対決へと駆り立てる。

勢いで自分の住所をマスコミに晒してしまったトニー。

この不用意な発言は、テロリストの強襲を呼び込んでしまう。
それによってペッパーを危機に巻き込み、トニーは今までのスーツの全てを失ってしまうのだった・・・。


マーヴルヒーローにロジックなツッコミをしても野暮なダケ。
そんなんは、どうでもイイ。


アヴェンジャーズでの戦いによってPTSDを抱えてしまったトニー。
無敵のスーツを失い、身一つとなってしまったヒーローが、その自分の肉体と知性だけを武器に自分の生み出してしまった巨悪と対峙する。

番外シリーズだったアヴェンジャーズのストーリーも引き継いだ、いわばアイアンマン4。

ヒーローとなった苦しみ、葛藤、そして戦いの恐怖はPTSDとしてトニーを苦しめる。
スーパーパワーのスーツを失った弱いトニー・スタークとなることで、映画作品としてのクオリティがぐっと上がっている。


結局、最後は人。
どんなスーパーパワーも使い方を間違えれば、使う人間が悪ければ、凶器にしかならない。

最後には、悩みぬき、苦しみぬいても立ち上がる人間がヒーローになる。

目立ちたがり屋で、欲しい全てを手に入れ、女も好きなら、悪戯や悪さも好き。
性格に難があったトニーが、ついに一個人として成長し、本当のヒーローになる。

スーツを失っても、自分自身がアイアンマンなのだと、トニーはニヤリと笑う。


アイアンマンは、シリーズの最後にトニーの成長物語として完成した。

こんなに綺麗に完結するシリーズだと思ってなかった。
このシリーズが好きな人には、納得の最終章でした。


最終評価 A

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November 12, 2013

宇宙戦艦ヤマト 復活篇

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2009年・日本映画

宇宙戦艦ヤマト・完結篇から26年。
あの戦艦ヤマトが復活する。


あらすじ
西暦2220年、太陽の300倍の質量を持ち、光をも飲み込む暗黒の天体、移動性ブラックホールが宇宙から地球へと迫っていた。
地球連邦政府は、移民船団を組織。
サイラム恒星系アマールへの移民を決行するが、謎の大艦隊の攻撃に遭い、船団が壊滅。
古代進は移民船団の護衛艦隊司令としてヤマトに乗り込み、大艦隊に戦いを挑む。
Yahoo映画より


もう、ストーリーを自分で要約することさえ面倒。

作画レベルが、底辺。
妙に劇画調かつ、動きカクカク。
メカニックデザインも、服のデザインも、とにかくヒドイ。

昔見た洋物輸入のニンジャタートルズとかが、こんなんだったな。
2009年製のハズですが・・・。

ストーリーもひどい。
演出、盛り上げ方、何もかもあったモンじゃない。

途中で過去の「宇宙戦艦ヤマト」の映像が出てくるんだけど、その絵のマトモさに涙が出る。
アニメーションとして観ても、30年以上前の宇宙戦艦ヤマトシリーズの足元にさえ及ばない。

よくも、まぁ、ここまでクソ雑に作れたモンだ。

宇宙戦艦ヤマトの熱心な信者じゃない僕でも、ここまで原作を穢されると流石に萎える。


で、スタッフロールの中に

原案:石原慎太郎 の文字。


うお。出たな、老害ジジイ。
自分は作家だとか、何とか言ってたな。
美意識がどう、とか、言ってたな。

これが、そうか。

流石のクソ仕事でした。


最終評価 C−





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October 08, 2013

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

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2012年・日本映画
テレビドラマシリーズに始まり、その後に続く映画シリーズは数々の記録を打ち立て、数々の流行語を生み出した人気シリーズ。
その15年にわたる『踊る大捜査線』シリーズの劇場版第4弾にして最終作。


湾岸署刑事課の強行係長となったノンキャリアの青島刑事(織田裕二)は、同僚の恩田すみれ刑事(深津絵里)と今日も草の根の捜査に精を出していた。

国際環境エネルギーサミットの会場で誘拐事件が起こり、被害者が遺体で発見される。
殺害に使われたのは、警察が押収していたハズの拳銃。

捜査本部が置かれたのはお馴染みの湾岸署。

捜査方針は、「所轄は捜査に関わらず、捜査は本庁だけで行う。」。
警察の上層部は、警察の不祥事を公にしないことに神経を尖らせる。

そして、結果としてノンキャリア組の所轄刑事に情報は届かず、警視庁から来たキャリア組に単純な捜査の命令を受けるばかり。

そして、次に誘拐されたのは、署長になった真下(ユースケ・サンタマリア)のひとり息子だった・・・。


シリーズの結末が知りたくての鑑賞。
お約束のメンバー、お約束の演出、でも、それが観たくてシリーズモノは観ているんだから良し。

問題なのは、お約束が過剰になって本筋のストーリーがおろそかになるコト。

この作品は、その典型。

当初のTVシリーズにあった一定の緊張感はどこへやら、お約束のギャグパートばかり。
本筋の展開までが相当にタルい。
やっと話が進んだかと思ったら、登場人物たちの話ばかりでほとんどほっぽらかし。

犯人の犯行動機がちょーーーー弱い。
しかも、警察の課長クラスが犯行に関わってるのに、証拠の隠ぺいもせずにサラサラと自白する。

警察の上層部が事件をもみ消そうと誤認逮捕やら、内部捜査やら、青島と室井(柳葉敏郎)に責任をなすり付けたりとか、やりたい放題。

そのやりたい放題があまりにも無茶苦茶。


犯人の犯行も動機も、青島が犯人にたどり着く手法も、警察上層部のドタバタも、犯人確保のオチまで。
徹頭徹尾、全部が全部、「刑事モノ」と言うことさえ恥ずかしい位の内容。


なんじゃ、こりゃ。


いくら踊る大捜査線だからって、これはナイ。

ここまで堕ちたか、踊る大捜査線。
15年の集大成がコレなら、このシリーズは終わらせて良かったんだな。


しかし、せめて青島とすみれの関係がどうなったかを描けよ・・・。


最終評価 C−


それでも、深津絵里は可愛いなぁ。




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October 03, 2013

海猿 BRAVE HEARTS

poster

2012年・日本映画
メガヒットシリーズ・海猿の第4弾。


日本の全ての海に派遣される、海上保安庁最高の救命チーム・特殊救難隊(通称・トッキュー)のメンバーになった仙崎大輔(伊藤英明)。

海洋救難の最前線で最後の砦となるトッキューは、常に自分の命を危険に晒す。
そして、最後の砦であるトッキューを助けに来る者は居ない。

自分の命を危険に晒しながら目の前の要救助者に向かっていく仙崎を、トッキューの先輩・嶋(伊原剛志 )は怒る。

「トッキューの現場では、冷徹な判断が求められる。
 たとえ要救助者まで1mでも、危険と判断したら撤収するのがトッキューだ。」

ある日、太平洋上を飛んでいたジャンボジェットの右エンジンに異常が起こる。
なんとか左エンジンのみで羽田に向かうジャンボジェットは、徐々に高度を下げていく。

そのジャンボには、仙崎と長年のバディを組む吉岡(佐藤隆太)の彼女・美香(仲里依紗)が乗っていた。

成田まで辿り着いたものの、車輪が出ないジャンボを空港には降りられない。
唯一の方法は、指定の海上に胴体着陸し、そこに救助隊を待機させて飛行機が沈み切る前に全員を救助する。

タイムリミットは20分。

そのミッションにトッキュー隊が挑む。
そして、ジャンボジェットが海上着水する為、海上保安庁、警察、そして民間の船たちまでが力を合せていく・・・。


「LAST MESSAGE」の後にある続編とは、これいかに。

まぁ、それは良いとして。

回を重ねるごとに災害の規模を拡大してきた海猿。
前作で海洋プラントをひとつ沈める火災を乗り越えた仙崎は、更に上のトッキューに入隊していた。
そして、今回はジャンボジェットの墜落事故。

規模を大きくするのは無理だから、今後のはタイムリミット付き。

だけど、タイムリミット20分の救助活動を2時間延々と流すワケにもいかない。
だから、飛行機が堕ちるまでが長い。
結果、仙崎が何もしてない時間が長い。
むしろ、待ち時間の主人公は司令官である時任三郎。
そして、今回ピンチになるヒロインはバディの吉岡の彼女。

ん?

なんか、単に仙崎のスーパーパフォーマンスを見せつけるだけだった今までの海猿より、みんなの力を結集する今回の方がフツーと言うか、マトモ?

規模ばかりデカくなっていった前作までより、時間制限のある今回の方が緊迫感もあってテンポが良い。


ま、御都合のツッコミは言い出したら成立しない作品だし、あえて言わない。

飛行機のエンジンが炎上して落っこちるって、どゆこと?とか、言わない。
仙崎が海上着水の作戦を司令部に直接提案したり、一方で落ちてくる飛行機の機長と着水3分前まで話したりとか、どんな権限?とか、言わない。
登場人物の演技が全員、体育会系。とか、言わない。
吉岡クンが、トッキューなのに単独行動で彼女の救助にかかりきり。とか、言わない。

ミラクル起きすぎ・・・

言わない。

だって、海猿だもん。
そんな諸々のツッコミはありつつ、それこそが海猿らしさで、「海猿を観た。」と言う満足感あり。


最終評価 B+



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September 26, 2013

悪の教典

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2012年・日本映画
三池崇史監督作品。


とある高校。

容姿、能力、実行力に優れ、ハスミンと生徒に呼ばれて慕われる英語教師の蓮実(伊藤英明)。
蓮実は生徒のみならず教師や保護者にも一目置かれる存在。

蓮実の周囲は問題で溢れていた。

頭が良いくせにソレをカンニングなど、教師を小バカにすることに使う生徒。
生徒の万引きをネタに女子生徒の身体をもてあそぶ同僚。
狂ったように娘のイジメを訴える親。

だが、最も問題があるのは、蓮実自身だった。

サイコパス。
サイコパスは社会の捕食者(プレデター)であり、極端な冷酷さ、無慈悲、エゴイズム、感情の欠如、結果至上主義が主な特徴で、良心や他人に対する思いやりに全く欠けており、罪悪感も後悔の念もなく、社会の規範を犯し、人の期待を裏切り、自分勝手に欲しいものを取り、好きなように振る舞う。その大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者である。
by Wikipedia

蓮実はサイコパスだった。

目的を達成する為、邪魔を排除する為、反社会的な方法さえも厭わない蓮実。

盗聴、放火、淫行、殺人。
巧みに偽装され、完璧に遂行されていく蓮実の凶行。

だが、その自身の凶行が発覚しかけた時、蓮実は究極の行動にでる・・・。


他者共感性のないサイコキラーが、高校教師として学校に入り込む。

信頼も厚い完璧だった人気教師が、笑顔を浮かべながら無防備な生徒や教師相手に牙を剥く。
そこにあるのは、恐怖と言うより、嫌悪感や不快感。

そして、中盤まで周到に犯行を隠してきた蓮実が、犯行の隠ぺいを諦めた時、リセットボタンを押すように猟銃片手に生徒を撃ちまくる。
ラストには軽快な音楽にのせながらの大量殺人。それはもう、現実離れし過ぎたゲーム。

そう、演出によってゲーム感が高めてあるおかげで良く分かる。
他者共感性が無い世界とは、すなわちそのままゲームの世界。

前半は、良い教師を演じるゲーム。
中盤は、完璧な犯行を遂行するゲーム。
後半は、シューティングゲーム。

蓮実とって全てはゲームだったのだと。

そして、ラストは次のゲームのはじまり。
ラストで蓮実の残す言葉で、背筋がゾクリとする。

この作品は、生徒を虐殺する教師と言う部分だけがクローズアップされ、評価されているが、ソレはこのラストの一瞬の恐怖を生み出すための途中経過でしかない。

残念なことに、虐殺シーンの印象が強すぎてラストシーンに至る前に作品を投げてしまう人が多いのだろう。



そこのけそのこけ、サイコさんが通る。

伊藤英明のカタイ演技が、むしろサイコ・キラーの異常さを上手く表現していて、ハマる。
この作品だけ観ると、伊藤英明が名優に見える。


最終評価 B+


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September 10, 2013

エンパイア・オブ・ザ・ウルフ

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2005年・フランス映画
ジャン・レノが悪徳暴力警官を演じるサスペンス・アクション。


優しい夫とのささやかな生活を営んでいたアンナ(アーリー・ジョーヴァー)は、進行性の脳の病を患ってしまう。
時々起る発作。
夫の顔が一瞬わからなくなる認知の異常。
そして、記憶の混同。

その頃、パリの街では女性ばかりが惨殺される猟奇殺人が横行していた。

調査に乗り出した若手刑事のポール(ジョスラン・ギヴラン)は、悪徳で名高い刑事のシフェール(ジャン・レノ)に捜査協力を依頼する。

なぜか夫が自分の夫ではないような違和感を感じていたアンナは、自分の頭部や耳の後ろに自分の知らない手術痕を見つけ、とっさに夫の元を逃げ出す。
すると、優しかったハズの夫が豹変し、逃げ出した囚人を追うようにアンナに迫る。

トルコ人に顔が効くシフェールは、暴力的で違法スレスレながら違法就労に関わる地下組織の深くへと捜査を進めていく。
シフェールとポールは、被害者女性たちの顔が非常に似ていたことに辿り着く。

夫の元を逃げたアンナは、飛び込んだ病院で自分の顔が作られたモノだったことを知る。

アンナの失われた記憶と、シフェールたちの追う猟奇殺人事件が、交錯していく。
そして、辿り着いた先に居たのは、トルコの国粋主義組織「灰色の狼」だった・・・。


途中までは別々に進むアンナとシフェールのストーリーが絡まっていく展開でソコソコ面白いのに、紆余曲折の結果で出た答えが、「その程度の話? なーんだ。」って感じ。
せっかくの「灰色の狼」って要素も、なんだかマフィア程度の暴力アングラ組織って扱いでしかない。

前半のサスペンス感で盛り上げた分、後半との落差が激しい。

後半になって急にアクション要素がブチ込まれるんだが、それが雑。

しかも、「えぇー。」と言いたくなる御都合が繰り返されたりして、後半になっていくほど画面から力が無くなっていく。

最後はもう、眠気との闘い。そして完敗。


最終評価 C+



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August 29, 2013

アフロ田中

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2012年・日本映画
ビックコミックスピリッツ掲載の人気漫画「アフロ田中」の実写映画化。
シュールなギャグ漫画の主人公には、なんと松田翔太。


少年時代、クリクリの天然パーマでイジメられた田中(松田翔太)はアフロになってイジメをはね返した。
この時が、田中の黄金時代。

その後、通っていた高校をノリで中退。
自由を求めて東京の出た。

それから7年。
自由を求めた東京で夢破れ、今はしがない土木作業員。
そして、童貞のまま。

そんな時、友人の結婚式招待状が届き、田中は友人たちとの約束を思い出す。

「結婚式にはそれぞれの彼女を連れてこうよう。」

彼女を作らねば。
田中は、彼女を作るべく動き出すが・・・。


アフロ、でかすぎ。

アフロ、でかすぎ。

アフロ、でかすぎ。

大事なコトなので、3回言ってみました。

二枚目の松田翔太がアフロってだけで何か面白い。
角度によって役者さんの表情が見えないって、新しい。

中身は、田中のアフロ以外はフツーなコミカル青春モノ。
でも、田中の内心のつぶやきが赤裸々で、なんだかんだとクスクスクスクス笑ってしまう。

それほど過剰に期待せず、そのささやかな期待値通りに面白い。


ヒロインの佐々木希が、田中を好きになるだけ好きになって近づいて、ちょっとした誤解で怒って離れて、結局は田中を振り回すだけのかなーり不条理な女の子。

とにかく、可愛くない。
しかも、佐々木希なりの演技力。

松田翔太のアフロ田中はその存在だけで面白いのに、肝心のヒロインに魅力がないのが残念。


最終評価 B+






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July 03, 2013

アヴェンジャーズ

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2012年・アメリカ映画

神々の世界・アスガルドでの陰謀に敗れ、天界から宇宙へと追放されたソーの弟、ロキ。
彼は、復讐の時を虎視眈々と狙っていた。

そして、時は来る。
地球侵略を狙う宇宙勢力・チタウリと出会ったロキは、無限のエネルギーを秘めた四次元キューブを奪い去るのだった。

地球の危機に結成されたのは、最強のヒーローを集めたスペシャルチーム・アヴェンジャーズ。

最新鋭の科学力、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
知性と野生を併せ持つ、ハルク。
正義の体現者・最強の盾、キャプテン・アメリカ。
妖艶なるチームの花、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)。
豪快なる天界の寵児、マイティ・ソー。
俊敏なる射手、ホークアイ。

各々が譲れない個性を持つ最強のヒーローたち。
その強すぎる個性が邪魔をしてチームとして機能しない。

バラバラのアヴェンジャーズに対し、チタウリは終わりなき波状攻撃を仕掛けてくるのだった・・・。


マイティ・ソーの世界観を下敷きに、集められたヒーローたち。
一応、ソーとロキの壮大なる兄弟げんかと言う筋はあるものの、ド派手なヒーローたちに対してストーリーはいたってシンプル。

シンプル・・・、良い言葉だけどさ。

まぁ、何も考えないで楽しめるのがマーヴルヒーローの良さ。
それを折り込んで観たものの・・・。
あまりに中身の無いストーリーと、幼稚な展開で眠くなりました。

てか、途中で意識が飛びました。

本家マーヴルヒーローは単なる勧善懲悪で終わらず、それぞれが弱さや心の闇を抱えながら、それでも悪に立ち向かっていくっていう深みがあったりなかったり。
ソコが際立つと大人も楽しめる作品になる。のに、この作品にはソレが一切無い。

一応、ストーリーを成立させたってトコは立派だと思うけど、そんな無理して作らなくても良いだろとも思う。
ただヒーローが集まって暴れるだけなら、夏休みの5人戦隊モノと仮面ライダーのコラボ映画を観てるのと同じ。

あ、てか、同じコンセプトか。
あぁ、金かかってるだけで中身は同じだ。

まぁ、お遊び企画の範疇かな。


最終評価 C+



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June 26, 2013

アルゴ

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第85回アカデミー賞・作品賞受賞作品。
ベン・アフレック監督・脚本・主演。


1979年・イラン。
イランの西欧化を目指した独裁者・パーレビの施策は、イスラム教徒シーア派を怒らせた。
そして、イラン革命が起こる。

イラン革命の高まりは過熱していく。

パーレビはアメリカに庇護を求め、アメリカはそれを受け入れた。
怒れるイランの民衆はアメリカ大使館を取り囲み、事件は起こる。

11月4日・テヘラン。
アメリカ大使館人質事件。

暴徒と化した民衆が大使館になだれ込み、60人の職員を捕えた。
そんな中、混乱の大使館から抜け出した6人の職員がカナダ大使の私邸に逃げ込んだ。

イラン革命軍は60人の身柄と引き換えにパーレビの引き渡しを要求。

その交渉の一方、そんな交渉はヌル過ぎると考えた過激派たちが血祭りにあげる生贄を探し回っていた。

もし、6人が見つかれば、必ず残虐な方法で処刑される。
アメリカは6人の救出作戦を実行しなければならない。

そこで、救出のエキスパート・CIA職員のトニー(ベン・アフレック)が招聘された。

困難なミッションでトニーが考え出した作戦は、前代未聞で大胆不敵。
トニーは、偽の映画製作をデッチ上げ、ロケハンチームとして人質を救出すると言う。
偽映画のタイトルは、「アルゴ」。

それは、CIA史上最も奇抜で危険な作戦だった・・・・。


ウソのような、本当にあった話。
まぁ、勿論、映画的な演出は山盛りですけどね。そりゃあ映画ですから。

あくまでアメリカの目線から、この事件を下敷きにしたエンタメ作品。

それでも、この映画の価値が減ずるかと言えば、そんなコトは一切ない。
社会派作品ではなく、サスペンス作品として極上。


初めから終わりまで、スリリングな緊張感が続く。

ひとつ間違えば、死。
その緊張が、画面のこちらにいても手に汗を握ってしまう。

最後には成功する。
その結末が分かっているのに、画面から目が離せない。

息が詰まる。
その言葉が、そのまま当てはまる。

時間を忘れました。


アカデミー賞を獲るのも納得の作品。
でも、どちらかと言えばエンタメ作品に入るこのアルゴを作品賞に選ぶと言うのは、アカデミー賞らしからぬチョイスではある。

この作品への批判に「イラン人を悪魔の様に描いた。」と言うのがあるが、それは仕方ない。
だって、登場人物たちの目を通した心象風景を描いているのだから、彼らを殺そうと狙うイラン人はそりゃあ善人には描けない。
でも、その批判を聞いてから観た人間に言わせて貰えば、映画的ではあるけど過剰ではないと思う。


最終評価 A+



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June 22, 2013

おおかみこどもの雨と雪

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2012年・日本映画。
時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督。
キャラクターデザイン・貞本義行。


コスモスの咲く日に生まれた19歳の大学生・花。
花は、運命的な恋に落ちる。

大学の講義で出会った、物静かで鋭い目線を持つ彼と想いを通わせる花。

彼は今まで誰にも告げていなかった真実を花に告白する。

絶滅したはずのニホンオオカミと人間がまざりあった彼。
彼は、おおかみおとこだった。

ひっそりと隠れるように生きてきた彼。
その正体を知っても、花は彼を受け入れる。

そして、花は身ごもり、雪の降る日に女の子が生まれた。
その一年後、雨の降る日に男の子が生まれた。

ささやかで、幸せな日々。

だが、思いがけない不幸が訪れる。

こどもに餌を運びたい本能だったのか、産後の妻に滋養の付く食べ物を運びたかったのか。
その雨の降る日に、彼が何を思ったのかは分からない。

彼は、オオカミの姿で車に轢かれ、帰らなかった。

その日から、花はひとりで雨と雪を育てていく。

オオカミと人間の血をひいた雨と雪。
あらゆる社会保障が使えず、病院にもかかれない。
厳しい子育ての現実が、花ひとりの肩にのしかかる。

それでも、花は健やかな強さで雨と雪と生きていく。

花は雨と雪が大きくなった時、人間として生きるのか、オオカミとして生きるのか。
2つの生き方を選べるように、都会を離れて田舎へと引っ越すことを決意する花。

花と雨と雪の田舎暮らしが始まる・・・・。



特別な事件があるわけじゃない。

オオカミと人間。
2つの生き方の間で揺れながら育つ雨と雪。
2人が、生きる道を選択する。

そして、花がそれを見守る。

それだけなのに、それだけなのに。

何で、こんなにハラハラと。
何で、こんなに胸が締め付けられるんだろう。


オオカミの姿で死んだ彼が、ゴミ袋に入れられ、収集車で回収されていく。
それを止めることが出来ず、泣き崩れる花。

愛する人を手厚く葬ることも出来ない。

あのシーン、不覚にも胸が詰まった。


こどもを育てれば、嬉しいことも、悲しいことも、困ったこともある。
でも、その全てが幸せな思い出になる。

そして、いつかは親の手を離れていく。

それは親にとって、嬉しいけれど、少し寂しい。

そんな当たり前を描いた作品。
それが、心に迫る作品。


最終評価 A+


まぁ、ツッコミもありますけどね。

彼はどんだけ貯金をしてたんだよ。とか。
山奥の廃屋のような家を、女手ひとつでどうやって綺麗にしたんだよ。とか。

でも、それは物語の本質に関わらない些末な問題。

僕は、あえて無視します。



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June 21, 2013

アナコンダ

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1997年・アメリカ映画

人間をもひと飲みにするという大蛇・アナコンダの逸話は、アマゾン川流域の先住民族に昔から語り継がれていた。
地球上で最も獰猛と言われるこの生物は、体長12メートルに達するものもあり、実に貪欲で新たな獲物が現れるとソレを吐き出して襲うと言う変わった習性を持つ。


ドキュメンタリー作品を撮るTVクルーを率いるテリー(ジェニファー・ロペス)。
幻の先住民族を探してアマゾンに分け入ったテリーたちは、密林へと進む中、座礁した船を助ける。

その船に乗っていたポール・サローン(ジョン・ヴォイド)は、テリーたちの探す先住民族に会ったことがあると言う。

サローンの案内でアマゾンを進む。
だが、彼の本当の目的はアナコンダの捕獲だった。
彼は蛇の密猟者だったのだ。

テリーたちは、知らず知らずにアマゾン深くの蛇の巣へと足を踏み入れてしまう。
そして、一行は見たことも無いような巨大な大蛇に遭遇する。

ひとり、またひとりとアナコンダの犠牲になっていくクルーたち。

人間と蛇。

狩ると狩られるの関係が逆転する・・・。


スタンダード・オブ・巨大生物パニックムービー。
ひとりずつ殺されていく展開は定番。

でも、でも肝心の巨大アナコンダが、モロCG。
そして、実写とズレズレにズレてて、まったく怖くないと言う。

むしろ、アナコンダより悪人・サローンの方が怖いと言う。


シリーズを生み出した第一作のキラメキを微かに感じるものの・・・、恐怖映画で恐怖がないと言うのは致命的。

CG過渡期の作品は、ね。
この時代があって、今がある。

とは言えど、90年代後半は映画史的にキビシイ時期だなぁ。


最終評価 B−


あ、若いジェニファー・ロペスの素敵な姿が観たい人は、是非。


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June 17, 2013

いのちの戦争 −アルジェリア1959−

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2007年・フランス映画

ここに、正義はない。

1954年・アルジェリア。
130年続いたフランスの支配から独立すべく、アルジェリア民族解放戦線(FLN)は独立闘争に突入する。

国連の非難を無視する形でアルジェリアに送りこまれる大量のフランス正規軍。

血で血を洗うような闘争の中、戦線に赴任してきたテリアン中尉。
フェラガ(ゲリラ)は闘争に協力しない村人たちをみせしめに虐殺し、フランス軍は情報の為にフェラガか民間人か分からない捕虜を拷問にかける。

テリアンは戦場で常態化している拷問と虐殺に疑問と嫌悪感を抱き、この戦争の意味を見失っていく。

苛烈な戦場の現実が、テリアンの心を壊していく・・・。


アルジェリアに送られたフランス軍200万のうち、戦死者は2万7000人。
アルジェリア人の死者が30万〜60万人と言われる。
フランス政府は1999年まで戦争の存在自体を認めていなかったアルジェリア独立戦争。

そして、アルジェリアは独立した。


綺麗事では済まない戦場の汚れた部分をリアルに。
そして、壊れていく現場の兵士の心を丁寧に描く。

義の無い戦争で心を壊し、仲間たちが意味も無く死んでいく。

主人公・テリアンの壊れていく姿が痛々しい。
でも、これが平穏の中では「普通」な感覚を持った人間が戦場に行った「普通」の結果なのだと思う。
戦場の中で自分を保てる人は、平穏の中では生きていけない。

反戦の映画として秀逸。

義の無いフランス側から描いたからこそ描ける、戦争の醜悪さがここにある。


最終評価 A−




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June 13, 2013

アラジン

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1992年・ディズニー映画


砂漠の王国・アグラバーに住む青年・アラジン。
貧しい彼は、市場で盗みを働いて何とか日々をやり過ごすドブネズミのような暮らしの中に居た。

「いつか、こんな日々から抜け出したい。」
それがアラジンの願い。

王宮に暮らす王女・ジャスミン。
彼女は檻の中の鳥。
まだ一度も王宮の外にも出たことが無いのに、王は彼女を結婚させようとする。
そんな暮らしに息が詰まり、ある日、ジャスミンは王宮を抜け出した。

そして、市場でアラジンに出会い、2人は惹かれあっていく。

だが、悪しき大臣・ジャファーの手先によって2人は捕まり、引き裂かれてしまう。
そしてジャファーは、大いなる力を秘めたランプを手に入れる為、アラジンを砂漠の洞窟へと送りこむのだった。

洞窟の奥深くでランプを手に入れたアラジンは、ジャファーの思惑から外れてランプの魔神・ジーニーの主となるのだった。

「何でも3つの願いを叶えましょう!」

アラジンはジーニーを従えて、ジャスミンの下へと戻るのだった・・・。


「千一夜物語」を下敷きに、ディズニーが作り出したアラビアン・ラブストーリー。

最初の出会いは、飾りのない素の自分。
そのままの姿と自分で惹かれあったのに、魔神・ジーニーの力を手に入れたアラジンは、願いの力で姿と身分を偽ってジャスミンとの再会を演出してしまう。

王子としてジャスミンと愛し合うアラジン。

だが、愛する人を騙している罪悪感は、アラジンの心を苛む。
そして、そんな自分を信頼し、王に迎えようとしてくれる人々。

偽りの仮面で他人は騙せても、自分は騙せない。
そんなアラジンの心の隙間を突くように、ジャファーがランプとジーニーを奪っていく。

最強の力で暴虐を尽くすジャファー。
何も持たないアラジン。

本当に大事だったものは?
本当の勇気とは?

アラジンは自分と向き合い、その答えを手にいれる。


コミカルなランプの魔神・ジーニーの愉快さ。
アラジンの葛藤、そして成長。

素直に楽しめる、愛と勇気の冒険物語。

結局、最後はハッピーエンドになるって分かっているけど、それでもハラハラドキドキして観てしまう。


今までに観たディズニー作品の中では、五本の指に入る作品。


最終評価 A−



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June 12, 2013

姑獲鳥の夏

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映像化不可能と言われた京極夏彦のデビュー作を実写映画化。

姑獲鳥(うぶめ)。
柳の下で抱えた赤子を抱いてくれとせがむ女の妖怪。
古くは今昔物語語られる妖怪だが、中国では鬼と化して赤子を攫う妖怪であったと言う。
なぜ逆になったのか。

昭和27年・夏。
雑司ヶ谷の久遠寺医院には、不吉な噂がまとわりついていた。
その産婦人科の娘は20ヶ月も身ごもっている、とか。
夫は一年半前に姿を消した、とか。

生まれたばかりの新生児が誘拐されるとか・・・・。


探偵・礼二郎(阿部寛)の手伝いをしていた小説家の関口(永瀬正敏)のもとに久遠寺涼子(原田知世)と名乗る女性が現れる。

久遠寺医院の娘・涼子は語りだす。
噂の通り、妹の梗子は未だに妊娠していて、夫の牧朗は姿を消したまま。
その事件の調査をしてほしいと。

探偵と共に久遠寺医院の調査を始める関口。
だが、現実離れし、奇妙で不気味な久遠寺医院の謎は深まるばかり。

関口は古本屋の店主であり陰陽師である京極堂(堤真一)に相談した。


(注・僕は原作、ほんとうにサワリだけ読んで投げた人間です。)


なん・・・・じゃ、こりゃ。

幻想的で散り散りになった物語をまとめようとした努力はかう、かう・・、かうのか? いや、努力「だけ」はかうけど・・・。

幻想的な部分は、舞台調にして。
ウンチク的な部分は、ザックリと。
メインのストーリー部分は、ながーーい説明セリフで。 

まぁ、おかげさまで筋はおえるけどさ。

この作品、筋だけ追うことに意味あるの?
しかも、筋だけにしちゃうと、随分と御都合かつ、トンデモな話だよ?コレ。

映像化は不可能なままで良かったんじゃないの?

あの辞書みたいな原作を2時間の映像に収める為に相当削ったんでしょうね。
色々、無理があるでしょ・・・。

どうせアレな作品だろうとスルーし続けていたのですが、地上波でやれば観るさ。観たけどさ。

やらなくて良いことって、世の中あるよね。

例えば、京極夏彦作品の映像化とか。
例えば、それを観るとか。


最終評価 C+


しかし、原田知世・・・多重人格を演じ分ける演技力が、ないわな・・・。




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April 26, 2013

ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q

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やっときたー。
と、いうワケで、さっそくの鑑賞。


第14使徒に取り込まれた綾波レイを助ける為、限界を越えたエヴァ初号機の力を使った碇シンジ。
その英雄的な行為の結末が記されぬまま、終結した前作、「破」。

そして、物語は急転直下の「Q」を迎える。

式波・アスカ・ラングレーと真希波・マリ・イラストリアスが宇宙から棺を持ち帰る。
その棺の中にあったのは、シンジを取り込んだまま14年の時を経たエヴァンゲリオン初号機。

14年。

その歳月は、世界の全てを変えていた。
だが、初号機からサルベージされたシンジの時は、あのレイを助けた時で止まっていた。

自分の状況も、どこにいるかも、何をしたかも、何も分からないシンジ。
そんなシンジに「エヴァに乗るな。」と冷徹に言い放つ葛城ミサト。
リモートで爆破出来るDSSチョーカーをシンジに着け、「いざという時は一命を持って止める。」と言う赤城リツコ。
拳を叩き付ける式波・アスカ・ラングレー。
憎しみの目を向けるかつてのネルフスタッフ。

シンジが目覚めたここは、ここは「神殺し」と呼ばれる船・ヴンダー。
ミサトが率いる、ネルフと戦う組織・ヴィレ。

かつてネルフでシンジと共に戦った仲間たちは、今は、もう、いない。

少ない説明と暴力的な扱いに苛立つシンジは、ヴンダーを襲った綾波レイに身を委ねる。

廃墟と化したネルフ本部。
そこに居たのは、碇ゲンドウ、冬月、シンジの助けたのではない綾波レイ、そして、渚カヲル。

唯一、シンジに心を開いてくれるカヲルと心を通わせるシンジ。
シンジはカヲルから14年前の真実を告げられる。

「君がサードインパクトを起こし、世界は滅んだんだ。」

シンジは、綾波を助けたハズの自分が引き起こした現実を知る・・・・。



劇場2回。
自宅で初回。
鑑賞3回目。

慣れ?なのか、初めはぶっ飛んだと思った「Q」のストーリーがあまりにもすんなりと受け入れられる自分に驚く。

初回は驚いたミサトたちの態度も、あまりに当然と言えば当然。
そして、シンジの行動もまた必然。

今まで能動的に自分から動くことが出来なかった少年が、自らの意志で最強の使徒の前に立ち、そして、綾波を救うに至る。
本来であれば、英雄として褒められるべき自らの行動が、世界を滅ぼすサードインパクトを起こしていた。
その現実を向き合い、何も出来なくなったシンジにカヲルが言う。

「世界を救いに行こう。君となら出来る。」、と。

避けがたい運命に翻弄される少年に示される、世界救済の糸口。
それを掴んだシンジを誰が責められるだろう。


確かに急展開だし、時間が飛んだり、「破」までの振りを振り払ってしまう展開ではあるけれど、でも、今は「この展開しかない。なかった。」と、納得してしまう。

このストーリー・設定の中で僕の疑問は、「なんで赤城リツコはヴィレに居るのか。」だけかな。
今までのリツコから考えたら、それでもネルフでゲンドウの傍に居そうな気がするんだけど。

詳しく語られない14年の間に、何があったのか、次作で語られるのでしょうか。
いや、ない・・・かな。エヴァだし、庵野だし・・・。


果たして、どんな結末が待っているのか。

次回 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:iI 」

やはり、この期待、ハンパじゃない。


最終評価 A+ (自信をもって)


細かい設定も含めて、語れる同志求ム。


ちなみに、初回特典のサウンドトラックが嬉しい。
「巨神兵 東京に現る」が本編前に入ってて、劇場の時が蘇るのがまた嬉しい。
あー、無事に届いてよかった。

そして、配送が遅れた理由を教えろ。>Amazonと日本郵便



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April 23, 2013

美味しんぼ

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1996年、日本映画。

三國連太郎さん追悼。
息子の佐藤浩市との共演作品。


業界大手の東西新聞は100周年を迎え、特別記念事業として食の頂点である「究極のメニュー」を企画する。
この規格の担当は、新聞社イチのぐうたら社員・山岡士郎(佐藤浩市)と新人の栗田ゆう子(羽田美智子)。

社長は「究極のメニュー」に相応しい監修として、陶芸家であり、彫刻家、そして美食家として日本文化界の頂点にいる海原雄山(三國連太郎)を指名する。

だが、雄山は山岡の存在を知って監修を降りてしまう。
雄山と山岡は、確執の深い実の親子だったのだ。

雄山が降りてしまった穴埋めに名のある料理評論家が連れてこられるが、役に立たない。
社長の命令で、山岡と栗田が「究極のメニュー」を背負うことになるのだった。

その頃、東西新聞のライバルである帝都新聞は文化事業として「至高のメニュー」を立ち上げる。
しかも、監修は海原雄山。

「究極のメニュー」対「至高のメニュー」と言う企画が、因縁の雄山と山岡を再び交わらせる。


山岡を演じる佐藤浩市。
雄山を演じる三國連太郎。

この実力ある親子が、確執のある親子役を演じる。

山岡役の佐藤浩市は流石にまだ若いけど、粗削りな強い演技力を示す。
三國連太郎は、赤いサスペンダーの海原雄山を演じて違和感を持たせない熟練の自然体で魅せる。
原作のイメージからしたら三國連太郎の雄山は無いと思うのに、なぜか納得してしまう。
この2人の個性が、美味しんぼの山岡と雄山にそのまま重なっていく。
ストーリーはともかく、この共演は大成功でしょう。

この2人に挟まれた栗田ゆう子役の羽田美智子がツライなー。
チラリと出てくる田中邦衛と樹木希林の存在感にも押されてるし。


ストーリーは、漫画の美味しんぼそのまま。
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雄山と山岡の確執は一本の映画の中で簡単に融けるモノではなく、そういう意味も含めて「美味しんぼ」の実写化として成功してる。

しかし、今になってこのストーリーを考えると、バブル感がすごい。

「大手新聞社」が「文化事業」として、金に糸目をつけない「究極・至高のメニュー」を作る。
その担当が、遅刻当たり前、勤務を抜け出しての昼寝のぐうたら社員。
でもって、高級料亭を使って文化人丸出しの料理評論家が勝敗を決める。

この設定に一体どれほどの「バブル感」があるかって話ですよ。

いや、良い悪いの話じゃなく。ね。

まぁ、あの頃って何かと料理対決とか流行ってたよね。「料理の鉄人」とか。
懐かしいね。

そして、新聞社のデスクに一台もPCが無い。

色んな意味で時代を切り取ったような作品。


最終評価 B+

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April 18, 2013

陰陽師2

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2003年・日本映画

なんだかんだでB級映画が好き。
と、言うワケで、今日は前作に「B−」を付けた陰陽師の続編。

最近、心に響く良作からちょっと逃げてます・・・。
かるーく観られる作品をサラっと流すのが良い感じ。



時は平安。
日隠(日食)があって人心が乱れ、貴族たちはこぞって魔除けの祈祷をあげていた。
一方、民衆の暮らしは苦しく、貧困を極めていた。

鬼道に通じる安倍清明(野村萬斎)は、ある日、友人の源博雅(伊藤英明)を通じて右大臣・藤原安麻呂(伊武雅刀)から鬼退治の依頼を受ける。
鬼の出所を探る中、清明は民衆の病を治し「神」と崇められる妖術使い・幻角(中井貴一)の存在を知る。

大和に滅ぼされた出雲の長・幻角。
幻角は息子の須佐(市原隼人)にスサノオノミコトを降臨させ、朝廷への復讐を図っていた。

そして、スサノオノミコトを復活させる最後の生贄は、須佐の姉であり、博雅の想い人である日美子(深田恭子)だった・・・・。



とりあえず「陰陽師」がヒットしたから、話題性のあるキャストを集めて話題作りして、続編撮ってみました。的な?

でも、その話題性キャストと言えば・・・

まだまだ演技のカタい市原隼人。
棒読みが演技の個性、深田恭子。
深田恭子の上を行く棒読み、伊藤英明。
そして、謎の存在、今井絵理子。

主人公・野村萬斎清明を際立たせる為としか思えない、このボウヨミーズの力で「B級グレード」にも箔が付くと言うもの。

そして、何とも言えないのが敵役の中井貴一。
前作の真田広之と比べると、ちょっと見劣りすると言いましょうか。
どこかちょっと楽し気で、鬼気迫るような緊迫感が足りない感じ。

続編で規模のインフレが起こり過ぎるのも困りモノだけど、スケールダウンされてもね。

いや、ストーリーをよく考えてみれば日本古来の神話に重ねて、神の世界にまで足を踏み入れるストーリーなのだった。
神代の世界か・・・、スケールは大きくなってるのか。
んー、それなのに全然スケール感を感じないってのはどうなのか。


それでも、そんな作品の中でも、野村萬斎さんの安倍清明は良い。
このハマり役だけで、この背骨があるだけで、この映画が作品として成立してしまう。

巫女姿和装で女装な萬斎さんが観られるのはココだけ!!


最終評価 B−

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April 10, 2013

アイアンマン 2

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「アイアンマン」懐かしいな。
ロンドンに行く飛行機の中で観たんですよね。
小さな画面と小さなテーブル、エチケット袋を開いた紙に感想を書いたことが思い出されます。
あれからもう5年も経ったそうな・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自身が天才科学者であり、自分の生み出した武器を売る商人として巨万の富を築いたトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)は、テロリストに囚われて自分の武器が人を殺し、自分の国を脅かす現実を知る。

その時に「アイアンマン」の構想を思い付き、試作機を作り出してテロリストの手から逃げ出し、国に帰ってその構想を現実に変えてヒーローになった。
(ここまでが前作)


一躍、ヒーローになったアイアンマン。
そして、自らの正体を明かしたスタークは「強力な武器の保持」を問題視した議会の聴聞に招聘されるが、その自由さと傲慢さで議会さえ鼻にもかけない。

だが・・・、その映像を睨む男が居た。

ウィップラッシュ(ミッキー・ローク)と名乗るその男は、一撃で金属を切り裂く武器を装備してアイアンマンの前に立つ。

そして、スターク自身もアイアンマンの動力であるバラジウムの中毒によって残りの命を減らし続けていた・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

欲しいモノは欲しい。
嫌いなモノは嫌い。

傲慢で、唯我独尊。そして自由。

決してイイヒトではない。でも、間違いなくヒーロー。
こどもがそのまま大きくなったようなトニー・スタークが、こどもの夢そのままの「アイアンマン」になる。

そんな自由なトニーを公私にわたって支える2人の女性。
トニーは、彼を支える女性たちの掌の上で転がされることを心地よく思いながら自由に振る舞い、その一方でアイアンマンの代償である中毒症状に苦しむ。


マーヴルヒーローらしい分かりやすい展開。
爽快感のあるアクションとストーリー。
それでいながら、単純におバカな話かと言えばそうでもない。
越えるべき父親の存在、互いに互いを想うのに関係を進められないヒロインとの関係、アイアンマンでいることで命を削る葛藤などを織り込むことで大人も楽しめるエンターテイメント作品にしている。

そして、この作品の魅力はもうひとつ。
それは、夢のある未来予想。
コンコンと叩くと呼び出しタッチで動かせるガラステーブルのPC。
自立思考して会話しながら主人をサポートするスーパーコンピューター、そのコンピューターが空間に投影しイメージ通りに動かせる立体モデル。

まるで80年代に自動車が空を飛ぶ未来予想図を描いたように、自由で、楽しくて、明るい未来の技術がソコにある。


ただ、ラストにかけてのバトルシーンの展開がチープ過ぎ。
トニーをライバル視する武器商人くんとか、バカすぎる。
鳴り物入りで出てきたウィップラッシュが弱すぎる。
この作品の最後はバトルシーンじゃなきゃダメなんだろうけどさ。それにしても残念過ぎる。

まぁ、他にもスタークが生み出す元素とかが簡単に出来過ぎだったり、それ以外にも言いたいコトはあるけどね。

それでも、エンタメ作品としては充分に楽しめる作品に仕上がってました。


ま、基本的に単純に楽しめるマーヴルヒーロー物が好きなんすよ。


最終評価 B+



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March 30, 2013

SP 革命篇

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昨日の続きを地上波にて鑑賞。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

解説
リアリティにこだわった緊迫感あふれる映像、直木賞作家・金城一紀による予測不可能なストーリー展開、岡田准一がノンスタントで挑んだ生身のアクション―。卓越したクオリティの高さで、深夜枠の連続ドラマとしてスタートした頃から熱狂的なファンを獲得してきた「SP 警視庁警備部警護課第四係」。週末興行ランキング3週連続1位を獲得した前編『野望篇』、さらに激動の前日を描いたテレビスペシャル「革命前日」(3/5放送)を経て、ついに本作劇場版後編『革命篇』で最終章を迎える。井上の心に、尾形への不信感が募る一方で、尾形はついに人生をかけた“計画”を実行に移す。これまで謎めいた行動を取ってきた登場人物たちの思惑と野望がむきだしとなり渦巻く中、井上が選択する道とは…!? 井上と尾形の直接対決はもちろんのこと、SP 対SPのハードな肉弾戦、本物と見まごうばかりの国会議事堂・本会議場のセットも見どころだ。

あらすじ
テロリストとの死闘から二ヶ月。負傷から回復した警視庁警護課第4係のメンバーは、要人警護の通常任務に戻っていた。それぞれの警護対象者の車に乗り込んだ彼らは、麻田内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂に集まる。国会議員たちが次々と衆議院棟・本会議場に着席していく中、来るべき事態をかすかに感知しはじめる井上。そして麻田内閣の行く末をマスコミが注視する中、いよいよ本会議がスタートする。だがその一方で、衆議院議員会館に人知れずテロリスト集団が到着していた…。

goo映画 より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまで観たからには、概要位は知りたいとウェブ検索。

そうか、「SP」って深夜ドラマだったのか。
であれば、人気の理由が分かる。
このクオリティなら人気が出るよ

このハードな劇画世界の中、「何で主人公が超能力?」とか思ってたけど、深夜ドラマなら納得。

しかし、脚本・金城一紀、主演・岡田准一、堤真一とか、深夜ドラマの布陣じゃないだろ。


さて、じゃあ取りあえずツッコミを。
テロの黒幕を気取ってる若手官僚たちがあまりにもバカっぽ過ぎ。「革命、革命。」言ってて、結局は権力欲丸出しってのが残念。
SPたちがスーパーマン過ぎ。>まぁ、これはアクション映画の爽快感に繋がってるからアリなんだけど・・。
常に一撃必殺、百発百中。銃で武装し、地雷さえ駆使する相手を少数で制圧するのはどうだ。
しかも、前篇である「野望篇」でボウガンの矢を肩に喰らってた真木よう子がフツーに大活躍だもんね。

そして、主人公の岡田准一君の影が薄すぎ。
ストーリーの中心が、テロの首謀者である堤真一の人物に集中し過ぎ。


そんなツッコミを吐き出してしまえば、裏切り・裏切られのストーリーも分かりやすく処理してあってアクション映画として良い出来でした。
あくまでTVシリーズファンに向けた作品として完成度は高めでしょう。

堤真一は、自分の恨みの為に全てを偽って人生を生きて悲願達成の為に動く。
同じ恨みを持つ弟(香川照之)は国会議員となって堤真一の悲願の表と裏となって働く。

同じ目標の為の役割分担だったのに、兄は恨みを晴らす一瞬だけに命を懸け、弟はその兄の行動で名声を手にする。
その2人の人間ドラマが中核になってて魅せる。
しかも、結局、革命(暴力)で恨みを晴らそうとしても出来ないってトコが描かれてて良い。

「野望篇」で尾形氏の動機に感じたチープさは、「結局、私怨。」て事に尽きる。
そう言う意味で、どこまでもSPの仕事にプライドと責任を持って行動した主人公の方が格好良い。

主人公を育てた尾形氏。
私怨を抱えて道を踏み外した尾形氏との決別が、主人公の独り立ちを促したんですね。


最終評価 B+



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March 29, 2013

SP 野望篇

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人気TVドラマの映画化作品。
最終章である革命篇の前編。

ここ以前のTVドラマシリーズを観てないのに、地上波でやってたのでなんとなく観てしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ある日、尾形率いる四係のメンバーは、六本木ヒルズのイベント会場で警護に当たっていた。そんな中、これから起こりうる惨劇を特殊な能力“シンクロ(同調)”で感じ取った井上は、傘を持ったスーツ姿の男をマークするよう仲間に知らせる。だが笹本が声をかけた途端、その男は逃走。井上らは都内のど真ん中で壮絶な追跡を繰り広げ、ようやく地下鉄の構内で男を確保する。しかしこの騒動をマスコミに大きく報じられたことから、井上は「SPとして適切な職務執行の域を超えるな」と警護課長からクギを刺されてしまう。

映画goo より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あらすじはちょっと要約出来ないので、ズルしてみました。

この作品から観ても、とりあえず筋立ては理解できる。
アクションシーンの撮り方は上手い。
その前の筋や設定を知らないでも、それなりに楽しめる。


ここまで信頼を寄せていたリーダー(尾形・堤真一)が突然に主人公たちを裏切り、主人公の岡田准一君たちが窮地に陥るらしい。
尾形とやたら悪そうな有力政治家・香川照之が裏で手を組み、テロによって国民の意識を変えようとするとか、何とか。

まぁ、あまりにも劇画調なシナリオはゴルゴ13かって感じはします。

でも、人生を懸けたどんでん返しを仕掛けた「頭の切れる」尾形氏がテロにはしる理念の中身が、微妙にチープ感が漂うのはなぜなのか。
「国民に知らしめねば!」とか、本当に頭の良い人が言うかね。

主人公の井上馨(岡田准一)のあまりのスーパーマンっぷりは目を疑いますが、「あらすじ」読むと何らかの能力者?なんですね。
これは知らない方が悪かった。

結構長めのシリーズもの。
にも関わらず、ここまでの筋立て・設定を知らない人間が観て、そこそこ楽しめるってのはナカナカの上手さだと思う。

地上波で続きをやるので、観ちゃうかも。明日。


最終評価 B



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December 03, 2012

荒川アンダーザブリッジ

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アニメ化、ドラマ化もされた人気漫画の実写映画化。
以前、シャフト製作のアニメシリーズは手を付けてました。


「他人に借りを作るべからず。」
そんな家訓を持つ市ノ宮財閥の御曹司として育った市ノ宮行(林遣都)は、父の積(上川隆也)の命令で荒川の河川敷を不法占拠者たちの立ち退きに向かう。

だが、ひょんなことから自称金星人の女性・ニノ(桐谷美玲)に命を救われた行。

命の恩人・・・。その重大な借り。何としても返さねば・・・。
しかし、金星人のニノは金銭的な願いなどなく、金やモノで恩を返そうとする行の提案は全て却下。

そしてニノは言う。「私に恋をさせてくれないか?」

その願いを叶えるべく、行は荒川河川敷村に移り住む。

一方で、父親の進める荒川河川敷再開発計画は着々と進められていくのだった・・・。


リク(林遣都)。
美少女で金星人のニノ(桐谷美玲)。
村長のカッパ(小栗旬)。
ロックスターの星(山田孝之)。
巨漢のシスター(城田優)。
毒舌の美女マリア(片瀬那奈)。
野菜作りのP子(安倍なつみ)。

このキャストには、本当に驚かされた。

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まず、このカブリモノをした2人の名優の怪演が、この作品の背骨になっていることに賛辞を贈りたい。

人間の決めたルール、常識、そんなモノから解放され、楽しく自由に暮らす荒川河川敷の住人たち。
かたや常識と理屈でコチコチに固まったリク。
そんなリクが徐々に荒川河川敷の自由な空気に染まっていく。

信じられない豪華キャストが本気で作った荒川アンダーザブリッジ。
テンポの良いシュールな世界がサイコー。
そして、桐谷美玲のニノが驚くほど可愛い。

シュールでオカシイ世界なのに、愛しさ、切なさ、格好良さ、潔さ、強さ、そんな大切な色々が詰まってて、嫌味なく真っ直ぐに伝わってくる。

で、何だかんだで、ちょっとラストは「まじかー。」と思いつつジーンとしちゃう。

ラストシーンで星がリクに言う台詞
「お前、最高にRockだぜ。」
それは既成の枠にソッポを向いた、この作品への評価そのまま。

この作品の実写化がこんなに良い作品になるなんて、ちょっとした奇跡。


最終評価 A



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November 25, 2012

エクスペンダブルズ

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シルベスター・スタローンが監督、脚本、主演。
キャストにはジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ロークなど主役級がズラリ。
チョイ役にもブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツネガーなどが次々と出てくる。


傭兵部隊・エクスペンダブルズのリーダー・バーニー(シルベスター・スタローン)が率いるのは、ナイフの速さで右に出るものは居ないクリスマス(ジェイソン・ステイサム)、マーシャルアーツの達人ヤン(ジェット・リー)、大型銃器のスペシャリスト・シーザーなどの猛者ばかり。

そして今回、依頼主のチャーチ(ブルーズ・ウィリス)からエクスペンダブルズに依頼された内容は、南米の島国ヴィレーナで圧政を敷く独裁者・将軍ガルザの殺害だった・・・。


やり過ぎってくらいに、豪華でド派手。
深みなんか、クソ食らえ。
単純明快で何が悪い。

無敵すぎるほど無敵な傭兵部隊が、とにかく強い。

主役のスタローンよりも副官役のステイサムの方がアクションも立ち回りも格好良いし、美味しいトコをもっていく。
コミカル担当のジェット・リーも良い味出してる。


最終評価 B+

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November 17, 2012

ヱヴァンゲリオン 新劇場版 : Q  (基本、ネタバレなし)

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公開初日、初回。観てきました。

鑑賞後、1時間。
まだ余韻の中に居ます。


この「Q」は、良くも悪くも予想の右斜め、かなり上方にぶっ飛んだ内容になってました。

まず、言えるのは、TVシリーズからの完全な脱却。
設定も、展開も、「破」までは踏襲していた全てに別れを告げ、まったく新しいエヴァの世界へと観客を連れて行く。
しかも、あっと言う間に。

そこで、今までのエヴァを期待していた人間は、肩透かしであったり、期待との誤差に正直面くらう。
そこで、もちろん賛否も起こる。

でも、そこを突き抜けて、面白かった。 と、思う。いや、感じる。

分かんないんですよ。正直。
エンタメ作品的な「面白かったですよー。アナタも是非!!」と言う様な作品じゃないことだけは間違いない。

でも、この後、何度でも繰り返して観てしまうであろう自分が、容易に想像できる密度。

ストーリーの要約は出来ない。なぜなら、僕の中でまだ、全然消化出来てない部分が多すぎるから。

今は、観た人たちと「多分、あそこは・・・になっていて、多分、あれはおそらく・・・な展開があって・・・、」って言う「多分」とか「おそらく」って言う言葉ばっかりの会話がしたい。
この後も何度も何度も観て、何度も何度も話して、で、時間をかけて少しずつ消化していきたい。

でも、この感覚って、TVシリーズで一話一話、毎週のオンエアを楽しみにしていた時の感覚と一緒。
一話放送されては、撮ったビデオを何回も観て、コマ送りをして、考えて。
これはエヴァの懐かしい楽しみ方。

今回の内容も、TVシリーズ後半の精神世界に入ってしまった頃のような分かり難さがあり、鑑賞後はスッキリしないモヤモヤが過分に残る。
でも、これも懐かしい感覚。

なんだろう、この「Q」は、まるでエヴァにハマった高校生の時のような感覚を持ってきてくれる。


とりあえず、言いたいことは

「僕はエヴァ:Q観てますから、ネタバレ話も安心して出来ますよ。」

と、いうこと。

それをアピールしないと、この作品の話が出来ない。


そして、あの当時と同じ心配をする。 「あれ? この作品、あと一話で完結するよね?」 と。

映画シリーズだから何とかするんじゃない?とゆー、期待と。
いや、庵野さんはやりかねない。とゆー、心配。


次回 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:iI 」

この期待、パンパじゃない。


最終評価:A+

映画の評価なのか? このA+は。
この評価、自分のエヴァ愛ゆえにかと思う。

流石にA+は嘘かー。正直、評価不能 次回作のまとめ方次第かな。








ちょっとだけネタバレの追記。

ナディアかー。ここで、ナディアもってくるかー。



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November 02, 2012

陰陽師

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2001年・日本映画。
夢枕獏の人気シリーズを野村萬斎主演で実写化、大ヒットとなった作品。


謀反の罪を着せられ、非業の死から怨霊となった早良親王の呪によって長岡京から平安京へ遷都して150年。
京の都には未だ鬼が跋扈し、人の世は荒れ続けていた。

その鬼に抗したのは陰陽師と呼ばれる秘術を使う者たちであった。

右近衛府中将・源博雅(伊藤英明)は帝と親王の命を狙う鬼を討伐すべく、陰陽師の中でも抜きん出た実力を持つ男・安倍晴明(野村萬斎)に助けを求める。

天地の理に通じ、式神を手足のように操る晴明によって二度、三度、と帝の危機が救われる。

その帝を襲う鬼を操っていたのは、陰陽師たちの長である道尊(真田広之)であった。

晴明によって呪を破られた道尊は、遂に早良親王の封印された祠を暴き、早良親王を降臨させて帝の命を狙うのだった・・・・。


「のぼうの城」のキャンペーンで野村萬斎「初」主演作品を地上波放送。

初見の当時も思ったこと。

CGがチャチ過ぎる。
伊藤英明が大根過ぎる。
今井絵理子が下手すぎる上に必要ない。

何でこのレベルの作品が大ヒットに繋がったのか。

ただ、野村萬斎は流石のハマリ役。この主人公の魅力だけで何とか成立した作品。
キャストは野村萬斎だけ残して、今のCGでリメイクしたら良いかもね。

内容?
あぁ、まぁ、あるような、無いような・・・。


最終評価 B−


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October 04, 2012

大奥 

大奥

2010年・日本。

大奥・男女逆転。

男だけが罹る疫病が蔓延した後、男の人口が減少してしまった江戸時代。
その為、女たちが外で働き、減ってしまった子種を求める女が男を金で買う、男女逆転が起こった。

貧乏旗本の息子・水野祐之進(二宮和也)は、昼は剣術に精を出し、夜は子種の為に土下座までする女たちの為に無償で女を抱いていた。
そんなある日、困窮した家を救う為に美男3000人と言われる大奥に入ることを決意する。

だが、そこは魑魅魍魎の巣。

絢爛豪華な環境の中で歪んだ美意識と、競争意識、そして、男色が当然の世界。
閉ざされた環境の中、陰湿になった男たち。

水野は持ち前の健やかさと剣術の腕前で徐々に認められていくが、それはライバルたちの嫉妬や対抗心をも生み出していく。
やがて水野も大奥の権力闘争へと巻き込まれていくのだった・・・。


男女が逆転した大奥と言う奇抜な設定で人気を博したミックの実写映画化。

あくまで「男女が逆転した世界」と言う大嘘のつき通す。

主人公・水野は「嵐」の二宮和也。
八代将軍・吉宗に柴崎コウ。
大奥の面々も佐々木蔵之助、阿部サダヲ、玉木宏、と美男の皆様。

まぁ、女性の妄想大暴走っすww
なんでしょうか、もう、ただひたすらにBL本を本気で実写化したという。その一言に尽きる。

時代考証がどう、とか言ったところでソレが何w?

映画として? 何ソレ? 食べられるの? いや、萌えるの?

いやいやいやいや、僕にとってこの映画で萌えポイントは無いんですけどね。
妄想を抜いた中身はフツーです。フツー。


この作品で真面目なコトを考えても意味は無いんでしょうけど、本当の大奥が男性社会の作り出したモノだったワケで、その逆転世界が今、実写化されると言うのは、何と言うか、ねぇ。

女子力の隆盛が感じられますな。
世界観は腐女子だけれど、実写化までの力にしたのは肉食女子って感じ?

いや、その2つは分けずに、肉食腐女子ってジャンルがあるのかもね。

肉食腐女子・・・。

萌え・・・、は、しない・・ね。

てか、ただのゾンビじゃん。 それ。


最終評価 B−


まぁ、そうは言っても、やっぱり女性には多少の慎み深さが無いと色気は感じないね。



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July 14, 2012

海猿 Limit of Love

Limit of Love


2006年・日本
観客動員、興行成績で記録を残した海猿シリーズの第2作。

前作「海猿」で潜水士となった仙崎大輔(伊藤英明)は、第10管区鹿児島航空基地の機動救難隊隊員として海難現場の最前線で働いていた。

一方、プライベートでは東京で服飾デザイナーをする環菜(加藤あい)との結婚が近付いていたが、どうしても心が重く、環菜の想いに応えることが出来ないでいた。
そんなある日、手縫いのウェディングドレスを仙崎に見せようと鹿児島まで環菜がやってくる。
だが、ウェディングドレスを着た環菜の姿を見た仙崎の口から出た言葉は「考えさせて欲しい。」だった。

そんな時、鹿児島沖でフェリーの座礁事故が発生。

救助に向かった仙崎は、混乱する船内で東京に帰ろうとしていた環菜と再会する。

職務中の仙崎は環菜に脱出を指示し、乗客の退避誘導に戻る。

そして、船底のフェラーリを心配した乗客・海老原(吹越満)と妊婦の本間(大塚寧々)の避難誘導中、仙崎とバディの吉岡(佐藤隆太)は船内の車に引火した爆発火災と浸水に巻き込まれてしまう。

絶体絶命の状況の中、仙崎と吉岡は必死で海老原と本間を誘導していく。

だが、フェリーは限界に達し、4人を残して救助隊の撤退命令が下るのだった・・・。


いやーーーーー。 過剰ww

ピンチも、演出も、全部大盛り、極盛り、テンコ盛りww

これでもか、これでもか、これでもか。

どうだ、どうだ、どうだ。

がーん、がーん、がーん。の。だーん。だーん。だーーん。


この盛りもりに盛り上げられたピンチに至る過程にツッコミ所も、御都合ポイントも大盛り山盛りなんですがね・・・。

でも、まぁ、そう言う作品だって分かって観てるワケですし、観客も共犯すわ。共犯。
いちいちツッコンでもキリがないですしね。
そういうモンだと割り切って観れば思ってたほど悪くはないかな。

褒めはしないけど、そこまでこき下ろしもしない。

感動の押し付けポイントが間延びしてて、ちょいちょい躓くのだけはなんとかならんかなー。
間とBGMで、どうしても感動シーンで半笑いになってしまう。


最終評価 B


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July 10, 2012

海猿

海猿


広島県呉市、海上保安大学校。
若き14名の海上保安官たちが、人命救助の最前線に立つ潜水士を目指して50日間の潜水士技術研修に挑む。

地元では毎年やってくるこの若者たちを色々な揶揄を込め「海猿」と呼んでいた。

ダイブマスターの資格を持ち実力もある仙崎大輔(伊藤英明)もまた海猿のひとり。
仙崎が命を預けるバディ・相棒として組まされたのは、実力の劣る工藤(伊藤淳史)。
何かと仙崎の足を引っ張ってしまう工藤だが、仙崎と工藤、そして仲間たちは訓練の中で絆を深め、厳しい訓練を共に乗り越えていく。

厳しい訓練の中、東京から地元に帰ってきていた女性雑誌編集者の環菜(加藤あい)に出会い、心を通わせる。

その中で悲劇が起こる。
休暇で海に出た中で溺れた人を助けようとした工藤が還らぬ人となってしまうのだ。

失意を抱えながら訓練を続ける仙崎は訓練の中でパニックを起こし、ミスを犯し、潜水士への夢を諦めそうになっていく。
そして、編集をクビになってしまった環菜もまた、仙崎の元を離れていってしまう。

それでも過酷な訓練は続き、最後の海上訓練。
今までライバルだった三島(海藤健)とバディを組んでの潜水訓練の中、急な潮流の変化に仙崎と三島は飲まれてしまうのだった・・・。


人気シリーズの第1作。
まだ潜水士になっていない仙崎の訓練生時代を描いた作品。

訓練時代だけに、起こるアクシデントも現実的な範疇なのでそれなりにリアルだし、それなりに地味。
でも、ソレで良いと思う。
続編が続くとアクシデントがインフレしていくのは世の常なれど、このシリーズのインフレ率は半端ないすからねぇ・・・。
そんなアクシデントのインフレしていく続編なんかよりも、訓練の中で絆を強めていく若者たちの群像劇の方がウォーターボーイズのようで好感が持てる。

まぁ、とりあえずBGMに載せとけばOK的な演出の繰り返しはチープ感がありますし、ヒロインである環菜との関わり方が取って付けたようで余計な感じは否めない。
TVシリーズありきなので、盛り込み過ぎだしねぇ。
熱い友情も演出過剰でちょっと胸焼け気味だし、ラストシーンにかけては御都合展開で、うーーーーんと言った感じ。

でもソレも嫌味と言うほどでもないかなぁ。

ん、エンタメ作品としては成立してると思われ。


最終評価 B

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June 13, 2012

エクソシスト

エクソシスト


その後の作品に多大なる影響を与えたのオカルト映画の古典であり、最高峰。


映画の撮影の為にワシントンを訪れた女優のクリス(エレン・バーンスタイン)は、仮住まいの家で屋根裏から聞こえるネズミの足音を気にしていた。
そんなある日、ヴィジャ盤(コックリさん)で遊んでいた12歳になる娘のリーガン(リンダ・ブレア)の身に恐ろしい変化が訪れる。

明るく快活だったリーガンが、野太い声で死を告げる呪いの言葉を吐き、失禁し、体を仰け反らせ、大人の男でも抑えられない異常な力で暴れだす。

医者に診せても異常は見つけられず、精神科医もお手上げ。
そんな中でもリーガンの症状は悪化を辿り、表情は狡猾で醜く歪み、舌は長く伸び、首を背中に廻し、神を冒涜する言葉を吐く。

「悪魔に憑かれている・・・・。」

追い詰められたクリスは、半信半疑ながらも藁をもつかむ想いで「悪魔祓い」を依頼するのだった・・・。


今見ても迫力の有る作品。
スプラッタ的な要素なく精神的に迫るストーリーは、ホラー映画と言うよりもオカルト映画と言う言葉が合う。

安易なCGに走らないことがオカルトやホラーにとってどれほど大事か。
この手の作品に関して言えば、名作と呼ばれる作品は時代を経ることによって作品自体がオカルト教本のような意味を持ち出したりする。
もし、前時代の安っぽいCGなんか使われている作品だったら、絶対にそんな扱いを受けることはない。

この「エクソシスト」は、このジャンルの中ではある意味で地味。
悪魔に憑かれた少女が世界を滅亡に導くワケでもなく、自分の体を傷つけたり、ポルターガイストしたり、まぁ、見えないトコで男をひとり殺したりする位。
でも、そんな映画の世界で言ったら小さな事件だからこそ、日常生活の中で悪魔に魅入られてしまった恐怖が持つ絶妙のリアリズムを持っている。

そして、何よりも秀逸なのは悪魔に憑かれた少女リンダ・ブレアの怪演。
白目を剥き、痙攣し、暴れる。これは文字では表現できないレベルの演技。

この作品は今後も映画史の一里塚として語り継がれる作品でしょう。


ただ、ホラーとして観てしまえば恐怖感とかはなく、肩透かし感がある。
もう少し怖くても良い。


最終評価 A−

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May 13, 2012

アルマゲドン

アルマゲドン


Don't wanna close my eyes
Don't wanna fall asleep
Coz I'd miss you baby
And I don't wanna miss a thing



かつて、地球に直径10km の隕石が墜落し、恐竜は滅んだ。
そして今、NASAはテキサス州に匹敵する大きさの小惑星が地球に激突するルート上にあることを発見した。

人類に残された時間は18日と少し。

地球の滅亡を避けるために計画された作戦は、シャトルで小惑星に乗り込み、小惑星の中心で核爆弾を爆発させて小惑星を破壊する。

その作戦の為、地球のあらゆる場所で石油を掘ってきたハリー(ブルース・ウィルス)がNASAに呼ばれた。
だが、いくら鍛えてもNASAと空軍の用意した穴掘りの素人メンバーで、小惑星で2000mの穴は掘れないとハリーは言う。

そして、作戦を実行するため、ハリーが鍛え上げてきた部下たちがNASAに集められる・・・。



監督:マイケル・ベイ
脚本:J・J・エイブラムス
製作:ジェリー・ブラッカイマー

主演:ブルース・ウィルス
出演:リヴ・タイラー ベン・アフレック ウィル・パットン スティーヴ・ブシェーミ ビリー・ボブ・ソーントン


地上波で鑑賞。
てか、アルマゲドンの鑑賞はもう4・5回目っすね。

人類の危機、家族愛、友情を詰め込み、完璧な起承転結と演出にのせ、ハリウッド最高のエンターテナーたちによって、エンターテイメントを究めた作品。

賞レースからそっぽ向かれた作品?
人類滅亡をまたアメリカが核で救うネタ?
科学的考証?
演出過剰?

だから、何?

ここまで面白ければ、何の文句がある?

ラストシーン、何だかんだで感動しちゃう自分。 泣いてしまう自分。


アポロ13でもそうでしたけど、僕は宇宙モノの作品で地上に残ったサポートメンバーたちの頑張りとか、家族の想いに弱いんですよね。
この作品でも、宇宙で頑張るブルース・ウィルスやベン・アフレックよりもNASAの司令官・トルーマンの英断と、宇宙に行ったハリーの娘・グレース(リヴ・タイター)の想いでもうキリキリドキドキしてしまう。

もちろん本編である宇宙での大冒険も秀逸!
繰り広げられるピンチに次ぐピンチ、そして、その窮地からの逆転!!


ラストシーン、今まで厳しく当たってきた娘の恋人A.Jに「本当は息子の様に思ってきた。」と告げ、ひとり犠牲になる為に小惑星に残るハリー。
そして、娘のグレースとの最後の会話。

そしてエピローグに重ねて流れる、エアロスミスの「I Don't Want To Miss A thing 」。

Don't wanna close my eyes
Don't wanna fall asleep
Coz I'd miss you baby
And I don't wanna miss a thing

この感動!! 

嘘くさい? 知らねっつの。


あぁ、この映画、最高。


最終評価 A+


しかし、リヴ・タイラーの美しさは別格です。



know_the_base at 23:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

April 05, 2012

アウェイク

アウェイク


・術中覚醒
毎年全米で2100万人が受ける全身麻酔。
その大部分は意識を失い、術中の記憶も残らない。
だが、その内3万人は肉体が完全にマヒしているにも関わらず、意識のみが覚醒した状態になってしまう。


父の莫大な遺産を引き継ぎ、巨大な企業を切り盛りするクレイトン(ヘイデン・クリステンセン)は、秘書のサム(ジェシカ・アルバ)と付き合っていたが、強権的にクレイを支配する母親・リリス(レナ・オリン)にそれを告げられないでいた。

そして、何よりクレイトンは心臓に重大な病を抱え、心臓移植のドナーを待ち続けていた。

恋の悩みを相談するのは友人であり主治医のジャック(テレンス・ハワード)。

母のリリスは、必死に自分の連れてきた医者でクレイの手術を行おうとするが、クレイはジャックを信頼し、母の言葉に耳を貸そうとはしなかった。

そして、母の反対を押し切ってサムと結婚した夜、移植可能な心臓が見つかったと知らせが入る。

移植手術のベッドの上でクレイは麻酔をかけられるが、いつまでたっても周囲の音は聞こえ、触覚も、もちろん痛覚も残ったままクレイの心臓手術が始まってしまう・・・・。



って、だめした。

手術が始まって、メスが入った時点で、もう、だめ。 
痛そう過ぎて、続きが観れない・・・。

だって、心臓手術だし。
正中切開で、僕の切ったのと同じトコ切ってるし。

なんか、自分の色々と混じって、痛そうで、もう、無理でした。


あー、ここまでは面白かったし、こっからのサスペンス展開もすげー気にはなるんだけど・・・。

どうしても無理なもんは、無理。


最終評価 評価なし。



know_the_base at 22:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

February 23, 2012

赤ずきん

赤ずきん


深い森の奥の村で生まれ育ったヴァレリー(アマンダ・サイフリッド)は、村1番の美しい娘になっていた。
彼女には幼馴染の恋人・ピーター(シャイロー・フェルナンデス)が居たが、母親は村1番の金持ちの息子・ヘンリー(マックス・アイアンズ)との結婚を進めようとしていた。

その村には忌まわしき伝統、いや、呪いがあった。  

それは、狼。

満月の夜に動物の生贄を捧げなければ、狼は村人を殺す。
村人は20年にわたって狼との協定を守り、生贄を捧げ続けてきた。

だが、ピーターとヴァレリーが駆け落ちしようとした真っ赤な満月の夜、狼は村人との協定を破る。

ヴァレリーの姉・ルーシーが狼に殺されたのだ。

復讐にいきり立つ村の男たち。
男たちは手に手に武器を持ち狼の住む山へ向かい、そしてピーターの父は犠牲になったものの、狼を殺す事に成功した。

喜びに沸く村に、狼退治に招かれたソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)が到着する。

そして、村人たちはソロモン神父から恐ろしい真実が語られる。

狼の正体は、満月の夜にだけ狼に姿を変える人狼。
人狼は、いつもは人間として村人に紛れている。
そして、今は13年に1度の真紅の満月。狼は力を持ち、ひと噛みされれば、その人も人狼になってしまう。

だが、村人はソロモン神父の言葉を信じず、狼を退治した喜びの宴が始まる。

うかれ、喜び、宴が最高潮に達するとき、狼は現れた。

漆黒の毛並み、巨大な体、ボウガンの矢を避ける素早さ、容易に人を引き裂く力、そして、知性。
突然に現れた巨大な狼によって次々と犠牲者が出る。

そして、狼はヴァレリーに語りかける

「俺と一緒に来い。そうすれば村は見逃してやる。」

そう言葉を残して、狼は去った。

人狼は生きている。そして、今も村人に成りすましている・・・。
その事実は、村人たちの心の中に疑心暗鬼と言う闇を広げていた。
そして、狼の言葉を解したヴァレリーは、魔女の疑いをかけられソロモンに捕らえられてしまう。

狼が現れる2日目の夜が近づいてきていた・・・。


「おばあさんの口は、どうしてそんなに大きいの?」
「オマエを食べるためさ。」
グリム童話の有名なお伽噺「赤ずきん」を、「トワイライト〜初恋〜」のキャサリン・ハードウィックが大人の恋とサスペンスを加えて大胆にアレンジ。

ゴシックで美しく、どこかお伽噺のような嘘っぽい匂いがするモノトーンの世界。
そこに大人になった赤ずきんの鮮烈な赤。
映像は美しく、幻想的。

そして、ストーリーも古典をオーバーラップさせつつ、ラブロマンスとサスペンスが程好くミックスされた大人のお伽噺に仕上げられている。


映像は美しく、ヘンリー、ピーター、ヴァレリーの三角関係の描き方も上手い。
サスペンステイストもちゃんと満足のいく内容になっていたし、ラストまで魅せる力がありました。

まぁ、個人的にラストの辺りに疑問がなくはないけどね・・・。
それも作品を台無しにするって程のコトでもない。


しかし、狂人役をやらせたらゲイリー・オールドマンの右に出る役者は居ないね。


最終評価 A−

know_the_base at 23:09|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

February 07, 2012

踊る大捜査線 The Movie 3 ヤツらを解放せよ

ヤツらを解放せよ


地上波を撮り逃したので、DVD借りてきました。


おなじみ湾岸署の新庁舎が完成。
引越しの陣頭指揮を執るのは、なんと係長になった青島刑事(織田裕二)。

引越しのドタバタの中、バスジャック事件が発生!
更に銀行の金庫が破られる事件も!
現場に向かう青島刑事たちだが、犯人たちは何も盗らずに逃げた後だった。
首をかしげる刑事たち。

だが、その事件で刑事たちが出払った隙を突いて、大きな事件が動き出していた。

防犯セキュリティ完備の新庁舎のパスワード、署員たちのPCの情報、そして3丁の拳銃。

引越し業者として入り込んだバイトや日雇い派遣が隠れ蓑となり、誰が紛れ込んだか分からない。
しかも、情報が漏れに漏れ、あっという間にマスコミの知る所になってしまう。

そして、盗まれた拳銃によって起こる連続殺人事件。

引越しのドタバタの中に乗り込んできた、本庁のエリート集団。
いつもの本庁と所轄の対立が勃発する・・・、と、思ったが、今回は管理補佐官として来た鳥飼(小栗旬)が調整役となって現場が回りだす。

犯人の要求は、かつて青島の逮捕した犯人たちの解放。

そんな時、健康診断で青島の肺レントゲンに腫瘍が発見される。
もし、悪性だったら・・・。

自分の体に不安を抱えながら、青島は鳥飼と共に捜査に向かうのだった・・・。


踊る大捜査線の定型分のような作品。

コメディタッチでありながら、凶悪な犯人と犯行。
所轄と本庁の対立関係。
無能で頑固な警察庁のトップ陣。
頼りにならない所轄の上司たち。

そして、その垣根を無視していく無鉄砲・青島。

お約束と懐かしさを楽しむ作品。

でも、シリーズファンでも今作が楽しめるかは微妙。


シリーズモノの宿命。
シリーズが進むたびにより大きな事件、より大きな事件と事件がどんどん大きくなっていく事件インフレ。

でも、今回は流石にやり過ぎ・・・。

ちょっとした愉快犯レベルの小僧が警察署の占拠とか。
犯人の要求が青島刑事の捕らえてきた犯人の解放とか。
あまりにも阿呆すぎる本庁の刑事とか。

諸々の演出も過剰になり過ぎて、事件インフレに演出インフレ。
インフレばかりで食傷気味。
青島刑事の病気ネタとか、必要だった?

まぁ、ドラマティックではあるけどね。でも、ドラマ的過ぎてリアリティなさ過ぎ。

新しい登場人物も、流行だからの小栗旬とか、懐かしネタの為の和久さん甥っ子とか。
彼らはストーリー上必要だったのか?と疑問になる、とって付けた様なテキトー感が否めない。

クライムムービーの核になるべき犯人の動機も、犯行の経過もボヤけてて、曖昧で御都合ばっか。

その上、メインの登場人物たちでさえ心理表現が荒い。てか、雑。

織田裕二は歳を取ったのに、青島は昔のまま・・・。
10年経っての作品なら、大人の深みが出た青島が観たかったなぁ。


お約束を踏襲するのも良いけどさ。とにかく、色々と仕事が雑だよ。

過去の栄光と人気におんぶに抱っこ作品。
しかも、その過去の栄光さえ旬を過ぎて賞味期限切れ。

見る価値、微妙。


最終評価 C+



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February 02, 2012

踊る大捜査線 The Movie

the movie


「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」

踊る大捜査線 The Final の公開キャンペーンで年末に一挙放送された録画を鑑賞。

1997年に放送された大人気TVシリーズの勢いをそのままに映画化された、第1作目。
「事件は・・・。」の名言は、一世を風靡した。


くまのぬいぐるみを胃に詰められた水死体が発見された猟奇殺人事件。
警察署内で起こった盗難事件。
そして、警視副総監誘拐事件。

三つの事件が湾岸署の管轄内で発生。

警察の面子をかけた副総監誘拐事件に介入してきた本庁のエリート集団は、所轄の警官たちを下に見て協力体制を持とうとしない。
所轄の刑事・青島(織田裕二)は、猟奇殺人事件の解決に奔走するが、その捜査の途中でも本庁のエリートたちの持ってくる雑用が時間を奪っていく。
更に、猟奇殺人の被疑者との接触中にも誘拐事件の捜査が絡んで、仲間が傷つく結果になってしまう。

青島は「所轄の警官たちが働ける現場を作る。」と言う理想を共に抱く警視・室井(柳葉敏郎)にグチをこぼす。

そして、ベテラン刑事の和久(いかりや長介)が、独自の調査によって誘拐犯に近づくのだった・・・。


エリート官僚組織の警察庁と、現場の警官たちの軋轢と葛藤を核にしつつ、コミカルな内容とストーリーがテンポ良く展開していく「踊る大走査線」のイイトコ取りをしたような作品。

まぁ、久しぶりに観ると・・・、やっぱ面白いわー。

それに、懐かしい。
好きだったなぁ「踊る大捜査線」。

今観ると、事件の解決への経過とか、色々ツッコミ所はあるんだけど、まぁ、基本的にヒューマンコメディだから。
真面目なツッコミなんかより、気楽に見られる娯楽作品としての完成度が高い方が大事。


でも、改めて観ると、10数年前の作品。やっぱ時代を感じる。

何に時代を感じるって、女性の髪形とメイクですね。
あの前髪ww マユゲww
時代の流行って、そう言う運命を抱えてるなぁ。

でも、コレはコレで映画としての味だから良いけど。


良いなぁ、いかりや長介の和久さん。
そして、深津絵里、可愛い!! 

織田裕二、柳葉敏郎、ユースケサンタマリアも若っかいなぁ。
あの頃、人気だったなぁ。

でも、あのユースケ・・・、今観るとちょっと笑えるのはナゼだろう。


まぁ、キャンペーンにモロ誘導されてるワケなんですが、こうやって前の作品を観ると「3」とか「Final」とか、観たくなるなぁ。


最終評価 A−


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