映画 た行

August 22, 2018

ちょっと今から仕事やめてくる




毎日の深夜残業、もちろん残業代はつかない。
ノルマを課され、常に上司に怒鳴られ、明日なんて来なくて良い。
ブラックすぎる会社で働く青山は、力尽きる目前。

電車に飛び込んでしまう目前、青山を救ったのは、小学校の時に転校した山本。
だが、記憶の山本は、おぼろげ。

謎の山本に振り回されながらも、青山は少しだけ笑顔を取り戻していく。
一方で心はどこか、山本を疑う。

そんな時、仕事で痛恨のミス。
部長のパワハラは極まり、青山は眠ることさえ出来なくなっていく、、、


演出過剰と思うほどの漆黒企業で働く青山。
異常なパワハラ上司に、表面だけ良くて裏切る先輩、終わらない仕事。

ブラック企業って噂は聞くけど、こんなんあるわけない。

え?
ないんだよね?

青山は山本に言う
「今どき、正社員として働くのは簡単じゃないんだ!」

山本は青山に聞く
「仕事を辞めるのと、死ぬのは、どっちが簡単なん?」


ブラック企業で視野が狭くなって、すり減って、死んでしまうくらいなら辞めてしまえば良い。
そんなこと、みんな分かってるハズなのに、現実に命を断ってしまう人がいる。

たぶん、本当に現在進行形でブラック企業に勤めてる人は、この作品を観てないと思う(映画を観ている時間と心の余裕的に)。
なので、「ブラック企業ってこんなんですよ。」という社会認知を上げる為の作品。


ブラック企業も、青山くんの不遇も、テンプレすぎる気がする。
そして、青山くんの決意も、辞め方も、これまた教科書通りと言うか、分かりやすくし過ぎて人間味がない。
正直、仕事辞める前後の青山君は、完全に「仕事辞める洗脳」を受けたような表情になってて、逆に怖い。
まぁ、ブラック企業で働き続けるのも洗脳だから、どっちもどっちだけど。

山本の抱えた背景も、これまた分かりやすい。

いや、分かりやすいのが悪いわけではないんだが。
映画として、全部を綺麗にまとめようとし過ぎ感がある。

ま、予想を裏切って青山くんが死んじゃうエンドなんか、誰も見たくないしね。

ええんでないの。


パワハラ上司に怒鳴られ続けるシーンは、本当にその経験ある人だったら見てらんないだろな。

経験のない自分でも、なんかツラかったもん。


最終評価 B





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March 17, 2018

映画ドラえもん のび太の宝島

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2018年・日本映画

前作の「のび太の南極カチコチ大冒険」から娘と劇場で観ている映画ドラえもん。
今年も劇場で鑑賞です。


「僕らも本物の宝島に行こうよ!」

夏休みのある日。
出木杉君が読む「宝島」に感動したのび太は、自分たちも宝島を探しに行こうと盛り上がる。

だが、ジャイアンやスネ夫は、のび太を笑う。
「いまの時代に未知の宝島があるなんて、本当に信じてるのか?」

いつもの通りにドラえもんに泣きついたのび太は、秘密道具「宝探し地図」を渡される。
地図は、付属のペンで指し示した場所に宝があれば教えてくれる。
だけど、1ミリでもズレていたら反応しない。
とてもではないが夢物語だ・・・。

そう説明するドラえもんだが、のび太の指し示した場所に地図が反応する。

それは日本の南。
太平洋上に海底火山が生み出した新島だった。

宿題を片付けろと言うパパとママを振り切り、のび太は宝島を目指す冒険に出るのだった・・・・。



前作は「ザ・定番の劇場版ドラえもん」でしがが、今回はなんだか新しい切り口の映画ドラえもんでした。
劇場版になると急に頼れるイイヤツになってしまうジャイアン・・といった映画ドラえもんの定番から少し外れて、どちらかと言うとテレビ版というより原作?に近い雰囲気という印象を受けました。

表情やギャグのテンポが、よりマンガ的というか。

設定にも新しさを感じました。
今回の敵である時空海賊は、ドラえもんより未来から来ている存在だという事。

いつもなら未来の秘密道具を持っているドラえもんが、基本的には優位。
相手の常識を秘密道具で上回って解決に持っていく。
でも、時空海賊たちはドラえもんより未来の技術を持つ。
空気砲の弾が斬られたり、通り抜けフープが使えなかったりと、ドラえもんの秘密道具の力が無効化されたりもする。

そこで頼りになるのがキャラクターの人間力。

窮地に陥ったドラえもんを助けるため、震える膝をグッと押さえて駆け出すのび太とか。
秘密道具のアドバンテージに頼らないのび太自身の行動や言葉が、大人が見ててもナカナカに感動的。


ちゃんと最後まで寝ることもなく、楽しむことが出来ました。

まぁ、敵との最終決戦で肝心のところがギャグ解決とか、もう少し御都合を抑えて貰えたら・・・なんて、ドラえもんに言うのは野暮ですかなぁ。

しかし、石頭で宇宙船の外殻が割れるってどうなのよ。超未来技術とちがうんか。


最終評価 B+



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December 15, 2015

ダレン・シャン



2009年・アメリカ映画
ハリー・ポッターがブームになった時、2匹目のドジョウよろしく幾つかのシリーズが出た。
その中でソコソコのヒットになったダレン・シャンの実写化作品。
漫画版は結構面白かったので鑑賞。


良い大学へ行き、良い会社に勤め、良い家庭を作る。
順風満帆の学生生活を送るダレン・シャンは、親の望む人生のレールに疑問を持つものの、逆らう術を知らなかった。

だが、家を抜け出して親友のスティーブと禁止されたフリークショー(奇人の見世物)に行ったことで全てが変わる。

異常に背の高い男、蛇男、切れた腕が再生する女、オオカミ男。
信じられない様なフリークたちの中で、ひときわダレンの目を引いたのは、巨大な毒蜘蛛のマダム・オクタだった。
そして、オクタに魅入られているダレンの横でスティーブは蜘蛛使いの男がヴァンパイアだとダレンに囁く。

保安局の立ち入りでフリークショーが打ち切られたドサクサにダレンは裏方へ忍び込み、マダム・オクタを盗みだした。

それが、ダレンがヴァンパイアとなって永き冒険をする事になるキッカケとなるのだった・・・


んー。
まぁ、原作は10数巻にわたる一大叙事詩なので、2時間に収まりきらないのは当然。

とは言え、ダレン・シャンが半ヴァンパイアになるまでで半分以上の時間を使ってしまうってのはどうか。

流石にテンポの悪さを感じる。

そして突然に始まるバンパニーズとの戦い。

対立軸であるバンパニーズとの関係も分かってる前提というか、何百年にわたる因縁の深さが伝わってこない。

全部を入れ込むには2時間はあまりに短く、序盤をしっかり語るばかりではタルイ。

それに、見せ場であるアクションシーンに出てくるヴァンパイア特有の高速移動術・フリットは、映像化には果てしなく向かない。
基本、何してるか分からないから。


映画化するには、諸々足りてなかったってトコでしょうか。


最終評価 B−



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August 19, 2015

東京難民

東京難民(Blu-ray)
中村蒼、大塚千弘、青柳翔、山本美月、中尾明慶、金子ノブアキ、井上順
キングレコード
2014-08-27



北九州から出て東京で一人暮らしをする大学生のオサム(中村蒼)。

ある日、教室に入るための学生証が認識されなくなる。
学生課に問い合わせると、自分の学費が振り込まれていないという。

大学は除籍。

学費を振り込むはずの父親は、母親が死んだ後にフィリピンパブの女にハマっていた。

その父親が蒸発した。

当然、アパートの家賃も振り込まれない。
使用権を借りていただけの部屋は、あっと言う間に追い出された。

手持ちの金は3万と少し。

ネットカフェに転がり込み、日払いのバイトで食いつなぐ。
疲労と栄養不足が積もっていく。

住所不定。
ネットカフェ難民。
持ち物は、衣服と少しの着替え、そして携帯電話のみ。

オサムは流されるままに転がり落ちていく・・・。


オサムくんは確かに不遇だけど、残念なことに馬鹿すぎて共感出来ない。

最初はパチンコで金を工面しようとして手持ちの金を減らす。
ネットカフェ難民なのに、治験のバイトでまとまった金が入ったとたん女に騙されホストクラブで散財。

何も考えてない大学生が無一文で投げ出されたらこんなモンか?
とは思うものの、見ててイライラする。

オサムはよく言えば純朴。
ただ、頭が悪い。

自分で考える事なく、逃げたり、謝ったりで、その場をやり過ごすことばかり。
そのくせ、無駄に正義感がある。

結果、悪い方に、悪い方に状況が転がり落ちていく。


で、とことんまで落ちて、やっと少しだけ自分で考える。
そこまでが長い。


一度落ちたら這い上がれない現代社会の不条理を描く作品。

ならば、社会的セーフティネットがまるで出てこないのはアンフェアな気がする。

んー。
期待値に届かず。


最終評価 B−


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June 18, 2015

小鳥遊六花・改 劇場版 中二病でも恋がしたい!



2014年・日本映画
京都アニメーション制作のアニメシリーズ・中二病でも恋がしたいの劇場版。

主人公・優太の恋人・小鳥遊六花の目線で振り返る。


呪文、特殊能力、血の契約。
自分が勝手に決めた架空の設定を信じ込む中二病。

高校進学を機に「暗黒竜と契約したダークフレイムマスター」を卒業し、普通の高校生となった優太は、同じクラスになった眼帯の少女・小鳥遊六花と出会う。

普通にしていれば可愛い六花は、まだ中二病から卒業していなかった。

架空の設定を高校になっても続ける六花に引きずられ、2人は関係を深めていく・・・


単なるテレビシリーズ(第1期)の総集編。
しかも、総集の仕方がかなり雑。
冒頭に少しだけ新作部分があるものの、その後はテレビシリーズの使い回し。

テレビシリーズを知っている前提で、映画版だけでストーリーを伝える気は皆無。

劇場版として映画代を払って観た人は何を思ったのだろう。

テレビシリーズの第1期はまぁまぁ好きでしたが、第2期はかなりグデグデだったし。
第2期を見て、興味を失って、劇場版の存在を忘れてました。
レンタルで見つけたので観てみたのだけど・・

久しぶりに「中二病でも恋がしたい」を見たい気分には良い。

でも、映画として評価するレベルには達していない。


てか、ヒドイな。
これ、ヒドイな。


最終評価 C+(テレビシリーズを観ていれば)

テレビシリーズを観ていない人が観る事は無いと確信しますが、観ていない人にはC−だど思う。


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May 12, 2015

ドラゴンハート

ドラゴンハート [DVD]
デニス・クエイド
ジェネオン・ユニバーサル
2012-05-09


1996年・アメリカ映画

まだドラゴンが生き延びていた中世。
教育役の騎士・ボーエンは、王子・アイノンを鍛えていた。
アイノンの父王は暴虐の人で、相次いぐ農民の反乱をまねいていた。

虐殺に手を染めた王は、農民の逆襲にあい反乱鎮圧の中で命を落とす。
アイノンもまた、その時に命に届く傷を負う。

ボーエンと王妃は瀕死のアイノンをドラゴンの住む洞窟へ連れて行き、ドラゴンの秘法でアイノンの命を救って欲しいと願った。

ドラゴンはアイノンに騎士の誓いを守らせることと引き換えに心臓の半分を与えた。

ドラゴンの心臓によって命を繋いだアイノンだったが、王になったその時から本性を現す。
アイノンは、父王と同じ暴虐の王となったのだ。

ボーエンはドラゴンの呪いによってアイノンが変わったと信じ、流浪のドラゴンハンターになった。

そして長い旅の末、ボーエンは最後のドラゴン・ドレイコと出会うのだった。


勧善懲悪。
悪い王はとにかく悪く、良心の象徴たるドレイコはどんな人間よりも誇り高い。
悪虐の王を倒すべく立ち上がった農民を率いる主人公ボーエンは、ドラゴンハンターとしての暮らしに流されて道に迷うもののドレイコの導きによって騎士として蘇る。

正義は格好良く、ストーリーはコミカルでありながら最後はジーンとくる。

程よく良いストーリーで、程よく楽しい。
期待値以上ではないけど、期待は裏切らない。

この程よさって大事。
必要十分な完成度。


懐かしい。
むかーし観たなぁ。

すごく分かりやすい冒険エンタメ。
約20年前の作品で、流石にちょっと古さはある。
CGも時代なりではある。
でも、悪い出来ではない。


お金を払ってレンタルすることはないでしょうけど、午後のロードショーでやってたら何度でも観る。


最終評価 B+

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March 30, 2015

ツレがうつになりまして



2011年・日本映画
細川貂々のベストセラーコミックエッセイを、『半落ち』の佐々部清が映画化。


仕事人間のツレ(堺雅人)が、ある日突然に心因性のうつだと診断される。
ツレの変化に気付けなかった晴子(宮あおい)は、うつの原因が会社にあったことからツレを退職させた。

会社を辞めたツレは家でゆっくりと過ごす様になり、徐々に体調を回復させていくが・・・・?


ツレさんは、あまりにも几帳面な性格。
決まった曜日に決まったチーズの弁当と、決まった色のネクタイをしていく。
満員電車に揺られ、職場はリストラにより忙しさが増す。
電話での理不尽なクレーム対応に追われる日々。

そりゃあ鬱にもなるわっていう。

そして、その隣で奔放に過ごし、鬱になるまで気付かなかった自分を責める晴子。

うつに限らず、突然の病気は誰の身にも起こり得る物語。

こういう時、女性は強い。

「仕事なんか、辞めちゃえば良い!」

そうスパッと言った晴子さんの素晴らしさね。
男と女、色々と違うけど、こういう時の強さは圧倒的に女性。

自分の時も嫁様が同じ事を言ってくれたけど、その後押しの心強さは他の何にも代え難い。
これこそ内助の功だと思う。

その健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も互いを敬い、愛すこと。

この結婚の誓約が、胸に響く。


病気はなった人もツライけど、家族もツライ。
お互いのツラさが、分かるようで分からないのもツライ。

でも、分からなくても、家族が居てくれると嬉しい。

そんな経験があるか無いかで、見え方の違う作品だと思う。

淡々とした何てことの無い内容の作品に見える人。
ひとつひとつが心に響く人。

僕は響く側でした。


ただ主人公の宮崎あおいが、堺雅人のことをどこであっても「ツレ」と呼ぶのに違和感がありました。
家の中でパートナーをどう呼ぼうが自由ですけど、職場とか、対外的な場所でも「ツレ」って呼ぶのはどうだろう。

演出だとしたら、微妙。


最終評価 A−


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February 09, 2015

超高速!参勤交代

超高速! 参勤交代 [DVD]
佐々木蔵之介
松竹
2014-11-12


2014年 日本映画

八代将軍・徳川吉宗の治世。
長く続く徳川の御世を守るため、各藩に多額の出費をさせて戦を起こさせない制度・参勤交代があった。

1年おきに江戸と藩を往復する参勤交代は、大名たちにとって苦行であった。

東北いわきの湯長谷藩は、つい先日に参勤交代を終えたばかり。
湯長谷藩は、田舎で貧しい小藩ながらも人望のある当主・内藤政醇(佐々木蔵之介)の下で武士から農民までが力を合わせて暮らしていた。

だが、その湯長谷藩に金山が出た噂を聞きつけた老中・松平信祝(陣内孝則)の魔の手が忍び寄る。

その金山は本当は金など出ていなかったのだが、松平信祝はそんなことは知らない。
金山を手に入れたい松平信祝は、金山を報告しなかった湯長谷に再びの参勤交代を申し付けるのだった。

刻限は5日後。

普通にやれば8日はかかる参勤交代を5日で。
しかも、湯長谷藩にはもう参勤交代が出来るような金がない。

湯長谷藩の家老・相馬(西村雅彦)は、知恵を絞って何とか参勤交代をしようと計画するが・・・?


痛快娯楽時代劇。
ユーモアあり、テンポあり、豆知識あり、そして大立ち回りありのエンタメ作品。

勧善懲悪。
善である湯長谷藩の面々はどこまでも良い人たちであり、悪役はどこまでも悪い。

善い人たちが悪者に苦しめられ苦しめられ、その逆境をはね返して最後には悪者を懲らしめる。

その途中経過で、人柄の優れた当主・内藤の今までの積み重ねがこれでもかと湯長谷の面々を助ける。
「情けは人の為ならず、回りまわって自分の為。」を地でいくテンプレートのようなストーリー展開ながら、その陳腐な定番の心地よさ!


当主である佐々木蔵之助は、知性、度胸があり、剣の腕も立つ。
それでいて人情にもろく、民のことを考える名当主。

朴訥でも腕が立ち、忠義に厚い侍たちには、寺脇康文、上地雄介、柄本時生、六角精児などなど個性派俳優がズラリ。
藩で一番の知恵者として苦労を重ねる家老には、ユーモア溢れる西村雅彦。
湯長谷藩の道案内を勤める忍びの者・雲隠れ段蔵に伊原剛志。

そして、小悪党でありながら権力を握った老中・陣内孝則は、分かりやすくゲス。

キャストもはまり役が多く、違和感無く観られる。
強いて言えば、途中で出てくる深田恭子が微妙と言えば微妙だけど・・・まぁ御愛嬌かな?


真面目に言い出してしまえばアリエナイが山盛りなんだけど、痛快娯楽時代劇にそんな真面目なツッコミは要らない。

わははと笑って、アクションで盛り上がって、ちょっとホロリもあって、スッキリ見終わって、後には何も残さない。

エンターテイメントのお手本のような作品。


最終評価 A−



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February 05, 2015

テルマエ・ロマエ 2



2014年・日本映画

紀元134年の古代ローマ。
平和路線のハドリアヌス帝(市村正親)の治世は、見た目上は上手くいっていた。
だが、強きローマによる世界制服を求める元老院は、影で不満を高めていた。

ローマ人の愛した大衆浴場(テルマエ)の技師・ルシウス(阿部寛)は、元老院からコロッセオで戦う剣闘士の為のテルマエを作る依頼を受ける。

そしてルシウスは、再びテルマエに吸い込まれて平たい顔族たち(現代日本)の世界を訪れた。
テルマエのアイディアを得たルシウスは古代ローマに戻り、再び大きな成功を収めるのだった。

そんなルシウスにアントニウス帝から大きなテルマエの依頼が入る。

だが、平和の象徴たるテルマエを作るルシウスの活躍を、元老院は邪魔に感じだすのだった・・・


阿部寛、北村一輝、市村正親・・・
思いっきり濃い顔の日本人に古代ローマ人を演じさせてしまうという、荒技がどハマりし、想像以上に突き抜けた良作だった「テルマエ・ロマエ」の続編。

あくまで真剣に風呂と向き合うルシウス。
そのルシウスが現代日本の温泉場を観察する目線にクスリとする。

くだらないをどこまでも真面目にやる。
この倒錯作品に、真面目なツッコミは不要。

むしろこのくだらなさを観たくて観てんだって話。

眉間にシワを寄せた阿部寛がこんなに面白いなんてね。


ルシウスに温泉の依頼 → 困る → 風呂に吸い込まれる → 現代日本でアイディアを得る → 古代ローマに帰ってテルマエを作る

原作もあるし仕方ないけど、基本、この繰り返し。

予想の右斜め上をいく突き抜け感が最高だった前作と比べてしまうと、続編である今回はマンネリ感がちょっとある。

まぁ、ちょっと小言を言うなら、ルシウスの温泉ワープを都合良く使いすぎ、古代ローマ語を話す上戸彩の存在の都合良すぎ。

でも、上戸彩が古代ローマに行ってからの展開は急展開で面白い。
かなり強引な恋愛展開のブチ込みっぷりも流石。

期待通りにくだらなくて、良かったです。


最終評価 B+

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September 12, 2014

デッドコースター

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2003年・アメリカ映画。

原題は『ファイナル・デスティネーション2』。
もちろん、『ファイナル・デスティネーション』って映画の続編だけど、そっちはまだ観ていません。
だって午後のロードショー作品だもの。


リゾートに向かう若い男女。
キンバリーがハンドルを握ってハイウェイを走る車。
順調な旅の始まりと思ったのも束の間、何台もの車が絡んだ大事故に巻き込まれてしまう。

燃え盛る車、追突する後続車、事故に巻き込まれて次々に死んでいく人たち。

そしていざ、自分が死ぬ・・・。
キンバリーがそう思った瞬間、ハッと気付くとキンバリーは事故の時間の前の自分に戻っていた。

感情が高まったキンバリーは、自分と後続車の人たちを救うために車を停めて道を塞いだ。

警察官に声をかけられ、後続車の人たちから罵声を浴びる。
「ハイウェイを止めて!」警官を説得しようとしたその時、キンバリーの目の前でさっき自分が見た事故が起こる。

本当なら死ぬはずだったのに、キンバリーの予知によって命を拾った9人。

本当なら死んでいたはずの人間が生き延びると言うのは、運命を司る「死のシナリオ」の怒りに触れる。
その時から、9人は死ぬはずだった順番の通り「死のシナリオ」によって命を落としていく。

キンバリーは、死の運命に抗うために命を落とすはずだった人たちを集めるのだった・・・。


続編映画ですが、コレ単体で観ても特に問題なく観られます。

そして、完全B級、もしくはC級かと思うタイトルですが、結構面白いです。


死のシナリオなる強制力によって死を強要されるのだけど、その死に様がヒドイ(笑)んです。

排水溝に落とした指輪を拾おうとしたら手が引っかかって抜けなくなり、その時に火事が起こって間一髪で逃げたと思ったら、落ちてきた非常用梯子に頭を潰されたり。

必ず「これは死ぬ。」という状況を乗り越えて、ワンクッションおいて油断したところで殺されるのだけど、その死に様があまりにもユニーク。

作中では「奇妙な死に様」なんて言われてるけど、「ジョークのような死に様」が正解だと思う。

あり得ない状況で次々に死んでいく登場人物たちが、次はどんな展開で死ぬのか、それを予想してハズれるのがやたら面白い。
特にラストにかけて、今まで結構な重要人物だった人たちをポンポンと殺っていくところはかなりの見せ場。

サスペンスホラーとの分類ですが、この作品はサスペンスコメディだと思います。


真面目なツッコミをすれば、なぜフツーのハイティーンだった主人公が予知能力を得たのか、とかは謎のまま。

あと、ラストで主人公が生き延びた理由がいまひとつピンとこない。

でも、まぁ、その辺を真面目にツッコむ作品でもないし、別に良いかぁ。


最終評価 B



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September 01, 2014

ダイナソー in L.A.

ダイナソーinL.A. [DVD]
トリート・ウィリアムズ
アルバトロス
2013-12-04


2013年・アメリカ映画

バイオテクノロジー会社が復活させてしまった恐竜たち。
実演プレゼン中にコントロールの効かなくなった恐竜たちがロサンゼルスの街に逃げ出して、さぁ大変。


自分のコトしか考えず、手柄の為に安全対策を無視する暴走チーフ(マッチョ)。

チーフの暴走が止められないけど、安全策は提案する科学者(ナヨナヨ)。

正義感があり、なぜかオノで恐竜と戦える消防士主人公(無敵)。

文句と運だけは一人前。絶体絶命のピンチでもジョークを忘れない主人公の娘(色気なし)。

時々浮いて見える不思議な恐竜たち(モロCG)。


CGとお約束展開に彩られた、とにかく作りが雑なB級映画。

パクパクと一般人たちが恐竜に喰われていく。
これだけの事件なのに、警官たちは拳銃をパンパン撃って、バクバク喰われるばかり。

でも、何よりヒドイのは、2013年製作とは思えないCGの恐竜たち。
これなら1993年製作のジュラシックパークの方が圧倒的に恐竜らしい。

どんな銃弾も通さない恐竜が、主人公の木材殴りで倒れるのはなぜなのか。

恐竜の生態についての考察は一切ナシ。あっても小学生の図鑑レベル。
恐竜が単なるデカくて凶暴な爬虫類としてしか描かれていないので、生き物に見えない。

と、まぁ、タイトルから想像通りのクオリティでした。

ラストのハッピーエンド風味が、最悪。


最終評価 C+


何か最近、BC級映画しか食指が動かないんですよね。
流して見られる作品がちょうど良いと言うか。

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May 27, 2014

鉄塔武蔵野線

鉄塔武蔵野線 [DVD]
伊藤淳史
バップ


1997年 日本

両親が離婚し、東京・保谷から長崎に引っ越すことになった小学校6年生の見晴(伊藤淳史)。
何もしないままに、父とすごす最後の夏休みが終わっていく。

そんなある日、見晴は鉄塔に取り付けられた 「武蔵野線 71」 という表示を見つける。

鉄塔を辿ってみると、次の鉄塔には 「武蔵野線 70」。
その次は「武蔵野線 69」。

この鉄塔を最後まで辿って行ったら、果たしてそこには一体何があるのか。

見晴は「武蔵野線 71」の下に王冠を埋め、年下の弟分のアキラを連れて「武蔵野線 1」を目指す冒険に出るのだった・・・。


夏のある日、2人の少年が自転車に乗ってどこまで続くか分からない鉄塔を追いかける冒険に出る。

初恋とも、性への芽生えともつかないアキラの母親への気持ち。
鉄塔が好きだった父への気持ち。
武骨な鉄塔に、見晴は様々な思いを投影する。

鉄塔の下には、様々な困難が待ち受ける。
フェンスに囲まれたもの、犬の訓練所があるもの、工事現場、自転車のパンク。
明と力を合わせて何とか困難を乗り越えていくが、こどもの足で辿り着くには1号鉄塔はあまりにも遠い。

道半ばで徐々に迫る夕暮れ、空腹、疲労。
それでも見晴は鉄塔調査を諦めることが出来ない。

帰りたがる明を帰し、ひとり廃車の中で夜を過ごし、見晴はただひたすらに鉄塔の下を辿り、1号鉄塔を目指す。


一途に鉄塔を辿る少年の姿に胸を打たれる。
大人の理屈と、こどもの想いのズレが切ない和製スタンド・バイ・ミー。

ただ、やたら少年たちに絡んでくる工事現場のオヤジや、追いかけてくるトラック、疲れ切った少年を蹴り飛ばすゴルフ場職員など、演出過剰部分も多く、「そんなのあるわけねー。」と感じてしまう。
あと、「その翌年。」以降が完全に蛇足に感じる。
原作があるとはいえ、鉄塔を追いかけた最初の夏で上手いことまとめられなかったのか。

捜索願が出て連れ帰られた見晴を怒る両親のシーンは必要じゃないのか。
ベタかも知れないけど、そのシーンは絶対にあると思ってた。

前半が良かっただけにおしい。おしいなー。


最終評価 B+


子役の伊藤淳史の微笑ましさがヤバかったです。


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April 08, 2014

ドラゴンボールZ 神 vs 神

ドラゴンボールZ 神と神 [DVD]
野沢雅子
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2013-09-13


世界を生み出す界王神に相対する存在、破壊神ビルスが永き眠りから目覚める。

ビルスが興味を示すのは、フリーザを倒したというスーパーサイヤ人・孫悟空。
そして、夢の中で見たスーパーサイヤ人ゴッドと言う存在。

悟空のいる界王星を訪れたビルスに、界王様はビクビク。

一方、ビルスの強さに興味津々な孫悟空は、ビルスに試合を申し込んでしまう。
だが、スーパーサイヤ人になって全力で挑みかかる悟空が、ビルスに軽くあしらわれ、たった2発で負けてしまう。

スーパーサイヤ人ゴッドを探してサイヤ人たちを巡るビルスが向かうのは、ベジータや孫悟飯がいる地球だった・・・。


鳥山明が製作に関わった、久しぶりのドラゴンボールの新作。

ドラゴンボールらしいバトル展開、神龍の願いやピラフたちとの絡みやギャグパート。
劇場版として丁寧に描かれたアニメーションと、最近の進化したCGが融合したドラゴンボールは懐かしさと楽しさ一杯。

緊張感が有るような無いような鳥山明ワールドを堪能です。

なんだかんだで僕もドラゴンボール世代ですからね。
エンディングでコミックスの名シーンをフラッシュバックする演出はたまりません。


しかし。
ビルスに気を使ってキャラ違いの接待に奮闘するベジータに涙が出そうになる。
あの高貴で高慢だったベジータが・・・。
でも、それが家族の為だと思うと、嬉しくもある。
自分の我を押し殺しても守りたい人が居る。
家族を持つと言うのは、そういうことだ。


最終評価 B+



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March 29, 2014

ドキドキ!プリキュア マナ結婚?!未来につなぐ希望のドレス



2013年 日本映画

娘っちと一日過ごすにあたり、一応用意しました。という話。
そして、一応は観ました。という話。


祖母と母が袖を通したウェディングドレスが家の押入れから出てきた相田マナ(キュアハート)は、自分もそのドレスを着る夢を抱く。

そんな時、謎の男マシュー(声・谷原章介)が現れ、使い古されてゴミとなった物たちに力を与え人間への復讐をはじめるのだった。

マシューの復讐を止めようと戦ったドキドキプリキュアの4人は、それぞれの過去の世界に封じられてしまう。

マナは、愛犬マシュマロや大好きだった祖母のいた頃に。
六花(キュアダイヤモンド)は、両親が揃って聞きに来てくれたピアノの発表会の日に。
ありす(キュアロゼッタ)は、多忙な父親が一緒に行ってくれた社交界デビューの日に。
真琴(キュアソード)は、アン王女にプリキュアを授けられた日に。

幸せだった過去が、4人の心を搦めとっていく・・・。



ん、プリキュアでした。

でも、基本的にこどもと一緒にいつもプリキュアを観て慣れている人なら、コレはコレとして楽しめる内容。
こども映画らしく短めにまとめられていますが、内容はしっかり劇場版。
感覚的には地上波よりもまとまりがあって、作画のクオリティも高い。
いつものプリキュアよりは贅沢って感じ。


ただ、作中から観客(こどもたち)に「力を貸して!」と語りかけるシーンがあるのですが、ソレがあまりに唐突で「おぉう。おぅ。」となる。

他にもツッコミ所は沢山ある。

あいちゃん(プリキュアの連れている赤ちゃん)が何でも解決してしまう万能感とか、アレはアリなのか?とかね。


でも、肝心の娘っちは十分に堪能していたみたいなので、作品としてのノルマはこなしてくれたというコトで。


最終評価 B+



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March 14, 2014

天河伝説殺人事件

天河伝説殺人事件 [DVD]
宮下富実夫
角川エンタテインメント


1991年 日本映画
内田康夫の推理小説を市川崑監督が映画化。


奈良の山深くにある天河神社。
古来からの伝統と由来を兼ね備えた由緒正しいこの神社を中心にした小さな山村は、古いしきたりと人間関係でがんじがらめになっていた。

村の名家、神社に奉納する能を舞う水上家。
能の流派の宗家となる水上家は、跡目問題に揺れていた。

そんな時に山村に訪れたのは、紀行ライターの浅見光彦(榎本孝明)。
そして、新宿の高層ビルで起こった殺人事件を追う刑事たちだった。

その時、水上家のひとりの他殺体が発見され、最後の目撃者だった浅見はこの名家の跡目相続が起こす連続殺人事件に巻き込まれていく。



能面の裏に塗られた毒。
能面に隠されて入れ替わっていた役者。

名探偵役の榎本孝明。
鬼気迫る狂気の母親に岸田今日子。

みんなが同じ作品を観て、みんなが共通の話題で盛り上がれた時代の作品。
当時に観たか観ないかは思い出せないけれど、「どこかで観たような気が・・・。」と思わされる。

現代版の金田一耕助として生み出された浅見光彦シリーズだったものの、角川事件のゴタゴタでこの一作で終わってしまった不遇の作品でもある。


時代と言ってしまえばソレまでですが、サスペンス映画として今鑑賞するにはヒネリが無さ過ぎる。
登場人物が全員出揃って、人物背景が分かった段階で犯人も分かってしまう。
名探偵との対比とは言っても、刑事達があまりにも無能だし、その他の人物たちにもリアリティが無い。
事件に関わる重要人物たちが、初対面の浅見にあけすけに内情や心情を吐き出しまくるってのは、流石にどうなのか。


そして何より、いやーバブル!

メイクから、小物、乗り物、演出に至るまでバブルな90年代初頭の空気をまとっている。
この作品は、映画としてどうこうと言うより、日本映画史のひとつのポイント、ひとつの時代の代表作としての存在価値が大きい。

贅沢に撮った火曜サスペンス。


最終評価 B



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January 01, 2014

テッド

テッド [DVD]
マーク・ウォールバーグ
ジェネオン・ユニバーサル
2013-07-24


2012年・アメリカ映画

世界一ダメなテディベア、出没!

1985年、ボストン郊外。
いじめっ子さえも無視し、いじめられっ子にさえ悪態を吐かれる少年、ジョン・ベネット。

そんなジョンのクリスマスプレゼントは、しゃべる大きなテディ・ベア。
ジョンは、「本当に君と話したい。」と聖夜に願った。

少年の純粋な願いは、叶った。

立ち、動き、しゃべるようになったテディ・ベアのテッドは、一躍有名人になる。
セレブリティの仲間入りをしたテッド。
でも、テッドはいつまでもジョンの親友だった。

いつまでも、いつまでも、そう、ジョンが35歳になった今も。

一世を風靡したテッドも、今やすっかり酒と女とマリファナ漬けのダメオヤジ。
一方でジョンはジョンで、まだテッドとべったりの生活を良しとしていて、交際4年目になる彼女のローリーとの結婚が決意できない。

そんな暮らしに転機が訪れる。

ジョンとロリーの交際4周年の記念日に、テッドが部屋に沢山の娼婦を呼んで乱痴気騒ぎ。
食事から帰ってその状態を見たローリーは、ぷっつん。

怒るロリーに促され、ジョンはテッドに家を出ることを提案する。

そして、27年で初めて離れて暮らすことになるのだった・・・。


テッドとジョンは長年連れ添って、カノジョさえも入り込めない阿吽の呼吸を持つ親友。
練りに練られたジョークの応酬を繰り返し、雷が怖いと2人で一緒に眠り、歌を歌う。

だがソレは、お互いに依存しあってしまい、お互いをダメにする関係。

その甘えた関係が、本当に愛した女性の存在で次のステップへと進んでいく。


やべ、洋物コメディで本気で笑っちゃった。

初笑いはテッドだったかー。


テッドの見た目はテディ・ベアだけど、中身はただのスケベオヤジ。
実際、中身自体もテッドが人間でも、別に成立してしまうストーリー。
でも、テッドがテディ・ベアであることで、R−15になってしまうような下品な下ネタジョークさえもユーモラスに変わる。
そこが、この作品のポイント。

27年連れ添った親友との本気の殴り合いのケンカ。
なのに、相手がテディ・ベアってだけで、その哀しいシーンで無性に笑える。

この設定を考えたセス・マクファーレン、天才!!

コメディをベースにした、テッドとジョンのバディムービー。
上質なコメディの定番とは言え、この下ネタ満載コメディで最後にはホロリと出来るラストが待っているとは!

ちょっと御都合感があるけど、悲しいラストはこの作品には似合わない。


てか、この映画はこどもに観せる必要もないし、観る必要もない。
だって、こどもには面白さが分からないと思うもの。

決してファミリーでは観られない(R−15)コメディだけど、2014年の皮切りとしては十二分に楽しめました。


最終評価 A−



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December 18, 2013

タワーリング・インフェルノ

タワーリング・インフェルノ スペシャル・エディション [DVD]
スティーブ・マックィーン
ワーナー・ホーム・ビデオ
2009-12-09


1974年・アメリカ映画

サンフランシスコ
地上138階、完成したばかりの超高層ビル・グラスタワー。

落成式を目の前に控えたこのビルで、設計士のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)は恐ろしい欠陥工事を発見してしまう。
電気系のケーブルのコストカットの為に安く作られた配電盤は、電圧に耐えきれずいつ発火してもおかしくない高温を発していた。

だが、社長はビルに施された設備を過信して、最上階での落成式を決行してしまうのだった。

そして、落成式の為に煌々と輝く電気は、ケーブルとって過剰な電圧になり、グラスタワーのあちらこちらから次々と炎が噴き出しはじめる・・・。


災害群衆パニックムービーの古典。

自分の命が懸った極限状態の中

責任感を持って行動する人。
自分の責任から逃げる人。
ただパニックになる人。
ダメ人間のままで周囲の足を引っ張る人。

露わになるのは人間性。


危機に気付く設計士にポール・ニューマン。
消防隊のリーダーにスティーブ・マックィーン。
その他にもフレッド・アステアやロバート・ワグナーなど、当時のオールスターと言っても過言じゃないキャストと、CG無しの時代に体当たりのスタントと巨大セットで撮られた、正に超大作。

映画が最大の娯楽だった時代の輝きを感じる。

40年近く昔の作品であり、何度となく観た作品のハズなのに、充分に面白い。
CGを使った作品だと、技術が進歩してしまうと昔の作品は観れたモンじゃなくなるが、実写で撮った本物はいつまでも本物。


制止を振り切った女性が駆け寄っただけで爆発炎上するヘリとか。
所々、「ん? なんで?」と思うトコもあるけれど。

スプリンクラーは動かず、防火扉は無いとか。
所々、「それはダメすぎじゃね?」と思うトコもあるけれど。
(まぁ、姉歯事件とかもあったから、事実あるのかも知れんけど)

作品の価値を減ずるほどではない。


いつまでも残る古典には、ワケがある。

ただ、この内容で3時間近いってのは、ちーーーっと長いかな。


最終評価 A




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December 08, 2013

デビル

デビル [DVD]
ハリソン・フォード
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2009-07-08


1997年・アメリカ映画

幼い日に目の前で父親を撃ち殺された青年・フランキー・マグワイヤ(ブラッド・ピット)は、父親が命を散らしたIRAの活動に身を投じ、今では中心的な活動家に育っていた。
IRAと政府の殺し合いは泥沼となり、フランキーは逆転の作戦に必要なスティンガー・ミサイルを手に入れるためにアメリカに渡った。

フランキーはローリーと名を変え、実直なNY市警の警官トム・オミーラ(ハリソン・フォード)の家に下宿することになる。
アメリカの幸福な家庭に身を置くフランキーは、好青年そのものの表の顔と、IRAの活動家としての裏の顔を使い分けてトムとその家族の信頼を勝ち得ていく。

だが、フランキーのアメリカでの活動に妨害が入り、交渉が頓挫。
ミサイルの交渉相手であるギャングのバークとトラブルに陥る。

一方、トムは相棒が誤って強盗を撃ち殺してしまい、同僚を庇って偽証をしてしまう。
誠実さを心に誓っていたトムは引退を決意する。

そんな時、強盗がトムの家に押し入り、事態は急変する。

フランキーは強盗たちが自分の金を狙ったバークの手下だと気付き、トムもまたフランキーの正体に気付いてしまう。

信頼関係を築いていたフランキーとトムは、追う者と追われる者に変わってしまう・・・。


90年代後半頃の作品のテイストが好き。
ストーリーはあくまでシンプルで、それでいて深いテーマを役者の演技力で魅せる感じ。
まぁ、もちろん駄作も山ほどあるけれどね。


悪魔は、自分の心に宿る。

アイルランド問題を下敷きにした作品。
本当なら普通の青年に育つはずだったフランキーが、テロリストとして血で血を洗う戦いに身を投じている哀しさを描く。
名優ハリソン・フォードと若きブラッド・ピットの共演が味になった作品として好感が持てる。

ただ、主人公のブラピはIRAの活動家で、多くの人の命を奪ってきた男。
どう考えてもハッピーエンドにはならない。
それでも、戦いに明け暮れたフランキーの最期に過ごした場所がトムの家であったことに救いを感じずにはいられない。


まぁ、そうは言っても、なんだか暴走気味に動くトムの同僚とか、色々と「なんじゃ?コレ?」な部分もあって、その辺をもう少しスッキリさせた方が良かったなー、とは思う。


最終評価 B

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November 08, 2013

トレマーズ

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1989年・アメリカ映画

アメリカ・ネバダ州のド田舎の町・パーフェクション。
広大な大地で暮らすバル(ケビン・ベーコン)は、相棒のバセット(フレッド・ウォード)と牧場の柵を直したり、ゴミ掃除をしたり、住民からの頼まれごとの仕事をして暮らしていた。

自由と言えば聞こえは良いが、目標もないその日暮らしに嫌気がさしたバルとバセットは、町を出ることを決意する。

だが、町を出る道すがら鉄塔の上で脱水で死んでいる町人を発見。
その後に通りかかった牧場では、喰い散らかされた羊と、地面に生首だけで埋まっていた牧場主を発見してしまう。
警察を呼ぶために再び町を出たバルとバセットは、遂にこの事件の犯人に辿り着く。

その犯人は、地中を自由に泳ぎ、地上の生物を捕食する巨大な蛇状のモンスターだったのだ。

バルとバセットとパーフェクションの住人たちとモンスターの戦いが始まる・・・・


11月の木曜日はトレマーズ!

毎週木曜日にトレマーズを1〜4まで放送とか。
流石は、我らのテレビ東京。
流石は、我らの午後のロードショー!

目の付け所が違う。


ジョーズが放映され、定型となった「謎の巨大生物が突然、人を襲い、それと戦う。」シリーズ。
このジョーズ亜種作品群には名作駄作にクソ作品と色々ありますが、このトレマーズ「1」は傑作の部類。

ジョーズの背ビレの代わりに、盛り上がりながら埃をたてる地面。地中を自在に這い回る謎の蛇状モンスターはまさに地上のジョーズ。

それほど多くない予算の中に、様々なアイディアと演出が盛り込まれていて満足度が高い。

狂っていく地震計、地中に埋められていく車や人。
意外と知性の高いモンスターと、その弱点を探りながら戦う人間。

地中の生物と戦うという設定を生かした展開は見応えがある。
所々にコミカルさもありつつ、無駄じゃないセクシーもありつつ、スリリングに最後まで楽しめる。

80年代の作品なので古さはある。
だが、モンスターの正体を晒すと恐怖感が薄れることが分かっているので、基本的にモンスターが姿を見せない。
そのおかげで今でも観られるB級映画になっている。

80年代に撮られたB級映画が、今でも面白いって、それは称賛に値する。
これなら続編が4までいったのも納得。


最終評価 A


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October 21, 2013

トランスフォーマー ダイークサイドムーン

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2011年・アメリカ映画

スティーブン・スピルバーグ製作総指揮。
マイケル・ベイ監督作品。

あらゆる機械に変身する金属生命体たちの戦いを描いた、「トランスフォーマー」「トランスフォーマー・リベンジ」に続く、シリーズ第三作。


1969年。
月面着陸を果たしたアポロ11号。
人類で初めて月面に降り立ったアームストロングは、月の裏側である物を発見する。

その事実を、NASAとアメリカ政府はその事実をひた隠しにしてきた。

「トランスフォーマー・リベンジ」で地球を救ったサム(シャイア・ラブーフ)は、無事に大学を卒業出来たが、就職は決まらないままだった。
一方、善なる機械生命体・オートボットたちは、地球の各地で治安を守る活動に従事していた。
そして、ロシアのエネルギー研究所の調査の中、月の裏側の秘密に辿り着く。
月の裏には、かつてのオートボットたちのリーダー・センチネルが眠っていたのだ。

センチネルを復活させたオプティマスたち。
だが、それは壮大な罠だった。

悪なる機械生命体・ディセプティコンたちへと寝返ったセンチネルは、一瞬で銀河を渡る発明「柱」を準備する。
「柱」によって自由に地球へと兵力を輸送できるようになるディセプティコンたちは、人類に脅しをかける。
そして、地球に残るオートボットたちを地球から追放させるのだった。

邪魔なオートボットが居なくなったディセプティコンたちは、圧倒的な戦力を投入して地球への侵略を開始するのだった・・・。


少年心に火を点け、全てのツッコミを吹き飛ばすエンタメ作品。

このシリーズは、回を重ねる毎に無茶苦茶が突き抜けていき、今回はストーリーさえも置き去りにする。
それなのに、映画として良くなる珍しい作品。

もう、トランスフォーマーたちが格好良く暴れてれば、それで良いや。

勢いだけの御都合展開を楽しめる人にとっては良作。


第一作は突き抜け感がイマイチでしたが、第二作からは全てを勢いと爽快感だけを追求した結果、ロボットたちのテンポの良いアクションシーンを夢中で楽しむコトが出来るようになった。
しかも、CGの技術が進歩し、前作までは見分け難かったロボットたちも今回は見やすくなったので更にアクションに没頭出来る。


ただ、ちょっと長いかなー。


最終評価 A−



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October 17, 2013

ダンボ

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1941年・アメリカ映画
ディズニー映画の古典。

サーカス象のジャンボにコウノトリが運んできたのは、すごく耳の大きな赤ちゃん象のダンボだった。

ダンボは、ただ耳が大きいと言うだけで他のゾウ達から疎まれ、嫌われた。
そして、優しかった母親は、見世物にされ苛められるダンボを庇って暴れ、「危険なゾウ」としてダンボから引き離されてしまう。

ひとりぼっちになってしまったダンボ。

だが、そんなダンボを可愛そうに思ったネズミのティモシーは、様々なアイディアでダンボを助けようと奮闘するのだった・・・。


台風で幼稚園が休みの娘っちに「何かDVDを!」と言う至上命令を受けて借りてきた作品。

娘っちは、ディズニーが描くいわゆる「悪い魔女」的な存在が苦手で、可能な限り邪悪な存在が出てこない作品を探しました。
で、僕が選んだのは、初期のディズニーらしい優しい絵柄とアニメーションの有名作品・ダンボ。

まぁ、ダンボにもイジワルなオバサン象たちが居て、オバサンたちがダンボを中傷するシーンではしょんぼりと悲しい気分になっているようでした。

でも、全体としては楽しかったらしく、「耳で飛ぶんだよね!」と、気に入って観てました。


え?
僕の評価?

この作品を大人が評価しても、本当の作品の価値に辿り着けないと思うんですよね。

4歳のこどもが観て、楽しそうで、幸せそう。
それが全てだと思う。

個人的には、「このシーン要る?」とか、「タルイ、もう少しテンポ良く・・・。」とか思いますけどね。


最終評価 B
(狙った期待値に対して、可もなく不可もなし。)


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October 10, 2013

劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇

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2009年・日本映画

俺たちを誰だと思ってやがる!!


今石洋介・監督
アニメーション制作・GAINAX


遂に、螺旋王・ロージェノムを倒したシモンと大グレン団。

地下に閉じ込められていた人間たちは解放され、地上に溢れ出た。
人々は螺旋王の技術を取り込み、短い時間で繁栄を極めていく。

かつて大グレン団に所属したメンバーたちは、新しい地上の政府の要職に就き、シモンはその代表を務めていた。
だが、平穏な世界の中で求められるのは無軌道なリビドーではなく、知性による統治だった。
革命の動力となったメンバーたちは、新しい世界に馴染む者と馴染まない者に分かれていく。

7年後。
安定を得た人類を見届けたシモンは、ニアに結婚を申し込み、受け入れられる。

だが、その時、急速に月が地球に近づく。
そして、ニアの身体が黒くぬりかえられ、人格が変わる。

黒いニアは言う。
「地上に出て増えすぎた人類を滅ぼす為、3週間後に月を地球に落とす。我々はアンチスパイラルだ。」

かつて人類を地上を支配した螺旋王・ロージェノムは、この事態を招かない為に人類を地上で繁栄させないようにしていたのだ。

そして、街を破壊するアンチスパイラルに対し、シモンはグレンラガンで打って出るが、戦いの中で街が壊れる。
アンチスパイラルを撃破したものの、人々は暴徒と化した。

「シモンを出せ、家を返せ、月が堕ちてくるのはヤツのせいだ!」

シモンたち大グレン団がリーダー・カミナを失ってまで戦い、螺旋王に勝ち、今がある。
それなのに、これが、俺が戦ってきた結果か。

シモンは拘束を受け入れた・・・・。



グレンラガンを動かす螺旋力。
それは、生命の螺旋。
すなわち、DNAを持つ存在だけが持つエネルギー。

そして、螺旋は銀河の螺旋でもある。


とか、言っちゃって。
要らなかったな、こんなん。


理屈は要らない。感じろっ!!


熱いパトスの塊。
天元突破グレンラガン。

「紅蓮篇」に引き続き、劇場版グレンラガンの後半「螺巌篇」です。

ダイジェスト感の強かった紅蓮篇に比べ、螺巌篇の完成度は文句なく高い。


キングキタンギガドリルに泣きそうになる自分。
超銀河グレンラガンに心熱くなる自分。

天元突破グレンラガンで、感動する自分。

そして、流れてくる空色デイズ。
もう、にやにやし続けてしまう。

あほか、あほだろ。自分。

でも、そんな阿呆で、本当に良かったと思うぞ。自分。


最終評価 A

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October 04, 2013

着信アリ

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2004年・日本映画
柴咲コウ主演・三池崇史監督

大学生の由美(柴咲コウ)の友人・陽子が列車事故で死ぬ。
その事故があった時、由美は陽子とケイタイで話していた。

その陽子との会話を、由美は3日前に聞いていた。

陽子が死んだ3日前の夜、陽子のケイタイが鳴った時、由美はその場に居た。

その着信音を陽子は聞いたことが無いと言って電話に出ない。
着信の相手は、陽子自身。
しかも、着信の日時はちょうど3日後。
その、残されていた留守電が、その陽子が死んだ時の会話だったのだ。

この着信履歴に残された時間に、電話がかかってきた人間は死ぬ。

陽子が死んだ後は、陽子の彼氏のケンジ、友人の夏美(吹石一恵)、次々に連鎖していく死の着信。

そして、遂に由美のケイタイが鳴る・・・。


ホラーが怖くないってのは、もう、それだけで罪だと思う。


リングがヒットして以降、やたらジャパンホラーが撮られた時期があったよなぁ。
その頃の一作。

一時期、やたら柴咲コウが主演の映画が撮られた時期があったよなぁ。
その頃の一作。

なんか、知ってる内容で、もう一度観てたかなーと思ったら、ハリウッドリメイクの「ワン・ミス・コール」を先に観てしまっていたと言う・・・。

ストーリーを知っていると言えど、怖さが一切ないってのはどうなのか。

怖いってか、気持ち悪いはあるけどさ・・・。


しかも、オチにいたる理由も状況も、モヤモヤしてて良く分からないってのはどうなのか。
最後まで頑張って観たのに、モヤモヤを残されるなんて、とんだ踏んだり蹴ったり。


最終評価 C+



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October 01, 2013

トム・ホーン

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1980年・アメリカ映画


アメリカ、西部開拓時代のワイオミング州・ハガービル。
インディアンたちとの戦いの日々は昔のこととなり、西部は少しずつ落ち着き出していた。

牧場主・コブルの悩みは、牛を盗むならず者たちだった。
コブルは、ならず者に対抗する為、アパッチとの戦いで名を馳せた英雄トム・ホーン(スティーブ・マックイーン)を雇い入れる。

圧倒的な射撃の腕を持つトムは、牛泥棒たちを撃ち殺していく。
だが、そんなトムを町の住人達は冷酷な殺人者として恐れ、一度は恋仲になった女教師のグレンドーネ(リンダ・エバンス)さえも彼から離れていくのだった。

そんな時、トムの名声を妬み、また、トムを捕まえることで政界進出の足掛かりに利用しようと保安官のジョーはトムとは関係のない少年殺しの罪でトムを捕えるのだった・・・。


実在した賞金稼ぎトム・ホーンの最期を描いた作品。
また、西部劇で一躍名を馳せたスティーブ・マックイーンの最後の作品でもある。

荒くれる西部時代を生きたトム・ホーンだが、時代の流れは彼の生き方を許さなかった。
200メートル先を撃ち抜くトムの射撃は、単純な暴力として描かれ、格好良さはない。

この作品は、ワイルドなヒーローが悪人を倒す、そんな分かりやすい西部劇の筋立てとは趣が違う。
かつての英雄だったトムが、その生き方の為に追い詰められていく。
老いていくトムは、時代の流れを分かりながらも生き方を変えられない。

その生き方によって捕えられ、裁判にかけられるトム。

その裁判は、トムを有罪にする為だけに仕掛けられ、かりそめとは言え法治国家が始まったコトを象徴する。
そして、殺すか殺されるかと隣り合わせだったとは言え、あくまでも自由だった西部開拓時代の終焉を象徴するのがトム。

そして、冤罪によって死刑と宣告されたトムが、誰も手を汚さない機械仕掛けの絞首台に堂々と登る姿は圧巻。

痛快な西部劇と言うより、自由な時代の終焉が持つ寂寥感を感じる社会派作品。

ただ、何とも言えない寂しさと不条理に、納得できない気持ちがモヤモヤと心に残る。


最終評価 B



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June 30, 2013

天地明察

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2012年・日本映画
「おくりびと」の滝田洋二郎・監督。


江戸前期・鎖国の世。
コペルニクスも知らず、地球が丸いことさえ知られていなかった時代。
この時代は800年前に伝わった唐の太陰暦を用いた故、長い年月の中でズレていく暦に悩まされていた。

会津藩士・安井算哲(岡田准一)は、将軍様の御覧になる天覧碁を打つ碁打ち。
だが、算哲の打つ碁は真剣勝負を禁じられ、規則の中で決まりきった碁を打つだけの務めだった。
それは、算哲にとって正直、退屈なものであった。

算哲の心は碁を離れていく。
そして算哲の心は、夜に星を眺め、昼に算術をすることに奪われていった。

そんなある日、会津公・保科正之(松本幸四郎)の命を受ける。
日本全国津々浦々から北極星を観測し、緯度を測る北極出地の旅。

一年半にわたる旅の中、算哲はズレを知りながら使い続けるこの国の暦に疑問を抱える。

時を司ること、それは世が治まるということ。

改暦は一大事業。
算術と天体観測を愛し、志もある男・算哲。
算哲に関わった全ての人の推薦を受け、算哲はこの一大事業に取り組む。

算哲の生涯をかけた、真剣勝負がはじまる・・・。


北極出地の旅に一年半。
当時採用されていた三つの暦の照合に三年。
暦を司った公家を説得する三歴勝負に三年。
三歴勝負に負けた後、それでも星と向き合い、十年。

なんと、まぁ、気の長い話か。
それでも、その一大事業を思えば当然。


冷徹な自然観察と、そこから導き出される計算により天体の運行を予想する科学に身を捧げた男・安井算哲。
自然科学の概念さえ無い世の中で、本当に形になるのか分からない科学の世界に身を投じた算哲を岡田准一が演じきる。

悠久の星と向かい合い、遂に天地明察へと至る、安井算哲の長い長い旅路。

算哲を支えた内助の功、妻のえん(宮崎あおい)。
御用学者となった算哲と競い合い、高め合った市井の算術学者・関。
碁のライバルとして、進むべき道を示し合った本因坊道策。
日本の明日の為、算哲の庇護者となった会津公・保科正之と水戸公・徳川光圀。

静かな展開でありながら、算哲に関わった人たちとの人間ドラマ。
そして、天地明察までの紆余曲折によって魅せる。

時代劇の枠を超えた物語。


市井に割って入ってしまう公家や光圀公に語気を荒げて詰め寄る算哲など、ちょっと違和感のあるトコもありますが、そんなのは些細なコトです。

最近の岡田准一さんは、もうジャニーズだと思わないで観てますね。
名優の仲間入りしてます。
「花よりもなほ」でもそうでしたが、物腰の柔らかな侍を演じるとハマリ過ぎです。

原作を読みたくなりました。


最終評価 A−


2人きりの祝言。
ここまで長く待たされた宮崎あおい(えん)が夫となった算哲に「帯を解いてください。」と言うシーン。

可愛すぎます。



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June 24, 2013

ダークシャドウ

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2012年・アメリカ映画。
ティム・バートン監督。
白塗りデップ主演。


1760年。
イギリスから開拓時代のアメリカへと移住したコリンズ家は、革新的な事業を興し、繁栄していく。
ひとり息子のバーバナス(ジョニー・デップ)は、心を弄んでしまった召使のアンジェリーク(エヴァ・グリーン)の呪いによってヴァンパイアへと変えられてしまう。

アンジェリークに焚きつけられた民衆によって、地中深くに封印されたバーバナス。

そして、1972年。
200年の時を経て、バーバナスは還ってきた。
廃れ、没落したコリンズ家に・・・。

かつてバーナバスが育てたコリンズ家は、家業である水産業は新興のエンジェル・ベイ社に牛耳られ、
いまや見る影もなくなっていた。
しかも、そのエンジェル・ベイ社は200年の時を超えた魔女・アンジェリークの会社だったのだ。

父親の遺した家訓「唯一の財産は家族」を胸に、バーナバスがコリンズ家再興の為に動き出す・・・。



恐るべきガッカリ作品。
何がダメなのかを細かく書こうかと思ったけど、それさえ面倒くさいほどにクソな映画。

ジョニデが白けりゃあ良いってモンでもないだろう。

ティム・バートンらしい暗くて美しい映像作りにより、ダークファンタジーの雰囲気は充分。
充分なんだけどさ・・・。

雰囲気作りも良いけど、内容がヒドいよ。
ストーリーの芯がないままに、理解を超えたエピソードが続く。

それでいて展開はスローでタルイ。

意味が分からない超展開が多すぎる。
理解の範疇を超える。

コメディなのか、ジョークなのか、テキトーなのか。

とにかく雑。

どうにもならない。


最終評価 C−



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June 08, 2013

沈黙の報復

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2007年・アメリカ映画
「沈黙」シリーズって言うけど、セガール・アクションってダケで、ひとつひとつの作品に関連は無いよね。
この作品も原題は「アーバン・ジャスティス(都会の正義)」だしね。


潜入捜査官のマックス(コリー・ハート)は、抗争の続くギャングたちの調査を続けていた。
そんなある夜、何者かの凶弾に斃れた。

怒りに燃える父親のサイモン(スティーブン・セガール)は、復讐の鬼となりひとりギャングの巣窟へと乗り込むのだった・・・。


スティーブン・セガールの吹き替えに大塚明夫さんの声は良く合う。
ほぼ攻殻機動隊のバトーだもんな。セガール。

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バトー。

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セガール。

同一人物か?


映画の話?
あぁ、セガールがね、どんどんどん、の、ばんばんばん、で、どかっ、ばきっ、ぼーんですよ。

息子の復讐の為にセガールが何人殺したかって?
ひとりふたりじゃないっすよ、20人くらいです。

しかも、そんだけ殺しまくって、ラストでイチバンの巨悪は見逃しちゃう。
本当に単に「復讐」のみしか興味がなかったのね。
筋金入りと言えば筋金入りだけど・・・・、アリなの?

ナシでしょ。


最終評価 B−



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May 19, 2013

This is it.

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50歳になったマイケル・ジャクソンが、10年振りの世界ツアーに出る。
その最初の舞台・ロンドンに経つ8日前、彼はこの世を去った。

キング・オブ・ポップ。
そう呼ばれたマイケル・ジャクソンがステージを作り出す姿を記録したフィルム。
残されたファンの為、そのフィルムが映像化された。

「This is it.」
これが、そうだ。


確かにドキュメンタリー映画は映画なのだけど、この作品を映画として認識するのは難しい。
映画と言うより、ライブDVDに付いてくるメイキングの特典映像を壮大にしたモノと言った方が正しい。

僕は正直、マイケル・ジャクソンを良く知らない。

僕が音楽に目覚める前の世代の人っていう認識。
そりゃあメジャーどころの曲は知っているけど、それよりも「整形」や「少年たちとの訴訟」といったゴシップな話題の方を良く聞いたという印象。
映像を見れば、音楽やダンスが一流であったことは分かるし、スゴイとも思ったけど、あくまでソレは「現役時代」の話だと思っていた。

この世界ツアーの発表を見てても、懐かしの人が出てきて何でみんなこんなに盛り上がれるんだろうと不思議なくらいだった。

でも、その認識はこの作品で改められた。

50歳を超えているハズのマイケルのダンスのキレ。
歌声。
「往年の」などと言う形容詞は一切受け付けない。
溢れる才能の持ち主であることがビンビンに伝わってくる。
テンポやエモーションは当然、歩数、バックダンサー、衣装にまでこだわり、リハーサルで見せる音楽と真摯に向き合う姿は現役のアーティストのそれ。

そして、周囲を固める人たちが本当にマイケルを尊敬して、愛しているのが分かる。

才能ある人を中心に出来上がっていくステージ。
そりゃあ、格好良い。
そうか、マイケルってこういう人だったのか。


マイケルのCDを借りてきたいな。
そう思わせる作品でした。


ただ流石に、あまりしらないアーティストのライブ「メイキング」映像を2時間ってのは長い。

ファンに向けた作品を、そんな文句言う人間が見んなって話。


最終評価 B



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April 30, 2013

トランスフォーマー・リベンジ

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車やバイク、ありとあらゆる機械に変形(トランスフォーム)する金属生命体は遥かな昔から地球に来ていた。
金属生命体の勢力は2つ。
人類と共闘するオートボットと、人類を支配しようとするディセプティコン。
2勢力は、今もなお戦い続けていた。

前の戦いで敗北を喫し、司令官であるメガトロンを破壊されてしまったディセプティコンは復讐の時を虎視眈々と狙っていた。

はじめて買った車がオートボットのバンブルビーだったコトから、オートボットとディセプティコンの戦いに巻き込まれてしまった高校生・サム(シャイア・ラブーフ)。
サムも大学に進学し、普通の生活に戻るためにバンブルビーと離れ、寮生活に入る。
だが、サムの服に残されていた、あらゆる機械を金属生命体に変えるキューブのかけらが、サムの運命を再び翻弄する。


格好良いスポーツカーや戦闘機がロボットに変形し、戦うアクションシーンは男の子心に火をつけるには充分。
何だかんだで嬉しくなっちゃう自分が、男の子だったと再認識。

前作が3時間とダラダラ感があったのに対し、続編はテンポ良く、スピーディに展開してやたら気持ち良い。

ストーリー展開の御都合も完全にぶっ飛んでしまっている。
無茶苦茶だって、行きつくとこまで突き抜けてしまえば、いっそ面白い。
もう、ツッコミなんか振り切ってしまうスーパー展開。
ストーリーさえ、命さえ、エンタメ展開の為にはすべて自由。

この「御都合フリーダム」は、トランスフォーマーシリーズの伝統とも言えるけど、前作ではまだ中途半端だったそのテイストがこのリベンジで突き抜けて完成。

もう、とにかくロボットたちが格好良く戦えば良いじゃないか。

良いじゃないか、良いじゃないか、よーい、よーい、よーーーい。


まぁ、難を言えば、敵と味方のロボットが混戦してると、どっちがどっちか分からなくなる。
そして、どっちが勝ってる、どっちが負けてるも分からなくなる。
最終的には、組み合って、絡まり合っちゃうと何が何だか分からなくなる。

もうちょっとだけ、ロボットのデザインをスッキリ出来ないか。


最終評価 A−


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April 20, 2013

テルマエ・ロマエ

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時空を超えた、入浴スペクタクル!!
顔の濃い日本人だけで古代ローマ人の出る映画を撮ってみました。

「テルマエ・ロマエ」は、ラテン語で「ローマの浴場」の意。
ヤマザキマリの原作は、コミックビーム連載。


AD128年のローマ帝国。
この時代のローマ人と日本人の共通点。 それは、風呂好き。 三度の飯より風呂が好き。

真面目一徹。
浴場の改善に心血を注ぐ男・ルシウス(阿部寛)。
だが、ルシウスはその固さから、古典的なテルマエにこだわり、派手で斬新な流行のテルマエを作れないでいた。
そして、勤めていたテルマエ工房をクビになり、怒りを抱えながら風呂に浸かっていた時、浴槽の穴から現代日本へとタイムスリップしてしまう。

ローマ帝国で浴場設計技師をしているルシウスが、現代日本とのタイムスリップを繰り返す事でローマの浴場界に革命を起こしていく。


原作同様、タイムスリップの原理とかは無視ね。無視。
やっぱり実写で撮っても、悩みながらお風呂に入ってると、こう、ゴバァゴボがばぁー、ざぶーんと溺れればタイムスリップっすわ。
古代ローマ人(いや、阿部寛だけれども)が、濃い顔で大したこと無いコトを真剣に悩み、現代日本からしたら大したことないコトに大いにカルチャーショックを受け、それを古代ローマに持ち帰ってしまう。


真面目で濃い阿部寛が最高!!
限りなくクールで、シュールで、真面目で、バカバカしい。原作のテイストそのまま。

しかも、一回一回のタイムスリップのテンポが早くて、どんどん進んでくのも好感。
爆笑とは言いませんが、何度となく笑わせて貰いました。

真面目なテーマとか、鑑賞後に残す後味とかは一切なく、あははと笑ってスッキリサッパリと何も残さない。
エンタメ作品ここにあり。

この作品は実写化に成功してるなぁ。

僕はこのシュールなコメディが、やっぱり好き。


そういえば、去年受けた農協の試験の講習会場兼試験会場が、この映画のロケ地のすぐ隣だったんですよね。
すっごい辺鄙なトコにある公園の周辺に「テルマエ・ロマエ」ロケ地のたて看板がやたら立ってると言う。
そして、試験会場で撮影隊は昼食やら休憩やらをしていたらしく、阿部寛と上戸彩のサイン色紙が飾ってありました。


しかし、現在、続編製作中とのコトですが・・・、ソレは要らんのじゃないかと思う。
日本屈指の濃いメンが再結集!て。

でも、観るんだろうな。>自分


最終評価 A−



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March 17, 2013

探偵はBARにいる

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大泉洋さん主演の本格ハードボイルドアクション映画。

なんか、こう書くだけでちょっと笑ってしまうのは、洋さんファンがゆえ。
お許し下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

北海道・札幌ススキノ。
アジア最大級の歓楽街の片隅にある、BAR「KELLER OHARA」にその探偵(大泉洋)はいる。
相棒はバイトのタカダ(松田龍平)。

ある夜、コンドウキョウコと名乗る女性から依頼の電話が掛かってくる。
明らかに危険な匂いがする、だが、あまりに簡単な依頼。
探偵は、軽くその依頼をこなした直後に拉致され、雪に埋められ、死ぬ思いをする。

怒りに身を焦がしている時、再びコンドウキョウコからの電話が鳴る。
渋々その依頼を受け、そのまま危険水域に足を踏み入れていた探偵は、自力で自分を殺そうとした連中への復讐に動き出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ストーリー自体は火曜サスペンス。
探偵モノとは言っても、犯人も、謎の依頼女性も、筋立ても、始めっから分かってるのでサスペンス要素は少ない。
でも、それに骨太ハードボイルドとアクションを加えるコトで、懐かしい味のある映画に仕上げている。

始めは笑いが出そうになる洋さんのナレーションが、どんどん馴染んでくる不思議。

冒頭は真面目なアクションをする洋さんに笑ってしまうが、ストーリーが進んでいくとそのコミカルさが現代のハードボイルドには必要なんだと納得できる。
内容は完全にハードボイルド。なのに、洋さんが存在だけでどこかコメディの様なカルイ空気感を出している。ソレが非常に大事。
今時、本気で男臭い格好良さだけ追求したようなコテコテハードボイルドなんて受け入れられないモンね。
主役が反町とかなら観ないモンね。
間違いないモンね。

そのどこかコミカルさがある洋さんの相棒は、飄々としながら頭は切れて腕も立つ松田龍平。
この辺は、洋さんと龍平さんで「探偵物語」の松田優作を半分づつ担当するようなモノ。

しかも、その2人のやりとりが何とも雰囲気があって格好良い。

北海道という舞台を生かした雪の中のアクションや、オセロが示す裏表の意味など、細かいポイントも押えている。


ただ、探偵が事件を深追いする動機とか、重要登場人物である小雪の最後の行動とか、その他モロモロ、所々で納得できないポイントもある。
しかも、それがストーリーの根幹に関わるのが残念。

けれど、まぁ、ハードボイルドアクション映画だしね。

次回作の製作も決まっているようだし、その次回も見たいと思える作品でした。


最終評価 B+



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November 26, 2012

ドラキュリア

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2000年・アメリカ

イギリスのロンドンでカーファクス遺物館を営むヴァン・ヘルシング(クリストファー・プラマー)と助手のサイモン(ジョニー・リー・ミラー)。
その遺物館に窃盗団が入る。

盗まれたのは金庫の中にあった銀製の棺桶。

だが、ヘルシングはこの事件を警察に通報しようとしない。
不信に思ったサイモンは、ヘルシングを尾行しようと決心する。

そして辿り着いたのは、アメリカ・ニューヨーク。

盗まれた棺桶の中身、それは正真正銘、本物のヴァンパイア(ジェラルド・バトラー)。
窃盗団は、その棺桶の蓋を開けてしまう。

一方その頃、アメリカのニューオリンズに住むマリー(ジャスティーン・ワデル)は、マントを着た男が自分を呼ぶ悪夢になやまされていた・・・。



んー。
2000年ソコソコの頃って、ホラーが一番ダメな時代かな。

この作品、まず、怖くない。
そして、無駄にアーティスティックな感じが鼻につく。
キリスト教と相対する存在としてのヴァンパイア・・・的な宗教色も持たせようとしつつ、そのくせストーリーが雑。

自分たちが盗むものも分かっていない頭が悪すぎる盗賊団。
分かり易く獲物になろうとする頭カルすぎる女性陣に立ちまくるフラグ、そして、エロスがない単純なエロシーン。
そして弱いヴァン・ヘルシング。
なぜが強い助手・サイモン。

ジェラルド・バトラーのドラキュリアはスゴ味があってコワ格好良いんだけどなぁ。


最終評価 C+

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September 13, 2012

ディック&ジェーン 復讐は最高!

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2005年・アメリカ映画。
「おかしな泥棒 ディック&ジェーン」のリメイク作品。

IT企業のグローバダイン社で働くディック・ハーパー(ジム・キャリー)は、15年の苦労が実って宣伝部長へと大抜擢!
妻のジェーン(ティア・レオーニ)と息子のビルとの家族仲も良好。大きなマイホームも建てて人生の絶頂!

ビバ! アメリカンドリーム!!

と、思ったら、あっと言う間に会社が倒産。

会社の株で資産を作ってきたディックは、あっという間の一文無し。
しかも、巨大企業の倒産で町は失業者の山。
仕事を探しても見つからず、家財を売って暮らすが、生活はあっという間に行き詰ってしまう。

追い詰められたディックは、なんとコンビニ強盗に手を染めてしまい、しかも、思ったよりも簡単に強盗に成功してしまう。
それに味をしめた2人は強盗稼業に全力投球。
根が勤勉なディックとジェーンは、真面目に情報収集をし、方法を模索し、強盗を繰り返すうちにその手腕は洗練されていく。

そして、遂に銀行強盗を企てるのだが、その計画中に別の銀行強盗が割り込んでくる。
その銀行強盗はかつての同僚夫婦だったが、すぐに逮捕されてしまう。
夜のニュースで流れていたのは銀行強盗の同僚だけでなく、他の仲間たちも犯罪に手を染めていたことを知る。しかも、諸悪の根源である社長は悠々自適な生活をしていたことも知ってしまう。

ディックとジェーンは、諸悪の根源への復讐を決意するのだった・・・。


ジム・キャリーらしいドタバタコメディ。

起承転結、ストーリーが分かりやすい。コメディ映画としてのパッケージは成立してる。

が。

前半の仲良し夫婦が転落していくトコまでは濃すぎるアメリカンジョークもまぁ耐えられるんだけど、2人が悪乗りしだして強盗しまくりになっていくと何ていうか、ジョークが胃にもたれる。

そして、復讐と言う最終目標に入るまでの過程が長すぎる。
しかも、その復讐自体の計画もザックリしてて取って付けたようにしか感じない。

で、扱うのが犯罪だけに、どんだけ復讐が上手くいってハッピーエンドにされても、なんだかなぁ感が残ってしまう。

もっと嘘っぽい設定ならリアリティをぶっ飛ばして笑えたのかも知れない。
けど、企業の倒産リストラから始まって、その企業に頼った資産設計をしてきた社員の転落を描くとゆー地味に生々しい設定で、どうしてもコメディとしてリアリティを振り切る事が出来ない。

あんだけ強盗とか繰り返して、何のデメリットもなくハッピーエンドってどうなのよ。


最終評価 B−


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July 27, 2012

ちいさな哲学者たち

小さな哲学者たち


1本のローソクに火を灯し、その授業は始まる。

授業の科目は「哲学」

場所はフランス郊外のジャック・プレヴェール幼稚園。
その授業で哲学を学ぶのは、5歳のこどもたち。

恋とは?
愛とは?
死とは?
大人はなんでも自由なのか?
自由って何?

こどもたちは、こどもたちなりに考え、考えを言葉にしていく。
その中で他人の意見に耳を傾け、そして自分の言葉で説得さえも試みる。

哲学は難しいことじゃない。
いつでも、誰でも、始める事が出来る。


男女差別や貧富の差、人種問題など、扱うテーマは多岐にわたり、こどもたちは時として苛烈で残酷な言葉も使って自分たちの考えを深めていく。

本当の意味での考える力とは何なのか。
教育とは何なのか。

そんなコトを考えさせられる。


まずきちんと相手の話を聞く、そして自分で考え、自分の言葉にする。
論理的な思考とか言うと難しいことのようだけど、ここの5歳児はそれをする。

これが出来ない大人が本当に多い。
世の中、ここの5歳児よりもモノを考えないで生きてる人の何と多いことか。

日本にもこの授業があれば良いのにな。
まぁ、フランスのどこの幼稚園でもやってるってワケじゃなく、教育特区のいちプロジェクトってコトみたいですけどね。


こどもたちの授業を追ったドキュメンタリー映画なので、淡々とゆっくりと進む。
それに流れるBGMもアコースティックギターの優しい音。

流石にずーーーーっと見てるとちょっと眠くなる。

作品の中でこどもたちも少しはコックリ舟を漕いだり、寝たりしてるし、ちょっとつられちゃうよね。


最終評価 B+



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July 19, 2012

デンデラ

デンデラ

2011年 日本

姥捨て山には続きがあった。

雪深い山村には、「70になった老人は、山へ捨てる。」と言う、古くからの掟があった。

村のために山に捨てられた老人は、死んで、極楽浄土に行ける。
そう信じられ、そう信じることによって、老人を犠牲にして寒村は何とか生き延びてきた。

70を迎えた斉藤カユ(浅丘ルリ子)は、息子に背負われ姥捨てのお参り場所へと捨てられた。
小便も凍る山の中、「極楽浄土へ・・・。」と願い立ち、祈り続け、倒れたカユ。

だが、目覚めたそこは極楽浄土ではなく、捨てられた老婆たちが作った集落「デンデラ」だった。

デンデラでカユは30年前に捨てられ、死んだたはずの三矢メイ(草笛光子)に出会う。
30年前に捨てられたメイは虫を食べ、木の皮を噛んで生き延び、30年かけてデンデラを作った。

メイは、自分たちを捨て殺した村へ復讐すべく、女たちを鍛えてきた。

そして、カユで50人目。

遂に、デンデラの女たちは復讐のために立ち上がる・・・。



高齢の女性ばかりで雪山の中での撮影は大変だったでしょうね。


さて、映画の中身の方ですが・・・。
ストーリーその他モロモロ、特に「70歳の老婆たち」に違和感を感じます。

口減らしの為に捨てられた老婆のはずなのに、皆なんでやたらそんなにピンピンと走り回り、狩りをして、元気一杯?
木の皮を食べて、虫食べて、栄養状態は最悪のハズの老婆なのに、お肌はプリプリしてて皺も無いのね。
ボロを着ているようにはしているものの、いや、そもそもそのボロはどっから出てきたの?

いや、そもそも口減らしをしなきゃいけないような村なのに、何でこんなに何人も70まで生きる?

しかも、デンデラを作ったメイは100歳って。
草木を食って、100まで生きて、で走って、叫んで、背筋もピーン。いやーーー。ないわー。

極めつけは、デンデラを襲ったクマね。 着ぐるみ感がたまらんわー。今時、あのクマはないわー。

生と死。とか、運命論。とか、色々とテーマは盛り込んでるのは分かるんだけど、ディティールが雑すぎやぁしませんか。
そんな荒い感じに「70越えの老婆だけで作られたデンデラ」ってプロットだけポンと渡されて、「はいそうですか。」と作品には入れませんよ。


監督・天願大介の父親今村昌平監督が撮った姥捨て山の映画『楢山節考』(83)があっての作品とはいうものの、『楢山節考』を知らない僕には何がオマージュで、何がどうなのか正直サッパリ。

この映画単体で観たら、これはもう、残念作品としか言えない。


最終評価 C+


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June 14, 2012

チェルノブイリハート

チェルノブイリハート


原発事故から16年後の2002年。
事故後の影響を受けるこどもたちを支援する追ったドキュメンタリー映画。

1986年4月26日。
ウクライナ共和国でチェルノブイリ原発事故発生。
190トンの放射性ウラニウムと放射性黒鉛を空気中に飛散させたこの最悪の原発事故は、広大な地域を放射能で汚染し、その被害を最も受けるのはこどもたちだった。

甲状腺はもとより、脳、心臓、骨格、腎臓、免疫、ありとあらゆるところにその暴力を受けるこどもたち。
若い世代の甲状腺癌の発生率は何十倍にも跳ね上がり、何も異常のない健常児は10〜15%しか生まれない。
当然のように奇形を抱えた孤児は増え、満足に治療の受けられないままベッドの上しか知らず、両親の愛も受けずに死んでいく。
重度の心房中隔欠損症・通称「チェルノブイリ・ハート」により死を待つこどもの数は年間300人にのぼるが、その手術を受けられるのはほんの一握り。


この映像の中にあるのは、恐怖と、それ以上の悲しみ。
言葉に出来ない、圧倒的な悲劇と、それによる苦しみ。
「時間が解決する。」なんて甘い言葉など、なんの希望にもならないほどの絶望。


日本でも同じレベルの事故が起こった。

この作品を観た後で、安全性の確保が出来ないままでの原発再稼動に恐怖を感じない人間はいない。
こどもを育てるひとりの親として、この映像から痛みを感じないではいられない。

自分の判断と価値観が、文字上の上辺な知識だったと痛感する。


心の痛みが半端ない。


最終評価 A+



生きることは笑い事ではない
あなたは大真面目に生きなくてはならない

たとえば生きること以外に何も求めないリスのように
生きることを自分の職業にしなくてはいけない

生きることは笑い事ではない
あなたはそれを大真面目にとらえなくてはならない

大真面目とは
生きることがいちばんリアルで美しいとわかっているくせに
他人のために死ねるくらいの
深い真面目さのことだ

真面目に生きるとはこういうことだ

たとえば人は70歳になってもオリーヴの苗を植える
しかもそれは子どもたちのためでもでない

つまりは死を恐れようが信じまいが
生きることが重大だからだ

ナジム・メクヒット



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May 02, 2012

沈黙の鉄拳

沈黙の鉄拳

御存知、合気道の達人スティーブン・セガールのアクション映画・「沈黙」シリーズ。

今回のセガールは、殺人冤罪事件で6年投獄された元特殊工作員シェーン。

シェーンが刑務所を出て、ひとり失った過去に想いを馳せていた駐車場。
そこで謎の2人の中国人の男が、職務質問をした警察官を撃ち殺す。
その2人の中国人は、現場を目撃したシェーンとその場に居合わせた青年を消そうとする。

ひとりを返り討ちにしたシェーンは、中国人の車の中から大金と縛られた女性・ティアを見つける・・・。


良くも悪くも、セガールアクションはセガールアクション。
どの作品を見ても、セガールはセガール。

期待値以上でもなく、期待値以下でもなく。
ある意味「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」的な味わい。

まぁ、そんなセガールアクションの中で、この作品は銃撃戦が多くて、どちらかと言えばセガール少な目って感じでしょうか。
しかも、微妙な仲間とかが多く、敵も複数の勢力が入り混じるので、状況と誰と誰が戦ってるのかが若干分かりにくい。

ん。まぁ、だから、どうって話じゃないんですけどね。


そう言えば、スティーブン・セガールの吹き替えの声って大塚明夫さんですね。
攻殻機動隊で言う、バトーですね。

そう思うと、セガールがバトーにしか見えなくなってくる。
そう見えると、セガールが妙に格好良い気がする。


最終評価 B


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April 26, 2012

タイタンの戦い

タイタン


ゼウス、ハデス、ポセイドン、アポロン・・・・。

古の神々と人々が共に暮らしていた時代。
人々の信仰を糧に永遠の命と力を持ったゼウスの永き支配は、人間と神の世界の間に歪みを生み出していた。

人間は神々からの支配を良しと出来なくなり、神々に戦いを挑みだす。
そして、傲慢な人間に怒りを募らせた神々は人間に罰を与え、作物は実らず魚は採れなくなった。

そんな戦いの中、運命の子が生まれる。

その名は、ペルセウス(サム・ワーシントン)。

ゼウスと人間の間に生まれたペルセウスは、母の骸と共に地の果てへと流れ着き、猟師の男に拾われ、人間の猟師として育った。
だが、家族で漁に出た先で神と人間の戦いに巻き込まれ、家族を失ってしまう。

神々の傲慢な振る舞いに怒るペルセウスは、ゼウスの先兵となったハデスを斃す為に立ち上がる。


圧倒的な力を持って驕り高ぶる神と、神を敬う事を止めた傲慢な人間。

神と人間の相争う、壮大なスペクタクルアクション。


3Dを意識した映像の作りを2Dで鑑賞。
2Dでも充分に観られる迫力のあるアクションではありました。

神話の魔物たちとの戦いなので、当然ながらCGバリバリ。しかも、そのCG感を隠そうともしないのは男気なのか、時流なのか。
まぁ、CG技術が進んで、今までは表現できなかった神話の世界が表現できるようになってきたという意味ではアリな気もしますが・・・。

そして、感情の流れに矛盾のあるギリシャ神話を下敷きにしているからか、登場人物の内面の動きに疑問の残る部分が多い。
また、神が絡むストーリーなので、展開もちょっと飛んでると言うか、「あれ?」っと思っているウチにあれよあれよと進んでしまう。
でもって、突然にストーリーの半分以上を共にしてきた仲間たちが、あっと言う間にサクサク死んでしまったり。
ラストには恨んでたハズのゼウスと和解?しちゃったり。

まぁ、ギリシャ神話なんてストーリーあってないようなモンだけどさ。

んー。

アクションはCGバリバリ。
ストーリーを重視すると、若干のイマイチ感。

でも、エンタメとしてはちゃんと及第点。

そんなトコでしょうか。


最終評価 B+


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March 30, 2012

トゥームレイダー

トゥームレイダー


美しくタフなトレジャーハンターのララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)は、20年前に失踪した父親の隠していた時計を見つける。

その時計には、5000年に1度、太陽系の惑星が全て直列に並ぶグランドクロスの時に力を発揮する古代秘法への鍵が隠されていた・・・。


人気のアクションゲームを実写化した、アンジェリーナ・ジョリーの出世作。


この作品は、作品の内容がどうとか、ストーリーがどうとかって問題じゃなく、主人公であるアンジェリーナ・ジョリーの魅力で魅せる作品。
「沈黙」シリーズのスティーブン・セガールみたいな感じ?


なのに、アンジーがあんまし魅力的じゃないとゆー罠。

アメリカンな強い女性って感じは伝わるけどねー。
単に好き嫌いなんだろうけど。

続編があるってコトは、これが好きな人も居たとゆー話。


最終評価 B−

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March 19, 2012

デビルクエスト

デビルクエスト


14世紀。十字軍の時代。
十字軍の遠征で戦いに明け暮れた騎士・ベイメン(ニコラス・ケイジ)は、神の名の下に女こどもさえも虐殺することに疑問をおぼえ、戦友のフェルソンと共に戦線を離れる。

旅を続けて辿り着いた先にあったのは、ペストのはびこる街。

その街の教会はペストの原因を求めて魔女狩りを行い、ひとりの魔女を捕えていた。
伝説級の騎士であるベイメンとフェルソンは、病に侵された枢機卿から密命を与えられる。

「魔女の力を失わせる修道院へ連れて行き、魔女裁判にかけてほしい。」

自分の意志で戦線を離れた、いわば脱走兵のベイメンとフェルマンに選択肢はない。
自分たちの無罪放免と引き換えに魔女の護送を引き受ける。

ベイメンたちの護送する女は、その細身に似合わぬ力を持ち、確かに不思議な雰囲気を持っていた。

旅の中で起こる不可思議な事件。
次々に危険に晒される仲間たち。

彼女は本当に魔女なのか?
拷問で告白させられただけの哀れなスケープゴートなのか、それとも・・・?


ニコラス・ケイジが出てる作品は良い感じにB級だという噂。

この作品も、しっかり期待に応えてくれました。

内容はデビルクエストの名の通り、ドラゴンクエストを思わせるRPGな内容。
勇者と戦士と僧侶、それに見習いの青年が旅をして、道々敵を倒して、最終的にラスボスに出会って戦う。
もちろん見習いの青年の成長モノ要素もありつつ、最後には青年が「僕は忘れない。」的なオチに持っていくとゆー。

ザ・ベタ オブ RPG。
原題の「Season of witch 」よりも邦題の方が断然しっくりくる。


ラスボスのデビルさんがチープなCGなコト。
ラスボスを倒す下りがソレで良いのか?と言いたくなるコト。

その位のかるーいツッコミ所があるトコも、B級の味。

むしろ、狙い通りを堪能のB級ムービーでした。


最終評価 B

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January 05, 2012

チェブラーシカ

チェブラーシカ

地上波映画を観ようの会。


ある国のある町。
その町には、友達の居ないひとりぼっちの人が沢山居ました。
誰もが友達が欲しくて、でも友達が居なくて。
みんな寂しそうでした。

その町にオレンジの箱に入った不思議な動物がやってきました。
頭が大きくてバッタリ倒れてしまう事から「チェブラーシカ(ばったり倒れ屋さん)」と名付けられたその子も、やっぱり独りでした。

その町に住む、やっぱり独りぼっちのワニのゲーナが手紙を書きました。

「友達を探しています。」

この物語は、独りぼっちのワニのゲーナとチェブラーシカが友達になったところから始まります。


人形を使ったストップモーションアニメ。
オチとか、盛り上がりとか、そう言った次元とは別物の優しい物語が続く。

ま、平和。では、あるが・・・。

NHK教育の15分番組なら良いんだけどね。

ゆるゆるずるずるとした空気とテンポのまま、ずーーーーーーっと2時間もオチなし話を見続けるのは、流石に苦痛。

もう少し話の広がりとか、起承転結とか、なんかないのか。


もちろん、大人の男が観るべき作品じゃないとゆー話。
でも、こどもだってこの作品を2時間続けては観れないだろうさ。

細切れにしてY氏が観る分には良いかも。


最終評価 B−


「何を期待してたの?」by嫁様

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January 04, 2012

釣りキチ三平

実写 釣りキチ

地上波映画を観ようの会。

かつて週刊少年マガジンの看板漫画だった「釣りキチ三平」の実写化。
釣りキチ

主人公の三平に須賀健太。
三平を導く大人釣り人であり、ライバルにもなる魚紳〈ぎょしん〉さんに塚本高史。
三平の姉・愛子役は香椎由宇。
祖父・一平は渡瀬恒彦。

贅沢なキャストを使って、メガホンを取る監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。
脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」、「キサラギ」の古沢良太。

むむむ。製作陣とキャストはナカナカ。


秋田ののどかな田舎。
釣竿師の祖父・一平と共に暮らし、釣りの腕をメキメキと上げていく少年・三平三平(みひら さんぺい)。

そんな天真爛漫に釣りを楽しむ三平に目を留めた男・鮎川魚紳(あゆかわ ぎょしん)。
アメリカでパスプロとして名を成した魚紳だが、今は釣りへの情熱を失いかけていた。

親しくなった魚紳から「夜泣谷の巨大魚」を聞く三平。

そんなある日、東京から姉の愛子が三平を東京に連れて行くために帰ってくる。

2人の父・平は、正に釣りキチガイだった。
仕事もロクにせずに釣り場を求めて日本中を西へ東へ。
仕舞いには海釣りへ出て命を落としてしまった。
そして、不幸は続き、父の死が心労となった母もまた他界してしまう。

愛子にとって、釣りが全ての元凶。
愛子はひとり東京に出て、大学に入り、就職も決めた。

「人生は競争よ。こんな所で遊んでいたら負け組になるわ。」
愛子は三平を説得する。

だが、三平は愛子の言う勝ち負けに興味が持てず、秋田の暮らしを悪く言う愛子に反発を覚える。
三平は、東京に行くのを拒んだ。

そして、愛子と三平は賭けをする。

「夜泣谷の巨大魚」を釣れたなら、三平はここに残る。
そして、釣れなければ東京へ行く。

三平は全身全霊を賭け、「夜泣谷の巨大魚」に挑む。


この作品は、漫画実写化作品の中ではかなり良い方です。
エンタメ作品として、最後までちゃんと観れましたからね。

てか、そもそも実写化作品に良い思い出が無いのに、何で観てしまう。>自分

まぁ、イマドキそのCGは如何なモノかと言いたくなる魚とか。
原作ではダンディだった魚紳さんがコミカルすぎる・・・、とかツッコミもあります。
ありますが、良く考えれば、釣りキチで釣り師装備に身を固めたロンゲが、そんなに格好良い大人のワケないじゃないか。

その他モロモロも、漫画の実写化ですし・・・、うーん、まぁ、許容範囲内かと。


それより何より、本当の主役は姉の愛子(香椎由宇)なのがイイ。

夜鳴き谷で、釣りが終わるのを待っていた愛子。
暇で、退屈で、無駄な時間。
そう思っていた愛子が、いつしかヘッドフォンを外して水の音を聞き、自分を取り囲む自然の美しさに心を奪われる。

東京の暮らしに慣れ、自然と共に生きることを否定していた大人の女性が、三平がひたむきに打ち込む釣りを通して、本当の幸せに向き合っていく。


あー、香椎由宇かわいいなぁ。良いなぁ、訛りをしゃべる香椎由宇。


最終評価 B



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November 25, 2011

タキシード

タキシード


スピード狂のタクシードライバー・ジミー(ジャッキー・チェン)。
ある日、突然に大富豪のデヴリンのお抱え運転手にスカウトされる。

運転手として幾つかのルールを課せられるジミーだが、その中のひとつに「デヴリンのタキシードに触れない。」と言うのもあった。

何者かに命を狙われたデヴリンは大怪我を負う。
その時にジミーはデヴリンに謎の手紙とメッセージを託される。
そしてデヴリンが触れてはいけないと言っていたタキシードの入ったケースを開く鍵も。

デヴリンのタキシードは、着た人間の身体能力から何から何までもをパワーアップさせる超ハイテクスーツだった。

そして、その瞬間から彼はCIAの特殊任務エージェントとなるのだった・・・。



えーっと。

おそろしくクソつまらなかったデス。

言葉を失うほどにツマラナイ。
細かいレビューを書くことさえメンドウクサイ。
呆れを通り越して、苛立ちました。

ハリウッドがジャッキーを起用して作った、最悪の駄作。

まず、意味さえ分からない、こども騙し以下のストーリーが苦痛。
必要性のないアクションの連続に辟易。
そのアクションもジャッキーなのにCGが混じるチープな作りで残念。
コメディ部分もレベルが低くて失笑さえ出ない。

映画が始まって15分で耐え難い気分になる作品も少ない。
こんだけ金をかけて、こんだけダメな作品を撮れるってのも才能だと思う。


最終評価 C−



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November 24, 2011

天空の城ラピュタ

rapyuta


バルス!!

ジブリ祭もそろそろ佳境。
今日のジブリ作品は、勇気と冒険ここにあり、「天空の城ラピュタ」です。


鉱山で働く少年パズー。
ある日、夜空から青い光に守られた少女がゆっくりと落ちてきた。

少女の名前はシータ。
シータの家で代々受け継がれてきた空を飛ぶ力を秘めた宝石・飛行石が、シータとパズーの運命を変えていく。

パズーの父がかつて見た、伝説の空飛ぶ城・ラピュタ。
だが、ラピュタの存在を信じて貰えずに詐欺師扱いされ、父は汚名を負ったまま死んだ。
パズーは、父の汚名を晴らすため、ラピュタを探したいと思い続けてきた。

そして、シータの持つ飛行石こそが、財宝の眠る天空の城・ラピュタへの道を照らす鍵だったのだ。

謎の男・ムスカの率いる軍、そして空賊ドーラ一味が飛行石を、ラピュタを奪わんとパズーとシータを追う・・・・。


すごいぞ。ラピュタは本当にあるんだ!!

誰の心にもある少年の冒険心をくすぐらずにはいられない作品。
この作品を観た後、何人の人が空に浮かぶ入道雲を見て 「竜の巣だ!!」 と思っているのだろう。

強大な力を振りかざす大人達から少女を守ろうとする少年は、常に精一杯の力を振り絞り、成長し、危機一髪のピンチを乗り越えていく。

こんなに楽しいドキドキハラハラはないです。
夢と冒険とは、こういうモノだというお手本。


この作品も「風の谷のナウシカ」と同じく、僕ごときが今更何を語るというレベルの作品。
そして、本気で語りだしたら長文で4部作にする必要があります。


「石は隠した。 シータを撃ってみろ、石は戻らないぞ!」

何度観ても最高の主人公。パズーがヒーロー過ぎて素敵。


「これが玉座ですって? ここはお墓よ、あなたと、わたしの。」

優しいけれど芯の強いシータがヒロイン過ぎて素敵。


「40秒で支度しなっ」

何だかんだでリーダーシップがあり、面倒見の良いドーラが豪快過ぎて素敵。


そして、素晴らしい冒険物語には、最高の敵役が必要。

「ふはは、見ろ、人がゴミのようだ!!」

そんなムスカが悪者過ぎて素敵。


いまだに兄弟や友人との会話で、普通にラピュタの名言とか使っちゃうもんねぇ。
名物キャラ、名言、名シーン満載のこの作品を知らずに、人生は生きられない。


最終評価 A+

ちなみに、僕はこの作品が好き過ぎて、家に飾ってある絵もラピュタです。
ラピュタ


この間行ったジブリ美術館に、ラピュタの鉱山と渓谷を再現したジオラマがあって、本気で欲しい今日この頃。

ま、80万円なので要検討ですな。要検討。



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November 19, 2011

となりのトトロ

トトロ

まっくろくろすけ出ておいでー! 出ないと目玉をほじくるぞー!

宮崎駿監督
1988年、スタジオ・ジブリ製作

もう、人生の通算で何度目かを数えることさえ出来ないほどに観ている作品。
ゆいかも大好きで、2歳児なのにセリフまで入ってしまっています。
そう言えばレビューは書いてなかったので、今日は今更の「となりのトトロ」です。


心優しい学者の父親、しっかり者の長女・サツキ、活発な妹のメイ。
病気で長く入院している母親の退院が近くなり、退院後の生活を空気の綺麗な場所で過ごすために田舎に引っ越してきた草壁家。

彼女たちの引っ越してきた家は、長らく住む人の居なかったボロ屋。
家のすぐ裏手には巨大なクスノキが鬱蒼と茂り、まるで入道雲のような森。

引越しの途中で「ススワタリ」と呼ばれるオバケに出会ったサツキとメイは、このオバケが住む家を一瞬で気に入ってしまう。
そして、そんな2人はトトロと言う、毛むくじゃらで優しいオバケに出会うのだった・・・。


「どんだけ出来た子だよ。」と、ツッコミさえ入れたくなる素敵お姉ちゃんのサツキ。
こどもらしいワガママさと、純粋さをもったメイ。
2人の語るオバケ話をちゃんと信じ、優しく導くお父さん。
母親の居ない家庭を気にかける隣のおばあちゃん。

この作品の中には、1人も嫌な人、悪い人が出てこない。
サツキたちの隣に住むイタズラ者のカンタも、雨の日にはサツキとメイに傘を貸し、メイが迷子になれば必死に探し回ってくれる。

そして、ユニークで、可愛くて、ちょっと不気味さもあるオバケたち。

もの凄い事件が起こるわけではない日常の中で、純粋なこどもだけが見えるオバケとの、ちょっと不思議なストーリー。


さて、何から褒めたら良いのだろう。

と、考えてしまうほど、この作品が好きです。

トトロをはじめとするキャラクターはもちろん、心優しいストーリーも、久石譲の音楽も、全てが好き。
これほど何度観ても飽きない作品も少ないです。

でも、大人になり、親になり、こどもの頃に見たトトロとは、最近ちょっと印象が変わってきています。

そんな最近の僕が今1番好きなシーンは、メイがトトロと出会った後にサツキとお父さんを連れてトトロの住む巨大なクスノキに行くシーン。
オバケのトトロに会ったと言うメイの言葉をまっすぐに受け止め、「それは、とても運が良い事なんだよ。」とメイを決して嘘つきにしないお父さんが素敵。

この作品を見ていると、サツキやメイが素直で純粋に育っていることに目が行きますが、そう言う風に育てられる親の素晴らしさ。
自分がこの立場の時、ちゃんとこう言ってあげられるようになりたい。


もう、僕がトトロやネコバスに会える事はないと思うけど、それでも1度は出会ってみたいと、まだそう思える自分を再確認できる作品。


最終評価 A+



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November 14, 2011

ダイ・ハード 4.0

ダイ・ハード4.0


今度の敵はサイバーテロだ!!

ゴールデン洋画劇場45周年記念、4連夜ダイ・ハードの締めくくり。
もちろん、CMアリの吹き替え版。


独立記念日前夜。
FBI本部のコンピューターが何物かにハッキングされる。
そして次々に交通、通信、原子力、水道、ありとあらゆるインフラを監視するシステムが侵入されていく。
それは、アメリカの命を握られたのも同じ。

FBIはハッキングをする能力のあるハッカーたちの逮捕に乗り出したが、ハッカーは全米に1千人。
独立記念日休暇で人手の足りないFBIは、ありとあらゆる警官を動員する。その中には、当然、NY市警の問題刑事、ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)も含まれていた・・・。

マクレーンが逮捕に向かったハッカー・ガブリエルは、ある企業のハッキングモニターとなり、新しいハッキングプログラムを作った1人だった。
マクレーンがガブリエルの部屋をノックした時、武装した何者かによってガブリエルの部屋が襲撃されるのだった・・・



ま、連作とは言え、作品同士の繋がりとか前作の知識とか、そう言うのが必要ないのがダイ・ハードの良い所。

今回の作品は前作の「3」と違って、犯人たちが事件の本筋と関係ないマクレーン刑事を「ついで」に狙ったりしないのが良いね。


しっかし、相変わらずこの作品は、本当に無駄に派手。

犯人の組織がどんどんデッカくなっていくのが面白い。
「1」ではビルひとつの占拠だったのが、「2」では空港、「3」でマンハッタン、「4」ではアメリカ全土ときたもんだ。
着々とデカくなって、もし次回作があれば「世界」しかないでしょうね。

爆弾・ロケット弾当たり前。
武装した人員が山のようにいて、ヘリも自在に飛ばす。
本当にこんだけの事件を起こせる金と組織力がある犯罪グループがあれば、もっと他のコトするだろうにね。

しかも、最終的にこの巨大な犯罪組織を作ってまで何をしたかったのかが謎。
結局、金? 
なんだ、それ。
むしろ、その組織とこの計画にかけた金で小さな国が買えるっつの。

そんでもって、最近じゃマクレーンだけじゃなく、敵も不死身なのがスゴイの。
車で轢いても、ヘリから落ちても、銃で撃たれたって、何したって死にもしないし、その直後から立って走るし、格闘もする。
うーん。スバラシイ。

そこまで突き抜けてしまえば、もう、何ていうか、別次元っていうか、人類じゃないっていうか、人間界のルールで突っ込みを入れるのもバカバカしいし、必要ないって感じ。

もう、コレはストーリーのある映画って言うか、派手さだけを追求した映像作品って感じでしょうか。


こんだけ酷評しても、「じゃあ、ツマラナイの?」と聞かれると、「案外、面白いよ。」と答えちゃうのが不思議。

大きいことは良い事だ。
行き着くとこまで行ってみちゃうってのも、案外、面白いじゃん。
って感じでしょうか。

最終的に笑えてきて、結果、スッキリしちゃってるから、アクション映画としては成功してるのが悔しい。

だって、最終的にブルース・ウィリスは飛んでる戦闘機の背中に飛び乗りますからね。
そして、戦闘機は墜ちて、結果、ブルースは生きてそのまま走り出しますから。

面白いよねぇ。それは。


最終評価 B+


まぁ、第1作のドキドキハラハラしたあの緊迫感とは、もう違う方に行ってしまってるよね。


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November 11, 2011

憑神

憑神


原作・浅田次郎。

時は幕末。
時流に取り残された江戸の町。
才能があるのに機会に恵まれない侍・彦四郎(妻夫木聡)は、旧友の榎本武揚(本田大輔)が、軍艦頭取にまで出世していることを知る。

そこで彦四郎は武揚出世のきっかけとなった、向島にある「みめぐり稲荷」の噂を聞く。

その噂を聞いた帰り道、酔って転がり落ちた草っぱら。
朽ちた「三巡稲荷」を見つけ、酔った勢いで手を合わせてしまった彦四郎。

ところがコレが「みめぐり」違い。
向島のは「三囲」、彦四郎が手を合わせてしまったのは「三巡」。

その時から彦四郎には、災いを招く神が憑くようになってしまった。
彦四郎に憑いた神は、貧乏神(西田敏行)に疫病神(赤井英和)、そして死神(森迫永依)。

なんとかかんとか災いを逃れる中、彦四郎は自分の生きるべき道について考え出す。



んー。

凄くつまらないってワケじゃないんですけどね。

妻夫木聡、西田敏行、香川照之、夏木マリ、佐々木蔵之助、江口洋介と、キャストは悪くないので何となく観れてしまう。
観れてしまうんですけど、とにかく演出と脚本がチープ。

憑神たちが彦四郎に取り付いた理由も安易なら、憑神たちが彦四郎から離れていく展開も安易。
秘中の秘と言う「宿替え」を知った経緯も、方法も、何もかも曖昧だし、何だか全体的にテキトーな感じ。

厳しいコトを言えば、最重要キャストである死神役の森迫永依が、ちょっと役の重要性に対して演技力が足りなすぎるかな。


無駄にコメディっぽくしようとし過ぎなんですよね。
ワザとらしい時代劇的なセリフ回しや演出が過剰で冗談ぽいワリに、内容的には笑える話じゃない。
キャストが良い分、その脚本とのミスマッチが浮き彫りになって、残念。


最終評価 B−



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October 25, 2011

ダイ・ハード3

ダイ・ハード3


地上波の映画を観ましょう週間。
いや、嫁様の体調が悪いのでレンタルに行けないダケなんですけどね。

さて、日曜洋画劇場45周年記念企画は、ブルース・ウィリスの金字塔「ダイ・ハード」シリーズです。

久しぶりだなぁ。
こんだけ洋画劇場向きの作品もないですね。
吹き替え・CMが気になんないもんね。

今度の不死身の警官ジョン・マクレーンの活躍や如何に!


ある日、突然にNYのビルが爆破される。
サイモンと名乗る犯人は警察に電話を寄越し、ある要求をする。

「マクレーン刑事を呼び出せ。ヤツがこちらの命令に従わなければ、次のビルを爆破する。」

サイモンはマクレーンに恨みを持つ人間か?
妻と離婚し、荒れた暮らしが理由で休職中だったマクレーンが呼び出される。

犯人の無茶な要求に応じながら、犯人の正体にマクレーンが迫る!!



いやー、無駄に派手。
正にジェットコースターアクション。
アクションに理由なんか要らないワケですよ。

ストーリーの要約とか、むしろ面倒くさいもん。
観た30分後には内容を忘れられる気がする。

つまらなかった?

いやいや、アクション映画ってのは、コレで良いんですよ。
このナンセンスさに美学があるのです。


それでも今回の作品はテキトー過ぎのキライがあるかなぁ。

まぁ、ビール片手に流して観られる気楽さも大事。


最終評価 B−

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September 22, 2011

トイ・ストーリー3

トイストーリー3


どんな子どもも、いつかは大人になる。

ウッディやバズたちと楽しく遊んだアンディも、もう17歳。
今度の金曜日には大学へ進学するために家を離れてしまう。

アンディは、ママから部屋の片づけを命じられる。
大学へ持っていくもの、屋根裏部屋にしまうもの、幼稚園への寄付、そして、ゴミに出すもの。

アンディは久しぶりにオモチャ箱を開け、宝物のオモチャたちに触れる。
そして、ウッディだけを大学に持っていく箱へ入れ、他のみんなは屋根裏へ・・・・ 行くはずだった。

だが、ママの勘違いで他のみんなが入った袋がゴミ収集所へ。
間一髪でみんなを助けに入ったウッディ。
なんとかゴミにならずに済んだオモチャたちだったが、今度は彼らがアンディが自分たちをゴミにしたと誤解してしまう。

「アンディを信じろ。」

そう叫ぶウッディの必死の説得も聞かず、彼らは幼稚園に寄付される箱に入り込んだ。

そして辿り着いたサニーサイド幼稚園は、イチゴの匂いがするクマのぬいぐるみロッゾの支配する恐怖の国。

ひとりサニーサイドから逃げ出すコトに成功したウッディは、仲間たちの危機を救うべくサニーサイドに舞い戻るのだった。



僕はこのシリーズが結構好きで、大学時代に「2」が公開になった時には劇場で当時の彼女と鑑賞した思い出のある作品。
そんな思い入れのある作品だったので、10年の時を超えて続編が3Dで作られると聞いて、期待よりも「余計なコトを。」といった気持ちがあった。
3Dブームの中に乗っかったダケの焼き直し作品なのかと思っていた。

でも、その想いは裏切られた。良い意味で。

トイ・ストーリーは、この「3」で完結する。
この「3」は、まるで「1」が公開された時から用意されていたかのような完璧なラストをオモチャたちに用意していた。

誰しもがいつか大人になり、大事に遊んだ宝物だったオモチャたちとも別れの日が来る。
そんな当たり前が、ウッディやバスたちにも訪れる。
だが、そんな悲しい別れも、人の成長には必要なコト。
ディズニーとピクサーが用意したのは、悲しいけれど、とても優しい、嬉しい別れだった。

ディズニー作品らしい、ドキドキハラハラの大冒険もあり、オモチャたちの掛け合いの中に笑いもあり、それで最後には感動のラスト。


自分のこどもにも宝物のオモチャと沢山遊び、アンディのように育って欲しい。

そう思える作品でした。


最終評価 A+


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September 19, 2011

鉄男 The Bullet Man

鉄男


日本で働くアメリカ人ビジネスマン・アンソニー。
彼には愛する妻と、息子のトム、そして、幼い時に母を亡くしたアンソニーに寄り添う父が居た。

妻を癌で失った父は、子供のことからずっアンソニーの健康を気遣い、アンソニーとトムの健康診断を欠かさなかった。
そしてある日、父の健康診断を受けた帰り道、息子のトムがアンソニーの目の前で何者かに轢き殺される。

父に怒りを抑制しろと教え込まれて育ったアンソニーは、トムの死がもたらした怒りを押し殺そうとした。
だが、トムの仇を討ちたい妻は、彼の元から去っていく。

しかし、事態はそれだけでは終わらない。
トムを殺した男が彼に迫り、銃弾を撃ち込み、彼を煽る。

その時、怒りに身を任せたアンソニーの肉体は鉄へと変化していく。

彼は、父の研究で産まれた人造の人間兵器。
怒りによって肉体が鉄へと、武器へと変化する「鉄男」だったのだ・・・。


20年前に撮られたアングラSF作品のセルフリメイク。
その前の作品は、知る人ぞ知る作品との噂はどこかで聞いた。

ザ・前衛芸術。
暗いモノトーン画面に、極端な暴力。血の赤。
ずっと鳴り響く地響きのようなパンクの轟音と、小刻みに揺れ続ける画面。
全編が英語。
何かを暗示するようなセリフ。

アートの世界っすね。 分かる人には分かるし、分からん人には分からない。

そして、僕は分からない側の人間でした。


やりたいコトは分かるような、分からないような。
20年前なら、マニアックなアングラ世界で注目を集めた理由の片鱗は感じる。
でも、今の時代でこのレベルのコトを改めてやる必要はないんじゃない? と思うレベル。

そのアートっぽさを出してる映像や音も、安いVFXを誤魔化す為のように見えてしまうし、そして、その演出が続くので、鬱陶しい。

70分と短い作品だったので最後まで観れましたが、もう少し長かったらキツかった。


まぁ、アートと割り切れば、こう言う作品も・・・まぁ、ね。


最終評価 B−


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