映画 ま行

June 09, 2019

未来のミライ




時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督作品。

とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。

ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。
両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。
そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、
不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。

“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。
それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。

待ち受ける見たこともない世界。
むかし王子だったと名乗る謎の男。
幼い頃の母との不思議な体験。
父の面影を宿す青年との出会い。

そして、初めて知る「家族の愛」の形。

さまざまな冒険を経て、ささやかな成長を遂げていく“くんちゃん”。
果たして、“くんちゃん”が最後にたどり着いた場所とは? 
“ミライちゃん”がやってきた本当の理由とは―

(公式サイト・あらすじより)


「時をかける少女」以来、一応、細田守作品を全部観ているのですが、ダメでした。

4歳のお兄ちゃんと生まれたばかりの妹。
今まで親の愛を一身に独占していたくうちゃんに、初めて現れたライバル。

まぁ、よく言えば細やかに4歳児の気持ちと両親の気持ちを描いているのですが・・・。

タルい・・・。

延々とそれを見せられ続ける。
それでいて「不思議」が起こっても4歳児の視点。
大人になった妹が現れても、人間になった犬が現れても、過去のこどもママと一緒に遊んでも、言うほどの「事件」ではなく、あくまで日常の範疇。

タルい・・・。

そして事件が起こっても特に何が変わるでもなく、また日常の中で妹に嫉妬するの繰り返し。

ずっと4歳児が新生児に嫉妬し続ける姿を映すホームビデオを2時間見せられる感じ。

タルい・・・。


いや、4歳児の気持ちには寄り添って、かなり丁寧に描いているとは思うんですけどね。

だから・・・何?
という作品。

何でもかんでも冒険活劇を描けとは言いませんが、せめて観客を引き込む工夫はしようよ。

最終評価 C+



・・・・・・・・・・・・・・

この作品は劇場公開時、本編前のトレーラーで「シン・エヴァンゲリオン」の特報が流れたことで話題になりました。

そして「エヴァの印象が強すぎて本編覚えてないや。」という感想が多く、可哀想だなと思っていました。

が、それも仕方なかった。と、観て分かった。



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August 14, 2016

百瀬、こっちを向いて。



2013年・日本映画


小説家・相原ノボル(向井理)は、故郷に帰る電車の中で自分の高校時代を思い出していた。
その思い出の中にいる百瀬という少女が、今、どうしているのかノボルは知らない。

昔と変わらない駅におると、1人の女性がノボルに声をかけてきた。
それは、高校時代に誰もが一度は憧れた神林先輩。

少しだけ思い出を共有した2人。
ノボルは、自分の中に残る傷が疼くのを感じていた・・・。


スクールカーストの底辺をさまよい、パッとしないどころか、何もないノボル(竹内太郎)。
人の輪の中心にいる抜群の美人・神林先輩(石橋杏奈)を遠目に眺め、同じくパッとしない友人を自分たちの情けなさを笑うだけ。

ある日、少年時代からの兄貴分であり、憧れである幼馴染の宮崎俊(工藤阿須加)に呼び出され、同級生の百瀬陽(早見あかり)を紹介される。

俊がノボルを百瀬に引き合わせたのには訳がある。

百瀬は、俊の2番目の恋人。

本命の彼女は、あの神林先輩。
だが、俊が百瀬と一緒にいるところが目撃され、2人の関係を疑っているという。

そこで、ノボルに百瀬の偽彼氏になってもらい、その噂を払拭して欲しいと言うのだ。

流されるまま、ノボルは百瀬と表面だけの恋人関係となるのだった・・・。


二股を偽装するための偽の恋人役になったノボル。
その立場は、それを依頼してきた俊から見ても、偽恋人の百瀬から見ても、特に意に介さない下の存在だからこそ成立する。

百瀬から見れば、手をつないでも、一緒に帰っても、そういう感情の湧かない相手として。
俊から見れば、百瀬と何をしていても、そういう感情が芽生えないだろう安心パイとして。

そして、ノボル自身もそれを自覚している。

だが、「百瀬、こっちを向いて。」と言うタイトル通り、ノボルは百瀬に恋をする。
自分の情動が抑えられないほどの、初めての恋を。


まぁ、タイトルを見てネタバレするレベルの、安心と安定の内容。
最後に持ってきた「ひねり」も、よくあると言うか「でしょうねぇ。」と言うしかないもの。

青春恋愛モノとしてこの作品を魅せるには、役者さんたちの演技力がちょっと残念。
棒読み。とまでは言わないが、もう少しどうにかならなかったか。


と、言いますか。

作品的に、主人公の過去の幻想なんだから、百瀬の可愛さでもっと押してこないとダメだろ。
普通にやってしまうと、ただの嫌な子になってしまうんだから。

百瀬の可愛さ押しをするには、そこまでキュンキュンするようなシーンもなく・・・。

あまりに百瀬が普通の女の子。
結果、主人公を振り回し、強引な三角関係にもつれ込むだけの嫌な子に見えてしまう。


全体的に、もう一声。


最終評価 B−



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January 25, 2016

マッドマックス2

マッドマックス2(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [DVD]
メル・ギブソン
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015-06-03


1981年・アメリカ映画

メル・ギブソンの出世作マッドマックスの第2作。
前作の設定を大きく変え、滅んだ世界のアウトロー感が増し増しになっている。

世界観のイメージは、正に北斗の拳。
世紀末覇者な感じがたまらない。

モヒカンにトゲのついたプロテクター、バイクを乗り回し、ひゃっはーと叫びながら悪行を尽くす悪者たち。
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悪そうでしょ?

で、ひゃっはー達のボスはこんなん↓
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ある? こんなビジュアルww
炎天下でそんなジェイソンみたいな金属マスクしてたら死んじゃうっての。

対するケンシロウ、じゃなかった。荒野をひとり旅するメル・ギブソン演じるマックス。
マックスは正義の人ではないけれど、荒廃した世界の中で自由を持つ人。

比較的いい人たちと、ひゃっはーな悪者たちが戦う荒野を訪れてしまったマックスが、ガソリン欲しさにいい人たちに力を貸す。

正直、そんなストーリーは、あって無いようなもの。

とにかく、アクション。
荒野を爆走するタンクローリー、そしてタンクローリーの体当たりで吹き飛んでいく敵たち。
ヒロインっぽく出てきた女の人さえアッサリ殺してしまう、無茶苦茶するアクションの迫力がすごい。


前作と設定が違うと書いたけど、原題はマッドマックス2ではなくロードウォーリアー。

前作と同じなのはメル・ギブソン演じるマックスという主人公の名前だけ。
元々は別にマッドマックス2ではないのかも?

前作よりも数段上の完成度。
それは、前作にあった中途半端なドラマが無くなって、アクションに突き抜けた結果。


映画が自由だった古き良き時代の作品。

ストーリーの単純さとオチの弱さは御愛嬌。
一方でCGが無かった時代の、良い意味で実写の荒さと迫力のある映像は、今観ても色褪せない力がある。

とにかく過剰なまでにバイオレンスな敵たちが、印象的。


最終評価 A




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January 03, 2016

劇場版マクロスフロンティア イツワリノウタヒメ



2009年・日本映画

ガンダムと方向性が違うロボットアニメとして、長く愛されているアニメシリーズ・マクロス。

飛行機、人型、人型と飛行機の中間形(ガウォーク)と3段変形するヴァルキリーが画面狭しと飛び回る戦闘シーン。
その戦闘に歌を混ぜ合わせた疾走感のある独特の戦闘表現は、マクロスの伝統芸。

そして、三角関係の人間ドラマもマクロスの定番。


巨大人類ゼントラーディとの戦争を経験した人類は、滅亡の危機を覚えた。
種を残すために人類は地球を離れ、遥かなるフロンティアを目指す移民船団を複数派遣する。

その移民船団のひとつ、マクロスフロンティア。
大人気歌手シェリル・ノームのコンサートの日、マクロスフロンティアは突如現れた巨大生命体バジェラの襲撃を受ける。

シェリルのコンサート演出に参加していた早乙女アルトは、爆発に巻き込まれたシェリルを助けることとなる。
バジェラに街を破壊される中、パイロットが殺されたヴァルキリーに乗り込んだアルトは、バジェラとの戦闘を経験する。

その時に出会った、歌姫シェリル、パイロット希望のアルト、シェリルに憧れる少女ランカ・リー。
バジェラとの戦争に突入したマクロスフロンティアの運命が、3人の若者の運命と絡み合う。


テレビ版の単純な総集編ではなく、あくまでテレビ版をベースに新たに生み出された、アナザーストーリーとなる劇場版。

「シェリルが敵側のスパイではないか。」というサスペンスを中心に全面的に作り直され、ストーリーも組み直されている。


しかし、大人気芸能人であるシェリルが、一般人であるアルトにやたら接近してくるってのは、どうなんだ。
こうして展開を早められるとシェリルの行動は、違和感がスゲェな。
最初から恋愛要素丸出しだし。

流石に疑うだろ。

そしてランカ。
突然に街中で歌い出すシーンは、相変わらず無理がある。
そして、その歌声に惚れ込んだプロデューサーに口説かれてデビューして、イロモノ扱いってどうなんだ。


などなどのツッコミはあるけど、これはマクロス・フロンティア。
その辺のキャラクターの違和感ある行動や、ストーリーの御都合は、勢いでスルーが吉。

だってキャラモノだもの。


この作品の肝は、マクロスらしい戦闘シーンの格好よさにある。
いっそ映画と言うよりは、ミュージックビデオとして観た方が良いんじゃないかとさえ思う。

映像の綺麗さと格好よさを楽しんでおきましょうよ。と、いう話。

まぁ、その戦闘シーンも格好よさ重視すぎて、勢いだけって感じもするけどね。


最終評価 B


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September 20, 2015

ベイマックス



2014年・ディズニー&ピクサーのフルCG映画。


15歳で高校を卒業したヒロ・ハマダは、その才能を持て余し、違法な賭けロボットファイトに精を出していた。

そんなヒロを信じていたのは、兄のタダシだけ。

タダシがヒロの世界を開く為に見せたのは、タダシが大学で研究している最先端のロボット工学だった。

本当の研究に触れたヒロは大学に行くために新しいロボットを作り出す。
小さくて大量のロボットを脳波で動かすマイクロボット。
ヒロの作り出したマイクロボットは、すぐに商社が目を付けるくらいの可能性を持っていた。

ヒロの大学入学が決まった夜、タダシたちの研究室が火に包まれた。
そして、タダシは火の中に取り残された教授を救うべく飛び込み、爆発に巻き込まれ、帰らぬ人となった。

ただひとり自分を信じてくれたタダシを失い、傷心のヒロ。
タダシの代わりに残されたのは、タダシが研究していた介護ロボットのベイマックス。

ベイマックスが見つけた、ひとつ残っていたマイクロボット。
そのマイクロボットが呼び寄せられていた場所を辿ると、そこには大量に作られたマイクロボットがあった。

何者かがヒロの発明を盗み、その証拠を消すために研究室に火をつけたのだ!

ヒロはベイマックスと共に工場へと向かった。


見事なまでの起承転結。
喜ばせ、楽しませ、ハラハラさせ、ドキドキさせ、泣かせ、感動させる完璧なストーリー。

そしてここまできたかと感心するCGの技術。

エンターテイメント映画として計算しつくされた完成度。

文句のつけようが、ない。

まぁ、科学技術的な話になればツッコミはあるけど、楽しさを追求した子ども向けエンタメ作品でそれを言うほうが野暮というもの。


が、強いて文句を言うなら、その完璧すぎる完成度。かな。

出来は完璧。
観ている間はドキドキハラハラ、そしてホロリ・・・。

でも、ツルツルの玉みたいに表面のデコボコがなくなるまで磨き上げた結果、どこかつかみどころの無さを感じると言うか。

本当に後に何も残さないエンターテイメント作品の完成形ってこういうもの?


まぁ、映画を1本観た後には、ザラリとした何かが心に残ったら・・・なんて、子ども向けのエンタメ作品に求める方がオカシイ。
なんて、こども向けエンタメから一歩踏み込んだモノまで求めたくなるレベル。


最終評価 A



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September 07, 2015

ミュータントタートルズ

ミュータント・タートルズ ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
ミーガン・フォックス
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-06-10



2015年・アメリカ映画

忍者の扮装をしたカメのミュータントたちが悪の組織と戦う、80年代に流行ったアニメ・ミュータントタートルズの実写映画化。


無意味な流行りを追う報道に嫌気がさしたレポーターのエイプリル(ミーガン・フォックス)は、ある日、スクープのタネに出会う。

ニューヨークの地下に住み、悪の組織・フット団と戦う戦士たち。

強靭な肉体とカンフーを駆使する戦士たちの正体は、巨大なカメ。

ドナテロ、ラファエロ、ミケランジェロ、レオナルド。
彼らは、かつてエイプリルの父たちが研究していたミュータジェン計画の生き残りだった。

エイプリルは四人の正体に迫った・・・


武器は日本刀、サイ、ヌンチャク、棍。
ピザが大好き。
女の子はもっと好き。
軽快な冗談交じりトークとクンフーアクション。
懐かしのミュータントタートルズが実写になって戻ってきた。

単純明快、勧善懲悪、気分爽快。

シンプルに楽しんで、何も残さない。
良作アクション映画。


最終評価 B+


しかし、トップに貼ったミュータントタートルズのブルーレイ+DVDセットって、意味わかんなくね?



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March 16, 2015

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙



2011年

英国初の女性首相であり、11年という長期政権を築いた鉄の女マーガット・サッチャー(メリル・ストリープ)。

莫大な財政赤字を解消し、フォークランド紛争に勝利した豪腕の首相。
だが、その一方で母であり、愛する家族を持つひとりの女性。

その素顔は誰にも見せない一面があった。


思考が行動に、行動が習慣に、習慣が人格になる。

ガチガチの保守派であり、自由経済主義を推し進めた功罪はある。
また、その強硬な姿勢によって最後には仲間たちに裏切られて政権を追われたサッチャー首相。

彼女の業績と行動は、確かに鉄の女と呼ばれるだけのことはある。

こどもの頃、イギリスの首相と言えば彼女のことだった。

そのサッチャー元首相が晩年に夫を亡くし、その夫の亡霊(幻覚)に悩まされながらも自分の過去を振り返っていく物語。


なんと言っても見所はメリル・ストリープの熱演。

まだ下院議員だった40代から、首相を務めた50代から60代。
そして晩年までを演じ分け、そのそれぞれの年代にまるで違和感がない。

そりゃあ、アカデミー主演女優賞も獲るわ。


でも、メリル・ストリープ以外の部分は・・・・正直、微妙。

ストーリーはテンポも悪く、言ってしまえばタルい。

時代背景とかがもっと深く分かっていれば・・・とも思うけど、そこも含めての伝え方があまりにも薄かったかな。


そして、経済を立て直し、戦争に勝つには冷徹な判断も必要だとは思いますが、作中で描かれるサッチャーと言う女性には共感できる部分が少ない。
まぁ、ゴリゴリの保守派な彼女の判断や行動が、僕の主義主張に合わないってのはもちろんあるけれど、それ以上に強権を振りかざす彼女が好きになれない。

もちろん、女性がたった独りで男社会の頂点に君臨するワケだから、普通でいられないのは当然かもしれないけれどね。


メリル・ストリープの演技だけが見所の作品でした。

最後に夫の遺品を片付けるコトが出来て、良かったね。


最終評価 B




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January 12, 2015

マイティ・ソー ダークワールド



2013年 アメリカ映画
マーヴルヒーローのひとりソーが世界を股にかけて活躍するアクション映画「マイティ・ソー」の続編。


伝説の神々が住まうアスガルド。
王・オーディン(アンソニー・ホプキンス)の次男・ロキ(トム・ヒルドストン)の反乱から2年。

9つの平行世界の混乱を治めた王子・ソー(クリス・ヘムズワース)は人々の信頼を集め、父・オーディンもまた次の王にソーを就けたいと考えるようになっていた。
だが、ソーの心は地球に残した想い人ジェーン(ナタリー・ポートマン)に向かい、王座にこだわる気持ちは薄れていた。

そんな時、はるか5000年前に封じられた闇の指導者・マレキスが蘇る。
マレキスは5000年に一度、9つの平行世界が繋がり合う瞬間に莫大なエネルギーを持つエーテルを開放し、世界を闇に落とそうと画策していた。

しかし、地中深くに封印されていたエーテルは、地球で次元の狭間を発見してしまったジェーンの身体に宿ってしまうのだった・・・。



映像は綺麗。
アクションは派手。

でも、わざわざ観る価値はナシ。

そんな作品。


前作は、あまりにも偉大な父と、その跡を継がなくてはならない息子。
単純明快に王位を継ぐと思って育った兄と、ずっと二番手と扱われ屈折してしまった弟。
家族愛、裏切り。
そんな古典的ともいえる設定で、ストーリーにも引き込みつつアクションも楽しめる良作だったのにな。

続編は駄作になりました。


マーヴルヒーローとは言え、いくらなんでも・・・と言いたくなるほどの御都合オンパレードに半笑いになる。

エーテルがジェーンの身体に宿った経緯も意味不明だし。
本来なら交錯しない並行世界が繋がる次元の狭間も随分と便利に繋がるし。

そんなツッコミ満載のメインストーリーの最後には、トンでもないトンデモが待ち受ける。

最終的に、敵のラスボスをやっつけた武器がヒドい。

地球のちょっとイカれた科学者が作ったアイテム(長さ1.5mほどのちょっとした機械の付いたアンテナ状の棒)で、9つの世界を破壊しようとしていたラスボスをやっつけちゃう。

「重力磁場が何たらかんたら・・・」とか言ってたけど、一般人に毛が生えたレベルの科学者が作ったアンテナ状の武器で、ラスボスも巨大宇宙戦艦も別の世界へサヨーナラー。

伝説の武器たる無敵のハンマー・ムジョルニアより、オッサンのアンテナの方が強いやーん。

はぁ?
って言いたくなる。

そのオッサン、ストーンヘンジを素っ裸でそのアンテナみたいの抱えてウロウロしてるトコ捕まった一般人ですよね?

アリなの?
その展開、アリなの?


映像は綺麗。
アクションは派手。

でも、正直、話が良く分かりません。

意味がわからん。


戦闘の中心からちょっと離れた地下鉄の駅にワープしてしまったソーが地下鉄に乗るシーンとかは、ちょっと面白い。
そんな風にちょいちょい入る小ネタにはややウケしてしまいましたが、そんなネタよりメインストーリーを何とかしろ。

ナタリー・ポートマンの無駄遣いとしか思えない。


最終評価 B−


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December 29, 2014

ムーミン谷の彗星



1992年 日本
TV放送されていた「楽しいムーミン一家」の劇場版。

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ムーミンパパ(大塚明夫)とムーミンママ(谷育子)、そしてムーミン(高山みなみ)のムーミン一家は穏やかな谷に引っ越してきたばかり。
ある大雨の日にムーミンの家を訪れた自称・哲学者のジャコウネズミは不吉なことを口にする。

「世界はもうすぐ滅びる。」

翌日、雨上がりの谷は黒い汚れに染まり、ジャコウネズミの言うこともあながち嘘ではない様子。

コトの真相を確かめるため、ムーミンとミィとスニフは遠くのおそろし山の山頂にある天文台へと向かうのだった・・・。


ムーミン一家がムーミン谷(昔からある集落なのに新参者のムーミンの名前が付く不思議)に引っ越してきた直後。
勝気ないたずら者のミィや、臆病なのに欲の強いスニフは最初から出てくるので、この2人とムーミンがどんな関係なのかはこの作品を見ただけではよく分からない。

まぁ、友人ってくくりで難しく考える必要は無いのだろうけど。

おそろし山への旅の途中で、流れ者のスナフキンやムーミンの恋人となるフローレンとの出会いも描かれる。

「楽しいムーミン一家」の序章的な立ち位置の作品。


巨大彗星の異常接近によって世界が滅亡するかどうか・・・という、幾らでも壮大に出来てしまうストーリーだけど、そこはムーミン。
ムーミンたちが天文台まで行って事情を確認し、ムーミン谷に帰り、避難して、無事に彗星をやり過ごしてハッピーエンド。
いっそ一番の危機は、巨大食虫植物に捕まってしまったフローレンを助けるシーンかな?

時間的にも60分ちょっとと短く収まっていて、怖いシーンも少なく、こどもも安心して飽きずに最後まで笑って観られる作品として良い出来でした。


作品を観ていて、いたずら者のミィがなぜ人気キャラなのか分かりました。
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このユルユルの世界観の中で、唯一のリアリストだからです。
毒舌家と言われるけど、ミィのセリフは毒舌というよりもツッコミです。

ムーミンやスノークが交わす、ぽわーんと的外れな会話を横で聞きながら「バカな会話!」と切って捨てるミィの心地よさ。
彼女が居なければ、ムーミンはただのダラダラした作品になっていたでしょう。

こどもの頃にどこかで見たムーミンのイメージでは嫌な子だったミィが、大人になって見るとこの作品の中で一番好きなキャラになっていました。


ちなみにこの作品で一番ダメなのはスニフでした(上の画像のカンガルーみたいなヤツ)。

臆病で、自分中心で、物欲だけは強い。
そんなスニフのダメっぷりにはやや引きました。

ある意味で自分に正直とも言えるけどね。


最終評価 B+


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November 01, 2014

魔女っ子姉妹のヨヨとネネ

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ(DVD版)
諸星すみれ
キングレコード


2013年 日本映画。
ひらりん原作の漫画「のろい屋しまい」の映画化。


魔の世界でのろい屋を営む魔法使いの姉妹、ヨヨとネネ。

ある日、ヨヨは空間が繋がってしまった現代日本に迷い込む。

そこで出会った少年・トンガリの両親が魔の世界ののろいで化け物に変わっているコトを知ったヨヨは、トンガリの依頼を受けて調査を始める。
どうやら現世で流行しているのは、携帯ゲームで願いを叶えると化け物になってしまうのろい。

調査の中でトンガリの家にいる従姉妹アキの母親が魔の世界から来たコトを知る。

花火の夜、大量ののろいが同時に発動し、現世は限りなく魔の世界に近づいてしまう・・・


いつかの深夜にやっていたのを録画し、すっかり忘れていた作品。
そんなに期待もせず、予備知識もなく観たのですが、良かったです。

魔の世界で命さえも自分の思うままに出来た大魔法使いのヨヨが、現代日本の中で「死」を知り、他人を思いやる心を知る。

魔の世界から現世に迷い込んだ女性が、恋をし、こどもを産み「自分の娘に魔の世界を見せてあげたい。こちらの世界の人にも幸せになって欲しい。」そう願って作った奇跡石。
そんな純粋な願いが生んだ奇跡石に、多くの人々の身勝手な欲望が纏わり付いて、願いとは真逆ののろいを呼び込んでしまう。

そんな皮肉に切なくなる。

でも、我儘な願いの中にも、暖かな想いがある。
そんな優しい想いが、奇跡石の願いを昇華していく。
暖かくい展開に思わず引き込まれる。

異世界の女性を受け入れて、願いを受け止めた旦那さんが素敵だ。


最初はロリ向けなキャラデザインかと思ったけど、そんなのは吹き飛びました。

可愛い絵柄、完成度の高い作画、起承転結のハッキリした盛り上がるストーリー。
単純なこども向けでも、シュールなオトナ向けでもない。
どちらにも十二分に満足できるクオリティの高い作品でした。

娘が帰ってきたら見せてあげよっと。


最終評価 Aー




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June 21, 2014

真夏の方程式

真夏の方程式 DVDスタンダード・エディション
福山雅治
ポニーキャニオン
2013-12-25


2013年 日本映画
東野圭吾原作の人気テレビドラマシリーズ「ガリレオ」。
その劇場版第2作。

「これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは。」

美しい海を持つ玻璃ヶ浦に計画された地下資源開発計画。
その開発計画に携わる事となった物理学者の湯川学(福山雅治)は、開発計画に反対する環境保全運動家の成実(杏)の両親が営む旅館に逗留する事になる。

湯川と共に旅館に泊まるのは、元刑事の塚原と小学生の恭平。

翌日、堤防の下から塚原の死体が発見される。

誤って堤防から落ちた転落死?

はじめは事故かと思われたが、だが、死因は一酸化中毒。
他殺の線が浮かび、湯川の周囲はにわかに騒がしくなる・・・。


十数年前にあった殺人事件。
その事件を追った刑事の変死。

湯川が気付いてしまった、成美家族の悲しい過去とは?


地上波でやっていたので観てしまいましたが、ガリレオシリーズ初見です。

科学的な知見に長けているけれど、性格が偏屈な物理学者・湯川が難解な事件の謎を解いていくって筋くらいは知ってましたけどね。

でも、原作も読まず、TVシリーズを観ていない人間が単体で観ても楽しめる作品になっていました。


いわゆる個性的な探偵を中心とした探偵推理モノ。

作品の撮り方は、流行ったTVドラマの劇場版って感じでライトすが、ガリレオが解いた悲しい過去は暗くて重い。

基本的に被害者である塚原は人物としての彫り込みも何もなく、ただ「死んだ。」という役割のみ。
物語の中心を加害者一家の暗い過去に置き、観客は加害者が加害者になってしまった理由に同情し、共感を深めていく。


ただ・・・、映画だけを観る限りだと、加害者家族の過去の描き方がややアッサリ?
複雑に絡まった人間関係のワリに、核心の殺人部分に関しては葛藤とか、悩みとか少な目すぎる印象。

この事件に関わる人たちの悲劇や苦悩、決意をもう少し深く・・・と思うは思う。


それより何より、皆がみんなして、「流石は学者先生。流石は物理学者。」と、物理学者万能理論でゴリゴリくる。
かなり人情味のある事件だけど、コレを物理学者が解くのってどうなの?
こどもに随分と優しいし、科学実験とかも少な目。

あれ? ガリレオってこういう話?

だとすれば少しイメージとは大分違うかな。


でも、少年とガリレオがペットボトルロケットで実験をするシーンは、楽しそうで印象的でした。


最終評価 B


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March 15, 2014

モテキ

モテキ DVD通常版
森山未來
東宝
2012-03-23


2011年 日本映画
人気漫画から実写映画化。

なぜか異性にモテてしまう。
誰の人生にも3度はある、モテモテの時期。
通称、モテキ。

金なし、夢なし、彼女なしで無職29歳の藤本幸世(森山未來)。
もちろん童貞。
いや、正しくはセカンド童貞。
好きな子とのセックスは、まだない。

なんとか自分を変えようと就職したものの、仕事は失敗続き。

そんな幸世に訪れた、モテキ。

仕事のグチツイートから出会った女子力MAXの松尾みゆき(長澤まさみ)とは、マニアックな趣味で盛り上がって意気投合。
出会って、飲んで、盛り上がって、一夜を共にしてしまう。
結果、自分からは押し倒せないでもぢもぢ。

それでも相手のペースでキスされ、謎のセックスごっこまではいく。

で、好きになってしまう。

でも、みゆきは彼氏持ち。

その後、みゆきの友人で清楚なお嬢様系美人の桝本るみ子(麻生久美子)と出会い、これまたちょっと仲良くなる。

幸世はみゆきへの想いとヤりたい気持ちに振り回され、疲れていく日々。

そんな中で次に出会ったのは、派手系小悪魔女子の愛(仲里依紗)。
みゆきへの愚痴を語るうちに深酒して、これまた愛とも御一泊。
だが愛は子持ちバツイチの恋愛大巧者。
セカンド童貞の幸世は子ども扱いされ、激励と共に謎のキスなんてされてしまう。

みゆきへの想いを諦めようとする幸世。
そんな時に、るみ子から突然の告白とキス、そして脱セカンド童貞。

本命のみゆきにまだ想いを繋ぐのか、逆告白のるみ子にいくのか。
そんな贅沢な悩みに揺れる幸世。

どうなる幸世!
どうなるモテキ!


TM、ジュディマリ、ユーミン、大江千里、B'zの名曲を随所に使い、テンポ良くコミカルな演出でグイグイもってく。
恋が上手くいってハイになれば Perfume (本物)と歌い踊り、落ち込めば土砂降りの中を自転車で駆け抜ける。

結局、モテキなんて幻想は幻想で、何も持っていなかった幸世が一気に上手く立ち回れるモテ男になれるワケもない。
フラフラして、女の子を傷つけて、後悔して。後悔して。
どこまでも格好悪く、どこまでもみっともない。
だが、その自分を飾らない格好悪さが格好良くなる。

まぁ、ラストはちょっと上手く行き過ぎではあるけど、台無しと言う程でもない。


この映画の中で特に良いシーンがある。
幸世にフラれ、ヤケクソで男に抱かれた麻生久美子が、区切りをつけて牛丼をかっこむ笑顔。最高。
バックに流れるカルーアミルクも最高にカッコイイ。

あと、スタッフロールのバックで、森山未來がスチャダラパーと今夜はブギーバックを歌うシーンは映画と関係なしにスゲーと思った。


全然期待せずに観ましたが、思ったよりずっと良かったです。
現代的な飾らないオトコ心を上手く描いた作品になってました。
モテキいう割りには、結局は一途な恋物語にしたのが成功かも。

まぁ、長澤まさみと麻生久美子以外のふたりは、かなーーーりオマケ感がありました。
モテキとはいえ、その他の仲里依紗と真木よう子は要らなくね?と。
てか、ツンデレ先輩役の真木よう子に至っては、全くデレてないですしね。

2時間の中に盛り込むには限界がある。


最終評価 A−


人生に3回のモテキ、か。

さて、僕に残されているモテキは、あと2回くらいありますか?

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July 28, 2013

マディソン郡の橋

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1995年・アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督作品。


1989年。
まだ昔ながらの慣習に囚われるアメリカ・アイオワ州の片田舎。

ある1人の農家の母が亡くなった。

残された家族は、立派に育った息子と娘。
銀行の貸金庫から出てきた母の遺品と遺言に、こども達は驚愕する。

母の遺言には、「自分の遺体は火葬にして、灰はローズマン橋から撒いてほしい。」と記されていた。

貸金庫に残されていた小さな鍵から、こどもたちは亡くなった母が抱え続けた秘密を知るのだった・・・。


1965年。
農家の母として暮らしてきたフランチェスカ(メリル・ストリープ)は、退屈に続く日常の中に埋もれていた。

まっとうで働き者の夫、思春期になった17歳の息子と16歳の娘。
確かに幸福だが、どこか心が満ち足りない。

隣の州の農業祭に行く為、夫と2人のこども達が4日間だけ家を空ける。
たった4日間の自由を、フランチェスカは心待ちにしていた。

そんな彼女の家に、道に迷ったカメラマンのロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)が訪れる。
ロバートは珍しい屋根のあるローズマン橋を撮影に来たと言う。
道を説明するフランチェスカは、段々と面倒になり、道案内を買って出た。

そして、2人はローズマン橋に着く。
不思議と惹かれあってしまう2人。

そこからの4日間はフランチェスカの人生の中で燦然と輝く、宝物のような4日間となるのだった・・・。


男は外で働き、女は専業主婦。
そんな価値観が普遍のモノとして受け入れられていた時代。

女であったことを忘れ、ただ母として生きていたフランチェスカ。
放浪者として、愛する人を持たないで生きてきたロバート。

出会いの形は、言ってしまえば不倫。
だが、たった一瞬とも言える4日間の輝きが、その後の2人の人生に深く意味を残す。


1995年。
バブルの崩壊は、古い価値観の崩壊とどこかでリンクしていたのではないだろうか。
大手の銀行さえも倒産し、右肩上がりの経済や、終身雇用に影が差す。
仕事のありかた、凝り固まっていた男女の生き方にも変化が生まれた時代。

そんな時代に公開された不倫の純愛作品。
この刹那的な作品が大ヒットしたのは、きっと時代的な背景もあるんでしょう。


究極まで美化した中年男女の不倫映画。
作り方が下手なら、単なる下品で下世話な物語。
ソレが、クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの好演が、美しささえ感じさせる。

評価、好き嫌いが真っ二つになる作品であることは疑いようがない。

ストーリーは、倫理を踏み外した不倫の愛であることは間違いない。
なので、ソレでもう拒絶反応の人は、もう、受け入れられない。

でも、一方で、少女のように胸をトキメかせ、そわそわと電話を待ってしまうフランチェスカの可愛らしさ。
そして、今までの自分の全てが君と出会う為だったと言い切れてしまうロバートの想い。
時間で区切られた2人の愛は、儚く、切ない。


古い価値観の中、結局は家族の為に日常へ戻るフランチェスカと、フランチェスカとの4日間を抱えて生きたロバートが、死んだ後で結ばれようとする。
それは、観る人によっては、「結局は好き勝手に不倫して、勝手に綺麗な思い出にしただけの話。」になる。

一方で、古い価値観に縛られ、自分を殺した経験のある人であれば、フランチェスカやロバートの選択が胸に迫る。


どんな作品でも、観る人の価値観や経験によって左右される。
この作品は、その中でもその傾向が顕著。

僕自身、高校生か大学生の頃に初めて観た時には、ピンとこない作品だった。

不倫はイケマセン。
でも、それだけで全てを割り切れるのが人生じゃないだろう。
イケないことだからこそ、葛藤があり、苦しみがあり、物語になる。
石田純一の言葉じゃないけれど、その葛藤や苦しみの中に、文化や芸術が生まれる。

絶賛は出来ないけど、惹きこまれる。

大人の心の機微が、少しは分かる年になってきました。


最終評価 B+



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July 07, 2013

耳をすませば

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1995年・日本。
スタジオ・ジブリ製作。

そう言えば、前にやったジブリ祭から漏れていた作品。
金曜ロードショーにて。


読書好きの中学三年生・月島雫。
父の勤める図書館に通い、本に没頭する日々。
そんなある日、雫はある事に気付く。

「天沢聖司」
雫の借りた本に入っている図書カードに必ずある名前。

どんな人だろう・・・。雫は想いを馳せる。

そんな時、雫は不思議な男の子に出会う。
雫の書いた「カントリーロード」の和詞にイヤミを言ったその男の子。

それから何度となくその男の子と関わり、彼が雫の心に引っかかっていく・・・・。


偶然の中で、何度となく出会う少年。
それが実は想像を膨らませていた王子様。
そして、まだ将来なんて考えていなかった少女が、将来を見ている少年に恋をする。

で、その王子様も実は自分が好きで・・・。

なーんて。

天沢聖司君は、少女的にすごーーく分かりやすい王子様。

まだ少女から抜け出し切れていない雫が、恋に出会って心が動くまでの物語。
そして、その少年に刺激を受けて成長していく物語。

昔の少女漫画らしい物語。


恋に恋する少女と、その時代を経た女性への為の作品。

高校生の時にこの作品に出合いましたが、その頃の僕にはもう響かなくなっていた作品。

青臭過ぎ。
ラスト、夢見過ぎ。


「図書カード」が取り持つ出会いなんて、今は無い。
こうやって中学生の出会いのキッカケになったかと思うとロマンチックだけど、知らない人に自分の読書歴が見られると思うとチョット嫌かな。

聖司君があまりにも「王子様」で、男性目線的には「こんなヤツァ居ねぇ。」って言いたくなる。

若い子供たちを導く老人の言葉は好きですけどね。

この作品は、何度見ても今一つピンと来ない。
相性の問題でしょうか。
何度見ても、どしようもなくタルく感じてしまう。

まぁ、作品が狙ってる層と完全に合わないもんな。仕方ない。


しかし、この作品を見ると高校時代の友人のコトを思い出すな。
やたらとこの作品が好きだったヤツで、当時、この作品はイマイチだと言ったら怒ってたな。

なんだかんだあって今は連絡も取らなくなってしまった。
やはり根っこの感性が違ったんだな、と、今になると思う。


最終評価 B−



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June 19, 2013

メンゲキ!

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こってりスープが記憶に焼きつくラーメンチェーン「天下一品」。

その「天下一品」創業40周年記念映画。
主演は、劇団EXILEに所属する青柳翔。
そして、脚本がお笑い芸人・スピードワゴンの小沢一敬。

TOKYOMXでタイトルのみしか分からないのに録画 → 鑑賞となった作品なのですが・・・。


これは久しぶりにキタね。


高校時代の夢を抱えたまま、売れない劇団員として30歳になろうとする本郷(青柳翔)。
夜の仕事をする彼女に生活を支えてもらい、気分はヒモ。

考えた末、彼女との結婚を機に夢を諦め、まともな仕事を探そうと決心する。

そして、彼女の両親に挨拶をした時、強面の父親に聞かれる。
「お仕事は、何を?」

その時、隣に座る彼女の口から嘘が飛び出した。
「彼はね、小さいけれどラーメン屋をやってるの。今度、TVの取材も来るのよ。」

そんな嘘を吐いてしまった本郷を救うべく、高校時代の演劇仲間が集まって一芝居打つことになるが・・・・。



まず、出てくる役者さんの演技が、総じて大学生の映研レベル。
何とも言えない痛々しさと香ばしさが堪らない。

そして映像のクオリティが、大学生の映研レベル。
沖縄の特撮・獣神マブヤーより(ずっと)劣る感じの映像クオリティ。


繰り返しますが、これは、キタね。

全編を覆う映研テイストの香ばしさ。
流石にやっちまった感が否めない。


でも、青臭さを大事にしたいっていう内容から考えると、このテイストで良いのか?

最後まで観ると、この香ばしさがある種の味になる?
味わう側の受け取り方次第ってのは、天下一品のラーメンと同じなのかも知れない・・・。


最終評価 C

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March 20, 2013

ももへの手紙

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「人狼 ‐JINRO‐」の沖浦啓之監督が、12年ぶりに手掛けた劇場用長編第2作。
アニメーション製作は、「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」のプロダクション・IG。


内気な11歳の少女・宮浦もも(美山加恋)の父親は、「ももへ」とだけ書いた手紙を遺して逝ってしまった。

「お父さんなんか大嫌い。もう帰ってこなくていい。」最後に父と交わした言葉が自分の胸に刺さる。
ケンカをしたままで逝ってしまった父親へ、「何て書きたかったの?」そうつぶやいても返る言葉は、もう、ない。

複雑で切ない想いを抱えたまま、ももは母・いく子(優香)の実家がある瀬戸内海の汐島に引っ越した。

そんなある日、「黒い影のような何か。」の存在を家の中に感じるもも。

コンビニもない慣れない汐島での生活。
島の同年代のこどもたちの遊びに混ざることも出来ず、雨の中、地蔵様の祠でうなだれていたももは不思議な妖怪「見守り組」のイワ(西田敏行)、カワ(山寺宏一)、マメ(チョー)と出会う。

食いしん坊でわがまま、でも愛嬌たっぷりの彼ら。
最初は怯えたが、悪意のない3人に振り回されながらも少しずつ慣れていくもも。

だが彼らには、実は大切な使命があった……。


ユーモラスで悪意のない妖怪イワ・カワ・マメの3人と、後悔を抱えた少女の夏休み。
それは、「千と千尋の神隠し」の千尋が迷い込んだ、「となりのトトロ」の世界といった感じでしょうか。

綺麗で穏やかな時間の流れる島の中で、不思議な経験を通して前を見るようになるもも。
この現実と不思議な夢のような世界を表現するには、アニメーションが丁度いい。
ストーリー自体はちょっとありがちではあるけれど、こどもが飽きない工夫やテンポもあるし、水彩画のような味わいのある映像も綺麗。


しかし、ウカツ!>自分

何だ。
天から見守る父親と娘の物語って。
妻と娘をのこして、とか、何だ。
ピンポイント過ぎるだろ。

知らずにこの作品を手に取ってしまうって何だ。>自分

膝の上で画面を見る娘っちを抱きしめずにいられないぞ。
「あれ、変なの出てきたよ!」って無邪気に画面を指す娘と、涙を流して説明が詰まる自分って何だ。>自分


ただ、映画としてはもうひとパンチ、ももと妖怪たちの関わりにひと工夫欲しかった・・・かな?

と、まぁ、こんだけ泣いといて、そのコメントもないか。
完全に自分と重ねてしまった。
しかも、主人公じゃなく、父親の方。


最終評価 A−

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November 07, 2012

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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2011年・アメリカ映画

9.11、アメリカ同時多発テロで愛する父親(トム・ハンクス)を失った少年・オスカー(トーマス・ホーン)。
オスカーは、非常に賢い少年だが、その反面、非常に繊細な少年だった。
父の死を受け入れられないままに一年が過ぎたある日、父のクローゼットの中でオスカーは1本の鍵を見つける。

「これは、父の残したメッセージかも。」

オスカーは、父の残した鍵の謎を解くべくNYの街に出る。
それはオスカーにとって過酷な旅立ちだった。
9.11「最悪な日」から、オスカーには苦手なものが増えた。
飛行機、公共交通機関、高いビル、叫び声、走る人、見上げる人、翼のあるもの・・・・。

様々な苦手なモノと戦う為にオスカーが握ったのは、自分を落ち着けるタンバリン。

どんなことがあってもやり遂げる。
オスカーは父の鍵の謎を解くと、自分に誓ったのだから・・・。


戦争、テロ、天災、様々な事件によって人は死に、その死は「死傷者●●人」と十把ひとからげに扱われてしまう。
だが、その何人もの「1人」には、すべてに家庭があり、愛する人があり、過去があり、未来があった。

突然に最愛の父を失った少年は、その日から時間を止めて一年を過ごす。
その少年が、父の残した一本の鍵を握り締め、再び歩き出そうとする。

果たして少年の旅の先には、何が待つのか。もしかして、何も無いのか。


父を失った心の苦しみと向かい合うアスペルガー症候群の少年・オスカーを見事に演じたトーマス・ホーンに拍手。
そして、オスカーを愛し、ユーモアを混ぜながら彼を導いた父をトム・ハンクス。
傷つき、それでも自分の力で立ち上がろうとする繊細な息子を見守る母をサンドラ・ブロック。

見事なキャスティング、絶賛。

そして、最後まで惹きこみ続ける、見事なストーリー。

「君がいてくれたおかげで、最高の人生だった。愛してる。」
自分の死を目の前にして、電話口で愛する人にそう告げなくてはならない苦しみは、悲しみは、どれほどか。

愛する人と過ごす、一瞬、一瞬をいかに大事にするかが大事なんだ。そんな当たり前だけど、日常に埋もれてしまうコトに気付かせてくれる。

感動と、前向きな気持ちの残る最上の作品。


最終評価 A+



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October 20, 2012

Mr.インクレディブル

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2004年・アメリカ映画
ィズニー・ピクサーの製作したフルCGアニメ。

特殊能力を持ったスーパーヒーローたちが活躍した時代。
超絶的な怪力を持つ男・Mr.インクレディブルは、ヒーロー時代を代表する男。
そして、同じく体を伸ばしたり、どんな形にも出来るスーパーレディ・イラスティガールと恋に落ち、結婚した。

スーパーヒーローとスーパーレディの結婚は順風満帆に見えた。
だが、時代は変わる。

ケタ外れの力を持ったヒーローたちの活躍は、その破壊力で市民の暮らしに悪影響も及ぼしていく。
その結果、ヒーローたちは様々な訴訟を抱えるようになり、徐々に追い詰められていった。
そこで政府はヒーローたちのヒーロー活動を禁じ、その代わりにヒーローたちの訴訟と借金を帳消しにするという特別措置を講じたのだった。

それから15年。
インクレディブルとイラスティガールは、そのスペシャルなパワーを隠して一般社会で暮らしていた。

だが、インクレディブルの心には過去の栄光の記憶が深く残り、イラスティガールは過去の栄光に心を残している夫に不満を募らせていく。
そして、両親のスーパーパワーが遺伝した長女のヴァイオレットは普通になりたいと願い、長男のダッシュは大好きなスポーツが出来ない不満をイタズラで解消していた。
そう、元ヒーローの一家はそのスーパーパワーを隠す暮らしの中、心が離れだしてしまっていた。

そんなある日、インクレディブルの元に一通の手紙が届く。

「あなたはまだ世界を救える。」

その手紙のメッセージに心を動かされインクレディブルは再びヒーロースーツに袖を通す。

だが、それは過去の亡霊からの罠だった・・・。


スーパーパワーを持つヒーローという絶対的な嘘がありながら、その嘘がリアルな現実世界にあったらどうなるかを真面目に想像して描くのがアメリカンヒーローの手法。

このMr,インクレディブルの中でも、ヒーローたちは特殊能力によって訴訟を抱え、その結果スーパーパワーを隠して生きるようになる。
特別な力があるのに、それを生かせず、隠し、それによって家族の中に不協和音を抱えていく。
一般社会に溶け込む為に心を砕くヒーローたちの暮らしは、バットマンやスパイダーマンと同じアメリカンヒーローの持つ哀愁を感じさせる。

そんな哀愁を感じさせる前半のストレスを吹き飛ばすかのような後半の展開は、ディズニーらしい家族愛満点の痛快な王道ヒーローアクションに変わる。
その前半と後半のコントラストが絶妙で、ベタな王道ストーリーに惹きこまれる。

そして、技術面ではCGの表現力が凄い!
水、水面、波、濡れた髪、炎、爆発、氷・・・、表現の難しい自然物が凄く滑らか。
流石はピクサー!


アメリカンヒーローの哀愁やスレ違ってしまう夫婦の関係に大人も感じるモノがあり、こどもとっても単純に楽しめる痛快なストーリー。
家族全員で見られるエンタメ作品として、非常に上質な出来だと思う。


最終評価 A−


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August 27, 2012

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もしドラ


累計発行部数250万部を記録している岩崎夏海の大ベストセラー小説を、AKB48の前田敦子主演で映画化した本作。ドラッカーの理論を基に、“野球部”や“野球部の顧客”の定義を固め、“マーケティング”や“イノベーション”に取り組んで、野球部をマネジメントしていく女子高生の姿を描く。
goo 映画 より


ドラッカー感がありません。

前田敦子の可愛さがわかりません。

青春映画としても、ドラッカー感が無いので御都合展開にしか見えません。


あ、でも、大泉洋さんが出てました。


最終評価 C+

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July 05, 2012

ミッション・8ミニッツ

ミッション

2011年・アメリカ映画

ある朝の通勤列車で目を覚ました陸軍大尉のコルター・スティーブンス(ジェイク・ギレンホール)は、アフガニスタンに居るはず自分がなぜこの列車に乗り、自分に親しげに話しかけてくる女性が誰なのかサッパリ分からなかった。

そして、鏡を覗き込んだ自分の顔は、全く知らない誰かだった。
取り出した身分証の名前はショーン・フェントレス。

その時、車内で爆発が起こり、コルターはその爆発に巻き込まれ・・・・


目覚めたのは、薄暗いカプセルの中。

モニターの中から話しかける女性はグッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)と名乗り、列車での爆発について質問してくるが、コルターは状況が分からずに混乱して、受け答えをすることさえままならない。
グッドウィンの説明によれば、コルターの乗った列車事故は過去に起こった事件であり、コルターの任務はその爆発事故で死んだショーンの人生最後の8分間にダイブし、犯人の手がかりを探す事。

軍が極秘に開発していた「ソースコード」と呼ばれるプログラムで、適合者だったコルターは死の間際にショーンの残した記憶へとリンクし、何度でも最後の8分を経験する事が出来るのだ。

グッドウィンの説明を何とか理解したコルターは、再び爆発までの8分間へと送り込まれるのだった。

そして、繰り返される8分の中で、コルターは爆発テロ犯以外の真実に向き合うことになる・・・。


このストーリーをハッピーエンドでまとめたのが素晴らしい!

「ソースコード」のシステムは良く分からないままではあるし、戻った8分が完全に同じ世界じゃなく、若干のパラレルワールドになる理由も良く分からない。
コルターにとってもそれは同じで、「ソースコード」の仕組みや理由は最後まで良く分からない。でも観客が、終始コルターと同じ目線、同じ情報でストーリーを追うので、コルターの理解と観客の理解がほぼ同じになる。
その辺のトンデモ設定は「ソレはソレ」と割り切って「そうなんだからそうなんだ。」と丸呑みにしてしまえば、完全に主人公と一緒の目線に飲み込まれるジェットコースター展開はスリリングなエンターテイメントになる。

そして、この手のトンデモ設定サスペンスはラストでとっ散らかる傾向があるのですが、この作品はキッチリと伏線も回収しつつ、観客がニヤリとするラストへもっていく。
その手腕に拍手。

設定の斬新さ、まとめかた、テンポ、全てのバランスが良い作品でした。


最終評価 A

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May 03, 2012

毎日かあさん

毎日かあさん


漫画家・サイバラこと西原理恵子の自叙伝的作品・「毎日かあさん」の実写映画化。


締め切りと2人のこどもの育児に追われる漫画家のサイバラ(小泉今日子)。
小学生1年生の息子・ブンジと、4歳の娘・フミ、そして、実家からヘルプで呼んで5年になってしまう母のトシエ。
慌しく過ぎていく毎日。

そんな彼女の家に、問題の夫が帰ってきた。

夫のカモシダ(永瀬正敏)は、アルコール依存の元戦場カメラマンで、今は自称作家。
だが、もちろんただのダメ人間。

アルコールを断つために入院していたハズが、自主退院。

初めはこどもの世話をして大人しくしていたカモシダだが、徐々にアルコールの量は増え、そして幻覚まで見るようになっていく。

そんなカモシダを見限ったサイバラは、遂に離婚届を突きつけるが・・・・。


毎日かあさん


原作はサラリとサワリだけしか知りません。

漫画原作と言ってもギャグ要素は、特になし。
むしろ、アルコール依存でダメ人間なのに、断ち切れない夫・カモシダとの家族再生物語。

特に大きな盛り上がりのない平坦な日常を追っていくストーリーで間を多用する為、途中ダレてしまう。
だが、カモシダの癌が発覚してからは、なかなかの感動物語に変わる。

カモシダがシャッターを切る、ただの日常の断片。
ラストへ向けていく中、その今まで冗長だった「ただの日常」がすごく愛おしくなっていく。

当たり前の日常が当たり前にある感謝。
ただ、こどもを産み、育てる暮らしのある喜び。
そんな人間が人間らしく生きることの幸せ。


血を吐くほどに酒を飲むアル中のダメ夫を永瀬正敏が好演。
そして、ちょっと物語の外から見たような(原作者だから当たり前だけど)客観的な小泉今日子の語りが良く合ってました。


最終評価 B+

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April 04, 2012

ミッション・トゥ・マーズ

ミッション・トゥ・マーズ

2000年・アメリカ映画

2020年。
火星への移住計画の為、NASAは2つの探査チームを火星へと送り込む。

先行したチーム・マーズ1と、宇宙ステーションでサポートをするチーム・マーズ2。

火星の地表で巨大な氷塊を発見した探査マーズ1は、突然に発生した砂嵐に巻き込まれ3人が死に、たったひとりルーク(ドン・チードル)だけが生き延びていた。
壊滅的な打撃を受け、脱出する事さえも叶わないルークを助けるべく、ジム(ゲイリー・シニーズ)率いるマーズ2の火星への救出作戦が始まる。


全編の3/4位までは、NASAの協力を得たリアリティのある宇宙ミッションの数々でドキドキ・ハラハラ出来る。
船外ミッションのあるアポロ13の様な、見応えのある宇宙モノかと・・・

かと・・思った・・・のですが。

・・・んーと、なんだかラストにかけて一気に現実を超越したトンデモ展開に突入する。

うわー。こうなっちゃうのか。この作品。





以下、ネタバレ。

マーズ1が遭遇した砂嵐を起こした謎の物体は、数億年前に滅亡した火星人たちの残した宇宙船なワケ。
で、その扉を開く正解に辿りついて、古代火星人との驚きの友好展開。

そっからの超絶展開で、そこまでのリアリティ宇宙映画が、ぶっ飛ぶ。 

火星人の見せてくれる、今までの歴史。

数億年前に火星に隕石衝突。
火星人の大部分は遥かなる銀河への旅に出る。
一部は地球に行って、地球を加工しちゃう。
で、最後の一部は火星に残って謎を解き明かす存在を待っちゃう。

そうなの。ワタシタチ、アナタタチヲ、待ってたの。

え? なんだいハニー? 
なになに遥かなる銀河への旅に席を用意したから一緒に行かないかいって? いやぁー困ったなぁ。

え? 奥さんを亡くしたジムは、地球に帰らず、火星人と一緒に行くんだってさ!!

グッバイ! ジム!!


って、途中までのドキドキをかえせー。


最終評価 C+


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March 28, 2012

マイティ・ソー

マイティ・ソー


神々の住む天空の国・アスガルド。
かつて地上を支配しようとした氷の巨人と戦い勝利した神々は、大帝・オーディン(アンソニー・ホプキンス)が治めるこの国で永きに渡って暮らしていた。

オーディンの息子で王位継承権を持つ皇子ソー(クリス・ヘムズワース)。
ソーは、無敵のハンマー・ムジョルニアと強力な仲間を持ち、自分は無敵だと自信に溢れていた。

そんな驕りを秘めたソーが王位を継ごうとしたその時、かつて戦った氷の巨人たちの斥候が力の源である箱を奪い返す為にアスガルドに潜入する。
間一髪、その時は事なきを得た。

怒りに燃えるソーは、巨人たちの国・ヨツンヘイムへの侵攻をオーディンに提案する。
だが、巨人たちとの戦争を起こさない為、オーディンはソーの提案を退け、この件はそのまま捨て置き、何事も無かったコトにしようとした。

だが、ソーはそれでは収まらなかった。
禁止されている事を知りながら、ソーは仲間と共にヨツンヘイムへと向かう。

そして、ソーは巨人の王の口車に乗って、戦争への口火を切ってしまうのだった。

その無謀な行動は、オーディンの怒りに触れ、ソーは全ての力を剥奪されて地上へと追放されてしまうのだった。

全ての力を失ったソーは、地上で天文学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)に出会う。
ジェーンとの出会いで、ソーは自分の弱さを知り、他人を思いやり、感謝し、愛することを知っていく。

一方アスガルドでは、ソーの弟・ロキ(トム・ヒドルストン)がオーディンの隙を突いて、王座を奪おうと企てを始める。
ロキはヨツンヘイムの巨人たちと通じ、オーディンの命を脅かそうとしていた。

ソーの護衛だった4人の勇者たち、ホーガン(浅野忠信)、ヴォルスタッグ(レイ・スティーヴンソン)、ファンドラル(ジョシュア・ダラス)、レディ・シフ(ジェイミー・アレクサンダー)は、アスガルドの危機を伝える為にソーの元へと向かう。

だが、その動きを察したロキは、破壊者・デストロイヤーを地上へと送り込むのだった・・・。


心の闇、暗さや葛藤、欲望なんかを抱えた後ろ暗いヒーローが多いマーヴルヒーローにしては異色の正統派ヒーロー。
ちょっと傲慢だけど、真っ直ぐなソーは憎めないキャラクターだし、ストーリーはおそろしくヒネリの無い勧善懲悪モノ。
そして、ソーの成長モノとしても正統派。

あまりにも偉大な父と、その跡を継がなくてはならない息子。
単純明快に王位を継ぐと思って育った兄と、ずっと二番手と扱われ屈折してしまった弟。
家族愛、裏切り。

古典的ともいえる設定で、とにかく、単純に楽しめる。

ただ、長大な内容を要約してしまっている為、ソーとロキ以外のキャラクターたちの描きこみが少なく、感情移入が出来ないのが惜しい。
ナタリー・ポートマン演じるジェーンとの関係も、なんだか唐突な感じが否めない。
それに、アスガルドと他の世界を繋ぐシステムがいまいち良く分からん。

まぁ、そんな惜しさを感じるのも、全体として良く出来た作品で楽しめたがゆえ。

次回作があれば観てみたい。


で、とにかく、ナタリー・ポートマンが可愛すぎる。


最終評価 A−


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March 24, 2012

メカニック

メカニック


一切の証拠も痕跡も残さず、機械の様にターゲットを始末する暗殺者アーサー・ビショップ(ジェイソン・ステイサム)。
ある暗殺は事故死に見せかけ、ある暗殺は別の人間に罪を着せる。
常に冷静に、存在さえ悟られない彼はその機械のように正確なスキルから「メカニック」と呼ばれ、恐れられていた。

魅力的な女性と出会っても、関係は一夜限り。
彼を深く知り、長年の付き合いがあるのは、彼にこの仕事のいろはを教えてくれたハリー・マッケンナ(ドナルド・サザーランド)だけだった。

だが・・・、組織ボスへの裏切りでハリーに対しての暗殺指令がアーサーに下る。

苦悩しながらも冷徹にプロの仕事を完遂するアーサー。

アーサーは、ハリーの息子・スティーブン(ベン・フォスター)と会う。
スティーブンは、父の仇を討ちたいと言う。
そして、父・ハリーがアーサーに教えた暗殺術を自分に伝授して欲しいと。

素人そのままに無謀な行動に出るスティーブンを見かねて、アーサーは遂にスティーブンを弟子にする。

自尊心が強く、暗殺者として落第級のスティーブン。
だが、アーサーはそんなスティーブンを見捨てることなく、根気良く育てていく。

父を殺された息子と、父の仇。
そんな2人が、暗殺術の師と弟子となる。

この運命は、思い掛けない結末へ2人を導く・・・。


なんつー、無常でありながら切なさを秘めたラストだよ。


一流の暗殺術をアーサーに伝えたハリーの言葉、「周到な準備が勝利を招く。(Victory Loves Preparation.)」。
その教えを守り、超一流の暗殺者となったアーサー。
そして、父の仇への怒りを胸に秘めながらも、父の教えを最後まで自分のモノに出来なかったスティーブン。

裏組織の中、誰が敵か味方か分からない状況で、親の仇を討ちたい弟子と、親の仇であることを隠す師。
いつ、真実がバレるのか、いつ真実を知ったスティーブンが行動に出るのか、果たして出ないのか。
その心理戦が最後までハラハラの緊張感を保って、最後までラストを読ませないストーリー。

ど派手でありながらも、ギリギリのリアリティを保つコトでスリリングさを増していくアクション。

サスペンスアクションとして秀作。

ハゲなのに、なぜココまで格好良いんだ! ジェイソン・ステイサム!!
むしろ、ハゲてるオッサン臭さが格好良いぞ!ジェイソン・ステイサム!!

トランスポーター」シリーズにカブる設定でありながら、こっちのステイサムのがリアルで魅力的!
寡黙で男臭くてステイサムの格好良さ、絶頂!


最終評価 A


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March 17, 2012

めぐり逢えたら

めぐり逢えたら

トム・ハンクスとメグ・ライアンの恋物語。

心から愛した妻を失ったサム(トム・ハンクス)は、空になった心を埋められないまま息子のジョナー(ロス・マリンジャー)と2人で暮らしていた。
ある日、ジョナーが勝手にラジオの相談コーナーに、「パパの奥さんが出来るにはどうしたらいいの?」と電話してしまう。
ラジオのDJは、ジョナーに言ってサムを呼び、サムの心の内を聞く。

そのラジオを偶然に聞いた新聞記者の女性・アニー(メグ・ライアン)は、そのサムのメッセージが心に残る。

アニーは結婚を目の前にし、相手のウォルター(ビル・プルマン)に不満はないのに、どこか心が躍らない。

どうしても心に残ってしまったサムを、アニーは探す。
一方でサムも友人の紹介で女性を紹介して貰うが、ジョナーはその女性が気に入らず、サムもどこかしっくりこない。

そして、2人は運命的に出会う、が・・・。




懐かしの空気感があるザ・恋愛映画。
ベタだ。ベッタベタだ。

出会いそうで出会えない、すれ違いとカン違い。そして誤解。

そんな紆余曲折して、盛り上げて、盛り上げて、で、出会って終わる。
「めぐり逢えたら」のタイトルに偽りなし(笑)。

なんつーか、もう、なんつーか、「運命」ってのをココまで過剰に演出されると、観てるコッチはもう突っ込む言葉を飲み込むしかない。


でも、このメロメロに突き抜けた恋愛映画って最近は観ないなぁ。




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March 05, 2012

マッドマックス

マッドマックス


1979年・オーストラリア。
監督脚本・ジョージ・ミラー。


荒廃した近未来。

黒皮の上下、44マグナム、ショットガン、そして愛車のインターセプターに乗って暴走車両を追うハイウェイの警察官・マックス(メル・ギブソン)。
今、彼が追うのは、警官を殺しては車両を奪い、追跡する警察車両をコケにする悪漢・ナイトライダー。

マックスとナイトライダーのカーチェイスは、マックスの圧勝。
そのバトルの果てにナイトライダーは事故を起こして死んだ。

やりすぎるマックスに暴走族・アウトライダーたちの怒りは溜まり、ナイトライダーの死が引き金となってその凶暴性が加速する。
そして、その牙はマックスの最愛の妻と息子に向けられた。

愛する家族を奪われたマックスはチューンナップしたインターセプターに乗り込み、アウトライダー殲滅に走り出す・・・。


御存知、メル・ギブソンの出世作。

自由な時代の自由な作品。
単純明快なストーリーとシンプルなアクション。

悪いヤツラはとにかく悪く、悲しみは悲しく、怒りは身を焦がすように熱い。

シンプルだからこそ、伝わるものもある。

今から考えたらビックリする位の低予算で撮られたんだろうけど、それは、誰でもアイディアと脚本とカメラがあれば娯楽映画が撮れた時代の味。

まぁ、冷静に観てしまうと、正直、色々とムチャクチャ。
だけど、この時代の作品はコレで良い気がする。


最終評価 B+

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January 25, 2012

ミレニアム2 火と戯れる女(映画版)

ミレニアム2 

原作・スティーグ・ラーソン。
人口が920万人ほどのスウェーデンで300万部を売り、社会現象となった作品。
「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」の続編。


前作で、完璧なコンビネーションで宿敵の巨悪・ヴェンネルストレムを倒した、真摯なるジャーナリスト・ミカエルと、性格はエキセントリックでありながら有能なる女調査員・リスベット。

ヴェンネルストレムとの戦いの後、ミカエルはジャーナリストとして最高の評価と名声を得た。
そして、リスベットはヴェンネルストレムの作っていた隠し資産を奪い、莫大なる資金を手にしていた。

戦いの中で男女の関係となり、最高のパフォーマンスを見せた2人。
だが、そんな2人の関係は、リスベットが一方的にミカエルから離れる事で終わってしまっていた。

そして、今作。

ミカエルから離れたリスベットは、数少ない知人たちにも告げずにスウェーデンを離れ、長い旅に出ていた。
一方のミカエルは、リスベットへの想いを引きずりならも、注目を浴びるジャーナリストとして忙しい毎日に追われていた。

そんなある日、ミカエルが編集責任者を務める雑誌「ミレニアム」に寄稿したいと言うジャーナリスト・ダグが現れる。
ダグが持ち込んだのは、バルト三国などの貧しい国から連れ去られてきた女性たちの売春や人身売買を告発する内容の記事。

そこにはこの社会悪に関わる人間の実名が挙げられ、正に「爆弾」とも言えモノだった。
ミレニアムはダグの記事での特集を組み、本を出版する為に動き出すのだった・・・。

「ソレはソレ、コレはコレ ミレニアム 火と戯れる女」より


自分の読書史の中でも上位にランクインするミレニアムシリーズ。
その映画化第2作目。
映像化にあたって削るべきは削り、クローズアップすべきはクローズアップし、隠すべきは隠して原作とちょっと違った切れ味と面白さを作り上げている点は賞賛。

だが、映画の作りとしては、当然ながら前作同様に原作をダイジェストにしたような内容であることには変わりはない。
しかも、ドラゴンタトゥの時の「ハリエット・ヴァンゲル失踪事件」の様な核になる部分がないので、今回は散漫な印象。

原作を知っていればついていけるけど、登場人物も多いし、この作品だけでストーリーを把握するのはちょっと大変かも。
しかも、リスベットが警察からも社会からも追い詰められる描写が薄く、逆転の爽快感がない。
ザラを追っていく経過も話が飛んでいくようで、御都合っぽいし。
そして、彼女の無実に辿り着く警察の動きは一切フォローが無いので、正直、この内容じゃ何がなんだか。

悪い作品ではないけど、まぁ、人気小説の映画化の粋は出ない。
あくまで原作ファンがイメージの補完に鑑賞するなら、良。

やっぱ、この作品は原作でしょ。原作。

最終評価 B−


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January 20, 2012

マトリックス レボリューションズ

レボリューションズ

預言者の言葉に導かれ、マトリックスのソースコードに辿り着いたネオは、そこでマトリックスの設計者に出会い救世主の本当の意味を知る。
全ては、マトリックスが生み出された時から仕組まれていた運命。

ネオに許された選択は2つ。
マトリックスの世界の完成度を高め、新しい世界を生み出す「救世主」となるって世界を救うか。
それとも、今ある現実に残り、愛する人を救うか。

大きな選択をしたネオ(キアヌ・リーヴス)は、現実に踏み止まる道を歩き出す。

だが、その現実は、厳しいモノだった。
ザイオンの防衛線を敷いていた艦隊にミスが起こり、ほとんどの船は壊滅。レジスタンスに残された船は残り数艘になっていた。
そして、今、ザイオンに無数の機械たちが迫る。

マトリックスから現実に戻ったネオは機械の襲撃から仲間を救う為、現実世界でマトリックスでの「救世主」としての力を使い、現実とマトリックスの狭間に落ちてしまう。

現実に残ったトリニティとモーフィアスは、ネオを救う為に再びマトリックスの中の預言者を訪ねた・・・。


世界のバランスを取り、マトリックスの世界を無限ループさせながら改善しようとした設計者(アーキテクト)。
世界のバランスを崩し、戦いの終わりを求めた預言者。

設計者によって因果を植え付けられた、世界の鍵となる救世主・ネオ。
そして、圧倒的な力を持ってしまったネオの対極として力を得ていく元エージェント・スミス。


途中まで、途中まではソコソコ良いんだけどなぁーーーー。

ロード・オブ・ザ・リング「2つの塔」っぽい感じに、要塞の防衛戦でドンドン追い詰められていくのはハラハラして引き込まれるし、迫力もある。
まぁ、その戦闘は銃と爆弾とロボットな世界で、マトリックスと言うより、ガンダム的な感じなのですけどね。

後半が、後半がなぁーーーー。

てか、ネオ(主人公)が出てくると、もう、ダメ。
ネオが中心になってラストに向かいだした辺りからは、もう、何か半笑いになっちゃって、ダメ。

だって、ネオ、もう、何者? 神?

現実世界の中でも手をかざして敵を破壊するし、目が潰れても見えるし、むしろ、光が道を示しだしちゃうし。
アクションシーンはもう、ドラゴンボールだし。

そうじゃなしに、そういうツッコミじゃなしに、このストーリーに決着をつけた事に拍手を送るべきなんだろうか?


いや、分かるんですよ。

機械と人間の共生関係とか。
リアルだと思ってた世界も、実は多重の仮想現実だったり、とか。
設計者はキリスト教の神を意味してて、このマトリックスを含む多重仮想世界を生み出したんだ。とか。
ネオが七人目の救世主なのは、天地創造の7日目にあたるんだ。とか。

いや、分かるんですよ。

こう言う、このラストしかないってコトも。

この作り込まれた世界観も。

でもね。でもね。

でも、ん。 でも、あえて言おう。 「なんだ、コレ?」 と。


まぁ、でも、それなのにエンタメとして、一応、面白かった。 かな?
こんだけ無茶苦茶やって、で、面白かったって、結構スゴイかも?

いや、あえてリローデッドまで観て、コレを観ない。が正解だったとみたね。


最終評価 B

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January 18, 2012

マトリックス リローデッド

リローデッド

機械が人間を生体バッテリーとして使う未来。
人間は仮想現実「マトリックス」の中で夢を見て、かりそめの人生を生き、死んでいく。

機械の見せる夢から目覚めた人間たちはレジスタンスとなり、機械からの解放を求め戦い続けていた。

レジスタンスの拠点・ザイオン。
そこが今、機械たちの襲撃を受けようとしていた。

ザイオンの司令官ロックは、迎撃の為に全ての艦隊を集めようとするが、預言を信じる男・モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)が指令どおりに動かない。
モーフィアスは、マトリックスの中にいる預言者の言葉を待つ為、前線に残ると主張する。

この戦いに終止符を打つ救世主として、力に目覚めたネオ(キアヌ・リーヴス)。
ネオは、その圧倒的な力を発揮し、人々に希望を与え始めていた。
預言の救世主の存在によって、人々はモーフィアスの言葉を信じるようになっていく。

そして預言者からの言葉がネオの元に届く。

戦いを終わらせるため、ネオは再びマトリックスの中へと旅立つのだった・・・。


前作では、有り様だけが示されたマトリックスの世界の細かい設定が今回で見えてくる。

マトリックスの世界を動かすプログラムも一枚岩ではなく、そしてレジスタンスも一枚岩ではない。
プログラムはプログラムの中での戦いがあり、レジスタンス側も預言を信じる者と目の前の危機を戦う者で反目し合う。
そんな複雑に入り組んだストーリーの中、救世主としての「選択」を迫られるネオ。

「どこから始まり、どこが終わりなのか。自分がココある目的とは、理由とは何か。」そんな哲学的な問いに揺れ動きながら、ストーリーはクライマックスに向けて加速する。


特徴的なCGとワイヤーアクションが融合したアクションは健在。
このマトリックスのアクションは中国拳法の功夫であったり、日本刀でのアクションがクセになるが、コレはやっぱりワイヤーアクションにはアジア的な拳法アクションが合うってコトなんだろうか。

しかし、増殖した元エージェントのスミス・・・多すぎだろ・・・。
そして、細い道でもみくちゃになってるのが、ちょっと可愛いぞスミス。

更にソレと戦うネオは、真三国無双のオープニングムービーで見た趙雲にしか見えない・・・。

現実を超越した所で戦うのがウリのマトリックスアクションとは言え、ソコまでいくかってトコまでいく。
ソレが好きか嫌いかで、この作品への評価が割れるポイントになる。

僕は嫌いじゃなかったけど、なんつーか、もう、ドラゴンボールも真っ青だね。コレは。


このリローデッドから一気にストーリーが複雑に入り組んで、しかも、会話の内容がコンピューター用語を使いながら哲学的な問いを投げかけてくるので、真剣にストーリーを追ってないと理解不能になる。
でも、世界の在り方に関わっていくストーリーである以上、それは避けられない道。

その難解なストーリーと、ど派手なアクションのいったりきたりで休む間もないジェットコースター感がある。

そしてジェットコースターを加速させて、加速させて・・・ 

「次作、完結。」 

って、おぉーーーーいい!!

まぁ、三部作の「2」は、繋ぎと言う宿命を持つとは言え、その引きは流石にズルかろうもん!!

でも、この引きだと、確実に「3」を観ないでは終われないねぇ。
スグに観るけどね。レボリューションズ。

酷評も多いマトリックスの続編ですが、僕の中では「言うほど悪くない。」って感じですかねぇ。


最終評価 A−


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January 12, 2012

モンスターズ・地球外生命体

モンスターズ 


6年前、NASAは太陽系に地球外生命体の存在を確認。
探査機がサンプルを採取したが、大気圏に突入時にメキシコ上空で大破した。
その直後新種の地球外生命体が出現し、メキシコの半分は危険地帯として隔離された。
メキシコ軍とアメリカ軍の「モンスター」の封じ込めは、現在も難航している・・・。

危険地区の中米にやっと取材に入れた新聞記者・コールダーは、社長の娘の安否の確認を依頼される。

娘のサマンサは無事。

そこでコールダーの仕事は終わりのハズだったが、社長命令でサマンサを無事な場所まで送らなければならなくなる。
スクープを撮りたいコールダーにとっては余計な仕事。
しぶしぶ国境までサマンサを送ろうとするが、モンスターに線路を破壊され乗っていた電車が引き返すことになってしまう。

先を急ぎたいコールダーは、電車の折り返しのタイミングでサマンサと共に電車を降りてしまう。

電車や車は走らず、国境まではあと100キロ。
バス、徒歩、ヒッチハイク、2人は国境の港に辿り着く。

そして、5000ドルもするフェリーチケットを手に入れ、明日やっとアメリカに帰れる。

だが、その夜の開放感でコールダーはハメを外し、パスポートとチケットを失ってしまう。
2人に残された道は、危険地域を横断する陸路だけだった・・・。


130万円と言う信じられないような超低予算で撮られた作品ながら、様々な映画賞を獲ったパニックムービー。

監督はVFX作成のプロらしいから、素人が低予算で撮ったワケじゃないけど・・・よくこれだけの作品を130万で撮ったモンだと感心する。

思いのほか静かな、内容としては不思議、と言うか、変な空気感を持った作品。

恐怖やパニック感は、正直、まるでない。
むしろ、パニックムービーと言うよりもロードムービーに近いと思う。
何も知らない同士だった男女が旅をする中で語り合い、理解し合い、いつしか互いの存在を大きく感じていく。

モンスターズ とか、地球外生命体、とか、言うワリにモンスターもほとんど出てこない。
ただこの状況を説明するのに必要なファクターとしてモンスターと言う概念があるだけで、逆に作品としてはソレが良かったように思う。

比喩を読み解くなら、こちらが攻撃を加える事で、凶暴性を発揮する地球外生命体をアルカイダなどのテロリストに重ねているのでしょう。
そして、そのテロの犠牲となるのは、結局は一般市民。

「外から見ると、アメリカってのは随分違って見える。」

作中のそんなセリフが印象深い。


ただ、パニックムービーを期待して観たら、肩透かし感は半端ないと思われます。


最終評価 B+


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January 09, 2012

マトリックス

Matrix


そう言えばシリーズの最後を知らないと思って、シリーズを頭から見直してみるコトにしました。

1999年に公開されてから既に10年以上。
CGとアクションの融合による現実離れした映像は、センセーショナルだった。
この作品も間違いなく、映画史の一里塚のひとつとしてカウントされるべき作品だと思う。


ニューヨークで働くプログラマーのアンダーソン(キアヌ・リーヴス)には、ネオと呼ばれる一流ハッカーの顔があった。

ネオには、なんとなく現実が現実に感じられない感覚があった。
まるで、夢から覚めても、夢の中に居るような感覚・・・。

そんなある日、ネオはトリニティ(キャリー=アン・モス)と呼ばれる女性ハッカーと出会い、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)なる男の元に導かれる。
そこでモーフィアスから語られた内容は、ネオの常識を覆すものだった。

今、ネオの見ている、暮らしている、生きている世界は、実は夢。
いや、正確に言うとコンピューターの作り出した仮想現実。

現実世界である超未来、人間はコンピュターを動かす生体バッテリーでしかなくなっていた。
バッテリーとして生かされている人間たちには、生まれた瞬間から「夢」を見せられ続け、そこを現実として認識させられている。

モーフィアスたちは、その世界を覆そうとする反乱勢力であり、ネオは救世主となるべき存在として彼らの仲間に迎えられたのだった。

そして、ネオは戦闘の訓練を受け、限りなく現実に近い仮想現実と現実を行き来する戦いの中に身を投じるのだった・・・。


CGを融合させたアクションに目がいくこの作品ですが、本当にスゴイのは作り込まれた世界観だと思う。
超未来、人間バッテリー、仮想現実と現実、突飛で複雑な世界なのにすんなりとその世界に引き込んでいく説得力とテンポに力があってイイ。
SFと言ったって理屈に相当ムリがある世界だけど、勢いで押し切れる力がある。

仮想現実と現実を行き来するような作品だと、少し間違えば状況がゴチャゴチャになって混乱するだけで終わってしまうが、この作品はスンナリ入れてしまうのが不思議。

そして、ソコにスパイスとして加えられた特徴的なアクション。

んー、10数年経っても、色褪せない作品は色褪せない。

今振り返ると、この作品に影響を受けた作品は、枚挙に暇がない。
やはり、大きな存在感のある作品だと感じる。


ただ、やっぱりこの「本当の戦いはこれからだ。」って言う、ジャンプ的「打ち切り漫画」なラストが・・・。

どんな作品でも「2」に続く感アリアリのラストは、ズルいよなぁ。
まぁ、続編が既にある今なら許せるけど、当時は「えーーーーっ!!」って思ったなぁ。


最終評価 A

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November 21, 2011

魔女の宅急便

魔女宅


落ち込む事もあるけれど、私は元気です。

宮崎駿監督
1989年、スタジオ・ジブリ製作

現在、我が家はジブリ祭の真っ最中。
今日は神曲満載の「魔女の宅急便」です。

この作品も、もう何度観たか分かりません。
でも、最後に観たのは随分と前で、今日は久しぶりの鑑賞でした。


13歳になる魔女の血筋を引く少女・キキ。
魔女には、修行の為に13歳になると親元を離れて独立する古い掟がある。

ラジオから聞こえてきた天気予報。
満月の今夜は、晴れ。
キキは旅立ちを決めた。

翌朝、大きな時計台のある港町コリコに辿り着いたキキはひと目で町を気に入るが、町の人たちはよそよそしく誰も相手にしてくれない。
落ち込むキキだが、そんな時、おおらかで豪快なパン屋のオソノさんと出会い、気に入られ、この町での居場所を見つける。

そして、キキはパン屋の店先を借りて魔女の運ぶ空飛ぶ宅急便屋を始めるのだった。

仕事の中で様々なトラブルや、スランプ、人との出会いを経験し、キキは成長していく。


世の中、良い人も悪い人もいる、良い事も悪い事もある。
大きな事件があるワケではない。
でも、そんな日常が輝く時もある。

13歳の少女が、親元を離れ、働き、人と出会い、自分の居場所を見つけていく物語。
それはある意味、ありふれた、小さく、他愛のない物語。

でも、町の暮らしに戸惑い、人との出会いに喜び傷つき、失敗して落ち込み、くじけそうになっても立ち戻るキキの一生懸命さは、誰の心にも暖かい力を分けてくれる。


この作品は何から褒めるか決めている作品です。

それは音楽!

作中に流れる、久石譲の軽快で優しい名曲の数々。
どの曲も流れた瞬間 「きた!!」 と心躍らずにいられない。

もちろん、松任谷由美の歌う「ルージュの伝言」・「やさしさに包まれたなら」も良い!!


箒で空を飛ぶ事と、黒猫のジジと話す事。
この2つしか出来ないキキだけど、その2つの何て羨ましいコト!!

ただ、綺麗な町並み、美しい自然、人との触れ合い、そして箒一本で空を飛ぶ爽快感を心地よい音楽にのせて楽しむ作品。
そして、観終わった後の心に残る後味の良さは絶品。


最終評価 A+



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October 21, 2011

マイ・ブラザー

マイ・ブラザー


兄のサム(トビー・マグワイア)と弟のトミー(ジェイク・ギレンホール)は2人きりの兄弟だが、その人生は対照的だった。

兄のサムは海兵隊員で、功績もあり、人望も厚い。
美しい妻のグレース(ナタリー・ポートマン)と、2人の娘に囲まれる、誰の目にも幸福な人生。

一方、弟のトミーは定職にも就かずにフラフラと暮らし、挙句の果てに銀行強盗で刑務所に入っていた。

サムが戦地のアフガニスタンに戻る数日前、トミーは刑務所から出所した。
だが、家族の中にトミーの居場所は無かった。
既に2人の母は亡くなり、父は自慢の兄ばかりを愛し、弟への嫌悪を隠そうともしない。
トミーが唯一心を許すのは、母を失った痛みを共有した兄のサムだけだった。

そして、サムがアフガニスタンに戻って数日後、サムの部隊が撃墜されたとグレースに連絡が入る。

心を許しあった兄の死に、一度は酒に溺れるトミーだったが、兄の大事にした家族を支えなければと考えるようになっていく。
始めはトミーが家庭の中に入ってくることに拒絶を示すグレースだったが、トミーの献身的な働きに、いつしか心を許していく。

そして、ある日、トミーとグレースは心を許し、キスをする。
2人はサムへの罪悪感を抱えながらも、心が通じ合う。

だが、サムは生きていた。
捕虜として地獄のような経験をして、手を汚して、それでも愛する家族の為に生き延びて、帰ってきた。

生きて帰ったサムを迎え、喜ぶトミーとグレース。

しかし、サムはかつてのサムではなくなっていた。
捕虜の間に経験した地獄で心を病んだサムは、感情の起伏がなくなり、敏感な娘たちは彼に怯え、サムも娘たちとどう接していいか分からなくなっているようだった。

変わってしまったサムに、戸惑うグレースとトミー。

そして、サムは自分の居ない間に親しくなったトミーとグレースの間にある変化に気付く・・・。


戦争によって壊されてしまった青年とその家族の、再生の物語。


サムは一緒に捕虜になった部下を、その手で殺させられている。
そのトラウマを抱え、そして、それを誰にも言えないまま心に鍵をかけてしまう。

だが、鍵をかけられた彼の心は、出してくれと叫ぶ。

そんな自分の心の傷と戦うサムの目の前に、自分が居ない間に親しくなった愛妻と弟。
妻と弟に怒りの矛先を向けることで、サムは自分の心を守ろうとする。

でも、そんなコトが上手くいくわけがない。
家族の為にあの地獄から帰ってきたハズなのに、帰ってきた自分が家族を傷つけてしまう。

そして、怒りの矛先は、自分へと向かった。

だが、そんなサムを見捨てずに、救うのも、また家族。


ラストシーンが静かで、それでいて心に響く。


最終評価 A−


サム役のトビー・マグワイアは、スパイダーマンのイメージから脱皮する作品になりましたね。

てか、ナタリー・ポートマンが美しすぎる。



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May 07, 2011

マジック

マジック


伝説級の名作を観ようシリーズ。その2。

1978年製作。
リチャード・アッテンボロー監督。
アンソニー・ホプキンス主演。

「羊たちの沈黙」シリーズのレクター教授の原点となったと言われるサイコスリラー。


コーキー(アンソニー・ホプキンス)は売れないマジシャン。
マジックの腕はあるのに口が立たない彼は、場末のナイトクラブでこき下ろされ、みじめな思いをしていた。

だが、1年後。
腹話術人形のファッツと共に舞台でマジックを見せる腹話術マジシャンとして大ウケ。
ショービズ界のプロデューサー・ベンの目に留まり、ニューヨークの舞台を踏み、地方のTVに出演し、遂にはメジャーTVにさえ出演のオファーがあるまでになっていた。

だが・・・、成功を手にしようとする今、彼は心を病んでいた。

神経質で口下手なコーキーは、舞台を下りてからさえ、いつも一緒のファッツがコーキーの本心を語るようになっていた。
いつしかコーキーはファッツなしでは居られなくなり、ファッツと離れる事も、黙らせる事も出来なくなっていたのだ。

遂にビッグな契約をしようとする時、コーキーはファッツと共にニューヨークから、かつて高校時代を暮らした田舎へと逃げ出すのだった。

そこに居たのはは、かつて憧れた女性ペグ(アン・マーガレット)。
高校時代には想いを伝えられなかった彼女は結婚していたが、今は夫との間が冷め切っていて、再会したコーキーの想いを受け止めてくれた。

ペグとの関係に浮かれるコーキーだったが、彼を追ってベンが現れ、ベンに病を見抜かれてしまうことで状況は一変する。

精神病院へ受診を促すベン。

このままじゃ自分は精神病院行きになる・・・。

コーキーが追い詰められた時、ファッツが彼に囁いた 

「アイツを殺しちまえよ・・。」 と。


孤独で神経質なマジシャンに与えられた、自分の本心を語ってくれる腹話術の人形。
初めは道具だったソレが、舞台での相棒になり、舞台を下りてからも依存し、そして、いつしか人形に操られるようになっていく。

ファッツに唆されるままに殺人を重ねていくコーキー。
それは、まるでファッツの狂気にのまれて行くコーキーが被害者ようだが、その実体は当然ながらコーキー本人の狂気であり、繰り返す殺人を起こしたのは彼の心。

暗いトーンの映像とまるで生きているかのようなファッツの存在感、そして狂いゆくコーキー。
狂気と正気の間で揺れながら、人形に支配されて破滅に向かっていくと言う超難易度の役を、若かりし日のアンソニー・ホプキンスが見事に演じる。
圧倒的な存在感を持ち、この作品の恐怖を一手に握るファッツを動かし、その腹話術の声さえもアンソニー・ホプキンス自らの演技だと言うのだから恐れ入る。
この作品は、アンソニー・ホプキンスのワンマンショーと言っても過言じゃない。

イマドキの手馴れた丁寧な説明などはないので、ストーリーが掴み難い部分はあります。
また、ストーリーも唐突な展開だったり、御都合な部分もあります。

でも、その辺を吹き飛ばす、リアリティと迫力があります。

最後までドキドキする展開の完成されたサイコスリラーでした。


最終評価 A


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March 04, 2011

曲がれスプーン

曲がれスプーン


見えないモノ、不思議なモノ、いわゆる超常現象を幼い時から信じる新人ADの桜井米(長澤まさみ)は、素人出演の超常番組を担当している。
でも、出てくる人、出てくる人、インチキばっかり。

下がる番組の視聴率と評判。 このままじゃ番組が・・・。

米は、自分の出世と夢をのせ、本物の超常現象を求めて日本全国を巡る旅に出た。

でも、やっぱりインチキばっかり。

米の旅は続き、そしてクリスマス・イヴを迎えてしまった。


一方その頃。
超能力を信じ、超能力の練習を続けるマスターが営む喫茶店「カフェ・ド・念力」で、本物のエスパー達が年に1度のエスパーパーティーを開いていた。

ソコへ現れたのは「カフェ・ド・念力」の新人、「細男」なる能力を持つ男・神田。
いつも隠している超能力を思う存分に使える仲間だけのパーティーで安心していたエスパー達は、神田にそれぞれの能力を披露する。

だが、実は神田は細い場所を通れるだけの、ただのビックリ人間。

そして、神田を取材する為に、米が「カフェ・ド・念力」のドアを叩いた。
果たしてエスパーたちは、自分たちの秘密を守りながら米を無事に帰すことが出来るのか?


「踊る!大捜査線」「UDON」の本広克行監督。

ソコソコ笑えるエンタメ作品。

舞台演劇の映画化らしいテンポの良さ。
「喫茶店」という限定環境で、上手く良く話が繋がる

でも、まぁ、オチが弱い。

とにかく、リズム良く繋げ、盛り上げた話の、オチが、弱い。

んー。 途中、途中は笑えるんですけどね。


最終評価 B


ただ、この作品は「みぃつけた」ファンには堪らない。
なぜなら、スイちゃんと「なんかいっす」の三宅弘城さんが出てるから。

あと、本広シリーズの「サマー・タイムマシン・ブルース」のネタがちょいちょい出てきて嬉しい。

ん。それだけ。


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February 14, 2011

ミレニアム ドラゴンタトゥの女 (映画版)

ミレニアム


原作の圧倒的な面白さにハマッてしまったので、さっそく映画版にも手を出してしましました。

ストーリーの要約は原作レビューの方でお願いします。


当然ですが、映画版は原作に比較して随分とアッサリした内容になってます。
ストーリーの中核である「ハリエット・ヴァンゲルの失踪事件」に焦点を当て、そこの展開だけを抽出したような内容。


主人公・ミカエルのジャーナリストとしての話、葛藤、男女関係、差別やナチズムなど、語るのに時間がかかったり、映像化が難しい部分はザックリとカット。
もう1人の主人公・リスベットの人物背景・社会背景、ミカエルに興味を持っていく過程もザックリとカットされている。その為、リスベットが単に近寄り難く、暴力的なエキセントリックなだけの女性に見えてしまうし、ミカエルへの関わり方が唐突。
「ハリエット・ヴァンゲルの失踪事件」に関してもヘンリック・ヴァンゲルの執拗なまでの40年に渡る調査や、ミカエルの数ヶ月に渡る調査の「厚み」がない為、トントン拍子に進んでいるように見えてしまう。

原作を読んでいる人間ならこの内容でもストーリー展開とシーンの意味を理解できるけど、映画版を見ただけではナカナカ厳しい。かな。
ファンの為の映像化と言う印象が拭えず、原作を読んでいる前提で映画だけで内容を伝えようとしている感じがない。

ただ、原作を読んでいると、原作と異なった展開をしていく場面などもあって「お、どうなるの?」と思わせてくれたりもする。


映画版も悪い作品ではないのだけれど、幾つもの要素が絡み合う原作の一部分を、更にダイジェストで作った感が否めない。
原作の持っている面白さの数分の1といった感じ。





と、まぁ、こう書いてしまうと「映画はダメなんだ・・・。」と、思われてしまいそうですが、いやいや、そうじゃないんす。

僕は今、あまりに原作が良かった為、映画版に対して相当に辛口なのです。
更にサスペンスなのに先を知っていると言う、評価を下すにはアンフェアな状態なのです。
普通に見れば、ちゃんとした作品なのです。


ただ、願わくば、この作品は原作の後に観て頂きたい。



最終評価 B

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November 13, 2010

マイマイ新子と千年の魔法

マイマイ新子と千年の魔法

まだSL機関車が走る昭和30年代の山口県防府市・国衙。
美しい自然に抱かれ、麦畑が広がる国衛は昔、周防と呼ばれた九州の都。

そこで暮らす空想好きの少女・新子。
オデコのツムジがザワめく時、新子の空想が翼を広げる。

千年前の都だった時代から残る道、川、史跡。周防にはまだまだ千年前の暮らしの跡が数多く残る。
新子の空想は千年の時を超えて、千年前の世界で新子は遊ぶ。

ある日、新子の通う学校に東京からの転校生・きいこがやってくる。
きいこと友達になった新子は、自分の想像した千年前の世界できいこと遊ぶ。

きいこや仲間と遊ぶ日々。

だが、新子の暮らしを揺るがす大事件が起こる・・・。


まだTVもない時代の事を「懐かしい」と思う歳ではないのに、なぜか懐かしさを感じるのはなぜだろう。

空想を友達にして暮らしていた新子が、友達と出会い、問題に向き合う中で少しづつ成長していく。
そして、新子の成長が友達たちの成長を促す。

この作品には派手な冒険などはない。ただ丁寧にこどもの暮らしと成長を描く。
その中に秘められた、親子の継承と一生懸命生きる大切さ。

ちゃんと遊ぶ、真面目に生きる。それが千年前から続く世界を今、生きる人間の務め。

穏やかながらも、明日を生きる力をくれる作品でした。


最終評価 B+



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June 22, 2010

MILK

ミルク


1972年。
未だゲイやレズビアンなど社会的に認められていないアメリカ。
社会からホモセクシャルへ向けられる牙は、弾圧に近かった。

そんな社会に風穴を開けた、上院議員ハーヴェイ・ミルク(ショーン・ペン)。

彼はゲイだった。

サンフランシスコで立候補した彼は、同性愛者達からの厚い支持によって保守を打ち破り当選。
ゲイであることをカミングアウトした彼の活動は、虐げられたホモセクシャル達の心の拠り所となり、そして、彼らの社会的地位を著しく向上させた。

彼の活動はゲイだけにとどまらず、黒人、老人、あらゆるマイノリティに力を与え、アメリカ全土にムーヴメントを起こしていく。


そして、1978年
ミルクは凶弾に斃れ、帰らぬ人となった。


今なお、熱い支持を受け続ける偉人、ハーヴェイ・ミルク。
その半生を彼の残した遺言と重ね合わせて描く。


まず、ゲイであるハーヴェイ・ミルクを演じきったショーン・ペンに喝采。
見事としか言いようが無い。
憑依? とか、本気で思う演技力、圧巻。


そして、偏見と差別に晒され続け、自由を求め続けたマイノリティの起こす純粋な力・ムーヴメントに感動。
アメリカの「自由」が、ただ安穏と標榜されたモノではなく、数々の戦いを経て勝ち取ってきたものなんだと再認識させられる。

この作品を観るまで、僕はこのミルクと言う人物を知らなかった。
40歳、遅咲きの偉人。

映画を観終わって、僕の生まれた年に命を落とした彼をもっと知りたいと思った。


最終評価 A

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April 23, 2010

マンデラの名もなき看守

マンデラの名も無き看守


1968年・南アフリカ。
アパルトヘイト政策下の社会。

黒人達の反政府運動は激しさを増し、それに対し政府は苛烈な圧政で応えた。


刑務所の下っ端看守として働くジェームス・グレゴリー。
黒人の言葉・コーサ語を解する彼は、次々と黒人達が送られていくロベン島刑務所で悪名高き政治犯ネルソン・マンデラの担当に抜擢される。

黒人達の検閲官として働きながら、マンデラを監視することになったジェームス。
この大抜擢を上手くこなせば、昇進は間違いない。

だが・・・。

マンデラと出会った時から、ジェームスは心を揺すられていた。

彼がコーサ語を解するようになったのは、少年時代に友情を育んだ黒人の少年がいたから。
そんな彼にとって、アパルトヘイト政策や、黒人を蔑む白人達の言葉はしっくりこない。
そして日々の暮らしの中で目に入る黒人達への暴力。

彼は自分の所属する世界に疑問を抱き、そしてマンデラ達の主張に耳を傾けだす。


27年間の投獄生活を越えて南アフリカに新しい風を起こした男、ネルソン・マンデラ。
彼は、間違いなく、偉人。 

でも、その偉人もたった1人で生きた訳ではない。
家族もあり、仲間も居た。
そして、彼を27年間見つめ続けた看守も居た。

彼と共にあり続けた名もなき白人の看守と歴史に名を残した偉人の交流から、南アフリカの歩みを知る。


ネルソン・マンデラが初めて、自分の人生を扱った内容の映画化を認めた作品。

良い意味で淡々とした、リアリティを追求した真実に基づいた物語。


制度化された差別が、いかに人間の醜悪さを生み出すか。
そして、その差別を超える良心を持つ個人が、いかに誇り高いか。

それを知る。


最終評価 A−





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February 03, 2010

ミラーズ

ミラーズ


ニューヨーク市警に勤めていたベン(キーファー・サザーラント)は、同僚を誤射で殺してしまう。
その後マスコミに追われ、仕事を辞め、酒に溺れ、家庭は崩壊してしまった。

だが、なんとか社会復帰を果たそうと酒を断ち、深夜巡回の警備員の仕事に就く。

彼が担当することになったのは、火災で焼け落ちたデパート。
かつてはニューヨークで1番美しかったデパートは、保険会社との係争中で取り壊すことも出来ないままに取り残されていた。

深夜の巡回。
火災のまま残されたデパートには、焼け溶けたマネキンや、消し炭になった商品。
しかし、そのデパートの鏡だけは、なぜか無傷で綺麗なままだった。

鏡に残る手垢。
それに触れた時、鏡が割れ、彼は手を切った。

その時から彼の見る鏡には異常なモノが写るようになる。
本当は開いていないのに、開いた扉。
焼けただれていく女性。

そして、炎にまかれる自分自身。
その炎に焼かれる時、彼は本当に焼かれるような痛みを感じた。

その後からベンの周囲で次々に起こる奇妙な出来事。

誰かにソレを訴えても、元アル中が語る話。
周囲の誰しもが彼の言葉に耳を貸そうとはしない。

だが、鏡の魔の手は、彼の家族の身に及ぼうとしていた・・・。



設定オチ?


初めの深夜の夜警してる時が1番コワかったなー。

中途半端なCGを使い出したトコからは、もうダメ。 全然コワくない。


元々、この作品は韓国映画のリメイクらしいのだが、こういう精神にくる系のホラーはアメリカ製はてんでダメだね。
結局のトコで血ドバーのVFXとか、CGに頼っちゃうんだもん。

オチが知りたくて頑張ってラストまで観たけど、ラストに向かえば向かうほど怖くなくなっていく悲しさ。

ホラーとして残念。
サスペンスとしてもイマイチ。


キーファーは好きなんだけど「スタンド・バイ・ミー」や「三銃士」のような輝きをジャック・バウワーから感じなくなったのはナゼなのか。


最終評価 B−

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January 26, 2010

迷子の警察音楽隊

迷子の警察音楽隊


イスラエル映画。
カンヌ国際映画祭「ある視点部門」出品、同映画祭で三冠を獲った作品。


エジプトからイスラエルへ、親善の為に訪れたアレクサンドリアのたった8人の警察音楽隊。

見知らぬ土地の空港で、何かの手違いか彼らの迎えが無い。

上手く言葉も通じない異国で、何とか目的地を目指す8人。

彼らが辿り着いたのは、目的地とは1文字違いの小さな町。

彼らに救いの手を差し出したのは、カフェの女主人・ディナだった。



90年代初頭。
中東戦争の火種燻るエジプトとイスラエル。

1979年に平和協定を結んだが「冷たい戦争」は、なお続いていた。

そんな危うい緊張関係の中、片言の英語でコミュニケーションを取るエジプトの警察音楽隊とイスラエルの市民。

たった1晩の邂逅は、少しだけの親近感と、思い出を残す。



なんともとぼけた哀愁のある作品。


ただ、ちょっと僕の期待値が高かったのか。

正直「で?」と聞きたくなってしまう内容。

きっとアラビア語やユダヤ語、英語に精通している人なら、言葉に秘められた意味がきっと異なるんでしょうが、なにせ悲しいかな日本語字幕。
更にはエジプトとイスラエルの間にあるわだかまりも、ピンとこない。

だから、ただ不器用な大人の迷子が来て、現地の人と交流して、帰って行った。
それだけに感じてしまう。


それと、コレは僕の品性の問題なのかも知れないが、女主人・ディナの行動原理が「男が欲しかった。」だけの様に見えてしまうのが悲しい。
だって、初めて会う男達を女1人の自分の家に泊めて、外のバーへ誘い、公園デートし、家に戻って「ワイン飲みましょ。」、で「・・・」では、そうとしか思えない。


ま、カンヌ国際映画祭関連は趣味に大きく左右されますからね。


最終評価 B


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September 16, 2009

燃えよドラゴン ディレクターズカット版

ドラゴン


フォアー!!!

言わずと知れた、ブルース・リーのカンフーアクション。


少林寺で技を磨く男リー(ブルース・リー)は、少林寺の厳しい掟を守り従い、己を高めていた。
そんな彼の元をアメリカ情報局が訪れる。
情報局は、リーにある武術大会への参加をに求めた。

武術大会を開くのは、麻薬の栽培で財を成し、暗黒界のボスとして名を馳せる男・ハン。
ハンも以前は少林寺で学び鍛えていたが、掟を破って教えを悪用し、今では己の欲望の為だけにその力を使っていた。

武術大会は、香港にほど近い絶海の島・要塞島で行われる。
その島はまた、ハンによる麻薬栽培の本拠地でもある。

リーは犯罪の証拠を押さえる為、武術大会の招待者として島へ向かった。


正直、今観るとなんだかなぁ満載ではある。
ツッコミを入れだしたらキリが無いっちゃあ、キリが無い。
ストーリーなんて、あって無いようなモノ。

でも、ブルース・リーの鍛え上げられたアクションに熱くなっちゃうのもまた事実。

とにかく、彼のアクションだけは今でも必見の価値がある。

あけすけな嘘の中にあっても色褪せない、本物(ブルース・リー)の凄さ。

アクション映画の源流がここにある。


なんか、この作品を観ると、ダメですよね。

軽くステップを踏んで「フォアー!!」とか叫びたくなっちゃう。


意味は要らない。 感じろ!!

フォアー


フォアー!!



最後に。
この作品はディレクターズカットじゃないオリジナルをオススメします。
基本ストーリー不要なんだから、余計なシーンが増えるのはこの映画の持ち味を損ないます。


最終評価 A−


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April 20, 2009

マイ・ブルーベリー・ナイツ

マイ・ブルーベリー・ナイツ

ウォン・カーウァイ監督

ニューヨーク。
彼氏に捨てられたエリザベス(ノラ・ジョーンズ)。
別れの理由を知りたくて、深夜に彼の行きつけのカフェを訪れる。
だけど、彼には逢えない。

彼女は閉店の片付けをするカフェのオーナー・ジェレミー(ジェード・ロウ)に「来たら渡して。」と、彼の部屋の鍵を預ける。

何度となくカフェを訪れるエリザベスはジェレミーと親しくなっていく。

「理由を知りたいだけなの。」

「世の中、理由が無い事もあるさ。このブルーベリーパイが売れ残る理由が無いようにね。」

深夜、閉店の片付けをする店で、ジェレミーと喋り、売れ残りのブルーベリーパイを食べる。それが彼女の日課になっていく。

そんな、ある日。彼女はニューヨークを離れる。
見知らぬ土地を転々としながら彼女は働き、様々な人に出会う。

そして、人に出会い、何かを感じるたびにジェレミーに手紙を書いた。

旅が終わり、彼女が見つけたのは・・・。


ウォン・カーウァイ作品も随分と分かりやすくなった。
「恋する惑星」とかは僕の理解を越えてて、良く分からなかったけど、この作品とかはテーマも内容も分かりやすかった。

恋の終わりからどう立ち直るのか。
それに時間が掛かる人も居るし、すぐに立ち直る人も居る。
人それぞれ。それで良い。

まぁ、わかりやすい分、ごくごく普通の映画でしたけどね。


主演のノラ・ジョーンズの歌う挿入歌も映画の雰囲気に合ってて良かった。
ジュード・ロウは格好良いし、旅先で出会うナタリー・ポートマンはエロ格好良い。

90分程度と軽めに見れて、ちょっと良い雰囲気のある恋愛映画。

たまには、ね。恋愛映画も良いじゃない。


最終評価 B


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February 08, 2009

モンスターズ・インク

モンスターズインク

ディズニーのフルCGアニメーション映画。
2001年公開。


モンスター達の住む異世界モンスターシティ。
そこでは子供達の悲鳴がエネルギーとなり、街を動かしている。

でも、気をつけなくてはいけない。
子供の悲鳴はエネルギー。だけど、同時に子供の存在自体はモンスター達にとって脅威。
子供の靴下1つがモンスターシティに持ち込んだだけで、どんな災害が起こるか分からない。

そんなリスクと引き換えにしても、街を動かしていく為、モンスター達は子供に悲鳴を上げさせなくてはならない。

子供の悲鳴を集める会社「モンスターズインク」。
その会社のエース・青い毛の怪獣サリーは、悲鳴獲得ランキング1位を相棒の1つ目オバケ・マイクと共に走っていた。

そんなある日。

1枚取り残された人間世界へのドアを見つけたサリー。

ふと、開けた1枚のドアからトラブルはやってきた。

人間の子供ブーがモンスターシティに迷い込んでしまったのだ!!


果たしてサリーとマイクは、ブーを無事に人間の世界に戻せるのか・・・。


意図せずして鑑賞。
ピクサーのフルCGアニメは嫌いじゃないのですが、モンスターズインクは観たことありませんでした。

ん。安心して楽しめる作品でした。
初めからラストが分かってる安心感。定番ゆえに、ソレに乗っかって楽しめる作品でした。


ただ、辛口コメントをするならば、子供の感情の起伏がエネルギーに変換される辺りの説明が非常に曖昧です。
ストーリーの中核になるべきシステム部分なので、もう少し納得感が欲しかった。

あと、ナゼに子供が危険とされているのかが、全く説明も無いままってのはどうでしょう?
誰かが、何らかの意図で「デマ」を流して、それをモンスター達に信じさせているのには理由があるハズ。
ここも疑問が残りましたね。

最初の世界設定とかの説明がもう少し分かり易ければよりベターかと。
この辺の納得感があれば、もっとストーリーに入り込めた。かな?


なーんて、大人目線がこの作品に必要かどうかは不明っす。


最終評価 B


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January 28, 2009

もののけ姫

もののけ姫

映画で英語パート

ストーリーが頭に入った映画で英語を学習する。一応、勉強的な遊び。

バック・トゥ・ザ・フューチャーが終わってしまったので、スタジオ・ジブリシリーズを勝手にスタート。

今回は「もののけ姫」いや「Princess Mononoke」。
残念ながら英語吹き替えがあっても英語字幕が無かったので、なんと英語のみでの鑑賞。

果たしてどこまで聞きとれるやら・・・。



まだ神や精霊と人が共存していた時代。

人間の世界は権力闘争による戦争が絶えず、疫病がはびこり、世は荒廃していた。

平和な東の村の青年アシタカは、村を襲ったタタリ神の呪いを受ける。
呪いは徐々にアシタカの体を蝕み、いずれ彼の命を奪う傷。

村の呪術師・オババは占う。
西に、アシタカに呪いを与えたタタリ神をタタリ神へ変えた原因がある。
その原因を突き止め、タタリ神の怒りを抑える事が出来れば呪いを解く事が出来るかも知れない。

アシタカは1人村を離れ、西を目指す。

アシタカの辿り着いた東の森。
荒ぶる神々と森を開拓する人間の争う土地。

そこでアシタカが出会ったのは、犬神モロに育てられた少女・もののけ姫だった。



自然破壊。人の欲。差別。信仰。生と死。
複雑に絡まり合う深いテーマを内包した叙事詩「もののけ姫」。
宮崎駿作品が好きな僕には堪らない大人向けの作品。

正邪混濁。何が正しいかなんて分からない。
人間社会の中で差別され、はじき出された人々をまとめ上げ、危険で誰も分け入らなかった「もののけの森」を開拓したエボシ御前。
自分達の森を破壊され、怒れる神々の化身達。
森を守る為にエボシを殺そうとするモロともののけ姫。

どの立場も、それぞれに理由がある。

そして、それらを超越する「生と死を司るシシ神」。


人は醜い。でも、生きなくてはならない。
自分の生きる為の闘いが、他者に、他の勢力に、他の生物に、自分を育てた自然に、牙を剥く。
牙を剥かずには生きられない。人の業。

牙には牙を。
他者は、勢力は、生物は、互いに生きる為に争い、殺し合う。

でも、自然はただあり続け、人を、生物を、生命を受け入れる。

やっぱ良いなぁ、もののけ姫は。



アニメの英語訳は聞き取りやすいです。
まぁ、難しい言葉が連続する辺りは「なんとなく」で流しましたが、一応、半分以上は聞き取れ(と思う)ました。

でも、英語版を聞いてると惜しいね。てか、勿体ない。

「静まりたまえ、荒ぶる神よ。」が「Stop! Stop! Please!」になってしまう。
タタリ神ももののけも「Demon」でひとくくりだし。

んー。もうちょっと表現がアレなんだけど・・・。と思わずにいられない。

でも、まぁ、仕方ないのも分かる。
自国の言語で他国の文化を理解するのには限界はある。

やっぱし、そう考えると英語学習は英語圏文化理解には欠かせないんだよなぁ。


よし。英語。まだまだ頑張ります。


最終評価 A (初回鑑賞時評価)



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September 20, 2008

めがね

めがね

海以外は何もない島。
そこにあるのは浜辺のかき氷屋と民宿「ハマダ」。
あとは朝の「メルシー体操」。

やることと言ったら、なーーーんにもしないで、たそがれるコト位。

そこにフラッとやってきたタエコ(小林聡美)はハマダに集まる不思議な人々と出会う。

なーんもない島の、なーんもない時間。
ゆっくりと時間だけが過ぎていく。

初めは耐えかねるタエコだったが、徐々に島の過ごし方と人々との関わりに安らぎを覚えていく。


「かもめ食堂」のメンバーが忙しい現代人に再び贈る、ゆっくりした時間。


本当の豊かさとは何か。
そんなコトをゆっくりした時間と、美しい風景が教えてくれる。

観る人が観れば、ただのツマランまったりとした映画。
観る人が観れば、癒し。
観る人が観れば、珠玉の時間。

忙しくて映画なんか観てる時間の無い人に贈りたい映画。


小林聡美さん素敵。
もたいまさこさん素敵。
市川実日子さん、まぁ、フツー。でもそこが良い。
加瀬亮さんが自然に謎の人で格好良い。

最終評価 B+



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August 26, 2008

魔法にかけられて

小休止その◆
この辺は飛ばしていきますよ。

魔法にかけられて

白雪姫、シンデレラ、美女と野獣・・・。
ウォルト・ディズニーの贈る、新しいプリンセスストーリー。

おとぎの国アンダルシアで運命の人との愛に満ちたキスを夢見るジゼル。
動物たちと楽しく歌い暮らす彼女は、ある日、夢に見たままの王子・エドワードに出会う。
一目見て互いを運命の相手と信じた2人は、その日に結婚を決める。

だが、王子の母、女王ナリッサは悪い魔女。
息子たちが結婚し、自分の王位を譲ることを許さない。

ウェディングドレスに身を包み、城にやってきたジゼルをナリッサは魔法の井戸に付き落とした。
ジゼルが魔法の井戸を抜け、着いた先は現代のニューヨーク。

足早に歩き去る人々、ウェディングドレス姿のイカレ女を構う人は居ない。
誰も彼女に手を差し伸べてくれない。
誰も彼女の問いに答えてくれない。
おとぎの世界の力は何も通じない現実の都市でジゼルは途方に暮れる。

そんな時、ジゼルはシングルファザーの弁護士・ロバートとロバートの娘・モーガンに出会う。
初めは互いの常識を否定し合い、理解し合えない2人。
だが、少しずつ2人の距離が近づきだす。


ディズニーが長年にわたって築き、成功してきたプリンセスストーリーを自らがパロディ化。
しかし、それは単なるパロディで終わらず、おとぎ話の単純な子供向けの愛を、等身大のお互いを理解し受け入れる大人のラブロマンスへと昇華している。

今までの歌い踊って上手くいく夢物語のミュージカル調ディズニー作品をイジることによって、ストーリーに笑いとテンポが加わって、メインストーリーが際立ってくる。

思ったよりもずっと良い作品。ベタなラブストーリーを見るよりずっと良い。

やるなぁ、ディズニー。少し見直しました。
まぁ、ストーリー展開とか最初っから分かってるんだけどね。

てか、リアル世界に出てきたエドワード王子がウザくて、バカで凄く良い。
でも、イイ奴だなぁコイツ。

最終評価 A−

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August 10, 2008

モーターサイクル・ダイアリーズ

モーターサイクル・ダイアリー

キューバでカストロと共にゲリラを指導し、革命の原動力となった革命家チェ・ゲバラ。
本名をエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。
「チェ」はスペイン語で「ねぇ、君。」と呼びかける時に使う言葉。それが彼のあだ名となり、彼自身をさす言葉になった。

そのチェ・ゲバラの若き日の南米旅行を綴った「モーターサイクル南米旅行記」をロバート・レッドフォードの発案でウォルター・サイレス(セントラル・ステーション)監督が映像化したロードムービー。


アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスで、若き日のエルネストは医学生として将来を約束されていた。
喘息持ちでありながらラグビーで相手を潰す彼を、友人達はフーセル(激しい心)と呼んだ。
彼はレーンに乗った自分の人生に疑問をおぼえる。
冒険旅行への好奇心も手伝って、友人のアルベルト・グラナードと共に1台のバイク・ポデローサ号にまたがり、南米を巡る旅に出た。
ブエノスアイレスを出て南へ。パタゴニア、チリ、ぐるりと南米を回り、アンデスの山を越えて、マチュ・ピチュを巡り、ペルーのハンセン病患者療養施設、終点はベネズエラ・グアヒラ半島。
総行程1万キロを超える旅。

純粋で、真っ直ぐすぎる青年・エルネストが旅の中で多くの人と出会う。そして、貧しさや、社会の構造への疑問とも。

放浪の末、彼は旅を始める前の彼とは別の人間になっていた。


若さゆえの無茶や、バカバカしい行動の楽しさ。
広がる南米大陸。アンデスの山々とマチュ・ピチュの美しさ。
巨大な資本主義によって搾取される南米の人々。

ただのお坊ちゃんだったゲバラを革命家に変える基礎を作った旅。

淡々と風景や旅の様子を映し出すロードムービーに当たりは少ない。
本気で作れば、普通の青年の変哲の無い貧乏な旅になる。
盛り上がるようにすれば、嘘になる。
ただ風景を映しても意味は無い。
その旅の中で、主人公が何を目指すのか、何を見つけるのかに共感出来なければ感動はない。

この映画は誠実に作られたロードムービー。
だから、大きな盛り上がりは無い。

でも、見た後の心には何かが残る。

男の子なら1度は憧れる放浪の旅。本当に旅に出る人は少なく、その旅で何かを見つけられる人は更に少ない。

憧れても、冒険に出れない、出ない男が嫉妬を込めて、画面を睨む。

最終評価 A

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April 27, 2008

地下鉄(メトロ)に乗って

地下鉄に乗って

絶縁状態の父親が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。そこに突然、亡き兄が姿を現す。兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の東京だった。ほどなくして真次は無事現在に戻ってくるが、後日、今度は恋人の軽部みち子も一緒に昭和21年に遡り、闇市でしたたかに生きる若き日の父・小沼佐吉に出会う。

大都会・東京の地中深く縦横無尽に張り巡らされた地下鉄路線。多くの人々にとっては何の変哲もない日常の移動手段に過ぎない。そこから逸脱し、過去に旅する主人公の真次とみち子は、図らずもお互いの絆を深めることになるのだが。

演じる堤真一、岡本綾と一緒に見る者も、地下鉄の轟音と共に過去へ連れ去られる。直木賞作家・浅田次郎の自伝的要素の強い同名小説を原作に、一筋縄ではいかない父と子の愛憎や、愛する男を幸せにするために非情な決断を下す女心がエモーショナルに描かれる。大沢たかおが出征直前の若者から、威圧的な父親までを一気に演じれば、真次を過去に誘う恩師役の田中泯が圧倒的な存在感で異彩を放つ。
               
goo映画より


またしても早朝から観てしまいました。
ちょっと手抜きで、ストーリーはgoo映画からの抜粋です。

地下鉄と言う日常と、時間を越えるファンタジーそれが嫌味じゃなく程良く混ざった、少しだけ悲しい話。

gooでは「恋人」とされている岡本綾演じるみち子は真次の「不倫相手」。
間違いなく真次が主人公だし、ストーリーも真次が反発し続けてきた父親の若い時代を知り、少しづつ許していくってのが中心。
なんだけど、僕には脇役のハズのみち子の抱えるストーリーが重かった。

なんか、時間を超えるって言うファンタジー部分に細かい突っ込みを入れるのも無粋なので「あぁ、時間を超えるんだな。」位で見るのが良い。かな。

ただ、このラストで良いのか?って疑問が僕には残りました。
あ、真次じゃなくて、みち子の方ね。

最終評価 B+

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April 20, 2008

舞妓Haaaan!!

舞妓Haaaan!!

カップラーメンメーカのしがない一介のサラリーマン・鬼塚公彦(阿部サダヲ)。
ハンドルネーム「ぼん」。

彼の行動原理は「舞妓」
とにかく舞妓。舞妓。舞妓。
そう、京都にいる、和服の、白塗りの、アノ舞妓。舞妓命。

中学生の時に修学旅行で迷子になり、舞妓に出会った彼はそこから舞妓フォーリンラヴフォーエヴァー。
舞妓しか愛せない男になった。

夢は舞妓と野球拳をする。ただそれだけ。
それだけの為に彼は、ありとあらゆる方法で愛する舞妓の為に生きるのであった・・・。


脚本 クドカンこと宮藤官九郎。
監督:水田伸生。

出演・阿部サダヲ 柴崎コウ 堺真一。

豪華キャストで贈る、最上級のコメディ。


ただただ、オモシロい。
とにかくイキオイ。
歌い踊るからミュージカルですか? いやいや、ただひすらにコメディです。
はじめから終りまで、怒涛の勢いで押し切られる。
本当にノンストップ。
流石はクドカン。

でも、ただ単に阿部サダヲ演じる公ちゃんの無茶苦茶だけかと言うと、そうでもない。
公ちゃんの成長、彼女役の柴崎コウの成長、そして二人の関係。
ヒューマンドラマもしっかり組み込んで、最後には少し良い話になる。
ヘタ気なコメディ+ヒューマンドラマは駄作の匂いがプンプンですが、これはヒューマン部分が程良い調味料になって話全体をまとめてくれたって感じ。
流石です。

ただアホになって笑いたい時には最高の映画。

最終評価 A

know_the_base at 08:57|PermalinkComments(2)TrackBack(0)