映画 ら行

August 14, 2016

ルドルフとイッパイアッテナ


2016年・日本映画

こどもの時に何度となく読み返した本「ルドルフとイッパイアッテナ」がCGアニメ化。
大好きな本だったので娘を連れて、劇場へ観に行きました。


可愛がられて育てられていた黒い子猫のルドルフは、小さな好奇心と冒険心から家を出てしまう。
そして、魚屋に追いかけられ、逃げ込んだトラックが走りだす。

着いたのは、見知らぬ街。

そこでルドルフは、大きなトラネコに出会う。
小さな子猫のルドルフを脅すトラネコ。

だが、いかつく、誰もが恐れるトラネコに、世間知らずの子猫は真っすぐに対抗する。
その姿に何を感じたのか、トラネコはルドルフに野良猫としての生き方を教えだすのだった。

「お前、名前は?」

「僕はルドルフ! あなたは?」

「俺? 俺か。 俺の名前は、いっぱいあってなぁ。」

「イッパイアッテナ? イッパイアッテナっていうんだね!」

小さな黒猫・ルドルフと、字が読めるボスネコ・イッパイアッテナの奇妙な師弟関係が生まれる・・・・。


内容的には、「ルドルフとイッパイアッテナ」と、続編の「ルドルフともだちひとりだち」までを駆け抜ける感じ。


夏休みファミリー映画のお手本と言える作品。

冒険、ユーモア、学び、感動。
親がこどもに映画で見せたい全てが詰まっている。

原作ファンからすると、ルドルフを可愛く描きすぎの嫌いはある。
内容もかなりダイジェスト。
でも、原作に誠実な内容で、好感が持てる。


ある人はボスと呼び、ある人はトラと呼ぶ。
呼ぶ人が呼びたいように呼ばせ、それぞれの人と上手い距離感を築いて野良猫ライフを生き抜くイッパイアッテナ。

誰がどう呼ぼうと、自分は自分。

揺るがない芯のある大人の格好よさを持つトラネコに惚れる。


まぁ、そうは言っても、字が読めるネコと言うのは、こうして映像にされてしまうとかなり突飛な設定ではある。

ただ、字が読めるということで、辞典を読めるようになって世界が翼を生やしたように広がったり、道路標識を読めるようになることで自分の行きたい所へ行けるようになる。

ルドルフが字を読めるようになっていく過程は、「学ぶ」ことの根源的な喜びに満ちている。


可愛く、楽しく、ハラハラどきどき、ちょっと切ない。

小学生のこどもが居たら、オススメ作品。


最終評価 B+


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May 10, 2016

レジェンド・オブ・フォール / 果てしなき想い

レジェンド・オブ・フォール [DVD]
ブラッド・ピット
Happinet(SB)(D)
2015-07-24


1994年・アメリカ映画


アメリカ開拓時代。
インディアンと共に生きることを選んだ元将校の父に育てられた3人の兄弟。

長男のアルフレッド。
次男のトリスタン(ブラッド・ピット)。
三男のサミュエル。

サミュエルが大学で出会った女性スザンヌと婚約し、父の元に帰ってきた。

だが、サミュエルはドイツ軍との戦争に身を投じると言いだし、それにアルフレッドが同調。
父は強く止めたが、2人の意思は固かった。

トリスタンは2人を死なせないため、2人に同行することを選ぶ。

無情な戦場は、兄弟の運命と生命を翻弄していく・・・



三男のサミュエルが無鉄砲かつ、馬鹿すぎ。
兄のお守りを疎んじ、兄の目を盗んで勝手に斥候を引き受けて前線に出て死亡。

その死に立ち会ってしまったトリスタンは、神を呪い、責任を感じ、狂戦士化。
なぜか無敵で無傷で大暴れ。

その後、心に傷を負ったトリスタンが帰還。
速攻でスザンヌとちゅーして、ベッドでヌルフフフフ。

でもトリスタン君は心の傷があるから色々と全部を捨てて、旅に出ちゃう。

何年間も音信不通のトリスタン。

一方、事業に成功し、議員にまでなるアルフレッド。
でも、愛しのスザンヌはトリスタンを待つ。


冒頭からの1時間のナンダコレハ感が凄い。

う、うん。

なんだろな。

このサミュエルの適当な扱われ方と当て馬感。
そして、1番マトモで、1番の成功者なのに、いたたまれないなアルフレッド。

自由で無敵でやりたい放題だな、トリスタン。


なんだ、これ?
全く共感できないけど、欧米人なら分かるの?

ヒューマンっぽい作品でこんなに共感出来ない作品て、なかなか無いな。


最終評価 C


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April 12, 2016

ルパン三世(実写版)

映画 ルパン三世 ORIGINAL SOUNDTRACK
Aldo Shllaku
ユニバーサル ミュージック
2014-08-27


2014年・日本映画

モンキー・パンチ原作の御存知ルパン三世。
その実写化作品。

まぁ、無茶するよね。


あらすじ
絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。
手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世(小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。
銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。
yahoo映画より


ルパン三世に小栗旬。
次元に玉城鉄二。
石川五右衛門は綾野剛。
峰不二子は黒木メイサ。
銭型警部が浅野忠信。

役者さんたちは、結構ハマってました。

ストーリーとかさ。
演出とかさ。
そういう映画じゃないじゃん?

観客だって、それは分かってて観るネタ映画。

それを前提として。
思ってたより悪くなかった。いや、本当に。

めちゃめちゃお金をかけたコスプレコントだと思えば。

キャラクターの設定とかも大分イジってあるので、ルパン三世のキャラ感だけを借りてきた全くの別物として観るのが吉。

多分、作り手側もコント感を意識してやってんじゃないかなーと思うフシが多々ある。

特に浅野忠信。
絶対に狙ってる。

インターポールだっつってんのに、握ってるマイクロフォンに埼玉県警って書いてあったり。
そもそも浅野忠信の演技がコントに寄せてるもんね。


流石に役者さんのやる本気のコスプレは違う。


最終評価 B−


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February 15, 2016

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン [DVD]
ジャスティン・チョン
ビクターエンタテインメント
2015-09-02


2014年

1980年代のアメリカでは、不法移民が急増したため移民改革統制法が成立するものの、逆にスネークヘッドと呼ばれる密入国ブローカーたちが暗躍することに。
数百万人もの密入国者が続々と押し寄せ、あらゆる悪が人々をむしばんでいた。
そんな中、サミー(ジャスティン・チョン)とスティーブン(ケヴィン・ ウー)は密航船で中国からニューヨークにたどり着く。
yahoo映画 より

移民として流れ着いたアメリカ。
治安もクソもないチャイナタウンで、兄弟の様に育った2人の少年。
当たり前のようにチャイニーズマフィアに入り、命じられるまま人を殺す。

そして、2人は地位を高め、大人になる。

その頃、チャイニーズマフィアは抗争に次ぐ抗争の真っただ中へと突入していく。


バイオレンス、バイオレンス、バイオレンス。

内容は復讐に次ぐ復讐。
集団でのリンチ、報復のリンチ、リンチ。

暴力が次の暴力を呼び、不測のトラブルを招き、更なる落とし穴に落ちる。

光の見えない泥沼。
ジワジワと追い詰められ、ただただ堕ちていくだけ。

んー。

流石に胸糞悪くなる。


最終評価 B−


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November 06, 2015

るろうに剣心 伝説の最期編



いよいよ国取りに動き出した志々雄真実(藤原竜也)は、軍艦で東京湾に入り込み、明治政府を恫喝した。

志々雄真実は国取りの余興に剣心の身柄を要求する。

一方、京都の戦いの中で薫を助ける為に海に落ちた緋村剣心(佐藤健)は浜に打ち上げられ、その剣心を救ったのは飛天御剣流の師匠・比古清十郎(福山雅治)だった。

飛天御剣流の奥義伝授を願い出る剣心に、清十郎は容赦のない剣を振るう。
師の圧倒的な剣の前に、死を意識した剣心は、自分の心と向き合うのだった・・・


先週に引き続き、金曜ロードショーにて劇場版るろうに剣心の後編を鑑賞。
いやー、ノーカットとは言え3時間はなげーな。

そして、相変わらずゲームとか、解説とか、余計な色々を盛り込んでくるなぁ。〉金曜ロードショー

まぁ、金曜ロードショー批判はいいとして。


剣術エンタメとして、るろうに剣心は良い出来です。

佐藤健かっけぇ!

るろうに剣心の実写化と思わず、ハイスピード剣術アクションとして見るが吉。

原作を読んだのは随分と前で、細かい部分を忘れてるのが、かえって良い。
実写版のストーリーや、設定の食い違いが気にならないで済む。

それに実写版はかつて緋村が「人斬り」だった過去の重さも描いているのも良い。
剣心が単なる良い人ではなく、後悔の過去を抱えたひとりの人間に見える。


ただ、最後の志々雄との戦いが盛り上げようとし過ぎて演出過剰。

志々雄が強いからって、剣心、左之助、蒼紫、斎藤の4人がかりはどうだろう。
いや、それ以前に、蒼紫と斎藤はワープが使えるとしか思えない御都合パワー炸裂してるしなぁ。

最終決戦がちょっと残念。


最終評価 B+



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October 30, 2015

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編 通常版 [DVD]
佐藤 健
アミューズソフトエンタテインメント
2014-12-17


明治維新の闇に生き、多くの志士を暗殺した人斬り抜刀斎(佐藤健)は、刀を置き緋村剣心として明治の太平を生きていた。

剣心を受け入れた薫(武井咲)との平穏な日々に、暗雲が立ちこめる。

ある日訪れた、明治政府の重鎮・大久保利通からの呼び出し。
大久保は、剣心の後を継いで暗殺を担った志々雄真実(藤原竜也)の存在を語る。

暗殺に暗殺を重ね、明治政府の根底を揺さぶる闇を知る志々雄は、秘密を守る為にその明治政府からに裏切られ、命を狙われる。
だが志々雄は生き延び、明治政府転覆を狙う武闘組織を作り出した。

やっと訪れた平和を守る為、剣心は再び剣をとる。


金曜ロードショーにて鑑賞。
前にシャーロック・ホームズで散々批判したネタバレテロップはやめたらしい。

まぁ、当たり前だね。


さて、実写版るろうに剣心の第2作です。

アクションシーンや漫画からの再現率など、思わぬ高評価となった、るろうに剣心。
その続編は、原作でも人気のある志々雄編を前後編にして描く。

高速の剣術・飛天御剣流を実写化したアクションは健在。
漫画実写化らしい、トンデモも健在。
そして、志々雄に藤原竜也、神速の宗次郎に神木隆之介と、相変わらずの豪華キャストは実力も十分。

漫画実写化として、エンタメ作品として、なかなかの完成度。
今回も単純にアクション映画として楽しめます。


原作との設定違いとか、時代劇としてとか、色々言おうと思えば言うことは出来るけど、それは野暮かな。
だって、コレ、ジャンプ漫画のるろうに剣心だぜ?

ジョーク部分を笑って流すくらいは、織り込み済み。


まぁ前後編の前編なので、この作品単体では詰め込み感の割に尻切れ消化不良。

後編も観ます。


最終評価 B+

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September 09, 2015

ルーシー

LUCY/ルーシー [DVD]
スカーレット・ヨハンソン
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2015-07-23


2014年
リュック・ベッソン監督作品。


人間は、脳のたった10%しか使っていない。

クラブで出会ったリチャードに騙され、中身の分からないアタッシュケースを届ける事になってしまったルーシー(スカーレット・ヨハンソン)。

届け先のチャンと言う男は、チャイニーズマフィアのボス。
なんの事情も分からないまま屈強な男たちに拐われたルーシーは、血みどろの死体が転がる豪華なペントハウスに連れてこられる。

チャンに指示されるままにアタッシュケースを開けると、中に入っていたのは新型の麻薬・CPH4。

ルーシーは自由を奪われ、気が付いた時には外科的に腹の中にその麻薬を詰め込まれていた。

ルーシーは、新型麻薬の運び屋にされたのだ。

目隠しのまま運ばれた部屋で暴力に晒されたルーシーの腹の中で、麻薬の袋が破れる。

異常な感覚がルーシーの全身を襲い、ルーシーは再び意識を失う。

次に目覚めた時、ルーシーの脳は最大限の機能を発揮しだす。

生まれてからの全ての記憶を取り戻し、地球の自転や重力さえも感じる超感覚が目覚める。
ルーシーの脳力は、止まることなく加速していく・・・


人間の脳はほんの1割ほどしか使われていない。
頭の中がほとんど空洞化、脳がわずかしか存在しないのに44歳まで普通に暮らしてきた男性がいた事からも、人間の脳の可能性は果てしないことは間違いない。


では、その脳の全ての力を解放したらどうなるのか?


人知を超えて神の如き力を発揮いくルーシーの暴走は、アクション映画と言うよりも恐怖を伴うスリラー。

そしてラストには時空を超えて、人類の始祖の記憶を辿って恐竜世界へ?

そんな時空さえも超えてしまうルーシーの壮大な宇宙創成物語に対し、鉄砲でルーシーを殺そうと頑張るチャイニーズマフィアは対立軸足りえるのか。

とりあえず、チャイニーズマフィアが、哀れで滑稽。


行くとこまで行っちまったトンデモ映画。

巨匠って人種は、どっかでこういう「人間とは」みたいな理解超越作品を撮らないと気がすまないのだろうか。
いや、巨匠だからこんなんを撮っても許されるってダケの話なのか。


ハイセンスを突き詰めたらシュールなギャグになってしまったという感じ。


最終評価 C+


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January 29, 2015

レッド・ブロンクス

レッド・ブロンクス [DVD]
ジャッキー・チェン
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-06-15


1995年・アメリカ映画
ジャッキー・チェンのアメリカ進出作品。

叔父の結婚式に参加する為にニューヨークを訪れたクーン(ジャッキー・チェン)は、ちょっとしたトラブルから街のチンピラ集団と関わるようになってしまう。

カンフーの達人であるクーンに痛い目を見せられたチンピラたちは、執拗なまでにクーンを狙う。

そんなトラブルの中、クーンとチンピラ達は巨大組織の犯罪事件に巻き込まれてしまうのだった・・・・。


ジャッキーの生身アクションを骨の髄まで堪能する、純粋アクション映画。

ストーリーは無いようなもの。

万引きをとがめられた街のチンピラが異常なまでの執念でジャッキーを狙い、やることなすこと相当ヒドイ。
バイクの集団がスーパーマーケットに乱入して店をメチャメチャにしたり、街を壊す壊す、暴れる暴れる。
立体駐車場の屋上からジャッキーが乗ってるってダケで車を落としたりする。

コレ、やりすぎ。
フツーに人死にが出るレベル。

そのくせ、本物の犯罪組織が出てくるとヘニャヘニャになり、最後には助けてくれたジャッキーに「ありがとほぉ・・・。」とか言ってしまう始末。


でも、そのダメダメストーリーを補って余りある、魅せるアクションが凄い。

ビルからビルを飛び移り、立体駐車場の外側を登り、ひとり対多数を縦横無尽あったこっちに動き回ってボコボコにしていくジャッキーアクション!!
コレは一見の価値がある。


そして、映画にまだお金があった頃の贅沢が凄い。

街中を走り回って破壊の限りを尽くすホバークラフト。
傷だらけにされるフェラーリ。

圧巻は、フェラーリをバキバキにしながら大きなノコギリ状の剣でホバークラフトを切り裂くシーン。

もう現代で実写のみのこのシーンは見られないんだろうなーと思います。
やるにしてもCGが過分に入ってきちゃう。


ストーリーを無視して、アクションと破壊だけを楽しめる人なら最高の作品。
一方で、チンピラたちのやりすぎ感を不快に感じる人には、本当に不快な作品。

僕はどっちもかなぁ。

ストーリーでゲンナリ。
でもアクションはスゲー。

プラスマイナス、ゼロ。


最終評価 B


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November 26, 2014

雷桜

雷桜 [レンタル落ち]
2009-01-01


2010年・日本映画

数多い将軍の子のひとりとして産まれた清水斉道(岡田将生)は、心病んでいた。
気が触れてしまった母親の記憶に囚われ、突飛な行動ばかりの斉道は、奇人・うつけと陰で呼ばれていた。

ちょっとした事で家臣に刃を向け、将軍の名を汚す斉道に家老たちは冷淡だった。
病の悪化した斉道は家臣・瀬田(小出恵介)の村に療養に出される。

瀬田の村には、天狗が出ると噂される山があった。
そこで斉道は天狗として山を荒らす人間を襲う雷(蒼井優)に出会う。

斉道と雷は、いつしか惹かれ合い心を通わすが、身分の違う2人が結ばれるはずもなかった・・・


バカ殿様が旅先の気まぐれで村娘を手篭めにした様にしか見えない話。


まず、脚本に無理が・・

まず殿様と山娘の恋ありき、なんでしょうが、設定に無理がありすぎる。

徳川将軍の直系の殿様と山娘の恋ってどうなの。
せめて地方の小藩の家老の息子くらいにしとけよ。

いくらなんでも、将軍の子が共も連れずに山に入って山娘に襲われるってどうなの。

出会いは山娘だったけど、何だか色々と御都合の結果、いつの間にか殿様にも目通り出来る庄屋の娘になるってどうなの。

殿様、庄屋の娘に誘われるまま2人で遠乗りに出る。どうなの。

その一回の遠乗りで、雨の中で笑い合い、江戸に来ないか、必ず迎えにくるよチュー。
どうなの。


岡田将生って人気はある(らしい)けど、役者としてはどうなの。
ただ単にイマドキの若者をやる分にはそんなに気にならないんだけど、時代物は厳しいね。

岡田将生の斉道は、幼い日のトラウマを抱えて正気をギリギリ保ってる、ではなく、ただ刀をブンブン振り回すだけのバカ殿に見える。

正直、この斉道からは人としての魅力を感じない。
雷がなんで斉道を好きになるのか、理解できん。


そして、粗野な山娘を演じる蒼井優。
可愛いけれども。
可愛いけれども、山育ちで天狗と言われる娘が白い肌にツヤツヤの黒髪。
無理やり出したようなガナリ声。

蒼井優の魅力がほとんど出てない。
単純にミスキャスト。

蒼井優に関しては、演技の問題ではなく、キャスティングと演出の問題。


設定、展開、キャスティング全てに違和感しかないよ。

コレで「感動の!」とか言われてもねぇ。

流石に無理。


最終評価 C+




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December 27, 2013

リンカーン

無題

2012年・アメリカ映画
スティーブン・スピルバーグ監督

命をかけて夢見た真の「自由」

史上最も愛されたアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン。

1862年の農奴解放宣言がなされたものの、奴隷制度を残すことを主張する南部と自由を求める北部は泥沼の戦争へと突入していった。
そして、1865年にリンカーンが二期目に入った時も、南北戦争は続いていた。

戦争の終結と奴隷の解放。
2つの夢を叶えたいと願った男・リンカーンの前には、様々な壁があった。

自分の足元の共和党に、足を引っ張る反対派の壁。
合衆国憲法も及ばない州法の壁。
共和党をまとめても届かない、合衆国憲法を改正する為の議席数の壁。

法の解釈を曲げてでも奴隷を解放したいと訴えるリンカーンは、法を我が物にしようとする独裁者と紙一重だと進言する閣僚も居た。

そして何より、終戦の迫った今は、南部との火種となる「奴隷制の廃止」を持ち出すことは平和を遠のかせる劇薬だった。

だが、それでもリンカーンは、合衆国憲法の改正へと切り込む。
それは、リンカーンの政治生命を懸けた挑戦だった。

自分の信じた夢の為、リンカーンはあらゆる圧力の中、自分の中の信念を握りしめる。



農奴の解放を巡って4年以上も間、国を分けて人々が殺し合った南北戦争を終結に導いた男。
アメリカの誇る英雄のひとり。

そのリンカーンを家族を持つひとりの人間として描く。

最高司令官として、数十万の戦死者の責任を抱え
家族を失った父でありながら、戦場に行くことを望む息子を抱え
心に傷を抱えた妻を抱え
分かり合えない人さえも共にこの世界に生きる仲間として抱え

ボロボロに疲れ果て、自分は崩れ落ちるほどになりながら未来に希望を抱き、夢を叶えた。

そして、凶弾に斃れた。


敵対勢力である民主党の議員に語り掛ける言葉。
厳しい現実の前に心折れる仲間を励ます言葉。
息子にかける言葉。
妻にかける言葉。

その全てが心を打つ。

過分に演出されているのは分かってる。
それでも成し遂げた偉業の価値は変わらない。

リンカーンが愛される理由が分かる。


何かを成し遂げ、そして凶弾に斃れる。
語り継がれる英雄や、世界を変えた偉人に定められた運命の様だ。

まるで、それを成し遂げるために天から派遣され、還っていくようでもある。

ここに人知を超えた存在を感じてしまうのは、危険なんだろうな。


最終評価 A



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November 20, 2013

ルーザーズ

無題

2010年・アメリカ映画


ボリビアのジャングルの中、闇の武器商人を襲撃する作戦に従事する特殊部隊・ピンホール。

ジェンセン・通信と技術
クーガー・長距離射撃
プーチ・輸送と重火器
ローク・爆弾と戦術
クレイ・作戦統制

リーダー・クレイの下に集まった歴戦の戦士たち。

5人が標的に爆撃の為のレーザー照準を合わせた時、クーガーが敵基地の中に人身売買されるこどもたちの姿を見つける。
爆撃の中止を要求するクレイに、応える無線は無情にも「作戦続行」を告げた。

爆撃まで8分。

5人は自分たちだけで拠点の襲撃を決行し、無事にこどもたちを解放する。
だが、撤収のヘリにこどもたちを乗せて安心したのも束の間、地上に残った5人は、信じられない光景を目にする。

友軍機がこどもたちの乗ったヘリを撃墜したのだ。

その時に無線から聞こえた名前は、マックス。

CIAが絡んだこの作戦は、最初からこの作戦に従事した5人を生きて返す気など無かったのだ。
5人は作戦無視をした罪を着せられ、現地で死亡したものとして処理された。

復讐を心に誓うクレイだが、ボリビアに取り残され、反撃の糸口は何もない。
失意に暮れるクレイの前に、謎の女性・アイーシャ(ゾーイ・サルドナ)が現れる。

アイーシャは、今回の黒幕・マックスの殺害を5人に依頼する。

ボリビアで朽ち果てるか、それともアメリカに戻って復讐を遂げるか。

5人はアイーシャの提案に乗った・・・。


オーシャンズ11のスタイリッシュさを持った、特攻野郎Aチーム。

スナイパーのクーガーがクールで超格好良い。
ちょっとバカだけど腕の立つ情報担当のジェンセンも良い味出してる。

テンポ良く、格好良く、気持ち良く、何も残さない。

アクション映画のお手本のような作品。


あちがちと言えばありがちだし、チープなCGもあるし、御都合も満載。
でも、アクション映画として充分に及第。

思いがけず楽しめました。


最終評価 B+


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November 05, 2013

リプレイスメント・キラー

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1998年・アメリカ映画

チャイニーズ・マフィアのボス・ウェイに雇われている殺し屋ジョン・リー(チョウ・ユンファ)。

ある日、ウェイの息子が警察に射殺され、ウェイは復讐を誓う。
ウェイのターゲットは、息子を射殺した警官ではなく、警官の幼いこども。
しかも命令は、「警官の目の前でこどもを撃ち殺せ。」と言う、残虐なものだった。

いざ、ライフルの銃口をこどもに向け、スコープを覗くリーの指が震える。

撃てない。

自分の心に従ったリーは裏社会と決別し、チャイニーズ・マフィアとの血で血を洗う戦いへと身を投じるのだった・・・。


組織を裏切ったヒットマンに追手がかかるって話。
なんだが、マトモに考えるとウェイがリーを狙う理由が、超弱い。

何で命令に背いたヒットマンに、何人も構成員を殺され、わざわざ殺し屋を雇ってまで命を狙わなきゃいけないのか。
ウェイの目的が、全く分からない。

リーはリーで、中国本土に母親と妹が居て、2人をウェイが人質にしているようなのだけど、結局詳細は良く分かんないまま。

しかも、リーがこどもを撃てなかった後、ウェイはリーを追うばかりで復讐の方はほったらかし。

最後にはリーひとりに組織は壊滅させられ、ウェイもやられちゃう。 
え? 


ストーリーはほぼ無く、ひたすらに銃撃戦。

あまりに単調で、寝ないように意識を保つので精一杯。


98年の映画ってコトは公開された当時、僕は大学生だったワケだけど、当時の映画ももう少しマシだったような気がするんだが。


最終評価 C+



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August 06, 2013

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

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2012年・アメリカ映画
ヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」の映画化。


1976年。
インドで動物園を経営していたパテル一家。
両親と長男、そして次男のパイは穏やかで平和な日々を過ごしていた。

繊細で高い感受性を持つパイは、神の存在について考え、ヒンドゥ教、キリスト教、イスラム教と、様々な宗教の教義を学んでいた。

だが、ある日パテル家に転機が訪れる。
不安定な政情を嫌った父が、動物園の動物を北米で高く売り、自分たちはカナダに移住すると言い出したのだ。

動物たちを連れ、船旅に出るパテル家。

しかし、突然の不幸が一家の運命を貪る。嵐だ。
たまたま甲板に出ていたパイを残し、一瞬にして家族は命を落とした。

パイと共に救命ボートに乗ったのは、一頭のシマウマ、一頭のハイエナ、一頭のオラウータン。

そして、ベンガルトラが一頭。

ほどなくシマウマやハイエナ、オラウータンは死に、一艘の救命ボートの上でパイとベンガルトラの漂流が始まる・・・。


狭い救命ボートの上でトラと漂流とは、なんとも奇想天外な状況。
でも、トラと一緒と言う緊張感がパイを生かし、思いがけない共生関係をつくる。

ベジタリアンだったパイが、生きるために魚を獲り、自分を殺すかもしれないトラを生かす。

食べる、食べられる。
生きる、死ぬ。
どこからが夢で、どこからが現実なのか。

極限の状況は、教義などない神との対話の中にパイを誘う。

そして、最後には「そういう事か。」とこの奇想天外な物語に相応しい「納得」も用意している。


まるで夢の中のような、幻想的に美しい映像。
嘘くさい美しさを突き抜けて、CGだと分かってても感動的。
メイン部分の物語は、生き延びて大人になったパイが過去を思い出しながら語る形。
しかも、そこでパイは神と対話するようにになっていくので、そういう表現になっているのだろう。

トラと2人で過ごす救命ボートの生活、当然ながら動物たちにはCGがふんだんに使われている。
だが、それが違和感を感じさせないのがスゴイ。
違和感は動物たちの動きや表情でなく、美し過ぎることだろうか。
CGの技術はここまできたか、と言った感じ。


最終評価 A


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August 05, 2013

レ・ミゼラブル

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2012年・イギリス映画。
世界各国でロングラン上演されてきたミュージカルの最高峰「レ・ミゼラブル」の実写化作品。


1815年。
フランス革命勃発から26年が経ち、今再び王政が復活していた。

飢えてパンを盗んだジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は19年も獄中にあり、やっと仮出所になったものの世間の風は厳しかった。
喰うに喰えず、転がり込んだ教会でやっと食事にありつく。

深夜、ジャンは教会の銀器を盗んで逃げだし、そして捕まる。

だが、教会の司教は盗みを行ったジャンを見逃したうえに、更に銀の燭台をジャンに差し出す。

「なんと言う、慈悲。 それに比べ自分は・・・。」

司教の心に触れたジャンは自分を悔やみ、改心する。

8年後。
名を変え、働き、工場を興し、市長にまでなったジャン・バルジャンは、市民の為に生きていた。

ジャンの工場で働く工女・ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)は、幼い娘・コゼットの為に今日も働く。
だが、美しいファンテーヌは、工場長から下心の眼差しを向けられていた。
工場長に色目を使われるファンテーヌは、他の工女の妬みを買い、ちょっとした諍いを理由に工場から出されてしまう。

望まぬ娼婦に身を落としたファンテーヌと出会い、臨終に立ち会ったジャン・バルジャンはコゼットの事を託される。

しかし、一方で、仮釈放から逃亡したジャンを追い続ける警官・ジャベール(ラッセル・クロウ)に疑いの目を向けられていた。
そして、誤認逮捕された別の「ジャン・バルジャン」を救うために法廷で名乗り出たジャンは、市長の身分を失い、再びジャベールに追われる身となるのだった。

ジャンは逃げる。
ファンテーヌに託されたコゼットの為に。

ジャン・バルジャンは、コゼットに出会い。愛と生きる意味を知る・・・。



ミュージカル作品の映画化だけあって、全編、歌、歌、歌。
セリフのひとつまで、とにかく歌う。

運命と業に縛られたジャン・バルジャンの人生を軸に、フランス革命後の動乱時代を生きた人々の姿を描く。

その流れるようなセリフと物語にグイグイ惹きこまれていく。
「オペラ座の怪人」では歌で綴るミュージカルに拒否感を覚えたのに、この作品では良いと思ってしまう不思議。


飢え、貧困、闘い、愛憎、妬み、恨み、愛、欲。
人間の背負う全ての業が渦巻く、人間ドラマの坩堝。

市民の歌う革命の歌の中で迎えるラストでは、心が震え、立ち上がって拍手を贈りたくなる。

なぜ、この作品がミュージカルの金字塔なのかが分かる。



ただ、ストーリーそのものには疑問もある。

パンひとつの罪で19年拘留され、仮釈放後に喰えなくて教会で盗みをする所まで堕ちたのに、改心して8年で工場を持ち市長にまでなるジャン・バルジャン。
そして、自分の工場に勤めていただけのファンテーヌの境遇を自分の責任のように背負い込み、コゼットを引き受ける。
しかも、「仮出所なのに出頭しないかった罪」で、ジャベールに追われ続ける。
10年経とうと、何年経とうと、追い続けるジャベールと追われ続けるジャン・バルジャン。

不幸過ぎないか、ジャン・バルジャン。
だからこそレ・ミゼラブル(悲惨な人々)なのだけど。

どうなのか、そのストーリー。

どうなのか、と、思うのに、それを超える迫力に勝てない。


最終評価 A



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July 24, 2013

ロビンソン・クルーソー

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1996年・アメリカ映画

1713年・イギリス。
愛するメアリを友人と取り合って決闘になってしまったロビンソン・クルーソー(ピアーズ・ブロズナン)は、誤って友人を殺してしまう。

ロビンソンは、復讐の為に自分の命を狙う友人の家族から身を隠す為に海に出る。
だが、メアリと約束した一年を目の前にして、ロビンソンの乗った船は嵐に巻き込まれて難破してしまう。

そして、ロビンソンが目覚めたのは、誰も居ない無人島だった。
あるのは、難破した船の残骸と、仲間の死体だけ。

たった独りのロビンソンの、無人島でのサバイバルが始まる・・・。


サバイバル生活のバイブル「ロビンソン漂流記」の実写化作品。

小学生の頃、好きだったなぁロビンソン漂流記。


ただ、残念なコトに、この映画の中核はロビンソン漂流記の大部分であるサバイバル時代ではない。
ロビンソン漂流記で言うなら、後半のみ。
原住民のフライデーと親交を深め、敵対部族と戦って、そしてロビンソンが帰ってくるまでを中心に描かれている。

まぁ、確かにどんな風に木の実を獲るとか、地道に家を造ったりするとか、そんなの映画にはならないもんなぁ。
でも、面白いのはソッチなんだけどな。


映画としては良くもなく、悪くもなく。
サバイバル要素は期待せず、言葉も通じない原住民との友情を培った男の物語として観るべき。

まぁ、どうせ現代で観るなら「キャスト・アウェイ」にするかな。と、言う話。



最終評価 B

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July 19, 2013

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

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2003年、ニュージーランド・アメリカ合作映画。

ファンタジー世界の原点、J・R・R・トールキン原作「指輪物語」の実写化。
「旅の仲間」 、「2つの塔」、「王の帰還」、それぞれが3時間を超える一大叙事詩3部作。
その最終章。


「二つの塔」
バラバラに分かれてしまった旅の仲間。

闇に堕ちた白き魔法使いサルマンの軍勢は、人間の国・ローハンに迫る。
人間の王の血を引く剣士・アラゴルン、エルフの射手・レゴラス、歴戦のドワーフ戦士・ギムリ、そして白き魔法使いガンダルフの4人は、ローハンを救うべく戦いに身を投じる。
絶体絶命の窮地を何度も乗り越え、遂にはサルマンの軍勢を撃退するのだった。

一方、サルマン配下のウルク・ハイたちにさらわれたホビットのメリーとピピンは、命からがら逃げだし、古代の森の中で樹木の化身であるエント族の長・木の髭に出会う。
メリーとピピンはエント族の力を借りて、ローハン攻めで手薄になったサルマンのアイゼンガルドを攻め落とすことに成功するのだった。

そして、ひとつの指輪を持つフロドは、親友のサムと共にモルドール火山を目指す。
道案内は、指輪に魅入られし忌人・ゴラム。
指輪を求める人間の国・ゴンドールの将軍・ファラミアに捕えられることもあったが、ボロミアの弟は兄の仲間を認め、フロドたちを解き放つ。

フロドの旅は、厳しさを増して続く。


「王の帰還」
アイゼンガルドで、ホビットたちと合流するアラゴルンたち。
塔に追い詰めたサルマンから情報を引き出そうとするが、ローハンの裏切者グリマによってサルマンは殺されてしまう。

そこでガンダルフはサルマンの持っていた水晶球・冥王の目を手に入れる。
冥王の目を一目見てしまったピピンは、どうしようもなくそれに惹かれてしまう。

眠るガンダルフの隙を見て冥王の目を覗き込んだピピン。
ひとつの指輪を持つホビットだと思われたピピンは、冥王・サウロンに心の奥を覗き込まれる。
だが、逆にピピンも意識が冥王とリンクし、サウロンの次の狙いが人間の国・ゴンドールであることを知るのだった。

指輪を持つ者として冥王に睨まれたピピンは、ガンダルフと共にゴンドールを目指す。

一方、フロドとサムはゴラムの道案内でモルドール火山への困難な旅路を急ぐ。
だが、積み重なる旅路の疲れと、冥王の魔力を持つ指輪の力に心を侵され、フロドの心は病んでいく。

フロドは徐々に、彼を助け続ける親友のサムさえも心から信用出来なくなっていく・・・。


一大叙事詩の最終章として、文句の付けようのないクライマックス。

闇との戦いに斃れる者。
闇に飲まれる者。
そんな窮地の中でもいがみ合う者、保身に走る者。
闇の勢力は力を増し、中つ国は確実に暗く塗りこめられていく。

闇の軍勢は数万。

それに対し、集まる善きの者たちの軍勢は数十、数百。
それでも、心折れない善き人々が、次々と小さな力を持ち寄って立ち上がる。

その小さな力を集めて大きなうねりに変えるは、王の使命に目覚めたアラゴルン。
彼の傍らには、戦いの中で種族の壁を越えて固く結ばれたレゴラスとギムリ。

くわーーーっ!! なんて格好良いんだ!!


そして、指輪の重荷に苦しむフロドと、どんなに疑われても一心にフロドを助け続けるサム。
サムを見ていると、本当の勇者は闘う力よりも人を助ける力を持つ人だと知ることが出来る。

圧倒的な闇の勢力に対峙しても諦めない。
この小さな2人のホビットの勇気!! 

どんなに追い詰められても、逆転するのに。
結末は正しき者たちが勝つと決まっているのに。
その結末も何度も見ているのに。

それなのに、何度でも心が震え、手に汗を握り、時間を忘れる。

映画史にも、僕の記憶にも残る名作です。


最終評価 A+



そうは言っても、エピローグがやや長いかな。


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July 18, 2013

ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔

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2002年、ニュージーランド・アメリカ合作映画

ファンタジー世界の原点、J・R・R・トールキン原作「指輪物語」の実写化。
「旅の仲間」 、「2つの塔」、「王の帰還」、それぞれが3時間を超える一大叙事詩3部作。
その第2作。

「旅の仲間」
冥王・サウロンの力を封じ込められたひとつの指輪は、ホビットの青年・フロドの手に渡り、エルフたちの住む裂け谷に届けられた。
そして、裂け谷に集まったそれぞれの種族の代表たちによる秘密会議が始まる。

サウロンの復活を阻む為には、指輪をモルドール火山に捨て去らなければならない。

だが、指輪の持つ力は、力を欲する者の欲望を引き出す。
自分の種族以外に指輪を渡したくないとの思いが、結束を生むべき会議に亀裂を生じさせ、対立と争いを生む。

その時、立ち上がったのは、中つ国で最も小さく平和を愛するホビット族のフロドだった。

フロドの決意に応じた8人の旅の仲間の、モルドールを目指す過酷な旅。

旅の仲間は、次々に斃れ、引き離されていく。

導き手である灰色の魔法使い・ガンダルフは、モリア鉱山で炎の悪魔・バルログとの戦いの中、深い崖に消えた。
人間の都・ゴンドールの宰相の息子・ボロミアは、指輪の誘惑に負けてフロドを襲い、その後悔を抱えたまま戦いに臨んで命を落とした。
ホビットのピピンとメリーは、フロドを逃がすために囮になり囚われの身となった。
人間の剣士・アラゴルン、ドワーフの戦士・ギムリ、エルフの射手・レゴラスは、旅の仲間さえも狂わせる指輪から離れ、ピピンとメリーを救う道を選んだ。

そして、指輪と運命を共にするフロドは、親友のサムと2人でモルドール火山の火口を目指す。


「二つの塔」
冥王・サウロンの復活の為に動くのは、本来ならば世界を導くべき白き魔法使い・サリマン。
サリマンは、自らの塔をオークやトロルといった闇の眷属たちの拠点とし、塔の地下で次々に闇の軍勢を生み出していた。
サリマンは、配下の闇の軍勢を使って、ひとつ、またひとつと集落を襲い、勢力を増し続けていく。

そして、サリマンが次に狙うのは、人間の国・ローハン。
ローハンは勇敢な戦士たちの国だったが、国王のセオデンはサリマンの手先である相談役のグリマに操られてしまっていた。

アラゴルンたちは、ローハンを救うべく動き出す。

一方、2人きりのフロドとサムは、ビルボの前の指輪の持ち主・ゴラムに出会う。
ゴラムは、指輪を長く持ちすぎた為に身も心も変貌し、今は指輪への執着心のみが彼の心を支配していた。

だが、そんなゴラムをフロドはモルドール火山への案内役にする。

旅を続けるにつれ、指輪の持つ力を感じ続けたフロドは、親友のサムでさえ心から信用出来なくなっていく。
そして何より、指輪に惹かれてしまう自分自身が信じられない。

責任感と疲れと不信がフロドの心を蝕んでいく・・・・。



三部作の真ん中である「二つの塔」。
実は僕はこの作品が三部作の中で一番好きです。

バラバラに分かれてしまった旅の仲間たちが、それぞれの果たすべき使命に向かって必死に戦う姿が、それぞれに格好良い。

ローハンを舞台にした闇の勢力との激しい戦争に身を投じた、三人の戦士。
アラゴルン、ギムリ、レゴラス。異なる種族の三人が戦いの中で強い友情を育んでいく。

迷いの中、どっちつかずの「灰色」を身に纏っていたガンダルフは、バルログとの戦いを経て、白き魔法使いへと自らを昇華させる。
今までよりも高い境地へと達したガンダルフは、中つ国の全ての善き者たちの導き手になっていく。

旅の仲間のユーモア担当の2人、ホビットのピピンとメリー。
彼らも自分たちの使命を意識し、戦いに身を投じる決心を固め、結果、思いがけない大金星をあげる。

そして、親友のはずのサムさえも信じられなくなっていくフロド。
しかしそれは、自分を信じられない自分を写す鏡。
重い責任に押し潰されそうになりながら、たったひとつの目的の為に歩みを続けていく。


圧倒的な闇の勢力の前に消え入りそうな希望の灯。
その灯を消さない為、小さな力たちが命を懸けて立ち上がっていく。

前半は圧倒的に不利な状況に苦しんでいたのが、小さな力が結集して最後にかけて逆転していく。
コレが本当に爽快。

そして、その最後の逆転が最後の戦い(王の帰還)で闇の勢力に立ち向かう為の狼煙になる。

「二つの塔」は、物語としてのダイナムズムが三部作の中で一番。

この作品に見せ場は沢山あるが、特にローハンの戦争は、もう、手に汗握る。
3時間はあっという間に過ぎ、深夜にも関わらず次のディスクに手が伸びそうになる。


最終評価 A+


睡眠時間が・・・。

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July 15, 2013

ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間

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2001年 ニュージーランド・アメリカ合作映画

ファンタジー世界の原点、J・R・R・トールキン原作「指輪物語」の実写化。
「旅の仲間」、「2つの塔」、「王の帰還」、それぞれが3時間を超える一大叙事詩3部作。その第1作。


森のエルフ、山のドワーフ、草原のホビット、街の人間。
様々な種族が暮らす中つ国。

遥かなる昔。
闇の冥王・サウロンは、世界を支配し、滅ぼす力を秘めた「ひとつの指輪」を生み出した。
指輪には、サウロンの残忍さ、邪悪さ、魔力の全てが込められた。

指輪の力を持つサウロンの前に世界は闇に沈もうとした。
だが、勇敢なる中つ国の人々の多大なる犠牲によってその野望は打ち砕かれた。

だが、冥王を葬った人間の王・イシルドゥアは、指輪の魔力に惹かれ冥王の指輪を葬ることが出来なかった。

そして、指輪は奇妙な縁と長い時間を経て、中つ国で最も勇敢さと遠い種族・ホビットの青年、ビルボ・バギンスの手に渡った。

しかし、指輪がこの世にある限り、闇の冥王は死なない。
冥王は長い時の中で着々と力を取り戻し、復活の時を迎えようとしていた。

ビルボは指輪の力で長寿を得ていたが、冥王の波動はビルボの心を蝕んでいく。
長い苦しみの果てに年老いたビルボは、義息子のフロドに指輪を託した。

そしてフロドは灰色の魔法使い・ガンダルフに導かれ、指輪を葬り、冥王を葬るための長い長い旅へ出るのだった・・・・。


「旅の仲間」は、全編で10時間に及ぶ長い物語の導入部分。
あくまで導入なので、「旅の仲間」だけをひとつの作品として観た時には、盛り上がりには若干欠ける。
でも、それはこの後の2作品に比べてしまえば、とゆー話であって、次々に名だたる旅の仲間たちが集まってくる過程は高揚感があって惹きこまれる。

3時間あっても最後まで一気に観られるこの「旅の仲間」は、これ単体でも十二分に楽しめる作品。
むしろ、3時間でも短いほどに感じる。

劇場で観た当時、この長丁場を終わって直ぐに「次の公開はいつだ!」と思ったことが懐かしい。


世界の命運を握るのは、中つ国の種族の中で最も「小さき者」として扱われているホビット。
ホビットは、食事、歌、踊り、植物の成長など、平凡な日常の中に幸福を見つけてくらす穏やかな種族。

主人公のフロド(イライジャ・ウッド)の旅に集まった仲間は、フロドの親友・サム、悪戯好きな友人のメリーとピピン。
この雄大で偉大な物語は、弱くて小さな仲間たちの勇気と冒険の物語と言っても過言じゃない。

そして、そのホビットたちを助ける知恵と力を兼ね備えた仲間たち。

灰色の魔法使い・ガンダルフ(イアン・マッケラン)。
王の血を引きながら、今は国を持たない放浪者となった人間の剣士・アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)。
エルフ族の中でも秀でた弓の使い手・レゴラス(オーランド・ブルーム)。
屈強なるドワーフの戦士・ギムリ。
力ある指輪を破壊することに疑問を抱えながら旅の仲間となった人間の戦士・ボロミア。

この勇気と力を持つ戦士たちの活躍は、本当に心が躍る。
特にレゴラスの弓とアラゴルンの剣技の格好良さは、もう、震えがくる。

そして、この「旅の仲間」のクライマックスである、エルフの住む「裂け谷」での秘密会議。
命を懸けた困難な旅に名乗りをあげたフロドを支えようと、ひとり、またひとりと旅の仲間に加わっていくシーンは、何度見ても感動的。


この作品が2001年の作品だったなんて、10年ひと昔どころの騒ぎじゃない。
久しぶりに観るにあたって調べてビックリ。


この作品は、当然ながらCGも使われていますが、今観ても全く色褪せていない。
それは、広大な中つ国はニュージーランドの自然によって描かれ、大量の小物からセットに至るまでキッチリと作りこまれているからだろう。

CGだけでは生み出せない画面の力がある。


最終評価 A+



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June 19, 2013

るろうに剣心

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2012年・日本映画。
週刊少年ジャンプに連載され、アニメ化もされた人気作品の実写化。

最近は過去の栄光にすがった漫画実写化映画が多く、その多くがションボリする内容。
そして、その中でも正直、「まじか。」と思った作品。

でも、観た人は口を揃えて「(剣心の口癖以外は)そんなに悪くなかったよ。」との評価だったので、レンタルにて鑑賞。



維新の闇に生きた剣鬼・緋村抜刀斎(佐藤健)。
神速の秘剣・飛天御剣流を使う抜刀斎は、暗殺者として幕府要人や佐幕派の武士を恐れられていた。

そして付いた呼び名は、人斬り抜刀斎。

血の雨が降った明治維新から10年。
日本は近代化と文明開化のうねりの中にあった。

そんな東京で2つの事件が起こる。
ひとつは、中毒性の高い新型の阿片「蜘蛛の巣」の流行。
そして、もうひとつは神谷活心流を名乗る人斬り抜刀斎による辻斬りだった。

活人剣を説いた神谷活心流は、抜刀斎事件によって評判を落とし、いまや弟子と呼べるのは居候の小僧がひとり。

道場のひとり娘・薫(武井咲)は、父の遺した道場を汚した抜刀斎を探している中で緋村剣心と名乗る流浪人に出会うのだった・・・。



な・・・んだ、この豪華キャストは。

細身で優しい笑みを浮かべ、それでいて剣鬼でもある剣心を佐藤健。
斎藤一を江口洋介。
神谷薫、武井咲。
阿片を作ってしまった女医・恵は蒼井優。
阿片の黒幕・武田観柳は香川照之。

それぞれの配役が原作のキャラクターに絶妙にハマる。
ハズした配役が無いってのはスゴイ。

実力のある役者さんが本気で作った「るろうに剣心」は、稀有な実写化成功例で間違いない。


しかも、るろうに剣心の見せ場である剣術シーンが相当に本格的。
特に佐藤健の殺陣は、スピード感とキレがあって本気で格好良い。

見せ場になる剣術シーンが、ビシ、ビシッとあって、男でも惚れそうになる。

ちょいちょい演出的なトンデモシーンがあるものの、それを補って余りある格好良さ。

ラストで、今まで「不殺(ころさず)」の誓いを立て、人斬りを封印していた剣心が抜刀斎に戻ってしまった時の目線なんて、ゾクッとしてしまう。
剣心の言葉遣いが原作通りなので、実写にすると変なのは御愛嬌・・・と思っていたら、ここで生きる演出であったか。


ストーリーは原作の冒頭エピソードを切り取った作り。
冒頭エピソードだから物足りないかと言えばそんなことはない。
後半はバトルばかりだった原作の、むしろ良いトコ取りと言っても良い。


いや、まさかこんなに出来がいいとは。

低かった期待値とのギャップがあるのは否定しませんが、面白かった。
ちゃんと格好良い剣戟アクションであり、最後まで楽しませるエンタメ作品でした。


最終評価 A


るろうに剣心にAを付ける。
自分でもまさかとは思いましたが、でも面白かったんだから仕方ない。
面白いモノは、素直に面白いと言う評価なんだから仕方ない。

ちゃんと認める男ですよ。ぼかぁ。



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June 08, 2013

ランダム・ハーツ

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1999年・アメリカ映画


ワシントンDCの内務調査官ダッジ(ハリソン・フォード)の妻の乗ったマイアミ行の飛行機が墜落する。

妻は留守電に「マイアミでカタログ撮影があるから。」とメッセージを残していた。
それなのに、職場へ問い合わせてもカタログ撮影の予定など無いと言う。
そして、飛行機の乗客名簿に妻の名前は無かった。

女性下院議員のケイ・チャンドラー(クリスティン・スコット・トーマス)は、次の選挙を控えて情報戦の真っただ中に居た。

ちょっとしたスキャンダルも選挙戦では命取りになる。
そんな時、ニューヨークに行っていたハズの夫がマイアミ行の墜落事故の被害者として発見されたと連絡を受ける。
「夫はニューヨークに行っているハズよ。」
だが、遺体安置所で確認した遺体は、間違いなく夫だった。

愛し合っていたハズのパートナーの裏切り。

死によってそれを知ってしまったダッジとケイ。

出会うはずの無かった2人が、悲しみの中で出会い。
そして、惹かれ合ってしまう・・・。


上手くいってたハズの最愛のパートナーを事故で突然失い、しかも不倫中のオマケ付き。
そんな状況で、その不倫相手のパートナーと惹かれ合っちゃう?

不倫してたパートナーたちが逢瀬を重ねたマイアミに行って、ワシントンに帰ってきた車の中でキスしちゃう。
同じ悲しみを抱えた者同士ってコトなんだろうけど。

んー。 あるの? その状況。

まぁ、有り得ないから物語になるのかも知れないけどさ。
感情の流れが全く見えないまま、急に恋愛展開に入られちゃうんだもんなぁ。

ラストが単純なハッピーエンドじゃない、オトナな終わらせ方になるトコは好感が・・・、好感? んー。
好感はないか。

んー。

下院議員の選挙戦とか、ダブル不倫で事故死のパートナー同士とか、恋愛映画にしてはヒネリ過ぎて設定が難しかったかな。


最終評価 B−




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October 18, 2012

ロケッティア

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1991年・アメリカ映画

二次大戦の始まる直前のアメリカ。
飛行機好きの青年クリフは、愛機の処女飛行中にFBIとギャングの銃撃戦に巻き込まれてしまう。
愛機は大破。
でも、FBIは修理費さえ出そうとしない。

飛行大会を前に飛行機は壊れ、残ったのは請求書の山。

そんな時、ギャングの隠したロケットパックを発見する。

それは背中に背負って空を飛ぶ、政府肝いりの秘密兵器。
FBIが追っていたのは、コレだったのだ。

そのロケットを背負って人助けをしたクリフは、正体不明のヒーロー・ロケッティアとして一躍有名になる。

だが、ナチスのスパイがそのロケットを狙って忍び寄るのだった・・・。


中学生当時に観た覚えがあります。

が、91年の映画って、こんなに古い味わいなんだっけ?
今見るとちょっとした古典の風格を感じます。
そして、当時は夢のアイテムだったロケットが、今や現実なのがまた隔世の感を感じさせます。

Swiss "Jetman" flies over Grand Canyon


さて、映画としてどうかという話。

確かに今からすれば合成はチープ。
ストーリーの核であるロケットは、流石にソレで空を飛んだら色々と大変なコトになりそうな代物。
リュックのように背負うだけのロケットエンジンなんて、ねぇ。

でも、身一つで空を飛ぶってのは、夢。
誰でもきっとロケッティアのように背中にジェットを背負って空を飛びたいと思ったことはあるハズ。
ひとつの作品にひとつの夢があればそれで充分。
しかも、その夢が誰でも見たことのある夢ならば、それはもうエンターテイメント。

上のジェットマンだって、このロケッティアの影響が多少なりあると思われるしね。

空を飛ぶだけってのは、思ったよりも普通と言うか、地味と言うか、思ったよりも大したことない能力。
その「空を飛ぶ」ことしか出来ない普通の青年がヒーローになるってのが、また良い。

ヒーローになる為に必要なのは、特別な能力じゃなくて気持ちなんだと。
そして、愛するヒロインなんだと。

そんな基本の詰まった作品でした。


最終評価 B+

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September 06, 2012

ランボー2 怒りの脱出

怒りの脱出

1985年 アメリカ作品

前作「ランボー」で警察と戦ったランボー(シルベスター・スタローン)は強制労働に服役していた。

そこにかつての上司トラウトマンが任務を持ってくる。
任務の内容は、東西陣営の戦ったベトナムで消息を絶ったアメリカ軍兵士が、今も捕虜となって敵に捕えられているのかを調査するというもの。

作戦の報酬は、特赦での釈放。

ランボーはジャングルの中にあるゲリラの拠点にひとりで潜入する。

だが、この作戦には裏があった。
敵に捕えられたアメリカ軍兵士を助けたランボーだが、救助に来たヘリは彼の頭上を飛び去ってしまう。
軍の上層部にとっては、調査をしたと言う事実による世論沈静のみが必要で、本当に救助しなければならない捕虜など必要なかったのだ。

取り残されたランボーは敵の手に落ち、悪夢のような拷問が始まるのだった・・・。


東西冷戦の状況下で戦火を開くわけにいかない上層部の、世論操作の都合の為だけに作られた作戦に参加させられたランボーが窮地へと落とされていく。

そんなランボーを救うべく命を賭けるヒロイン(ジュリー・ニクソン)。
中途半端な愛のためなんかじゃなく、自分の夢のためにランボーに賭ける彼女が儚くも美しい。
やっぱり、アクション映画にヒロインは必要!

そして、裏切りによる圧倒的に不利な状況から、無敵感も漂うランボーが一気に逆転していく爽快感。

で、シメにはランボーの哀愁に満ちたセリフ。

イマドキの作品に比べればまだまだ荒削り感がありますが、前作に比べるとシナリオがグッとマシになりました。
ランボーが戦う相手もフツーの警察官じゃなく、一応組織化された軍なのでランボーの実力も発揮し放題。

まぁ、ランボーの無敵っぷりの半端なさに、途中「いやいやいやいや・・・・。」とツッコミを入れたくなりますが、この勢いと無茶っぷりが時代と言うか、作品の味になってる。


最終評価 B+



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August 29, 2012

ランボー

ランボー


1982年・アメリカ作品。

若きスタローンの魅力満載。
シルベスター・スタローンの金字塔である、ランボーシリーズの第1作。


ベトナムではグリーンベレーとして戦った帰還兵ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、かつての戦友を訪ねて旅をしているが会おうとした戦友は既に死んでいた。

その後、ふらりと立ち寄った町。
無愛想なよそ者を嫌う保安官にやっかい扱いをされ、反発を覚えたランボーは「出て行け。」と言う保安官に逆らって町に入ろうとする。
「公務執行妨害」の名目で逮捕されたランボーは、警察署長のティールズ(ブライアンド・ネイ)が面白半分ではじめた執拗な虐待に無言で耐えるが、その反骨心は隠しようがない。

何もしていないのに拘留されたランボーは、彼を「気に喰わない」だけで起訴しようとする保安官たちから逃走し、山中へと逃げ込むのだった。

警察は山狩りを始め、面子を潰された警察の過剰な攻撃に晒されるランボー。

ナイフ1本しか持たないランボーの反撃が始まる。


いやーーー、今観るとかなり無茶なストーリー。

警察があまりにも横暴かつ、理不尽かつ、暴力的。
ランボーが無言で反抗的ってだけで逮捕し、高圧的な取調べをし、逃げれば殺すの前提で発砲しまくり。
法治国家で流石にソレはないだろう。

でも、まぁ、ソレくらいに横暴な警察だからこそ、ランボーが反撃を始める事に納得出来るってモノ。
フツーなら元グリーンベレーがゲリラ戦の技術を使って警察と戦うなんて、完全にランボー側が悪者だもんね。

そんなストーリーはさておき、ナイフ1本で戦うランボーがガンガンに銃をぶっ放してくる物量作戦の警察を追い詰めていくシーンなどは見応えがある。
若きスタローンの魅力とも相まって、なんだかんだで最後まで見せてしまうのだから流石です。

所々にベトナム戦争時のトラウマがフラッシュバックするシーンや戦場で負った心の傷が描かれているのですが、アクション映画に挿入されたオマケのような扱いで、もう少し掘り下げが欲しかったかな。


最終評価 B



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June 24, 2012

ライフ いのちをつなぐ物語

ライフ


「アース」「オーシャンズ」に続く、イギリスBBCテレビ製作の動物ドキュメンタリーシリーズ。

海底の泥を利用したバンドウイルカの漁や、連携するチーターたちの狩り、温泉に浸かる地獄谷のニホンザル、ローランドゴリラにアフリカゾウ。

動物と同じ目線にこだわた、超ハイスピードカメラやジャイロ式ステディカムなどのスーパーカメラを駆使して撮影した生命の瞬間を捉えた映像の数々は、驚きと感動を感じずにいられない。


面白い。すごい。感動。 なんだけど・・・。

90分近く続くネイチャードキュメンタリーは、どうしても途中ダレる。正直、ねむーになる。

この作品は、15分刻みにして6回に分けて見るが吉。


最終評価 B


「15分刻み・・・、パパの集中力は教育テレビレベルでしゅ。」

「内容も教育テレビだし、間違ってないじゃん。」


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March 15, 2012

ロシアンルーレット

ロシアンルーレット

確率1% 運がなければ、即、死亡。

大怪我をした父の治療費と家族の生活費を、電気工の安給料で養う青年ヴィンス(サム・ライリー)。
ヴィンスはある日、入った現場で家主の男が大金が入る仕事の話を盗み聞きする。
その直後、家主は麻薬の過剰摂取で死に、ヴィンスは家主が話していた「仕事」の情報が入った黄色い封筒を盗み出す。
ヴィンスはその封筒の中の指示に従って、ある館へ向かった。

突然、牢から出された囚人のパトリック(ミッキー・ローク)は箱詰めにされ、ある館に連れて来られる。

ジャスパー(ジェイソン・ステイサム)は、死に瀕した兄のロナルド(レイ・ウィンストン)を連れ、ある館に向かった。

その館に集められた17人の男たち。
彼らはそれぞれに数字の書かれたTシャツを着て、円になって立つ。
手には一丁のリボルバーと、一発の弾丸。
目の前の男の後頭部に銃を突きつけ、自分の後頭部には後ろの銃口。

彼らの周りには、大金を賭けた男たち。

この集団ロシアンルーレットで生き延びれば、大金を手に出来る。

仕事の内容も分からぬまま、死のルーレットに乗ることになったヴィンス。
生きて帰るには1%の運を掴まなければならない。

「第一ラウンド、開始。」

死を告げる冷徹な声が響く・・・。


なんつー、リアルってか、残酷なラストだよ・・・。


内容としては、貧乏な青年が命を賭けたゲームで大金を掴もうとする、アメリカ版「カイジ〜人生奪回ゲーム〜」なんだけど、こっちはモノが違う。
ゲームの内容が相手との駆け引きのあるカードとかじゃなく、ストレートに命を賭けたロシアンルーレット。
説明が不要な分、テンポも速く、迫力も増す。

映像もCGとかの余計な演出はなく、演技も嘘っぽさはヌキで人間の描き方がずっとリアル。

悲劇的なラストは、観ている側も主人公も途中から薄々感じてはいる。
でも、そのラストに向かう様もまたスリリングで、そこに辿り着いた時に「予想通りかよ。」と言った残念さはない。

久しぶりに、遊びのないハードボイルドな骨太作品に出会いました。


最終評価 A



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March 08, 2012

ロボコップ2

ロボコップ2


コストカットの為、警察をオムニ社への外部委託にしてしまった近未来のデトロイト。
新種の麻薬・ヌークがはびこり、治安は悪化の一途を辿っていた。

だが、治安を守るべき警察官たちはストライキばかり。
奮闘していたのは、人間を利用して作られた警官サイボーグ・ロボコップと相棒のルークだけだった。

だが、ロボコップは人間だった時の記憶と、ロボとしての現実の間で苦しんでいた。
そんな葛藤を抱えたままにヌークを追うロボコップだが、ヌーク斡旋の中心に居たのは12歳の少年・ボブだった。
子供には銃を向けられない様にプログラムされたロボコップ。
やっと追い詰めたマフィアのボス・ケインと相対した瞬間にもその弱点を突かれ、遂には破壊されてしまう。

一方、オムニ社はデトロイト市との契約をタテに市を牛耳ろうと着々と手順を進めていた。
オムニ社にとっては、治安の悪化さえも計画の内だったのだ。
そしてオムニ社は人間の感情が残って使い難いロボコップに代わる、第二のロボコップを生み出す為、悪魔の計画に手を染める・・・。



んー。

流石に時代を感じるCG、アクション、特撮。
鋭い未来予想と風刺の効いた内容でそれらのマイナスを帳消しにした第1作目に比べてしまうと、どうにも見劣りする。

ロボコップは、今では表現できないようなヴァイオレンスと人間の闇が持ち味だったのに、続編になって味付けされたコミカルさが余計。

前作の遺産を使って、イメージと設定だけを残したB級作品。

「観れない。」と断ずるほどでもないけど、今更観なくても良い作品。


最終評価 B−



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February 16, 2012

ルパン3世 カリオストロの城

カリオストロ


ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。
あなたの心です。


監督・宮崎駿
脚本・宮崎駿・山崎晴哉


国営カジノの大金庫から大金を盗み出したルパンと次元。
だが、その札束は伝説の偽札・ゴート札だった。

ゴート札の出所と噂のカリオストロ公国に這入りこんだ2人は、ウェディングドレス姿で謎の男たちに追われる女性に出会う。
女性の名はクラリス。
この公国の王である大公のひとり娘。

7年前の火事で大公夫婦は亡くなり、現在公国を支配しているカリオストロ伯爵は、クラリスを妻に娶る事で名実共に公国を自分のモノにしようとしていた。

一度はクラリスを追っ手から助けたルバンだったが、指輪と手袋を残してクラリスは再びカリオストロ伯爵の手に落ちてしまう。

ルパンは、難攻不落の城に閉じ込められた美しき姫を盗み出すべく、カリオストロの城に忍び込むのだった・・・。


ルパン、次元、五右衛門、不二子、銭形のとっつぁん。
ナウシカを生み出す前の宮崎駿の長編作品は、おなじみのメンバーが画面狭しと駆け回る冒険活劇。

その後の宮崎駿作品の断片が各所に見られ、名言名シーンが盛り沢山。
って言うか、この作品そのものが、その後のアニメの下敷きになった名作品。

とても1979年に公開になった作品とは思えない。今でも充分に通用するエンターテイメント。

ルパンらしいハチャメチャや、ムチャクチャ、ご都合だって定番のお約束として嬉しくさえある。
そして何より、観終わった後の清涼感は格別。

ツッコミは要らない。難しさは何も無い。ただ、楽しめば良い。

ラストで老人の呟く、「何と気持ちの良い連中だろう。」と言う言葉が、そのまま観客の感想になる。


断片的には何度も観たのですが、ちゃんと通しで観るのは何年ぶりでしょうか。
ヘタしたら20年振りくらいになるかも・・・?
しかし、何年経とうと、面白さは変わりません。
むしろ、中学生くらいで観た時より、今の方が面白く感じるかも。


これにて、宮崎作品の全レビュー終了。

しかし、宮崎作品を評するなんて、僕の筆力には大きすぎらぁ。なぁ、クラリス?


最終評価 A+


「未来少年コナンと名探偵ホームズを忘れてましゅ!!」


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December 10, 2011

ロボッツ

ロボッツ


地上波映画を観ようの会。

「アイスエイジ」のスタッフが贈る、長編フルCGアニメーション。
舞台は氷河期から、イメージ100%で生み出されたロボットの世界。


田舎町の貧しい皿洗いロボット・コッパーボトムの家に生まれた少年・ロドニー。

「どんな中古パーツにも、中古ロボットにも意味はある、どんな発明にも価値がある。」
発明家のビッグウェルドの言葉に感銘を受け、発明家になる夢を抱いて都会に出たロドニー。

あらゆる発明家に門を開いているビッグウェルドの会社を目指したロドニーだったが、今やビッグウェルドの会社は金儲け至上主義のラチェットが会社を乗っ取り、ロドニーは門前払いにされてしまう。

そしてロドニーが辿り着いたのは、貧しい労働者たちの下町。

そしてラチェットの陰謀が動き出す。
ラチェットに乗っ取られたビッグウェルドの会社は、金儲けの為に古いモデルの交換パーツを売る事をやめ、新製品へのアップグレードパーツのみを売るようになってしまう。
それは、新品へのアップグレードなど出来ない貧乏ロボットたちにとって死刑執行と同じコト。

ロボット修理の出来るロドニーは活躍し、貧乏ロボットたちの修理を一手に引き受ける。

だが、それはラチェットの計画にとっては邪魔以外の何物でもない。
ラチェットは、ロドニー排除へと動き出す・・・。


ボロロボットたちの錆や歪みまで細かく描いたCGは綺麗。
そして、そのロボットたちでコミック的な表現をしようと心がけているのは理解できる。


が、コミック的にしようとするあまり、全体的に必要性のない演出とアクションばかりでストーリーに関係ない無駄な時間が多い。

その肝心のストーリーが安易でチープ。
まぁ、こども騙しなストーリーもこども向けなんだから当たり前・・・ と、思ったら、オマージュと言えば聞こえの良い古い映画からの安易なパクリシーンの連続。

どの世代向けの作品なんだよ!!

ロボットだけと言う不思議な世界なのに、その世界のありようには何の理由付けも説明もない。
世界観の作りこみが甘い。
なんとなくで「ロボットの世界」と決めただけにしか思えない。

全体的に残念。


最終評価 B−


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November 29, 2011

ロボコップ

ロボコップ


地上波映画を観ようの会。

アメリカ・1987年製作。

治安の悪化が極まった近未来のアメリカ。
犯罪天国となったデトロイトは、警官が殺されるなんてことは日常茶飯事となっていた。
警察機能はOCP(オムニ・コンシューマー・プロダクツ)に外注に出され、そのOCPの社長・ジョーンズは治安回復の為に巨大な武装ロボットを投入しようと提案する。
だが、AIでコントロールする軍用ロボットであるED209は暴走し、ジョーンズのプレゼンは最悪の結果に終わる。

そこで浮上したのは、OCPの技術主任モートンが暖めていたもうひとつの案「ロボコップ計画」だった。

その頃、デトロイトに着任したばかりの若い警官・マーフィ(ピーター・ウェラー)が、犯人グループとの銃撃戦の中で命を落とす。

体をボロボロに撃ち砕かれたマーフィの遺体を手に入れたモートンはマーフィを改造し、鋼鉄の体と最高級の装備を搭載したロボット刑事「ロボコップ」を生み出す。

現場に投入されたロボコップは、目ざましい活躍を見せ、次々と犯人を検挙していく。
市民のヒーローとなるロボコップだが、マーフィだった時代の記憶が断片的に蘇り、自分を殺した犯人・クラレンスの悪夢に悩まされ、制御を離れて暴走を始めてしまう。

そして、ロボコップの正体がマーフィだと気付いた元相棒のルイス。
彼女の言葉をキッカケに、自分の正体に辿り着いたロボコップは、自分を殺した犯人であるクラレンスと自分の家族を思い出す。

一方、モートンにコケにされたジョーンズはクラレンス一味を雇い、モートンを抹殺した。

自分を殺したクラレンスを捕まえたロボコップは、クラレンスから全ての黒幕はジョーンズであることを知る。

ロボコップは、ジョーンズを捕らえる為にOCPビルに向かうのだった・・・・。


いやー、懐かしいなぁロボコップ。
シリーズ化された作品ですが、やっぱり何だかんだで第1作が秀作。

特殊効果など映像的には流石に古さを感じる部分もありますが、見てられないようなレベルではない。
むしろ、古き良き時代の味になっていて好感が持てる。

今でも充分に鑑賞に耐える作品。
やっぱり、この作品も色褪せることのない本物。

ストーリーの核にもある「警察の外注」と「警官組合のストライキ」は重大な示唆を含んでいる。
これは、グローバル化と称して公共部分を切り離し、規制緩和をしていく今の社会であれば本当に辿り着いてしまうかもしれない未来予想じゃないのだろうか。

治安、教育、医療。
いくら資本主義社会とは言っても、簡単にビジネスに売り渡してはいけない部分がある。
教育を外注に出して競争原理に晒したいと考えてる大坂維新の会の方々も、ロボコップを見てくれれば良いんだけど。


あ、あと、この作品で注目しちゃうのが、未来社会を表現する為に入れてある未来のニュース。
リアリティがあるようでない空想の未来技術で起こる事故とか、戦争とか、CMとかが、ちょいちょい入ってきて面白い。


最終評価 A



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November 23, 2011

ラストラブ

ラストラブ


なんだか地上派映画とジブリ作品ばっかり観てる今日この頃。
今日は深夜枠のシネマエキスプレス。


ニューヨークで認められたサックスプレーヤー・阿川(田村正和)。
もう少しで夢に辿りつく・・・、だが、夢を追い続けた彼は妻(高島礼子)の癌に気付けなかった。
妻の死後、その後悔を抱えた阿川はサックスを捨てて日本に戻り、娘の佐和(森迫永依)と2人で暮らすことに決めた。

そして5年後。

友人の朝倉(片岡鶴太郎)の経営する旅行代理店で働く阿川は、県庁の清掃局で働く上原結(伊東美咲)と出会う。
最悪の出会いのだった2人だが、その印象的な出会いは2人の心に刻まれていた。

そして、ニューヨークの地で2人は再会する。

結婚を控えた上原は、ニューヨークで式を挙げたいと教会を回る。
そして、土地勘のない上原を案内する阿川。

結婚を前にマリッジブルーになっていた上原は父親のような阿川に心を開いていき、阿川もまた不安定になっている上原から目を離せずにいた。
親子ほども歳の離れた2人は、急速に心の距離を縮めていく。

上原との出会いで再びサックスを吹くことになった阿川だが、既に阿川の体は病魔に蝕まれ、人生の残りは少なくなっていた。
阿川は人生最後の恋に向き合う。


ニューヨーク!!
サックスプレイヤー!!
田村正和!!
余命3ヵ月!!

おりゃあ、どうだぁ!! オッシャレっしょーー!!


なんだろ。
このバブル期トレンディドラマ臭のする映画はww

オシャレさを前面に出して、そのオシャレさに合わせた出会い、ストーリー、セリフ、全てが御都合で展開していく。


どこまで行っても田村正和にしか見えない田村正和。

ペラッペラのそれらしいセリフを棒読みし続ける伊東美咲。
出会ってすぐのオジサンに恋愛論とか、結婚観とか、酒もないのにイキナリ語り続けるって、ねぇ。

偶然に上原の前で一瞬だけサックスを吹いた阿川。
「あなたの人生が込められた深い音色だったわ。あなたはもう一度サックスを吹くべきよ。」
とか、出会ってすぐの阿川に言っちゃう上原。
しかも、その一瞬がきっかけでサックスプレイヤーに復活しちゃう阿川。

薄い、薄い! 薄すぎるー!

そんでもって、結婚はオジャンになりーの、阿川に助けられーの、恋に落ちーの、娘の理解はありーの、薬の袋を落として病気がバレーの・・・・。

でもって、余命3ヵ月を宣告されてのアメリカツアー。

もう、有り得るとか、有り得ないとか通り越して、ファンタジーです。

コレを2007年に撮って公開しているセンスに脱帽。


いや、田村正和、伊藤美咲、片岡鶴太郎、森迫永依、全員の統一された演技のワザとらしさは、いっそこのワザとらしい作品の為に「あえて」やっているのか?

だとすれば、奥深い・・・。


最終評価 C+

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April 16, 2011

リトル・ミス・サンシャイン

リトル・ミス・サンシャイン


ミスコンクィーンを夢見る、小太りでメガネの少女・オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)。

独自の成功論を振りかざしながら、事業に先行きの見えない実は負け組みで甲斐性なしの父(グレッグ・キニア)。
飛行機のパイロットとニーチェに憧れ、体を鍛える兄。彼は家族全員が大嫌いで、家族と決して喋らないと誓いをたてている。
バスルームでヘロインをキメ、老人ホームを追い出された強烈な毒舌家の祖父。
プルースト研究の第一人者だったが、恋人を奪われ、大学の職を失い、自殺を試みたゲイの叔父。

そして、何とか家族を繋ぎとめようと努力する母。

心はバラバラで、互いを傷つけあってしまうフーヴァー家。

そんなフーヴァー家にひとつの話が舞い込む。
「リトル・ミス・サンシャイン」コンテスト地方予選の優勝者が失格となり、繰り上げ優勝となったオリーヴがカリフォルニアで行われる決勝出場資格を得たというのだ。

飛行機に乗る経済的な余裕のない一家は、崩壊寸前の黄色いフォルクスワーゲンのバンに乗り込んで、1000キロも離れたアルパカーキからカリフォルニアを目指す。


家族って何?

一緒に暮らせば家族?

血の繋がりがあれば家族?

いや、嫌いでも愛してしまうから家族。


これでもか。と襲ってくるアクシデントを越えて、家族が家族として再生していくハートウォーミングストーリー。

家族で押さないとエンジンがかからないボロボロのバンが、ボロボロの家族を現しながら、家族を繋ぐ鍵になる。

キャラクター、配役、台詞、ストーリーの全てのバランスが素晴らしい。
クスリと笑い、アクシデントにハラハラし、最後にはホロリとくる。
とても優しいストーリー。


このストーリーの中で特に心動かされるのは「家族は全員嫌い。」で言葉を交わす事も嫌だったハズの兄と妹の絆。
仲良しってワケじゃない。でも、相手を理解してて、心配しあっている。
この距離感が、すごく良い。


ただ、こんなボロバン・・・車検が義務の日本じゃ有り得ないよね。

でも、バック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンとか、タクシーシリーズとか、外国の映画作品で印象的な車って、規格でがんじがらめの日本では発想しえないモノばっかりの気がする。

まぁ、本当に外国のボロ車に乗ると「マジ?」って思うケドね・・。


最終評価 A



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April 02, 2011

路上のソリスト

路上のソリスト


かつてジュリアード音楽院に通い、将来を期待された音楽家ナサニエル・エアーズ。
彼は、今、ロサンジェルスの路上で弦がたった2本のヴァイオリンを弾く。

エアーズの弾く透き通った音に出会った、LAタイムズの人気コラムニスト、スティーヴ・ロペス。

2人の交流を書いたロペスのコラムを映画化。

ナサニエル・エアーズに、ジェイミー・フォックス。
スティーヴ・ロペスは、ロバート・ダウニー・Jr。


「願いはないか?」と、ロペスが尋ねる。

「弦があと2本欲しい。」と、ナサニエルが答える。

そして、ナサニエルがチェロを弾いた時、ロペスは魂が体から離れ、自由に空を舞うかのような錯覚をおぼえる。

なぜ、天才的なチェロの才能に恵まれたナサニエル・エアーズが路上生活者になってしまったのか。
ロペスはたどたどしいナサニエルの言葉から彼の過去を追う。

ロペスの書いたコラムは反響を呼び、2人の運命を変えていく・・・。


普通の人間が生きる「常識」とは別の次元で音楽に向き合い、生きるナサニエル。
「常識」の中で生き、常識の枠でナサニエルを理解しようとし、枠に嵌めようと試みるスティーヴ。

神の恩寵を受けた彼を、何とか世に出そうと働きかけるスティーヴの試みは、かえってナサニエルを傷つけてしまう。

決して相容れない世界で生きる2人が、共鳴しあいながら、傷つけ合う。
現実は、そんなに簡単にコトが運ばない。

全てが上手くいくワケなんかない。

それでも、人は人を想う。

その想いは、時にお節介であり、間違いであり、相手を傷つけもする。
でも、真正面から向き合い、傷つけ合う事で、互いを知り、絆を深める。


穿った見方をすれば、お節介な人気コラムニストが、路上生活者に手を差し伸べるだけのストーリー。
そして、このストーリーで単純に「救われた」人は居ない。

この話は、人気コラムニストと路上生活者が、対等の友人になるだけの話。

実話だからこそ、簡単なハッピーエンドで終わらない。

でも、だからこそ描けるモノもある。そこに感動がある。


最終評価 A−

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December 23, 2009

リダクテッド 真実の価値

リダクテッド 真実の価値


ブライアン・デ・パルマ監督。

2006年に実際にイラクで起こった、米兵による15歳の少女のレイプ及び彼女を含む一家4人の殺人事件。
この作品は事実ではなく、事件を基にしたフィクションである。


イラクに駐屯し、検問所を守るアメリカ軍の兵士達は、常に極度の緊張を強いられる。
灼熱の気温。
重い装備。
いつ終わるか分からない任務。
そして彼らが相手をするのは、文字も言葉も通じないイラク人達。
検問所を通るイラク人が民間人なのか敵なのか見分けはつかない。
それでも固定の場所で姿を晒し続ける自分達は、敵にとって格好の「標的」として、狙撃、車載爆弾、路肩爆弾、ありとあらゆる方法で命を狙われる。

戦場での映像を撮り、ドキュメンタリーを作って映画学校へ入ろうと考えるサラサールは、今日も検問所でカメラを回す。
だが、退屈で過酷な任務のワリに「衝撃の映像」は訪れない。
撮れるのはマヌケでありながらも緊張を強いられる検問所の作業と、兵舎でヌードグラビアやポーカーに興じる仲間達だけ。

そんなある日、「戦争に役立つ証拠」を押さえる為の作戦で押し入った民間人の家。
家に居たのは、無抵抗の父親と腰の悪い祖父、母、娘。
その日は父親の逮捕と証拠の押収だけでコトは済んだ。

だがその時、部隊の仲間・フレークが「娘」に目を付けていた。

そのミッションの後から、通学で娘が検問所を通るときのボディチェックが入念になる。

そしてある夜、ポーカーに興じる仲間にフレークが言った。

「あの家からは淫売の匂いがするぜ。」

フレークは酒に酔い、このまま兵舎を抜け出し、娘をモノにすると騒ぎ出した。
煽る仲間、止める仲間。

ともに「敵のアジト」を襲う仲間を集うフレークは、サラサールに声を掛ける「お前も来るよな?」

サラサールは、その現場に同行した・・・。


イラク戦争。
言葉で言ってしまえば、それだけのコト。

だが、その現場では何が起きているのか。
アルカイダとは何か。
報道されることが真実なのか。

戦争を遂行する上で「不都合な真実」は消されていないのか。


この作品を2007年に撮ったブライアン・デ・パルマ。
ヴェネチア国際映画祭で賛否両論を巻き起こしたことがうなずける内容。

アフガニスタン戦争の是非、イラク戦争の是非について、日本に居る僕はあまりにも「一般的な知識」しか持たず、コメント出来る立場に無い。
でも、それらの「一般的な知識」と想像力を使うと、これら一連の戦争には単純に「反対」としか思えない。


戦争において、現地の一般人は当然ながら被害者。
でも、そこに攻め入る兵士もまた被害者。

じゃあ、加害者は一体誰なのか。 アメリカ大統領なのか。

それは、世界に、日本に、僕の中にある「所詮は他人事」の感覚なんじゃないだろうか。

結局はイジメの構図と同じで、本当に悪いのはイジメられた側でも、イジメた側でもなく「イジメを容認する空気」なのではないだろうか。

そこまで分かっていながら、何もしない僕が居る。


作品としては、決してエンターテイメント作品ではない。
そして、扱う事件の特殊性からフェイクドキュメンタリーが「真実に迫る」と言うには、登場人物があまりにもカテゴライズされている。
これでは事件を起こしたアメリカ兵の実像が見えてこないし、どうやって「不都合な真実」が揉み消されたのか伝わらない。
町では不良だった心の弱い新兵が、心を病んでレイプ殺人犯になるのが現実なのか、どうなのか。

ただ、この作品の伝えんとするモノ、それが少しでも世界を変えたことには意味がある。


映画自体よりも、ラストに流れる戦場で血を流す一般市民の写真の方が説得力があるところが残念。
やはり、真実に勝るメッセージは無いのかも。


最終評価 B+



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November 13, 2009

リクルート

リクルート


マサチューセッツ工科大学をトップで卒業する学生ジェームス(コリン・ファレル)は、現在就職活動中。
彼には高い技術があり、どんなコンピュータメーカーも彼を欲しがった。

ある日、ジェームスに近付いてきたCIAの男・バーク(アル・パチーノ)。

ジェームスはバークにリクルートされる。

謎の死を遂げたジェームスの父親について、彼はずっと情報を探し続けていた。
今までは、どんなに探しても手掛かりは無かった。
だがバークは、父の死にCIAが関わっていたことを暗に示す。

父の死の真実に近付く為、ジェームスは金も出世も未来もある道から外れ、薄給で手柄は公表されず名誉も栄光もない社会の影・CIAの扉を叩く。

CIA工作員育成の訓練場・通称「ファーム」に集められた新人達は、ファームでCIAの工作員としてのいろはを叩き込まれる。
主任教官はバーク。
CIA工作員の技術とは、格闘、運転技術、銃器の取り扱いに始まり、いかに他人を欺くか、いかに成りすますか、いかに騙すかに及ぶ。

ファームでは、日常の全てが嘘と真実の紙一重。

訓練生同士でさえも騙し騙される環境の中、ジェームスはバークに近付こうとし、一方では1人の女性訓練生レイアと出会い、心を通わせた。

ある日、訓練中に他国の機関に拉致され、拷問を受けるジェームス。
彼は「これはテストだ。」と信じ、耐えるが、そのリアリズムはとてもテストだと思えない。
最後には心が折れ、ファームの情報を吐いてしまう。

だが、やはりソレはテストの一環だった。 
ジェームスは採用試験に失格してしまったのだ。


失意にあるジェームスの元をバークが訪れて告げた。

「失格は偽装だ。君は採用であり、ここからは本当の任務になる。」

混乱するジェームスに与えられた初めての任務は、二重スパイの疑いがかかるレイアを監視し、身辺を洗うことだった・・・。



なかなかにスリリングなスパイサスペンスでした。

いつも他の映画ではドジを踏む「ダサい」イメージのあるCIA工作員。
だが、実際は知力も運動能力も、そして何より志のある人間が集められ、最高機密の中で養成されるエリート集団。
スパイ映画は数あれど、その工作員のスカウト、試験、訓練までもをストーリーに織り込み、効果的に使った作品は少ない。


何重にも仕掛けられた嘘と騙しあい。
どこまでがテストで、どこからが真実なのか。

老練な指導官にアル・パチーノ。
翻弄されながらも、鋭い直感で真実を探すコリン・ファレル。

そのキャスティングの上手さも相まって、最後までストーリーに飲まれるコトが出来ました。


観客はどんなピンチになっても「実はテストなのかも。」って言う引っかけを疑う心理が働いてしまう。
それを逆手に、非常に上手く使った作品。


最終評価 A−


ランキングに参加してみました。



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October 20, 2009

落語娘

ゆいちゃんがあんまり周囲の音に動じない子なので、今後もフツーに映画鑑賞が出来そうです。

落語娘


12歳で落語に出会い、運命を感じたその日から、恋も勉強もそっちのけに落語に身を捧げてきた香須美(ミムラ)。
大学の落語コンクールの賞を総ナメにし、華々しく落語界へ・・・。

と、思った。 が、現実はキビシイ。

伝統がどこまでもついてまわり、男尊女卑が当たり前の落語界。
彼女が憧れ、門を叩いた師匠には「女性だから。」の理由で弟子にしてもらえない。
そんな時、彼女を拾ってくれたのが平左師匠(津川雅彦)だったのだが、平左は奇行のあげく寄席にも出れない謹慎の身。
しかも、香須美に稽古をつけないばかりか、放蕩の借金をたかる始末。

前座として下積み3年目。
女性に風当たりの強い落語の世界で、師匠の後ろ盾も無いままセクハラ、パワハラに耐えながら何とか身を立てようとする日々。

そんな時、平左師匠にTV局から声が掛かる。
どんな名人でも、演じれば命を落とす禁断の噺「緋扇長屋」。

その禁断の噺を平左に演じさせようという企画・・・。

平左は香須美の心配をヨソに、落語界を向こうに回し「緋扇長屋」に挑むのだった・・・。


古い作法、しきたりが残り、実際に「禁断の噺」と呼ばれる演目も存在する落語界。その細かいディティールを現役の落語家達が監修し、落語界の本当の裏までを取り込んだ作品。

まぁ、とにかく、和服のミムラがキュート。
作品の要所要所に見せる彼女の落語が、可愛くも案外としっかりしたモノで、笑えると同時に感心する。

しかも、その師匠である平左である津川雅彦の魅力が凄い。こういう爺さんって格好良いよなぁとホレボレしてしまう。

そして、ラストのミムラの切る啖呵の小気味よさと、津川さんの演じる「緋扇長屋」はナカナカに圧巻。


こじんまり、と言ってしまえば確かにそうなのですが、小気味良くも魅力有る秀作でした。


最終評価 B+


ランキングに参加してみました。




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April 12, 2009

レッドクリフ part供- 未来への最終決戦 -

レッドクリフ 

4/10に公開になったばかりの作品を劇場で観て来ました。

前編である「 Part機をDVDで観て、まんまと観たい気分になってしまっての鑑賞。

作品が始まる直前に、前作のあらすじと三国志の世界をダイジェストでまとめた「前説」アリなので、前作を観ていなくても楽しめるようになっていて好感が持てました。


後編である今作は、赤壁で互いに陣を構えた曹操の魏軍80万 vs 呉と蜀の連合軍5万のにらみ合う、対決直前から始まる。


圧倒的な兵力を誇る魏軍は着々と連合軍を蹂躙する準備を進めていた。
それに対し連合軍は情報を集め、策を仕込み、大兵力を擁する魏軍を打ち破る為にか細い勝機をなんとか掴もうともがいていた。

そんな中、慣れない土地で疲れきった魏軍に疫病が蔓延する。
次々に斃れていく魏の兵士達。 
だが、曹操はそんな逆境を逆手に取る。
死んだ兵士の死体を使って、連合軍側にも疫病を感染させたのだ。

死者をも利用する非情な曹操の策略。

そんな悪鬼の策略は功を奏する。
連合軍の中にも蔓延していく疫病の前に、劉備が兵を引いてしまったのだ。

結束し、敵にあたらなければならない中での劉備軍の離脱。動揺し、憤る呉軍。

そんな呉軍にただ1人残る諸葛孔明(金城武)。

孔明

「約束は違えない。」その想いを胸に秘める孔明は、天才的な頭脳をもって策謀を巡らし、少しずつ、少しずつ勝機を手繰り寄せていく。

孔明と友情を交わす呉の大都督・周瑜(トニー・レオン)と孔明が手繰り寄せ、辿り着いた勝機の答え、それは「火」。
ただ問題は、今吹くの北西の風では火は逆に自分達を焼いてしまう。

そんな中、孔明が予言する。 「今夜半に東南の風が吹く。」
 
周瑜は、孔明の言葉を信じ魏軍を焼き尽くすための東南の風を待つ。

戦いの命運は、いかに風が吹くまでの時間を稼げるかにかかっていた・・・。


次々に三国志の名シーンや名台詞を盛り込み、登場人物のイメージを大事にして三国志ファンを興奮させた前作。

それに対し、今作はちょっとオリジナル色が強くなっている。
十分に知られた展開でなく、ちょっと筋を変えることによって「どうなるんだろう?」と観客を惹きつけていく。
この作品はいわゆる「実写三国志」でなくジョン・ウー監督の新解釈の下に生み出された「新三国志」であることを強く感じさせる。

敵の陣立てを調べるために単身、敵陣に忍び込む孫尚香。
甘寧をモデルにしながらも、あくまでオリジナルの呉の将軍・甘興(中村獅堂)。
連合軍の命運を握る「時間」を稼ぐために、自分の身を狙う曹操へ下る周瑜の妻・小喬(リン・チーリン)。
そして、友情に結ばれた孔明と周瑜。

本来の三国志には無い要素が、この作品をドラマティックにしていく。


ジョン・ウー監督の十八番とも言える、次々に展開する流石のアクションシーン。

戦争によって簡単に人が死んでいく悲しさ。
どんなに大義名分を掲げても、どんなに大勝したとしても、勝者など居ない虚しさ。

友情と愛情。憎しみ。

中国映画の良さの出た壮大なスケール。

様々なテーマや要素が入り組み、それでいながら話が散り散りにならずにまとまる。

純粋に単純に楽しませて貰いました。


ラストシーンには「え?」と思うトコも若干ありましたけどね。
まぁ、ドラマ的にボスである曹操との直接対決は必要ですし。アリってコトにしておきます。

リン・チーリン(小喬)がとにかく美しいです。美しさで息をのみます。


やっぱ劇場は良いです。あの雰囲気は堪らない。
そして、やっぱり三国志は良い。


でも、とにかく会話のシーンで顔を寄せすぎww。
むさい男同士でその距離はどうだろう。

顔が近い


最終評価 A−


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March 20, 2009

レッドクリフ part

レッドクリフ

三国志を実写映画化した作品。

レッドクリフの名の通り、魏呉蜀が始めて相対する三国志前半の山場『赤壁の戦い』を前後編の2部作でまとめる。


三国志の主役的存在・蜀を治める劉備。

蜀の地に辿り着く前。
彼は群雄割拠の後漢時代に、その類稀な人望をもって国を興すが、その時すでに絶大なる戦力を抱えた魏の曹操に土地を追われる。

国を追われた劉備は、彼を慕う民と共に南へと下った。

劉備の逃避行「長坂の戦い」から幕は上がる。

命からがら逃げ延びた劉備が強大な曹操に対抗する為の道は1つ。
呉の孫権と同盟し、その大軍を打ち破る。
それしか、道はない。

劉備は懐刀の軍師・諸葛亮を呉に送る。

諸葛亮の説得に、全ての運命が委ねられた・・・。



僕は、自他共に認める三国志好き。
だからこそ「実写版」への抵抗がありました。

偶像とは知りつつも、あまりにも確立された各登場人物への愛着やイメージ。
これらのイメージは日本人の僕が持つイメージなので、たいてい中国制作の三国志とはズレが生じてしまうんです。

それが嫌で、このレッドクリフは見ていませんでした。 が。

この作品は相当イイです!!

誰が良いって、やっぱり諸葛孔明(金城武)!!
その佇まい、表情、態度、言葉、声。かなりイメージに近いです。

呉の軍師・周瑜(トニー・レオン)、呉の王・孫権もなかなかイメージに近いです。
噂通り、曹操はただのスケベ親父で、劉備はわらじを編んでるだけでしたが、それもまた好し。


登場人物がイメージに重なり出すと、そこは三国志好き。
黙ってても勝手にアツくなりだし、エスカレート。

この作品は、三国志好きのツボを押さえた作りになってます。有名なエピソードを随所に織り込み、アクションシーンも迫力があり、飽きさせない。長めの3時間を感じさせません。


前後編作品なので、このpart気蓮屬─次次次!ここで終わり?!」ってトコまで。

ココまで見てpart兇鮓ないは有り得ない。

劇場・・・、見に行っちゃうかぁ。



最終評価 A− (part兇悗隆待も込めて。)


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February 17, 2009

ルワンダの涙

ルワンダの涙

1994年。アフリカ・ルワンダ。

西欧の支持を受け、優位な地位を確保してきたフツ族。
差別政策によって低い地位を強要されてきたツチ族。

だが、西欧が介在するまで、その力関係は逆だった。

フツ族から以前の権力者であるツチ族に向けられる差別の牙は苛烈。
そして、ツチ族もまたその差別で怒りを溜める。
時間の経過と、差別排除への圧力から徐々にかつての力を取り戻していくツチ族に対し、フツ族は脅威を感じだす。

その長年に渡る民族間の対立。そして、ねじれは人類史上に残る惨事に向けて力を溜める。マグマのように。


フツ族出身の大統領機が墜落。

その時、理性のタガが外れ、フツ族によるツチ族の虐殺が始まる。
「ツチ族を1人も残さない。」その為に、1人残らずツチ族は殺す。

まず、殺す。奪い、殺す。女は犯し、殺す。

虐殺。 虐殺。 虐殺。

そんな中、僅かな国連軍を盾にツチ族をかくまうイギリス人神父・クリストファーと、彼の技術学校に赴任した青年教師・ジョー。
彼らは縋るツチ族の人々を守る道を模索するが、その力は、あまりにも儚い。目の前の人々が殺されていく。



1994年に起こったルワンダのフツ族によるツチ族大虐殺。
80万人が殺されたこの大虐殺は「ホテル・ルワンダ」でも扱われた。
「ホテル・ルワンダ」はフツ族として西欧人とツチ族を匿った、実在するもう1人のシンドラーの話。
この「ルワンダの涙」は現地で取材を続けたBBCの記者の視点をベースに、殺されゆく人々を守ろうとした神父と青年の話。

記者視点ゆえに、より狂気との距離は近くなり、自身の命もまた危険に晒され、虐殺の恐怖は、生々しい。
制作に携わる、虐殺を生き延びた人々によって伝えられるメッセージは、間違いなく観る人の心に刻まれる。

死に晒される恐怖。
狂気に晒される恐怖。
昨日まで笑いあった隣人が殺戮者に変わる。

その中で「正しさ」はどれほどの意味を持つのか。

ただ、恐怖と狂気の中で正しく生きる人の美しさ、心を打つ。



撤退を決めた国連軍。
自分達の無力さに打たれ、国連軍と共に「逃げ出す」事をジョーに提案したクリストファー神父。
そこに、平和な時から彼らと親しくしていた少女マリーが訪れ、尋ねる。

「私たちを見捨てないよね?」

神父は答える。

「どんな場所に居ても、いつでも君を想っているよ。」

その時の、安心したマリーの表情。
そして、心の痛みに耐える神父の表情。

そして、脱出の時。
国連軍のトラックに乗り込むジョーが見つけたのは、助けを求める人々の中にたたずむクリストファー神父。

ジョーは神父に詰め寄る。「逃げないのか。」 だが、神父は答える。

「神はここに居る。苦しむ人々の中に。今、私は神を感じている。だが、ここを去れば二度と見つける事は出来ないだろう。」


映画の中で、あまりの暴力を前に「神は無力だ。神など居ない。」と叫びたくなる。
でも、そんな呪いの中にあって、クリストファー神父の行動が神の愛を伝える。


この作品は、ただ単に虐殺シーンの残酷さを伝えるのではない。
「極限状態にあって、何を選択するべきなのか。」を伝えている。

誰しもが英雄になれる訳じゃない。でも、目の前の人に手を差し伸べる事は出来る。
その差しのべる手が増えるなら、世界は今より少しだけ、温かい。


最終評価 A+


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January 08, 2009

ラッキーナンバー7

ラッキーナンバー7

ジョシュ・ハートネット
モーガン・フリーマン
ルーシー・リュー
ブルース・ウィリス

豪華キャストで贈るクライムサスペンス。
前作からのモーガン・フリーマン繋がりで鑑賞。


不運続きのスレヴン(ジョシュ・ハートネット)。
失業。
自宅に白アリが出て取り壊し。
合いカギで入った彼女の家で、彼女は他の男とセックス中。
行き場の無いスレヴンは、ニューヨークに住む幼馴染のニックに連絡をつけ、なんとかニューヨークに着いた。
が、着いたとたんに強盗に遭って鼻を折られ、免許証を奪われる。

散々なスレヴンが、やっと辿り着いたニックの家はカラ。

訪れたのは隣に住むリンジー(リューシー・リュー)だけ。

ニックの不在を不審に思いつつも部屋に居ると、2人の黒人が部屋に押し入って来る。

「ボスにこの部屋に居るヤツを連れて来いと言われた。」

人違いだなんてなんて言い訳を聞いてくれる相手じゃない。

スレヴンは人違いなのに、対立するギャング“ボス(モーガン・フリーマン)”と“ラビ”の争いに巻き込まれていく。

窮地に追い込まれるスレヴン。

そんな彼の不運の陰に、暗殺者グッドキャット(ブルース・ウィリス)の影が付きまとう。
グッドキャットの目的とは、一体・・・?



ふー。一気に観てしまいました。
ネタばれをしないようにこの作品の感想を書くのは、なかなか難しいなー。

初めは何が何だか分からないで観てるけど、どんどんと話が繋がっていって、最後には全てが明らかになる。
20年前から繋がる細かい伏線とか、タネ明しとか、なかなかスリリング。
サスペンス展開に差し込まれるコミカルなシーンや、不要とも思えるラブロマンスも、名のある役者達の演技の迫力で見応えのある内容に変わる。
これが下手な役者や演出だとストーリーを台無しにするトコなんだけど、ほど良いアクセントにする辺りが流石。

スリル、サスペンス、ハードボイルド、コメディ、ラブロマンス、全ての要素が絶妙のバランスで混ざり合って、ぐいぐいとストーリーに引き込み、そして、ハッピー過ぎない味のあるラストを観終わったあとに残るのは、満足感。

この「全ての要素が混ざり合う。」って作品は大体が失敗に終わるんですけどねー。

本当。クライムムービーはセンスだよなぁ。
一歩間違えば、後味が悪くなるし、一歩間違えば、軽くなる。

ちょっと、最後の方で説明的過ぎるシーンがあるのが残念と言えば、残念。
でも、この作品は、シリアス過ぎない娯楽作として完成度が高いです。



最終評価 A−


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January 06, 2009

ラブアペタイザー

rabu

人は気付かずに境界線を越える。
気付いた時には、もう、遅い。
恋は突然に訪れる。

そして別れも。また。

人は、すぐに掛け違える。
言葉で、態度で、誤解で。

でも、人は人と出会わずには生きていけない。
人を、愛さずには、いられない。


大学教授のハリー(モーガン・フリーマン)はカフェの常連。
彼の傍で起こる人々の出会いと別れを見つめる。

カフェのオーナー・ブラッドリーの妻・キャスリンは、ソフトボールの試合で出会ったジェニーと恋に落ちる。
恋に落ちた彼女の目に、夫は自分を見てくれない人に映る。
ジェニーの元へと出て行くキャスリン。

ブラッドリーのカフェに勤める青年・オスカーは、クロエに出会う。彼の家庭は不幸だった。暴力を振い、酒に溺れる父。出て行った母。父の暴力からクロエを守る為にオスカーは家を出た。
クロエはその自然な力強さで、健全な心で、オスカーやハリーを癒していく。

ハウスバイヤーのダイアナは、焦がれるほどの恋に落ちていた。相手は妻子ある男・デヴィッド。
不倫の苦しい恋に疲れたダイアナは、キャスリンを失ったブラッドリーと出会う。愛ではないが、これもまた選択の一つと考えるようになる。

そして、彼らを見つめるハリー自身の心にも棘がある。
1年前に1人息子・アーロンを麻薬で失った。
彼は、息子の変化に気付けなかった自分を、責めていた。

そんな彼も出会いの中で、少しずつ、変わる。

人との出会いがあって、変化があって、人は一歩一歩前に進んでいく。


ちょっと、ブラッドリー氏が哀れ過ぎる。
初めの奥さんは女性に恋して出てちゃうし。次の奥さんは不倫を忘れる為に彼を利用しながらも、やっぱり忘れられなくて、出てっちゃう。
最後にフォローがあるけど、それにしたって結構散々な目に合う。最後のフォローは軽くサラッとだし。
でも、まぁ、彼の存在がストーリーをコミカルにしてくれて、全体を軽くしてくれるんだから良いんだけど。
人と人の出会いと別れを扱った作品が、少ない登場人物の中でこのメッセージを伝える為には彼のような役割も必要だしね。

あと、セクシーシーンが多いね。
ぶっちゃけ、セックスシーン多い。「必要?」と思ってしまうほど。 んー。ま、演出的には必要・・・か、なぁ?
まぁ、良いけど。見ちゃうけど。キライじゃないし。


やっぱりモーガン・フリーマンの存在感は凄い。
彼の存在だけで作品が締まる。作品がワンランクアップする。

この作品に出てたのが彼じゃなかったら、相当テキトーなストーリー展開で微妙に良いコトを言うだけの、心に残らない作品になったと思う。
フリーマンの表情や声で伝わると、心にストっと入り、ズシっと言葉が残る。

でも、観終わった後に思う。この作品を良い感じにしたのはブラッドレーなのかも。ブラッドレー氏は結構、難しい役。
こんだけ裏切られても、冗談になり過ぎずに、健やかに前向きな男を演じるのってなかなかだと思う。
ブラッドリー役のグレッグ・キニアさん。名前を憶えます。

てか、監督のロバート・ベントンって「クレイマー・クレイマー」の監督だ。

ふと、良い映画に出合いました。
ストーリーが「えぇー。」ってトコもあるので、絶賛って程ではないけれど、僕は結構好きです。

最終評価 B+


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November 21, 2008

ローグアサシン

ローグアサシン

アメリカ、サンフランシスコ。人種の入り混じる街。
正体不明、神出鬼没、殺したと思っても蘇る。伝説の殺し屋・ローグ(ジェット・リー)。
ローグを追うFBI捜査官・ジョン(ジェイソン・ステイサム)と相棒・トム。
ヤツを追う手掛かりは現場に残されるチタンの薬莢。

マフィアとの銃撃戦の中、ローグを確認する2人。
ギリギリの攻防の中、トムはローグを射殺した。 

殺した、ハズだった・・・。

数日後、トムは家族と共に何者かに殺される。
駆け付けたジョンが焼け焦げた現場で見つけたのは、チタンの薬莢。
ヤツだ・・・。

三年後。

ジョンは香港マフィアと日本ヤクザの抗争の中で、再びローグの足跡・チタンの薬莢を見つける。

復讐を込めたジョンの捜査が始まる・・・。


ジェイソン・ステイサムとジェット・リー。二大アクションスターの競演。


日本ヤクザが出てくる時点で日本刀アクションは決まったモノ。
確かにジェット・リーの日本刀アクションと、ステイサムのガンアクションの絡みはテンポが良くて格好良い。

まぁ、アメリカでの抗争で日本刀が何本も出てきて、みんな何か刀を扱うのに慣れてるってコトに違和感はあるけどね。
なんかハリウッド映画に日本関連(特に極道)が出てくると、なんか、こー、間違った日本観が垣間見えてしまうのが日本人のツライとこ。
変な漢字の垂れ幕とか、笑えるし。
掛け軸の書が変な言葉でヘタッピだったり、それが逆にTRICK的な演出だとすれば手が込んでるケドね。
何故にヤクザの店に『下手の横好き。』とか掛けてあるんだっつの。

期待値の高かった序盤を過ぎ、気付いた。コレは、キャストと演出にお金の掛ったB級アクションだ、と。

ケイン・コスギとか出てくるし。

ストーリーは、正体不明のローグを演出する為のヒネリが多すぎましたね。
正義もスジも通ってないし。
結局、何が何なのか分からなくなっちゃう。

素朴な疑問。
FBIは犯人を現場で撃ち殺せば解決なのか?
アクション映画にロジックを求めるつもりはないけどさー。
捜査もソコソコに暴力で脅し、銃撃戦で犯人一味全滅って、いくらなんでもやり過ぎだろう・・・。
ID出して『FBI!!』って叫べば万事解決、お咎め無し。んー。凄いマーダーライセンス。
それって、アリ?

全体として、キャスティングと話題性のワリに『あー、はいはい。』位。
B級アクションとしては・・・・、まぁまぁ。
なーんも考えずに、ボーっと観るには良い。かも。ね。

木曜洋画劇場で観たいです。


最終評価 B−


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July 06, 2008

ルネッサンス

ルネッサンス

長編アニメーション映画。
フランス・イギリス・ルクセンブルクの合作。
白と黒だけで表現された映像は斬新。

近未来のパリ。
医療巨大企業アヴァロンの女性研究者・イローナが何者かに誘拐される。
カラス警部が事件の責任者に選ばれ、イローナの足取りを追う。
カラス警部はイローナを追う中で、巨大企業アヴァロンの抱える闇を知り、それに迫っていく。


ハードボイルド調の内容と白と黒だけで表現された映像にマッチして「格好良さ」に関しては特化した作品に仕上がっている。

でも、ストーリーの内容や展開とかは微妙。
モノクロの画面は基本的に見にくいし、時間軸や場所、状況、展開がつかみにくくてストーリーを追うのが疲れる。
それでいて頑張って追うストーリーもさほどではないと言うか、先が読めてしまうと言うか。

やっぱアニメーションって表現で日本アニメは一歩抜きんでてるのかなぁ。この作品は動きがちょっとぎこちないのが気になる。表現上の手法なのかもしれないですけどね、

音を消して、洒落たカフェとかのBGVにしておくには良い作品かも。

最終評価 B

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April 26, 2008

ロード オブ ドッグタウン

ロード オブ ドックタウン

本日3作品目。
世間はGWだと言っているけど、引き籠って映画三昧。

1970年代アメリカ。
一大スケートブームを巻き起こし、あらゆるカルチャーを飲み込ムーヴメントの中心となった「Z−Boys」。
貧しい街・ドッグタウン出身でサーフィンとスケートボードしか無かった彼らがスターダムに駆け上っていく青春時代を描いた作品。


見捨てられた海岸の町・通称ドッグタウン。
その町の打ち捨てらた桟橋がある。
その下には高くて良い波が立つ。地元サーファー達の穴場スポット。
そこにまだ少年のあどけなさを残す三人の青年、トニー、ステイシー、ジェフは集まり、兄貴分のサーファー達から可愛がられていた。
兄貴分たちのリーダはスキップ。彼らの憧れ。

彼らにはサーフィンとスケートボードしかない。あと、女の子。
でも、それがあればいい。
それだけで充分だった。

ある日、スキップが始まりかけのスケボーブームに目をつけ、自分の店にたむろすガキどもを集めてチームを作った。
チーム名は彼の店にちなんで「チーム・ゼファー」。
トニー、ステイシー、ジェフはそのチームの中心になる。

サーフィン仕込みのテクニックはスケボーの世界では革命に近かった。
殴りこんだスケボーコンテストで彼らは賞を独占し、スケボーの世界に新風を巻き起こす。
スケボーが大ブレイクを始めた。

彼らは次々に雑誌に載り、一躍、町のヒーロー。

そして、金の匂いに誘われたスポンサー達が彼らに群がるようになる。
金の力で次々に引き抜かれていくチーム・ゼファーのメンバー。
家族同然に遊び続けていた青年たちは引き離され、スレ違っていく。


いやー、思いのほか。と言うか、正直、全然期待していなかったのですが、凄く良い作品でした。
思わぬ拾いモノをした気分ですね。
スケボーシーンはどうやって撮ってるのか?と思うほど。
スリリングで、スピード感があり、流れる音楽も格好良く、役者さん達もスケボーが先なのか、役者が先なのかと思うほどのテクニックを魅せてくれる。

挫折や葛藤、成功と栄光、そして、友情。
青春群像劇として非常に完成度が高いのに、これが実話を元にしてるとは驚き。
トニー、ジェフ、ステイシー、シド。それぞれの個性が際立っていて、それぞれに格好良い。

いやー。思わぬ良い映画を観ました。

最終評価 A

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February 23, 2008

リバティーン

リバティーン

17世紀。王政復古のイギリス。
ジョン・ウィルモットことロチェスター伯爵は才能溢れる天才的詩人。
その言葉は人の心を突き動かし、議会で繰り広げられれば彼の言葉で世界が動く。

しかし、その性格は破天荒。
常に酒を飲みシラフで居ることはなく、あらゆる場所で女を抱き、男もイケる。
何でも手に入れられ、人生を謳歌できるはずの男は、彼は現実世界の議会ではなく虚構世界の芝居にうつつを抜かす。

彼は王に才能を愛され、期待を受けるが、そのことごとくを裏切り続けた。
王族たちの前で性描写の入った詩を吟じ、政治の批判を繰り返し、そして、王が外交の為に彼に任せた舞台の台本は裸の男女が踊り、性交をするというもの。
それらは当然、王の逆鱗に触れてしまう。

色男の代名詞である「ドンファン」の元となった実在の人物・ロチェスター伯爵。その彼の短くも激烈に生きた人生をジョニー・デップが現代に再現する。


んー。

良く分からなかった。かな。

話のスジは分かるんだけど、分かるんだけど、なんて言うか分からない。
一体、何が言いたかったのか、何を表現したかったのか。
登場人物たちの感情の流れも、展開も、なーんか良く分からない。

なんつーか、微妙。でした。
とにかく見てる間の時間がやたら長く感じられたな。


ま、映画としては微妙でしたが、ジョニー・デップの演技力は光ってました。
やっぱし彼は「中世」。
ヒラヒラの多い服とか、モジャモジャのカツラとか、ステッキとかこんなに似合う人居ないでしょ。

んー。
ジョニー・デップの映画って案外こんなんが多いよなぁ。


最終評価 B−

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December 19, 2007

猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

2001年 韓国映画

ぐうたら大学生キョヌは駅で酔っ払った「彼女」に出会う。
彼女の見た目ははキョヌの好みだが、その中身は「最強(凶?)」だった・・・。
彼女の口癖は「ぶっ殺されたい?」
愛情表現の基本はビンタ。呼び出し方は「今すぐ●●へ来て!30分以内!」

見た目は可愛いのに暴力的な彼女を初めは敬遠するキョヌだが、段々と彼女にハマっていってしまう・・・。


韓国版「恋空」と言ったトコでしょうか?
ストーリーは基本的に有り得ないの連発だし、展開もメチャクチャ。感情の流れも良く分からない。ラブコメにしてもコメディにしきれてないので、なんだかなぁな感じ。何故にコレが大ヒットだったのか。
前に韓国ドラマとかも見てみようかと試みたコトがありますが、感性が全く分からない。文化の違いとは言え、欧米の作品は楽しめるしなぁ。

でも「彼女」役のチョン・ジヒョンは可愛い。
やっぱサラサラストレートにはヤラれるなぁ。そう言えば新垣結衣もサラサラストレートだし。
ストーリーも何もかもメチャメチャでもヒロインの可愛さで持っていく辺りが正に恋空的。

まぁ、本家?も同じ評価だし、こんなモンでね。
あ、この映画の「+」もチョン・ジヒョンの可愛さ分ですよ。

最終評価 C+

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September 07, 2006

7月30日 蝋人形の館

No.46

Only1かNO.1

 原題『HOUSE OF WAX』
 超・王道B級ホラー

 若い男女6人が旅行の途中で寄った田舎町。そこには町の規模には不似合いなほど立派な蝋人形館があった。

 薄気味悪いほどに良く出来た蝋人形達。
 それらは実は生きた人間をそのままロウで固めた死体。

 この町は丸々、狂った蝋人形作家の兄弟による作品群だった。

 何も知らずに町に足を踏み入れてしまった6人に蝋人形作家の兄弟が忍び寄る。


 いや、金は結構掛かってると思うけどねぇ。

 展開はB級ホラーの王道をこれでもかって位に踏襲した内容。
 若者達が用もないのに面白がって踏んではいけない地雷を踏み、殺人鬼に襲われる。とゆー、ベタベタな内容。
 セクシーシーンありーの、ビックリありーの。その辺もまたベタ。
 ちょっと目を引くのはセクシー担当の女の子(役名忘れた)がパリス・ヒルトンだってコト。

 ドロドロに溶けていく蝋で出来た家の中で、ドアをねとーっと切って追って来る殺人鬼・・・・ってコワイ?

 最終評価 C


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August 21, 2006

7月22日 リンダリンダリンダ

No.41

リンダリンダリンダ

 2005年 日本

 『リンダリンダ』は今もなお根強い人気を持ち続けるロックバンド・ブルーハーツの代表曲。

 あと数日で学園祭を迎える高校の軽音楽部。
 学園祭を前にして、5人の二年生の女子で作られたバンドは、ギターの指の怪我から始まったメンバーの仲違いから解散の危機にあった。
 そんな時に出会った、ブルーハーツが歌うリンダリンダ。

 彼女達はブルーハーツを歌うことを決めた。

 そして、出て行ってしまったヴォーカルの替わりに彼女達が迎えた新ヴォーカルは、韓国からの交換留学生・ソンちゃん(ペ・ドゥナ)だった!!


 女子高生がブルーハーツ!? ってコトで、男子高校生のシンクロ、女子高生のジャズ等の意外性繋がり青春群像ものの1つになるのでしょうか。
 今作は更にヴォーカルに韓国留学生と、もう1つの意外性を加えている。

 高校生らしい人間関係のぶつかり合いや、恋愛模様、ひたむきさは好感が持てる。
 これ!っていうトラブルやイベントが有るわけじゃないですが、その普通の感じがリアルな高校生っぽくて非常に良い。

 ちょっと練習期間が短い(3日?)のに、上手く行っちゃう演奏や、盛り上がるラストのライブなどにはちょっとツッコミたくなっちゃいますが、まぁ、コノ手の映画のラストを痛々しくしても仕方ないし、彼女達が歌うブルーハーツの前にそんな理屈は要らないですね。

 ギターの恵(香椎由宇)が凄くカワイイ。いや、カワイイってか美人。
 ドラムの響子(前田亜季)はフツーにカワイイ。
 ベースの望(関根史織)は冷静でそっけないけど、一番僕の好みのタイプ。あの言葉でサクッと斬る感じがタマラナイ。
 ソンちゃんは・・・・、うーーーん。ノーコメントで。

最終評価 B


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August 19, 2006

7月20日 0:34

No.40

0:34

 パーティーの後、地下鉄のホームでついウトウトし、最終を逃してしまったケイト。
 彼女が目覚めた時には駅の入り口には全てシャッターが下り、外に出ることが出来なくなっていた。彼女は1人、地下鉄の駅に閉じ込められ、途方に暮れる。
 その時、ホームに滑り込んで来た、来るはずの無い最終の後の列車。
 1も2も無く飛び乗ってはみたが、奇妙なことに他に乗客が居ない。

 突然に停まる列車。

 混乱する彼女。そこに現れたのはパーティーで彼女を落とそうとしていた同僚・ガイ。マリファナでラリッた彼がケイトをレイプしようと襲う。停まった列車の中で揉み合う2人。その時、突然に列車のドアが開き、ガイが何者かに引きずり出され、襲われる。
 血まみれのガイが叫ぶ 『逃げろケイト』

 無我夢中で逃げるケイト。
 この閉鎖空間の中に何者かが居る。この閉鎖空間の中に殺人鬼が居る。

 
 うーむ。途中までは結構スリリングだったんだけど、正体不明だった殺人鬼の姿が出ちゃってからはトーンダウンだったな。グロイけど怖くは無い感じになっちゃった。最終の後の列車って言う設定だけ先に思いついて、オチが伴わなかったんだろうなぁ。
 地下鉄の廃線に住む殺人鬼とかって、ニューヨークとかの都市伝説なんだろうけどね。その背景は共有出来ないし。
 やっぱ、正体不明の存在が足音だけ近づいてきたりする恐怖感、想像の恐怖感に勝てるモノってのはナカナカ無いんだろうな。それで考えると、映像が伴うTVや映画よりも本や、怪談の方が怖いってことか。稲川淳二が不滅なワケだ。

最終評価 B−

 
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know_the_base at 06:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

June 21, 2006

5月23日 ローレライ

No.23

ローレライ

 1945年。第二次世界大戦末期。広島に原爆を投下された日本軍は、次の原爆投下を止めるべくドイツから持ち帰った潜水艦『イ507』を投入した。

 役所広司 妻夫木聡 柳場敏郎 石黒賢 出演
 
 潜水艦『イ507』には人間の第六感を高めることによって索敵をする最新鋭索敵機『ローレライ』が搭載されていた。ローレライのシステムはファーラと言う女性に特殊な薬剤を注入し、異常に高めた感受性によって周囲の環境を視覚化すると言うもので、それは音による索敵が主流の潜水艦戦において視覚的な索敵はそれを持つ者に圧倒的な優位を約束してくれる革命的な兵器だった。

 しかし『イ507』の能力によっても第二の原爆が長崎へ投下されることは防げず、日本の敗戦は決定的となる。

 そしてアメリカ政府は日本へ第三の原爆を東京へ投下されるか、無条件降伏かの二者択一を迫る。
 家族を国を守る為、イ507は第三の原爆投下を阻止する作戦に、生きては戻れない死地へと赴いた・・・。

 
 戦争映画、しかも実際の歴史にファンタジーが入り込んでしまうとどうも嘘っぽく、受け入れられないモノになってしまう。
 しかも、嘘臭い戦争映画で『未来を守る為!!』とか『若者よ!!』とか言われてもどうにも醒めてしまう。
 潜水艦や太平洋艦隊は全てCGで、しかもCGだってのがバレバレ。CG丸出しだと戦闘シーンもリアリティが無く、緊張感が無い。しかも、死んでいく仲間が思いっきり無駄死にだったりして、どうにも軽く、それで盛り上げられても・・・ねぇ。

 全体を通して微妙でした。

 僕の感想を聞いた嫁曰く『ガンダムで良くね?』 『なんで歴史モノ?』とのコト。

 まったくだ。

最終評価 C+

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know_the_base at 11:57|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

March 08, 2006

2月27日 リリィ・シュシュのすべて

No.6

リリィ・シュシュのすべて

 岩井俊二 監督

 自己形成の途中・中学一年生。友達、イジメ、力関係、少しのキッカケで歯車は狂い、バランスは壊れていく。
 簡単にすぐ近くにある出来る犯罪。罪にはマダ問われない。キッカケは単純。でも実情は複雑。救いは無く、落ちていくばかり。大人?そう言えば、そんな要素もありましたね。

 出来たと思った親友。しかし、彼は遠く離れ、もう戻る方法も分からない。
 リリィ・シュシュと言うアーティストの曲だけが少年を理解し、癒す。

 止まるコト無く壊れていく世界の中で、唯一の救いだったリリィ・シュシュへの共感さえも壊れていく。

 
 極めて救いが少なく、いや救いは無くストーリーは進む。哀しく、切なく、生きる価値を見出せない少年が、ただ過ぎ去っていく時間に流されて、耐えるだけ。微かに救いになっていたネット上、匿名でのリリィ・シュシュへの共感さえも踏みにじられる結果になる。
 
 最後まで観るのが切なすぎて辛くなる映画。
 自分の中学時代を振り返って、感受性が強い時期だって言ったって、こんなんだったかなぁと考えてしまった。僕はこの映画にも出てくる光の側だけに居られた幸せ者なダケで、闇の側も本当はあったのだろうか?
 闇の側に飲み込まれながら、染まり切るコトが出来ずに灰色の部分を歩く主人公の少年の姿が哀しくて見ていられない。

 悲しい内容で、人によっては途中で本気で嫌になるであろう作品。最後まで観れた人も多かれ、少なかれブルーな気分にはなれるでしょう。
 でも、思春期の友人関係の奇妙なバランスや、危うさを壊れ行く側面からって形ではあっても表現しきっている部分は評価されるべき・・・なんじゃないかなぁ。
 まぁ、感情は揺さぶられる作品かと。

最終評価 B−

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