2007年に観た映画

December 23, 2007

バブルへGO −タイムマシーンはドラム式−

バブルへGO

2007年。
800兆を超える日本の借金。
金利が付くことによって雪だるま式に膨れ上がっていく膨大な借金によって、あと2年足らずで日本経済は崩壊する。
この最悪のシナリオを回避する為、財務省特別緊急対策室の下川路功(阿部寛)はその根源を断つ起死回生の計画を進める。

日本経済崩壊の諸悪の根源は、バブル崩壊を招いた土地の売買を規制する1本の法案。
この法案によって地価が高騰したピークで売買出来なくなり、企業や銀行の持つ土地の全てが不良債権に変わり、日本は銀行も大企業もどんどんと倒産してゆく冬の時代を迎える。

だったらタイムマシンで過去に戻って法案の成立を止めたら良い。
そう。17年前の1990年に戻り、その法案の成立さえ止めるコトが出来ればこの最悪のシナリオは回避できるはずなのだ。

しかし、1990年へ送り込んだ真理子(薬師丸ひろ子)との連絡は途絶えてしまった。そう彼女は過去で行方不明になってしまった。
過去の世界で行方不明になった真理子を探す為、そして、日本を救う為、下川路は娘の真弓(広末涼子)に17年前へのタイムスリップを依頼した。

そして、真弓の前に現れたタイムマシンは・・・・  ドラム式洗濯機型?


僕は1990年って小学校6年生でした。なので、当時の東京なんか知るわけアリマセン。ニュースでジュリアナ位は見たけどね。
ワンレン、ボディコン、極太眉毛に肩からかけるパステルカラーのセーター。話では聞くけど、実際に目にしたことは無い世界。

バブル全盛の東京って本当にこんな感じ? 嘘だぁ。 え? 本当?マジで?

だって、札束振ってタクシー止めるとかオカシイでしょ?
街でモデルのキャッチをして「これ、タクシー代。」で壱万円ってオカシイでしょ?
大学の卒業パーティのビンゴの1等が現金200万円って・・オカシイでしょ?
こんなバカ騒ぎは長続きする訳無いって何で分からなかったんだろう?
まぁ、バブルは崩壊するべくして崩壊したんですね。

でも、そのアホな程に浮かれた時代は最高に楽しかったでしょうね。

その楽しかった時代を、この作品はALWAYSの様に「あの頃は良かった。」と、回顧主義的に振り返る訳じゃない。コメディとして楽しませながらも、痛烈な批判の毒をその中に含ませてアノ時代を再現し、振り返ってるところがナカナカ上手い。


阿部寛ってこう言うイカレた無敵超人役が多いし、ハマルなぁ。
広末涼子は競泳水着姿が素敵です。


最終評価 B+



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愛の流刑地

愛の流刑地

「失楽園」の渡辺淳一原作。
愛ルケ現象を巻き起こしたベストセラーの映画化。

豊川悦司 寺島しのぶ 出演。


「本当に愛しているなら、このまま殺して。」

かつてのベストセラー作家・村尾(豊川悦司)は長いスランプの中、1人の女性に出会う。
彼女の名は冬香(寺島しのぶ)、3人の子供と夫を持つ人妻。
世間には明かせない関係だと互いに知りながら、どうしても魅かれあってしまう。

2人は会い。 触れ合い。 重なる。 そして、互いの生活に戻る。
でも、逢いたい。

逢瀬を繰り返していく。

そして、夏の夜。村尾は情事の中、冬香に求められる。
「本当に愛しているなら、殺して」 と。
村尾は冬香の細い首に手を掛ける。頂点の中、意識を失う冬香。

「冬香?」

村尾の呼びかけには、誰も答えない。 
彼の呼びかけを聞くのは、美しく微笑む彼女の骸だけだった。

殺人か嘱託殺人か。
2人の想いとは別の形で進む、村尾の裁判の結末は?


幸福の絶頂で死にたいと願う女。
彼女の願いを叶えたいと願う男。

究極の愛の形とは何かを問いかける。
不倫と言う、非難されるべき行為が、見返りを求めない純粋な愛を表現するのは皮肉なものだ。
多くの人間は出会わないままに人生を終えていくであろう、命を掛けるほどの恋愛。それに出会うことが幸せか、そうでないかは、出会ってしまった人間にしか分からないし、判断も出来ない。
他人がそれに対してどうこう評価すべきでもない。

僕は男なので、終始、村尾の気持ちで見てました。

初め冬香にせがまれて首に手を掛けながら、止めた村尾を
「いくじなし。」
と責めた冬香。
本当は殺す気は無く、でも、さっきよりも少しだけ力を込めた村尾。
そして、愛する相手が応えなくなる。
そのシーンの村尾の気持ちが痛い。

豊川悦司も寺島しのぶも名優だなぁ。表情1つ、しぐさ1つで痛いほどに感情を表現する。
ショッキングなベットシーンが話題をさらった作品ですが、そこは本編の価値と大して関係無いなぁ。シチュエーションと表現手法上必要だったから、あぁ表現したに過ぎない。


さて、映画を見終わって想像する。
自分が「愛しているなら殺して。」とせがまれる時が来たら・・・?

んー。

多分、逃げちゃうかな。僕はヘタレだから・・・。あ、いや、でも・・・。
って、真剣に想像してるけど、てか、オマエのそんなシチュエーションは想像じゃなくて、妄想ですから!!

最終評価 A


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December 21, 2007

アンジェラ

アンジェラ

2005年 フランス映画

「レオン」「フィフス・エレメント」のリュック・ベッソンの6年半ぶりとなる監督作品。
全編モノクロの映像で、不思議な美女とブサイクな小男のファンタジーをパリの街を舞台に描いた作品。


生まれて初めて誰かを愛おしいと思った。

世界一美しい街パリ。
でも、俺はこの街が大嫌いだ。この街で良い事なんか1つも無かった。
何かって言うと失敗をする俺は、借金に追われ、今日の夜にはどうやら死ぬらしい。
俺の人生、何も良いことなんか無かった。
元々チビだし、醜男だし、オマケに腕も片方無い。
そんな俺を誰も俺を助けてくれないし、味方や仲間と呼べる人間も居ない。
いっそもう、橋からセーヌへ飛び降りて死のう。

そうだ、そうしよう。何もかも終わりにしよう。

その瞬間、君は現れた。

透けるような肌、金の髪、スラッと伸びた手足、美しい顔立ち。
その美貌に見とれる間もなく

「あなたと同じことをする。」

そう言って、君は俺より先に飛び降りた。

「死なせない。」
とっさに僕も飛び出して君を助けた。

アンジェラと名乗った君は、俺の言う事を何でも聞くと言い出した。
君が傍に居るなら、僕はもう少し生きている事にしてみようと思った。

でも、アンジェラ。君は、君の正体は一体なんだい?

「あなたが幸せになる方でいいわ」


リュック・ベッソン監督の新作と言う事で脚光を浴び、「絶対にバラさないで。」と監督がコメントしたラストと、公開前にはほとんど情報を出さなかった秘密主義によって、期待値が高まりに高まって公開された作品。
そして、公開後、この作品は本国フランスでは散々な評価で酷評された。

その評価を聞いていたので、二の足を踏んで見てなかった作品なんですが、やっと鑑賞しました。

んー。そんなに言うほどヒドくない?
モノクロで映し出されるパリの街は美しいし、その街の中で主人公とアンジェラの交わす言葉も意味が深いようで、そうでも無いようで、フランス語の響きと相まって幻想的で素敵だった。
ストーリーも「天使」とかって素材を扱う以上、ファンタジックで多少ムリヤリがあっても仕方無いと思うし、そのムリヤリ感が逆に「天使」って言う超越した存在らしさを感じさせて良かったと思う。

自分を嫌いだった主人公が自分を見つめなおし、目を向けていなかった世界と出合って、今まで自分が出来なかったコトをするようになれる。そう言った精神的な成長のストーリーとアンジェラとのラブストーリーも上手く絡まって、特に嫌味でもない。

オチはアレな部分もあるけど、僕は嫌いじゃない作品でした。

まぁ、突然に現れた美女が何でも自分の言う事を聞く。なーんて設定はちょっと男の願望(妄想)丸出しで「ベッソン監督やっちゃった?」って言いたくもなりますけどね。
てか、ベッソン監督もムダに期待値を煽りすぎちゃったんでしょうね。期待値が高すぎると、本来ならちょっとした「アレ?」レベルの話が「アリエナイ!!」になってしまうからなぁ。
これを僕は「アカデミー賞効果」と呼んでいます。

最終評価 B+

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December 19, 2007

猟奇的な彼女

猟奇的な彼女

2001年 韓国映画

ぐうたら大学生キョヌは駅で酔っ払った「彼女」に出会う。
彼女の見た目ははキョヌの好みだが、その中身は「最強(凶?)」だった・・・。
彼女の口癖は「ぶっ殺されたい?」
愛情表現の基本はビンタ。呼び出し方は「今すぐ●●へ来て!30分以内!」

見た目は可愛いのに暴力的な彼女を初めは敬遠するキョヌだが、段々と彼女にハマっていってしまう・・・。


韓国版「恋空」と言ったトコでしょうか?
ストーリーは基本的に有り得ないの連発だし、展開もメチャクチャ。感情の流れも良く分からない。ラブコメにしてもコメディにしきれてないので、なんだかなぁな感じ。何故にコレが大ヒットだったのか。
前に韓国ドラマとかも見てみようかと試みたコトがありますが、感性が全く分からない。文化の違いとは言え、欧米の作品は楽しめるしなぁ。

でも「彼女」役のチョン・ジヒョンは可愛い。
やっぱサラサラストレートにはヤラれるなぁ。そう言えば新垣結衣もサラサラストレートだし。
ストーリーも何もかもメチャメチャでもヒロインの可愛さで持っていく辺りが正に恋空的。

まぁ、本家?も同じ評価だし、こんなモンでね。
あ、この映画の「+」もチョン・ジヒョンの可愛さ分ですよ。

最終評価 C+

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December 18, 2007

阿修羅のごとく

阿修羅のごとく

「阿修羅」
インド民間伝承上の魔族。
外には仁義礼知信をかかげるかに見えるが、猜疑心が強く、日常争いを好み、互いに事実を曲げ、また偽って他人の悪口を言い合う。
怒りの生命の象徴。
争いの絶えない世界とされる。

原作:向田邦子
監督:森田芳光

長女・綱子 45歳 :大竹しのぶ
未亡人で妻帯者との不倫中。

次女・巻子 41歳 :黒木瞳
夫と子供が2人。見た目は幸福だが、最近、夫に女の影がチラつく。

三女・滝子 29歳 :深津絵里
潔癖症で男性と自然に付き合うことが出来ない地味な女性。

四女・咲子 25歳 :深田恭子
4人姉妹ではいつもみそっかす。奔放に生きる様に見せるが、現在は同棲中のボクサーに献身的に尽くしている。


昭和54年。まだ古い家族の形が生きていた時代。
それぞれが独立し、別々の人生を歩むようになった4人姉妹。普段は疎遠にしているが、三女・滝子の呼びかけで集まることになる。
滝子が皆を呼び出したのには訳がある。彼女達の70歳になる父(仲代達也)が浮気をしてる現場を目撃したと言うのだ。滝子は更に興信所を使い、一応の証拠も揃えていた。
4人の意見は「父の裏切りは、母には絶対に内緒。」で一致するのだが・・・。

女性の二面性、三面性?いやいや、もっと多面でぐるぐると絡まりあう複雑な感情。愛想笑いの下に憎しみを潜め、疑い、騙し、でも愛する。その感情の渦巻く様はまるで阿修羅。
互いにいがみ合いながらも、切り捨てることは出来ず、慈しむ気持ちはあってもソレを表現したり、相手に伝えることはしない。そんな微妙な4人姉妹の愛憎劇。

元々は1979年に放送されたTVドラマシリーズを一本の脚本にまとめて映画化した作品。


表情1つ。しぐさ1つ。声の張り、言い方で見せる女性の複雑な感情。それらを演じ切る女優陣の上手さが本気で怖い。怖いんだって。
脚本の上手さか、派手さが無いストーリーでも引き込むモノがある。
表面は気にしてないように見せて、腹の底では何を考えているか分からない女性の怖さ。でも、時として弱さと愛しさ。

んー深い。深いなぁ。 

てかねー。不倫中の役を演じる大竹しのぶの演技力は確かに圧巻なんだけど、それよりも旦那の浮気を知ってて知らない振りをする黒木瞳がこえーこえー。
いや、1番怖いのは、いつもニコニコしてるお母さんかな・・・。

まぁ、僕もこの映画を見て、何かを感じる歳になりましたとゆー話。

最終評価 A−

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December 11, 2007

300 (スリーハンドレット)

300

2007年 アメリカ。
ザック・スナイダー監督。ジェラルド・バトラー主演。

幼少からの徹底した戦士教育から「スパルタ教育」の語源となったギリシャの小国家都市スパルタ。

紀元前480年。スパルタ王レオニダスの元に圧倒的な戦力を誇るペルシア皇帝クセルクセスからの使いが訪れる。使いは征服した国々の王達の頭蓋骨を見せつけ、こう言った。
「土と水を差し出さなければ、貴様の国は滅びる。」と。
その言葉は従属を意味し、彼の愛するスパルタから自由が失われることを意味した。
相手は100万の軍勢を率いるペルシア。戦って勝ち目のある相手ではない。

しかし、レオニダスは怯まず、己の力を信じ、自分の戦士達を信じ、戦いの道を選んだ。

今、たった300人の精鋭と100万の大軍との戦が始まる。


ヘロドトスの「歴史」にも記されている伝説の戦いをを映画化。
圧倒的不利な状況にも全くひるまず、むしろ楽しむかのように戦いに挑んでいくスパルタ戦士たちの姿を、壮大なスケールで描く。
全ての映像は“クラッシュ”と名づけられた画像処理が施され、時にスローモーション、時に早く流れ、まるで小説の挿絵のような画像が激しく、鮮やかに古代の戦場を現代に蘇らせる。


300人で100万人ってコトは1人頭3333人かぁ。いやぁ。古代の肉弾戦中心の戦とは言え、そりゃあ、無理っしょ。ま、でも、それだから伝説になるのか。
なーんて、見る前まではナメてかかってたのですが、結構面白かったし、一気に見れました。

「クラッシュ」と言う映像処理がどう言うモノかは分かりませんが、とにかく戦争のシーンは迫力があって目を見張る。
そして、他のシーンも全編がドラクロアの描く絵が動き出したかの様に重厚で圧倒的。セピアがかっていて、埃っぽくて、CGで作られた映像だと理解してても、その映像の迫力に呑まれ、世界に巻き込まれていける。
この映像は逆に実写よりもイメージの古代世界に近いのかも知れない。
歴史モノはちょっと間違うとスグにちゃちな感じになってしまうのですが、300は別物でした。

まぁ、ストーリー自体は特にどうと言う事も無いんですけど、無意味な爆発やら銃乱射のアクションに比べて圧倒的に満足感があります。

とにかく戦士達の腹筋がスゴイっすよ。腹筋が。

最終評価 A−

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December 09, 2007

キスキス,バンバン L.A.的殺人事件

キスキス バンバン -L.A.的殺人事件

NYに住んでたサエない泥棒・ハリーは簡単なヤマでドジを踏み、ひょんなコトから俳優に間違えられ、ハリウッドへ行く事になる。
探偵映画の役作りの為に本物の私立探偵ペリー(ゲイ)に弟子入りするが、次々と思いもよらない殺人事件に巻き込まれていく・・・。


えーと。僕は何でこの映画を観ようと思ったんだっけ・・・?
まぁ、まずパッケージには「 L.A.的殺人事件 」なんて書いてなかったんですよねー。
で、タイトルから、もうちょっとキレのあるセックス&バイオレンス的な作品なのかと思ったんですよねー。
たまにはそう言うのも良いかと思ったんですよねー。

はぁ。

んー、残念な感じでした。
サスペンスもバイオレンスもラブロマンスも、ついでにコメディも・・・と全部を盛り込もうとした結果、そのどれも中途半端な感じになってしまった作品。
キワだってツマラナイって訳じゃないんですが、観なくても良かったかな。

最終評価 B−

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December 08, 2007

花よりもなほ

花よりもなほ

時は元禄15年。
徳川綱吉が「生類憐れみの令」を出し、浅野内匠頭が吉良上野介を江戸城内で斬りつけ、切腹を申し付けられた次の年。
基本的に世は泰平。
藩が仇討ちに懸賞金を賭ける時代。

父の仇討ちの為に信州長野から江戸へ出てきた青木宋左衛門(岡田准一)は腕っ節も剣の腕もからっきし。それでも、死に際に「仇を討ってくれ。」と言い残した父の遺言を胸に、広い江戸に逃げた仇、金沢十兵衛(浅野忠信)を探す為に下町の貧乏長屋に身をやつしていた。
そんな暮らしも早3年。
貧乏長屋の人々の人情に触れるうち、宋左衛門の中の憎しみはどこかへと消えていく。
しかし、父の命日で戻った信州では、親族達から3年もの間、父の仇を討たない彼の不甲斐なさをなじられる。
果たして宋左衛門はその手を血に染め、どうしても父の仇を討たなくてはならないのか・・・?

「桜の散り際が良いのは、また来年咲くって知ってるからさ。」


ストーリーはそれほどに際立った作品の訳ではないですが、ちゃんとまとまった良い作品でした。
岡田准一君は本当に役者として一本立ち出来るレベルになってるなぁと、しみじみ感じる。この主役へのキャスティングは決してジャニーズアイドルへの御祝儀キャスティングではなく、岡田准一と言う役者が相応しいと思っての起用だと納得できる。彼には更にジャニーズアイドルの枠から踏み出して行って欲しいモノです。
宮沢りえは和服の似合う日本美人ってポストを確実に固めて、良い女優さんになってるのに「コレ!!」って言うヒット作に出会わないのが不運ですなぁ。
陰を抱えた不良者のそで吉を演じる加瀬亮も格好良く、悪く、哀愁があり、格好良い。
その他の長屋の仲間達も古田新太や木村祐一、香川照之と味のある役者さん達がしっかりと周囲を固めて、こじんまりとも良い作品に仕上がっています。

まぁ、良い作品なんですが、やはり「こじんまり」感は否めない。興行収益的には上手く行かなかったのも仕方なし。
でも、映画の良し悪しと興行成績は別に比例しないですからね。
ホラ、例の「恋空」とかさ。

最終評価 B+

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December 04, 2007

ALWAYS 三丁目の夕日

三丁目の夕日

今は「続」が公開中&大ヒット中ですが、僕はまだ「続」じゃない方を見ていなかったので、そっちを鑑賞しました。


昭和33年。東京タワーが建造中だった頃。
戦後の動乱期から高度経済成長期へと向いだした東京。決して豊かではないけれど、人々の顔には笑顔が溢れていた。

ビックコミックで30年もの間連載されている作品の実写化。
VFXを駆使して、昭和33年の東京が蘇える。


芥川賞を狙う駄菓子屋の文学店主・茶川(吉岡秀隆)は思いを寄せる飲み屋の女将・ヒロミ(小雪)に頼まれ、彼とは縁もゆかりも無い少年。淳之介を預かることになる。
茶川の家の正面にある自動車修理工場「鈴木オート」には、いつも茶川を「文学!」と呼んでは反目しあう則文(堤真一)と優しい妻・トモエ(薬師丸ひろこ)、息子の一平が住んでいた。その鈴木オートに青森からの集団就職で中卒の六子(堀北真希)が住み込みで勤めだす。
どたばたとした下町の暮らしの中で、初めは他人だった茶川と淳之介、鈴木家の人達と六子は着実にその絆を強めていく。


その時代を知らない僕でも、なんとなく懐かしい。そんな昭和の風景。
こうやって映画で見てると素晴らしい時代だったように見える。実際はどうだったんですかねぇ?
その時代を生きていない人間にはちょっと判断つきません。

ストーリーは基本的に「いい話」なんですが「コレ!!」って言う中核になる流れは特に無く、古き良きアノ頃の生活を「アノ頃って良かったでしょ?」と伝える形。
いや、まぁ、別に悪くはないんですが「で?」と言うか「だから何?」と思ってしまうのは僕が天邪鬼だからなのでしょうか?
この時代を知ってる人には堪らないってのも分かるんですけどね。
昭和33年をあくまで舞台としての必要性があって使うってんなら良いんですが、その舞台自体がメインで「この舞台設定良いでしょ?」って言われても、ちょっとなぁ。

石原や安倍が「美しい国」と思うのがこう言うのだって言うんなら、僕は御勘弁ですかね。
イチイチ近所の人に自分の家庭事情に口を出して来られても、ねぇ。
僕は別に現代がすごし易くて好きですが。

堤真一の頑固親父や吉岡秀隆のうらぶれた文学青年、薬師丸ひろこのお母さんとか、キャスティングの上手さが光りますね。どの役もこの人しか居ないってハマリ役でした。

最終評価 B

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December 01, 2007

時をかける少女

時をかける少女

2006年公開の長編アニメ映画。
公開時期が「ゲド戦記」と重なった単館系の作品なので、宣伝などは比べるべくもなかったが、口コミで話題を呼び、日本アカデミーのアニメ部門をはじめ数々の賞を総ナメにした作品。

筒井道隆原作で、原田知世の主演映画として1983年に大ヒットした作品のアニメ化。


「待ってられない未来がある」

下町の高校に通う紺野真琴はごくごく普通の女子高生。
真琴にとって今日は最悪にツイてない日。寝坊、小テスト、妹に食べられたプリン、料理実習での失敗、ふざけた男子にはぶつかられる。
そんな最悪の日の放課後、日直の仕事で足を運んだ理科室。
黒板には「Time waits for no one.」の文字。
何となくその文字にみとれた、その時、理科準備室から人の気配を感じる。
不審に思って準備室に入り込んだものの、ツイてない真琴は思いっきり転んでしまい、その瞬間に変な感覚に襲われる。
帰り道、母親に頼まれた用事へと急ごうとする真琴はその最悪の日の締めくくりに自分の命に関わる踏み切り事故に巻き込まれる・・・・。

巻き込まれる・・・。 巻き込まれた? 巻き込まれた・・・ハズ?

あれ? 生きてる。

真琴はその事故をキッカケに「時間跳躍(タイムリープ)」の能力に目覚めてしまったのだ。

初めは戸惑うが、こんな楽しいことは無い。
プリンを食べ、遅刻を回避し、テストでは満点、好き放題に能力を楽しむ真琴。
そんな中で、仲の良かった二人の男友達との関係に少しづつ変化が訪れる。今までの関係を維持したい真琴は変化のキッカケの度に時間を戻し、変化を回避しようとする。
関係の変化を回避しているはずが、それがかえって変化を加速し、現実は真琴の望まない形へと変わって行ってしまう・・・。


時間を戻すことは出来ない。
今を一生懸命頑張るしかない。
そんな普遍のテーマを正面から扱った作品。
原田知世版の「時かけ」は見たコト無いですが、現代版「時かけ」は非常に良く出来た作品でした。
マッドハウスのクオリティの高いアニメーションと貞本義行のキャラクター。んー、良い。

どっちも嫌いじゃない友達以上、恋人未満の二人の男子との三角関係を崩したくなくて、何度も何度も時間を戻し、そうしていく中で自分の本当の気持ちに気付いていく過程とかが甘酸っぱくて、何とも言えない。
「付き合ってなんかない。」「あたしは好きなんかじゃない。」と突っぱねるが、他の女の子と付き合いだされてしまうと、何か嫌。とかって、んー。ストロベリーな感じで。
そんな甘酸っぱさを醸しだしつつ、時間は一度きりってテーマもちゃんと伝わる。
良い作品でした。やっぱ日本アニメはレベル高いね。

最終評価 A−

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November 29, 2007

クワイエットルームへようこそ

クワイエットルームにようこそ

脚本・監督は平成の鬼才・松尾スズキ。
同名自著の実写化。


佐倉明日香(内田有紀)は28歳の駆け出しフリーライター。
でも、フリーライターと言ってもやっとこ手にした、たった800字のコラムに行き詰まり、記事の督促に追われる身。
そんな行き詰った彼女は、同棲相手の鉄雄(宮藤官九郎)ともすれ違いが続く。

精神的にテンパってテンパって・・・・・、明日香は気がついたら、小さな窓しかない真っ白な部屋で両手・腰・両足の5点拘束で狭いベットに縛りつけられていた。
そこは精神病院の女性用隔離病棟。
明日香が目覚めたのは、その隔離病棟の更に隔離用個室、通称「クワイエットルーム」だった。

やってきたナース(りょう)に「アルコールと睡眠薬の過剰摂取(オーバードープ)により、丸2日間昏睡状態だった」と説明されても、記憶があちこち欠如した明日香は自分の状況が理解できない。

少しずつ状況を理解していく中で、少しずつ過剰摂取した日の記憶を取り戻し、どうしてこうなってしまったのかと自分に向き合う明日香。
非日常的な空間で普通じゃない人たちと出会い、明日香の中で何かが変わり始める…。


いやー、面白かった。
脚本・演出・キャスト、どれをとっても秀逸。
斬り方を間違えば重くなってしまう「精神病隔離病棟」と言う舞台をコミカルに、でもキチンと扱い、そこで成長していく明日香の姿に気持ちの良い、清々しい感動を覚える。

女優としての存在感を増した内田有紀。面白くも切ない宮藤官九郎の微妙な演技や表情。ステンレス星から来た無表情ナース・りょう。眉毛の繋がった妻夫木聡。拒食症役でガリガリに痩せた蒼井優。役柄だって分かってるのに本気でムカつく大竹しのぶ。どのキャストも絶妙で、とにかく嵌まってて上手い。
配役・台詞に小ネタも満載でとにかく飽きさせない。

いやー、想像・期待値以上の作品でした。
ま、でも、内容的に全国公開で大々的にやれる内容じゃないですね。
ブラックジョーク、下ネタも満載だし、あの笑いは結構シュール。
でも、大人のエンターテイメントとしては最高なんじゃないでしょうか?
まぁ、金曜ロードショーではやらない(やれない)だろうなぁ。

てか、庵野監督のヘッタクソな演技がツボでした。

最終評価 A+


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November 21, 2007

スパイダーマン3

スパイダーマン3

プレステ3を買った時に、オマケでブルーレイディスク版スパイダーマン3とD端子が付いてきました。ソニーさんはブルーレイの普及に必死なんでしょうね。
まぁ、おかげ様で我が家の映像環境は相当に良くなりました。

せっかく貰ったモノなので、鮮度が落ちすぎる前に鑑賞しました。
いやー、とにかく綺麗ですよ。ブルーレイディスク。


さて、本編の内容。

1・2と大ヒットを飛ばしたスパイダーマンの第3作目。
今作も前作までと同様、VFX駆使の迫力アクションシーンが目を奪う。
そして、この作品の魅力は単純な勧善懲悪アクションだけでなく、強大な力を手にしてしまった等身大の青年・ピーターの心を描く所。今回でもそのテーマは健在。


スパーダーマンの力を手に入れたピーター・パーカーは恋人のMJとも上手くいき、数々の敵との戦いを経て街の人気者となったスパイダーマンには市民栄誉賞が送られる。
人生の絶頂に慢心していくピーターは、その影で育ってしまったMJの悩みにも気付けないまま、彼女を傷つけ、MJとの心の距離は開いていってしまう。
そんな時に叔父の仇であるフリント・マルコが砂の怪人サンドマンとなって刑務所から脱獄してきた事を知る。
復讐心に犯されていくピーター。
心の闇にのまれたピーターをどこからか現れた黒いスパイダーマンスーツが覆う。その黒いスーツはピーターにいまだかつて無い力を与える。

黒いスーツの力に酔うピーター。しかし、そのスーツは彼に力を与えるだけでは無かった・・・。


んー。内容テンコ盛り。 テンコ。盛り。過ぎちゃったかな。 

主人公のピーター、恋人のMJ、かつて親友だったが今はもう父の仇としてピーターの命を狙うハリー。そして、新キャラのマルコ。それぞれのキャラクターが心に闇を抱え、葛藤する。
今回、ピーターは心の中の闇と戦いながら、現実の敵とも戦わねばならない。しかも、敵はハリー(ゴブリンJr)、サンドマン、更に裏スパイダーマン・ヴェノムと多い。
各個人の内面を描き、そして更にアクションシーン。二時間強で表現するにはちょっと要素が多すぎる。かな。

まぁ、ツマラナイ訳ではないですが、僕にとってはちょっと長かったなぁ。

最終評価 B


あ、ブルーレイ、凄いですよ。凄く綺麗。
後は5.1chスピーカーかなぁ。

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November 17, 2007

恋空

恋空 1

新垣結衣が可愛かった。

最終評価 C+





あれ? ダメですか?

えーと、今日は本当は「クワイエットルームへようこそ」を見に行ったんですが、昨日までは14:00〜だったクワイエットルームが朝の9:45〜になっていた為、急遽「恋空」を見ることにしました。

新垣結衣主演、ミスチルが主題歌。って要素に魅かれてはいたんです。

いわゆるケータイ小説で女子中高生の間で大ヒットし、書籍化され、ソレもベストセラーになった作品の実写化。

要約すると、高校一年生のミカ(新垣結衣)がイケメンのヒロ(三浦春馬)に出会って恋する話。以上。

恋空 2

↑こんな感じ。

全編、内容がペラッペラです。
レイプとか、人の死とか、出産とか、友情とか、色々全部軽くって、見てて疲れます。
あまりの内容と、あまりのセリフと、あまりの演技に随所で失笑が漏れます。
ツッコミはもう、飽和して、どうでも良くなります。
そもそも登場人物の人格さえ曖昧な感じです。


コレで良いのか? 女子中高生?

コレが大ヒットで良いのか日本?



まぁ、とにかく、僕の中では全編「新垣結衣押し。」以上です。

お風呂に入る新垣結衣とか。
パジャマ姿の寝ぼけた新垣結衣とか。
自転車の荷台に女の子座りで乗る新垣結衣とか。
背中から彼氏にくっついて「大好き。」って言う新垣結衣とか。

すっげぇ、可愛い。

コノ映画の記憶は、それ以上でも、以下でもないです。
ちなみに「最終評価 C+」の「+」は新垣結衣の可愛さです。

てか、ミスチルも何に楽曲提供してんだかよー。
多分、JEN辺りが「新垣結衣に会えるかも。」とか言って盛り上がったんだろうな。で、他のメンバも「あの子、可愛いよね。」とか言って、楽曲提供しちゃったんだろうなぁ。



映画を見て、ブログを書くまでは憶えていようと必死で帰ってきました。
あー、記事が書けて良かった。


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November 11, 2007

ユナイテッド93

ユナイテッド93

2001年9月11日。
アメリカで起こった同時多発テロ。
世界を震撼させ、アメリカをテロの脅威に晒したこの事件は、終わりのない「テロとの戦い」の引き金となった。

その日、4機の旅客機がテロリストによって占拠された。
内2機はニューヨークにあるアメリカ経済の象徴とも言えるツインタワー・世界貿易センタービルに激突。
1機はアメリカの国防の中心・ペンタゴンへ。

そして、最後の1機の目標は   ホワイトハウス。

しかし、最後の1機・ユナイテッド航空93便のみがその目標へは到達しなかった。


そのユナイテッド93の離陸から墜落までを、遺された資料や家族への連絡内容の証言を集めて再現されたドキュメンタリー映画。

製作は遺族からの承認を得ており、リアリティを追求する為に乗客は無名俳優を起用し、パイロット・客室乗務員には職業経験者、そして、なんと管制官役の一部は当時、実際に勤務していた管制官が本人役を演じている(スタッフロールで「As Himself」と表記される。)。

ヒーローなんて居ない。悪役も無い。

検証や、メッセージが極力排除され、あの日、あの時、あの飛行機の中で何があったのかの再現に力が注がれ、それが逆に強いメッセージを伝える。



涙が出ました。
久し振りに映画を見て、涙が出た。
どこに感動した、とか、分からない。
でも、鼻の奥がキュっと痛み、涙は流れた。

乗客・乗務員たちが必死に携帯で家族へ伝える「心から愛してる。」


「神よ。」

乗客も、テロリストも共に口にする祈りの言葉。
なのに向うのは悲劇。


この映画を評価する言葉を僕は持たない。
何が正しいのかも知らない。

それは神が教えてくれるんでしょう? 



最終評価 A

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November 06, 2007

ブレイブストーリー

ブレイブストーリー

何かアニメ映画づいてます。
コレも去年の話題作の1つ。

今年は去年までの影響なのか、家で映画をあまり見ていませんでしたが、でも、まぁゲド戦記の口直しの意味を込めて、ね。


普通の小学5年生・ワタルは、幽霊が出ると噂のビルで奇妙な、でも美しい少年に出会う。その美しい少年はビルの中の不思議な扉の中へ吸い込まれていった。
翌日、ワタルは美しい少年がワタルの学校へ来たばかりの転校生・ミツルだと知る。
ワタルと親しくなったミツルは例の不思議な扉の向こうに行けば「運命を変えることが出来る。」事を伝え、再び扉の向こうへ消えていった。

ワタルは平凡に暮らす少年だった。
しかし、彼の日常は変わってしまった。
父が母と離婚して家を出て行き、母が倒れてしまう。

「こんな運命間違ってる。運命なんか変えてやる!!」

ワタルは扉の向こうへと旅立つのだった。


原作は宮部みゆきのベストセラー小説。そのファンタジー世界を世界屈指の映像製作チーム・GONZOが作り出す。


良くまとまった良い作品でした。
まぁ、自分の願いの為に何でもする万能の魔導師ミツルと、力は無いけれど仲間と共に歩む見習い勇者のワタル。この二人の対比は最終的にどういう結末に向っていくのかは見始めた頭から分かってしまうけれど、子供に向けたメッセージなのだから、それで良いのだと思う。

表現方法完成度が高い。
アニメーションとCGの融合も違和感無く、住み分けがちゃんと出来てきてるなぁって感じ。

口直しには充分楽しめる作品でしたとさ。

最終評価 B+

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November 05, 2007

ゲド戦記

ゲド戦記

何かと前評判の低い「ゲド戦記」をやっと見ました。
スタジオ・ジブリ作品でも、監督が宮崎駿でないとあんまり見ないんですよね。


異世界・アースシー。
世界の始まりで竜が火と風を、人間が土と水を選び世界を分け合った。それ以来、竜と人間の世界は交わることはなかった。
長い時が経ち、人間世界は人間の際限なき欲望によってバランスを崩しだし、家畜が死に、疫病がはびこりだす。
そして、世界の崩壊を象徴するように、人間世界に居てはならない竜の目撃が伝えられる。

世界の崩壊の原因を突き止めるべく旅を続ける大賢者・ハイタカ(ゲド)は父王を殺し、国を飛び出した王子・アレンと出会う。
二人は共に旅を続け、ハイタカの昔なじみテナーの下で休息をとる。そこにはテナーに引き取られた顔に傷跡のある少女・テルーがいた。
テルーは命を軽んじるアレンを嫌うが、テナーの下で数日を過ごすうちにアレンとテルーは少しずつ心を交わしていく。


「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで“世界三大ファンタジー”と称されるル=ググウィンの原作を、スタジオジブリが映画化。
世界の宮崎の息子・宮崎吾郎の初監督作品。


んー。なんでしょ。前評判のままでしたね。
正直、イマイチ。
まったりと、盛り上がりも無く、淡々と時間が過ぎる。で、なおかつ世界の設定や、状況などの説明が少なくて「名言?」だけがポロッと出てくる。
ラストも急に作られたかのような盛り上がりで、主人公のアレンの急な変貌に凄く違和感を感じる。
話のキーワードに「真の名」があるんだけど、意味とかの説明がイマイチ無いのにラストでソレを急に出されてもなぁ。と。
ジブリの地力と固めるキャストの力で何とか作品の形になってるけど、構図やキャラクター等は父親の影響受けまくりの焼き直し。

まぁ、吾郎監督に関して言えば、どんな道も初めは模倣から始まるんだし、これで懲りずに次回作に期待かな。

最終評価 C+

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September 09, 2007

ヱヴァンゲリオン 新劇場版 : 序

エヴァ 序 パンフ

今度こそ本当に久し振りの1日2更新です。

封切りから一週間以上が経ってしまいましたが、観て来ました『ヱヴァンゲリオン 新劇場版:序』。

メインストーリィとかに関してはもう、多くを語る必要は無いと思います。(良いですよね?)
前も書きましたが、今回の「序」はシンジがエヴァに乗る所から旧作の「ヤシマ作戦」まで。

さて、12年の時を経て、期待値の上がるに上がった新劇場版の出来やいかに!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

んー。まぁ、まずファンには堪えられない作品です。
全編にわたって全てが再構築され、映像面は格段に良くなり、アニメ版にあった無駄は省かれ、逆に主要なストーリィには旧作に無かった伏線が張られる。

この作品からエヴァに触れる人にも分かる様に「何故、使徒は第3新東京市を襲うのか?」とか「裏で操るゼーレとゲンドウの関係」とか、旧作では後半まで「謎」だった部分が序章の段階である今回で一応説明(?)されたりします。
しかし、安易な設定説明の回になってしまわないように、コアなファンにも満足される演出も盛り沢山。
旧作のエヴァのテイストはキッチリと残して、しっかりとエヴァを感じさせるのに、全く違う新しいストーリィ、新しいエヴァを受け入れさせる。ナカナカ良く出来た作りだと思います。

むむー、と唸り。次の作品も見てみようと思わせる出来でした。
満足満足。

今回は「序」と言う事で、どんな作りになってるんだろう?って思いながら観てしまいましたが、次からは旧作とは別の新しい作品と思って観る事にしようと思います。


しっかし、エヴァに出てくる大人は本当に理不尽極まりないなぁ。劇場版になって凝縮されると更にソレが際立つ。
あと、碇ゲンドウさんは顎ヒゲが凄いですが、シンジ君も中年になったら、あぁなってしまうのでしょうか?
まぁ、シンジ君はお母さんのユイさん似なんでしょう。良かったね。

さてさて、今回の『新劇場版』は『理解』して終ることが出来るのでしょうか?
四作品を見終えた後の感想を乞うご期待。


あ、ちなみに。
嫁様には受け入れて貰えなかったようで、次回作「破」は1人で見に行くようです(涙)。

あれー? おかしいなぁ。面白いのにな。

最終評価 A− (僕評価)
     どうやら C (嫁様評価)


あれー?

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August 05, 2007

オーシャンズ13

オーシャンズ13

人気シリーズ最新作『オーシャンズ13』を先行上映初日に見てきました。
豪華なキャスティングと、クールな映像と音楽の融合が堪らないこのシリーズが好きなんですよねぇ。


天才的頭脳犯ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)の下に集まった、その道を極めた男達。詐欺師からスリ、ハッカー、爆破スペシャリスト・・・犯罪のドリームチーム・オーシャンズ。
彼らが集まった時、不可能は可能になる。

今回、その固い絆で結ばれた仲間の最古参の1人であり、ダニー達の作戦に必要な資本を提供していたルーベンが嵌められた。
相手はラスベガスのホテル王・バンク(アル・パチーノ)。金も土地も奪われ、失意の中、死の淵を彷徨うルーベンの為にバンクへのリベンジを誓うオーシャンズ。

『ひとりを嵌めたら、全員を敵に回すと思え。』
『ド派手なリベンジにしようぜ。』


狙いはバンクがルーベンから奪った超高級ホテル。カジノを併設するそのホテルは最新鋭の人工知能「グレコ」によって守られ、鉄壁のセキュリティを誇る。
しかし、オーシャンズに不可能は無い。
金品の強奪? それだけに終るわけ無いだろ!!

仲間の借りを返すため、バンクの全てを奪う、壮大なリベンジが始まる。


ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、アル・パチーノ・・・数え上げたらキリが無い程の名優達を束ねるのは「トラフィック」「エリン・ブロコビッチ」を撮ったスティーブン・ソダーバーグ監督。
これだけでも充分に観る価値のある作品。
だが、この映画は作る人間達の名前だけじゃ終らない。古めかしくも斬新でクールな映像と音楽の融合、盛り込まれたジョークとセンスが堪らなく格好良い。

もう、内容とか、細かいツッコミなんか必要なし。ひたすらに彼らのカッコ良さに酔い、爽快感に浸り、ジョークに笑い、ただ、楽しめば良い作品。

この作品の中で、僕の特にお気に入りのキャラはダニーの親友であり右腕のラスティー(ブラッド・ピット)とおバカ丸出しのマロイ兄弟。
ラスティーは言うまでもなくカッコ良いからなんですが、マロイ兄弟は双子の設定なのに全然似てなくて、なのに凄く息の合った互いの悪口とか、その内容とかが最高。今回も僕のお気に入りのシーンはマロイ兄弟がメインです。すげーバカで最高。

あ、あと、今回忘れちゃいけない注目株はスリのライナス(マット・デイモン)。
第一作目ではダニー達に半人前扱いされていた彼が、今回は自然に重要な役割を任されるようになり、更には八方塞になったオーシャンズを救う逆転の発想を生み出し、チームを救うまでに成長している。その彼の成長した姿に「あぁ、オーシャンズはライナスの成長モノでもあったんだなぁ。」とシリーズファンには感慨ひとしおです。 

低い評価を受けがちなオーシャンズシリーズですが、僕が思うに、皆が期待過剰になりすぎて、純粋に映画を楽しむことをちょっと忘れているフシがあるんじゃないでしょうか?
この映画は、俳優達と監督の遊び心で出来たと言っても過言じゃない作品。実際、遊び心無しでこのメンツをお金で集めようとしたって・・・ちょっと無理。
その製作者達の粋な遊び心を見る側も楽しめば良い。そうじゃないです?

まぁ、理由はともかく、僕はこのシリーズ、好きなんですよ。


最終評価 A−

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April 30, 2007

BABEL

4/28封切りの映画『BABEL』を公開初日に見てきました。

バベル

カンヌ国際映画祭の最優秀監督賞を受賞し、アカデミー賞では日本人女優・菊池凛子さんの助演女優賞ノミネートで話題となった作品。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

神よ、これが天罰か。
言葉が通じない。心も伝わらない。想いはどこにも届かない。
かつて神の怒りに触れ、言葉を分かたれた人間たち。
我々バベルの末裔は、永遠に分かり合う事が出来ないのか?
モロッコの片隅で偶然放たれた一発の銃弾がアメリカ、メキシコ、日本の孤独な魂をつなぎ合わせてゆく。
耳をすませば聞こえてくるはずだ。初めて世界に響く、魂の声が。
2007年、世界はまだ変えられる。

about the movie BABEL −パンフレットより−

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どんな話なのか情報が少なく、でも、興味をそそられるタイトルとキャスティング。更に、アカデミー賞絡みで話題となり、ずっとどんな作品か想像してて、期待値がモノ凄く上がってしまっていました。
それもあまり良くなかったのでしょうが、ちょっと『うーーん。』って感じでした。
まぁ、アカデミー賞ね。
確かにアカデミックではあるかも。って感じ?

四つの全く立場も居る場所も違う人間が、たった1発の銃弾が起こした波紋にある人は大きく、ある人は小さく揺られる。その様子をそれぞれを断片的に追い、時間軸をズラし、繋ぎ合せていく。
基本的には淡々と紡がれていくストーリィ。
何も都合の良いコトの起こらない展開に現実味と、現実の持つ残酷さ、切なさ、でも、少しの安心をおぼえる。

やりたいこと、やらんとすることは分かるし、出演の役者さんたちの演技も凄い。
でも、ちょっと難解かなぁ。
最後まで見させる力はあるし、見て損したとは思わないけど、期待値を越えるか?と言われると微妙。
まぁ、アカデミー賞絡みの作品を見た後に、まま陥り易い状況ですね。期待値が高くなりすぎてしまって、悪い作品じゃないのにイマイチ感を感じてしまう。

結局、チエコの最後のメモには何て書いてあったのかなぁ?


最終評価 B


って、まだ2006年に見た映画100本のアップも済んでないのに、映画のコト書いちゃった。
『どろろ』も『それでもボクはやってない』も我慢したのになぁ。
いや、だって公開初日に見たんですよ・・・。書きたくもなりますよ。


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