楽しい本

October 08, 2018

ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と不思議な客人たち




ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と不思議な客人たち
三上延 著
メディアワークス文庫


本を読めない五浦大輔が、ビブリア古書堂で働くようになって7年。
店主の篠川栞子の夫となり、娘の扉子も6歳になった。

母の栞子にそっくりな扉子は、やはり本の虫。
本が友達と言ってはばからず、いつも本ばかり読んでいる扉子の成長を心配した栞子は、本を介した人との繋がりを扉子に伝えようと、ビブリア古書堂に関わる人たちの物語を語りだす。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

続くのかよ、ビブリア。

まぁ、人気シリーズなのでやめがたいと言うのもあるでしょうけども。
とりあえずあったので買ったけど、蛇足シリーズになるんだったら続きは買わないからな!

と、思って読んでみました。

今回は本編シリーズに登場した登場人物たちの「その後」を短めにまとめた4話だったので、違和感なく読めました。
「扉子と不思議な客人たち」と言うほど、扉子ちゃんはメインではなく、過去の思い出語りが中心だったので、まだ主人公は栞子さんと大輔君という感じ。

とりあえず、本編シリーズファンであれば、栞子と大輔のその後の幸せそうな夫婦生活や、栞子の幼少時代と言っても過言ではない扉子の登場などで十分に楽しめる。

次巻があるらしいのだけど、この思い出語り形式で引っ張れるのは今回くらいだろうし、扉子がコナンばりの少女探偵になるのも嫌だなぁという感じ。
どうなんのかな。
いっそ扉子が17歳とかになってんのかな。

そうなると2029年が舞台になるけどね!!


それぞれの上に7年の月日が流れ、高校生が社会人となり、恋人同士の間にこどもが生まれる。
でも、時間が過ぎてもビブリア古書堂は、そこにある。

蛇足だったら嫌だなと思って手に取りましたが、続きが出たら買っても良いかなと思う感じだったので一安心。


やっぱり栞子は可愛いなぁ。

人妻だけども!!

むしろソレが!!



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June 23, 2018

灰と幻想のグリムガル Level,13




心、ひらけ、新たなる扉

灰と幻想のグリムガルLevel,13
十文字 青 著
オーバーラップ文庫


海賊の島・ロロネアを離れ、オルタナに帰るための中継地ヴェーレに向かうハルヒロ達。
ハルヒロたちはロロネアでドラゴンから町を救った対価として、1000ゴールドという途方もない金を得た。
その一方で「強くなりたい。」と願ってロロネアに残ったユメと別れることになってしまった。

魔法使いのシホルは、グリムガルに来てからずっと一緒だった仲間・ユメが居ない事に戸惑いを感じ、寂しさを募らせる。

ハルヒロたちはオルタナに向かう商人の護衛をしつつ、ちゃっかりオルタナに戻ろうと考えるが、なかなか上手くいかない。

そんなハルヒロたちに独り者の商人・ケジマンが声をかけてきた。
オルタナに向かうための護衛をしてほしい。

渡りに船の仕事で、最初の数日はケジマンがウザイこと以外は上手くいっていた。
だが、ある夜、ハルヒロが謎のテントを見つけてしまったことで事態は変わる。

アイランド・レスリーのレスリーキャンプ。

伝説の存在アイランド・レスリー。
信じられないような様々な超級宝物を持つレスリーと出会って、幸運を手にする者、不運となった者の伝承は沢山残る。

レスリーキャンプに憧れていたケジマンは有無を言わせずにテントへと入り込み、それに付き合ってしまったハルヒロたちもまた、そのテントに囚われてしまうのだった・・・・。


新章・他界パラノ編。

グリムガルから黄昏世界(ダスクレルム)を経て、闇の世界(ダルングガル)へ。
そのダルングガルから帰ってきたと思えば、本拠地・オルタナから遥か彼方。
やっとのことでオルタナに帰ってこれそうだったのに、その帰りの道中でまた次の異界・・・・。

いやー、最初からですけど、ハルヒロ達のパーティーラック低すぎませんか?

さて、次にハルヒロ達がたどり着いたのは他界パラノと呼ばれる、自分と向き合う地。

今まで「パーティの為に。みんなの為なら。」と、自分自身をパーティに必要なリーダーという歯車として居場所を見つけ、その役目に邁進してきたハルヒロが初めてひとりになる。

自分とは何か。
自分という存在がゆらぎ、自分をしっかり握りしめていないと自分を失い、魔物になってしまうパラノの地。
アリスCと名乗る少年とも少女ともつかない人に助けられ、ハルヒロは仲間を探してパラノ世界で歩き出すのだった・・・。



この灰と幻想のグリムガルLevel,13には、ドラマCD付き特装版というのがあります。




まぁ、お値段の方もCD付で3000円プラスと、普通に商売をなさっているのです。

最初はその特装版を買おうかな〜と思っていたのですが、ちょっと待てよ。と。
ドラマCDが付いて3000円増しって、単にCD買ってんのと一緒じゃね?

果たしてドラマCDと単行本が別に売ってたら、ドラマCDを買うのかって話ですよ。
今までの人生で一度もドラマCDなんて買ったことないのに?

これはアレだ。
特装版抱き合わせ商法だ。

特装版になると、何となく買ってしまうファン心理を完全に突かれました。
冷静になれ、自分。

と、いうワケで特装版は回避して、通常版を買ったのですが。

巻末のあとがきで作者が特装版の宣伝(煽り)しやがってさぁ!!!
案の定欲しくなるじゃねぇか特装版。


うーむ。

うーむ?


「いや、うーむとか言っても2冊買うのはだめですけどね?」




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June 19, 2018

モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語




1973年
ミヒャエル・エンデ 原作


長年にわたって読み継がれる児童文学の傑作・モモ。
娘が寝る前に毎日1章づつ読み聞かせをして、先日読み終わりました。


ある街にたどり着いた浮浪少女・モモ。
親も住む所もないモモを、町のみんなは受け入れた。

古い古い円形劇場の片隅にモモの部屋を作ってやり、誰かしらが食事を運ぶ。
そんな貧しいながらも優しい町の住人達とモモは友情を深めていく。

だが、そんなモモたちの日常にひたひたと魔の手が忍び寄る。
言葉巧みに人間の時間を盗む灰色の男たちが、モモたちの町に現れ全てが変わっていく。

大人たちは時間を節約しようとセカセカと働き、成功することだけが人生の基準となっていく。
そして大人に遊んで貰えなくなったこどもたちは、買い与えられた高給なオモチャを抱えてモモのいる円形劇場へと集まるのだった・・・。


何年ぶりにか分かりませんが、久しぶりに読みました。

そして、大人になってから読むとソレはソレで色々と感じるモノがあって、「あぁやっぱり名作なんだな。」と感じ入りました。


灰色の男たちの策略によってモモから切り離されたこどもたちが、「将来の役に立つことだけ」を教えてくれる施設に入れられ、自分の想像力で遊ぶことを禁じられ、町から一人も居なくなる。
とか、モロに今の学校教育だし。

偽物の成功と分かっていながら、灰色の男たちに与えられた成功を手放せなくなったモモの親友ジジとか。
自分のプライドを捨てて手抜き工事をしても、仕事を続けなくてはならない左官屋とか。
人生の豊かな部分である家族との関わりや、物思いにふける時間を節約して「役に立つ」仕事に邁進する大人たち。

灰色の男たちの作ろうとした世界は、正に今の社会そのもので、エンデがディストピアとして描いた世界が目の前にある。

そんなことを思うと、背筋の寒くなる思いがしました。


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May 01, 2018

億男

億男 (文春文庫)
川村 元気
文藝春秋
2018-03-09



「お金と幸せの答えを教えてあげよう」

億男
川村元気 著


兄弟の借金を肩代わりし、夫婦関係が崩れてしまった図書館司書の一男。
ふとした事で手に入れた10枚の宝くじが一男の運命を変える。
一等3億円の当選。

浮かれる間もなく不安に襲われた一男は「お金と幸せの答え」を求めて
大富豪となったかつての親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。

だがその直後、九十九が一男の3億円を持って失踪した―――。



お金と幸せの関係を描いた・・・との煽りに惹かれて手に取ったのですが・・・・

だめでした。

正に導入部分の「九十九失踪」のちょっと先のトコまで読んだんですけどね。
主人公の一男の行動に共感出来ないのよ。

3千万の借金を肩代わりして夫婦関係崩壊。
馬車馬の様に働いていたら3億当選。
そして、15年間連絡も取っていなかった友人の言うままに3億を現金化。
その現金をカバンに入れて九十九の家に行き、九十九の集めるままに集まった正体不明の人たちとドンチャン騒ぎ。
で、翌朝目覚めたら3億と九十九が失踪。

んー。
妻に相談しないでの借金の肩代わりまでは、万歩譲ってあるとしてもさ。

普通のアパートに3億置いておいてみたり、その現金を持ったまま見知らぬ人たちとドンチャン騒ぎして現金が無くなってって、当り前じゃん。
てか、その感覚が浮世離れしすぎでしょ。

そんなヤツ、キモチワルイよ。実際。

そもそも3億持ち逃げしたのが九十九かどうかも分かんないしね。
裸で踊ってたオカマかも知んないしね。

その後、一男は九十九を探しだすんですが・・・、なんか、もう全然頭に入ってこないのよね。

九十九を見つけたから何なんだよ。と。
「3億返せ」って言うのか?
あほか。

現金なんか持ち逃げされた時点で、回収不能だし。

話的にはココからってのは、百も承知で。
もう、ここで投げることにしようかと。


著名人がお金について語った金言などを引き合いに出したりして、浮世離れ感を演出してるんでしょうけどねぇ。
浮世離れすぎです。

こちとら通帳から生活費の十数万を引き下ろしてカバンに入っているだけで、なんかソワソワして真っすぐ家に帰りたくなる人間なんでね。

話題作なのに共感できなくて、ごめんなさいね。


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April 15, 2018

冴えない彼女の育て方 Memorial




先日、完結した冴えカノこと「冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 」。

その萌え豚どもから最後まで搾取するためのファンブック。

基本的な内容は、キャラ紹介や作者・イラストレーターへのインタビュー、書き下ろし小説なんかもあるんですが・・・
大部分は様々な店舗で予約特典として配布されたショートストーリー(SS)。


とにかくショートストーリー、ショートストーリー、ショートストーリー。

いや、よくもこんだけ特典商法してきたなおい。
そしてその特典が積もり積もって一冊の本になるほどの文量になったから本にして更に販売って!

搾取!!

せんせー、搾取されてまーす。

僕、搾取されてまーす。



しかも

ねんどろいど付きの特装版買ってまーす。

だめでーす。

このひと、ダメな人でーす。


ちなみに、ヤマナシ、イミナシ、オチナシのショートストーリーが山ほど掲載されているので、正直、ファンであっても一気読みはしんどい。

まぁ、予約特典なんかほぼ手に入れてないので、まとめて手に入ったのは助かるなぁ。くらいのもの。
てか、買ったのはねんどろいど欲しさだしな!



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March 23, 2018

灰と幻想のグリムガル Level,12




それはある島と竜を巡る伝説の始まり

灰と幻想のグリムガルLevel,12
十文字 青 著
オーバーラップ文庫


謎の男・ジェシーから命を受け取り、メリイは生き返った。
だが、その生き返りは、当然だけれど超常の奇跡。

ジェシーが引き継いでいた、様々な人間の人生と経験をメリイは引き継ぐ。
自分の中にある自分でない知識と経験。
自分の中の変化をどう受け止めていいのか、そもそもこの自分は生きているのか、不死者ではないのか、自分は自分なのか?

そんな悩みを抱えたメリイに、ハルヒロたちはかける言葉も見つけられないでいた。

一方、オルタナへの帰還の旅は順調に進んでいた。
東を目指し、海に出る。
海にたどり着いたら、南下し、オルタナと交易のある港町で船を見つければいい。

海を目指したハルヒロたちは、座礁してしまい仲間の迎えをまつ海賊団と出会う。
そして海賊の頭をしている不思議な少女・モモヒナにふっかけられたステゴロの決闘に負け、なぜかモモヒナの手下になってしまうのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

灰と幻想のグリムガル、待望の最新刊です。
本来の発売日が明後日なのに、今日レビューを書いてるってどういうことだ!!

家電の販売システムもどうにかしろと思うけど、本の発売日とかも有名無実化してるよな・・・。


12巻は、作者が宣言していた通り、(比較的)明るく楽しいほんわかした冒険物語でした。

まぁ、あくまで比較的だけどね。
比較的、明るく楽しい。
お気楽ラノベと比較したら、結構死にそうで、結構しんどい冒険だけどね。

ちょっと海辺で遊んだりするシーンがあるとか、それくらいの感じ。

他にも明らかにグレードアップした装備を手に入れたり、今まで積み上げた経験が生きて冒険らしい冒険をしたり、ちょっとだけど恋バナが進展したり!

ここまでの11巻、仲間が死んだり、実力不足を思い知らされたり、夜しかない世界に放り込まれてドブ攫いをしたり、と、本当に良いことなしだったハルヒロのパーティ。
やっとです。
やっと、日の目を見た感じ。

たまにはこういうのも無いとね〜。
グリムガルっぽくはないけど。

そう。
この12巻は、グリムガルっぽくありません。
グリムガルってのは、もっとこー不遇でさ、いつもピンチでさ、ちょっと自信を持つと足元掬われてさ、そういう話じゃない? ← ひどすぎ。

ハルヒロたちもレベルアップしたってコトかぁ。

まぁ、いい加減そろそろオルタナに帰らないとね。
いい加減そろそろソウマたちと合流したりさ、次のステップにいかないとね。

どうせ次の巻ではまたロクでもないコトになるんでしょう。
単純にハルヒロハーレムが出来上がって、ぬるい冒険をするようなグリムガルになったら、本売ります。


この12巻で大きな別れもありましたし、次巻あたりでオルタナに帰りつくんでしょうか。

続巻はよ!


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January 05, 2018

アクセルワールド 21 雪の妖精




2016年12月初版

アクセルワールド 21
雪の妖精
電撃文庫 川原礫 著


加速研究会の隠れ蓑である白のレギオン/オシラトリ・ユニヴァース。
加速研究会との繋がりを暴くべく、白の本拠地へと領土戦を仕掛けた新生ネガ・ネビュラス。

だがその奇襲は、敵に察知されていた。

待ち構える白の幹部たち。
そして、かつて加速世界を退場したはずのオーキッド・オラクルの「領土戦の無限中立フィールド化」という想像もできなかった罠へと突き落とされてしまう。

撤退して態勢を立て直そうとする新生ネガ・ネビュラスのメンバーたちの前に立ちはだかる、敵の生み出した氷の巨壁。
逃げようのない壁の中に、敵幹部スノー・フェアリーによる死亡不可避のスキル「白の終局」が放たれる。

奇襲作戦の指揮をとっていたスカイ・レイカーは、一縷の希望を託してハルユキ/シルバー・クロウを逃がすのだった・・・。


白のレギオン攻略戦の後半。
まるで自己紹介でもするかのように、七連矮星〈セブン・ドワーフス〉と呼ばれる白のレギオン幹部たちが次々と現れる。

しかし、なんかこの幹部さんたち、出来ること多すぎね?
そして、異常に強い。

まぁ、ラスボス・白の王を守る敵幹部が弱くっちゃあ話が盛り上がらないんだけどさ。

通常状態で凍結ブレスが吐ける巨獣バーストリンカーとか、主人公が四聖メタトロンの力を借りてたどり着く上位世界でメタトロン以上のコトが出来る人とか。
極めつけは、神器ルミナリーの力を使っているとは言え、邪神級とか呼ばれるエネミーを10体とか軽々しく使役するブラック・バイスさんとか。

ちょっとやりすぎ感が強すぎ。
てか、盾とか剣にくらべて杖・ルミナリーの能力が異常だろ。

まぁ、相手の能力やりすぎに対抗するように、主人公サイドは御都合やりすぎだけども。


ブレインバーストの根幹を揺るがす死者蘇生やら、上位空間という何でもありシステムによって可能になる無音性遠隔通話、そして全て「上書き(オーバーライド)」と言えば解決してしまう戦闘・・・

ストーリー全体が、残念に感じるレベルでルール無用になってきた。


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January 03, 2018

アクセルワールド 20 白と黒の相剋

アクセル・ワールド (20) ―白と黒の相剋― (電撃文庫)
川原礫
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2016-06-10



2016年6月初版

アクセルワールド 20
白と黒の相剋
電撃文庫 川原礫 著


ずっと後手に回ってきた加速研究会との戦い。
逆襲の先制攻撃となる白の領土への侵攻作戦を開始すべく、赤のレギオン・プロミネンスとの合併会議に向かうハルユキたちネガ・ネビュラス一行。

加速研究会を野放しに出来ない。

その想いは共通ではあるものの、かつて初代の赤の王・レッドライダーを不意打ちで加速世界から追放してしまった黒雪姫/ブラックロータスに赤の古参バーストリンカーたちが協力してくれるのか。

そんな不安を抱えながら、会議の開催される中野セントラルパークにたどり着く。

中野セントラルパークの公園から加速世界に飛んだ一行を包んだのは、レアフィールド「疫病」ステージ。
様々なデバフ効果を発生させる会議には不向きなフィールドは、不吉な空気をハルユキたちに投げかけてくる・・・。


16巻でISシステム破壊に成功して以降、なんとも平和かつストーリー進行のための準備期間モードが続く。

一応は帝城への再入城やら、緑/グレート・ウォールとの交渉などはあるものの、今までの謎が少し解けたり仲間が増えたりする展開。
加速研究会との悪意に満ちた戦いとは別の空気感が漂う。

それもこの巻でラストかな。

赤のプロミネンスとの合併や、神器・インフィニティをもつ剣士/トリリード・テラオキサイトの合流が終わり、やっと白の領土へと踏み込んでいく。

どうせここまでの準備を一発でひっくり返すくらいのワケわからん罠に嵌って、クソピンチになるんだろうなぁ。
どうせ同レベル・同スペックなんて吹き飛ばすチートキャラばっか敵に居るんだろうなぁ。

実際、訳わかんない怪獣みたいなヤツ出て来てるし。


楽しみだなぁ。

やっぱ平穏ばかりではね。



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November 30, 2017

アクセルワールド 19 暗黒星雲の引力

アクセル・ワールド19 ―暗黒星雲の引力― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23


2015年10月初版


今、ブレインバーストをのクリア条件と考えられているは、最高位のレベル9プレイヤーが同じくレベル9のプレイヤーを5人倒し、強制アンインストールに追い込むこと。

だが、果たしてそれでクリアとなるのか?

黒雪姫が中学を卒業する前に、ブレインバーストをクリアする方法は無いかを模索するハルユキは、かつて帝城で見た最後の神器・揺光のことを思い出す。

ザ・フラグチュエーティング・ライト《揺光》

絶対攻略不可能とも思える超級エネミー8体が守る、武器なのか、防具なのか、それさえも分からない最後の神器。

その秘密を探るためにレギオン副長のスカイ・レイカーと突入した帝城の中で、2人は思いがけない人物と出会う。

グラファイト・エッジ。
帝城北門で四神・玄武によって幽閉されているはずの元四元素が、そこにいた。

様々な謎の鍵が、グラフによって語られる・・・


・・・・・・


白の王攻略編の第2巻。

着々と最終目標への道筋が示され、着々と準備をすすめ、着々と仲間が集まってくる。

前半はグラファイト・エッジ先生による説明タイム。
後半は白の王攻略の為の仲間が集まるタイム。

バトル展開の緊張感はほぼ無いものの、赤のレギオンとの合併やISシステム編では敵だったマゼンタ・シザーの合流など、少年誌的盛り上がりのある巻でした。

やっぱりソイツなりの理想を持って敵対してた相手が、なんやかんやとあって仲間になる展開は鉄板。
またもや綺麗なオネーサンが増えましたとさ。

本編の中でも触れてるけど、男女比がおかしいやろ。
レギオン合併だ何だかんだでモブ男が増えたってダメやろ。
話に関わる男子増やせや。
まぁ、序盤から出てる幼馴染のタクムでさえ、最近は出番を貰えないんだし、謎多きグラファイト・エッジさんに期待だな。

いや、別に男キャラが好きと言うんじゃ無いんだが、あんまりハーレム一直線はどうかと思うだけで。




さて、甥っ子が置いていったアクセルワールドまとめ貸しは、これにて一旦打ち止め。

そろそろ勉強に戻りますかぁ。



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November 29, 2017

アクセルワールド 18 黒の双剣士

アクセル・ワールド (18) ―黒の双剣士― (電撃文庫)
川原礫
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-06-10



2015年6月初版

アクセルワールド 18
黒の双剣士
電撃文庫 川原礫 著


加速研究会すなわち白の王攻略のために必須となる、緑の王との同盟。

その同盟会議の場に現れたのは、かつてのネガ・ネビュラス幹部・四元素のひとりグラファイト・エッジ。
かつてのネガ・ネビュラスに所属したバーストリンカーたちと領土を守るため、グラファイト・エッジは緑の王にその身を預けていた。

現在は緑の幹部・六層装甲の首席となったグラファイト・エッジは、存在矛盾と呼ばれる想像を超える自由さを持つ。

白の王を攻めるための橋頭保として、かつての領土を返還してほしい。

ネガ・ネビュラスを信用する以外に根拠の無い作戦に巻き込まれる、緑の王率いるグレート・ウォール。
グラファイト・エッジが提案したのは、自分たちとの決戦で白の王に対抗できる力を示すこと。

そして突入したバトルロイヤルの舞台は、なんと実装されたばかりの宇宙ステージだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・

サブタイトルに偽りなしの、グラファイト・エッジ無双。

黒の王・黒雪姫の剣の師匠であり、かつての最強の仲間であり、今は別レギオンの幹部。

ナニソレ、カッコいい。

純色の王に比肩する実力を持ち、それでいながら王たちを立てることも出来る。
規格外の行動は道化の様でありながら、その行動には一本の筋がある。

仲間の外側に存在する協力者のスタンスから物語を動かすキャラクターが出てきました。

言うなれば、エヴァで言う加地さんみたいな感じ。
実力は凄いのにそうとは見せず、なんか色々知ってるくせに全部を教えてはくれない。
オッサンが頑張ってる中高生を眺めてニヤニヤしてる感じ。

グラファイト・エッジさんの本体は無限エネミー・キル状態で封印されてるかと思いきや、なんか自由にやってそうだし。
まぁ、四神から仲間を救出するのも三回目になっちゃあ盛り上がんないしな!


ちょっと平和モードが前巻からつづく。

緑とのバトルロイヤルは、負けられない戦いとは言っても互いに悪意があるワケでもなく。
他にあった白の王を攻めるための布石と、その為のバトルも基本的には好意的な印象のモノ。

次巻あたりから、多少は緊張感が戻ってくるのかなぁと思いつつ、別にアクセルワールドに緊張感を求めてないやとも思ったりする。


そして、タクムくんの影が薄すぎます。



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November 27, 2017

アクセルワールド 17 星の揺りかご

アクセル・ワールド (17) ―星の揺りかご― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-10-10



2014年10月初版

アクセルワールド 17
星の揺りかご
電撃文庫 川原礫 著


ISシステムの破壊。
そして、災禍の鎧・クロムディザスター2を討伐することに成功したハルユキたち。
多くの難題に一旦の区切りをつけ、次なる目的は加速研究会の討伐。

それはつまり、加速研究会の会長であり、黒雪姫の実姉である白の王攻略を意味していた。

大きな目標を達成するための第一歩は、緑の王グリーン・グランデとの同盟。
その為に、ネガ・ネビュラスの一行は緑の支配区域へと向かうのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前の巻で物語的に大きな節目を越え、今回は小休止というか、充電回と言うか、サービス回?

英気を養って、最終目標をはっきり宣言し、その為のロードマップを示す。
そんな感じでした。

しかし、文字情報オンリーの小説って媒体で水着回ってのはサービスになるのかどうなのか。
その辺は妄想でカバーしてよという事なのだろうか。
文字情報の水着って単語でハァハァ出来るほどの情動は、もう無いんだけど。


懸案の超パワー・メタトロン様は、すべての力を使い切って意識だけのアドバイザー的なアレに落ち着いたらしい。
窮地ですべてを解決しに出てくる感がすごい。

次巻は遂に四元素の最後のひとり、グラファイト・エッジさん登場。

やっとネガ・ネビュラスに男メンバーが増えるのか、どうなのか。
今までみたく普通には仲間にならなそうな気配濃厚だけど、そろそろ女子ばかり増えるのも無理があるぜよ。

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November 25, 2017

アクセルワールド 16 白雪姫の微睡

アクセル・ワールド16 ―白雪姫の微睡― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2014年2月初版

アクセルワールド 16
白雪姫の微睡
電撃文庫 川原礫 著


ISシステムによる「悪意の心意」の凝縮。
赤の王スカーレット・レインからの強化外装強奪
最硬の身体を持つウルフラム・サーベラスの創造

加速研究会が幾重にも張り巡らせた策謀が、ひとつの結果へと終結した。

災禍の鎧クロム・ディザスターの復活。

その復活に立ち会ってしまったハルユキは、友情を交わした赤の王スカーレット・レインの命ともいうべき強化外装を取り戻すため。
きっと友人になれるはずだったウルフラム・サーベラスのため。

そして、災禍の鎧を再び封じるため。

最悪の暴威に立ち向かうのだった・・・・。

・・・・・・

ISシステム編、完結。
スカーレット・レインのパーツがひとつ奪われたけど、一応は諸々丸く収まった感じ。

ラスボスとなるであろう加速研究会の代表・白の王(黒雪姫の姉)も登場し、少しは物語もラストへと向かう流れになってきました。

そして、主人公のハルユキくんは、大天使メタトロン様をハーレムメンバーに加えましたとさ。
めでたし、めでたし。

こっからの戦いは、なんというかブレインバーストのルールがどうとか言うレベルじゃなくなってく印象ですし、超反則級の存在が主人公に加護を与えてるくらいじゃないとだめなのかな?

それとも、後から作者が「メタトロンはやりすぎだったかぁ〜」と後悔するヤツなのかな?

まぁ、今回のISシステム編で加速研究会が呪われた強化外装ひとつで、ハルユキがメタトロンを仲間にしたと思えば、加速研究会よりもハルユキの方が得たものが大きそう。

当然だけど、メタトロンもそんなほいほい力を貸してくれそうではないしね。




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November 24, 2017

アクセルワールド 15 終わりと始まり

アクセル・ワールド15 ―終わりと始まり― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2013年10月初版

アクセルワールド 15
終わりと始まり
電撃文庫 川原礫 著


四神セイリュウに囚われていたアクア・カレントを救出し、大天使メタトロンをも攻略したハルユキたち。

たが、その一瞬の喜びを突かれる。

加速研究会副代表ブラック・バイスによって、赤の王スカーレット・レインがさらわれる。

影から出て影に沈むブラック・バイスを必死に追うハルユキ/シルバー・クロウは、メタトロンが貸し与えてくれた翼の力で音速を超える。

そして、ブラック・バイスが影に沈みゆく瞬間をとらえて、加速研究会の本拠地へと乗り込むことになるのだった・・・・


・・・・・・


ISシステム編も佳境。

王レベルのプレイヤーを強制的に相手を意識喪失(ゼロフィル)状態にし、ブレインバーストを失ったはずのプレイヤーを蘇生させまくり、複数のエネミーを従えまくり、学校ほどの巨大建造物をプレイヤーホームにしてしまう。

うん、自由だな!

自由だな、加速研究会!

どうやら死者蘇生能力のある加速研究会代表の影がやっと見えましたが

どうせコイツがブレインバースト製作者か何か、もしくは因果関係のある何かなんだろ!

てか、コイツらのやってる事ってゲームマスターと言うか、管理者側じゃなきゃ説明つかねーもん。

まぁ、別にいいけど。


さて、ISシステム編も最終巻かと思いきや、次に続くになっちゃった。

でも、僕は今回はタクム/シアン・パイルが大活躍なので満足です。

いつの間にか、ブラック・バイスと一騎打ちで負けないようになってたんだねぇ。

良かった、良かったよタクムくん、、、。



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November 23, 2017

アクセルワールド 14 激光の大天使

アクセル・ワールド14 ―激光の大天使― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23


2013年 6月初版

アクセルワールド 14
激光の大天使
電撃文庫  川原礫 著


加速研究会によって拡散された闇の力・ISシステムは、感染爆発寸前となってしまった。

ハルユキの永遠のライバルであるアッシュ・ローラーまでもが感染者となり、アッシュは自分を犠牲にして感染拡大を防ぐと言いだすが、問題はもうアッシュひとりの犠牲では治らない。

ハルユキは禍根の中心にあるISシステムの本体を叩くことを決意する。

それは、ISシステムを守る神獣レベルのエネミー・大天使メタトロンを攻略することと同義。
その為に無限エネミーキル状態にあるアクア・カレントを救出しなくてはならない。

黒雪姫率いるネガ・ネビュラスと、赤の王、赤の副将ブラッド・レパードは、青龍の守る帝城東門へと向かった・・・


・・・・・・


アクア・カレント復活。
そして、メタトロン攻略。

初めての封印解放となったスザク戦に比べると、随分とアッサリとした印象のあるセイリュウ戦。
まぁ、王2人と四元素のひとりであるアーダー・メイデンが加わっているのだから、そら少しはね。

とは言っても無傷かー。

ハルユキたちも成長したんだってコトね。
四神がいつまでも絶対攻略不能じゃ、話も盛り上がんないしね?

今回でいわゆるゾーンの境地に達したハルユキくん。
本格的に主人公らしくなってきました。
14巻で何言ってんだって感じですが、いつまでも弱気内気テンパり暴走体質ではねぇ。

メンタル的に大きな成長が見られる14巻でした。

次巻はISシステム編のクライマックス。

副代表のブラック・バイスさんにやられキャラ感出てきたし、そろそろ加速研究会のボス、影くらい出てくるかな?


それにしても、今回はちゃんとシアン・パイルことタクムくんが活躍してて、嬉しかったねぇ。

セイリュウ戦でも、ISシステムユーザー戦でもちゃんと役割がありました。
いやー、見せ場がハルユキとチユリにばっかり集まってしまったら寂しいもんね!

頑張れ、タクム!


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November 22, 2017

アクセルワールド 13 水際の号火

アクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2013年 3月初版

アクセルワールド 13
水際の号火
電撃文庫  川原礫


突然のバトルロイヤルを仕掛けてきたウルフラム・サーベラスと、戦いの中で心を通わせることが出来たハルユキ/シルバー・クロウ。

だが、そんな芽生えかけた友情を無情なレーザーが断ち切ろうとする。

四眼の解析者として王たちでさえ一目置く存在。
その実は加速研究会の幹部であるアルゴン・アレイの乱入で、シルバー・クロウ、ウルフラム・サーベラス、アッシュ・ローラーはあっという間に窮地へと陥る。

圧倒的な力でウルフラムを支配下に置き、全てを奪いさろうとするアルゴン・アレイに、一本の氷の矢が飛んだ。

そこにいたのは、第1期ネガ・ネビュラスの四元素の一人アクア・カレントだった。

・・・・・・・・・・

水のアクア・カレント登場。
現実ではボーイッシュな見た目で性別不詳。
そして、加速世界では「唯一の1(ザ・ワン)」と呼ばれる、低レベルバーストリンカーの用心棒。
その正体は、ネガ・ネビュラスの知性派、分析担当官。

四大元素の3人目が戻ってきたことで、随分と新生ネガ・ネビュラスも陣容が厚くなってきましたね。


この巻は、光学誘導習得・ウルフラム登場とアクア・カレント救出・メタトロン攻略を繋ぐブリッジになる話。
こっから盛り上がっていく方向で期待。

前の巻で、都合良くハルユキを使い倒そうとする王たちにイラッとしていたので、王どもの思惑を無視する展開になってくれてちょっと嬉しい。


てか、赤の王スカーレット・レインと赤の副将ブラッド・レパードはハルユキと距離感近すぎね?
もはや、他のレギオンと思えない関係性なんだけど。

まぁ、ヒロインズだから、しゃーないけどさ。

リアル割れはバーストリンカー最大の禁忌って設定が、霞んで目にしみる。



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November 21, 2017

アクセルワールド 12 赤の紋章

アクセル・ワールド12 ―赤の紋章― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2012年8月初版

アクセルワールド 12
赤の紋章
電撃文庫  川原礫 著


大天使・メタトロン討伐のために完全なる鏡・理論鏡面アビリティ習得に励むハルユキ/シルバー・クロウの前に現れた、最高硬度の身体を持つバーストリンカー/ウルフラム・サーベラス。

反則と言いたくなる「完全物理防御」の前に、あえなく敗北を喫してしまったシルバー・クロウは、レギオン主のブラック・ロータスと副将であるスカイ・レイカーに特訓を受けて再びウルフラム・サーベラスの前に立った。

物理防御の相手には、投げによるダメージを。

別アプローチによる攻撃。
格闘ゲームの基本とも言える技によってウルフラムを追い詰め、勝利まであと一歩というところでサーベラス(ケルベロス)の名を持つ対戦相手の人格が入れ替わる。

サーベラス兇箸任盡世Δ戮人格は、持つアビリティまでもが変わっていた。

謎に包まれたバーストリンカーとの対戦に決着がつく・・・。

・・・・・・・・・・・・

理論鏡面のアビリティを得ようと努力した結果、明らかにソレよりもヤバそうなスキル・光学誘導/オプティカル・コンダクションの能力に目覚めたハルユキくん。

光学誘導・・・
いや、それってなんかこう、ビーム跳ね返すとか、それだけじゃなくて幻影とか、分身の術的なことまで出来ちゃうヤツなんじゃね?
それが必殺技ではなく常時発動型のパッシブスキルって、結構アレな感じになるのでは?

まぁ、本人の努力によって開眼したとは言え、「同レベル・同スペック」の原則はどこに行ったのよとツッコまざるを得ない。

ていうか。
ていうか。

世界を上書きする心意なんてモンが出てきてる以上、そんなツッコみは野暮なんでしょうが。

ブレインバーストの世界って、デジタルなはずなのにイレギュラー多すぎ。
そもそも設定がユルユルなのか?

御都合を楽しむ気分で読んではいるけどさ。

緊張感が無くならない程度にしてくれたまえよ。とは思う。



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November 20, 2017

アクセルワールド 11 超硬の狼

アクセル・ワールド11 ―超硬の狼― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2012年4月初版

アクセルワールド 11
超硬の狼
電撃文庫  川原礫 著


無事に災禍の鎧/クロム・ディザスターを解き放ったハルユキは、その身の潔白を証明するために再び王たちの会議に臨んでいた。

そこに解析者として現れたアルゴン・アレイは、クロム・ディザスターの中に残る恨みの記憶にいたことをハルユキは知っていた。
クロム・ディザスターを生み出す原因となった加速研究会の罠。
その中にいたアルゴン・アレイに警戒しつつも、自分の身の潔白を偽られるわけにもいかず、ただ押し黙るしかない。

ハルユキの審判が終わった会議の次の議題は、加速研究会の本拠地である東京ミッドタウンを守る大天使・メタトロン攻略。

超破壊力を持つビームを武器にするメタトロンを攻略するため、必要とされたのはハルユキの能力だった。
飛行能力ではなく、ビームを無効化する鏡として、シルバーの属性を持つハルユキに白羽の矢がたったのだった・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

作中でも出てきますが、純色の王さまたちは随分と都合がよろしおまんなぁ。

一瞬前まで賞金首にして加速世界から追放しようとしていたハルユキを、潔白と分かれば切り札として使うために訓練しろとか言う。
更に、超絶強い敵との戦いで先陣切れよとか、「その対価は相当なモン用意してんだろうな?」と主人公に代わって聞きたくなるわ。

めちゃくちゃやろ。

むちゃくちゃや。

謎の関西弁になるわ。

そんな無茶振りに素直に従う主人公は、イイヤツなのか、バカなのか。
作中では責任感的な感じに落ち着いてますが、ちょっと感情のトレースが出来ません。

まぁ、ラノベ登場キャラの感情トレースが出来ないことなんて日常茶飯事だから、そんなもんだとも思ってるけど。


さて、それとは別軸でタイトルになっている超硬の狼ことウルフラム・サーベラス君登場。
超固いタングステンの身体を持って、物理攻撃無効という、破格のアビリティを持つバーストリンカー。

例の加速研究会臭がプンプンする登場の仕方ですが、今後、どんな立ち位置になるのやら。
いっそ普通に良い子でネガ・ネビュラスに入ったら良いのに。

もう女の子じゃないとイイナ!!




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November 19, 2017

アクセルワールド 10 Elements

アクセル・ワールド10 ―Elements― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2011年12月初版

アクセルワールド 10
Elements
電撃文庫  川原礫 著


ブレインバーストのレベルアップシステムは、正しく理解していないとあっという間に終焉を迎えてしまう。

レベル1だったハルユキ/シルバー・クロウは、幼馴染のタクム/シアン・パイルとともに日々バトルをこなし、遂にレベル2にあがる300ポイントを貯めることが出来た。

その喜びから画面指示に従ってレベルアップをしたハルユキは、自分が最大のミスを犯したことに気付く。

レベルアップでポイントを消費し、残りのバーストポイントは8。
たった一回の負けで、すべてを失ってしまう瀬戸際に自らのミスで陥ってしまったのだ。

その時、隣にいたタクムは言った

「用心棒を雇おう・・・。」

・・・・・・・

大きなシリーズがひと段落した後のオマケ的短編集。

遠い日の水音
ハルユキがレベル1の頃のお話。
おそらくネガ・ネビュラスの四元素の一人、水担当のアクア・カレントとそうとは知らずに出会ってましたという感じ。

最果ての潮騒
ハルユキとタクムが対決した最悪の敵・ダスク・テイカーとの戦いの間、沖縄へ修学旅行に行っていた黒雪姫が何をしていたのかという話。
ダスク・テイカー戦で最終的に神獣クラスのエネミーを従えて駆け付けた黒雪姫/ブラック・ロータスが、どうやって神獣を従える(テイム)したのかという理由付け回。

細かくツッコむとボロがめちゃめちゃ出そうな回ですが、戦闘も巨大ロボが出てきたりお遊び感満載なので御愛嬌かな。

バーサス
これこそお遊びの極めつけ。
他の物語であるソードアート・オンラインの主人公・キリトと、ハルユキ/シルバー・クロウが戦ったらどうなんの?を原作者が自ら書いちゃうスピンオフ回。
似たような設定がチラチラ出てくるので、完全に無関係とは言えない両作品ですが、流石に時空を超えての主人公対決はお遊びとしか言えない。

いわゆるファンサービス的な、面白い駄作。



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November 17, 2017

アクセルワールド 09 七千年の祈り

アクセル・ワールド9 ―七千年の祈り― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2011年10月初版

アクセルワールド 09
七千年の祈り
電撃文庫  川原礫 著


殺す。
全員殺す。

「クロム・ディザスター!」

初めて戦い、負け、次に勝ち、その後も何度も何度もバトルを重ね、ライバルという絆を結んだ戦友・アッシュローラーが、ISシステム使いのリンチによって加速世界から追放されようとしている。

その光景を目撃したハルユキ/シルバークロウは、自分の中を貫く怒りに身を任せ、災禍の鎧・クロムディザスターを呼び出していた。

再びクロムディザスターに身を任せれば、もう戻ることは出来ない。
そう分かっていても、止まらない感情の奔流。

怒りのままにISシステム使い達を駆逐したハルユキ/六代目クロムディザスターは、自律逃亡するISシステムの後を追い、六本木ヒルズへと向かう。

だが、その六代目クロムディザスターの前に、緑の王・グリーングランデが立ちはだかる・・・。

・・・・・・・・・

クロムディザスター編と言うには他の要素の多いシリーズでしたが、ひとつの区切りが付きました。

ハルユキに憑りついていた災禍の鎧・クロムディザスターが浄化され、その過程で少年はまた強くなった。
単純に技が増えたとか、レベルが上がったとか、そういう単純な強さではなく、精神的な強さ。

物語的にもなぜこの超システム・ブレインバーストが作られたのかとか、ゲームの最初からいるプレイヤーたち・オリジネータの存在、システムサーバー、等々、物語のラストに向かうための鍵となる要素が出てきました。
そろそろそっちのメインストリーム的な方も動かさなきゃねという感じ。

そして、暗躍する加速研究会との対決姿勢や、そのアジトらしき場所、また、その難攻不落さとかも出てきました。

物語の風呂敷が広がりまくったクロムディザスター編でした。


そして、更なるハーレム要員リンちゃんこと、アッシュローラー登場(?)

まさか男性型アバターの中身を中学生女子にするとはな!
その無茶苦茶な設定を成立させるために引き出した内容が、なかなかに無理のある話で、読んでて苦笑いでしたよ!

そこまでして女子にしたかったですか。>川原センセ

しかも、世紀末的ザコキャラな風貌で「ひゃっはー!」と叫びながらバイクを武器にしてた男性アバターが、主人公を好きってどうなの。

倒錯しすぎやろ。

まぁ、ええけども。

謎の関西系言葉になるわ、ぼけ。


今回のタクムは・・・存在感ナシ!



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November 16, 2017

アクセルワールド 08 運命の連星

アクセル・ワールド8 ―運命の連星― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2011年6月初版

アクセルワールド 08
運命の連星
電撃文庫  川原礫 著


加速研究会によって加速世界に《心意》の力が拡散されてしまった。
そして、ISシステムなる簡易心意発現アイテムが、今まで目立たなかったプレイヤーたちの間で広がっていく。

ISシステムは、人間だれしもが持つ怒り、妬み、恨みといった悪意を増幅させ、増殖する。
その調査に向かったタクムが、逆にISシステムに取り込まれてしまう。

ISシステムに心の闇を突かれたタクムを救うべく、真っ向から対戦を挑むハルユキ。
だが、闇の心意を解放したタクムの力は、ハルユキを圧倒するものだった。

それでもタクムを救いたい。
ハルユキは自分に寄生した災禍の鎧が依り代とした神器・ディスティニーの名を叫ぶ・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ISシステムからタクムを解放する前半。
ハルユキとアーダーメイデンが帝城から脱出する後半。

タクムに脚光が当たる第8巻。

残念かな見せ場は一瞬でしたが、ちゃんとISシステムにも一太刀浴びせて、カッコいい所も見せました。

アーダーメイデン救出作戦も無事に終わり、計画通りにトントンと、行かないのが小説というもの。

なかなか鬼畜な引きで次巻に続く!



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November 14, 2017

アクセルワールド 07 災禍の鎧

アクセル・ワールド7 ―災禍の鎧― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2011年2月初版

アクセルワールド 07
災禍の鎧
電撃文庫  川原礫 著


ハルユキに憑りついた災禍の鎧・クロムディザスターを浄化するには、浄化能力を持つ謡のアバター・アーダーメイデンの力が必要となる。

だが、アーダーメイデンはかつての第一期ネガ・ネビュラスの挑んだ帝城攻略の結果、神獣スザクの守るエリア奥深くから逃げ出せない状態のまま再ログイン不能状態となっていた。

新生ネガ・ネビュラスのメンバーは、アーダーメイデン救出作戦を開始する。

スザクのターゲットを黒雪姫のアバター・ブラックロータスが引き付け、飛行能力のあるハルユキ・シルバークロウがタイミングを合わせて再ログインしたアーダーメイデンを抱えて離脱する。

単純ではあっても効果的。
命がけの作戦は、途中まで上手くいっていた。

しかし、プログラムとは思えぬスザクの行動によって救出作戦は一気に危機的状況に陥る。
ターゲットを切り替えたスザクが背後から迫る中、黒雪姫の指示も無視してアーダーメイデンを抱えて帝城門へと突撃するハルユキ。

その時、侵入不能のハズの門がかすかに開いた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

第2巻で登場して以来、謎に包まれていた災禍の鎧・クロムディザスター誕生秘話が物語の前編。

そして、クロムディザスターを生み出したクロムファルコンの記憶をたどって、帝城の深奥へとシルバークロウとアーダーメイデンが侵入するくだりが中編。

そして、ハルユキのリアルに危機が迫り、親友のタクムがダークサイドに堕ちてしまう後編。


神器とか、四神とか、四元素とか、なんか中二病感マックスな要素がてんこ盛りの災禍の鎧浄化編。
主人公が神器に近づく一方で、悪意ある集団・加速研究会による罠も周到に加速世界を蝕んでいく。

災禍の鎧浄化編としては、状況説明と鍵になる謡が現れた6巻が起、7巻は承にあたる。
次の8巻が転結なのか、8巻は転のみで9巻が結なのか。

甥っ子から借りたアクセルワールドは、19巻まで平積みされているので、どうにも止まりません。

属性とか対戦攻略とかブレインバーストのルールとか、心意ってのが出てきてからそういうのがぶっ飛ばされてしまっているのが残念ではある。
この災禍の鎧浄化編が終わったら、バトルは前の感じに戻してほしいなぁ。


さて、僕がずっと応援してきたモテない方のギルメン・タクムくんが遂に暗黒面に堕ちてしまいました。

さもありなん。

でも、それが当然だ。

イケメンで、勉強もスポーツも出来て冷静な男・タクムが、チビデブきょどりのハルユキよりも扱いが小さいんだもの。

モテないんだもの。

そら、病むよ。

僕はダークサイドに堕ちても、タクムの味方です。



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アクセルワールド 06 浄火の神子

アクセル・ワールド6 ―浄火の神子― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23


2010年10月初版

アクセルワールド 06
浄火の神子
電撃文庫  川原礫 著


宇宙に浮かぶ軌道エレベータ・ヘルメスコードを駆け上がるレースは、加速研究会の乱入によって思わぬ形で終わった。

乱入したラストジグソーは、秘匿されていた《心意》の力によってレースを破壊し、その様子は多くのバーストリンカーの目に晒された。
そして、そのラストジグソーを止めたハルユキが災禍の鎧《クロム・ディザスター》を召喚する姿もまた、多くの目に晒されることになった。

心意と災禍の鎧《クロム・ディザスター》。
加速世界を大きく変えてしまう2つの要素について話し合うため、純色の七王たちは再び一堂に会する。

意図せずして災禍の鎧をその身に宿してしまったハルユキに下された決定は、1週間の猶予。
その1週間の間に災禍の鎧による呪いを浄化出来なければ、ハルユキの首には賞金がかかり、最終的に加速世界から永久追放する。

そんな難題を抱えたハルユキは、声の出せない難病を持つ小学生・謡(うたい)に出会うのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・

ハルユキが主人公らしくなる第6巻。

加速世界・ブレインバーストというオンラインゲームにおいて、後発組だったハルユキ。
飛行アビリティを持つレアアバターではあるものの、ゲーム世界においては先輩(黒雪姫・フーコ)たちに手を引いてもらう側のプレイヤーだった。

あくまで加速世界の主役はレベル9の王たち。
それが一転、加速世界を揺るがす変革の中心にハルユキが立たされる。


まぁ、色々とギルドゲームはあって。

その中には人間関係めんどくさいのも多々あって。
ギルド間の交渉やら、協定やら、更にめんどくさいのもあって。
わかるなぁ。と。

しかも、ブレインバーストやってるのは最高齢でも高校生までとか。
輪をかけてめんどくせ。

そんな、面倒臭さが匂い立つ感じ。


さて、それはともかく新メンバー・謡登場。
年上、幼馴染、年上、ときて、ここで年下小学生の和風巫女ときました。

ハルユキがラノベ主人公らしくなる一方で、どんどん影が薄くなり、ネタ化していくタクムくん。

ハカセネタでイジラれ、メイン戦闘で役割なしをイジラれ、なんかもう切ない。

頑張れタクム!





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November 11, 2017

アクセルワールド 05 星影の浮き橋

アクセル・ワールド5 ―星影の浮き橋― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2010年6月初版

アクセルワールド 05
星影の浮橋
電撃文庫  川原礫 著


最悪の刺客・ダスクテイカーを退けたハルユキたちネガ・ネビュラス。

新たに高レベル・バーストリンカーであり黒雪姫の旧友スカイレイカー(フーコ)を仲間に迎え、黒の王率いるレギオンは安定した力を得ていた。

だが、ハルユキたちの心には小さな棘が刺さっていた。

本来ならば空を飛翔するロケットブースター(ゲイルスラスター)を背負って戦うはずのスカイレイカーは、かつて、その空への渇望のために自分の足を失い、黒雪姫を深く傷つけた。
その悔恨から、ネガ・ネビュラスに復帰した今もスカイレイカーは決してゲイルスラスターを召喚せず、あくまで車椅子で戦い続けている。

フーコ自身も黒雪姫も縛る鎖を解き放ちたい。

そんなある日、ハルユキは宇宙空間に浮かぶ軌道エレベーター《ヘルメス・コード》に、ブレインバーストを成立させているソーシャルカメラが導入されたことを知る。

もしかしてブレインバーストを介してヘルメス・コードに行けるのではないか?

そんな着想を得たハルユキは、黒雪姫の予想したランデブーポイントである、東京スカイツリーを目指すのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・

対ダスクテイカー編が終わり、アニメ版から解放された未知のエピソードに入りました。

今回は新メンバーのスカイ・レイカーことフーコさん回。

ハルユキたちの知らない黒雪姫を知る人物であり、ブレインバーストについての知識も師匠と呼ばれるレベルの生き字引。
そんな相談役・先生役ポジションを担う彼女の心の傷に深く迫る話でした。

そして、そのトラウマからフーコを解放したハルユキ君には、ご褒美として年上のハーレムメンバーが与えられるという・・・。


今回の話は、物語的にも大きな転換点。

前回の話で出てきていた、加速世界利用者たちの存在が明るみに出てくる。
そして、王たちが協定で秘匿していた《心意》の力が、加速世界全体に認知されてしまう。

今まで王たちの協定によってぬるま湯に浸かっていたブレインバーストのルールが、大きな変革を迎える巻でもありました。


しかし、女性3人に男性2人の小規模ギルドで、その女性3人が揃って主人公が好きとか。

もう1人の男子である、タクムくんの気持ちを考えようぜ!!!

フーコさんの登場でハカセポジションまで危ういぜ!!

頑張れ、タクム!!



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November 10, 2017

アクセルワールド 04 蒼空への飛翔

アクセル・ワールド4 ―蒼空への飛翔― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2010年2月初版

アクセルワールド 04
蒼空への飛翔
電撃文庫  川原礫 著


他人の能力を奪う「略奪」アビリティを持つダスクテイカーこと能美征二に、唯一無二の飛行アビリティを奪われてしまったハルユキ。

何らかの方法でシステムの裏をかける能美に、リアルでも加速世界でも翻弄されるハルユキたちは、着々と窮地に陥っていく。

リアルでは女子シャワー室の盗撮疑惑と言う罠にかかって、学校生活を破綻させる弱みを握られ、加速世界ではアビリティも仲間も奪われ蹂躙されていく。

圧倒的な能美の力に対抗する「心意」の力を得て一時は能美を追い詰めるものの、能美に弱みを握られたチユリの回復能力によって千載一遇の機会は失われてしまった。

反撃の糸口を求め、ハルユキとタクムは赤の王・スカーレットレインに連絡をとるのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・

対ダスクテイカー編の後半。
能美に追い詰められていく3巻に比べ、反撃の糸口を見つけたり、相手の裏技を見破ったりしていく解放感のある展開で楽しく読めました。

無限の可能性を感じさせる「心意」と加速世界を悪用する集団「加速研究会」の登場。
そして黒雪姫のかつての仲間だったスカイレイカーの参入など、盛りだくさんの内容。

てか、ネガ・ネビュラス強すぎんだろ。
黒の王、飛行アビリティ持ち、回復アビリティ持ちが揃うってどうなのよ。
普通の近接型(タクム)が可哀そうだろ。
がんばれハカセ!

そして、作者がマジック・ザ・ギャザリング好きと言う事が更に伝わってくるな。
ブラック・ロータスだけかと思ったら、敵勢力の幹部がブラック・バイスかよ。


さて、次の巻からはアニメ版以降の物語。

完全未知のアクセルワールドに突入です。


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アクセルワールド 03 夕闇の略奪者

アクセル・ワールド3 ―夕闇の略奪者― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23


2009年10月初版

アクセルワールド 03
夕闇の簒奪者
電撃文庫  川原礫 著


新しい年度を迎え、それぞれに進級したハルユキたち。
ハルユキとタクムは2年生になり、黒雪姫は最上級生になった。

張りつめていく加速世界から取り残されたハルユキたちの幼馴染・チユは、自分もブレインバーストをダウンロードすることを望んだ。

バーストリンカーとなったチユの姿は、美しい黄緑色。
アバター名・ライムベルとなったチユの能力は、なんと加速世界でたった3人目の治癒能力だった。

一方、ハルユキたちの学校に入学してきた新入生の中に、加速世界を知る者がいた。
能美征二(のうみ・せいじ)。
ブレインバーストを持つことを巧みに隠し、それでいながら加速の恩恵を受け続ける能美。
現実世界では加速禁止の掟を持つ黒雪姫率いるネガ・ネビュラスとしては、放っておけない存在。

修学旅行で1週間ハルユキたちの傍を離れる黒雪姫。
そんな隙を突くように、能美の仕掛けた罠の中へとハルユキ、タクム、チユの3人は取り込まれていくのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・

アニメ版のラストエピソードになる対ダスクテイカー(能美)編。

時間を1千倍に引き延ばす加速世界を知る者は、実年齢と精神年齢は大きな解離を見せる。
ブレインバーストを知った時期によって、下級生・上級生という実年齢差などは簡単に覆ってしまう。
能美がどれほどの時間を加速世界に費やしたのかは分からないが、邪悪さにかけては大人以上のモノを見せる。

正直、この対ダスクテイカー編は苦手です。
能美の悪意が強すぎて、アニメ版は見てられなかったし、原作も読んでられない。
かなりハイペースで読み飛ばす感じに読みました。

まぁ、この能美との対決があるおかげで、システムを超える力である心意を手に入れるので、必要悪と言えば必要悪なのだけど。

主人公はグーでパーに勝つ展開が無いと燃えない。と言うのはひとつの真理で。
それを今後のストーリーに盛り込む為には必要な話。


まぁ、いつもいつもグーがパーに勝ってたら興ざめなんですけどね。



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November 08, 2017

アクセルワールド 02 紅の暴風姫

アクセル・ワールド2 ―紅の暴風姫― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23


2009年6月初版

アクセルワールド 02
紅の暴風姫
電撃文庫  川原礫 著


ブレインバーストのダウンロードから3ヵ月。
加速世界での戦いにも慣れ、当初は唯一無二の飛行能力によって快進撃を続けたシルバークロウことハルユキだったが、対策を練られた今では苦戦することの方が多くなっていた。

所属チームのリーダーであり、この世界の親でもある黒の王・ブラックロータス(黒雪姫)と、幼馴染であり親友のシアンパイル(タクム)の2人に失望されたくない。
その想いで無茶なトレーニングをするハルユキだったが、結果はついてこない。

そんなある日、なんとハルユキのリアルを突き止めた赤の王・スカーレットレイン(上月由仁子)が接触してくる。

目的は、災禍の鎧《クロム・ディザスター》の討伐。
装備者の人格を狂わせ、倒しても倒しても主を乗り換えて現れる呪われし狂戦士の鎧。
最強の王たちの連合軍によって討伐されたはずのその鎧が、今度はスカーレットレインの配下プレイヤーの身に宿ってしまった。

なんとか自分の手でケジメをつけたい。
だが、長距離跳躍によって空中を高速移動するクロム・ディザスターを単独で捕らえることが出来ない。
ヤツを捕えるため、シルバークロウの翼が必要だ。

過去に黒の王とは浅からぬ因縁があるクロム・ディザスター討伐に、ハルユキたちは手を貸すこととなった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

弱かった少年が少しづつ強くなっていく王道ストーリーの第2作。

新しい世界での壁にぶつかり、立ち止まる。
それは当然であり、必然。

だが、他人に失望されないこと、認められることに「戦う理由」を委ねていたハルユキには、その壁が越えられない。

そんな自分の心という壁を突破する物語。


そしてラノベらしく、ナマイキ系妹属性を持つ新キャラ・ニコも登場し、ハルユキさんもハーレム路線爆走中。

まぁ、様々な好みを持つ不特定多数の読者をつかむために、色んな女の子を出したい。
色んな女子が出てきたら、色々と可愛いところを見せたい。

主人公目線の小説では、色々な女の子の色々な可愛いところを見せるには、ハーレムしかない。

わかるけどね。
わかるけどさ。

ま、しゃーなしってことで。




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November 05, 2017

アクセルワールド 01 黒雪姫の帰還

アクセル・ワールド1 ―黒雪姫の帰還― (電撃文庫)
川原 礫
KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
2016-07-23



2009年2月初版

アクセルワールド 01
黒雪姫の帰還
電撃文庫  川原礫 著

ソードアート・オンライン好きな甥っ子が貸してくれた、同じ作者の別シリーズ。
十数冊まとめて貸してくれたので手を付けかねてましたが、ちょっと落ち着いたので読み始めてみました。


ニューロリンカーと呼ばれる装着型端末で、常時ネット世界にリンクすることが可能になった近未来。
少子化によってこどもの数は減っているのに、なぜかこどもを集める「学校」というシステムはいまだに無くなっていない世界。

集団生活があれば、能力の高い者、人気のある者とそうでない者のヒエラルキーが必然的に生まれる。

太っていて汗っかきの中学生・ハルユキは、学校ヒエラルキーの最下層。
典型的ないじめられっ子だった。
得意なことは、仮想世界のゲームだけ。
誰も来ない校舎の端のトイレに籠り、誰も対戦相手のいないヴァーチャルゲームで昼休みを潰す毎日。
ただただ誰にも見られないハイスコアを積み上げていくハルユキ。

そんなある日、自分が積み上げたハイスコアが塗り替えられていることに気付く。

塗り替えたのは、学内ヒエラルキーのトップにいる美貌の副会長。
彼女のアバターは、現実と同じ長いストレートの黒髪、漆黒のドレス、黒いアゲハ蝶を思わせるその姿から、ついたあだ名は「黒雪姫」。

そんな住む世界の違うはずの彼女が、ハルユキに声をかける。

「もっと先へ・・・、《加速》したくはないか、少年。」

ハルユキを呼び出した黒雪姫がニューロリンカーを通じて渡してきた巨大なデータ「ブレインバースト」。
それは、ニューロリンカーを通して脳のクロック数を1千倍に高め、現実を置き去りにする魔法のプログラム。
それは同時にダウンロードした人間・バーストリンカーを戦いへと駆り立てる、危険で刺激的な世界への入り口でもあった。

ハルユキは、黒雪姫に促されるまま、戦いの地に立った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アクセルワールドのアニメ版は観ました。

第一巻は、ハルユキが黒雪姫に出会い、シルバークロウとして戦い、幼馴染のバーストリンカー・シアンパイルと戦って勝利するところまで。

世界観の説明と、ブレインバーストのシステム説明にだいぶ紙幅を取られている感はありますが、ツカミの一巻としては十分な面白さでした。

まぁ、しかし。

こうやって文字で読んでも、黒雪姫がハルユキに恋をする流れに関しては違和感が・・・。

自分に自信がないいじめらっ子のハルユキを、いきなり好きになるってナイなぁ。
内面的な良さを知って好きになる展開ならまだしも、ハルユキは卑屈を通り越したレベルで後ろ向きだし、反応速度の高さで注目したとしても恋までいくかね。

その辺は御愛嬌で流しますけどね。

ラノベだし。

読めるうちにサクサクいくよ。



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October 22, 2017

夜は短し 歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
角川グループパブリッシング
2008-12-25



恥を知れ。しかるのち死ね。

角川文庫
森見登美彦 著

先日読んだ「四畳半神話体系」と同じ作者の作品。


京都の男子大学生・私は、黒髪の乙女・彼女に恋をした。
いわゆる一目惚れだ。
私が彼女と恋仲になるべくとった作戦は、他人の目から見たら迂遠極まる「ナカメ」作戦であった。

なるべく、かのじょの、めにとまる。
その迂遠極まる努力を積み重ね、彼女と言う城の外堀を埋め続ける私。

外堀を埋め、外堀を埋め、いつまでも外堀を埋め続け、今宵も彼女の目にとまるべく夜の町を歩く彼女を追うのだった・・・。

そして一方、黒髪の乙女こと私は「お酒が飲みたい。」という熱烈な思いに駆られ、単身で魅惑の夜の大人世界へと乗り込んでみることにしました。
めくるめく大人世界の光にわくわくして、二足歩行ロボットのステップを踏んでしまうのです。


私と彼女の2つの目線が交互に入れ替わりながら、2人の周囲で様々な出来事が起こり、様々な人たちと出会っていく。

錦鯉養殖業者の男・東堂。
酒を愛し、鯨飲する歯科助手の美女・羽貫。
羽貫の連れであり、謎めいた風貌と言動で天狗かどうかと疑われる男・樋口。
高利の金貸しと恨まれる一方、不思議と気前の良い老人・李白。

その他にも、パンツを履き替えない願をかけた男・パンツ番長などなど。

夜の飲み屋街で彼女を探し、炎天の古本市で彼女を探し、ゲリラ演劇やらゲリラ炬燵で混乱する大学祭で彼女を探し、必死に彼女の目に留まっては外堀を埋める私。

夜の飲み屋街で様々な人に出会い、炎天の古本市でかねてより探し求めた絵本を見つけ、大きな緋鯉のぬいぐるみを当てたりゲリラ演劇に出演するすることになった大学祭を楽しむ私。

ひとりの目には彼女しか映らず、もうひとりの目には世界の様々がオモチロク、彩り豊かに映る。

そして、そのもうひとりの目の片隅にいつも映った先輩は、いつしか心の片隅に・・・・?


森見登美彦の時代がかったような不思議な文体が紡ぐ、淡いけれどいたって真剣な恋物語。

もどかしく、ある意味ではストーカーちっくなナカメ作戦。
でも、本当に恋をしてしまった時、男子の誰しもが一度はやってしまう作戦。

周囲で起こる摩訶不思議な物語も、恋する青年には目にも入らない。
一方で、摩訶不思議な物語に心躍り、存分に楽しむ乙女の世界の片隅にいつもいる先輩。

なんとも迂遠で、ユルユルとして、それでいてほっこりする物語でした。


この森見登美彦さんの小説は途中で中だるみ感がある。

四畳半神話大系では、繰り返す別サークルの記憶が続くところで中だるみ、この夜は短しでは進まない迂遠なアプローチで中だるむ。
だけど、そこを乗り越えてラストに向かいだすと、その中だるみと感じた部分の厚みが一気に面白さに変っていく。

不思議な文体であり、不思議な作風。



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October 20, 2017

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 13




わたしは、あなたが望む
メインヒロインに、なれたかな?


冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 13
丸戸史明 著   深崎暮人 イラスト
ファンタジア文庫


10/20発売
10/20感想文

うん、いつも通りだな。


感想
恵はヒロインじゃなくて、チョロインだろ。

以上でーす。




嘘です。

さて、完結しました「冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 」。

本人曰く、スポーツも勉強も見た目も目立たない一般人の主人公を、なぜかあらゆる方向に特化した個性的なヒロインたちが揃って好きになる。
いわゆるハーレム系と呼ばれる作品で、初めてちゃんと最初から最後まで読んだ作品となりました。

まぁ、そもそもハーレム系作品が好きなワケでもなく、なんでこの冴えカノだけが心の琴線に引っかかったのか、いまだに自分でも良く分かりません。

物語シリーズも複数ヒロインという意味ではハーレムと言えばハーレムですが、アレはそういう作品でもないしなぁ。

ちょうどタイミング的に何かの歯車がハマッたとしか言えないんだけど、でも面白いと感じてしまったのだから仕方ない。



個人的に、この作品に対して一番しっくりくる感想を作中のキャラクターが語っていたので、そこの抜粋で締めます。

「絵と音楽は最高だったがシナリオは酷いもんだった。ご都合主義だし大した波風立たないし何より主人公がヘタレだし。
それでも、メインヒロインの可愛さは図抜けていたんだ。」


まぁ、そういうコトなんだよね。

ツッコミどころ満載のストーリーとか、深崎さんの絵とか、異常なまでのキャラとパーツへの愛情あふれるアニメとか。
色々と言いたいトコとか、語りたいトコはあります。
けど、この作品が心の琴線に引っかかったのは、そう言う事じゃないのよね。

オタ都合主義のつまりに詰まったヒロイン達が、可愛かったから。

正直、他の周辺のもろもろはどーでも良いんす。


アホなほど頭空っぽにして、甘酸っぱさに身悶えするのが楽しかった。
これは、それだけの作品だし、それで良いと思ってます。


以上でーす。


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September 10, 2017

結物語




2017.01.11初版

結物語
講談社BOX 西尾維新 著  VOFAN イラスト


直江津高校を卒業し、それぞれの道を歩む阿良々木暦と友人たち。
5年の月日がたち、暦は警視庁のキャリアとして懐かしの地元に戻ってきた。

直江津署・風説課。
23歳になった暦は、怪異対策として立ち上げられた課で研修を受けることとなる。


物語メンバーのその後。
そして、タイトル、カバーから考えても暦とひたぎの結婚話。

そう思って買ってはおいたのですが、読まずに積読になってました。

もう、続終物語以降の物語シリーズにさほど興味がないもんでね。
ネクストシーズンも、もちろん最近始まってしまったモンスターシーズンも。

ただ、まぁ、物語シリーズファンとして、この巻は買っても良いかなと。


それぞれに5年の時が過ぎた暦たち。
それぞれに社会人の入り口に立ち、それぞれに進路や将来の選択をする。

良い意味で物語シリーズのエピローグでした。

阿良々木君は、大人になっても阿良々木君で。
ひたぎ、翼、駿河、撫子、火憐、月火、それぞれにそれぞれらしい大人になっていて。

あぁ、そういう感じだろな。と。
そんな気分になりました。


あくまで物語シリーズをずっと読んできた人間の懐古心をくすぐるだけの内容。

ピンポイントで対象であれば、楽しめる作品。


この完全エピローグを書いた後に、時を戻して新シリーズを書ける、書こうと思う西尾維新の神経はマジ分からん。


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July 28, 2017

灰と幻想のグリムガル Level,11




あの時それぞれの道で夢を見た

灰と幻想のグリムガルLevel,11
十文字 青 著
オーバーラップ文庫


注意・今回は過分にネタバレを含みます。
だって、ネタバレ無しに感想書けないもの。


灰と幻想のグリムガル、待望の第11巻。

前巻のラストで、まさかまさか展開。
ヒロイン・メリイが、ゴリラのバケモノ・グォレラの手にかかる。
ハルヒロの前で脆くも崩れ去るメリイ。

またか、またなのかよグリムガル。

どうなっちゃうんだよ。
ハルヒロ、いい加減心折れちまうよ・・・


でも、店頭で帯を見て目を疑う。

「この残酷な世界で、おれは彼女を失った  

             −−−はずだった。」


おい!
帯でネタバレかよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

謎の男・ジェシーが作った亜人の村・ジェシーランド。
村の一角でグォレラたちの猛攻を受けるハルヒロたちは、全員が体力も気力も限界ギリギリの状況に陥っていた。

そして、何より、メリイ。
回復魔法を使えるパーティの要・神官であるメリイが、死んだ。

ハルヒロの目の前で、ハルヒロの腕の中で、死んだ。
一瞬我を忘れそうになる、だが心の中で「ダメ」とメリイの声がする。

今は、メリイの死を考えたくない。

ハルヒロは、いつもと同じように今自分の出来る最善手のみに集中していく。


グォレラのボス・笑うレッドバックを倒し、立ち尽くすハルヒロにジェシーが言った。

「方法は、ある。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初のリーダーであり、神官だったマナト。
パーティの要となる戦士として成長していたモグゾー。
そして、ハルヒロの心の大事な部分を支えてくれていた神官のメリイ。

次々に仲間が死んでいく。

この小説、主人公が不遇過ぎんだろ。
そう嘆きたくなるほど、仲間たちが容赦なく倒れていく。

でも、遂に禁断の御都合がハルヒロたちに微笑む!!!


うーん。
嬉しいような、悲しいような?

メリイは流石に生き返ってほしいと願う気持ちと、グリムガルではやってほしくなかったという気持ちが、心の中で複雑に混ざり合う。

でも、どうやらこの蘇生は、むしろ物語を進めるための一歩。

グリムガルに来る前の記憶を持つジェシーの命によって救われたメリイが、ジェシーの記憶を受け継いで生き返る。
いや、ジェシーどころか、ジェシーの前の、その前の、その前の・・・沢山の人間の記憶を受け継ぐ。
その記憶の中には、様々な能力の持ち主が居て、メリイはこのグリムガルで初めてハルヒロパーティに与えられたチート級の道標的存在となった。


うーん、コレが良いのか、悪いのか。
まぁ、それは今後の展開によるかな。

グリムガルに来る前の記憶の秘密に迫るのが物語の核心だとしたら、地を這いずり回るばかりのこのままの展開では、一体何巻になるかわからんもんな。

何はともあれ、メリイ復活がうれしいし。
流石にメインヒロイン死亡はないだろ。

それに奥手と奥手で実りが無さそうだったハルヒロとメリイの関係も、相手を失う経験を通して進みそうだし。

続刊はよ!!


あれ?
ランタは?

この巻の半分くらいを占めたランタ編は、読者の都合により割愛します。

ランタにも過去も事情もあるんだってさ。
ふーん。



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July 06, 2017

ハリー・ポッターと呪いの子 




あれから19年後。
ハリー・ポッター8番目の物語。


死の帝王・ヴォルデモートを倒し、平穏の訪れた魔法界。
ハリーは親友ロンの妹・ジニーと結婚し、3人の子供に恵まれていた。

長男のジェームス、次男のアルバス、末娘のリリー。
両親と恩師の名を付けたこどもたち。
ハリー夫婦は、ホグワーツに入学する次男のアルバスとジェームスを送り出すために、ハリーたちは9と3/4番線のホームにいた。

そこには親友のロンやハーマイオニー、その娘のローラ、そしてホグワーツ時代には宿敵だったドラコ・マルフォイの姿もあった。

「組み分け帽子にスリザリンに入れられてしまうかも・・・。」

そんな不安を抱えたアルバスがホグワーツ特急の中で出会ったのは、ドラコの息子・スコーピウス。

スコーピウスと共にスリザリンに入ったアルバスは、栄光のポッター家から出たたったひとりのスリザリン生。
そして、親友となったスコーピウスには、ヴォルデモートの隠し子ではないかという噂が付きまとう。

優しいスコーピウスとすぐに友人になったアルバスは、その一方でローラには距離を取られてしまう。
そして、勉強も運動も「ポッターの息子」としてアルバスを見る周囲は何かにつけては父親と比較し、その期待に添えない自分をアルバスは思い知らされる。

父親であるハリーが偉大で有名であればあるほど、アルバスの心はハリーから離れていくのだった・・・。


去年の7月に発売されたハリー・ポッターの最新刊をやっと読みました。
まぁ、単純に手を付けるのが遅かった。
実家の母が読んでから借りたりとか、色々と事情はあるのですが、でも、読みだしたら一気。

元々が舞台の台本なので、物語の背景描写部分が少なく、セリフで進んでいくので読みやすい。
ハリポタの最後の方は厚いハードカバー上下巻が当たり前だったので、ハリポタシリーズは重いイメージでしたが、この作品はサラっといけます。

確かにサラっと読めますが、内容はしっかり人気シリーズナンバリングに相応しいモノでした。


19年後。
大人になったハリーたちは、40歳手前。
それぞれにこどもを持ち、仕事を持ち、見た目は立派な大人でも、中身はこどもの頃と同じように仕事や子育てに迷いもがいている。

特にハリーは自分のロールモデルになるべき両親が居ないというハンデを背負い、自分に対して心を閉ざす次男とどう接して良いのか分からずに苦しむ。

一方で偉大で有名な父親を持つアルバスも多感な時期になり、自分と父親、兄妹との差に苦しむ。
そのアルバスの心の隙間を満たしたのは、ヴォルデモートの隠し子と囁かれるドラコの息子。

この導入部分だけでも、ハリー・ポッターファンなら「おお?!」っと引き込まれるには十分。


そして、アルバスとスコーピウスの冒険が、かつてのハリー・ポッターシリーズのそれぞれの物語に絡まり、19年前の物語と今の物語がリンクしていくのが小憎らしいほどに上手い。

もちろん若いアルバスとスコーピウスの成長も良い。
でも、やはりファン的にはハリー、ロン、ハーマイオニー、そしてドラコの大人になった成長っぷりが堪らない。
あの宿敵だった2人が・・・と思うと胸がアツくなるシーンがもうね・・・。


久しぶりのハリー・ポッター、楽しみました。

「死の秘宝」あたりを読み返したくなるね、これは。

続巻はよ! 


って、あれ?



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June 22, 2017

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた ガールズサイド3




やめたのは、倫也くんを許すこと

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた ガールズサイド3
丸戸史明 著   深崎暮人 イラスト
ファンタジア文庫


ガールズサイドは、冴えない彼女(ヒロイン)の育てかたのナンバリング(本編)巻で語られない、ヒロインたち目線の短編集。

前回のガールズサイドは、シナリオ担当の霞ヶ丘詩羽と原画担当の澤村・スペンサー・絵梨々が、クリエイターの性に従った結果、倫也の blessing software を出て行った時の裏話。

そして今回は、最終巻直前の「転」である「冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 12巻」の裏で何が起こっていたのかを描いたヒロインたち目線の裏話。


物語としては、徹頭徹尾でメインヒロインであり続けた恵と、あっちへフラフラこっちへフラフラしていたハーレム系ダメ主人公の倫也がついに結ばれようとする、その直前の時期。

主人公とヒロインが微妙な、微妙なバランスの中でフワフワしていたとしても、周囲のヒロインたちには倫也が恵を選んだことが伝わってしまう。

色々な想いがあり、色々な葛藤がある。
それでも「自分は選ばれなかった。 」という現実を受け入れていく、その過程が描かれる。

今回のガールズサイドを読んで、「あぁ、本当にちゃんと完結させる気なんだなぁ。」としみじみ感じました。

ひとりの主人公と複数のヒロインたちが繰り広げるハーレム系ラブコメなんて、結局はハッキリした結末を描かない「この日常が続いていくエンド」でなぁなぁにも出来るのに、この作品はそれをしないようだ。

絵梨々や詩羽が、ちゃんと現実を受け入れていく過程が切ない。


本来は読むのは本編だけで、このガールズサイドはオマケのハズ。

でも、正直、ファンにとってはこっちが本編みたいなモン。

倫也とかどうでも良いし、実際。
ガールズの目線の方が大事だし、実際。


最終巻、はよ。



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May 28, 2017

ソードアート・オンライン 018 アリシゼーション・ラスティング




ソードアート・オンライン 018 アリシゼーション・ラスティング
電撃文庫  川原礫 著


ソードアート・オンライン完結。

かつて2年間にわたって現実に死をもたらすデスゲーム、ソードアート・オンラインというヴァーチャルMMOがあった。
1万人というプレイヤーを虜囚とし、囚われのプレイヤーたちは仮想現実の中で現実の死と向かい合いながらゲームクリアという解放を目指した。

そのソードアート・オンラインを終わらせた英雄・キリトこと桐ケ谷和人が、ゲーム内で直接に他のプレイヤーに剣を向け、手を汚した事件があった。

ラフィン・コフィン討伐。

ラフィン・コフィン「笑う棺桶」の名の通り、ゲーム内でプレイヤーを狩るプレイヤー・キル(PK)を目的として集まった犯罪者ギルド。
しかし、ラフィン・コフィンはやりすぎた。
ソードアート・オンラインの中で最強の力を持つ攻略組の大規模討伐によって、ラフィン・コフィンは壊滅した。

その討伐戦にキリトもまた参加していたのだ。

だが、その討伐戦を陰で操っていたのは、ラフィン・コフィンのリーダー・Poh(プー)。
友切包丁「メイトチョッパー」と呼ばれる肉切包丁の様なダガーを装備した、悪意の塊。

仲間だったハズのラフィン・コフィンさえ、自分の興味と興奮の赴くままに扱い、ただ黒の剣士・キリトと閃光・アスナを執拗に狙ったPoh。

失意の中で心を喪ったキリトと、キリトを守るべく戦うアスナは、その悪意とアンダーワールドで邂逅する・・・・

・・・・・・・・・・・

ソードアート・オンライン最終章・アンダーワールド大戦の第4巻。
そして、ソードアート・オンラインという物語の最終巻。

3冊にわたって眠り続けてきた主人公が、ついに目覚める。

そして、アインクラッドから続く因縁の敵・Poh、そして、真なるラスボス・ガブリエルとの最終決戦に向かう。

3冊ずっと不遇と悲劇に耐え続けていたエネルギーが爆発し、その解放が主人公のキリト1点に注がれる。
目覚めた後のキリト無双半端ない。

数万の敵を一瞬で氷漬けにし、空を飛び、心臓を喰われても戦い続ける。
それもこれもアンダーワールドという「意志の力」が事象を左右する世界の特性っちゃあ特性なのだが・・・。

無双半端ないな!

何回奇跡起こるんや!
奇跡のバーゲンセールや!!

最後には宇宙怪獣大決戦だもんなー。
すげーなー、キリの字すげーなー。

でもまぁ、むちゃくちゃすんなぁとは思いつつ、ソードアート・オンラインは元々仮想世界の物語だし、ここまで突き抜けてくれるといっそ爽快。

無双と奇跡の大爆発でちょっと半笑いになったのは、まぁ大人だし、許してよ。


萱場晶彦の作ったSAOから始まった物語がすべて繋がり、アンダーワールド世界にアリスという完全に新たな命が生まれることに結実する。

18巻の後半はほぼエピローグ。
現実世界にきたアリスと、キリトたちのその後が語られ、物語はこれからも続く未来へと・・。


一方、キリトハーレムはどんな結末を迎えたのかと言えば。

結果、キリト様はすべての女性を受け入れるという・・・えふん! えふん!

正妻・アスナ様の包容力たるや、半端ないな。

周囲の誰もが息をのむレベルの美人であり
英雄に並び立つ剣士であり
ゲームに没頭する彼氏に理解があり
自分をメロメロに好きであり
そして他のキリトを好きな女の子たちとも友人であり
他の女の子がキリトにくっついたりなんだりかんだりも「もー。」の一言で受け入れてくれる。

アスナ様!

アスナ様!

いやー、なんだ、この絶対にいないけど、オノコの妄想的理想を凝縮したようなこのアスナ。

このアスナ!

アスナひとりくださーい。



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May 27, 2017

ソードアート・オンライン 017 アリシゼーション・アウェイクニング




ソードアート・オンライン 017 アリシゼーション・アウェイクニング
電撃文庫  川原礫 著


暗黒界の帝王・ベクターことガブリエルは、人界と暗黒界の戦いに何の価値も見出していない。
人界人はもちろん、自分の部下たる暗黒界の兵士たちもまた単なる消耗品として消費していく。

自分たちをゴミの様に扱う王、圧倒的な力を持つ逆らえない存在・ベクターの振る舞いに、憤りを募らせる者たちがいた。

一方、ガブリエルはこの仮想世界の戦いに、裏技とも言うべき方法で新しい戦力を引き込んだ。

リアルな対人戦が楽しめる新規VRゲームのテストプレイと称し、アメリカのVRMMOプレイヤーたちを引き込んだのだ。

その数は数万。

たった2千人に過ぎないベルクーリ率いる人界軍に、数万のプレイヤーが襲い掛かる。

状況は、絶望を優に超えていく・・・

・・・・・・・

ソードアート・オンライン最終章・アンダーワールド大戦の第3巻。
最終巻に向けて、絶望が絶望に上書きされていく、まさに窮地の連続。

大逆転のカタルシスのためとは言え、むごい。としか言えない悲惨な戦いが続く。

最強の剣士ベルクーリが斃れ、最強の騎士たちもひとり、ひとりと斃れていく。
そして、キリトを救うべくアンダーワールドに降臨したアスナ、シリカ、リーファ、他の多くの仲間たちも傷つき、蹂躙されていく。

仮想世界の中だけでなく、現実世界でキリトたちを守る大人たちもまた、追い詰められていく。

正直、読むのがしんどくなるほどのやられよう。
この巻、途中で手を止めたら、戻るのに時間がかかるだろう。
そう思うくらい、キリトが今まで積み上げてきた信頼する仲間たちが蹂躙されていく。

キリトの復活という、最後の希望に物語を集約させるため。
そう分かってる。
分かってるけどさぁ。

しんどい巻でした。

でも、止まんなかった。

アウェイクニング(覚醒)ってタイトルだから、最後にはキリトが目覚めて・・・って展開に期待してたのに!


いつまで寝てんだ、キリの字よう!

オマエのジゴロネタはもう良いから、はよ起きろ!


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ソードアート・オンライン 016 アリシゼーション・エクスプローディング




ソードアート・オンライン 016 アリシゼーション・エクスプローディング
電撃文庫  川原礫 著


アスナ降臨。

アンダーワールド世界を二分する人界と暗黒界。
その二つの勢力が、激突しようとしていた。

人界を蹂躙すべく集まったのは、帝王ベクタ率いる5万の兵。
人界を守ろうと集まったのは、5千の兵と10数人の整合騎士。

その両陣営が見守る前で、世界を分けていた巨大な扉が崩れ落ちる。

スーパーアカウントである帝王ベクタを使うガブリエルは、役柄に求められる冷酷な帝王そのものとして振る舞い、非情なる命令を発した。

「命ある者は全て殺せ! 奪える物は余さず奪え! ーーー蹂躙せよ!!」

多くの運命を翻弄する戦争が、始まる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ソードアート・オンライン最終章・アンダーワールド大戦の第2巻。
物語が爆発するアリシゼーション・エクスプローディング。

遂に火ぶたが切って落とされた人界と暗黒界の戦争は、暗黒界を率いるガブリエルの求めるまま「整合騎士・アリス獲得戦」へと集約していく。

そして、長く続いたこのソードアート・オンラインシリーズの最終章に相応しいラストシーンへの布石が、これでもかと仕込まれていく。

最初の冒険となったSAO、アスナを救うべく飛び込んだALO、過去を清算すべく戦ったGGO。
今までキリトが旅をして、繋いできた仲間たちとの絆。

それら全てが集約されるラストシーンの絵が見えてきました。


世界が大きく動く一方、主人公キリトの周囲はというと。

遂に正妻・アスナ様降臨。
しかも、創成神ステイシア様のスーパーアカウントで。

そして、世界の命運を左右するアリスと正妻・アスナの直接対決!

世界の命運を握る戦場で、なにこの私情にまみれた修羅場ww
最強の整合騎士ベルクーリでなくとも苦笑いするわ。

しかも、そこに学生編でタラシこんだ先輩・ソルティリーナと後輩ロニエまで参戦!
更にさらに、このアンダーワールドにリズ、シリカ、直葉、シノンまで集まるという・・・。

男の夢ならぬ、想像を絶するキリトハーレムがっ!!

ここにっ!!


そんな中、心が壊れ、ただ放心し続けるキリト。

いっそ目覚めたくない。

実はそう思っての寝たふりかも知れんな・・・。



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May 25, 2017

ソードアート・オンライン 015 アリシゼーション・インべーディング




ソードアート・オンライン 015 アリシゼーション・インべーディング
電撃文庫  川原礫 著


最高司祭・アドミニストレータを倒したキリトは、戦いの中で相棒のユージオを失い、そして自分の心を喪っていた。

抜け殻となったキリトを抱えた整合騎士・アリスは中央を離れ、故郷のルーリッド村に身を寄せていた。
しかし、身を寄せたとは言え、かつて大罪を犯して中央に連れ去られたアリスと現に大罪人となったキリトの2人が歓迎されるわけもない。

村はずれの小屋で細々と暮らすアリスとキリト。

だが、そんな2人に構わず時間は過ぎ去り、刻一刻とダークテリトリーから世界を守っていた壁の崩壊がせまる。

世界は終焉へと転がりだしていた・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ソードアート・オンラインも遂に終章。
アリシゼーションシリーズ後半に入りました。

インベーティングの名の通り、侵略が迫る。

今までは隠されていた闇の勢力たちの全貌が明らかになり、シリーズのラストボスとなるガブリエル・ミラーが登場する。

圧倒的な闇の勢力対、少数精鋭の味方。

なんか、ロード・オブ・ザ・リング的な壮大さと悲壮さを醸し出す最終章の序章でした。

本自体としては、あくまで序章巻ということで、世界状況の説明やらラスボスの強さ演出やらで、爽快感その他の盛り上がりは少な目。

そんなこんなで読み終えるのに時間がかかりました。


世界の命運を握る少女アリスも、案の定キリト君にメロメロですな。
アリスの価値観の壁を壊したんだから、まぁ、さもありなんという感じですが。

でも、アリスとキリトが言葉を交わしたのは数時間のはずなんだけど、、、。

キリトのジゴロスキルたるや、、、
えふん!
えふん!


数々の女性を虜にしてきたキリトが目覚めるキッカケとなるのは、誰のキスなのか!

まぁ、流石に正妻のアスナ以外だったらドン引くけどね!



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May 15, 2017

ソードアート・オンライン 014 アリシゼーション・ユナイディング




ソードアート・オンライン 014 アリシゼーション・ユナイディング
電撃文庫  川原礫 著


遂にアンダーワールドを支配するアドミニストレータの居る場所まで、あと1階。

だが、キリトの前に立ち塞がったのは、長年連れ添った相棒・ユージオだった。

アドミニストレータによって心を改変され、32番目の整合騎士となってしまったユージオ。
元々持っていた素養、そして、今までの全ての経験と修練がユージオを剣士の高みへと運んだ。

だが、その経験と修練の記憶は封じられ、今は師であり親友であったキリトに刃を向ける。

剣に込めた想いは、必ず届く。

キリトは、無二の親友とのたった一度の真剣勝負に全てを賭けた。

・・・・・・・

アリシゼーションシリーズ人界編の最終巻です。

シリーズで埋め込まれてきた伏線たちが、これでもか、これでもかと回収されていく。

その中でも黒の剣士キリトと白のユージオが剣を交える展開は、分かっていてもアツい。

ソードアート・オンラインの中でも5冊をかけた長編シリーズのラスボス・アドミニストレータは、期待通りに強く、期待通りに悪く、想定通りの形で終わる。

自分を神だと思って高みから見下ろし、ゴミだと思ってた存在に足元を掬われる。

分かっていても、胸がスッとする。


まぁ、当然ながらの御都合展開はありますし、剣で戦ってる一瞬一瞬にどんだけ話すんだコイツラとか思いますけど。

でも、面白かった。

ラノベは溜めといて一気読みすんのが良いね。



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May 14, 2017

ソードアート・オンライン 013 アリシゼーション・ディバインディング




ソードアート・オンライン 013 アリシゼーション・ディバインディング
電撃文庫  川原礫 著


最高司祭アドミニストレーターによって記憶を操作され、整合騎士となった幼馴染アリスとの再会を果たしたユージオとキリト。

ユージオの胸にある短剣をアリスに刺す。
たったそれだけで良いのに、その壁は恐ろしく高い。

整合騎士アリスの力は圧倒的。
キリトとユージオの2人が剣の力を解放しても、劣勢を返せそうにない。

しかし、誰も考えなかった結末でアリスとの戦いが終わる。

アリスとキリトの剣が共に放った武装完全支配の力を受け止めた巨塔の壁が、耐え切れなかったのだ。
崩れないはずの壁が崩れ、壁の外へと放り出されるアリスとキリト。

なんとか剣を壁に突き刺して落下を防いだキリトの反対側の手には、アリスの手が握られていた。

一瞬前まで死闘を繰り広げていた2人の、奇妙な共同ウォールクライミングが始まる。

・・・・・・

アリシゼーションシリーズ第5巻。

青薔薇の剣とギガスシダーの剣。
白と黒。
ユージオとキリト。

相棒であり、互いに尊敬し、そして、互いに劣等感を抱く。

「最後はこの2人が戦う」ということが、隠す気もないほどに明確だった2人が、遂に道を分かつ。


しかも、キリトはユージオがずっと探し求め続けてきたアリスと一緒に壁の外へと落ち、ユージオはひとり。

アドミニストレーターは女性キャラ。


もはや、もう。

もはや、もう、ね。

キリトのジゴロスキルを考えたら、ね。

アレがあーなって、こーなって、こーなるんでしょ?

ですよねー。

と、言いたくなる展開でした。
でも、これしかないよね。
予定調和オッケーです。


さて、次の巻でアリシゼーションシリーズにも一区切りとか。
出張のカバンに仕込んであります。



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May 11, 2017

ソードアート・オンライン 012 アリシゼーション・ライジング




ソードアート・オンライン 012 アリシゼーション・ライジング
電撃文庫  川原礫 著


アンダーワールド世界の中心に立つ巨塔セントラル・カセドラルで、世界の成り立ちを知る存在カーディナルと出会ったキリトとユージオ。

キリトはアンダーワールドの真実を知り、そして、この世界の定められた行く末を知る。

避けようのない悲劇が必ず訪れる。
だが、その結末を知ったとしても、キリトとユージオの出来ること、そして、すべきことは変わらない。

ユージオの幼馴染アリスを助け出し、このアンダーワールド世界を歪んだ形で支配し続ける最高司祭アドミニストレータを倒す。

その不可能とも思える目的のため、2人は白と黒の自分たちの剣から秘めたる力を引き出そうとする・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ビギニング、ランニング、ターニング、そしてライジング。
ターニングで転換点を迎えたキリトとユージオの物語は、クライマックスであるアドミニストレータとの対決に向けて動き出す。

アリシゼーションシリーズ4巻目。

ライジングは言うなればターニングで広げられた話を進める繋ぎの巻。
物語自体に大きな動きがあると言うよりは、順当に進めたという感じ。

これがリアルタイムで読んでいれば、「終わりの形も見えてきたなぁ。」なんてベテランオタのしたり顔をキメているところですが・・・。

あれ?
あと何冊あるんだ?

あれ?
19巻くらいまで出てなかったか?


甥っ子からまとめ借りをしているので、続きが全部ある。
何なら同じ作者の別シリーズ、アクセルワールドまである。
これは幸せなことなのか、それとも悪魔の罠なのか。

罠ですよね。


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May 08, 2017

ソードアート・オンライン 011 アリシゼーション・ターニング




ソードアート・オンライン 011 アリシゼーション・ターニング
電撃文庫  川原礫 著


北セントリア帝立修剣学院の特待生・12人の上級修剣士に入ったキリトと親友ユージオの2人。

上級修剣士には傍仕えと呼ばれる下級生が付く。
かつてはキリトやユージオも尊敬できる先輩の傍仕えとして働き、そして今年、キリトにはロニエ、ユージオにはティーゼという「女子」が付いた。

4人は先輩と後輩として絆を深めていくが、そうならない者たちもいた。

平民出身のキリトとユージオを蔑み、貶めようとする下劣な貴族出身の上級修剣士ウンベールとライオスの罠に嵌り、ロニエとティーゼが汚されようとする。

その時、剣を抜こうとしたユージオは、今まで自分の守ってきた世界の絶対ルール・禁忌目録「人を傷つけてはならない。」の前に立ちすくむ。
この法を破ってしまえば、全てが終わる。

だが、法を超え、やらなければならないことがある。

ユージオが再び剣を抜こうとした時、右目を凄まじい激痛が貫く。
そして、奇妙なしるしが浮かび上がる。
それは、ユージオには読めない神聖文字の羅列。

「SYSTEM ALERT」。

だが、ユージオは意思の力で剣の鞘を払うのだった・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正に物語が転換(ターニング)するアリシゼーションシリーズ第3巻。

幼馴染の少女に会うために正攻法で世界の中枢に乗り込もうとしていた、キリトとユージオ。
剣術の道を極め、最強の騎士・整合騎士となるべく剣術学園での切磋琢磨の日々が一転する。

キリトが意図せずに送り込まれてしまったアンダーワールドの正体、そして、このシリーズのラスボスとなる大司祭・アドミニストレーターの存在が明かされる。

現実世界の1000倍という時間の経過が、この世界を創ったラースの菊岡達やキリトの想像を超えて蠢きだす感じが正に《転換点》と呼ぶに相応しい。


このままダラダラと剣術学園モノが続くとは思っていませんでしたが、一気に急転した感があります。
アリシゼーションシリーズがやっと面白くなってきました。

しかし、キリトのジゴロパワーは、妙齢の女性から幼女まで幅広くてイイネ!

まぁ、フツーの高校生の様に見えるキリトも、SAOから考えると年齢不相応に相当な数の修羅場を踏んでますし、時間が圧縮されたりなんだりで精神年齢的にもなんだかんだで20は余裕で超えているハズ。

幼く見えても20ソコソコの精神を兼ね備え、修羅場を超えてきた漢(しかもイケメン)となれば、モテない方が嘘ですわなぁ。


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May 07, 2017

ソードアート・オンライン 010 アリシゼーション・ランニング




ソードアート・オンライン 010 アリシゼーション・ランニング
電撃文庫  川原礫 著


瀕死の状態で治療を受けているはずのキリトが何者かに攫われた。

少ないてがかりから、その結論を得た恋人のアスナと妹の直葉は、何者かわからない(敵)の正体を探るべくキリトの残した言葉からヒントを見つけ出そうとしていた。

そしてアスナたちは高度な人工知能ユイの助けもあり、人工知能の研究をしているラースという企業と様々な研究施設の入ったメガフロート・オーシャンタートルに答えを見出すのだった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アリシゼーションシリーズの第2巻。

新シリーズに入った直後の前巻アリシゼーション・ビギニングは新世界であるアンダーワールドの世界観説明と、そこへ行く人間の魂のデータ化・フラクトライトの説明が長く、正直タルかった。

なので、次巻を手にしてから随分と時間が過ぎてしまいました。

でも、ランニングに入ってやっと物語が動き出した感じ。

前半は現実世界でキリトを探し求めるアスナの奮闘が、後半はアンダーワールド世界での目標セントラル・カセドラルと呼ばれる巨塔に入る資格を得るべく、相棒のユージオとともに奮闘するキリトが描かれる。

アンダーワールド世界の剣士としては、裏技とも言えるアインクラッドで培ったソードスキルを持つキリト。
だが、そのキリトもVRMMO世界の仮想アバターを使うのと、現実としか感じない自分の身体を使うことは似て非なるもの。
ソードアート・オンラインの英雄・黒の剣士も、簡単に最強剣士になれるわけではない。
セントラル・カセドラルに入る権利を有する整合騎士への道はまだ遠い。


舞台設定がキリトの今まで冒険してきた中では珍しい「学園」になったランニング。
そうはいってもキリトの天然ジゴロ設定は健在、今回の巻では上級生を、そして次巻では下級生を、ふひひひひ。

アスナがキリトを慌てて探したのは、女性関係が心配だからなんじゃなかろうか?



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April 16, 2017

ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜




ビブリア古書堂の事件手帖7
〜栞子さんと果てない舞台〜

メディアワークス文庫 
三上 延 著

・・・・・・・・・・・・・・・

「覚悟がすべてです、栞子さん。」

鎌倉にある小さな古書店・ビブリア古書堂。
古書に関して驚異的な知識と観察力を有する店主・篠川栞子は、祖父から引き継いだ太宰治「晩年」の初版本を巡るトラブルで怪我をし、足を悪くしていた。

アルバイトとしてビブリア古書堂で働くこととなった五浦大輔は、栞子と共に様々な古書に関わる人たちに出会い、そして、それぞれが抱えていた問題を解決に導いてきた。

前作「ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜」で、「晩年」の初版を巡る問題に一応のカタをつけた栞子と大輔。

カタはつけたものの、大きな怪我を負ってしまった大輔が古書堂の仕事に戻った時、吉原喜市と名乗る老人が現れる。
吉原は2人が回収しなくてはならない太宰「晩年」の現在の所有権を持つ古物商であり、栞子の母・智恵子、そして、祖父・久我山尚大にも繋がる、因縁浅からぬ人物だった。

吉原が示した「晩年」の価格は800万円。

破格の価格を提示された栞子は、その提示を受け入れるしかなかった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・


そ、そうか。

ビブリア完結か・・・。


読み終わるまで、その感慨もないままに一気読みをしてしまいました。

あまりの幸福なラストに、「あれ?」って思って思い返したら、そう言えばそうでした・・・。

そして、本屋が付けたカバーを外し、帯を見る。
確かに「ここに完結」って書いてある・・・小さいけど。

そうか、完結か。


今回のテーマになった古書は「シェイクスピア全集」。

「ヴェニスの商人」「リア王」「ロミオとジュリエット」「ハムレット」。
誰しもが知る数々の名作を世に広め、シェイクスピアの名を残すこととなった全集。
本物であれば世界に残されているものは多くなく、状態が良いものであれば数億はくだらない。

そんな「シェイクスピア全集」を巡り、栞子と大輔、智恵子、そして、祖父の怨念を背負った老人・吉原の過去と思惑が交錯する最終巻でした。

そして、少しづつ知り合い、分かり合い、絆を深め、付き合った栞子と大輔の関係が、またひとつ、というか最後のステップを踏む。

ビブリアに勤めるまでは、古書どころか本を読むことさえもままならなかった大輔が、栞子の隣に立ち、栞子も思わなかった形で力になる。

「大輔さんはすごい。」

そう栞子に言わせられる男は、きっと大輔しかいないのだろう。

前の巻では「恋人」らしいイチャイチャ感が、もう、読者的に「んもう!」となったものです。
が、今回の巻では2人のハラが座りすぎていて、関係性が既にパートナーとか夫婦といった浮ついていない関係を感じました。

いいね。

人の死なないミステリー。
そして、普通に男女が出会い、関係を深めていくだけで余計な要素の無い恋愛描写。

イマドキのヒネリや、無駄に奇を衒った設定など無くても、面白い作品は書ける。

「古書を巡るミステリー」という奇道から、そんな王道を示すストーリーでした。


読み返しちゃおうかな。ビブリア。

古書の為に家族を捨てた人だから、良い人ではないし、娘の栞子さん目線で考えればトンデモな人だけどさ。
読者目線で冷静に考えると、智恵子さんて言うほどの悪人じゃないよね。



しかし、最後まで脳内の栞子が可愛すぎて、んもう! もうっっ!

自覚のない美人!
黒髪ストレート!
知的能力抜群!
眼鏡!
巨乳!

大輔コノヤロウ、バカヤロウ、大輔コノヤロウ、バカヤロウ!!!
大輔コノヤロウ、バカヤロウ、大輔コノヤロウ、バカヤロウ!!!

大輔コノヤロウ!!!!!!

幸せ、おめでとう。


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April 08, 2017

四畳半神話体系

四畳半神話大系 (角川文庫)
森見 登美彦
角川書店
2008-03-25



角川文庫
森見登美彦 著


大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。
異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材になるための布石の数々をことごとくはずし、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の弱体化などの唄ンでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。
責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。


大学で二年間を過ごした主人公・私に残っているのは、たったひとりの悪友である、半妖怪のような小津のみ。
大学入学当時にはありとあらゆる輝かしい未来があったはずなのに、なぜこうなってしまったのか。
それもこれも小津と出会った、あのサークルに入ったせいだ・・・。

大学入学当時、新入生歓迎に湧くキャンパスの中で私が手にしたビラには、映画サークル、ソフトボールサークル、弟子求ムという謎のビラ、秘密組織・猫飯飯店・・・いくらでも別の選択があったはず・・・。

「他の可能性を選んでいれば。」

そう考えるに至った私が、どんな二年間を過ごしてきたのか、別の選択肢を選んでいた私はどうなっていたのか。

繰り返し、繰り返し、繰り返し、違うサークルを選んでいた私が描かれ、違った「ハズ」の大学二年間が描かれる。

だが、出会う人は、小津、小津の師匠・樋口、樋口師匠の友人・歯科衛生士の羽貫さん、城ヶ崎先輩、そして黒髪の乙女・明石さん。
そして、違うはずの大学生活なのに、起こることは結局似たり寄ったり。

果てしない選択、果てしない可能性の連鎖を経ても、私は私。

主人公の辿り着く果てとは・・・・?


思いがけず、面白い小説に出会いました。

古臭いようでイマドキのような、不思議な文体で描かれる、摩訶不思議物語。

少しずつ違うけれども、結局は同じ人生を歩む主人公。
最初は謎だった諸々に、違う人生からの目線が加わることで少しずつ謎が解けていく。
「あれはあぁいうことだったのか、これがなるほど、そうなるのか。」その読者側だけが味わう快感もありつつ、パラレルワールドの中の複数の主人公たちも少しずつ関わっていく。

その解決編に辿り着いた時の、納得感。

同じ語り口から繰り返されるパラレルワールドの連なりで、途中ちょっと読書ペースが落ちましたが、読みえてみたら想像以上の満足感。



てか、小津って、何者?



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March 25, 2017

灰と幻想のグリムガル Level,10




ラブソングは届かない

灰と幻想のグリムガルLevel,10
十文字 青 著
オーバーラップ文庫


灰と幻想のグリムガル、待望の第10巻。

本日発売。
朝の8:00にレビュー。

あれ?
まぁ、近所の本屋でフライングゲットしただけなんですけど。

・・・・・・・・・・・・・・・・

闇の異世界・絶望の地(ダルングガル)から戻り、霧の渓谷・サウザンドバレーを離れ、遠く離れた拠点・オルタナを目指すハルヒロたち。
その道は敵対する勢力の間を抜けていく、過酷な旅だった。

長く仲間だったランタは、仲間を裏切り、離れていった。

今残るハルヒロの仲間は、聖騎士のクザク、狩人のユメ、魔道師のシホル、そして神官のメリイ。

道案内は、サウザンドバレーの隠れ里から抜け出した悪霊術師の少女・セトラ。
ハルヒロを気に行ったセトラは、いろいろと訳あってハルヒロに「恋人のふり」をすることを求め、ハルヒロも戸惑いながらもその契約に従っていた。

そんなハルヒロ一行は、非常に厄介な敵・グォレラに追われていた。
巨大なゴリラの様な体躯に堅い皮膚。
そして集団で狩りをするグォレラたちは、ハルヒロたちを追い詰め、疲弊させ、確実に体力を奪っていく。

このままじゃ全滅する。

窮地を脱するため、ハルヒロはセトラの策を受け入れるのだった・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・


まじかよ。
それは勘弁してくれよ。

自分の中で、この作品が止まらなくなった三巻のラストを思い出す。

もう、やめてよ、この終わり方。

えー。
それは、ない。
それは、ないわー。


数々の危機を乗り越え確かにレベルアップしてはいるものの、泥臭く、不遇が続くハルヒロ達の旅。
絶望的とも言える状況の中、とにかく自分たちの出来る最善を尽くすが、道は険しい。

そんな中で、ハルヒロに直接的な好意の感情をぶつけてくるセトラの存在が「家族のよう」にまとまっていた人間関係に波を起こす。

そして、このグリムガルに辿り着く前の記憶への鍵を握るジェシーの登場。

単に物語の次への糸口を握る存在が登場し、ハルヒロ達に関わってくるブリッジの巻かと思ってたのにさぁ。


くは。

だめだ。

僕は、もう、だめだ。

今日は使い物になりません。
今は感情がひっぱられてしまって、冷静な感想など書けません。


ひどい。
ひどいよ、十文字青。


続巻が、読みたいような。
読みたくないような。

ぐは。


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March 18, 2017

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 12




「わたしたちのゲームは、神ゲーってやつになる、可能性を、捨てたの、かなぁ?」

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた 12
丸戸史明 著   深崎暮人 イラスト
ファンタジア文庫

3/18発売。
3/18レビュー。
ん、まぁ、いつも通りの平常運転だな!

問題?
なにが?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最強の同人ギャルゲーを作る。

シナリオライターとしてその目標に向かい、真っすぐに歩きだした倫也。
シナリオを書き進める中、メインヒロイン兼サークル副代表を務める恵との距離が、今までの2人から明らかに恋人同士のソレへと変わっていく。

2人が恋人になる最後の確認をするだけの、簡単なイベントになるハズだった恵の誕生日当日。

デートの待ち合わせ時間を待つ恵から、遅刻防止の為に倫也へかけた電話。
倫也の返答は、恵の期待を裏切るものだった。

「ごめん、今日はそっちに行けない。」

理由を問う恵に、倫也は言葉を濁す。

「詳しくは今夜また電話する。」

そう言い訳をする倫也は、さっきまで恋人一歩手前だった恵の気持ちが、遠く離れたことを感じずにはいられなかった。

だが、倫也は恵の待つ場所とは別の場所に走り出すのだった・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

色々な方向性が定まる第12巻でした。

各種ヒロインが揃いもそろって、なぜか1人の主人公が好き。
そんな男子の御都合を詰め込んだハーレム系ストーリー。

あちらを立てれば、こちらが立たず。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラしながら、ずっと結論を出さないままに続けていくのかと思っていましたが。

ちゃんと完結するようです。

まぁ、そんなコトぁ、いっこまえの11巻で分かってたんですけどっ!!

でもさぁ、11巻の最後の引きが鬼畜だったからさぁ、こっからまだ引っ張るのかと邪推してましたよ。
あぁ、してましたとも。

次の巻は、この12巻で起こっていたことを女の子目線で描く「ガールズサイド」の第3弾。
そして、その次に出す13巻で完結。と、いうことみたいです。

まぁ「冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた」ってタイトルで、最初から1人の女の子を

「お前をメインヒロインにする!」

って宣言して始まった物語なんで、当たり前の結末に落ち着くだけなんですけど。

よくここまで持ってきたなぁ。>丸戸さん


僕自身は結構年季の入ったヲタとして生きているワケですが、そんなどうしょうもない人間が確信している真理があります。

どんな作品でも完結してナンボ。

世に名作だと言われながら、完結に向かってんだか何なんだかわからないまま、ただ年数を重ねる作品がどれだけ多いことか。

その点において、物語開始時の着地点にちゃんと持っていこうとする作者は素晴らしいです。

最後まで楽しみにしてます。




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December 29, 2016

アルスラーン戦記15 戦旗不倒




アルスラーン戦記15 戦旗不倒
田中芳樹 著 
カッパノベルズ
2016.05.20 初版


中世ペルシアによく似た異世界の英雄物語ー。

かつて父王に疎まれ、追放された王子アルスラーンが様々な陰謀によって他国に蹂躙された母国パレスを救って王位に就いてから満4年。
「解放王」と呼ばれるアルスラーンは19歳になっていた。

この4年の間に経済は再生し、奴隷は解放され、荒廃したパルスは復興した。

だが、平穏の時間は長くは続かない。

悠久の時を超え、パルスに仇なす蛇王ザッハークの復活。
それに伴って起こる天変地異によって実り豊かなパルスは蝕まれていく。

そして、パルスの四方を囲む国々も弱るパルス国土を切り取るべく蠢動する。
その国々の陰で動くのは、かつての銀仮面の騎士・ヒルメス。

ザッハーク率いる闇の軍勢と、アルスラーンに復讐の念を抱くヒルメス。

暗躍するふたつの悪意に晒され、アルスラーンの大事な仲間たちがひとり、またひとりと斃れていく・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前の天地鳴動から2年ぶりだアルスラーン戦記。
作者の田中芳樹がやる気になったらしく、2年で1冊と言う刊行スピードになったらしい。

まぁ、ほんと、その位のペースで出てくれないと、長編小説とは言ったって何ともならんよ。
前の巻での内容を完全に忘れてしまうもの。

とりあえず、2年なら、ね。
冒頭を読み返せば、なんとなく思い出すから。
冒頭はかなり探りさぐりになるけども。


黒衣の騎士・ダリューン。
天才軍師でありながら宮廷画家のナルサス。
双剣使いのキシュワード。
女神官にして美麗なる剣士・ファランギース。
吟遊詩人ギーヴ。

英雄たちが揃ったアルスラーン陣営の飛翔を描いた前半、そして、宿敵・ザッハークとヒルメスとの決着を描く後半。
風呂敷を大きく広げていき、有能で格好良い仲間がどんどん集まってきた爽快な前半が終わり、風呂敷をまとめていく佳境に入っていく。

天地鳴動で感じたとおり、物語は爽快感というより悲壮感に満ちている。

とにかくアルスラーンたちのパルス国を囲む、敵、敵、そして敵。
悪意だらけ。
主人公たちが圧倒的な不利に置かれる典型。


そして、今回は遂にアルスラーンを支え続けてきた、あの人も・・・。

しかも、結構アッサリと「え、こんな感じで?」と思うくらいの感じで・・・。
なんというか、銀河英雄伝説でヤンを失った時の気分が蘇ります。

田中作品は、意外とサクッと重要人物を片づけるもんなぁ。


物語としてはクライマックス前って感じ。


次の巻も2年後くらいによろしくお願いします。>田中芳樹先生



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December 17, 2016

教団X

教団X
中村 文則
集英社
2014-12-15



絶対的な闇、圧倒的な光
「運命」に翻弄される4人の男女、いま物語は極限まで加速する。

教団X

2014年
中村文則 著


謎のカルト教団と革命の予感。
自分の元から去った女性は、公安から身を隠すカルト教団の中へ消えた。

絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。

神とは何か。

運命とは何か。

絶対的な闇とは、光とは何か。

「あなたは、私がつかむことの出来なかった、もうひとつの運命だったの。」

(本著オビより)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

久しぶりに出会ってしまった、超本格派作品。
宗教書であり、科学書であり、それでいながら人間の内面を深くえぐるエンターテイメント小説でもある。

この本の内容を細かく紹介することは本当に難しく、「とにかく読んで!」と言うしかない。


人間の心とはどこにあるのか。
心が脳にあるのならば、脳細胞に心は宿るのか。

脳細胞とは何で出来ているのか、タンパク質か、では、タンパク質に心は宿っているのか?
結局のところ、全ての物質は原子更には素粒子、電子へと分解されていく。

人間の肉体は、一年でほぼすべての細胞が入れ替わるという。
そして、地球に存在する素粒子は、過去から増えも減りもせずにただ形を変え、今は自分の肉体であっても死ねば灰となり、地に還る。

そう考えるならば、今のこの肉体や心も素粒子の流転する仮の宿に過ぎない。


宗教の行きつく先はどこなのか。
人間の心とは、何なのか。

あるべき人間の姿とは。

そんなテーマを下敷きにし、さらに小説としてエンターテイメントでもあるなんて。


この作品には、2人の教祖と呼べる人物が出てくる。

ひとりは、宗教とも言えないユルい繋がりで自然と人が集まってしまう老人・松尾。
松尾が考えてきたことを語り、皆が聞くと言う集会のようなものが開催されるだけの集団。
松尾はカリスマがあり、知識もあるが、なんでことのないスケベなだけのじいさん。

もうひとりは、徹底的な洗脳とカリスマによって信者のすべてを捧げさせてしまうカルト教団の教祖・沢渡。
圧倒的な求心力と財力で信者を心酔させるものの、何を考えているかがわからない。

語る松尾と、語らない沢渡。

対照的な2人。
だが、松尾の集会から派生した沢渡の教団Xは、どうしても関わりを持ってしまう。

松尾の語りまくる前半と、暴走していく沢渡の教団を描く後半。
まったく異なる魅力ながら、どちらも読ませる。


ただし、この作品は576Pもある大長編。

ひとりひとりのキャラクターたちの背景がしっかりあり、その背景が宗教的に濃かったり、ドロドロに暗かったり、自分語りひとつが10数ページもあり、それだけでひとつの物語。

宗教的、科学的、政治的な語りの部分も多く、ひとつのセンテンスを読んだら消化するのに少し時間を置きたくなったりもする。

しかも、カルト教団の中で自分の本性を解放するくだり、要するに性的な欲求を解放する執拗な表現が続く部分もある。

読み応えが半端ないと言うか、読了には結構な精神力を要する。



でも、すげぇ面白いよ。中身は。

図書館で借りた本だったのですが、手元に欲しくなったので買おうかと思ってます。





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November 24, 2016

呉越春秋 湖底の城 7巻

呉越春秋 湖底の城 第七巻
宮城谷 昌光
講談社
2016-09-28



呉越春秋 湖底の城 7巻
宮城谷昌光 著 講談社


その男、范蠡(はんれい)。

楚の国出身でありながら、母国から苛烈なしうちを受けて流浪した伍子胥は、呉の国に辿り着き、孫武(孫子)を得て積年の恨みを果たした。

だが、栄枯盛衰。
最良の時は過ぎていく。

楚から撤退した呉が次に狙ったのは越。
しかし、呉にはもはや孫武は無く、大国としての驕りが見え隠れするようになっていた。

そして、越には若い才能が芽吹いていた。

その名を范蠡(はんれい)。
伍子胥と同じ楚の商家出身の范蠡は、実家を盗賊に襲われて失い越の国に逃れていた。

類まれな徳と奇縁によって越の王・句践に仕える范蠡は、大国・呉との戦に向かうのだった。



舞台は大国となって暗い影が差す呉から、小国・越へと変わり、主人公も復讐を果たした伍子胥から、范蠡へと代わる。

栄枯盛衰。
主人公・伍子胥の宿願を果たすというクライマックスを超えた物語が終わるのかと思っていたら。

まさかの主人公交代とは!

まぁ、確かに言われてみれば、タイトル自体が「呉越春秋 湖底の城」なのだから、越の物語もそりゃああるわな。
呉越同舟って言葉があるから、なんとなく呉越春秋って言葉を流してました。

そうは言っても、范蠡の物語はそうは長くならない気配。
果たして伍子胥と范蠡の物語の終着点はどうなるのか。

まだ楽しみは続くようです。




know_the_base at 19:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

November 22, 2016

ソードアート・オンライン 009 アリシゼーション・ビギニング




ソードアート・オンライン 009 アリシゼーション・ビギニング
電撃文庫  川原 礫 著


「ここは・・・どこだ・・・?」

目を覚ますと、キリトは巨木が連なる森の中・ファンタジーの〈仮想世界〉に入り込んでいた。
手掛かりを求めて辺りを彷徨うキリトは、1人の少年と出会う。

「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君。」

この仮想世界の住人、つまりNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)である少年は、なんら人間と変わらない感情の豊かさを持ち合わせていた。
ユージオと親交を深めていくキリトの脳裏に、過去の記憶が蘇る。
それは、子ども時代のキリトがユージオと一緒に野山を駆け回っている記憶だった。

そして、そこには、ユージオともう1人、金色の髪を持つ少女の姿があった。

名前はアリス。
それは、忘れてはいけないはずの大切な名前だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

遂にアニメ化されていないソードアート・オンラインのエピソードに入りました。

本当に死んでしまう仮想現実(浮遊城・アインクラッド)の2年にわたる冒険を終え、ひとつの高みに達した黒き剣士・キリト。
愛するアスナを救うために、妖精の世界・アルヴヘイムでの戦い、アインクラッドでの因縁を終わらせたガンゲイルオンラインでの戦いを経験する。

一連の仮想世界でも戦いを通じて、この世界の創造者・萱場明彦の掌を離れ、自分なりに仮想現実世界の行く末を見つめたいとキリトは考えだす。

そんな中で出会ったのは、次世代型のフルダイブシステム。

人間の魂はどこにあるのか。
脳であるならば、心とは脳実質、脳細胞にあるのか?
神経細胞のネットワークに魂があるのなら、細胞を走る電気信号に魂は宿っていると言うのか?

いや、電気信号はあくまで情報伝達のメディアにすぎない。

細胞を支える構造体には、ナノレベルの隙間がある。
その隙間の中にある光子。
その光子(フラクトライト)こそが、魂の実体ではないか?

そのフルダイブシステムは、フラクトライトを読み取り、使用者の魂そのものを写し取る。
全く新しいアプローチで、全く新しい仮想世界を生み出そうとする試みだった・・・。


やっと新章に入りました。
今回から、魂の複写によって本当のファンタジー世界にキリトが迷い込んでしまいます。

アルヴヘイム篇は、本当には死なないゲーム世界に緊張感を持たせるため、「囚われた最愛の人」という要素を加えたものの多少物足りなかった。
ガンゲイル篇で「仮想現実での死が現実の死に繋がるか?」というアプローチで攻めるものの、何度も使えるようなネタではない。

ソードアート・オンラインに関して言うなら、最初のアインクラッド篇に「本当に死んでしまう。」という最大の緊張感を持たせてしまった以上、最後には「ゲームではなく、本当にファンタジー世界に入り込んでしまう。」方向になるべくしてなったのでしょう。

そうでもしないと、死なない世界での冒険ではもう緊張感が出せないもの。


今回のアリシゼーション・ビギニングは、ビギニングの名の通り新章の世界設定の紹介のような巻。

面白いも、面白くないも、今後の展開次第かなぁ。



know_the_base at 23:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)