2012年に観た映画

December 22, 2012

シザーハンズ

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監督:ティム・バートン。
主演:ジョニー・デップ。


ある夜、布団に入っても眠くない少女は祖母にお話をせがむ。

「おばあちゃん、雪はどうして降るの?」
「そうだねぇ、それにはまずハサミの話をしなくっちゃね。」

祖母が語りだしたのは、両手がハサミの青年エドワード(ジョニー・デップ)の話。

少女の窓から見える城。
そこには昔、老発明家が居て、人造人間を作った。
心もある完璧な人造人間・・・、でも、未完成のままで発明家は死んでしまった。

残された未完成のエドワードは、両手がハサミのまま、ひとり小高い城の中で暮らしていた。

そんなある日、化粧品セールスのペグ(ダイアン・ウィースト)が訪れる。
そして、エドワードと出逢ったペグは、顔を傷だらけにしたエドワードを自分の家へと連れて帰るのだった。

ウワサ話しか楽しみが無いような小さな町で、人との付き合い方を知らず、触るモノの全てを切り裂いてしまうエドワードが暮らし始める。

植木、犬の毛、髪の毛、何でも芸術的に切ってしまうエドワードは一躍マダム達の人気者。

最初は順調だった初めての人間社会。

だが、ある事件がキッカケで歯車が狂いだす。
そして、はじめは小さかったキズが、どんどんと大きくなり、いつしか越えられないビビへと変わっていく。

恐怖、誤解、嫉妬、様々な人の様々な想いが、エドワードを傷つけていく・・・。



ティム・バートンとジョニー・デップの黄金コンビを世界に知らしめた作品。
ティム・バートン独特の世界観とジョニデの白塗りがマッチして、現実のようなコミカルな非現実の世界を見事に描く。

アートのように美しいお伽の世界で、本当の人間よりも美しい心を持ったエドワードと、未完成のハサミ男に恋をした少女の淡い恋物語。

心は人間。
なのに、その手は全てを切り裂いてしまう。
愛する人を抱きしめたい、そう想っても、その想いを遂げることが出来ない。
その切なさ。

そして、はじめは奇妙で才能のあるエドワードを面白がり、もてはやした人達が、ちょっとしたキッカケで掌を返す残酷さ。

人間の美しい部分と、人間の醜い部分。
そんな人間の業が詰まったビターでダークな恋物語は、ハッピーエンドで終わらない。

どこまでも切なく、心に残る作品。
冬になると観たくなる1本です。


最終評価 A+

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December 11, 2012

スペル

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2008年・アメリカ映画
サム・ライミ監督。

銀行の融資窓口で働くクリスティン(アリソン・ローマン)は、仕事ぶりが評価されて出世の階段を登ろうとしていた。
ある日、融資ローンの延長を求める老婆・ガーナッシュ(ローナ・レイヴァー)の申請を上司と相談して棄却する。

クリスティンを逆恨みしたガーナッシュは、彼女の仕事終わりを待ち伏せして襲い掛かり、そして、去り際に謎の呪をかけるのだった。

その時から風に舞う木葉の中に悪意を感じ、自分の周囲に常に何者かの気配が・・・。

クリスティンの日常が悪夢に変わる。



この作品、コメディホラー?

寝ている時に蝿がたかって鼻や口に入ってこようとしたり。
悪夢に出てきた老婆に吐瀉物を吐きかけられたり。
異常なまでに鼻血が吹き出て上司にかかったり。
主人公が追い詰められれば追い詰められるほど、恐怖じゃなく笑いに繋がる不思議。

ホラーなのにクライマックスで爆笑できる。

新しい。新しいなっ。


最終評価 B (コメディとして)

ホラーとしてはC+


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December 08, 2012

怪物くん

怪物くん

藤子不二夫の名作「怪物くん」の実写映画化。

人間界での修行を終えた怪物ランドのプリンス・怪物くん(大野智(嵐))は、新大王の就任式に臨む。
だけど、「ニガニガ草が食べられない。」「大王の肖像画に鼻毛を描いた。」などと責められて、プッツン。

「大王なんか、なるかーーー!」と、ドラゴンを呼んで人間界へ逃げ出してしまう。

王子のお供はもちろん、狼男(上島竜兵(ダチョウ倶楽部))、ドラキュラ(八嶋智人)、フランケン(チェ・ホンマン)。

4人がドラゴンに乗って人間界を目指す途中で竜巻に巻き込まれ、落ちたのはインド的な国。
そこで伝説の英雄に祭り上げられた怪物くんは、さらわれた王女(川島海荷)を救いに向かう。

もちろん、念力で一瞬にして姫を助け出した怪物くん一行。
その祝いの席で待っていたのは、インド的な国の王的な人(上川隆也)が図った罠だった。

実は王的な人は怪物界では下層に扱われる岩石男だったのだ。
王族に生まれただけで王になり、下層に生まれたら下層のまま・・・。そんな怪物界の矛盾を怪物くんに突きつける岩石男。

だが、その岩石男さえ更なる黒幕・デモキン(松岡昌宏(TOKIO))の手先でしかなかった・・・。


藤子コミックの実写化というコトで、もちろん子供向けのコミックタッチ作品。
リアリティを一切追求しないその作品テイストが、微妙な演技力、演出、CGと相まってむしろいい感じ。
すごくお金をかけた学芸会的な。

てか、ソコを狙ってますよね?
わざとリアリティの無い発砲スチロールで作った大道具的な感じとか、出してますよね?

その狙い、完璧。

チェ・ホンマンが「うがっ」しか言わないの、最高。


まぁ、その狙いを分かった上で観る分には良いんじゃない? 楽しくて。


最終評価 B+


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December 03, 2012

荒川アンダーザブリッジ

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アニメ化、ドラマ化もされた人気漫画の実写映画化。
以前、シャフト製作のアニメシリーズは手を付けてました。


「他人に借りを作るべからず。」
そんな家訓を持つ市ノ宮財閥の御曹司として育った市ノ宮行(林遣都)は、父の積(上川隆也)の命令で荒川の河川敷を不法占拠者たちの立ち退きに向かう。

だが、ひょんなことから自称金星人の女性・ニノ(桐谷美玲)に命を救われた行。

命の恩人・・・。その重大な借り。何としても返さねば・・・。
しかし、金星人のニノは金銭的な願いなどなく、金やモノで恩を返そうとする行の提案は全て却下。

そしてニノは言う。「私に恋をさせてくれないか?」

その願いを叶えるべく、行は荒川河川敷村に移り住む。

一方で、父親の進める荒川河川敷再開発計画は着々と進められていくのだった・・・。


リク(林遣都)。
美少女で金星人のニノ(桐谷美玲)。
村長のカッパ(小栗旬)。
ロックスターの星(山田孝之)。
巨漢のシスター(城田優)。
毒舌の美女マリア(片瀬那奈)。
野菜作りのP子(安倍なつみ)。

このキャストには、本当に驚かされた。

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まず、このカブリモノをした2人の名優の怪演が、この作品の背骨になっていることに賛辞を贈りたい。

人間の決めたルール、常識、そんなモノから解放され、楽しく自由に暮らす荒川河川敷の住人たち。
かたや常識と理屈でコチコチに固まったリク。
そんなリクが徐々に荒川河川敷の自由な空気に染まっていく。

信じられない豪華キャストが本気で作った荒川アンダーザブリッジ。
テンポの良いシュールな世界がサイコー。
そして、桐谷美玲のニノが驚くほど可愛い。

シュールでオカシイ世界なのに、愛しさ、切なさ、格好良さ、潔さ、強さ、そんな大切な色々が詰まってて、嫌味なく真っ直ぐに伝わってくる。

で、何だかんだで、ちょっとラストは「まじかー。」と思いつつジーンとしちゃう。

ラストシーンで星がリクに言う台詞
「お前、最高にRockだぜ。」
それは既成の枠にソッポを向いた、この作品への評価そのまま。

この作品の実写化がこんなに良い作品になるなんて、ちょっとした奇跡。


最終評価 A



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November 26, 2012

ドラキュリア

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2000年・アメリカ

イギリスのロンドンでカーファクス遺物館を営むヴァン・ヘルシング(クリストファー・プラマー)と助手のサイモン(ジョニー・リー・ミラー)。
その遺物館に窃盗団が入る。

盗まれたのは金庫の中にあった銀製の棺桶。

だが、ヘルシングはこの事件を警察に通報しようとしない。
不信に思ったサイモンは、ヘルシングを尾行しようと決心する。

そして辿り着いたのは、アメリカ・ニューヨーク。

盗まれた棺桶の中身、それは正真正銘、本物のヴァンパイア(ジェラルド・バトラー)。
窃盗団は、その棺桶の蓋を開けてしまう。

一方その頃、アメリカのニューオリンズに住むマリー(ジャスティーン・ワデル)は、マントを着た男が自分を呼ぶ悪夢になやまされていた・・・。



んー。
2000年ソコソコの頃って、ホラーが一番ダメな時代かな。

この作品、まず、怖くない。
そして、無駄にアーティスティックな感じが鼻につく。
キリスト教と相対する存在としてのヴァンパイア・・・的な宗教色も持たせようとしつつ、そのくせストーリーが雑。

自分たちが盗むものも分かっていない頭が悪すぎる盗賊団。
分かり易く獲物になろうとする頭カルすぎる女性陣に立ちまくるフラグ、そして、エロスがない単純なエロシーン。
そして弱いヴァン・ヘルシング。
なぜが強い助手・サイモン。

ジェラルド・バトラーのドラキュリアはスゴ味があってコワ格好良いんだけどなぁ。


最終評価 C+

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November 25, 2012

エクスペンダブルズ

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シルベスター・スタローンが監督、脚本、主演。
キャストにはジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ミッキー・ロークなど主役級がズラリ。
チョイ役にもブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツネガーなどが次々と出てくる。


傭兵部隊・エクスペンダブルズのリーダー・バーニー(シルベスター・スタローン)が率いるのは、ナイフの速さで右に出るものは居ないクリスマス(ジェイソン・ステイサム)、マーシャルアーツの達人ヤン(ジェット・リー)、大型銃器のスペシャリスト・シーザーなどの猛者ばかり。

そして今回、依頼主のチャーチ(ブルーズ・ウィリス)からエクスペンダブルズに依頼された内容は、南米の島国ヴィレーナで圧政を敷く独裁者・将軍ガルザの殺害だった・・・。


やり過ぎってくらいに、豪華でド派手。
深みなんか、クソ食らえ。
単純明快で何が悪い。

無敵すぎるほど無敵な傭兵部隊が、とにかく強い。

主役のスタローンよりも副官役のステイサムの方がアクションも立ち回りも格好良いし、美味しいトコをもっていく。
コミカル担当のジェット・リーも良い味出してる。


最終評価 B+

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November 19, 2012

エヴァQ、2度目。

衝撃の1回目から2日。
ある程度、自分の中で消化しての2度目。
冷静にエヴァ語変換機をフルに使った結果、ストーリー、その他を大体は把握するコトが出来ました。

1回目はぶっ飛んだなーと思ったのに、2回目を観たら納得してしまう自分のエヴァ順応力に苦笑い。


あー、ネタバレしまくったマニア語りをしたいにゃあ。



「設定には驚きましたが、ストーリーの展開自体はエヴァ的に普通ですよね。
 シンジ君に説明がないのなんて、第1話以来の伝統みたいなモンだし、非難すべきポイントではないです。
 むしろ、非難すべきは散々期待させた予告の中で使われてないシーンが多すぎってことでしょうか。」

「ネタバレ禁止っていつまでなんだろうね。」

「しかし、マリのおっぱいにはスタッフの愛を感じます。」

「てか、君、誰? 間違いなくウチの娘じゃないよね?」



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November 17, 2012

ヱヴァンゲリオン 新劇場版 : Q  (基本、ネタバレなし)

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公開初日、初回。観てきました。

鑑賞後、1時間。
まだ余韻の中に居ます。


この「Q」は、良くも悪くも予想の右斜め、かなり上方にぶっ飛んだ内容になってました。

まず、言えるのは、TVシリーズからの完全な脱却。
設定も、展開も、「破」までは踏襲していた全てに別れを告げ、まったく新しいエヴァの世界へと観客を連れて行く。
しかも、あっと言う間に。

そこで、今までのエヴァを期待していた人間は、肩透かしであったり、期待との誤差に正直面くらう。
そこで、もちろん賛否も起こる。

でも、そこを突き抜けて、面白かった。 と、思う。いや、感じる。

分かんないんですよ。正直。
エンタメ作品的な「面白かったですよー。アナタも是非!!」と言う様な作品じゃないことだけは間違いない。

でも、この後、何度でも繰り返して観てしまうであろう自分が、容易に想像できる密度。

ストーリーの要約は出来ない。なぜなら、僕の中でまだ、全然消化出来てない部分が多すぎるから。

今は、観た人たちと「多分、あそこは・・・になっていて、多分、あれはおそらく・・・な展開があって・・・、」って言う「多分」とか「おそらく」って言う言葉ばっかりの会話がしたい。
この後も何度も何度も観て、何度も何度も話して、で、時間をかけて少しずつ消化していきたい。

でも、この感覚って、TVシリーズで一話一話、毎週のオンエアを楽しみにしていた時の感覚と一緒。
一話放送されては、撮ったビデオを何回も観て、コマ送りをして、考えて。
これはエヴァの懐かしい楽しみ方。

今回の内容も、TVシリーズ後半の精神世界に入ってしまった頃のような分かり難さがあり、鑑賞後はスッキリしないモヤモヤが過分に残る。
でも、これも懐かしい感覚。

なんだろう、この「Q」は、まるでエヴァにハマった高校生の時のような感覚を持ってきてくれる。


とりあえず、言いたいことは

「僕はエヴァ:Q観てますから、ネタバレ話も安心して出来ますよ。」

と、いうこと。

それをアピールしないと、この作品の話が出来ない。


そして、あの当時と同じ心配をする。 「あれ? この作品、あと一話で完結するよね?」 と。

映画シリーズだから何とかするんじゃない?とゆー、期待と。
いや、庵野さんはやりかねない。とゆー、心配。


次回 「シン・エヴァンゲリオン劇場版:iI 」

この期待、パンパじゃない。


最終評価:A+

映画の評価なのか? このA+は。
この評価、自分のエヴァ愛ゆえにかと思う。

流石にA+は嘘かー。正直、評価不能 次回作のまとめ方次第かな。








ちょっとだけネタバレの追記。

ナディアかー。ここで、ナディアもってくるかー。



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November 16, 2012

何度目だ、エヴァ:破

何度目だって、イイ!(by マリ)



さて、明日のエヴァ:Qの公開に向けたテンションアップ企画が始まりました。

今晩は、金曜ロードSHOWにて
「ヱヴァンゲリオン 新劇場版 : 破(TV版)」 

「ヱヴァンゲリオン 新劇場版 : Q 冒頭6分38秒(TV版)」
放送です。

これを観なかったら、明日の朝の会話に乗り遅れる。


え? 明日は仕事じゃないかって?

休みっすわー。 明日、仕事、休みっすわー。

いや、どーせ仕事に行ってたって、身が入らないなんてモンじゃないでしょ。
だったら、休みにした方が職場にとっても、僕にとってもイイっつー話でしょ。
仕方ないでしょ。

コレは、もう、祭ですから。

踊る阿呆に観る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン。


23時頃にも更新予定!


「えーと、アナタのコトなど観てません。てか、こんな父親の姿、見せてイイとでも?」

「大丈夫! 今、リアルの君は寝てるから!」

 


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November 13, 2012

三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船

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2011年・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ映画

17世紀のフランス。
若いルイ13世が王位を継いだばかり。
リシリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)は自分の権勢を高める為、ルイ13世をおとし入れようと暗躍していた。

王を守る銃士隊の中で抜きん出た実力を持つアトス(マシュー・マクファディン)、アラミス(ルーク・エヴァンス)、ポルトス(レイ・スティーヴンソン)は、王の信頼も厚い三銃士と呼ばれる勇者。

だが、王を守る銃士隊の存在はリシリュー枢機卿にとって目の上の瘤。
銃士隊はリシシュー枢機卿の策略によって解散させられ、三銃士は市井の中に埋もれて暮らしていた。

南部の田舎から銃士に憧れてパリに出てきた血気盛んな青年・ダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、アトス・アラミス・ポルトスを三銃士と知らずに決闘を申し込んでしまう。
その決闘の場で、リシュリュー枢機卿の右腕であるロシフォール(マッツ・ミケルセン)に取り囲まれた三銃士とダルタニアンは成り行きで共闘し、今度は意気投合して行動を共にする。

その3年前、三銃士はレオナルド・ダ・ヴィンチの発明した飛行船の設計図をアトスの恋人だったミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の裏切りによって、敵国のバッキンガム伯爵(オーランド・ブルーム)に奪われていた。
そして、リシリューの策略で進められたフランスとイギリスの和平調停の席にバッキンガムが乗ってきたのは、あの飛行船だった。

そして、その和平調停の場でリシシューの策略が蠢く。

バッキンガム公とアンヌ王妃の密会を偽の手紙で捏造し、その証拠としてルイがアンヌ王妃に贈った首飾りを盗み出す。
その大役を引き受けたのが、二重スパイとしてリシリューとバッキンガムの間を渡り歩くミレディだった・・・。



バイオハザードの監督、ポール・W・S・アンダーソンが撮った現代版・三銃士。

絢爛豪華な衣装は見事。
世界遺産での撮影は話題性充分。
3D映えする飛行船。

その辺は、見応えアリ。

だけど・・・え? コレ。三銃士・・・。三銃士?

三銃士の心意気である「ひとりは皆の為に、みんなはひとりの為に。」要素なし。
ダ・ヴィンチの飛行船は、あくまで3D映画を意識して入れた要素であって、主要ストーリーには関係なし。
悪の枢機卿がそんなに悪くなく、最終的に倒さないし。
そして、やたらと格好良く仕上げてあるのは、主人公じゃないミレディ・ジョヴォヴィッチのアクションシーン。

あれ? コレ、三銃士? んー。

アクションの見せ場をミレディ・ジョヴォヴィッチに奪われてしまうので、三銃士とダルタニアンが霞んでしまうとゆー、本末転倒な心意気。

アレキサンドル・デュマの「三銃士」を下敷きにしているものの、味付けは相当に現代風かつ、コメディ色を相当強く、強くしすぎてある。
ミレディとアトスの愛憎とか、その辺のちょっとでも暗くなるような要素やシリアス要素はザックリと、かつ、明るくまとめてしまう展開。
これは大胆と言うか、ココまでやるか、と言う感じ。
コメディ色を強くしてあるってか、もう、設定を頂いたダケ。

ストーリーの根幹が揺るぐエピソードばっかりで呆れるというより、完全に別作品だと割り切るしかない。

キーファー・サザーラント版「三銃士」ファンだと、あっちの心震える格好良さを期待してしまうので、肩透かし感が凄い。

でも、まぁ、こっちの「三銃士」もエンタメとして楽しむだけなら、単純明快な起承転結で、分かりやすい剣戟冒険活劇としては観れる。か?


最終評価 B


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November 07, 2012

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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2011年・アメリカ映画

9.11、アメリカ同時多発テロで愛する父親(トム・ハンクス)を失った少年・オスカー(トーマス・ホーン)。
オスカーは、非常に賢い少年だが、その反面、非常に繊細な少年だった。
父の死を受け入れられないままに一年が過ぎたある日、父のクローゼットの中でオスカーは1本の鍵を見つける。

「これは、父の残したメッセージかも。」

オスカーは、父の残した鍵の謎を解くべくNYの街に出る。
それはオスカーにとって過酷な旅立ちだった。
9.11「最悪な日」から、オスカーには苦手なものが増えた。
飛行機、公共交通機関、高いビル、叫び声、走る人、見上げる人、翼のあるもの・・・・。

様々な苦手なモノと戦う為にオスカーが握ったのは、自分を落ち着けるタンバリン。

どんなことがあってもやり遂げる。
オスカーは父の鍵の謎を解くと、自分に誓ったのだから・・・。


戦争、テロ、天災、様々な事件によって人は死に、その死は「死傷者●●人」と十把ひとからげに扱われてしまう。
だが、その何人もの「1人」には、すべてに家庭があり、愛する人があり、過去があり、未来があった。

突然に最愛の父を失った少年は、その日から時間を止めて一年を過ごす。
その少年が、父の残した一本の鍵を握り締め、再び歩き出そうとする。

果たして少年の旅の先には、何が待つのか。もしかして、何も無いのか。


父を失った心の苦しみと向かい合うアスペルガー症候群の少年・オスカーを見事に演じたトーマス・ホーンに拍手。
そして、オスカーを愛し、ユーモアを混ぜながら彼を導いた父をトム・ハンクス。
傷つき、それでも自分の力で立ち上がろうとする繊細な息子を見守る母をサンドラ・ブロック。

見事なキャスティング、絶賛。

そして、最後まで惹きこみ続ける、見事なストーリー。

「君がいてくれたおかげで、最高の人生だった。愛してる。」
自分の死を目の前にして、電話口で愛する人にそう告げなくてはならない苦しみは、悲しみは、どれほどか。

愛する人と過ごす、一瞬、一瞬をいかに大事にするかが大事なんだ。そんな当たり前だけど、日常に埋もれてしまうコトに気付かせてくれる。

感動と、前向きな気持ちの残る最上の作品。


最終評価 A+



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November 04, 2012

コクリコ坂から

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2011年・日本
スタジオジブリ製作・宮崎吾郎監督。


東京オリンピックを翌年に控えた1963年の横浜。
祖母の営む女性ばかりの下宿屋を切り盛りする女学生・松崎海(声・長澤まさみ)は、毎朝、海から見える旗竿に信号旗を揚げ続けていた。
それは、船乗りだった亡き父親への信号。

忙しさで心を紛らわせるような海を祖母は気にかけていた。

そんなある日、海の前に飛び込んできた青年・風間俊(岡田准一)。

海たちの通う学校にある古い部室棟、通称「カルチェラタン」。
哲学部に天文学部、演劇部・・・、男臭い文化系住人の巣窟となって数十年の歴史を持つカルチェラタンは老朽化し、取り壊しの危機にあった。

週刊カルチェラタンを刊行し、取り壊し反対の先頭に立つ文芸部の風間に心を寄せる海。
互いに認め合い、カルチェラタン取り壊し反対運動の中で心を通わせだす海と風間。

だが、ある日を境に風間の態度が素っ気無くなる。

「嫌いになったなら、そう言って。」
芯の強い海の真っ直ぐな言葉を受けて、風間が告げる。

「僕らは兄妹だ。」

風間は、大好きだった亡き父の残した異母兄弟だった・・・。


坂本九の歌声が流れ、呼びかける時に「諸君。」と呼びかける時代。
男女の間には一定の距離があり、それでいて一定の敬意を抱えていた時代。
皆で声を合わせて歌うことが恥ずかしくなかった時代。
学生がどうしようもない現実の前で折れずに戦った時代。

古いものを壊すことを是とする時代の風潮と、古い時代の名残が色濃く残る街並みの中、高校生たちが「カルチェラタン」と言う過去からの伝統を守る為に力を合わせる。

その活動の中で心を通わせた海と風間。そして、2人にしか分かり合えない、それでいて、2人を引き裂く問題と向かい合う。
清々しさと、切なさの交じり合った海と風間の関係に、惹き付けられる。

「兄妹だとしても好き。」

その真っ直ぐな想いと、それを受けて台無しにしないハッピーエンド。
イマドキな妹萌えやお兄ちゃん愛とは一線を画した作品は、賞賛に値する。

多少、時代背景が美化され過ぎている気はするけれど、嫌味には感じない。


吾郎・・・成長したのね・・・(ホロリ)。

あの「ゲド戦記」を撮った宮崎吾郎氏の作品だと思うと、感慨を感じる。
と言うか、吾郎氏はファンタジーよりも丁寧な人物描写をさせた方が適正があったんでしょう。

「ゲド戦記」は親の七光と言うよりも、宮崎駿氏がファンタジー作品の巨匠ゆえに、息子の最初がファンタジー作品になってしまったゆー、いわば業だったのかな?

まぁ、スタッフロールだけ見ると「吾郎氏の作品か・・?」とゆー、疑念を感じないでもないですけどね。


最終評価 A

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November 02, 2012

陰陽師

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2001年・日本映画。
夢枕獏の人気シリーズを野村萬斎主演で実写化、大ヒットとなった作品。


謀反の罪を着せられ、非業の死から怨霊となった早良親王の呪によって長岡京から平安京へ遷都して150年。
京の都には未だ鬼が跋扈し、人の世は荒れ続けていた。

その鬼に抗したのは陰陽師と呼ばれる秘術を使う者たちであった。

右近衛府中将・源博雅(伊藤英明)は帝と親王の命を狙う鬼を討伐すべく、陰陽師の中でも抜きん出た実力を持つ男・安倍晴明(野村萬斎)に助けを求める。

天地の理に通じ、式神を手足のように操る晴明によって二度、三度、と帝の危機が救われる。

その帝を襲う鬼を操っていたのは、陰陽師たちの長である道尊(真田広之)であった。

晴明によって呪を破られた道尊は、遂に早良親王の封印された祠を暴き、早良親王を降臨させて帝の命を狙うのだった・・・・。


「のぼうの城」のキャンペーンで野村萬斎「初」主演作品を地上波放送。

初見の当時も思ったこと。

CGがチャチ過ぎる。
伊藤英明が大根過ぎる。
今井絵理子が下手すぎる上に必要ない。

何でこのレベルの作品が大ヒットに繋がったのか。

ただ、野村萬斎は流石のハマリ役。この主人公の魅力だけで何とか成立した作品。
キャストは野村萬斎だけ残して、今のCGでリメイクしたら良いかもね。

内容?
あぁ、まぁ、あるような、無いような・・・。


最終評価 B−


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October 23, 2012

ワイルドスピードX2

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2003年・アメリカ映画

マイアミの熱い夜。
若者たちがチューンナップカーを持ち寄って集まり、非合法なロードレースに熱狂する。

凄腕のドライバー・ブライアンはレースで勝って賞金を手にするが、その直後の一斉取締りで狙い撃ちにされ逮捕されてしまう。
だが、それは警察が彼の腕を見込んで囮捜査官として使いたいがゆえだった。

ブライアンは今までの前科を取り消すと言う警察の提案に乗り、国際的な麻薬とマネーロンダリング組織のボス・カーターのドライバーとして犯罪組織に潜り込むのだった・・・。


ドライブ、ドライバー、ドライビング。

ぶんぶんぶんのぶぃぶぃぶぃ。
GTR、スープラ、S2000、インプレッサ、とにかく極限チューニングカーで走りまくり、走りまくり、壊しまくり、走りまくる。

ストーリーに必然性とか必要性は薄いけど、でも、まぁ、そこに目くじらを立てるべき作品じゃない。
正直、ストーリーとかオマケ。
チューニングカーが爆走する映像を楽しむ為「ダケ」の映画。

カーアクションシーンに過剰なまでの映像加工が気にはなるものの、カーアクションシーンをより美しく格好良く見せることダケ考えた作品では仕方ないコト。
この映画はレーシングゲームの世界そのままなので、多少接触しても車は壊れもしないし、ドライバーに怪我も無い。
その嘘っぽさこそがこの作品のテイスト。

この方向性へ突き抜けたトコにこの作品の価値がある。

女性は基本ハダカに近く、男はみんな粗野で女好き。
セックス、スピード、バイオレンス。
この作品がどこ層へアピールしてるかは一目瞭然。ヤングマガジン路線一直線。

あー、楽しかった。で、鑑賞後に何も残さないのが、バカの美学。


最終評価 B

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October 20, 2012

Mr.インクレディブル

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2004年・アメリカ映画
ィズニー・ピクサーの製作したフルCGアニメ。

特殊能力を持ったスーパーヒーローたちが活躍した時代。
超絶的な怪力を持つ男・Mr.インクレディブルは、ヒーロー時代を代表する男。
そして、同じく体を伸ばしたり、どんな形にも出来るスーパーレディ・イラスティガールと恋に落ち、結婚した。

スーパーヒーローとスーパーレディの結婚は順風満帆に見えた。
だが、時代は変わる。

ケタ外れの力を持ったヒーローたちの活躍は、その破壊力で市民の暮らしに悪影響も及ぼしていく。
その結果、ヒーローたちは様々な訴訟を抱えるようになり、徐々に追い詰められていった。
そこで政府はヒーローたちのヒーロー活動を禁じ、その代わりにヒーローたちの訴訟と借金を帳消しにするという特別措置を講じたのだった。

それから15年。
インクレディブルとイラスティガールは、そのスペシャルなパワーを隠して一般社会で暮らしていた。

だが、インクレディブルの心には過去の栄光の記憶が深く残り、イラスティガールは過去の栄光に心を残している夫に不満を募らせていく。
そして、両親のスーパーパワーが遺伝した長女のヴァイオレットは普通になりたいと願い、長男のダッシュは大好きなスポーツが出来ない不満をイタズラで解消していた。
そう、元ヒーローの一家はそのスーパーパワーを隠す暮らしの中、心が離れだしてしまっていた。

そんなある日、インクレディブルの元に一通の手紙が届く。

「あなたはまだ世界を救える。」

その手紙のメッセージに心を動かされインクレディブルは再びヒーロースーツに袖を通す。

だが、それは過去の亡霊からの罠だった・・・。


スーパーパワーを持つヒーローという絶対的な嘘がありながら、その嘘がリアルな現実世界にあったらどうなるかを真面目に想像して描くのがアメリカンヒーローの手法。

このMr,インクレディブルの中でも、ヒーローたちは特殊能力によって訴訟を抱え、その結果スーパーパワーを隠して生きるようになる。
特別な力があるのに、それを生かせず、隠し、それによって家族の中に不協和音を抱えていく。
一般社会に溶け込む為に心を砕くヒーローたちの暮らしは、バットマンやスパイダーマンと同じアメリカンヒーローの持つ哀愁を感じさせる。

そんな哀愁を感じさせる前半のストレスを吹き飛ばすかのような後半の展開は、ディズニーらしい家族愛満点の痛快な王道ヒーローアクションに変わる。
その前半と後半のコントラストが絶妙で、ベタな王道ストーリーに惹きこまれる。

そして、技術面ではCGの表現力が凄い!
水、水面、波、濡れた髪、炎、爆発、氷・・・、表現の難しい自然物が凄く滑らか。
流石はピクサー!


アメリカンヒーローの哀愁やスレ違ってしまう夫婦の関係に大人も感じるモノがあり、こどもとっても単純に楽しめる痛快なストーリー。
家族全員で見られるエンタメ作品として、非常に上質な出来だと思う。


最終評価 A−


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October 18, 2012

ロケッティア

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1991年・アメリカ映画

二次大戦の始まる直前のアメリカ。
飛行機好きの青年クリフは、愛機の処女飛行中にFBIとギャングの銃撃戦に巻き込まれてしまう。
愛機は大破。
でも、FBIは修理費さえ出そうとしない。

飛行大会を前に飛行機は壊れ、残ったのは請求書の山。

そんな時、ギャングの隠したロケットパックを発見する。

それは背中に背負って空を飛ぶ、政府肝いりの秘密兵器。
FBIが追っていたのは、コレだったのだ。

そのロケットを背負って人助けをしたクリフは、正体不明のヒーロー・ロケッティアとして一躍有名になる。

だが、ナチスのスパイがそのロケットを狙って忍び寄るのだった・・・。


中学生当時に観た覚えがあります。

が、91年の映画って、こんなに古い味わいなんだっけ?
今見るとちょっとした古典の風格を感じます。
そして、当時は夢のアイテムだったロケットが、今や現実なのがまた隔世の感を感じさせます。

Swiss "Jetman" flies over Grand Canyon


さて、映画としてどうかという話。

確かに今からすれば合成はチープ。
ストーリーの核であるロケットは、流石にソレで空を飛んだら色々と大変なコトになりそうな代物。
リュックのように背負うだけのロケットエンジンなんて、ねぇ。

でも、身一つで空を飛ぶってのは、夢。
誰でもきっとロケッティアのように背中にジェットを背負って空を飛びたいと思ったことはあるハズ。
ひとつの作品にひとつの夢があればそれで充分。
しかも、その夢が誰でも見たことのある夢ならば、それはもうエンターテイメント。

上のジェットマンだって、このロケッティアの影響が多少なりあると思われるしね。

空を飛ぶだけってのは、思ったよりも普通と言うか、地味と言うか、思ったよりも大したことない能力。
その「空を飛ぶ」ことしか出来ない普通の青年がヒーローになるってのが、また良い。

ヒーローになる為に必要なのは、特別な能力じゃなくて気持ちなんだと。
そして、愛するヒロインなんだと。

そんな基本の詰まった作品でした。


最終評価 B+

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October 16, 2012

普通じゃない

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1997年・アメリカ映画
「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督。

愛を司る天使たちは、人間世界の離婚の多さにマイっていた。
天使のオイラリーとジャクソンは、天使長のガブリエルから至難の命令を受ける。
それは、わがまま放題の超お嬢様セリーン(キャメロン・ディアス)と、その父の経営するビルの掃除夫ロバート(ユアン・マクレガー)をくっつけるコト。

その日、仕事をクビになったロバートは彼女にもフラれ、借金のカタに車も没収され、ヤケクソになって社長室へと乗り込んでいった。
その時、社長室ではセリーンが父親から説教の真っ最中。

社長室で暴れ過ぎた勢いでセリーンを誘拐してしまったロバート。
だか、ロバートが誘拐したハズなのに、ワガママお嬢様のセリーン振り回されてしまう。
父親を面白く思わないセリーンに誘導され、あっという間にロバートは金銭目的の誘拐犯へと仕立て上げられていく。

そんなロバートとセリーンを追うのは、偽の殺し屋となったオイラリーとジャクソン。

奇妙な関係の誘拐犯と人質となったロバートとセリーン。
そのロバートとセリーンをくっつけたい殺し屋。

「普通じゃない」逃亡劇と追跡劇がはじまる・・・。


白一色で統一された天国世界やロバートの代わりに掃除をするロボットなど、新進気鋭のダニー・ボイルらしい表現が散見されるものの・・・・、内容はポップと言うのもどうかと思うトンデモストーリー。

まぁ、ラブコメディと思えば何とか・・・、とは思うものの、コメディとしても笑えるかどうかは微妙。

空想が入り混じる映像は、ビジュアル的な面白さはあるんだけどな。
その空想が入り混じるのがストーリー的にはゴチャゴチャ感に繋がってしまってる。

確かに色々な意味で「普通じゃない」にしても、トンデモなら良いのかっつー話ですよ。

ドタバタな天使たちがユーモラスだったり、所々に見所はあるんだけど・・・。

ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアスの恋を天使がとりもつストーリーなら、もっと別の内容に出来たんじゃなかろうか。
そこを好き嫌いの分かれる「普通じゃない」内容に撮ってしまうのがダニー・ボイルの腕なのか、どうなのか。


まぁ、この作品の何よりの問題は、キャメロン・ディアスの撮り方が全く可愛くないコトかな。
嫌味なだけのワガママお嬢様に見えてしまう。
キャメロン・ディアスは凄く可愛いと思う作品と、全然な作品の落差が激しいっす。
しかも、歌が超ヘタ。ビックリするわ。


最終評価 B−


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October 10, 2012

隠し砦の三悪人 The Last Princess

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2008年・日本
「スターウォーズ」の元ネタになった黒澤明監督の名作「隠し砦の三悪人」をリメイク。

戦乱の世。
強勢の「山名」に対し、「早川」と「秋月」は同盟して対抗していた。
しかし「山名」は「秋月」へと攻め入り、城を落としてしまう。

だが、秋月を継ぐ姫と軍資金は城から姿を消していた。

機転を利かせて山名の労役から逃げ出した武蔵(松本潤)と新八(宮川大輔)は、山の中で秋月の隠し軍資金を見つけるが、六郎太(阿部寛)に捕まってしまう。

野武士に変装しているが、六郎太は実は秋月の侍大将・真壁六郎太。
そして、六郎太の連れていた弟・七郎丸こそ、男装した雪姫(長澤まさみ)だった。

何とか同盟国である「早川」へと逃げ延びなくてはならない雪姫と六郎太は、山名領を通り抜けると言う武蔵の提案を受け入れ、武蔵と新八を使って早川を目指すのだった・・・。


「裏切り御免」の使い方、間違ってね? 名セリフも驚く使われ方。

その他モロモロ、浅いよ。浅すぎるよ・・・。黒澤監督もガッカリだよ・・・。

戦国物の時代考証や演技、身分差、時代が生む哀切の一切合切を失わせたアイドル映画。
いちいち演出過剰。
活劇としての痛快さも、滑稽さも、一切ない。

ストーリーも原作から大胆に書き変えたと言うより、キャラと設定だけパクった同人誌レベル。
雪姫の行動も一国を背負ったとは思えない軽々しい行動ばかり、展開も随分と雑な御都合ばかり。
映像も中途半端なCG使い放題。

なんだこりゃ。と思ったら、監督は「ローレライ」の樋口真嗣かっ!!
この人の作品はなぁ・・・。

黒澤監督も、まさかこの作品のスタッフロールに名前が載るとは思わなかっただろうよ。
オリジナルでコレならまだしも「隠し砦の三悪人」を台無しにした分、更に評価を下げざるを得ないよね。


最終評価 C



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October 04, 2012

大奥 

大奥

2010年・日本。

大奥・男女逆転。

男だけが罹る疫病が蔓延した後、男の人口が減少してしまった江戸時代。
その為、女たちが外で働き、減ってしまった子種を求める女が男を金で買う、男女逆転が起こった。

貧乏旗本の息子・水野祐之進(二宮和也)は、昼は剣術に精を出し、夜は子種の為に土下座までする女たちの為に無償で女を抱いていた。
そんなある日、困窮した家を救う為に美男3000人と言われる大奥に入ることを決意する。

だが、そこは魑魅魍魎の巣。

絢爛豪華な環境の中で歪んだ美意識と、競争意識、そして、男色が当然の世界。
閉ざされた環境の中、陰湿になった男たち。

水野は持ち前の健やかさと剣術の腕前で徐々に認められていくが、それはライバルたちの嫉妬や対抗心をも生み出していく。
やがて水野も大奥の権力闘争へと巻き込まれていくのだった・・・。


男女が逆転した大奥と言う奇抜な設定で人気を博したミックの実写映画化。

あくまで「男女が逆転した世界」と言う大嘘のつき通す。

主人公・水野は「嵐」の二宮和也。
八代将軍・吉宗に柴崎コウ。
大奥の面々も佐々木蔵之助、阿部サダヲ、玉木宏、と美男の皆様。

まぁ、女性の妄想大暴走っすww
なんでしょうか、もう、ただひたすらにBL本を本気で実写化したという。その一言に尽きる。

時代考証がどう、とか言ったところでソレが何w?

映画として? 何ソレ? 食べられるの? いや、萌えるの?

いやいやいやいや、僕にとってこの映画で萌えポイントは無いんですけどね。
妄想を抜いた中身はフツーです。フツー。


この作品で真面目なコトを考えても意味は無いんでしょうけど、本当の大奥が男性社会の作り出したモノだったワケで、その逆転世界が今、実写化されると言うのは、何と言うか、ねぇ。

女子力の隆盛が感じられますな。
世界観は腐女子だけれど、実写化までの力にしたのは肉食女子って感じ?

いや、その2つは分けずに、肉食腐女子ってジャンルがあるのかもね。

肉食腐女子・・・。

萌え・・・、は、しない・・ね。

てか、ただのゾンビじゃん。 それ。


最終評価 B−


まぁ、そうは言っても、やっぱり女性には多少の慎み深さが無いと色気は感じないね。



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October 02, 2012

撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的

ワルシャワの標的

2002年・アメリカ映画
スティーブン・セガール主演。

凄腕のフリー諜報員ジョナサン・コールド(スティーブン・セガール)は、フランスの富豪マルケから大金を積まれて依頼を受ける。
それは、ある小包をパリからドイツへと運ぶ簡単な仕事。
だが、その小包を受け取ると謎の男たちに襲撃され、銃撃戦となる。

襲撃者たちを撃退したジョナサンは、マルケに同行したデュノワが怪しいとメッセージを残して任務遂行の為にドイツへと向かうのだった・・・。


えーと、最初からずーーーっと、全ての登場人物の動機と目的が分からないままでした。

一応、頑張って筋をおってみたんだけど、どーーーしても分からない。

人が出てくる、撃たれる、死ぬ。
とにかく、出てきたら、撃たれて、死ぬ。
出てきたキャラ、出てきたキャラ、出てきては撃たれる、死ぬ。

どんな重要人物も殺して解決!!

建物は爆破。爆破、とにかく爆破。爆破で証拠隠滅!!

これの繰り返し。

で、急にポンと説明編に入って、御都合よろしく謎解きタイム。

んー、ここまで雑なストーリーも珍しい。
セガールアクションだからって、こりゃあないだろう。


最終評価 C

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September 19, 2012

ワン・ミス・コール

ワンミスコール

2008年・アメリカ映画。
大ヒットしたジャパニーズホラー「着信アリ」のハリウッドリメイク作品。

心理学を専攻する女子大生のベス(シャニン・サモン)は、友人のレアン(アズーラ・スカイ)と同級生のシェリーの死を悼んでいた。
すると、レアンの携帯が鳴る。

発信者は、死んだはずのシェリー。
しかも、着信は月曜日。 今日は金曜日なのに・・・。

3日後の日付で録音されていた留守電には、レアン自身の声で意味不明なメッセージが残されていた。

その日から、レアンは不気味な顔の人たちの気配を常に感じるようになり、どんどんとレアンは精神的に不安定になっていく。
異変に気付いたベスは3日後の月曜日にレアンの元へと急いだが、その時にはもうレアンは歩道橋から列車へと飛び込んでいた。

そして、次に電話を受けたのはレアンの元彼氏のブライアン。
やはりブライアンもその呪いの着信時刻に命を落とす。

次々に自分の周囲で死者からの着信を受けた人間が死んでいく。
ベスは警察に相談するが、妄想扱いされてしまう。
だが、シェリーの兄のジャック刑事だけは別だった。

そんな時、やはり同じ大学のテイラーに呪いの電話がかかってくるのだった・・・。


ハリウッドってのは、なんとホラー作りの下手なことか!!

驚くほどに怖くない。

怖がらせ方が雑ってか、即物的?
まぁ、即物的は即物的なりに、ビクッとしたりはするんだけど、あくまで「ビックリ」とか、ビジュアル的な気持ち悪さのレベルを出ない。

アメリカの方は、精神に迫るってアプローチが出来ないのかな?
それとも文化的な違いなんだろうか?
そもそも恐怖を感じる対象とか、感じ方が違うのか?

そんなコトを勘繰ってしまうほどに、怖くないホラー。

ホラーで答え合せしちゃダメなんだよ。
そんで、正解に辿り着いちゃダメなんだよ。
いや、そもそも心霊現象で合理的な答えに辿り着くって考え方に疑問があるなぁ。

しかも、都合よく主人公だけ生き延びるって、どうよ。
まぁ、主人公の過去と重ねて・・・な意味合いなんだろうけど、オチまでいくとそれにも疑問が残る。
そのオチも深読みすればって話で、普通に観れば単に御都合になっちゃってるかな。

まぁ、最終的にはサスペンス的な感じでちょっと盛り上がったけどね。


最終評価 B−


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September 13, 2012

ディック&ジェーン 復讐は最高!

ディック&ジェーン

2005年・アメリカ映画。
「おかしな泥棒 ディック&ジェーン」のリメイク作品。

IT企業のグローバダイン社で働くディック・ハーパー(ジム・キャリー)は、15年の苦労が実って宣伝部長へと大抜擢!
妻のジェーン(ティア・レオーニ)と息子のビルとの家族仲も良好。大きなマイホームも建てて人生の絶頂!

ビバ! アメリカンドリーム!!

と、思ったら、あっと言う間に会社が倒産。

会社の株で資産を作ってきたディックは、あっという間の一文無し。
しかも、巨大企業の倒産で町は失業者の山。
仕事を探しても見つからず、家財を売って暮らすが、生活はあっという間に行き詰ってしまう。

追い詰められたディックは、なんとコンビニ強盗に手を染めてしまい、しかも、思ったよりも簡単に強盗に成功してしまう。
それに味をしめた2人は強盗稼業に全力投球。
根が勤勉なディックとジェーンは、真面目に情報収集をし、方法を模索し、強盗を繰り返すうちにその手腕は洗練されていく。

そして、遂に銀行強盗を企てるのだが、その計画中に別の銀行強盗が割り込んでくる。
その銀行強盗はかつての同僚夫婦だったが、すぐに逮捕されてしまう。
夜のニュースで流れていたのは銀行強盗の同僚だけでなく、他の仲間たちも犯罪に手を染めていたことを知る。しかも、諸悪の根源である社長は悠々自適な生活をしていたことも知ってしまう。

ディックとジェーンは、諸悪の根源への復讐を決意するのだった・・・。


ジム・キャリーらしいドタバタコメディ。

起承転結、ストーリーが分かりやすい。コメディ映画としてのパッケージは成立してる。

が。

前半の仲良し夫婦が転落していくトコまでは濃すぎるアメリカンジョークもまぁ耐えられるんだけど、2人が悪乗りしだして強盗しまくりになっていくと何ていうか、ジョークが胃にもたれる。

そして、復讐と言う最終目標に入るまでの過程が長すぎる。
しかも、その復讐自体の計画もザックリしてて取って付けたようにしか感じない。

で、扱うのが犯罪だけに、どんだけ復讐が上手くいってハッピーエンドにされても、なんだかなぁ感が残ってしまう。

もっと嘘っぽい設定ならリアリティをぶっ飛ばして笑えたのかも知れない。
けど、企業の倒産リストラから始まって、その企業に頼った資産設計をしてきた社員の転落を描くとゆー地味に生々しい設定で、どうしてもコメディとしてリアリティを振り切る事が出来ない。

あんだけ強盗とか繰り返して、何のデメリットもなくハッピーエンドってどうなのよ。


最終評価 B−


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くまのプーさん

くまのプーさん

2011年・アメリカ映画
ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品。


おっとり食いしん坊、くまのプー。虎のティガー。ラビットにカンガルーのカンガ、ピグレット、オウル、ルー、イーヨ。
クリストファー・ロビン少年の心の中に広がる100エーカーの森に住むのは彼の友達たち。

その日の朝、くまのプーはおなかを減らせていました。
でも、家にはプーの大好きなハチミツがありません。
ハチミツを探して友達のところへ遊びに行くと、ロバのイーヨがしっぽを失くして困っています。
そこで、プーさんと仲間たち、そしてクリストファー・ロビンは「イーヨのしっぽを探すコンテスト」を開く事にしました。
賞品はハチミツひと壺。
ハト時計にマフラー、風船。色々なモノを探してくるものの、何だかしっくりきません。
そんなとき、ロビンが怪獣スグモドルに連れ去られてしまって、さぁ大変。
プーたちはロビンを助け出すため、みんなで力を合わせますが・・・。


プーは何てウマシカなんだろうww
でも、そのウマ鹿っぷりが very so cute ! とゆー、あざとさw

さて、内容は無いような例によって例の如くのザ・おっとり平和ストーリー。

演出として本の世界(字と挿絵)とアニメの世界が行ったりきたりするのは何とも上手い。
それに、伝統の手書きアニメーションのなめらかさは、流石はディズニー。

一緒に観ていた娘っちは、長編アニメだというのに最初から最後まで(スタッフロールまで)ガッツリ食いついてましたので、ディズニー作品としては成功なんでしょう。


ただ、大人が観てると、眠くなるのよね。コレ。

プーのしゃべりかたがおっとりと間延びしてて、しかも、内容が無いようですのでね。

まぁ、こどもが観て食いつき、大人が観ると眠くなる。
古き良きアニメーションの王道。
流石は、ディズニー。


最終評価 B



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September 09, 2012

プレデターズ

プレデターズ


2010年・アメリカ作品。

シュワルツネガー主演の第1作が撮られてから23年。
手を変え、品を変えて撮られ続けてきたプレデターシリーズの決定版。
宇宙の戦闘民族プレデターたちと地球最強の選抜チームが火花を散らす。


戦闘のエキスパートの元軍人・ロイス(エイドリアン・ブロディ)は、気付いた瞬間、空高くから落ちていた。

何とか開いたパラシュートで命拾いし、叩きつけられた地面はジャングルの中。

何故、自分がココにいるのか。
何故、自分は落ちていたのか。

全てが、謎。

そして、次々に落ちてくる人間たち。落とされてきたのはロイスを入れて8人。
特殊部隊の隊員、南米の暗殺者、囚人、CIAのスナーパー、ヤクザ・・・・、エリート医師ひとりを除いて全員が戦闘のプロ。

天候、風景、状況、どう考えても普通じゃない。いや、ココは地球でさえ、ない。

そして、ジャングルの中を進む中で出会った別の人間の死体や、襲い掛かってきた猟犬のような生物でロイスは気付く。

「俺たちは狩りの獲物だ。」

正体は分からない何者かが、自分たちをこの星へと自分たちを連れてきて、狩りを楽しんでいる。
その獲物が自分たちだと。

ロイスたち地球最強の戦闘エリートたちと、見えない謎の敵との戦いが始まる・・・・。



ん、んーーーー。ん?

んー。

まぁ、お金をかけたB級映画と思えば、観られる・・・かな。途中までは・・・。


オープニングは空をダイブしているシーンから始まり、ツカミは充分にこの作品へ観客を誘ってくれる。
そして、何の目的で集められたか分からない人間が集まり、最初は正体不明だった敵の正体や、自分たちの置かれた状況が判明していく過程はサスペンス的。

おっ、この作品ナカナカ・・・、と思わせて。

途中、と、言うか、プレデターたちと戦いだした辺りからソコまでの緊張感が一気に弛緩していってしまう。

プレデターズ、なのに!!

特に連れ去られたその星で生き延びていたローレンス・フィッシュバーン(役名忘れました)の行動が意味不明で、しかも、非常にアッサリしたヤラレ具合。

てか、行動の意味不明さだったら他の登場人物たちも相当に意味不明。

クライマックスに敵になる戦闘力なしだったハズの医者とか、「この星に来て、アンタのやりたいのはソレ?」とツッコミを入れずにいられないし。

プレデターはプレデターで、狩りをしているのか戦士の誇りなのか、日本刀で戦うコト所望のヤクザとナイフで一騎打ちとかしてるし。
いや、そもそも狩りの仕方が雑すぎるだろ。ロケットランチャーかと思えば素手で殴ってきたり。その光学迷彩はお飾りかっ!!

そもそも主人公は運転の仕方も分からないプレデターの宇宙船を奪って、しかもプレデターを1匹捕獲して地球に帰ろうとか、どんだけ楽観的よ?

で、相討ちでプレデター倒すにしても、同じ方法は使うなよ! 映画だぞ!!


んー。もう少し、何とかなったんじゃないのか?

むしろ、シュワルツネガーのプレデターの方が緊張感も、ラストの戦闘シーンも、断然レベルが上。
まぁ、第1作はA級作品で、コレはB級作品ですから、比較しても仕方ないんですけどね。


最終評価 B−


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September 08, 2012

ベストキッド

ベストキッド

2011年・アメリカ作品。

1984年に大ヒットした「ベストキッド」の舞台を日本から中国へ、武道を琉球空手から中国拳法へ、そして、師匠役をジャッキー・チェンに変更してリメイクした作品。


12歳のドレは、シングルマザーの母親に連れられてアメリカのデトロイトから中国の北京へと引越しをする。

だが、引越し初日にトラブルに巻き込まれる。
遊びに行った公園で可愛い中国少女のメイと仲良くなったドレだが、それを面白く思わないチャンにケンカを吹っかけられてしまう。
チャンは体格も大きく、中国拳法も習っていて仲間も多い。
それでも必死に戦うドレだが、当然勝てるワケもなくボコボコにされてしまう。

その日からチャンに目を付けられ、学校は針のムシロ。
なんとか強くなりたいとカンフー教室を覗くが、そこもチャンのテリトリー。
負けん気の強いドレはそれでもチャンに挑むが、袋小路に追い詰められて袋叩きにされてしまう。

だが、そこに割って入ったのは、ドレのアパートの管理人のサエないオヤジ・ハン(ジャッキー・チェン)だった。

ハンはカンフー道場で鍛え上げられたチャンたちを相手に一度も拳を使わないで手玉にとり、あっという間に倒してしまう。
ドレはハンに頼み込んで一緒にチャンの道場へ話を付けにいくが、そこでチャンの師範に試合で決着を付けろと迫られ、成り行きで武術大会で決着を付けることになってしまう。

翌日からハンの元に通うことになったドレだが、そこでハンがドレにやらせたのは、ひたすらにジャケットを脱ぎ、棒に引っ掛け、棒から外して着て、脱いで下に落とし、拾い、またかける。
何日も、何日も、その繰り返し。

いい加減ドレが嫌になり、ハンの元から去ろうとした時、ハンが動く。

ジャケットを着て、脱ぐ。 その動きには相手の拳からの防御が。
ジャケットを拾う。 その動きには蹴りへの防御が。
ジャケットをかける。 その動きにには相手の胸を突く攻撃が。

ハンは言う。
カンフーはあらゆる動きの中にある。
ジャケットをどうやって脱ぐか、どうやって着るか、人にどうやって接するか。
全てが、カンフーだ。

たったひとりの師匠と弟子が、逆転の戦いに向けて歩きだす。


元の作品をしっかりと踏襲しながらも、ドレとメイの恋模様や、ジャッキー演じるハンの陰のある過去がストーリーに深みと幅を与えている。

かつて愛する妻と子を亡くし、その原因は自分だと自分を責め続けて生きてきた男・ハンをコミカルな演技を封印したジャッキー・チェンがしっかりと演じきる。
そして、母親から自立を始めた12歳の少年が、誰も頼る人の居ない中国でイジメにあい、それでも負けない強さを見せる。

そんな2人が、まるで父と子のような絆を作っていく過程が、派手さはなくとも心に伝わる。

カンフーを力による暴力とだけ捉えるチェンの道場と、生き方の全てであり術であると捉えるハンとの対比も、オリエンティックな中国武術の深みを感じさせる。
その謎めいた中国武術が奇妙なトレーニングが面白味を作っていた前作からの良さを上手く引き継いでいる。


まぁ、何で舞台が日本から中国に変わったのか、とか、気になるよね。
80年代に日本が持っていた勢いは、今、中国にあるからでしょうか。

しかも敵役のチャンや師範が分かりやすく悪く傲慢な中国のイメージを体現してて、それにひとり立ち向かうドレは何をイメージしてるんだろう、とか、考えちゃう。


何はともあれ、リメイク作品で前作に迫る作品と言うのは稀ですが、この作品はその稀なひとつでした。

まぁ、最後の必殺技チックな技は、ご愛嬌かなー。


最終評価 A−


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September 06, 2012

ランボー2 怒りの脱出

怒りの脱出

1985年 アメリカ作品

前作「ランボー」で警察と戦ったランボー(シルベスター・スタローン)は強制労働に服役していた。

そこにかつての上司トラウトマンが任務を持ってくる。
任務の内容は、東西陣営の戦ったベトナムで消息を絶ったアメリカ軍兵士が、今も捕虜となって敵に捕えられているのかを調査するというもの。

作戦の報酬は、特赦での釈放。

ランボーはジャングルの中にあるゲリラの拠点にひとりで潜入する。

だが、この作戦には裏があった。
敵に捕えられたアメリカ軍兵士を助けたランボーだが、救助に来たヘリは彼の頭上を飛び去ってしまう。
軍の上層部にとっては、調査をしたと言う事実による世論沈静のみが必要で、本当に救助しなければならない捕虜など必要なかったのだ。

取り残されたランボーは敵の手に落ち、悪夢のような拷問が始まるのだった・・・。


東西冷戦の状況下で戦火を開くわけにいかない上層部の、世論操作の都合の為だけに作られた作戦に参加させられたランボーが窮地へと落とされていく。

そんなランボーを救うべく命を賭けるヒロイン(ジュリー・ニクソン)。
中途半端な愛のためなんかじゃなく、自分の夢のためにランボーに賭ける彼女が儚くも美しい。
やっぱり、アクション映画にヒロインは必要!

そして、裏切りによる圧倒的に不利な状況から、無敵感も漂うランボーが一気に逆転していく爽快感。

で、シメにはランボーの哀愁に満ちたセリフ。

イマドキの作品に比べればまだまだ荒削り感がありますが、前作に比べるとシナリオがグッとマシになりました。
ランボーが戦う相手もフツーの警察官じゃなく、一応組織化された軍なのでランボーの実力も発揮し放題。

まぁ、ランボーの無敵っぷりの半端なさに、途中「いやいやいやいや・・・・。」とツッコミを入れたくなりますが、この勢いと無茶っぷりが時代と言うか、作品の味になってる。


最終評価 B+



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August 29, 2012

ランボー

ランボー


1982年・アメリカ作品。

若きスタローンの魅力満載。
シルベスター・スタローンの金字塔である、ランボーシリーズの第1作。


ベトナムではグリーンベレーとして戦った帰還兵ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、かつての戦友を訪ねて旅をしているが会おうとした戦友は既に死んでいた。

その後、ふらりと立ち寄った町。
無愛想なよそ者を嫌う保安官にやっかい扱いをされ、反発を覚えたランボーは「出て行け。」と言う保安官に逆らって町に入ろうとする。
「公務執行妨害」の名目で逮捕されたランボーは、警察署長のティールズ(ブライアンド・ネイ)が面白半分ではじめた執拗な虐待に無言で耐えるが、その反骨心は隠しようがない。

何もしていないのに拘留されたランボーは、彼を「気に喰わない」だけで起訴しようとする保安官たちから逃走し、山中へと逃げ込むのだった。

警察は山狩りを始め、面子を潰された警察の過剰な攻撃に晒されるランボー。

ナイフ1本しか持たないランボーの反撃が始まる。


いやーーー、今観るとかなり無茶なストーリー。

警察があまりにも横暴かつ、理不尽かつ、暴力的。
ランボーが無言で反抗的ってだけで逮捕し、高圧的な取調べをし、逃げれば殺すの前提で発砲しまくり。
法治国家で流石にソレはないだろう。

でも、まぁ、ソレくらいに横暴な警察だからこそ、ランボーが反撃を始める事に納得出来るってモノ。
フツーなら元グリーンベレーがゲリラ戦の技術を使って警察と戦うなんて、完全にランボー側が悪者だもんね。

そんなストーリーはさておき、ナイフ1本で戦うランボーがガンガンに銃をぶっ放してくる物量作戦の警察を追い詰めていくシーンなどは見応えがある。
若きスタローンの魅力とも相まって、なんだかんだで最後まで見せてしまうのだから流石です。

所々にベトナム戦争時のトラウマがフラッシュバックするシーンや戦場で負った心の傷が描かれているのですが、アクション映画に挿入されたオマケのような扱いで、もう少し掘り下げが欲しかったかな。


最終評価 B



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August 27, 2012

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もしドラ


累計発行部数250万部を記録している岩崎夏海の大ベストセラー小説を、AKB48の前田敦子主演で映画化した本作。ドラッカーの理論を基に、“野球部”や“野球部の顧客”の定義を固め、“マーケティング”や“イノベーション”に取り組んで、野球部をマネジメントしていく女子高生の姿を描く。
goo 映画 より


ドラッカー感がありません。

前田敦子の可愛さがわかりません。

青春映画としても、ドラッカー感が無いので御都合展開にしか見えません。


あ、でも、大泉洋さんが出てました。


最終評価 C+

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August 18, 2012

私は貝になりたい

私は貝になりたい


太平洋戦争末期。
戦火が本土に及んだ昭和19年。

高知で理髪店を営む清水豊松(中居正広)は妻(仲間由紀恵)と息子でささやかながら幸せに暮らしていた。
だが、そんな清水の元に召集令状が届く。

国内での訓練のさなか町を焼いたB29の編隊。
地上からの対空砲火によって撃墜されたB29から脱出した米兵を捕えた清水の部隊は、瀕死で言葉も喋れない捕虜を処刑することにする。

足が悪く、気の弱い清水は、以前から上官から目の敵にされていた。
そして、この機会に性根を叩き直すとの名目で処刑者に選ばれてしまう。

「上官の命令は内容の如何を問わず、天皇陛下の命令である。」

部隊の仲間が並ぶ中、そう上官に恫喝され、殴られ、やらなければ銃殺と銃口を向けられる。
清水は震える足に力を込め、目をつむり、捕虜に向けて銃剣を突き出した。

そして、終戦を迎える。

高知に帰って平穏に暮らす清水を米軍のMPが逮捕する。罪状は、捕虜の殺害。

BC級戦犯として軍法会議にかけられた清水に下された判決は、絞首刑。

そして清水は拘置所で刑の執行を待つ身となった。


黒澤作品「羅生門」「七人の侍」を手がけた脚本家・橋本忍のライフワークとも言える作品。
1958年のTVドラマ版、59年の映画版、94年に再ドラマ化、そして50年の時を経て2008年の映画化により完成をみる。

とにかく中居君の演技が良くて、引き込まれていく。

戦中に起こった軍事犯罪を裁くBC級戦犯裁判。
証拠もなく、言葉も通じない状況の中、ほとんど無罪の男が死刑を言い渡される不条理と無情を描いた作品。
何の力もない市井の男が戦争に翻弄され、彼の過去も、希望も、愛も、家族の努力も、全てが踏みにじられていく。

戦争の中で起こる不法行為は数知れず、戦争だからと言ってその罪が許されるわけもない。
本当に罪を犯したBC級戦犯ももちろん沢山いただろう。

だが、清水の様にボタンの掛け違えのようなちぐはぐさの中で裁かれていった戦犯も多く居た事だろう。
それを「仕方が無い。」で流してしまっては、彼らの無念が報われない。

そんな声無き無念が、日本の8月には詰まっている。
時が経ち、戦争を経験した人も少なくなっていく。でも、忘れてはいけない。風化させてもいけない。

誰であっても戦争になれば清水になる可能性がある。
戦争になれば他人を傷つけ、殺し、殺され、裁かれ、平穏でささやかな幸福は引き裂かれる。

この映画を観て、ただ想うのは「戦争は絶対に嫌だ。」ということ。

映画としては、苦しさだけがある。
無情にも死刑になる男の希望が摘まれていくだけで、喜びは少ない。
でも、それこそが反戦のメッセージとなる。

だからこそ、この作品には価値がある。


最終評価 A−



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August 05, 2012

劇場版ナルト ブラッド・プリズン

ブラッド


いや、地上波でやってたので、つい。
少年ジャンプ読者なんで、つい。

まぁ、夏休みですからねぇ。
今、新作劇場版公開中ですからねぇ。


濡れ衣を着せられ、忍の牢獄・鬼灯城へと送られてしまったナルト。

それは、鬼灯城を管理する草隠の里の陰謀。

鬼灯城と草隠に伝わる「極楽の匣」。
何でも願いを叶えると言う「極楽の匣」を開くためには、必要な莫大なチャクラが必要。
そのチャクラを得るために、九尾の人柱力を宿すナルトが必要だったのだ。

ナルトはチャクラを縛る天牢の術をかけられた身で、城主・無為に挑むのだった・・・。


この「劇場版」ってヤツは、原作が好きな人がそのパラレルワールドを楽しむ為にある。

必殺技、人気のキャラクターたちの見せ場、良い感じのセリフを盛り込むコトから逆算して作られたストーリー。
ご都合展開はお約束であり、御愛嬌。

そんな劇場版ジャンプアニメらしい作品。

まぁまぁ、そんな劇場版の中では見れる方のストーリーだし、そういう作品だって分かってて観てるワケだから、観客も共犯。

まぁ、作品としては期待以上でもなく、期待以下でもなく。


最終評価 B

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August 04, 2012

ザ・インタープリター

インタープリター


独裁者と革命家、虐殺と暗殺、支配と闘争が錯綜するアフリカの国・マトボ。
アメリカで生まれ、その国で育った女性シルヴィア(ニコール・キッドマン)は、マトボの言葉であるクー語の通訳(インタープリター)として国連で働く。
大統領派と革命派の間で紛争の続くマトボでは大統領の主導で民族浄化と言う名の大虐殺が起こり、今、世界の耳目はマトボに集まっていた。

そんなある日、国連の議場の中で何者かがクー語でズワーニ大統領の暗殺を話し合っているのを聞いてしまう。

国連の要人を護衛するシークレットサービスのトビン(ショーン・ペン)は事情を聞くためにシルヴィアに会うが、遠くアメリカの地にいても故郷マトボで起こった虐殺や闘争と無関係ではないシルヴィアをトビンは信用することが出来ない。
当然ながら、シルヴィアも頭から自分を信じないトビンに心を開くことが出来ない。

一体誰が暗殺計画を練っているのか、黒幕は、果たしてシルヴィアの言っていることは本当なのか、思惑と疑惑が入り混じりながらもズワーニが国連で演説をする日が近付いてくる。

目的と信念のかみ合わないシルヴィアとトビンは対立しながら、それでも事件の中で助け合い、互いの傷を知ることで深いところで絆が生まれていく・・・。


んー。複雑すぎ?

僕もいい加減それなりの量の映画を観てますし、ストーリーの筋とかを把握する力もソコソコだと自負しますが、それでも「ん?」となる。

いや、メインの筋立ては大体大丈夫なんですが、余計な要素が多くて多くて、そっちを全部追ってるとメインが良く分からなくなってくる。
登場人物も多い上にアフリカ名だし、アフリカ系のモブキャラは見分けも付けづらい。

アフリカの伝承から「許すこと。」をテーマにしてて全体として悪い印象じゃないんだけど、最後の方で主人公たちの気持ちも追い切れなくなって「ん?」となる。

名優ショーン・ペンとニコール・キッドマンの競演は見応えあるんだけどね。

もうちょっと要素を削ってテンポを上げれば良い作品だったんだろうなぁ。


最終評価 B


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July 29, 2012

スマグラー おまえの未来を運べ

スマグラー


25歳のフリーター・キヌタ(妻夫木聡)は、パチスロに狂い、裏ロムの儲け話にのって300万の借金を背負ってしまう。
キヌタに金を貸してくれた金融屋・山岡(松雪泰子)が紹介してくれた日給5万の仕事は、死体運びの運送屋・スマグラーだった。

運送屋のボス・ジョー(永瀬正敏)とオヤジ(我修院達也)と共にチャイニーズマフィアの伝説的殺し屋、背骨(安藤政信)と内臓(鄭龍進)の殺した田沼組組長の死体を運んだキヌタ。
そして、あっと言う間にキヌタたちは田沼組とチャイニーズマフィアの抗争に巻き込まれてしまうのだった・・・。


役者力爆発。

妻夫木聡、永瀬正敏、我修院達也、満島ひかり、松雪泰子、安藤政信、高島政信・・・・、個性派俳優が勢揃いして、個性的な役柄をこれでもかと演じきる。

チョイ役の警官役まで松田翔太に大杉連とか贅沢すぎ。

そして肝心の中身もバイオレンス、バイオレンスの緊張感の中にコミカルさが散りばめられて最後までイケる。
まぁ、そのバイオレンスが極まった拷問シーンは、痛そう過ぎて見ていられないほど。
正直、血とかがダメな人は絶対に見れない映画。


ただ、ラストにかけてコミカルさが悪ふざけに見えてきてしまうのが残念。
前半までは良かった緊張と弛緩のバランスが崩れてくるんだよね。
せっかくの緊張感が台無しになるシーンがちょいちょいある。

それと、ストーリーが展開する重要なシーンで、登場人物の心情が分からなくなる部分が多すぎる。

ヤクザの皆さん、弱すぎ、かつ、頭弱すぎ。
ジョーって、そんな情にほだされてリスク負う(しかも適当な作戦)男なの?
内臓が背骨を信じられなくなったのは何で? 愛憎ゆえ?
背骨って、なんか人間離れし過ぎて最終的には貞子かエヴァにしか見えないけど?

キヌタって、素人の男の子が本気の拷問を受けた後にその逆転? 
しかも、本気拷問を受けた後でその治癒力は如何なモノだろうか?

その他モロモロ、悪い意味での要約と御都合で冷めてしまう。


役者さんたちの魅力で最後まで惹き込まれてしまうのに、ストーリーや演出でつまづく。

全体として悪くないのに、悪くないから、残念さが際立ってしまう。


まぁ、そう言う残念さを感じるのも、ツッコミが出てしまうのも、作品に力があったがため。

んー。 でもさ、もう少し面白く出来るでしょ?


最終評価 B+


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July 27, 2012

ちいさな哲学者たち

小さな哲学者たち


1本のローソクに火を灯し、その授業は始まる。

授業の科目は「哲学」

場所はフランス郊外のジャック・プレヴェール幼稚園。
その授業で哲学を学ぶのは、5歳のこどもたち。

恋とは?
愛とは?
死とは?
大人はなんでも自由なのか?
自由って何?

こどもたちは、こどもたちなりに考え、考えを言葉にしていく。
その中で他人の意見に耳を傾け、そして自分の言葉で説得さえも試みる。

哲学は難しいことじゃない。
いつでも、誰でも、始める事が出来る。


男女差別や貧富の差、人種問題など、扱うテーマは多岐にわたり、こどもたちは時として苛烈で残酷な言葉も使って自分たちの考えを深めていく。

本当の意味での考える力とは何なのか。
教育とは何なのか。

そんなコトを考えさせられる。


まずきちんと相手の話を聞く、そして自分で考え、自分の言葉にする。
論理的な思考とか言うと難しいことのようだけど、ここの5歳児はそれをする。

これが出来ない大人が本当に多い。
世の中、ここの5歳児よりもモノを考えないで生きてる人の何と多いことか。

日本にもこの授業があれば良いのにな。
まぁ、フランスのどこの幼稚園でもやってるってワケじゃなく、教育特区のいちプロジェクトってコトみたいですけどね。


こどもたちの授業を追ったドキュメンタリー映画なので、淡々とゆっくりと進む。
それに流れるBGMもアコースティックギターの優しい音。

流石にずーーーーっと見てるとちょっと眠くなる。

作品の中でこどもたちも少しはコックリ舟を漕いだり、寝たりしてるし、ちょっとつられちゃうよね。


最終評価 B+



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July 20, 2012

何度目だサマーウォーズ。

サマーウォーズ


え、と、3回目かな。 

でも、このサマーウォーズは何回でも観れる作品。


細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」公開キャンペーンの一環。
本日「金曜ロードShow」にてサマーウォーズ。
です。

なので今日の映画はコレ。

まぁ、観るよね。


ちなみに内容・感想のレビューはコチラ→ 「サマーウォーズ。


そして、案の定と言うか、キャンペーン効果抜群で「おおかみこども」が観たくなるという罠。



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July 19, 2012

デンデラ

デンデラ

2011年 日本

姥捨て山には続きがあった。

雪深い山村には、「70になった老人は、山へ捨てる。」と言う、古くからの掟があった。

村のために山に捨てられた老人は、死んで、極楽浄土に行ける。
そう信じられ、そう信じることによって、老人を犠牲にして寒村は何とか生き延びてきた。

70を迎えた斉藤カユ(浅丘ルリ子)は、息子に背負われ姥捨てのお参り場所へと捨てられた。
小便も凍る山の中、「極楽浄土へ・・・。」と願い立ち、祈り続け、倒れたカユ。

だが、目覚めたそこは極楽浄土ではなく、捨てられた老婆たちが作った集落「デンデラ」だった。

デンデラでカユは30年前に捨てられ、死んだたはずの三矢メイ(草笛光子)に出会う。
30年前に捨てられたメイは虫を食べ、木の皮を噛んで生き延び、30年かけてデンデラを作った。

メイは、自分たちを捨て殺した村へ復讐すべく、女たちを鍛えてきた。

そして、カユで50人目。

遂に、デンデラの女たちは復讐のために立ち上がる・・・。



高齢の女性ばかりで雪山の中での撮影は大変だったでしょうね。


さて、映画の中身の方ですが・・・。
ストーリーその他モロモロ、特に「70歳の老婆たち」に違和感を感じます。

口減らしの為に捨てられた老婆のはずなのに、皆なんでやたらそんなにピンピンと走り回り、狩りをして、元気一杯?
木の皮を食べて、虫食べて、栄養状態は最悪のハズの老婆なのに、お肌はプリプリしてて皺も無いのね。
ボロを着ているようにはしているものの、いや、そもそもそのボロはどっから出てきたの?

いや、そもそも口減らしをしなきゃいけないような村なのに、何でこんなに何人も70まで生きる?

しかも、デンデラを作ったメイは100歳って。
草木を食って、100まで生きて、で走って、叫んで、背筋もピーン。いやーーー。ないわー。

極めつけは、デンデラを襲ったクマね。 着ぐるみ感がたまらんわー。今時、あのクマはないわー。

生と死。とか、運命論。とか、色々とテーマは盛り込んでるのは分かるんだけど、ディティールが雑すぎやぁしませんか。
そんな荒い感じに「70越えの老婆だけで作られたデンデラ」ってプロットだけポンと渡されて、「はいそうですか。」と作品には入れませんよ。


監督・天願大介の父親今村昌平監督が撮った姥捨て山の映画『楢山節考』(83)があっての作品とはいうものの、『楢山節考』を知らない僕には何がオマージュで、何がどうなのか正直サッパリ。

この映画単体で観たら、これはもう、残念作品としか言えない。


最終評価 C+


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July 15, 2012

キス × kiss × キス

キスキスキス


ただいまのキス
口移しのキス
誘惑のキス
禁断のキス

男と女のキス物語。
甘いキス 切ないキス エロティックなキス・・・
美しい映像で恋愛を疑似体験!
見て感じる!何度もときめく!!
新感覚kissエンターテインメント!!
BeeTV より

BeeTV で製作された「キス」のシチュエーションの映像集。

jam films みたいなオムニバスムービーなのかと思って借りてみた。のだが・・・。

チープなテロップの入る3分程度の短編映像が連続で流れるだけのモノだった。
しかも、内容はずーーーっとキスしてるだけ。

2つ見て限界に達する。

嫁様より 「何か、もっと有意義な時間の使い方すれば?」と言われる始末。

僕もそう思う。


てか、このDVDはどの層に対して売ってるモノなの?

欲求不満女子? ←偏見に満ちた発言


最終評価 映画じゃなかったし、最後まで観てないし。

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July 14, 2012

海猿 Limit of Love

Limit of Love


2006年・日本
観客動員、興行成績で記録を残した海猿シリーズの第2作。

前作「海猿」で潜水士となった仙崎大輔(伊藤英明)は、第10管区鹿児島航空基地の機動救難隊隊員として海難現場の最前線で働いていた。

一方、プライベートでは東京で服飾デザイナーをする環菜(加藤あい)との結婚が近付いていたが、どうしても心が重く、環菜の想いに応えることが出来ないでいた。
そんなある日、手縫いのウェディングドレスを仙崎に見せようと鹿児島まで環菜がやってくる。
だが、ウェディングドレスを着た環菜の姿を見た仙崎の口から出た言葉は「考えさせて欲しい。」だった。

そんな時、鹿児島沖でフェリーの座礁事故が発生。

救助に向かった仙崎は、混乱する船内で東京に帰ろうとしていた環菜と再会する。

職務中の仙崎は環菜に脱出を指示し、乗客の退避誘導に戻る。

そして、船底のフェラーリを心配した乗客・海老原(吹越満)と妊婦の本間(大塚寧々)の避難誘導中、仙崎とバディの吉岡(佐藤隆太)は船内の車に引火した爆発火災と浸水に巻き込まれてしまう。

絶体絶命の状況の中、仙崎と吉岡は必死で海老原と本間を誘導していく。

だが、フェリーは限界に達し、4人を残して救助隊の撤退命令が下るのだった・・・。


いやーーーーー。 過剰ww

ピンチも、演出も、全部大盛り、極盛り、テンコ盛りww

これでもか、これでもか、これでもか。

どうだ、どうだ、どうだ。

がーん、がーん、がーん。の。だーん。だーん。だーーん。


この盛りもりに盛り上げられたピンチに至る過程にツッコミ所も、御都合ポイントも大盛り山盛りなんですがね・・・。

でも、まぁ、そう言う作品だって分かって観てるワケですし、観客も共犯すわ。共犯。
いちいちツッコンでもキリがないですしね。
そういうモンだと割り切って観れば思ってたほど悪くはないかな。

褒めはしないけど、そこまでこき下ろしもしない。

感動の押し付けポイントが間延びしてて、ちょいちょい躓くのだけはなんとかならんかなー。
間とBGMで、どうしても感動シーンで半笑いになってしまう。


最終評価 B


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July 12, 2012

ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ

ハイドアンドシーク

2005年 アメリカ

心理学者のディビット(ロバート・デ・ニーロ)が、深夜に目覚めると横で寝ていたハズの妻が居ない。
浴室のドアから漏れる光に導かれ、ドアを開けると幸せだと思っていた妻が浴槽で手首を切って死んでいた。

その光景を見てしまった娘のエミリー(ダコタ・ファニング)は心に深い傷を負い、心を閉ざしてしまう。

ディビットはエミリーの為に仕事を離れ、郊外の一軒家に引っ越した。

だが、そこでの2人の暮らしはディビットが考えたようには上手くいかない。
心を閉ざしたエミリーは空想の友人チャーリーと遊ぶようになり、ひとりで居ることを好むようになっていく。

そして、ある夜。
再び深夜に起きてしまったディビットは、あの夜と同じように浴室の明りに導かれ浴槽をのぞくと、そこには赤いクレヨンで「オマエが殺した。」の文字。

「なぜこんなコトを?」問い詰めるディビットに、エミリーは答える。

「チャーリーがやったのよ。」

その夜から、ディビットは見えないチャーリーに追い詰められていく・・・・。


ジャンルと言うか、宣伝文句の 「感動スリラー」 って言葉はどうかと思う。


さて、内容の感想をば。

スリラーと言えば、スリラー・・・、かな?
途中までは正体不明で見えない存在のチャーリーがそれなりに怖いのに、ラストにかけてガッカリ感がある。
これを得意顔でドンデン返しと言われても困る。

ただ、ロバート・デ・ニーロとダコタ・ファニングの競演は見応えがある。

心を病んでいくダコタ・ファニングが怖いと言うか、本当に気味が悪い。
ロバート・デ・ニーロの目に見えるオチと別の、「実は・・・。」的なオチを仕込みきったダコタ・ファニングの演技力は素晴らしい。

けど、その演技力も、もうワンランク上のストーリーで見せて欲しいかな。


最終評価 B


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ブリッツ

ブリッツ

2011年 イギリス映画

ロンドン市警の名物刑事・ブラント(ジェイソン・ステイサム)は正義感に溢れ、検挙率も高い。が、その溢れた正義感が行き過ぎてしまいマスコミに叩かれている。

ある日、警官ばかりを狙った殺人事件が発生。

ブラントがこの事件を追う。


ひじょーーーにオーソドックスで、スタンダードな「ステイサム主演の」警官ムービー。

アクション映画、と言うには言うほどアクションでもなく。
サスペンス映画、と言うには犯人は元々割れてる上に単なるイカレ野郎で、追い詰めてく感も追い詰められていく感もない。
伏線ぽかった婦警さんとかも、実は伏線じゃないと言う伏線。
オチも「えぇ?そのカタチ?!」と、ちょっとツッコミたくなる。


でも、ツマラナイかと言えば、そうでもない。

ジェイソン・ステイサムに不良警官が似合う似合う。

主演がステイサムってだけで、なんとなく引き込まれ、最後まで魅せてしまう。
そこがステイサムのスゴさだなーと思う。

ステイサムはヨーロッパ系のアクションに良く合うなー。


最終評価 B


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July 10, 2012

海猿

海猿


広島県呉市、海上保安大学校。
若き14名の海上保安官たちが、人命救助の最前線に立つ潜水士を目指して50日間の潜水士技術研修に挑む。

地元では毎年やってくるこの若者たちを色々な揶揄を込め「海猿」と呼んでいた。

ダイブマスターの資格を持ち実力もある仙崎大輔(伊藤英明)もまた海猿のひとり。
仙崎が命を預けるバディ・相棒として組まされたのは、実力の劣る工藤(伊藤淳史)。
何かと仙崎の足を引っ張ってしまう工藤だが、仙崎と工藤、そして仲間たちは訓練の中で絆を深め、厳しい訓練を共に乗り越えていく。

厳しい訓練の中、東京から地元に帰ってきていた女性雑誌編集者の環菜(加藤あい)に出会い、心を通わせる。

その中で悲劇が起こる。
休暇で海に出た中で溺れた人を助けようとした工藤が還らぬ人となってしまうのだ。

失意を抱えながら訓練を続ける仙崎は訓練の中でパニックを起こし、ミスを犯し、潜水士への夢を諦めそうになっていく。
そして、編集をクビになってしまった環菜もまた、仙崎の元を離れていってしまう。

それでも過酷な訓練は続き、最後の海上訓練。
今までライバルだった三島(海藤健)とバディを組んでの潜水訓練の中、急な潮流の変化に仙崎と三島は飲まれてしまうのだった・・・。


人気シリーズの第1作。
まだ潜水士になっていない仙崎の訓練生時代を描いた作品。

訓練時代だけに、起こるアクシデントも現実的な範疇なのでそれなりにリアルだし、それなりに地味。
でも、ソレで良いと思う。
続編が続くとアクシデントがインフレしていくのは世の常なれど、このシリーズのインフレ率は半端ないすからねぇ・・・。
そんなアクシデントのインフレしていく続編なんかよりも、訓練の中で絆を強めていく若者たちの群像劇の方がウォーターボーイズのようで好感が持てる。

まぁ、とりあえずBGMに載せとけばOK的な演出の繰り返しはチープ感がありますし、ヒロインである環菜との関わり方が取って付けたようで余計な感じは否めない。
TVシリーズありきなので、盛り込み過ぎだしねぇ。
熱い友情も演出過剰でちょっと胸焼け気味だし、ラストシーンにかけては御都合展開で、うーーーーんと言った感じ。

でもソレも嫌味と言うほどでもないかなぁ。

ん、エンタメ作品としては成立してると思われ。


最終評価 B

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July 05, 2012

ミッション・8ミニッツ

ミッション

2011年・アメリカ映画

ある朝の通勤列車で目を覚ました陸軍大尉のコルター・スティーブンス(ジェイク・ギレンホール)は、アフガニスタンに居るはず自分がなぜこの列車に乗り、自分に親しげに話しかけてくる女性が誰なのかサッパリ分からなかった。

そして、鏡を覗き込んだ自分の顔は、全く知らない誰かだった。
取り出した身分証の名前はショーン・フェントレス。

その時、車内で爆発が起こり、コルターはその爆発に巻き込まれ・・・・


目覚めたのは、薄暗いカプセルの中。

モニターの中から話しかける女性はグッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)と名乗り、列車での爆発について質問してくるが、コルターは状況が分からずに混乱して、受け答えをすることさえままならない。
グッドウィンの説明によれば、コルターの乗った列車事故は過去に起こった事件であり、コルターの任務はその爆発事故で死んだショーンの人生最後の8分間にダイブし、犯人の手がかりを探す事。

軍が極秘に開発していた「ソースコード」と呼ばれるプログラムで、適合者だったコルターは死の間際にショーンの残した記憶へとリンクし、何度でも最後の8分を経験する事が出来るのだ。

グッドウィンの説明を何とか理解したコルターは、再び爆発までの8分間へと送り込まれるのだった。

そして、繰り返される8分の中で、コルターは爆発テロ犯以外の真実に向き合うことになる・・・。


このストーリーをハッピーエンドでまとめたのが素晴らしい!

「ソースコード」のシステムは良く分からないままではあるし、戻った8分が完全に同じ世界じゃなく、若干のパラレルワールドになる理由も良く分からない。
コルターにとってもそれは同じで、「ソースコード」の仕組みや理由は最後まで良く分からない。でも観客が、終始コルターと同じ目線、同じ情報でストーリーを追うので、コルターの理解と観客の理解がほぼ同じになる。
その辺のトンデモ設定は「ソレはソレ」と割り切って「そうなんだからそうなんだ。」と丸呑みにしてしまえば、完全に主人公と一緒の目線に飲み込まれるジェットコースター展開はスリリングなエンターテイメントになる。

そして、この手のトンデモ設定サスペンスはラストでとっ散らかる傾向があるのですが、この作品はキッチリと伏線も回収しつつ、観客がニヤリとするラストへもっていく。
その手腕に拍手。

設定の斬新さ、まとめかた、テンポ、全てのバランスが良い作品でした。


最終評価 A

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クリフハンガー

クリフハンガー


1993年 アメリカ映画

4000メートル級の峰が連なるロッキー山脈。
天才的なクライマーであり山岳レスキューのゲイブ・ウォーカー(シルベスター・スタローン)。
同僚のハル(マイケル・ルーカー)と恋人のサラを救出する中で事故が起こり、目の前でサラを死なせてしまう。

自分の手の中をすり抜け落ちていくサラ。
自責の念から山を離れたゲイブ。
だが、8ヵ月後に元恋人であり同僚のジェシーの前に帰ってきた。

その頃、その上空では恐るべき事件が起こっていた。

政府財務省の極秘現金輸送飛行機が国際犯罪組織の小型ジェットの襲われたのだ。
だが、その計画は狂い、1億ドルの入った3つのトランクはロッキー山脈の中へ落ち、そして現金輸送機は爆散、犯人たちの載るジェット機も山中へと不時着するのだった。

犯人たちは偽の救助信号で山岳レスキューを呼び、ハルがその救助に向かう。
天候の荒れる山に1人で向かったハルの為、ゲイブは山へ向かった。

そして現場に着いたゲイブとハルは犯人たちに捕えられ、トランク捜索の道先案内をさせられるのだった。

トランク捜索の中、からくもひとり逃れることが出来たゲイブは、ハルを救い出すために犯罪集団に戦いを挑むのだった。


ロッキー山脈の中で、クライマーのスタローンが悪の組織と戦う山岳アクション。

登場人物たちがちょいちょい疑問な行動に出るので、そのたびに「?」と思わないではない。
それに当然ながら御都合展開のオンパレードなので、そのたびに「えー。」と思わないではない。

冒頭のハルとサラ救助のシーンとか、疑問しかないし。
何で山のプロであるハルがそんな脆弱装備で素人女性を連れて断崖絶壁の上に居る?
いや、そもそもストーリー上の必要性あるのか?このシーン。
ゲイブがサラを死なせたトラウマ的なモノが、アクション展開ではちょっとも出てこないし、ラストでソレを克服したとゆー流れもない。

凶悪な国際犯罪集団なのに、手際の悪さばかりが目立つクライトン一味。
こいつらに関しては、ツッコミどこしかない。

地味な突っ込みを入れだすと際限がない。

でも、まぁ、スタローンのロッククライミングシーンはナカナカに迫力があるし、ロッキー山脈は雄大な美しさがあって見応えがある。
その2つの見所で、それなりに充分。
90年代のエンタメ作品ってこんな感じだったなぁーと、懐かしさを感じながら楽しめる作品。


最終評価 B



この作品の思い出。

大学に入りたての当時、まだバイトのつても無かった僕はヤマ●キ製パンの工場で機械の歯車になって日銭を稼いでいました。

ベルトコンベアに流れてくるどら焼きの皮を右から左へ移し続けて2時間。とか。
ベルトコンベアに流れてくる団子を右から左へ移し続けて3時間。とか。

夕方から入って、帰るのは翌朝。
拘束時間は12時間くらいになる、過酷と言うか、精神が崩壊する系のバイトだったワケです。

そんなバイトの唯一のオアシスである、夕食休憩。
その夕食休憩を取る食堂のテレビで、流れてた金曜ロードショーがこのクリフハンガーでした。

すげー中途半端に見始まって、漫然と見て、しかも途中で休憩が終わるという、残念な鑑賞だったワケです。

10数年の時を経て、やっと通しで見ることが出来ました。

僕はあのヤマパンの呪縛から、やっと解放されたかもしれません。



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June 30, 2012

ナイトメア・ビフォア・クリスマス

ナイトメア


精緻なストップモーションアニメでティム・バートンが製作総指揮で描くのは、おどろおどろしくも可愛く愛おしい、おとぎの世界のラブストーリー。
監督はティム・バートンの盟友であるヘンリー・セリック。


毎年恒例のハロウィンの夜。
人間を驚かすこと怯えさせることに喜びを感じるお化けたちが住むハロウィンタウンでは、カボチャのランタンに火を灯し、お化けたちが大行進。
リーダーであるガイコツ・ジャックの指揮の下、今年も盛大なハロウィンは大成功!!

でも、今年もハロウィンを成功させたジャックは、ひとり沈んだ気持ちを抱えていた。

毎年、毎年、毎年、毎年、ハロウィン、ハロウィン、同じハロウィン。
今年のハロウィンが終われば、また来年のハロウィンの準備・・・。

毎年同じように繰り返されるハロウィンに、ジャックは嫌気が差していた。

そんな気持ちを抱えたジャックは、愛幽霊犬のゼロと森の中をさまよい、森の奥深くへと迷い込んでしまう。

迷った森の奥でジャックが見つけた不思議な扉。
ツリーの形をした扉をくぐると、そこは真っ白な雪と光り輝くイルミネーションに覆われたクリスマスタウンだった。

暖かい部屋に家族の笑い声、プレゼントにサンタクロース。
はじめて見る人間たちの笑顔にカルチャーショックを受けたジャックは、ハロウィンタウンに戻ってクリスマスの研究に没頭するのだった。

そして、ジャックはひとつのアイディアに辿り着く。

「サンタの代わりに、クリスマスをやってやろう!」

ジャックは早速村中の住民を集め、クリスマスを取り仕切る準備を始めるのだった。
だが、つぎはぎ人形の女性・サリーには嫌な予感しかしない。
サリーは無謀な行動に出ている愛するジャックを心配するが、ジャックはサリーの言葉に耳を貸そうとはしなかった。

ハロウィンタウンのクリスマス準備は着々と進み、遂にクリスマスイブ。
悪戯っ子3兄弟ロック・ショック・バレルが、クリスマスタウンからサンタクロースを拉致してきてしまうのだった・・・。


いやー、懐かしいなナイトメア・ビフォー。
久しぶりの鑑賞です。

マンネリが続く繰り返しの日常の中で、目新しいイベントに心奪われてしまう主人公・ジャック。
だが、本当の幸せや自分の力を発揮できる場所は、自分が色褪せたように感じる日常の中にこそある。

そんな青い鳥的な王道のテーマを扱ったディズニーらしいストーリーは、分かり易く安定感がある。
そして、ミュージカル調の歌ですすめるストーリーはテンポも良いし、もちろんその音楽も良い。

何よりティム・バートンの描く、グロテスクなのにどこかキモ可愛いキャラクターたちが画面狭しと動き回るストップモーションアニメは、何度観ても惹きこまれてしまう。

「コープス・ブライド」「コララインとボタンの魔女」(こちらはティムでなくヘンリー・セリック)なども悪くはないけれど、この「ナイトメア・ビフォア」の魅力には1歩及ばない感じがする。
時が過ぎれば技術は進み、映像は美しくなっていくけれど、キャラクターの魅力って言うのは色褪せることがない。

この作品も映画史の殿堂入りをしている作品だと思います。


最終評価 A


この作品を観終わったあとの娘っちのひとこと。

「すごいね。ホネ。」

ん。確かに。

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June 24, 2012

ライフ いのちをつなぐ物語

ライフ


「アース」「オーシャンズ」に続く、イギリスBBCテレビ製作の動物ドキュメンタリーシリーズ。

海底の泥を利用したバンドウイルカの漁や、連携するチーターたちの狩り、温泉に浸かる地獄谷のニホンザル、ローランドゴリラにアフリカゾウ。

動物と同じ目線にこだわた、超ハイスピードカメラやジャイロ式ステディカムなどのスーパーカメラを駆使して撮影した生命の瞬間を捉えた映像の数々は、驚きと感動を感じずにいられない。


面白い。すごい。感動。 なんだけど・・・。

90分近く続くネイチャードキュメンタリーは、どうしても途中ダレる。正直、ねむーになる。

この作品は、15分刻みにして6回に分けて見るが吉。


最終評価 B


「15分刻み・・・、パパの集中力は教育テレビレベルでしゅ。」

「内容も教育テレビだし、間違ってないじゃん。」


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June 23, 2012

ベルセルク 黄金時代篇2 ドルドレイ攻略

no title


俺はもう、アイツの夢の中でアイツを見上げているわけにはいかないんだ・・・。


ファンタジー巨編「ベルセルク」の劇場版。
この一大叙事詩を映像化するという、長大な計画の第2作。

前作「ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵」のラストで、グリフィスが夢と友について語った言葉を聞いてしまったガッツの心に、抑えきれない気持ちが芽生えだす。


グリフィスとガッツのケンカから3年。
グリフィス率いる傭兵団・鷹の団は、戦場の死神の名の通り常勝無敗を続けていた。
切り込み隊の隊長として、鷹の団の要となってガッツは戦い続ける。

その戦いの中、ガッツは鷹の団の女千人長・キャスカと共に断崖から転落し、戦地の中で2人は夜を明かす事となる。
今までは反目し合って来たガッツとキャスカ。
だが「何の為に戦うのか。どこを見ているのか。」を語り合う中で、わだかまりは解け、互いを深く理解し合うようになっていく。
だが、鷹の団の千人長と切り込み隊長を敵が放っておく訳が無い。

値千金の首、ガッツとキャスカを捕えようと戦場のハイエナたちが迫る。

ただ安っぽく命を賭ける自分と、グリフィスの剣になることを願うキャスカ。
ガッツはキャスカを救う為、ひとり敵の中に身を置きただひたすらに剣を振るう。
夜が白む頃、100人以上の敵をひとりで切り伏せ、生き延びたガッツはあることを決意していた。

そして、ミッドランドと敵国チューダーの100年に渡る戦争の歴史は、今、ひとつの区切りを迎える。

要塞・ドルドレイ。
ミッドランドとチューダーの国境に位置する難攻不落の要塞攻略が鷹の団に命じられる。

ガッツは、自分たちの駆け抜けて掴んだ物を知るために最後の戦場に向かう・・・。


常勝無敗、飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がっていく鷹の団。
その高揚感と共に忍び寄る、暗転への足音。
この後に鷹の団を待ち受ける過酷な宿命へと、運命が加速する第2章。

ストーリーは、ガッツとキャスカが急接近する100人斬りから、ドルドレイ要塞の攻略、戦勝の舞踏会、ガッツとグリフィスの一騎打ちと別れ、グリフィスのシャルロット皇女姦通と捕縛、そして鷹の団追討まで。

前作に比べると、原作を知っている人向けに作り出した感が強く、ドルドレイのゲノン総督とグリフィスの過去の因縁や、グリフィスを妬む女王派による暗躍などはカットして展開をスッキリさせている。

まぁ、そんな中でもお笑い担当の敵将・アドンは健在。
原作に無かった役回りもこなし、映画的なストーリーの流れを作るのに一役買っている。

前作でも感じたことだがこのベルセルクは、戦場のリアリズムと言うか迫力が凄い。
剣の振りを効果線なんかで簡略化せずにアニメーションの中で「速さ」を表現し、原作者コダワリの西洋甲冑の動きの精緻さ、戦場を駆け回る重装騎兵の重厚さ、そして飛び散る鮮血は、観る者を画面の中の戦場へと誘ってくれる
まぁ、3D用に作られた映像を2Dで観てたので、チラリと感じるCGっぽさが若干残念は残念。


しかし、何よりも今回の核は映像よりもストーリー。

栄光の絶頂からの転落は、分かっていても切なく、やるせない。
しかも、その原因となったガッツとグリフィスの別れが、どうしようもない運命の必然であることがもどかしい。

ガッツはいつまでも自分の手の中に居ると信じていたグリフィス。
グリフィスの友として、対等の目線に立ちたかったガッツ。

今まで完璧の様に見えたグリフィスが、たったひとりの男との別れで道を誤ってしまう。
ベルセルク流に言えば全ては因果律の流れであり、誰も逃れることが出来ない運命だとしても、あまりに過酷な運命に目を覆いたくなる。


ファン以外が観たら「?」なトコもあるけれど、もはやファンしか観ていないだろうという確信の下にファンを納得させる出来を狙ったと言える作品。

そして「黄金時代篇」の最終章である「降臨」がこの冬に公開。

いやー、「降臨」は、要はアレでしょ? 「蝕」でしょ?

映像版「蝕」・・・か、耐えられるかなぁ。>自分


最終評価 A−



しかし、初日の初回で観たのですが、座席がガラガラ。

大丈夫か? このまま最後まで作り続けられるの? >studio4C

ファンとして作り続ける限りは劇場に足を運び、パンフは買おうと心に誓いました。




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June 20, 2012

それいけ! アンパンマン すくえ! ココリンと奇跡の星

ココリン


2011年公開の劇場版アンパンマン。
我が家に居る、アンパンマン命の人を喜ばせる為のレンタル。
あぁ、親バカさ。それが、何か?


機械文明が進んだヘンテ星。
食事も機械が生み出したカプセルで済ますこの星は、終末の時を迎えようとしていた。

機械も人間もヘンテ星の全てを動かす万能のヘンテエネルギーが、今にも無くなろうとしているのだ。

ヘンテ星を救って人気者になりたいココリンは、アンパンマンたちの居る星に辿り着く。
そして、ジャムおじさんの焼いたパンを食べて感動し、パンの焼き方を覚えてヘンテ星に帰ろうとするが、どうしてもパンが上手く焼けない。
それはココリンが自分のコトばかり考えて、食べる人への真心がないせいだった。

一方、ヘンテエネルギーの存在を知ったバイキンマンは、唯一ヘンテ星への行き方を知っているココリンに目を付け、ココリンを誘拐しようと悪だくみを始めるのだった・・・。


果たして長編アンパンマンのレビューを書く必要があるのか? >自分

そりゃあ、確かに鑑賞した作品の記録は記録だけれども。ねぇ。


さて、ストーリーや展開はともかく。(←ヲイ!)

今作品には、衝撃のシーンが!!

なんと、アンパンマンが全顔を投げるシーンがある!
そして、頭部なしアンパンマンが映像化されちゃう!!

まじか。アリなのか、そのビジュアル。

まぁ、もちろんその後に新しい顔が作られて「てってれてれってってー。」となるのですが、やはり飾りか。その頭部。
僕がビフ(by Back to the future)だったら、「Everybody Hello?」 とやらいでか。

もう、あのアンパン部分は単なるバッテリー的なモノであって、記憶とかは別部位にあるってコトで良いですよね?
やはりあの赤ら顔の本体は、胸部にあるあの黄色いスマイルか。


そして、最終的にヘンテ星自体は救わないのね。>アンパン・食パン・カレー・ジャム

ヘンテ星をアンパン国に牽引してきて、全ヘンテ星人移住って解決はタイトルの「すくえ!」的には救ったコトになってるのか、どうなのか。


さて。

そんな邪悪な目でアンパンを観るパパの脇で、手をギュッと握り締めながら見入る娘っち可愛ゆし。

でも、最近の娘っちは、どうもバイキンマンの活躍に注目している感あり。
パパと遊んでいるときに、「わはは、こいちゅは頂いた〜。」とか言うし。
映画を観ててもバイキンマンが出てきた時にテンションが上がってる気がする。

やはり女の子は悪い男が好きなのか。


最終評価 B−(今回のココリンなるキャラが、あんまりにもあんまりの為、マイナス)

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プレデター

プレデター


1987年・アメリカ映画。


最強レスキューコマンド部隊を率いるダッジ(アーノルド・シュワルツネガー)は、かつての戦友でCIA捜査官ディロン(カール・ウェザーズ)の依頼で中南米でゲリラに誘拐された某国の大臣を救う為にジャングルに分け入る。

手馴れた作戦行動によってゲリラの基地を潰したダッジ達だったが、この作戦自体はKGBと重要文書を奪い合うCIAによる偽の作戦だったのだ。

利用された事に憤りながら帰還するダッジ達。

しかし、本当の戦いはこれからだった。

基地から合流地点へと向かうジャングルの中、見えない謎の敵に襲われ、次々に死んでいく仲間達。

光学迷彩により姿を消し、サーモグラフィーで敵の位置を探り、あっという間に敵を殺す。宇宙から飛来した最強の戦闘兵プレデターとの戦いが始まる・・・。


「ランボー」や「プラトーン」的な無敵コマンドー映画が次々に出てきた80年代、もう最強主人公の前に普通の人間じゃ敵にならないので生み出された最強の敵・プレデター。
続編が続いて謎の宇宙生物プレデターの個性がクローズアップしてきて、今やプレデター自体が主人公になる勢い。

で、ちょっと忘れてた感のある初代プレデターを観て思い出す。あぁ、プレデターって、シュワルツネガーのアクション映画だったけ。と。

さて、初代プレデター。若きシュワちゃんのマッチョ感が前面に出た、ゴリゴリドッカンアクション映画。

プレデターとは何なのか、何のために人間を狩るのか、いつから、どうやって?
そんな謎はほったらかしで、ただひたすらにシュワちゃんとプレデターの戦いだけを追うってのは、ある意味で男気炸裂な内容。
展開その他にツッコミ所もあるけれど、ソレは時代と割り切れば単純に楽しめる派手なミリタリーアクションであり、見えない正体不明の敵に追い詰められていくアクションホラーとしての要素もある。

そして何より、若かりし油の乗ったシュワルツネガーの格好良いこと。
マッチョ男が趣味じゃなくても、逆襲を始めるときの松明をかかげての雄叫びはシビレるものがある。

今観ても鑑賞に堪えると言うのは、コレはコレで一流の作品だった証明。


最終評価 B+

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June 14, 2012

チェルノブイリハート

チェルノブイリハート


原発事故から16年後の2002年。
事故後の影響を受けるこどもたちを支援する追ったドキュメンタリー映画。

1986年4月26日。
ウクライナ共和国でチェルノブイリ原発事故発生。
190トンの放射性ウラニウムと放射性黒鉛を空気中に飛散させたこの最悪の原発事故は、広大な地域を放射能で汚染し、その被害を最も受けるのはこどもたちだった。

甲状腺はもとより、脳、心臓、骨格、腎臓、免疫、ありとあらゆるところにその暴力を受けるこどもたち。
若い世代の甲状腺癌の発生率は何十倍にも跳ね上がり、何も異常のない健常児は10〜15%しか生まれない。
当然のように奇形を抱えた孤児は増え、満足に治療の受けられないままベッドの上しか知らず、両親の愛も受けずに死んでいく。
重度の心房中隔欠損症・通称「チェルノブイリ・ハート」により死を待つこどもの数は年間300人にのぼるが、その手術を受けられるのはほんの一握り。


この映像の中にあるのは、恐怖と、それ以上の悲しみ。
言葉に出来ない、圧倒的な悲劇と、それによる苦しみ。
「時間が解決する。」なんて甘い言葉など、なんの希望にもならないほどの絶望。


日本でも同じレベルの事故が起こった。

この作品を観た後で、安全性の確保が出来ないままでの原発再稼動に恐怖を感じない人間はいない。
こどもを育てるひとりの親として、この映像から痛みを感じないではいられない。

自分の判断と価値観が、文字上の上辺な知識だったと痛感する。


心の痛みが半端ない。


最終評価 A+



生きることは笑い事ではない
あなたは大真面目に生きなくてはならない

たとえば生きること以外に何も求めないリスのように
生きることを自分の職業にしなくてはいけない

生きることは笑い事ではない
あなたはそれを大真面目にとらえなくてはならない

大真面目とは
生きることがいちばんリアルで美しいとわかっているくせに
他人のために死ねるくらいの
深い真面目さのことだ

真面目に生きるとはこういうことだ

たとえば人は70歳になってもオリーヴの苗を植える
しかもそれは子どもたちのためでもでない

つまりは死を恐れようが信じまいが
生きることが重大だからだ

ナジム・メクヒット



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June 13, 2012

エクソシスト

エクソシスト


その後の作品に多大なる影響を与えたのオカルト映画の古典であり、最高峰。


映画の撮影の為にワシントンを訪れた女優のクリス(エレン・バーンスタイン)は、仮住まいの家で屋根裏から聞こえるネズミの足音を気にしていた。
そんなある日、ヴィジャ盤(コックリさん)で遊んでいた12歳になる娘のリーガン(リンダ・ブレア)の身に恐ろしい変化が訪れる。

明るく快活だったリーガンが、野太い声で死を告げる呪いの言葉を吐き、失禁し、体を仰け反らせ、大人の男でも抑えられない異常な力で暴れだす。

医者に診せても異常は見つけられず、精神科医もお手上げ。
そんな中でもリーガンの症状は悪化を辿り、表情は狡猾で醜く歪み、舌は長く伸び、首を背中に廻し、神を冒涜する言葉を吐く。

「悪魔に憑かれている・・・・。」

追い詰められたクリスは、半信半疑ながらも藁をもつかむ想いで「悪魔祓い」を依頼するのだった・・・。


今見ても迫力の有る作品。
スプラッタ的な要素なく精神的に迫るストーリーは、ホラー映画と言うよりもオカルト映画と言う言葉が合う。

安易なCGに走らないことがオカルトやホラーにとってどれほど大事か。
この手の作品に関して言えば、名作と呼ばれる作品は時代を経ることによって作品自体がオカルト教本のような意味を持ち出したりする。
もし、前時代の安っぽいCGなんか使われている作品だったら、絶対にそんな扱いを受けることはない。

この「エクソシスト」は、このジャンルの中ではある意味で地味。
悪魔に憑かれた少女が世界を滅亡に導くワケでもなく、自分の体を傷つけたり、ポルターガイストしたり、まぁ、見えないトコで男をひとり殺したりする位。
でも、そんな映画の世界で言ったら小さな事件だからこそ、日常生活の中で悪魔に魅入られてしまった恐怖が持つ絶妙のリアリズムを持っている。

そして、何よりも秀逸なのは悪魔に憑かれた少女リンダ・ブレアの怪演。
白目を剥き、痙攣し、暴れる。これは文字では表現できないレベルの演技。

この作品は今後も映画史の一里塚として語り継がれる作品でしょう。


ただ、ホラーとして観てしまえば恐怖感とかはなく、肩透かし感がある。
もう少し怖くても良い。


最終評価 A−

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June 09, 2012

スパイダーパニック

スパイダーパニック


枯れた金鉱山のある田舎町。
産業廃棄物を積んだトラックから転がり落ちたドラム缶が川に落ちた。

川の近くに住む奇人の蜘蛛コレクターが、そのドラム缶から漏れ出た科学物質を食べて育ったコオロギを蜘蛛のエサにした。

異常な巨大化を遂げる危険な蜘蛛たち。

その危機にいち早く気付いた蜘蛛博士の少年マイクは、保安官の母親サム(カリ・ウーラー)や周りの大人に助けを求めるが、大人たちは少年の他愛もない空想と笑って取り合わない。

そして、いつしか巨大に育った蜘蛛たちが町を襲いだしたから、さぁ大変!!

町がスパイダーパニックに陥る!!


んー。ザ・B級。

産業廃棄物で巨大化とか、巨大生物モノの王道。

作り手側もソレは狙い通りらしく、あえてその王道の王道らしいストーリーを踏襲している。

まぁ、作品ジャンルとしてもパニックコメディとある通り、そのスタンダードな展開で安心感を与えつつ、「ありえねー。」とツッコミながら時々笑えるくらいの感じ。

軽くバカにしつつも、案外とドキドキアハハ。

映画好きってのは、なぜかB級ムービーも愛してしまうのす。


最終評価 B−


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