2016年に観た映画

September 10, 2016

変態仮面

HK/変態仮面 [DVD]
鈴木亮平
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2016-04-13


2013年・日本映画

「週刊少年ジャンプ」に掲載され、異様なビジュアルと設定で人気を博したあんど慶周原作の「究極!!変態仮面」を実写映画化。
女性のパンティーを頭にかぶることで、人間としての能力が飛躍的にパワーアップする主人公の悲喜こもごもを映し出す。


紅游高校に通い拳法部に所属している色丞狂介(鈴木亮平)は、同じクラスに転校してきた姫野愛子(清水富美加)に、一瞬にして心を奪われてしまう。
ある日、姫野が銀行強盗事件に巻き込まれてしまい、人質となってしまう。彼女を助けるために覆面をかぶって強盗に挑もうとするも、何とかぶったものは女性用のパンティーだった。

ところがその瞬間、これまでに感じたことのない感覚が体中をよぎり……。

yahoo 映画より


観ちゃいました、変態仮面。

いやー、懐かしい。

作品全体から漂う昭和の香り。
あえて古臭い演出、あえて古臭い演技、あえて古臭い美術。

変態仮面がジャンプに連載されてたのって1992-1993とかなんですね。
1年程度の連載作品を未だに憶えてるってのは、よほど印象的だったんだろうなぁ・・・。

さて、その実写化の内容と言えば、良くも悪くも原作に忠実。

変態仮面に変身した姿をどーすんだと思っていたら、まさかのマスク on パンティという荒技。

いや、これじゃ鈴木亮平は素顔は隠しているワケだし、全然変態じゃないじゃん!
って、鈴木亮平は別に変態じゃないんだから良いんだけど・・・って何を言っているんだ自分は?

とまぁ、ツッコミを入れる方がバカなんじゃないのと言いたくなる作品なので、そのフリーダムな感性を楽しむ作品。

この作品で注目すべきは、悪の親玉を演じたキレッキレのムロツヨシ。
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そして、誰あろう。
敵の偽変態仮面を演じた安田顕様。

ダウンロード

こういう教師役で出てきたと思ったら

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偽変態仮面として、こうなってしまう。

鈴木亮平さんの肉体美は凄かった。
だが、ヤスケンの身体は鍛えるわけでもない、いつものヤスケンバディ!

更に、主人公の変態仮面はマスクなのに、ヤスケンは素顔にパンツと言う、真正変態プレイ!!!

まじかっ、ヤスケン!

喜んでないか! ヤスケン!

てか、偽変態仮面シーンが生き生きしすぎだぞ! ヤスケン!


僕の心には、変態仮面となったヤスケンだけが残ったのでした。

すごい役者魂だったよ、ヤスケン。
僕は君の雄姿を忘れない。

でも別にキャラも何も失ってないヤスケンが素晴らしい。

キャスティング担当の人は、完璧な人選でした。


最終評価 B


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September 08, 2016

劇場版 境界の彼方 未来篇

劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来篇 [Blu-ray]
種田梨沙
ポニーキャニオン
2015-10-07


2015年・日本映画

最強最悪の妖夢・境界の彼方を宿し、不死の身体を持つ神原秋人。
唯一、境界の彼方を殺す力を持つ、呪われた血の一族・栗山未来。

2人は出会うべくして出会い、惹かれあった。

だが、互いが互いを傷つける存在であり、共には生きられない2人。
境界の彼方との戦いの中で一度は失われた未来の命。

奇跡的に還ってきた未来は、全ての記憶を失っていた。
呪われた血の一族であることさえ忘れた未来。

秋人は未来の幸福を願い、未来が何も知らないまま人間として生きることを望んだ。
その為に、可能な限り未来に関わらないように努め、そして冷たくした。

でも、未来はどうしても秋人に惹かれてしまう。

そんな時、妖夢と呼べない「何か」によって異界師たちが襲われる事件が起こる。
地域を治める名瀬の家を継いだ博臣は、その事件を追うのだが・・・・。


TVシリーズではそれほどハッピーエンドに終わらなかった秋人と未来に、本当のハッピーエンドを。
そんな感じの蛇足。

蛇足。

そう言わざるを得ないかなぁ。

前後篇になっていた劇場版。
前篇である「過去篇」は、かなりの劣悪版TVシリーズダイジェスト作品でした。

そして、それを受けて完全オリジナルで作られた後篇・・・・

いやぁ、作画は綺麗だなぁ。
流石は京都アニメーション。

いやぁ、劇場クオリティで描かれる未来は可愛いなぁ。
流石は京都アニメーション。

作画が綺麗。
ヒロインが可愛い。

褒められるのは、そこだけ。


なんだろなー。

個人的にはTVシリーズの最後で、未来が戻ってきたことでさえ余計だと思ってました。
良いじゃんか、未来は秋人の中の境界の彼方と一緒に消え去ったって事で。

何で未来が戻ってこれたのか、それが劇場版で分かるのかなーと淡い期待を抱いてました。
が、その辺の謎解き的なモノは一切なし。
てか、消え去った人間が戻ってきてるけど、その理由考えてないだろ?


作画が素晴らしいのに、シナリオがガタガタすぎ。

まぁ、でも劣悪ダイジェストの過去篇よりはよっぽどマシ。
と言うか、どうせ観るなら未来篇だけで良い。


境界の彼方、TVシリーズの途中までは結構好きだったのになぁ・・・。

ちゃんと続編・完結編にならない蛇足なら、作んないでくれよ!


最終評価 C+


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September 04, 2016

駆込み女と駆出し男



2015年・日本映画

時は江戸時代。
質素倹約を掲げる天保の改革で暮らしが締め付けられる江戸の街。

当時、離婚と言うのはあくまで男性の一存。
妻はどんなにひどい男だろうと、自分から縁を切ることは出来なかった。

だが唯一、女性の希望で縁切りが出来る幕府公認の東慶寺という寺があった。

どうしても夫と縁を切りたい女の、最後の駆け込み寺。

でも、誰もがいきなり東慶寺に転がりこめるワケではない。
その東慶寺の隣にある御用宿・柏屋にて、まず事情を聴き、夫を呼び出し通知する。

そして、女は東慶寺に入って男を絶って24ヶ月の間は身を修め、その後、夫に離縁状を持参させて寺を出ることが出来る。

様々な事情を抱えた女たちが、今日も柏屋に駆け込む。

そして、医者見習いで戯作者希望の男・信次郎(大泉洋)もまた、柏屋を取り仕切る叔母を頼って駆け込んできたのだった・・・。


男尊女卑当たり前の江戸時代。
とは言っても、ロクでもない男はいつの時代だっている。
そりゃあ、女側から離縁を願う縁もある。

そんな女たちの唯一の希望、たったひとつの駆け込み寺として実在した東慶寺。

まぁ、とは言っても男と女、しかも夫婦の間のことは複雑怪奇。
恨み憎しんだと口では言っても、どうにも切れない情が裏にあったりするもの。

愛憎と義理人情、そして粋と見栄。
様々な事情と感情が絡まり合う江戸時代の離縁を描く。


ただまず、んまーとにかく言葉遣いが難しい。
お江戸の単語を解説なしで使われるので、最初から全部聴き取れ意味もわかるなんて人は居ないんじゃないかとさえ思ってしまう。

それに早い。
耳慣れない古い言葉遣いでパパパッ、ポンポンポンと会話していくので、セリフを聞き取るのでいっぱいいっぱいになる。

しかも、やっとこ聞き取ったその内容も、ヤクザ者の啖呵や、見栄のために話を大げさにした脅し、その場を切り抜けるための口から出まかせナドナド。
迷信やら作り話やら、嘘大げさ紛らわしいが入り混じる内容なので、どれがストーリーの流れに関係あるのか、ただのオマケなのか分からずに混乱する。

結果、何が何やら分からないままストーリーが進んでしまい、表面をなぞるだけになってしまう。
幕府側が東慶寺を潰そうとしていた計画とか、散々思わせぶりに仕込んでたのに、最後にはどこいったのさ。

日本語なんだけど「字幕をくれ。」と普通に思いました。


でも一方で、キャスティングは素晴らしい。

弱気な医者見習いの洋さんは、もちろんハマり役。

洋さんの想い人となる鍛冶女のじょごを演じる戸田恵梨香も良い。
最初は田舎言葉丸出しで、まるで学がなかったじょごが、寺の暮らしの中で字を学び、身体を鍛えることでどんどんと洗練された女性になっていくのが美しかった。

裏のある問屋の愛人・お吟を演じた満島ひかりは、もう、日本を代表する女優で間違いない。
美しく、粋で、それでいて悪そうで、色気がある。

なによりこの作品を引き締めたのは、柏屋を仕切る源兵衛を演じる希木樹林。
女を取り返そうと詰めかける男たちに一歩も引かない監督者として、ユーモラスでありながら、凄みのある役柄がビシッと合ってました。


この作品は、字幕付きで2回観た方が良いのかも知れません。


最終評価 B+



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September 03, 2016

劇場版 境界の彼方 過去篇



2015年・日本映画

異形の存在・妖夢と人間との間に生まれた半妖の神原秋人は、学校の屋上で栗山未来と出会う。

「不愉快です」が口癖でどこか頼りない雰囲気の彼女は、妖夢を討伐する異界士で血を操る一族の末裔(まつえい)だったが、その能力は異界士の中でも異端とされていた。

秋人を邪悪な妖夢とみなし攻撃してくる彼女を、秋人はなぜか無視できず……。

yahoo映画より


京都アニメーション制作の「境界の彼方」劇場版。

「過去篇」と「未来篇」の2部構成になっているものの、この「過去篇」は完全にTV放送のダイジェスト版。
しかも、ダイジェストとして結構な粗悪品。

ストーリー要約を自分でする気力が起きませんでした。


触れ込みでは、栗山未来側から見た物語とのことだが、冒頭にお情け程度に栗山未来目線があるだけで、9割以上の本編は地上波の通り。

そして、TV版を観ていない人には何も分からない、観ていた人には観る価値のないダイジェストを延々とみせられ、エンディングを迎え、スタッフロールが流れ

最後の一瞬。
1分あるかないかの「未来篇」へのヒキがあって、終わる。

その1分あるかないかの新作のためだけにある作品。 コレ、要る?

レンタルでこの過去篇を観た僕でさえ、ちょっとイラっとする。
劇場で観た人の気持ちや如何に。


てか、京都アニメーションの劇場版は、本当にヒドい。

「境界の彼方」という作品は好きですが、このやり口は嫌い。


最終評価 C


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August 28, 2016

バクマン。

バクマン。DVD 通常版
佐藤健
東宝
2016-04-20


2015年・日本映画
週刊少年ジャンプに連載されていた「バクマン。」の実写映画化。

優れた画力を持ちながら将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高(佐藤健)は、漫画原作家を志す高木秋人(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。
当初は拒否していたものの声優志望のクラスメート亜豆美保への恋心をきっかけに、最高はプロの漫画家になることを決意。
コンビを組んだ最高と秋人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが……。
yahoo映画より


原作読んでました。

佐藤健や神木り隆之介、ライバルの新妻エイジ役の染谷将太は、とてもじゃないけど高校生には見えない。
てか、もう三十路だろ。
清楚だけど芯が強いヒロインの亜豆美保役の小松菜奈は、美人だけどそう言うコトじゃないんだよなぁという雰囲気。
亜豆は、尖った美人じゃないじゃん。
てか、作中のスケッチと似てないじゃーん!

それでも、映画を観て、内容的には原作を意外と誠実に実写化したなーと感じました。

編集の服部さん役の山田孝之や、編集長役のリリー・フランキーも、原作のイメージと合っているかと言われれば全然違う。
でも、全然違うけど、言うほど悪くはない。

キャストのイメージはお世辞にも原作と合ってない。
でも、ほぼ全員が原作のイメージとズレつつ、それぞれにキャラクターの立った役者さんだったのが逆に原作から離れられて良かったのかも知れない。


漫画家と言う、動き的には確実に地味な職業を、漫画的な表現で格闘技のようにスピーディに表現していたのはユニーク。


内容的には、「週刊少年ジャンプ」を説明する所から入り、読者アンケートで人気が無ければ打ち切りになるトコなどまで説明が入るので、かなり駆け足。
でも、どの内容もジャンプを知っている人ならスッと入る内容なので問題ない。

と言うか、ジャンプさえ知らないような人は、この作品を観ないと思う。

ストーリー的には、当然のことだけど原作のラストまではいかず、最初の作品が終わるところまで。
なので、亜豆との恋愛も進展することなく、尻切れトンボとしか言いようがない。


最終評価 B


歴代ジャンプ作品のコミックスをイジッたエンドロールが一番見ごたえあったかも?


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August 23, 2016

思い出のマーニー

思い出のマーニー [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2015-03-18


2014年・日本映画
スタジオジブリ制作


周囲に心を閉ざした12歳の少女・杏奈。

光の角度によって青く見える杏奈の瞳。
杏奈の保護者は、杏奈の本当の親じゃない。
他人と自分は違う。
その想いが、杏奈から周囲に距離をとらせた。

喘息の療養のために、親戚が暮らす海辺の町へとひとりでやってきた杏奈は、海辺の湿地の中に立つ洋館を見つける。
満潮になると海に浮かぶようになる洋館に、杏奈は何となく見覚えがあった。

そして杏奈は、誰も居ないはずの洋館の2階の青い窓に立つブロンドの少女と出会う。
ブロンドの少女の名はマーニー。

杏奈は、まるで魅了されたかのようにマーニーに惹かれていくが、杏奈とマーニーの周囲では不可思議なことばかりが起こる。
だけど、この2人のことは、すべて2人だけの秘密。

記憶、時間、場所。
すべてが混線していく中で、杏奈はマーニーが誰なのかを知ることになる・・・・。


ふわふわのブロンド、透けるような白い肌、青い大きな瞳。
マーニーは、まさに「人形のような」美少女。

古い記憶にあるような、ないような。
初めて出会ったような、再会のような。

不思議な距離感を持つマーニーの正体は誰なのか。

そんなミステリアスな要素と杏奈が抱えた悩みが絡まりあい、そして、そのミステリーを紐解いた時に杏奈の悩みが昇華されていく。

そのストーリーの筋立てはわかる。が・・・、杏奈とマーニーに共感が出来ませんでした。

アラフォー男が観るべき作品ではなかったかな。

親友と呼べる少女たちの間だけで成立する会話、成立する行動。
逆に、他の少女たちとの間で生まれる軋轢とも呼べないような摩擦やスキマ。

映画を観ていれば、杏奈が何に怒り、何を嫌がり、何に喜んでいるのかは分かるものの、そのどの感情も自分の中に持ったことが無いものばかり。

主人公の杏奈は、12歳という、大人でもこどもでもない、感受性が最大限に肥大した思春期の少女。
その杏奈の感性に共感できるアラフォー男ってのも気持悪い気がするので、仕方がない。

共感出来ないでこの作品を観ていると、かなり中盤がタルい。


11歳の女の子は新人OLと思え。
11歳の男の子はカブトムシと思え。

そんなコトを言う、教育評論家がいるとかいないとか。

まぁ、12歳の頃はカブトムシだったので、新人OLがどんなコト考えてたかなんて、分かるわけないよねぇ。


最終評価 B−



僕が不思議なのは、僕よりも5歳年上の男性である米林宏昌監督が、なんでこの作品を作ったのか。
かなり微妙な少女たちの関係を描く作品を、40男が撮りたい思った理由は何だろう。

色々と想像してみるものの、なんだか下世話な妄想しか出てこない貧困脳。

本当に自分から作りたいと思った作品だったのかなぁ?
なんて、ゲスの勘ぐりか。



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August 21, 2016

シン・ゴジラ (4D・劇場観賞)

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2016・日本映画
庵野秀明監督

日本(現実) 対 ゴジラ(虚構)

東京湾内に無人のプレジャーボートが発見される。
その時、海底火山の噴火かと言う激震が走る。

海面の一部の温度が急激に上昇し、もうもうと水蒸気が上がる。
ホットスポット近くの地下高速では天井が崩れ落ち、政府は緊急対応に迫られることになる。

初動にあたった内閣官房副長官の矢口(長谷川博巳)は、次々に上がってくるネットの動画から、未知の巨大生物の存在を考える。
だが、そんな夢物語で政治が動くわけがなく、矢口の進言は戯言として無視される。

しかし、想定内の事象にしか想いを馳せず、予定調和で会議が終わろうとする中で事態は動く。
TVのニュースに振り上げられた巨大な尻尾が映ったのだ。

矢口の進言した巨大生物が、水蒸気を上げながら川を遡上する。
川に浮かんだ船が次々と玉突きになり、小さな橋が落ちていく。

「あんな巨大な生物が自重を支えて陸上に上がれる訳がない。」そう考えれば、次の瞬間には上陸の報告が入る。
想定外の巨大生物の前に政府の対応は後手後手に回る。

巨大生物は自由に東京の街を破壊し、被害が拡大していく。

未知の巨大生物などという想定外の存在に対して、人間が築いてきた政治と言うシステムはあまりにもぜい弱だった・・・・。


「日本(現実) 対 ゴジラ(虚構)」のキャッチフレーズに偽りなし。

現代の日本に本当にゴジラが現れたらどうなるか。
その空想だけど妄想と言えない想像を、映像にしたらこうなったという作品。

例えば、緊急事態とは言え、自衛隊が東京都内で武器を使用するには何重もの法的なハードルがあり、歴史の過ちを繰り返さないために作ってきたハードルによって対応が遅れていったり。

政治的な判断をする時に、日米安保にかこつけて横から口を出してくるアメリカの対応に追われたり。

単純に住民の避難と言っても、移動方法、疎開先、すべての段取りを考えると、何百万という人間が同時に避難すると言うのは言葉で言うほど簡単ではなかったり。

「ゴジラ」という存在は圧倒的な虚構なのに、それに立ち向かう日本は徹底的に現実。

そのコントラストがこの作品の妙。


展開は、庵野節が炸裂しまくり。

まず、専門用語や状況に丁寧な説明はない。
バックボーンも細かくは説明されない様々な専門家が、次々に入れ替わり立ち替わりに専門用語を交わしていくので、庵野監督作品に慣れていない人は置いてきぼりを食らってしまうだろう。

だが、そこは歴戦のエヴァファン。
謎の専門用語に対する高速脳内変換がフル稼働しました。
「雰囲気で分かれ。」と言うこの感じが、庵野作品を観てるって感じ。

そして、主人公はだいたい官房副長官の矢口なのだが、完全に主人公然としている訳ではない。
キャチコピー通り「日本」対「ゴジラ」なので、名もない自衛官や、名もない科学者が一気にクローズアップされ、入れ替わり立ち替わりで物語が進んでいく。

その中心となるヒーローの居ないゴチャゴチャした群像こそが、日本の日本らしさとして描かれている。

圧倒的な決定権と責任を持った大統領が居ない代わりに、内閣総理大臣が死んでもすぐに代わりが見つかる。
それが日本の弱さであり、強さとして描かれる。

ホント、内閣総理大臣とか何の前フリもなしに蒸発させられちゃうしね。
その「死亡フラグ」なんてモノが無いとこもリアル。


まぁ、あえてツッコミと言うか、苦言を言うなら。

米国の大統領特使が石原さとみってのは、どうなの?
いや、日系の血が入ってるって設定だけど、彼女はあまりにバリバリの日本人すぎない?

あと、ゴジラ対策で連日泊まり込みになってしまい、食事の時間さえもロクに無いような状況を、「みんな頑張ってて感動しました。」とか、「日本もまだまだ大丈夫。」みたいな風に称賛するシーン。
あれは要らなかったんじゃないかな?
ご時世的にも、感情的にも。

まぁ、超想定外の非常事態だし、否応なく泊まり込みとかにはなっちゃうんだろうけど、それを美徳みたいに描く必要はないよね。と。


最後に。
虚構側のゴジラのデザインが凄かった。

最初は「え、なんだこのデザイン。」と思うが、ストーリーが進む中でその違和感のあるデザインが納得に変わる。


オマケ。
初めての4D映画について。

イメージとしては、ディズニーランドにあったストームライダーとかに近い。
座席が振動し、煙や水しぶき、照明効果なんかも入り混じって、映画を観ていると言うよりも長いアトラクションに乗っている気分。

座席の振動や角度も想像していたよりもずっとパターンが多く、細かい。
シーンや状況に合わせて動くので、かなり面白い。

が、まぁまだ始まったばっかりの演出かな。

中空から俯瞰で会議室を見ている時にまでユラユラとしたりする必要はないんじゃないかなーと。
余計なシーンでまで動きすぎる感があり、

でも、全体としては非常に面白い取り組みだなと思いました。

4Dは映画館でしか観れないっていうのは、非常に大事。


まぁ、4Dで観た作品を他の映画と同列に評価して良いのかな?とは思いますけどね。


最終評価 A+


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August 19, 2016

傷物語供’血篇

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2016.08.19・日本映画

桜が舞う三月二十五日、終業式の日の午後
私立直江津高校に通う高校二年生・阿良々木暦は
偶然に学校一の優等生・羽川翼と知り合う。
彼女の口から飛び出したのは
「金髪の吸血鬼」の噂だった。

「友達を作ると、人間強度が下がるから」と
学校で深い人間関係を築かないようにしているものの
気さくな翼のことを好ましく思う暦。

その夜、暦は噂の吸血鬼と遭遇する。
“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。
四肢を切断され、周囲に血を撒き散らしながら助けを請う彼女を
彼は衝動的に助けてしまう。

その結果、自分が人間をやめることになるとは思わずに・・・。

ようこそ。夜の世界へー

阿良々木暦の地獄の春休みは、こうして幕を開ける。


「傷物語」三部作の第二作「熱血篇」を劇場にて公開初日初回に観賞。

前作の「鉄血篇」で、伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの眷属となってしまった阿良々木暦と、キスショットを瀕死にまで追いやった3人のヴァンパイアハンターとの戦いが今回のメイン部分となる。

その一方で、完璧なる委員長・羽川翼との関係性が深まっていく部分が、ストーリーの核となる。

この羽川の可愛さと異常さの際立ち方が、凄い。

暦にして「聖人」や「聖母」といわしめる羽川翼。
物語シリーズを経ていく中で「普通の女の子」を取り戻していく翼だが、この「傷物語」時点は完全無欠さを極めた全盛期。

優しく、可愛く、無防備で無垢で可憐で、すごく魅力的で、それでいてすごく怖い。
その突き抜けかたが、すごく怖い。

その怖い羽川が、暦に恋していく・・・いや、淡かった気持ちを濃くしていく過程が、すごく可愛く、切ない。
だって、この恋が実らないって知ってしまっているのだもの。

いやー、物語シリーズを時系列通りに観て言ったら、このプロローグ「傷物語」を最初に観てしまっていたら、暦が戦場ヶ原と付き合うことになる時の衝撃は半端ないだろうな。

傷物語時代の暦と翼、完全に相思相愛だろ!!!!


あと、暦がヴァンパイアハンターに勝つたびに成長していくキスショット百面相は、これはもうファン垂涎の可愛さでした。
あれはヤバイ。
ロリコンじゃなくても、ヤバイ。


前作もそうでしたが、この劇場版はTVシリーズが踏襲していた表現方法から一歩抜け出し、実写映像を利用したり、今までにない音の演出が入っていたりと、かなり凝っている。

日本アニメーションの映像美が、ここまで出来ますという、「どや!」感がある。


まぁ、観る人は観る。
観ない人は一生観ない。

でも、観る人にとっては、最高に楽しめる。

そんな作品。



三部作の最終章・冷血篇は、2017.01.06公開。

前売り買いました。


最終評価 A


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August 18, 2016

ザ・ビーチ



1999年・アメリカ映画
ダニー・ボイル監督

タイのバンコクに降り立ったアメリカ人・リチャード(レオナルド・ディカプリオ)は、自由と冒険に憧れる青年。

せっかくのエキゾチックリゾートで、いつもと同じことが同じように出来るホテルに泊まり、アメリカと同じようなことをするのなんか意味がない。
そう思い、ひとりで薄汚いホテルに泊まる。

隣の部屋には、イカした彼女とヤリ放題のフランス人カップル。
反対側の部屋にいたのは、本当に頭がイカれた男だった。

そのイカれた男・ダフィは、リチャードに秘密の地上の楽園があることを教える。
だが、支離滅裂なダフィの与太話を、リチャードは話半分に聞いていた。

その翌日、ダフィはリチャードに楽園の場所を示す地図を残し、自ら命を絶った。

リチャードは、隣部屋のフランス人カップルを誘い、地上の楽園を目指すことにした。

数日かけて移動し、本当に辿り着いた地図の島。
その島には地元の武装農民たちが開拓した広大なマリファナ畑と、世界各国から楽園を求めて辿り着いた人たちの自給自足コミュニティがあった。

そして、その島には、完璧に美しい自然と、自由と、時間だけがあった。

完璧なリゾート。

最初は、そう思っていた・・・・。


綺麗な薔薇には棘がある。

一見、完璧に美しい、完璧なリゾート生活。
だが、その裏には、その完璧さを守るための汚さがあった。

人が少ないからこそ成立する、リゾート島。
その為には、島の存在は秘密のまま守られなければならなかった。

だが、寄せ集めの人間が、小さなコミュニティで生きる。
それは簡単ではない。

筒抜けのプライバシー。
怪我や病気。

そして、こじれた人間関係。

男女の関係のような、頑張れば無視できる歪みであれば無視すればいい。
だが、誰かが死に至る怪我をしてしまったら?

人間生活を続けていくことで、少しずつ狂っていく歯車。

避けられない痛みを他人に押し付けている間は、まだ良い。
その存在が自分の目につかない場所にあれば、忘れることが出来るから。

だが、その痛みを引き受ける順番が、自分に回ってきてしまったら?


ディカプリオ若っ!
そして、肉体美を見せつけるねぇ。

と思ったら、1999年の作品でした。

ってもう18年とか前の作品になるの?
え、まじで?


映画の中身は良くも悪くもなく。

とりあえず島の自然が美しい。
が、その完璧なリゾートの最高さを特別描くわけでもなく。

ディカプリオはカッコ良いけど、主人公自体は良いヤツでも悪いヤツでもなく、良くも悪くもフツー。
まぁ、ラストにかけて狂気に片足突っ込んでからは、かなり魅せる。

自給自足の楽園リゾートの裏の顔というのも、言うほどあるようなないような。
無茶なハイテンションで臭いものには蓋をしているだけに見える。


もう少し、リゾートの住民たちのキャラを掘り下げられたら良かったのかも?

特にリーダーの女性・サルの抱えるバックボーンとか。
そこを一切描かないと、何とも迫力と言うか、この歪んだ楽園の存在が説得力を持たない。


サスペンスと言うほどサスペンスではなく。
ラブロマンスと言うほどラブロマンスではなく。
完全に破綻してると言うほど支離滅裂でもないけど、まとまってるとも言い難い。

でも、別にこきおろすほど悪くもない。


そんな作品。


最終評価 B


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August 14, 2016

ルドルフとイッパイアッテナ


2016年・日本映画

こどもの時に何度となく読み返した本「ルドルフとイッパイアッテナ」がCGアニメ化。
大好きな本だったので娘を連れて、劇場へ観に行きました。


可愛がられて育てられていた黒い子猫のルドルフは、小さな好奇心と冒険心から家を出てしまう。
そして、魚屋に追いかけられ、逃げ込んだトラックが走りだす。

着いたのは、見知らぬ街。

そこでルドルフは、大きなトラネコに出会う。
小さな子猫のルドルフを脅すトラネコ。

だが、いかつく、誰もが恐れるトラネコに、世間知らずの子猫は真っすぐに対抗する。
その姿に何を感じたのか、トラネコはルドルフに野良猫としての生き方を教えだすのだった。

「お前、名前は?」

「僕はルドルフ! あなたは?」

「俺? 俺か。 俺の名前は、いっぱいあってなぁ。」

「イッパイアッテナ? イッパイアッテナっていうんだね!」

小さな黒猫・ルドルフと、字が読めるボスネコ・イッパイアッテナの奇妙な師弟関係が生まれる・・・・。


内容的には、「ルドルフとイッパイアッテナ」と、続編の「ルドルフともだちひとりだち」までを駆け抜ける感じ。


夏休みファミリー映画のお手本と言える作品。

冒険、ユーモア、学び、感動。
親がこどもに映画で見せたい全てが詰まっている。

原作ファンからすると、ルドルフを可愛く描きすぎの嫌いはある。
内容もかなりダイジェスト。
でも、原作に誠実な内容で、好感が持てる。


ある人はボスと呼び、ある人はトラと呼ぶ。
呼ぶ人が呼びたいように呼ばせ、それぞれの人と上手い距離感を築いて野良猫ライフを生き抜くイッパイアッテナ。

誰がどう呼ぼうと、自分は自分。

揺るがない芯のある大人の格好よさを持つトラネコに惚れる。


まぁ、そうは言っても、字が読めるネコと言うのは、こうして映像にされてしまうとかなり突飛な設定ではある。

ただ、字が読めるということで、辞典を読めるようになって世界が翼を生やしたように広がったり、道路標識を読めるようになることで自分の行きたい所へ行けるようになる。

ルドルフが字を読めるようになっていく過程は、「学ぶ」ことの根源的な喜びに満ちている。


可愛く、楽しく、ハラハラどきどき、ちょっと切ない。

小学生のこどもが居たら、オススメ作品。


最終評価 B+


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百瀬、こっちを向いて。



2013年・日本映画


小説家・相原ノボル(向井理)は、故郷に帰る電車の中で自分の高校時代を思い出していた。
その思い出の中にいる百瀬という少女が、今、どうしているのかノボルは知らない。

昔と変わらない駅におると、1人の女性がノボルに声をかけてきた。
それは、高校時代に誰もが一度は憧れた神林先輩。

少しだけ思い出を共有した2人。
ノボルは、自分の中に残る傷が疼くのを感じていた・・・。


スクールカーストの底辺をさまよい、パッとしないどころか、何もないノボル(竹内太郎)。
人の輪の中心にいる抜群の美人・神林先輩(石橋杏奈)を遠目に眺め、同じくパッとしない友人を自分たちの情けなさを笑うだけ。

ある日、少年時代からの兄貴分であり、憧れである幼馴染の宮崎俊(工藤阿須加)に呼び出され、同級生の百瀬陽(早見あかり)を紹介される。

俊がノボルを百瀬に引き合わせたのには訳がある。

百瀬は、俊の2番目の恋人。

本命の彼女は、あの神林先輩。
だが、俊が百瀬と一緒にいるところが目撃され、2人の関係を疑っているという。

そこで、ノボルに百瀬の偽彼氏になってもらい、その噂を払拭して欲しいと言うのだ。

流されるまま、ノボルは百瀬と表面だけの恋人関係となるのだった・・・。


二股を偽装するための偽の恋人役になったノボル。
その立場は、それを依頼してきた俊から見ても、偽恋人の百瀬から見ても、特に意に介さない下の存在だからこそ成立する。

百瀬から見れば、手をつないでも、一緒に帰っても、そういう感情の湧かない相手として。
俊から見れば、百瀬と何をしていても、そういう感情が芽生えないだろう安心パイとして。

そして、ノボル自身もそれを自覚している。

だが、「百瀬、こっちを向いて。」と言うタイトル通り、ノボルは百瀬に恋をする。
自分の情動が抑えられないほどの、初めての恋を。


まぁ、タイトルを見てネタバレするレベルの、安心と安定の内容。
最後に持ってきた「ひねり」も、よくあると言うか「でしょうねぇ。」と言うしかないもの。

青春恋愛モノとしてこの作品を魅せるには、役者さんたちの演技力がちょっと残念。
棒読み。とまでは言わないが、もう少しどうにかならなかったか。


と、言いますか。

作品的に、主人公の過去の幻想なんだから、百瀬の可愛さでもっと押してこないとダメだろ。
普通にやってしまうと、ただの嫌な子になってしまうんだから。

百瀬の可愛さ押しをするには、そこまでキュンキュンするようなシーンもなく・・・。

あまりに百瀬が普通の女の子。
結果、主人公を振り回し、強引な三角関係にもつれ込むだけの嫌な子に見えてしまう。


全体的に、もう一声。


最終評価 B−



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May 21, 2016

あなたへ

あなたへ DVD(2枚組)
高倉健
東宝
2013-03-22


2012年・日本映画

高倉健、最後の主演作品。


富山の刑務所で刑務官として長年務めてきた倉島(高倉健)は、最愛の妻(田中裕子)を急な病で失ってしまう。
倉島に残された、2通の妻からの手紙。

1通はすぐに手渡し、もう1通は、妻の故郷・長崎の郵便局留めで発送するようにと遺言されていた。

1通目の手紙には

あなたへ
私の遺骨は故郷の海に散骨してください。

とだけ書かれていた。

遺骨を散骨するなど、相談もされたことのなかった倉島は、妻にとっての自分とは何だったのかを考えだす。

生前の妻と日本を回ろうと相談していた手製のキャンピングカーに乗り、釈然としない想いを抱えながら倉島は長崎を目指した。


旅の中で人に出会い、人の抱える人生を知り、自分と妻の関係や愛の意味に気付いていくロードムービー。


んー。
名優たちの競演、美しい風景。
悪く言うのが憚られる作品ではありますが、なんともしっくりこなかったです。

なぜ、倉島に出会った人、出会った人がすぐに重い人生の身の上話を始め、自分の過去の後悔などをカミングアウトし、倉島に諸々の何かを託すのだろうか。
高倉健さんの存在感だけで納得させられてしまいそうになるけど、無理やりの良い話感が拭えない。

特に散骨のために船を出す漁師(大滝秀治)のくだりはどうだろう。
まるで倉島の人生すべての事情を見透かしたような老漁師が、どんな名探偵もびっくりの推察力と神のような読心力を見せてくれるのだが・・・。

これには、おいおいとツッコミたくなりました。

まぁ、健さんの存在感コミでの演出だろうから、これで良いのかなぁとも思いました。


高倉健の存在感ありき。
それでも、なんだかんだで最後まで観られる作品にまとまっているのは、流石。


最終評価 B


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May 10, 2016

レジェンド・オブ・フォール / 果てしなき想い

レジェンド・オブ・フォール [DVD]
ブラッド・ピット
Happinet(SB)(D)
2015-07-24


1994年・アメリカ映画


アメリカ開拓時代。
インディアンと共に生きることを選んだ元将校の父に育てられた3人の兄弟。

長男のアルフレッド。
次男のトリスタン(ブラッド・ピット)。
三男のサミュエル。

サミュエルが大学で出会った女性スザンヌと婚約し、父の元に帰ってきた。

だが、サミュエルはドイツ軍との戦争に身を投じると言いだし、それにアルフレッドが同調。
父は強く止めたが、2人の意思は固かった。

トリスタンは2人を死なせないため、2人に同行することを選ぶ。

無情な戦場は、兄弟の運命と生命を翻弄していく・・・



三男のサミュエルが無鉄砲かつ、馬鹿すぎ。
兄のお守りを疎んじ、兄の目を盗んで勝手に斥候を引き受けて前線に出て死亡。

その死に立ち会ってしまったトリスタンは、神を呪い、責任を感じ、狂戦士化。
なぜか無敵で無傷で大暴れ。

その後、心に傷を負ったトリスタンが帰還。
速攻でスザンヌとちゅーして、ベッドでヌルフフフフ。

でもトリスタン君は心の傷があるから色々と全部を捨てて、旅に出ちゃう。

何年間も音信不通のトリスタン。

一方、事業に成功し、議員にまでなるアルフレッド。
でも、愛しのスザンヌはトリスタンを待つ。


冒頭からの1時間のナンダコレハ感が凄い。

う、うん。

なんだろな。

このサミュエルの適当な扱われ方と当て馬感。
そして、1番マトモで、1番の成功者なのに、いたたまれないなアルフレッド。

自由で無敵でやりたい放題だな、トリスタン。


なんだ、これ?
全く共感できないけど、欧米人なら分かるの?

ヒューマンっぽい作品でこんなに共感出来ない作品て、なかなか無いな。


最終評価 C


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May 06, 2016

パシフィック・リム

パシフィック・リム [DVD]
チャーリー・ハナム
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014-09-03


2013年・アメリカ映画

突如、地球に現れた巨大生命体「カイジュウ」。
人類は破壊の限りを尽くすカイジュウとの全面戦争に突入することになる。

人類の切り札は「イェーガー」という巨大な人型兵器。

パイロットと精神をリンクするイェーガーの操縦は、パイロットに過大な負荷を与える。
その為、イェーガーのパイロットは1人でなく2人。
そして、2人のパイロットの共感性が高いほどイェーガーは力を発揮する。

兄のヤンシーと共にイェーガーに乗り込むローリーは、今日もカイジュウの警報で叩き起されるのだった・・・・。


正体不明の巨大生命体と精神をシンクロする巨大ロボットで立ち向かう。

ん?
どこかで聞いた設定だな。

あぁ、エヴァか。
これは、洋物実写エヴァンゲリオンなのか。

エヴァの要素に更にパイロットが2人でシンクロさせんのか。
そうか、13号機か。
エヴァQでシンジ君とカヲル君が載ったアレか。

そして、エヴァQの公開は2013年。
そうか、そうか。


さて、重度のダメ脳人間の分析はさておき。

巨大生物と巨大ロボットが戦っちゃう、単純明快系映画。
特撮好きなら楽しめるであろう作品。

主人公の慢心からの挫折、そしてボロボロになったトコからの復帰など、定番ながらもアツい展開アリ。

ただ、残念なことに、ロボットのデザインが致命的なまでに格好悪い。
いや、巨大ロボットを現実的に考えれば、流線型的なフォルムとかやたら鋭角を駆使したツンツンデザインにならないことは分かる。

だが、まるで懐かしの鉄人28号ばりのずんぐりむっくりデザインってのはどうだ。

もう少し何とかならんのか。

あと、見せ場であるカイジューとの戦闘シーンが夜の海や夜の街中など、非常に見にくいのが残念。
カイジューとイェーガーが組み合ったりしてると、何をしているのかサッパリ分からん。


見せ方がもう一声という感じ。


最終評価 B

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April 29, 2016

スタンド・バイ・ミー ドラえもん



2014年・日本映画

御存知、藤子不二雄原作の名作・ドラえもんをフルCG映画化。

GW初日に娘と一緒に鑑賞。


ドジでのろま、勉強も出来ないし、運動神経も悪い。
何をしてもダメな少年、野比のび太。

そんなのび太が未来に残した借金やらなにやらで困っている子孫のセワシ君が、のび太の将来を変えるために22世紀の未来から青いネコ型ロボット・ドラえもんを連れてやってきた。

のび太の世話を嫌がるドラえもんに、セワシはのび太を幸せにしなければ未来に戻れないプログラムを使う。

のび太を幸せにする。
その目的のため、ドラえもんはのび太の好きな女の子、しずかちゃんと結婚できる未来へとのび太を導こうと考えた・・・。


劇場版ドラえもんとは一味違う、大人も楽しめるドラえもん。

ドキドキはらはら、それでいて感動もある。
大人もこどもも楽しめるフルCGドラえもん。

ドラえもんがやってきた第一話に始まり、「のび太の結婚前夜」を経て、最後は「さよならドラえもん」で締める。
内容的には、今まで積み上げられてきた珠玉のエピソードの良いとこを上手く集めた感じ。

この一連のエピソードをまとめるために、原作とは少しだけ違う設定を持ち込んでいる。
それが、ドラえもんに仕込まれた強制プログラム。
「原作ファンンが違和感を・・・」と言われた強制プログラム設定だが、実際に観るとそんなに違和感は感じない。
こんな細かな設定変更まで文句を言うとか、噂に聞く「原作ファン」って誰なんでしょう?

ちなみに僕にとっては、しずかちゃん目線で進む「のび太の結婚前夜」エピドードがいちばんの泣きポイントでした。
結婚前夜のしずかちゃんとパパの語りが堪らん。

しずかちゃんのパパが、しずかちゃんに「君が生まれてからの全ての思い出が宝物だ。」と語るシーンは、ベタ中のベタでありながら、娘をもつパパの心にクリーンヒットしました。

想像以上に良い映画でした。「スタンド・バイ・ミー ドラえもん」。


CG映画も沢山ありますが、着々と技術が進んで、凄いことになってますね。
水の質感、髪の反射、服の質感、肌の色味、すべてのレベルが高いです。

そして、この映画ならではの注目ポイントは、CGで立体になったスネオヘアー。

んー、立体になると単なるリーゼントになるんだなスネオヘアー。


隣で観ていた小学一年生の娘は、制作サイドが笑ってほしいであろうポイントでケタケタと笑い、ハラハラするシーンではじっと拳を握りこんで夢中で観てました。

ほとんどドラえもんを観ていない娘が夢中で観ていた。
頭でっかっちの映画評なんかより、このリアクションが全てだと思う。


最終評価 A



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April 14, 2016

アントキノイノチ



2011年・日本映画
モントリオール国際映画祭受賞作品


生来の吃音がある永島杏平(岡田将生)は、高校時代の事件をきっかけに心を閉ざしていた。
父に紹介されて働き出した遺品整理屋で出会った久保田ゆき(榮倉奈々)と過ごすうち、少しずつ心を開きだす。

杏平もゆきも、他人には語れない心の傷を持つ者同士。
そして2人の心の傷は、ともに自分が他者の命を左右してしまったことに起因していた。

なぜ自分が生きているのか。
自分は生きていて良い人間なのか。

そんな迷いを抱える2人は、距離を縮めていくが、ある日、ゆきは杏平の前から姿を消してしまうのだった・・・。


名優さんが目白押し。
どんな端役にも名のある方が出ている。

でも、色々と「泣かせよう!」という演出と無茶展開が過剰で、どうにもこうにも入っていけませんでした。


人はバラバラに生きている。
そんな人間観を抱えてしまっていた杏平が、ゆきの悩みに触れ、人の命は繋がっているということに気付いていく。

その物語自体は良いのですが、ラストにかけてが急展開かつ雑。
そのくせ、「ここ、泣くとこですよ!」という圧力をかけようとしてるのに、やっていることが無茶苦茶すぎて、正直、ゲンナリする。

というか、途中にもチョイチョイ無茶苦茶な展開があり、なんだかなぁな気持ちになる。

ツッコミどころ満載作品。
真面目なヒューマンドラマでソレはない。


杏>あの時の命、あの時の命、あの時の命って、何回も言ってみて。

ゆ>・・・・・(何回も繰り返す) アントキノイノチ

杏>ね? あの時の命を繰り返すと、プロレスの人になっちゃうんだよ。

2人>(海に向かって)元気ですか〜!!!

って、どうなの。


最終評価 C+


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April 12, 2016

ルパン三世(実写版)

映画 ルパン三世 ORIGINAL SOUNDTRACK
Aldo Shllaku
ユニバーサル ミュージック
2014-08-27


2014年・日本映画

モンキー・パンチ原作の御存知ルパン三世。
その実写化作品。

まぁ、無茶するよね。


あらすじ
絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。
手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世(小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。
銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。
yahoo映画より


ルパン三世に小栗旬。
次元に玉城鉄二。
石川五右衛門は綾野剛。
峰不二子は黒木メイサ。
銭型警部が浅野忠信。

役者さんたちは、結構ハマってました。

ストーリーとかさ。
演出とかさ。
そういう映画じゃないじゃん?

観客だって、それは分かってて観るネタ映画。

それを前提として。
思ってたより悪くなかった。いや、本当に。

めちゃめちゃお金をかけたコスプレコントだと思えば。

キャラクターの設定とかも大分イジってあるので、ルパン三世のキャラ感だけを借りてきた全くの別物として観るのが吉。

多分、作り手側もコント感を意識してやってんじゃないかなーと思うフシが多々ある。

特に浅野忠信。
絶対に狙ってる。

インターポールだっつってんのに、握ってるマイクロフォンに埼玉県警って書いてあったり。
そもそも浅野忠信の演技がコントに寄せてるもんね。


流石に役者さんのやる本気のコスプレは違う。


最終評価 B−


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April 11, 2016

百日紅 (さるすべり) Miss Hokusai

百日紅~Miss HOKUSAI~ [DVD]
バンダイビジュアル
2015-11-26


2015年・日本映画

江戸時代の巨匠・葛飾北斎。
名を変え続け、居を変え続けた変わり者絵師。
その葛飾北斎を支え続けた娘の栄の物語。

葛飾北斎と共に生き、その後、葛飾応為として絵筆を取った栄。
栄と北斎の生きた江戸の世を情感豊かに描く。


ちょっと音声が聞き取りにくい。
言い回しが古いからというのもあるが、ごにょごにょっと話して、何を言ってるか分からないトコがある。

特に何ということが無い、北斎と栄の暮らしが淡々と描かれる。
北斎という題材を扱いながら、絵に関する事も、引っ越しも何もかも特にない。
もう少し、こう、絵にまつわる何かがあっても良いんじゃないか?と思うくらい、何もない。

江戸情緒を描きたかったの、か?

日本を全面に出してて、映画賞狙いには良いのかも。


とにかくどうにも眠い。


最終評価 C+



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March 21, 2016

プリキュアオールスターズ みんなで歌う奇跡の魔法

image

2016年・日本映画

プリキュア映画も20作品目。
今度のオールスターズは、ミュージカル仕立て。


立派なプリキュアになる為に魔法界から人間界に戻ってきた、魔法使いプリキュアのリコとみらい。

街に来ていたはるかたちプリンセスプリキュアの4人と出会った時、突然ディスピアが現れる。

プリンセスプリキュアと力を合わせてディスピアを撃退し、一息ついた6人の前に魔女ソルシエーヌと手下のトラウーマが現れる。

「プリキュアの涙をよこせ!」

ソルシエーヌたちの狙いはプリキュアの涙。
要求をはねのけた6人は捕らえられ、バラバラに異世界へと飛ばされてしまうのだった・・・


プリキュアオールスターズも44人。
良い加減、全員を使うのは無理だよね。

なんとか全員をぶっこもうとする心意気は買うけどさ。

ピンチになる度に現れるプリキュアたちは、一体どこから来るのか。
どうやって連絡をつけているのか。
異空間も伝説の戦士プリキュアには関係ないのか。

御都合満載のストーリーの展開はかなり雑。

それに作画も大分雑。
映画なのにこのクオリティどうなの。
走ってる動きはカクカクと変な動きだし、手を振ることさえ違和感感じるってどうなの。

でも、完全にコメディ寄りに作ったのが良かった。
アラはかなりアラですが、その雑さが気にならないテンポとノリで楽しく観られました。

ちょいちょい仕込まれてるギャグパートは、お約束だけど、お約束らしく笑える。

ミュージカルもどうなのと思っていましたが、まぁこのコメディ展開ならアリ。


しっかし、ハートキャッチのキュアマリンは製作に愛されてんなぁ。
オイシイとこ全取りじゃん!


娘に付き合ってプリキュア見続けて3年?
オールスターズの登場キャラが全部分かってしまう37歳。

まぁ、プリキュア映画も今回か次くらいまでかなー?


最終評価 B+



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February 26, 2016

八日目の蝉

八日目の蝉 通常版 [DVD]
井上真央
アミューズソフトエンタテインメント
2011-10-28


2011年・日本映画
日本アカデミー賞10冠。

妻のいる男を好きになり、不倫の末に子どもを堕ろした希和子(永作博美)は、不倫相手の妻が産んだ子を衝動的に誘拐してしまう。
希和子は赤ん坊に、堕胎した子に付けるはずだった薫と名前を付けた。

衝動的な誘拐。
そして、何の準備もないまま、希和子は薫を連れて逃亡生活に入る。

その逃亡生活の間、希和子はかおるを愛し、また、薫も希和子を本当の母親と慕った。

4年後、希和子は捕まり、薫は本当の親のもとに帰った。
薫の本当の名前は、恵理菜と言った。

そこから、恵理菜の人生は「普通」とは全く違った歪んだモノになっていく。

本当の母を母親と思えず、なんとか空白の4年を埋めようとする母親は、他人を見るような我が子の瞳に耐え切れず気が狂いそうになっていく。
4年の空白は埋まらず、完全にバラバラになっていく本当の家族。

大学生になった恵理菜(井上真央)は家を出て暮らし、そして妻子ある男と付き合っていた。
希和子のように・・・


地上に出て7日で寿命を終える蝉。短い命だけど、みんな同じなら寂しくはない。
むしろ、ひとり8日目まで生きてしまった蝉は、寂しくて仕方がないだろうね。


生後まもなくから4歳までの間、誘拐犯に育てられ、愛され、自分も母と慕ってしまう。
心の中にある愛した人は憎むべき誘拐犯であり、目の前にいる本当の親を親と思うことが出来ない。
親の愛が分からない葛藤を抱え、自分自身も愛を知らないまま母親となる恵理菜。

堕胎によって自分の子は望めなくなり、愛する人の子を誘拐して愛し、育ててしまった希和子。

夫を寝取られ、こどもを奪われ、それだけでも充分な苦しみなのに、こどもが戻ってきても埋めようが無い隙間に苦しめられ続ける母親。

3人の女性が、それぞれに深い業と苦しみを抱えている。その業の根底にある母性。
本当なら人を慈しむはずの母性が、人を傷つけていく。


映画としては、大人たちの自分勝手な業の果てに傷つけたられた恵理菜の再生を描いている。

そして、恵理菜目線であるが故に、作品の中で希和子は清らかで美しく、実の母親は醜い。

だが、子を持つ親としては、恵理菜の母親の想いに引き寄せられてしまう。

他人を母親と思って大きく育ち、懐かない我が子を前に、戸惑い、怒り、暴れる。
結果、家族関係は破綻させてしまう。

恵理菜から見て良いところの無い母親。

でも、よく考えてみると、この母親がこうなってしまうのも仕方ないように思う。
夫が不倫し、他所で子どもを作り、堕胎させ、自分が子を産むことでやっと普通の幸せを取り戻せるかと思った矢先に不倫相手に子どもを誘拐される。
そして、4年後に帰ってきた我が子は、誘拐犯である不倫相手を母と慕い、母との暮らしを引き裂いたと思っている自分には懐かない。

そりゃあ、気も狂うだろ。

その挙句、その娘があの女と同じように不倫をして、子を身ごもったと言う。
娘に「堕ろしなさい。」と言えば

「お母さんはあの人(希和子)に『堕胎するなんて最低』って言ったんでしょ? それなのにわたしには堕胎しろって言うわけ?」

とか言われてしまう。

散々でしょ。
母親の人生、散々だよ。

それでも、娘に愛されたい、愛したいと願っている。

もう、見ていられないよ。


映画に出てくるどの女性も精一杯幸せになろうとしてて、それなのに苦しんで。
出てくる男は、どの男も情けない。

最後には終わってしまう、それが分かっている母と娘の逃避行が、とにかく、切なく、切なく、切ない。

胸が締め付けられる気持ちになる映画でした。


最終評価 A

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February 23, 2016

ハーフェズ ペルシャの詩(うた)

ハーフェズ ペルシャの詩〈うた〉 [DVD]
麻生久美子
Happinet(SB)(D)
2008-09-26


2007年 イラン・日本合同作品

麻生久美子さんが出演している。
ただそれだけの理由で鑑賞。

この作品を観ると、イスラム圏の文化が本当にわからないんだなーと、痛感できる。


幼い頃からコーランを学び、暗唱者(ハーフェズ)となった青年シャムセディンは、宗教指導者に招かれてチベットから帰国したばかりの娘ナバート(麻生久美子)にコーランの暗唱を教える家庭教師となる。

壁を挟み、互いに姿を見ない教師と生徒は、いつしか惹かれ合う。

そして、詩を読み交わし、見つめ合う。

だがそれは、禁じられた行為。
シャムセディンはハーフェズの称号を剥奪され、衆人環視のもと鞭打ちの刑に処される。

一方、ナバートも別の男と結婚させられ、2人は引き裂かれてしまう。

シャムセディンはナバートを忘れるために旅に出た・・・


イスラム、アラビア圏の文化が本当にわからねぇ!

「コーランが言うことは、ぜったーい!」と言う価値観の下、宗教指導者の独裁とも言えるほど強権的な支配が行われている。

詩を交わし、視線を交わした罪で断罪され、全てを奪われる。
本人が鞭打ちされるだけでも意味不明なのに、突然何人もの男たちがバイクでやってきて、年老いた母親だけの家を荒らしまわって去ってくって非道すぎんだろ。

酒を飲むと警察に捕まり、一方的な暴力を振るわれる。
口応えするとビンタは基本。

「お前は超能力者なのか?それならば私の心を読め!」と言ってギターを掻き鳴らし、歌いだす宗教指導者に従うって、何?


価値観も、ルールも、考え方も、何もかもが分からない。

いやー、本当に分からない世界ってあるんだな。

でも、イランではそれが当然なのか、諸々すべてが作品の中で一切説明されない。


この作品を日本人に理解するのは無理だ。

分からない異文化がある。と、言うことだけがわかる。

面白いとか、感動とか、それ以前の話。


映画としても微妙。
シーンの切り替えが「ブチッ」って音が聞こえるくらいに雑に切り替わったり、なんと言うか、大学の映画研究会とかが作ってそうな編集でした。


最終評価 C


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February 19, 2016

ワールドウォーZ

ワールド・ウォーZ Blu-ray
ブラッド・ピット
KADOKAWA / 角川書店
2014-10-24


2013年・アメリカ映画

元国連捜査官のジェリー(ブラッド・ピット)と家族の乗った車が、渋滞にはまっていた。
すると、前方で爆発音が聞こえ、トレーラーが無数の車をはじき飛ばしてクラッシュし、パニック状態の群衆が通りになだれ込んでくる。

そのただならぬ状態から家族を守ろうと、妻子を連れて逃げるジェリー。
やがて、彼は人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードかつ世界的規模で感染拡大しているのを知る。

そんな中、元国連職員の技能と知識を買われたジェリーは、各国を回ってウイルスの感染原因を突き止めるよう依頼される。
yahoo映画より


主役にブラピをキャスティングし、お金をかけて作った、いつものゾンビ映画。

とにかくゾンビ、ゾンビ。

巨大な壁や高層ビルを大量のゾンビたちが重なり合う人柱で乗り越えてくるトコは、斬新で笑える。

それ以外は、まぁ、いつものゾンビ映画。


欧米人のゾンビ好きって何なんだろう。真面目に。
なぜブラピで、なぜ膨大なコストをかけてまでゾンビ映画を撮ろうと思うのか。


身近にある対ゾンビ武器は、バールだな。バール。

銃なんかではなく、バールで頭をぶん殴るのが正解らしい。

だから、何だ。


最終評価 B



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February 15, 2016

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン [DVD]
ジャスティン・チョン
ビクターエンタテインメント
2015-09-02


2014年

1980年代のアメリカでは、不法移民が急増したため移民改革統制法が成立するものの、逆にスネークヘッドと呼ばれる密入国ブローカーたちが暗躍することに。
数百万人もの密入国者が続々と押し寄せ、あらゆる悪が人々をむしばんでいた。
そんな中、サミー(ジャスティン・チョン)とスティーブン(ケヴィン・ ウー)は密航船で中国からニューヨークにたどり着く。
yahoo映画 より

移民として流れ着いたアメリカ。
治安もクソもないチャイナタウンで、兄弟の様に育った2人の少年。
当たり前のようにチャイニーズマフィアに入り、命じられるまま人を殺す。

そして、2人は地位を高め、大人になる。

その頃、チャイニーズマフィアは抗争に次ぐ抗争の真っただ中へと突入していく。


バイオレンス、バイオレンス、バイオレンス。

内容は復讐に次ぐ復讐。
集団でのリンチ、報復のリンチ、リンチ。

暴力が次の暴力を呼び、不測のトラブルを招き、更なる落とし穴に落ちる。

光の見えない泥沼。
ジワジワと追い詰められ、ただただ堕ちていくだけ。

んー。

流石に胸糞悪くなる。


最終評価 B−


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February 03, 2016

ナイトミュージアム

ナイト ミュージアム [DVD]
ベン・スティラー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2015-03-04


2006年・アメリカ映画

夜の博物館では、何が起こってる?


フワフワとした夢のような話をしては職を転々とするバツイチ男・ラリー。
離婚した妻からは、ラリーの不安定な暮らしが息子に悪影響を及ぼすと言われてしまう。

何とか博物館の夜勤警備の仕事にありついたが、その博物館の展示物たちは夜になると動き出す、魔法の博物館だった。

好き勝手に動き出すモアイ、エジプトのミイラ、剥製の動物たち、恐竜の白骨標本、ローマ帝国軍やマヤ文明のミニチュアたち・・・。
ラリーの仕事は、朝まで展示物たちを博物館の外に出さないこと。

果たして、ラリーは上手くやることが出来るのか。


この作品の後、何作ものシリーズを生むことになる第1作。

博物館の展示物が動き出すというのは、こどもの頃に誰しもが少しは考えたことがある夢の物語。

テンポとエンタメ性が高く、こどもと観るには良い作品。
定番とはいえ、最初はダメダメだったラリーが警備員の仕事に誇りを持ち、成長していく姿は見ていて気持ちが良い。

最初はダメな父親に哀れみにも似た感情を持っていた息子が、自信をもって働く父親の姿を見て変わっていくのが何とも嬉しい。

ファミリー映画の定番になるだけのことはある。


最終評価 B+



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February 01, 2016

ヘラクレス

ヘラクレス [DVD]
ドウェイン・ジョンソン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-09-02


2014年・アメリカ映画

偽りの伝説か、真の英雄か

最高神・ゼウスを父に持つ、半神半人の英雄・ヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)。
刃を通さない獅子、多頭の蛇・ヒュドラ、クレタの猛牛・・・12の難行と呼ばれる偉業を成し遂げた英雄。
だが、その真実は・・・?

神の子。
そんな嘘のような噂がまことしやかに囁かれたヘラクレスだが、自分の家族を殺した罪を背負い、国を追われて、今は流浪の身。

戦いの中の曖昧な記憶の中で血に沈む自分のこども。
果たして、本当に自分が殺してしまったのか。
罪の意識を抱え苦しみつつ仲間と放浪の旅を続けるが、ヘラクレスの心は癒されることはなかった。

傭兵としてギリシャを放浪するヘラクレスは、多額の報酬でトラキア国の反乱平定の依頼を受ける。

弱兵だったトラキア兵を鍛えあげ、トラキアの乱は平定された。
だが、それは大きな陰謀の一端だった。

家族殺しの真実にも関わる陰謀と、ヘラクレスは向き合うのだった・・・・。


筋肉ムキムキの大男がライオンの毛皮をかぶり、棍棒を振り回す。
ザ・人間ヘラクレス。
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最初、このヘラクレスを見た瞬間は、おいおいと思ってしまう。

ただのマッチョなオッサンじゃん!

ところがどっこい、この人間ヘラクレスが、最後には本当の英雄ヘラクレスに見えてしまうのがこの作品の凄いところ。


あまりの強さによって 「あいつは人間か?」 と言われたヘラクレス。
噂に尾ひれが付き、背びれが付き、「神の子ではないか?」と言われだす。
そして、その伝説によって相手が萎縮するならしめたものと、わざと自分たちでも神の子・ヘラクレスの噂を利用するうちに、噂はひとり歩きを始めていく。

だが、その実体は、ひとりの家族を失った男。

そんなヘラクレスが自分の正義と信念を貫く戦いを続ける中、本当の、本物の英雄へと変わっていく。

最後の戦いを見終わった後には、最初に鼻で笑ってしまったヘラクレスが、半神・ヘラクレスに見える。


ヘラクレスの旅の仲間が、また格好良い。
投げナイフの達人、預言者であり槍の名手、両手斧の野生児、弓使いの女戦士。
そして、戦いはからっきしだけれど弁の立つ甥。

それぞれに違った魅力が、物語の中で次々に弾ける。


正直、あまり期待しないで観はじめたのですが、グイグイと画面に引き込まれました。

ロード・オブ・ザ・リングにも通じる完成度の高いアクションアドベンチャーであり、300やトロイにも通じる迫力のある戦争シーンも圧巻。

単純明快でありながら、爽快感と感動がある。

思わぬ名作。


最終評価 A



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January 25, 2016

マッドマックス2

マッドマックス2(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [DVD]
メル・ギブソン
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015-06-03


1981年・アメリカ映画

メル・ギブソンの出世作マッドマックスの第2作。
前作の設定を大きく変え、滅んだ世界のアウトロー感が増し増しになっている。

世界観のイメージは、正に北斗の拳。
世紀末覇者な感じがたまらない。

モヒカンにトゲのついたプロテクター、バイクを乗り回し、ひゃっはーと叫びながら悪行を尽くす悪者たち。
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悪そうでしょ?

で、ひゃっはー達のボスはこんなん↓
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ある? こんなビジュアルww
炎天下でそんなジェイソンみたいな金属マスクしてたら死んじゃうっての。

対するケンシロウ、じゃなかった。荒野をひとり旅するメル・ギブソン演じるマックス。
マックスは正義の人ではないけれど、荒廃した世界の中で自由を持つ人。

比較的いい人たちと、ひゃっはーな悪者たちが戦う荒野を訪れてしまったマックスが、ガソリン欲しさにいい人たちに力を貸す。

正直、そんなストーリーは、あって無いようなもの。

とにかく、アクション。
荒野を爆走するタンクローリー、そしてタンクローリーの体当たりで吹き飛んでいく敵たち。
ヒロインっぽく出てきた女の人さえアッサリ殺してしまう、無茶苦茶するアクションの迫力がすごい。


前作と設定が違うと書いたけど、原題はマッドマックス2ではなくロードウォーリアー。

前作と同じなのはメル・ギブソン演じるマックスという主人公の名前だけ。
元々は別にマッドマックス2ではないのかも?

前作よりも数段上の完成度。
それは、前作にあった中途半端なドラマが無くなって、アクションに突き抜けた結果。


映画が自由だった古き良き時代の作品。

ストーリーの単純さとオチの弱さは御愛嬌。
一方でCGが無かった時代の、良い意味で実写の荒さと迫力のある映像は、今観ても色褪せない力がある。

とにかく過剰なまでにバイオレンスな敵たちが、印象的。


最終評価 A




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January 24, 2016

劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ 



2013年・日本映画

2009年発売のPSPのアドベンチャーゲーム「STEINS;GATE (シュタインズ・ゲート)は、「クリアした後に、記憶を消してもう一度やりたい。」と言われるほどの最高のゲーム評価を得た。

そして、2011年にアニメ化。
そのアニメもまた、高い評価を得た。

そのアニメの後日談。


秋葉原の片隅にある未来ガジェット研究所。
中二病を引きずったまま大学生になってしまった岡部倫太郎(自称・世紀のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶魔真)が設立した、弱小発明サークル。

サークル仲間(ラボメン)の橋田至(ダル)や幼馴染でもある椎名まゆりと、愚にもつかない発明をするなか、時間を遡って送信することが出来るDメールを手にしてしまう。

実験と称して何度かの過去改変をしてしまった岡部は、自分が過去を改変した後も改変前の記憶を持ち越すことが出来るリーディングシュタイナーという特殊能力を持つことに気付く。

リーディングシュタイナーで様々な形の世界を歩む岡部は、自分たちの願いの先にある絶望的な未来にぶつかってしまう。

それは、まゆりの死。

何とかまゆりの死を回避しようと、何度も何度も過去改変をする岡部。
だが、過去改変を繰り返せば繰り返すほど、それが避けられない運命だと思い知らされるばかりだった・・・・。

(上記は、STEINS;GATEのあらすじ)


仲間が死なない未来を手にした岡部だが、何度も異なる世界線を超え続けた副作用に苦しむことになる。

やっと辿り着いたシュタインズゲート世界線を、岡部は無意識下で「自分の世界」として認識できずにいたのだ。
岡部と想いを通わせた天才科学者・牧瀬紅莉栖の目の前で、岡部はその存在を消す。

誰の記憶にも残らず、痕跡もない。

岡部のいなくなった世界に違和感を感じる紅莉栖は、未来から岡部を救うためにやってきた鈴羽の言葉によって岡部の存在を思い出す。

そして、紅莉栖は、岡部の消えた日の前日へと向かうのだった・・・。



TVシリーズだけでも完成度の高かったシュタインズゲートの後日談なんて・・・と、思っていましたが、この負荷領域のデジャヴで物語は完結すると言っていい。

総集編的な部分はなく、完全続編なので、TVシリーズを観ていない人には何がなんだか分からない。
でも、それで良いと思う。

正直、この劇場版だけ先に観る人のこととか、考える必要がない。

いいから黙って、TV版から観て欲しい。


主役は、TVシリーズで岡部に救われた紅莉栖。

紅莉栖は岡部のいなくなった世界で、今まで岡部がひとりで背負ってきた「世界線を越える」という恐怖と圧力、そして、無力感の重さを知る。

科学者として世界改変を否定する倫理観と、岡部に逢いたい想いに引き裂かれる紅莉栖。


どうしようもない袋小路を突破して辿り着くラストに、感動。

紅莉栖のツンデレ、最高。


どうにもこうにもお互いに素直じゃない岡部と紅莉栖が、その実は両想いで、お互いの為に自分を犠牲にしてまでも相手のために生きる。
その2人が、ギリギリの時に見せる本音がたまらん。


最高の完結でした。


最終評価 A+


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January 08, 2016

傷物語 I 鉄血篇

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2016年・日本映画

桜が舞う三月二十五日、終業式の日の午後
私立直江津高校に通う高校二年生・阿良々木暦は
偶然に学校一の優等生・羽川翼と知り合う。
彼女の口から飛び出したのは
「金髪の吸血鬼」の噂だった。

「友達を作ると、人間強度が下がるから」と
学校で深い人間関係を築かないようにしているものの
気さくな翼のことを好ましく思う暦。

その夜、暦は噂の吸血鬼と遭遇する。
“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。
四肢を切断され、周囲に血を撒き散らしながら助けを請う彼女を
彼は衝動的に助けてしまう。

その結果、自分が人間をやめることになるとは思わずに・・・。

ようこそ。夜の世界へー

阿良々木暦の地獄の春休みは、こうして幕を開ける。



初日初回にて観てきました。
待望の「傷物語・鉄血篇」。

内容的には、もう8年も前に発刊された原作があるので、ストーリーのネタバレとかは、もうしてもしなくてもってトコでしょう。

今回、一冊の小説「傷物語」を三部作にするとは言っても、1作の時間は1時間強。
3部作で3時間というのは、まぁ、アニメシリーズの化物語が上下巻で12話だと思えば、内容的濃さは同じくらいでしょうか。

で、気になる内容はと言えば、過剰演出も、語り口も、いつもの物語シリーズです。

ただ、クオリティは保証モン。
完全に劇場版クオリティでした。

少しだけ幼い印象の羽川翼は、死ぬほど可愛く
少しだけやさぐれている阿良々木暦は、信じられないほど衝動的で
少しだけ饒舌な忍野メメは、笑ってしまうほど格好良く

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは、血が凍るほど美しい。

んー、流石。
ファン納得の作りです。

まぁ、演出過剰はいつものこととは言え、劇場スケールの過剰っぷりですから、ツッコミどころは満載。
でも、今更このシリーズにツッコミとかする人の方が野暮なんです。

やーい、野暮天。


ふーんだ。
良いんですよ。どうせ物語シリーズファンしか観ないんだから。

ファンが喜ぶ作品で、何が悪い。


次の熱血篇は、2016年夏。

楽しみです。


最終評価 A




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January 04, 2016

劇場版マクロスフロンティア サヨナラノツバサ



2009年・日本映画
劇場版マクロスフロンティアの後編。


巨大宇宙移民船団マクロスフロンティアを襲った地球外生物バジェラ。

シェリルと同じ舞台に立ち、フロンティアを救った歌姫としてスターダムを駆け上っていたランカは、脳が無いはずのバジェラの感情を感じていた。

シェリルとランカは、歌の振動によってバジェラと交信出来るウィルスを身体に宿す。
その能力を使ってバジェラを支配する計画が、もう1つの移民船団ギャラクシーで秘密裏に進められていた。

シェリルの活動の裏で蠢いていたギャラクシーの工作員たちが動き出す・・・


この後半からは完全にテレビ版を離れる。
テレビ版の後半の展開は、あまりにも共感できないワケわからない超展開で、ホントに好きじゃなかったので、この作り直しは個人的に大歓迎。

劇場版の映像のクオリティは、これでもかと言うほど高いし。
作り直し、バンザイ。

まぁ、劇場版も劇場版で、かなりの超展開。
正直、途中から何してんだか分からなくなりそうになる。

それでも、劇場版のネジの飛び具合は、中途半端じゃなく、本当にぶっ飛んでるのが良い。
正直ムチャクチャだけど、このぶっ飛びっぷりは好き。


後半のノリは突き抜けてる。

歌の通り、「のってっけーーーー!」って感じ。

ここまでやってくれるなら、前編のイツワリノウタヒメのタルさは大目に見るよ!


ただ、物語が全く進まないシェリルとランカのPVみたいなシーンが冒頭で続くのはどうかと思った。

そして、最終戦でコントみたいなの差し込むのやめれ。


最終評価 A


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January 03, 2016

劇場版マクロスフロンティア イツワリノウタヒメ



2009年・日本映画

ガンダムと方向性が違うロボットアニメとして、長く愛されているアニメシリーズ・マクロス。

飛行機、人型、人型と飛行機の中間形(ガウォーク)と3段変形するヴァルキリーが画面狭しと飛び回る戦闘シーン。
その戦闘に歌を混ぜ合わせた疾走感のある独特の戦闘表現は、マクロスの伝統芸。

そして、三角関係の人間ドラマもマクロスの定番。


巨大人類ゼントラーディとの戦争を経験した人類は、滅亡の危機を覚えた。
種を残すために人類は地球を離れ、遥かなるフロンティアを目指す移民船団を複数派遣する。

その移民船団のひとつ、マクロスフロンティア。
大人気歌手シェリル・ノームのコンサートの日、マクロスフロンティアは突如現れた巨大生命体バジェラの襲撃を受ける。

シェリルのコンサート演出に参加していた早乙女アルトは、爆発に巻き込まれたシェリルを助けることとなる。
バジェラに街を破壊される中、パイロットが殺されたヴァルキリーに乗り込んだアルトは、バジェラとの戦闘を経験する。

その時に出会った、歌姫シェリル、パイロット希望のアルト、シェリルに憧れる少女ランカ・リー。
バジェラとの戦争に突入したマクロスフロンティアの運命が、3人の若者の運命と絡み合う。


テレビ版の単純な総集編ではなく、あくまでテレビ版をベースに新たに生み出された、アナザーストーリーとなる劇場版。

「シェリルが敵側のスパイではないか。」というサスペンスを中心に全面的に作り直され、ストーリーも組み直されている。


しかし、大人気芸能人であるシェリルが、一般人であるアルトにやたら接近してくるってのは、どうなんだ。
こうして展開を早められるとシェリルの行動は、違和感がスゲェな。
最初から恋愛要素丸出しだし。

流石に疑うだろ。

そしてランカ。
突然に街中で歌い出すシーンは、相変わらず無理がある。
そして、その歌声に惚れ込んだプロデューサーに口説かれてデビューして、イロモノ扱いってどうなんだ。


などなどのツッコミはあるけど、これはマクロス・フロンティア。
その辺のキャラクターの違和感ある行動や、ストーリーの御都合は、勢いでスルーが吉。

だってキャラモノだもの。


この作品の肝は、マクロスらしい戦闘シーンの格好よさにある。
いっそ映画と言うよりは、ミュージックビデオとして観た方が良いんじゃないかとさえ思う。

映像の綺麗さと格好よさを楽しんでおきましょうよ。と、いう話。

まぁ、その戦闘シーンも格好よさ重視すぎて、勢いだけって感じもするけどね。


最終評価 B


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January 02, 2016

ブレードランナー



1982年・アメリカ映画
リドリー・スコット監督
ハリソン・フォード主演

2019年
地球の環境は極めて悪化し、宇宙への移住が始まった。
遺伝子工学により生み出された人造人間・レプリカントたちは、人類の奴隷として過酷な火星の開拓を担っていた。

人間社会に紛れるレプリカントを見分ける方法は、記憶と感情。
過去の記憶を持たないレプリカントは、感情移入の能力が欠如しているのだ。

だが、数年経験を積むことによって、レプリカントも感情を学習し、手に入れる事が出来る。

そして、ある時、レプリカントは反乱を起こした。

人間と見分けのつかないレプリカントを処刑する専門の捜査官ブレードランナー。
ほとんど人間と変わらないレプリカントを殺す仕事に疑問を抱き、ブレードランナーを引退していたデッカード(ハリソン・フォード)は、かつての上司に呼び出しを受ける。

火星から逃げ出した6体の最新型レプリカントを追って欲しい。

半ば強制的な命令を受け、デッカードはレプリカントを追う捜査を始める・・・


SF映画の傑作。
ありとあらゆるジャンルで多大な影響を与えた作品。

2016年正月。
2019年て、あと2年かぁ。
ブレードランナーが作られた頃には未来だった現代と思うと、なんともいえないムズ痒さを感じる。


大気汚染の進んだ世界、空飛ぶ自動車と人造人間。
流石にここまでの世界にはならなそうだけど、中国の大気汚染とか見てると当たってるトコもある。
一方で、携帯的な通信デバイスが出てこないところに、未来が過去の予想もつかない形に進化していることを知る。


人間より優れた知能と身体能力をもちながら、たった4年しか生きられないレプリカントたち。
レプリカントたちは、自分たちはなぜ生まれ、いつまで生きるのかの答えを求める。

一方人間は、自分たちと同じ姿形をしたレプリカントを奴隷として扱い、歯向かえば殺す。
デッカードは、レプリカントを追い、殺しながら、その自分の行動に疑問を抱く。

レプリカントとの戦いの中、デッカードはレプリカントが求めるモノを知る。

誰の上にも等しく生の終わりが訪れるのは人間もレプリカントも同じと悟った時、デッカードの中から人間とレプリカントを分ける垣根が消え去る。

大事なのは、いかに生きるか。

それだけなのだと。


1982年の作品なので、古さはある。
未来予想に足りない部分もある。
でも、何度観ても、いつ観ても、良い映画は良い。


最終評価 A+


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