2017年に観た映画

August 20, 2017

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza



2015年・日本映画

遂に霧の全艦隊を率いる超戦艦・ムサシは、霧の提督・千早翔像とともに人類に最後通告を行う。

全面降伏しなければ、人類は霧の管理下に置く。

ムサシの暴走を止めるために群像とイオナたちは、ムサシのいる北極海を目指そうとするが、その前にヒエイ率いる新東洋方面艦隊(生徒会)が立ちはだかる・・・。


劇場版アルペジオの後編。
前作のDCと違って、後編は完全新作。

遂に出てきた群像の父・翔像。
そして、謎に包まれていた霧の艦隊の行動指針たるアドミラルコードの代弁者・超戦艦・ムサシ。

なぜイオナは群像のもとに来たのか。
なぜ霧の艦隊を裏切ったのか。
それらの謎にも一気に迫ります。

劇場版になって話が急展開、というか、超即まとめに入る。


そしてお笑い要員 新たな敵として現れる新東洋方面艦隊(生徒会)との対決で、敵も味方もひっくるめて今までのメンバー総動員で戦うとか。

今までの戦いで艦艇を失っていた仲間たちが「どっからともなくナノマテリアルをかき集めてきて」復活して仲間として戦ってくれたりとか。

今までの最大の敵だったコンゴウさんが、即デレたりとか。

海底に沈められていたもう1艘の超戦艦・ヤマトを取り込んでイオナが潜水艦から超戦艦にトランスフォームしたりとか。

超を5個くらい重ねたくなる位のハイパー御都合展開で、これでもかと物語を終結まで持ってく。


もはや、御都合というのがこの作品のテイストなんだと言わんばかりの剛腕っぷりに、いらだつと言うより笑えてくる。

てか、テイストなんですよね?

てか、もう戦艦とかの形をとる意味さえも良く分かんないしね!


まぁ、ノリとノリとテンションだけでまとめられた感がありますが、テレビシリーズの中途半端な終わりよりは良いかも。


最終評価 B

know_the_base at 13:37|PermalinkComments(0)

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC




2015年・日本映画
サンジゲン制作


膨張する人類の前にあらわれた謎の敵・霧の艦隊。
旧式の艦艇の姿を模しながら、その中身は人類の及びもつかない超科学の力を持ち、人類は追い詰められていく。

世界の制海権と制空権そして通信を奪われた人類に残された希望は、霧を裏切った1艘の巡行潜水艦イ号401(イオナ)。

イオナがなぜ霧を裏切ったのかは分からない。
分かるのはイ号は士官学校で学ぶ千早群像を乗せ、霧の艦隊と戦うということだけ。

霧の艦隊たちは、メンタルモデルと称して人間の姿を模し、自分達にない人間の思考パターンを読み取ろうとする。

大戦艦ヒュウガ、巡洋艦タカオ、大戦艦キリシマとハルナ、そして、東洋方面艦隊の旗艦・大戦艦コンゴウ。
メンタルモデルたちは、千早群像とイオナにぶつかり、撃破され、驚き、感化されていく。

群像とイオナは、人類が霧と戦うための振動弾頭を持ってアメリカを目指す・・・。



この劇場版アルペジオDCは、前半丸々が放送済みアニメを切り貼りした総集編。

しかも、総集編の出来がかなり悪い。
初見の人には何が何だかわからず、アニメを見た人には必要ない典型総集編。
かなり雑にザックリまとめてるため、アニメの良さが伝わらない。


前半がタルいため、せっかくの新作後半に入った時に気持ちの切り替えが上手くいかないのが残念。

後半は、サービスシーンと、サービスシーンと、続編に出てくる敵さん達の自己紹介とラスボス紹介。

新キャラ・生徒会長(笑)のヒエイとの戦闘は、まぁまぁ見どころがあるけど、イオナ対火力に勝る敵艦隊パターンはちょっと限界。

「またこれかー。」となってしまう。

霧の皆様は、なんで複数大火力で何回もやられてしまうのか。
イオナが一番追い詰められたのは同型の姉妹艦2艘に追われた時って、どうなの。


劇場でコレを見せられた人たちは、単に「続編はよ!」としか思わなかったんだろうな。

その「続編はよ!」は、製作サイドの思うつぼ。

最終評価 B−




真面目な話。
劇場版後編を作るための資金集めとして前編は必要悪だったんだろな。
手元にあるありものを切り貼りして一本作って、そこで資金を集めて後編に回す。

製作者だって霞喰って生きてるわけじゃねぇと言う話。

ま、観る側には関係ないんだけどね。


know_the_base at 10:08|PermalinkComments(0)

August 18, 2017

打ち上げ花火 下から見るか? 横から見るか?

IMG_4475

2017年
日本映画

監督・新房昭之
アニメーション制作・シャフト

岩井俊二の名作を、アニメーションでリメイク。


海辺の町の中学。

夏休みの登校日。
夜には花火大会がある少し浮ついた気分が、教室を包む。

典道は、同級生のなずなの横顔に見惚れているところを親友の祐介に見つかってしまう。

「なずなを花火大会に誘うのか?」

少しなずなに気のある風の祐介が典道に尋ねる。
「そんなワケない。」と答えながら、典道の心はザワつく。

登校日の後、プール掃除に向かう典道と祐介。

そこには、水着に着替えたなずなの姿があった。

「競争しよ。で、私が勝ったらなんでも言うこときいてよ。」

その時から、繰り返す典道となずなの夏の日が始まる。



女の子をアニメーションでどこまで可愛く描けるか。

その事だけに、ただただ真っ直ぐに向かってる作品。
どの角度が、どの表情が、どんな仕草が、どうしたら女の子は可愛いのか。

それを突き詰め、突き詰め、突き詰めたらこうなりました。


母親の再婚に反発し、家を出ようとする女子中学生。
その思い付きに振り回される男子中学生。

中学生くらいの男女は、女子の心の成長が圧倒的に早くて、男子は圧倒的に幼くて、何もかもが足りない。

でも、なずなだって本気で駆け落ちが出来るなんて思ってはいない。
ただ、親に流されるままに学校を去る事が許せない。

男子は、何もかもが足りなくたって、好きな女の子を何とかしてあげたい。
そんな、中学生なりの一生懸命に甘酸っぱい気持ちになる。


まぁ、なぜ時を巻き戻せるのか、とか。
この後2人はどうなったのか、とか。

そんな色々はあるけど。

作品の主眼はそこじゃない。


ただただ可愛い女の子が目の前にいて、その子のために頑張る男子がいる。

その甘酸っぱさを愛でる作品なのだから。


映像としては、とにかく美術が美しい。
もちろん、海辺の公立中学なのにこの建物何なのよとか、ツッコミたくなる部分はありつつですが。

実写でやってしまったら嘘っぽくなってしまうファンタジーな世界観を表現するのに、アニメーションは当然ながら相性が良い。

そして、動揺で震える目や、平たい打ち上げ花火など、表現としても「アニメーションだから出来る」という表現にこだわっているのが伝わってくる。

まぁ、原作が既に名作ですしね。
リメイクするからには、リメイクする理由が必要。


制作がシャフトで、監督が新房昭之で、キャラデザが大塚さんで、音楽が神前さん。

もう物語シリーズやん。

と言いたくなる布陣で、実際、なずなは中学時代の戦場ヶ原さんにしか見えません。

でも、それが観たくて映画館に行ったんだから、それで良い。


万人ウケとかぶっちぎって「自分はこんな女の子が可愛いとおもいます!」と叫べる製作者がスゲー。

僕も可愛いと思います!

万人ウケ?
ナニソレ、美味しいの?



最終評価 A−




know_the_base at 11:16|PermalinkComments(0)

June 24, 2017

心が叫びたがってるんだ。

心が叫びたがってるんだ。 [Blu-ray]
水瀬いのり
アニプレックス
2016-03-30


2015年・日本映画
「あの日見た花の名前を、僕たちはまだ知らない。」の製作スタッフが再集結した、青春群像劇。


おしゃべり好きの少女・成瀬順は、綺麗なドレスを着て踊るお城の舞踏会に憧れる。
小学校の帰り道、憧れが詰まった山の上のお城(ラブホテル)から父と知らない女性が出てくるのを目撃する。

お城から出てきた父を白馬の王子と信じ、順は自分が見たものの意味も分からないままに、母にその事実を告げてしまった。

その結果、両親は離婚し、父は家を出て行った。
別れ際、必死で父を引き留めようとする順に父は言った。

「全部、おまえのせいじゃないか。」

ショックを受けて自分を責める順の目の前に、小さな卵の王子が現れる。
そして、卵の王子は「おしゃべりによる災厄」を避けるため順のおしゃべりを封印したのだった。


高校2年生になった順。
順はあの日から、言葉を発すると腹痛を起こしてしまう体質を抱えていた。
携帯のメールでしか他人と会話できず、町内でもクラスでも変な子扱い。

ある日、担任の音楽教師が高校主催の地域ふれあい交流祭の実行委員に、坂上拓実、田崎大樹、仁藤菜月、そして順を指名する。

高校生活をやる気なく過ごしていた坂上拓実。
甲子園を目指す野球部のエースだったのに肘を壊してしまった田崎大樹。
優等生の仁藤菜月。
そして、話せない成瀬順。

青春チョイスと揶揄される4人。
拓実と順は反発し、田崎はそもそも参加の意思もない。
当然、出し物もまとまらない。

拓実と関わる中で「歌なら腹痛を起こさない。」と知った順は、自分の本当に伝えたい言葉を歌にのせるミュージカルを出し物にしたいと考えだすのだった・・・。



大ヒットした「ここさけ」をやっと観ました。

誰もが心の中に抱えて言葉にしない、出来ない「本当に伝えたいこと」。

言葉に出来ない理由は、自分の殻。
相手を傷つけないため、自分を守るため、自分が勝手に作り上げた殻の中で、感情だけがグチャグチャになって、言葉にならなくなる。

そんなグチャグチャになって普通には言えない言葉も、歌にすれば吐き出せる。
歌にすれば、相手に届く。

拓実に恋をして、一生懸命に頑張る順が周囲を巻き込んでいく。
その中でそれぞれが少しずつ変わり、相手を認めていく。


大筋はとても好きなストーリーでした。


が、どうにもメインストーリーの周辺が気になってしまった。

まず順の父親。
小学生の娘が下校中に寄れる距離感のラブホで浮気すんなよ。
そんで、結果離婚ってなった時、娘に「おまえのせいだ。」とか、どんなよ。


そして、普通の高校生たちが1ヵ月ちょいでオリジナル台本のミュージカルを作って発表て。
台本、歌、振り付け、衣装、劇としての演劇、セット、照明、他にもミュージカルには要素が多い。
普通に既成の劇でも1ヵ月で形にするのは難しい。

それを、人数もそう多くないひとクラスでオリジナル台本・・・
しかも、途中でラストを変えたいとか言い出したり、本番で配役や手順を変えたりとか・・・

ぬーん。
一応、演劇をかじったことのある人間だと、どうにも嘘っぽさが先に来てしまってダメでした。

それに変な子扱いだった順が書いた台本で、本人主役で、本番直前に逃げ出しても受け入れてくれるクラスメイト・・・。

ぬーん。

無理がある。
無理があるなぁ。


最終評価 B




know_the_base at 23:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 01, 2017

進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド(実写版・後篇)



2015年・日本映画

100年以上ぶりに現れた超大型巨人に多くの人間が捕食され、生き残ったエレン(三浦春馬)は調査兵団の一員として外壁修復作戦を決行。しかし巨人に襲われてしまい、アルミン(本郷奏多)をかばったエレンは巨人に飲み込まれてしまう。その直後、黒髪の巨人が出現し、ほかの巨人たちを攻撃するという謎の行動を見せる。人類の存続を懸けて彼らは巨人たちと戦い続けるが……。
(yahoo映画より)

前篇から連続での後篇。
前篇はクソ映画でしたが、最後まで観ないのはポリシーに反する。

で、最後まで観てみた感想。

原作が最初に振った内容「超大型巨人」「エレンが巨人化する理由」「壁」この3つの謎に、この前後篇の中で何とか答えを出す為にあるストーリーなのは分かった。

コレが原作とは完全に別モノの設定借りただけの作品なのも分かってる。

まぁ、なんとかこの前後篇だけで「ひとつの映画作品」にするには、こんな形になるしかなかったんだろうな。
頑張ったな。
頑張りました。

で、何のために?

何のために頑張った?

そんな頑張らなくちゃいけない内容で、原作が木っ端みじんになるくらいなら、頑張らない方が正解じゃね?


最終評価 C+


know_the_base at 01:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 31, 2017

進撃の巨人 (実写版・前篇)



2015年・日本映画


100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。
yahoo映画 あらすじより


酷評を伝え聞いてはいたので、アカンのだろうなぁ・・・とは思いつつ、怖いもの見たさで見てしまいました。
そして酷評に納得する出来でした。


まず実写用のオリジナルストーリーが不出来。
これが特にひどい。
人類の存亡をかけた戦いに対して、作戦立案・実地での行動、その他色々があまりにも雑。
何より、自分が命を賭けて戦いに赴くっていう背景や決心、そういったものをないがしろにしすぎ。

オリジナルの登場人物たちの行動が不可解すぎ。
リヴァイ兵長の代わりに出てきたシキシマなる超戦士が、特にアタマおかしい。
他の兵士が喰われまくり、死にまくりの中で悠々と高台からエレンがどう戦うかを眺めてるだけ。とかね。

他にも周囲も自分も死に瀕したとは思えない行動をとる人ばっかり。
周囲は人死にまくりの阿鼻叫喚の中、特に仲良くなかったキャラひとりの為に新兵たちが団結するとか、ありますかねぇ。

原作の細かいけど大事な設定が、諸々ダメになる演出の数々。
なぜ原作では車でなく馬を使っているのか、分かってないのだろうか。
そりゃあガソリンなんて手に入る世界なら良かったよねぇ。

あまりにもCGだと分かりやすい、特殊効果の数々。
そりゃあ、仕方ない部分もあるけどさ、もうちょっと何とかならんの。
2015年制作とは思えん。

他にもダメなトコをあげたらキリがない。

全体的にずっと暗がりで何してるか分かりにくい。とか。

格好よさが伝わらない立体機動。とか(←コレ、進撃の巨人の見せ場じゃねーのか。)


結局、監督はこの作品で何を表現したかったのか。

壮大なコスプレ大会の域を出ない。
何より、原作へのリスペクトを感じない。


監督・樋口真二
これはもう駄作フラグ。


最終評価 C+

know_the_base at 22:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 12, 2017

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険

IMG_3860

2017年 日本映画

10万年前の南極に出発!
どんなに寒くても僕らの勇気は凍らない。


南極から流れてきた大氷山で、のび太が見つけた不思議なリング。
どうやら10万年前から氷づけにされているようだ。

「10万年前の南極に行って、落とし主を探し出そう!」

ぶ厚い氷の下には、大いなる謎が眠っていた。
地球の危機を救う、勇気と友情の大冒険がいま始まる!
(パンフレットより)


娘のリクエストで観に行きました。春休み映画のドラえもん。

いつもの仲間たちと、ドラえもんが出すヒミツ道具の数々。
劇場版で定番の「のび太が示す主人公らしい勇気」や「頼りになるジャイアン」も完全装備。

ドラえもん映画が観たいと思ったら観たら良い。
安全安心の映画ドラえもんでした。


パンフレットに乗っていた劇場版ドラえもん一覧表を見ていたら、ドラえもんたちの声が変わってもう10年になることを知りました。

10年経っちゃったってことは、もう高校生くらいは今の声のドラえもんしか知らないってことかな?
もう、新しい声がどうのってのはネタにもならんな。


そんな声優さんたちの中、作中に出てくるブリザーガという星を凍らせてしまう巨神兵の氷版の声に平原綾香さんの名前が・・・。

IMG_3861

作中では「グゴゴゴゴゴ・・・」とか言ってた記憶しかないんだが。
なぜ?

IMG_3862

こんな感じの定番便乗声優でも特に扱いなし。

なぜ?


最終評価 B



know_the_base at 17:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 11, 2017

劇場版 ソードアート・オンライン オーディナルスケール(4DX)

IMG_3852

2017年 日本映画

ソードアート・オンラインシリーズの完全新作。


VR(仮想現実)からAR(拡張現実)へ。

仮想現実のゲーム世界にプレイヤーを捕らえ、多くの命を奪ったソードアート・オンライン(SAO)事件から2年。
SAOサバイバーと呼ばれるキリトたちも、進路の選択を迫られる時期になっていた。

SAOのシステムを悪用したアルフヘイム(ALO)から恋人であるアスナを救いだし、SAO事件を引きずった殺人者によるガンゲイル・オンライン(GGO)での事件を解決に導いた仮想世界最強の黒の剣士こと桐ケ谷和人も、そのひとりだった。

そんな頃、ひとつの革新的ハードウェア・オーグマーの出現が、ゲーム環境を大きく変えようとしていた。

現実を離れ、フルダイブしなくてはならなかったVR・仮想現実世界から、現実世界にAR・拡張現実がアクセスしてくる。
そのシステムが、オーグマー。

ゲームのみならず、フィットネスやショッピング。
生活のありとあらゆるものをリンクさせるAR技術に、人々は夢中になっていく。

オーグマーによって提供されたARゲーム・オーディナルスケールは、空前の大ブームとなって広がっていくのだった。


あんなこといいな。
できたらいいな。

ゲーマーにとって、その最たる技術VRとAR。
その「いいな。」を最大限に設定に生かした作品ソードアート・オンラインの完全新作です。

正直に申し上げまして、設定はガバガバ、御都合モリモリ。
これ以前の物語を知らない人には、ほぼ分からないであろう世界観。

でも、ソードアート・オンラインのファンだったら涙が出るほど面白い。
そんな作品。 

まぁ、でもソードアート・オンラインのファンじゃない人間が観る作品じゃないから、大正解です。

4DX超絶推奨。


現在公開中の映画だし、ネタバレなしにストーリーを語るのは難しいので基本的に割愛。

と、言うか、ストーリー自体は、着々と時間を重ねて進んでいくキリトとアスナの関係性が中心で、あとはファンが喜ぶ基本を押さえてる感じの起承転結なので問題なし。

最初に書いたとおり、ツッコミどころは満載。
どうやってオーグマーが感覚機能にアクセスしてんのかとか、記憶のスキャンやらサーチやらってどうかんがえてもダメだろとか。
もう、ツッコミどころを言いだしたらキリがないほどにある。

それに御都合も満載。
ユイちゃんの能力が果てしないです。
ネット世界の問題はユイちゃんに頼めば全て解決するんじゃないかってくらいの万能性能。
一体、ユイちゃんのサーバーはどこなのか。どんだけのスペックなんだよ。

でも、良いのです。

そういう諸々は置いておいて、ソードアート・オンラインファンが震えるくらいに楽しめる作品なので、これが大正義なのです。

「劇場版」と名打って、ファンが、ファンでさえガッカリした作品がこの世にどれくらいあるか。
それを思ったら「ファンが喜ぶ」劇場版は、大正義なのです。

今まで出てきた多くのキャラクターたちがその魅力を発揮し、繋がっていく。
キリトはやっぱり最強の剣士だし、その無敵感こそがソードアート・オンラインの醍醐味。

魅せるべきソードアート・オンラインの魅力がいかんなく発揮された作品でした。


最後に特筆すべきは、4DXで体感するキリト達のアクションシーンの凄さよ。

普通の実写作品じゃないアニメ作品と4DX効果の親和性の高さがやべぇ。

4DXは正直高いですが、絶賛推奨中です。
3D映画よりも4DX。

映画館で、ぜひ。


最終評価 A+





以下、多少ネタバレ。

今回、僕は悪の親玉側に非常に共感を持ってしまい、そっちでかなり泣けました。

遠因とはいえ、娘を自分のせいで失ってしまった父親。
そりゃあ、狂ってしまうよ。

あと、ラストの主人公たちが追い詰められた時に仲間たちが集まって逆転する展開は、ベタだけど最高に好き。
あのカタルシス、たまんない。

本気になったアスナがマザーズロザリオを繰り出す時に、サッとユウキの姿が重なるとか、ほんと好き。

僕のツボを押さえまくった演出の数々、ありがとうございました。


know_the_base at 16:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 07, 2017

言の葉の庭




2013年・日本映画
新海誠監督作品。

「君の名は。」でその名を知らしめた新海誠監督の作品。


靴職人を目指す高校一年生のタカオは、雨の降った午前に満員電車に乗ることを嫌い、近くの日本庭園にある東屋で靴のスケッチをする。

そこに、同じく雨宿りをするスーツを着た大人の女性。

朝早くからビールを飲み、つまみにはチョコレート。

同じように雨の日の午前中を同じ場所で過ごす2人は、少しずつ言葉を交わし、少しずつ距離を縮めていく。
タカオは学校の誰にも打ち明けたことのない、靴職人の夢を女性に話すようになる。

いつしかタカオは、雨の朝を待ちわびるようになっていく。


まず驚かされるのが、映像美。
果たしてこれはアニメなのかと目を疑うほど精緻に書き込まれた風景。
それだけでもう、世界に惹きこまれる。

本物よりも美しい、薄く煙る雨の日本庭園。
これは、もうアニメーションではなく芸術の域。


物語自体の中身については、良くも悪くもファンタジー。

高校一年生男子と大人の女性が、知り合い、惹かれ合い、そんな癒し・癒されるような関係になるかよ・・・と言う、まぁ、なんと言うか、高校生男子の妄想と言いますか・・・。

半笑うような、苦笑うような・・・。

相手女性の正体が分かってからの展開は「そんなベタな!」と言ってしまうレベルではあるものの、素直な展開なので嫌味さが無くて良いです。

男の子の妄想を煮込んで煮込んで、煮詰めて昇華したら出来ました。という作品。

でも、ここまで赤裸々に自分の妄想を映像にして、世界に晒すって、すげぇよね。


最終評価 B+





know_the_base at 22:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 07, 2017

傷物語掘[箏貶

IMG_3583


2017.01.06 日本映画

鉄血篇」「熱血篇」に続く、傷物語3部作の最終章。


3人のヴァンパイアハンターに四肢を奪われ、瀕死となった伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを救ってしまった阿良々木暦は、その伝説の吸血鬼の眷属となった。

奪われた手足をキスショットに返せば、人間に戻れる。
その約束を信じ、3人のヴァンパイアハンターと戦い、手足を取り戻した暦。

完全体に戻ったキスショットとたわいなく笑いあい、心が通じたように感じたのもつかの間。
キスショットの「食事風景」を目の当たりにして、暦は自分が何をしてしまったのかを悟るのだった。

キスショットは、吸血鬼なのだ。

人間を喰らう吸血鬼。

自分が救ったキスショットが人を殺し、喰った。
自分のせいで人が死んだ。

その現実が、暦の精神を蝕んでいく・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の「冷血篇」、中身はかなりシンプル。

体育倉庫で女子高生の胸に触りたい男子高校生って話と、究極の不死力を持った存在同士のケンカとはこんな感じになりますって話の2本立て。

劇場版なので当然ですが、映像美がとにかく圧巻。
実写取り込みから、デフォルメまで、ありとあらゆる映像技法を惜しみなく使い、究極にくだらなくて、それでいて悲しい物語を描いています。

この傷物語の間、制作陣の愛を一身に受けた羽川の可愛さキレッキレぶりは半端ない。
男子高校生の、と言うか、人間の男性としての暦の願いを受け入れる覚悟のキメっぷりは、流石の全盛期。
暦をして「聖母」と言わしめてしまうのも分かる。

この時期の羽川を全盛期と言えばそうなのかも知れないけど、ある意味で単に人間らしい感覚と隔絶しちゃってると言えなくもない。

単に誰とも関わらずに生きて、無垢のままなだけ。

ただ、この時にここまでしてしまった男女関係が成就せず、しかも他の女に取られてしまうなんてね。
羽川でなくともブラック人格が出て来てしまうだろうよ。


そして、傷物語の主役であるキスショットもまた、幼年・少女・思春期・成熟期の女性の状態での魅力をいかんなく発揮。
キレッキレに可愛くて美しくて凄惨。

年齢の激しく移り変わる1人の女性を1人で演じきる、坂本真綾の演技力の凄さよ。
2歳程度の年齢差が声だけで分かるって、何よ。
どうなってんだ。

映像で観るキスショットの覚悟と願いは、美しい。


この2人のヒロインの魅力がヤバすぎる。


三部作を通じて、画面の色は赤と黒、そして白。

血と闇と純粋さ。

物語シリーズが進むほどに、ソリッドな部分を失い、ある意味で大人に、ある意味で普通になっていった暦と羽川。

その2人が1番ソリッドだった頃の物語。

皆がちょっとずつ不幸になり、ここに無事完結。


この作品、せめて前後篇の2部作にまとめていたら、もっと評価が上がったのに。
1話が1時間前後と短めの3部作にする必要は無かったんじゃないかなぁ。

まぁ、そうなるとヴァンパイアハンター戦でぶった切る事になったから、3部作は仕方ないのか?


最終評価 A



know_the_base at 20:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)