おと・な・り

March 15, 2010

おと・な・り

おと・な・り


自然写真を撮りたいと思うのに、モデル撮影に時間をとられるカメラマン・野島聡(岡田准一)。
フラワーデザイナーを目指し花屋でバイトをする七緒(麻生久美子)は、フランス留学を控え語学勉強中。

2人は同じ安アパートの壁を挟んで隣同士。 
薄い壁は、互いの音を筒抜けにする。

顔も合わせたこともない。
当然、つき合っている訳じゃない。
言葉を交わす訳じゃない。

見知らぬ他人。

知っているのは、互いの生活音だけ。
帰ってきたドアの音、カギ束の音、コーヒーを轢く音、フランス語、鼻歌。

三十路を越え、夢に向かい続ける困難さにもがく2人。
そして日常もまた、2人に現実を見せようとする。

そんな2人。
ただ互いの生活音が、互いの部屋に響き、互いを癒す。


タイトルの通り「お隣り」と「音鳴り」をかけたラブストーリー。


ま、音にこだわった作品・・・は、良いけどさ・・・。

こんなに隣の音が筒抜けの部屋・・・絶対ヤダ。

岡田准一と麻生久美子だから成立するけど、現実だったら絶対に険悪な関係にしかならんし。
しかも、売れてるカメラマンとフランス留学前のフラワーデザイナーの卵って人が、この部屋? 有り得ない設定のオンパレード。
 そもそも、何を相手の生活音に聞き耳たててんの?って話だし。

あと、主人公の2人は悪くないにしても、作中に出てくる他の人物がキャラ先行で人格破綻してるの多すぎ。

楽屋ウケの設定で、岡田准一 × 麻生久美子の作品が撮ってみたかったダケに感じてしまう。
なんか、ハイセンス気取って「こんなセリフが好きなんでしょ? こんな展開が好きなんでしょ? 」みたいな。

その、いかにもお高くとまった夢物語と練りの甘い脇役達は、観てて非常にイライラする。


前半はそんなトンデモ設定が鼻に付き、完全に地雷を踏んだと思ったんですが・・。


ラストにかけて段々と、そんなトンデモ設定が不思議と気にならなくなってくる。
後半は御都合主義満載の展開なのに、前半のトンデモの反動で気にならない。

そして、「音」にこだわってストーリーの中に散りばめた種を、丁寧に集めていく後半の展開で前半に感じた苛立ちが治まっていく。

だんだん2人の心の動きだけを追うようになってくる。

そして、大人の恋愛らしい押し付けがましくないハッピーエンド。
スタッフロールが流れる中、2人の声だけのエピローグ。

そのラストが凄く幸せで、最後には悪くないラブストーリーに仕上がる。



でも結局、岡田准一と麻生久美子だから成立するんだよなぁ。

ま、前半に感じたよりは観れる作品でした。


最終評価 B

know_the_base at 23:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0)