インド

March 29, 2010

スラムドッグ ミリオネア

スラムドックミリオネア


運じゃなく、運命だった。

2009年のアカデミー賞作品賞受賞作。


難問クイズに解答し続けるコトによって獲得賞金が上がる、人気クイズ番組「クイズ$ミリオネア」。

貧困層の多いインドにおいて「クイズ$ミリオネア」は、貧困にあえぐ現実から脱出する夢として、高い視聴率を誇っている。

ミリオネアに出場したジャマールは、スラム育ちの貧しい青年。

そんなジャマールが、2000万ルピーまであと1問に迫る。
医者や大学教授でさえ1万6000ルピーがせいぜいなのに、スラム育ちの野良犬が1000万ルピー?!

そんなワケはない。 何かインチキがあるはずだ。

1000万ルピーの質問に答えた時、警察は彼を詐欺罪で逮捕した。


なぜ、彼は答えを知っていたのか。

盗聴か? 仲間の合図か?

警察の拷問の中、彼は答える「答えを知っていた。」と。

ならば、なぜ答えを知っていたのか。
彼は番組のビデオに合わせ、答えを知るに至った理由を語りだす。

母を失った時に唱えられていた聖句、兄弟に突き付けられた銃の名。
それは、ひとつ1つが答えを知らないでいられた方が幸福と思える物語。

その答えの1つひとつは、壮絶な貧しさと闘い続けながら1人の少女を思い続けた、彼の人生そのものだった。



いや、久しぶりだ。
こんなにグイグイ惹き込まれ、時間を忘れた作品。

ものすごくエネルギッシュなパワーに溢れてる。


凄惨なまでに厳しいインド・ムンバイのスラムに住む孤児達の貧しさ。
そこから抜け出す夢を見て、別々の道を歩んだ兄弟の道程。
そして、ジャマールが追い続けた純粋なラティカへの愛。

その全てが、彼の運命になる。

「クイズ$ミリオネア」の展開が織り込まれたストーリーの巧みさ、構成の良さ、そしてインドの現実とエネルギー。

その全てが、絡み合って最後の瞬間まで、目が離せない。

国境を越えて、素晴らしい映画に出会いました。


最終評価 A+


インド映画の定番として、ラストには謳い踊るのは、まぁ御愛嬌です。



know_the_base at 23:37|PermalinkComments(3)TrackBack(0)