中村義洋

April 18, 2010

フィッシュストーリー

フィッシュストーリー


伊坂幸太郎の原作を「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村義洋監督が撮る。


2012年。
あと5時間で彗星が地球に衝突し、世界は終わる。

そんな時、普通に開いてるレコード屋が1軒。
その店のターンテーブルから流れるのは、パンクバンド・逆鱗が37年前に出した曲「フィッシュストーリー」。

fish story = ホラ話

全く売れなったパンクバンドの、全く売れなかった曲。

そんな曲が、時空を超えて人を繋ぎ、世界を救う。


ホラ話のように、奇妙で、微妙で、滑稽なおとぎ話。
でも、この曲に関わった人達の小さな勇気と正しさが、世界を救う。

そんな話くらい、あっても良いんじゃないか?


音楽が人を繋いで、最終的に世界を救っちゃう。
そんなホラ話が、格好良いパンクサウンドにのると、とっても素敵に楽しい。


最終評価 A−


正義のヒーロー役の森山未来が格好良い。
あと、バンドでドラムを叩くガレッジ・ゴリも。



know_the_base at 08:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 16, 2009

ジャージの2人

ジャージの2人


父・54歳 グラビアカメラマン(鮎川誠)
息子・32歳 無職(堺雅人)

ある夏の日。
仕事を辞めたばかりの息子は、父親に誘われて祖母が住んでいた山奥の小屋に2人でしばらく過ごすことにした。

携帯の入らない山小屋で、現実の生活でちょっとした問題を抱えた2人の現実逃避。

祖母が集めていた古着の学校ジャージに身を包む父と息子。
父はファミコンで麻雀、息子は携帯の電波が入るポイントを通る犬の散歩。

特に何をするでもなく過ごすジャージの2人。

そこに時には他人が訪れてジャージの3人になったり、出て行ってまた2人に戻ったり。
そんなこんなで、ゆっくり流れる時間。

問題を動かすのは、何も行動ばかりじゃなかったりする・・・。



ゆったりと時間が流れる、ゆるーい空気に包まれた作品。
時々クスリとさせる笑いと、微妙な距離感を持った人間関係の中に流れる微妙な緊張感が作品を(そこまで)ダレさせない。

この作品の登場人物は少なく、そして「ジャージ」と言うアイテムによって心の立ち位置が上手く表現されていて面白い。

祖母の集めていた胸に「●●小」と書かれた紺や緑のジャージを着る人。
自分で持ってくる人。
ワザワザ買ってきちゃう人。
流石に「●●小」のジャージは着ない人。

他の早く時間が流れる場所では通わない心が、ゆっくりの時間の中でだけ通う。

通ったような気がする。


ただ淡々と時間が流れる作品で、それほど何がどうと言うことは無い。

でも、そんな手法でしか表現できないコトもある。


最終評価 B



know_the_base at 13:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)