映画

March 17, 2018

映画ドラえもん のび太の宝島

4ED90D84-60E4-4C54-B90B-BA28D9565689

2018年・日本映画

前作の「のび太の南極カチコチ大冒険」から娘と劇場で観ている映画ドラえもん。
今年も劇場で鑑賞です。


「僕らも本物の宝島に行こうよ!」

夏休みのある日。
出木杉君が読む「宝島」に感動したのび太は、自分たちも宝島を探しに行こうと盛り上がる。

だが、ジャイアンやスネ夫は、のび太を笑う。
「いまの時代に未知の宝島があるなんて、本当に信じてるのか?」

いつもの通りにドラえもんに泣きついたのび太は、秘密道具「宝探し地図」を渡される。
地図は、付属のペンで指し示した場所に宝があれば教えてくれる。
だけど、1ミリでもズレていたら反応しない。
とてもではないが夢物語だ・・・。

そう説明するドラえもんだが、のび太の指し示した場所に地図が反応する。

それは日本の南。
太平洋上に海底火山が生み出した新島だった。

宿題を片付けろと言うパパとママを振り切り、のび太は宝島を目指す冒険に出るのだった・・・・。



前作は「ザ・定番の劇場版ドラえもん」でしがが、今回はなんだか新しい切り口の映画ドラえもんでした。
劇場版になると急に頼れるイイヤツになってしまうジャイアン・・といった映画ドラえもんの定番から少し外れて、どちらかと言うとテレビ版というより原作?に近い雰囲気という印象を受けました。

表情やギャグのテンポが、よりマンガ的というか。

設定にも新しさを感じました。
今回の敵である時空海賊は、ドラえもんより未来から来ている存在だという事。

いつもなら未来の秘密道具を持っているドラえもんが、基本的には優位。
相手の常識を秘密道具で上回って解決に持っていく。
でも、時空海賊たちはドラえもんより未来の技術を持つ。
空気砲の弾が斬られたり、通り抜けフープが使えなかったりと、ドラえもんの秘密道具の力が無効化されたりもする。

そこで頼りになるのがキャラクターの人間力。

窮地に陥ったドラえもんを助けるため、震える膝をグッと押さえて駆け出すのび太とか。
秘密道具のアドバンテージに頼らないのび太自身の行動や言葉が、大人が見ててもナカナカに感動的。


ちゃんと最後まで寝ることもなく、楽しむことが出来ました。

まぁ、敵との最終決戦で肝心のところがギャグ解決とか、もう少し御都合を抑えて貰えたら・・・なんて、ドラえもんに言うのは野暮ですかなぁ。

しかし、石頭で宇宙船の外殻が割れるってどうなのよ。超未来技術とちがうんか。


最終評価 B+



know_the_base at 22:23|PermalinkComments(0)

February 18, 2018

自分ルールと習性が首を絞める

最近、映画を観ていません。

僕は、今までこのブログに800本超の映画レビューを書いてきました。
そのレビューを書く上で、最低限のルールがあります。

・どんなクソ映画でも最初から最後まで観ること。

映画レビューの書き方いろはも習わずに「評価」なんてモンを素人が付ける以上、せめて最初から最後まで観るのが作り手さんたちへの最低限の礼儀だろうと、このルールを決めました。

大体2時間の長編映画を観て、その後にパソコンを立ち上げてレビューを書く。
まぁ、レビューにかかる時間は作品にもよりますけど最低30分くらい?

もはや習性的に映画を観たらレビューが書きたくなって、こんなコトを書くってのが頭の中に浮かんでくるようになってきてます。



話は変わりますが、最近、新しい仕事にチャレンジしています。
デスクワークではあるのですが、自分で言うのもナンですが非常に専門性が高く、かなり頭を使い、一日フルでやってると帰る頃には脳細胞が擦り切れてんのを感じます。

家に帰ってくると、ぽーっと脳が動かなくなって、何も考えられない瞬間とかある感じ。

もう、家に帰ってきたら頭を使う作業がちょっとしんどい。

そう思うくらいには疲れてます。

それは、まぁ、仕事なんで良いんです。
やりがいがあって、嬉しいくらいです。

でも、へろへろになって家に帰ってきて、そっから映画を観る気力がどーーーーにも湧かない。

映画を観るって、結構パワーを使ってたんだな。と再認識。


じゃあ、気楽にながらで流して横目に観る感じで、レビューは書かなくても良いじゃないかー。
と、思ったコトもあるのですが、悲しいかな800本繰り返してきた習性が「ながら見」を許さない。
観てるとレビューの文言が頭に浮かんできちゃうし、レビューを書きたくなる。



そんなこんなで、今はちょっと映画を観ることが「しんどく」感じてしまう。

なのでしばらくお休み中です。

今の仕事に慣れて、また映画をたっぷり観られる生活になると良いなぁ。



またブログの更新自体がのびのび、内容ペラペラも上記の理由です。

本当にね、デスクワークのくせに疲れるとか、ナマイキですみません。



でも、このブログをやめようとは思ってませんよ。
休んだりもしながら、続けていきます。

今後ともソレはソレ、コレはコレとして、よろしくお願いします。



「診療情報管理士の試験勉強?」

「お、おう。」

know_the_base at 21:08|PermalinkComments(0)

January 04, 2018

君の名は。

君の名は。
神木隆之介
2017-07-26


2016年・日本映画

新海誠 監督作品


東京ので暮らす立花瀧はある日、目が覚めたら田舎暮らしの女子高生だった。
あまりにもリアルな夢。
困惑しながら、とりあえず胸を揉んでみる。

困惑に満ちた一日が過ぎ、翌日目が覚めると、普通に自分の身体に戻っていた。
変な夢を見た。
それだけだったハズなのに、周囲の様子がおかしい。

「昨日のお前は変だった。」
口を揃える友人やバイト先の先輩たち。

一体どういうことなのか。


飛騨高山の町で暮らす宮水三葉はある日、目が覚めたら東京暮らしの男子高校生だった。
あまりにもリアルな夢。
困惑しながら、東京の高校生活を楽しんでみる。

困惑に満ちた一日が過ぎ、翌日目が覚めると、普通に自分の身体に戻っていた。
変な夢を見た。
それだけだったハズなのに、周囲の様子がおかしい。

「昨日のみつはは変だった。」
口を揃える友人や家族。

一体どういうことなのか。


夢の中の出来事の様に、目覚めてしまうと記憶は曖昧になる。

だけど、間違いなく入れ替わっている。


繰り返される入れ替わり。
瀧と三葉は互いの生活が侵されないようにルールを決め、携帯にその日にあった記録を残す。

だが、突然に入れ替わりが終わってしまう。

薄れていく記憶。
交換したはずの電話番号は繋がらず、瀧はかすかな記憶を頼りに町の風景を描き、その風景画だけを頼りに飛騨高山へと向かった。

そこで瀧は、三年前の隕石落下によって、三葉の住んでいた町が消滅していたことを知る・・・・。



2016年に話題をさらった「君の名は。」地上波初放送を観ました。
あまりにも話題になった作品で、リアルタイムでの上映前に流れていたトレーラーの知識と漏れ聞こえてくる感想でのネタバレに

「もう、べつにいっか。」

と思ってしまっていました。

残念、この2年の自分。

かなり自分の好みストライクだったです。「君の名は。」
話題作の後追い感想は、かなり恥ずかしいのですが、好みだったんだから仕方ない。

ぼんやりネタバレしてるのに、最後まで目が離せずに観きってしまいました。


ストーリーの核は「秒速5センチメートル」と同じ「遠くにいて、会いたいけど、会えない。」もどかしさ。
秒速では、幼さや距離だけが会えない理由だったけれど、この作品では互いに記憶が曖昧になってしまう夢だというのが大きな要素になってくる。
単に距離だけの問題だと「グダグダしてないで会いに行けよ。」となってしまう所が、そうすんなり会いに行かない理由に納得が出来る。

しかも秒速ではリアルで寂しいラストだったものが、ハッピーエンドになっていて。
「そうそう!これが観たいんだよ! 観たかったんだよ!」と。

もちろん美術は噂通りに素晴らしいのですが、その美術にこだわりまくった「言の葉の庭」は美術ばかりに目が行って、中身に共感するのがナカナカ難しかった。
それが、この作品では美術はあくまで美術として、ストーリーを盛り上げるための脇役に落ち着いている。

そして新海監督は、根っこの描きたいモノがファンタジーじゃなかったんだろな。
思いっきりファンタジーに振った「星を追う子ども」は、あまりにも宮崎駿を意識しすぎただけの凡作だった。
でも、ここでファンタジー要素と自分の作風との距離感を理解したんだと思う。

ストーリー、美術、ファンタジー。
男女の肉体精神入れ替わりという「転校生」ばりのベタなファンタジーシチュエーションと、過去の自分の作品が犯してしまった「一般ウケしない理由」を全て昇華させて再構築していく。

過去の作品を観てくると、「君の名は。」の断片がみてとれる。
そして、その断片が良い形になって戻ってきて、ハマったことがわかる。

ストーリー的には、御都合とかムチャクチャしてる部分とかあるんですが、それをテンポでねじ伏せていく手腕も上手い。
元々、映像と音楽を融合させるのが上手だった監督と、作品にマッチする楽曲を提供したRADWINPSの幸福な出会いに感謝。

まさに新海誠監督の映画監督としての成長、そしてタイミングが生み出した作品なのでしょう。



確かにこりゃあ、ヒットするわ。

流行るものには、それなりの意味があるなぁ。

やっぱ自分で観てみないとだな。
とりあえず、オリジナル版を観てみたい。


たぶん、過去からの引き出しを全部使ったであろう「君の名は。」。
次の作品で、新海誠監督の真価と今後が問われるんだろうなぁ。


最終評価 A+



know_the_base at 00:04|PermalinkComments(2)

August 11, 2017

今日は親孝行日。

IMG_4447


本当は実家の父母で映画を観に行く予定だったらしいのですが、母に用事が入りチケットが浮いたとか。

そこで、ピンチヒッター俺。

父と2人で映画を観に行くことになりました。

作品は小林多喜二のお母さんの話。
主演・寺島しのぶ。



さて、父と映画て、何年ぶりよ。



know_the_base at 12:39|PermalinkComments(0)

March 12, 2017

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険

IMG_3860

2017年 日本映画

10万年前の南極に出発!
どんなに寒くても僕らの勇気は凍らない。


南極から流れてきた大氷山で、のび太が見つけた不思議なリング。
どうやら10万年前から氷づけにされているようだ。

「10万年前の南極に行って、落とし主を探し出そう!」

ぶ厚い氷の下には、大いなる謎が眠っていた。
地球の危機を救う、勇気と友情の大冒険がいま始まる!
(パンフレットより)


娘のリクエストで観に行きました。春休み映画のドラえもん。

いつもの仲間たちと、ドラえもんが出すヒミツ道具の数々。
劇場版で定番の「のび太が示す主人公らしい勇気」や「頼りになるジャイアン」も完全装備。

ドラえもん映画が観たいと思ったら観たら良い。
安全安心の映画ドラえもんでした。


パンフレットに乗っていた劇場版ドラえもん一覧表を見ていたら、ドラえもんたちの声が変わってもう10年になることを知りました。

10年経っちゃったってことは、もう高校生くらいは今の声のドラえもんしか知らないってことかな?
もう、新しい声がどうのってのはネタにもならんな。


そんな声優さんたちの中、作中に出てくるブリザーガという星を凍らせてしまう巨神兵の氷版の声に平原綾香さんの名前が・・・。

IMG_3861

作中では「グゴゴゴゴゴ・・・」とか言ってた記憶しかないんだが。
なぜ?

IMG_3862

こんな感じの定番便乗声優でも特に扱いなし。

なぜ?


最終評価 B



know_the_base at 17:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 07, 2017

言の葉の庭




2013年・日本映画
新海誠監督作品。

「君の名は。」でその名を知らしめた新海誠監督の作品。


靴職人を目指す高校一年生のタカオは、雨の降った午前に満員電車に乗ることを嫌い、近くの日本庭園にある東屋で靴のスケッチをする。

そこに、同じく雨宿りをするスーツを着た大人の女性。

朝早くからビールを飲み、つまみにはチョコレート。

同じように雨の日の午前中を同じ場所で過ごす2人は、少しずつ言葉を交わし、少しずつ距離を縮めていく。
タカオは学校の誰にも打ち明けたことのない、靴職人の夢を女性に話すようになる。

いつしかタカオは、雨の朝を待ちわびるようになっていく。


まず驚かされるのが、映像美。
果たしてこれはアニメなのかと目を疑うほど精緻に書き込まれた風景。
それだけでもう、世界に惹きこまれる。

本物よりも美しい、薄く煙る雨の日本庭園。
これは、もうアニメーションではなく芸術の域。


物語自体の中身については、良くも悪くもファンタジー。

高校一年生男子と大人の女性が、知り合い、惹かれ合い、そんな癒し・癒されるような関係になるかよ・・・と言う、まぁ、なんと言うか、高校生男子の妄想と言いますか・・・。

半笑うような、苦笑うような・・・。

相手女性の正体が分かってからの展開は「そんなベタな!」と言ってしまうレベルではあるものの、素直な展開なので嫌味さが無くて良いです。

男の子の妄想を煮込んで煮込んで、煮詰めて昇華したら出来ました。という作品。

でも、ここまで赤裸々に自分の妄想を映像にして、世界に晒すって、すげぇよね。


最終評価 B+





know_the_base at 22:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 23, 2016

思い出のマーニー

思い出のマーニー [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2015-03-18


2014年・日本映画
スタジオジブリ制作


周囲に心を閉ざした12歳の少女・杏奈。

光の角度によって青く見える杏奈の瞳。
杏奈の保護者は、杏奈の本当の親じゃない。
他人と自分は違う。
その想いが、杏奈から周囲に距離をとらせた。

喘息の療養のために、親戚が暮らす海辺の町へとひとりでやってきた杏奈は、海辺の湿地の中に立つ洋館を見つける。
満潮になると海に浮かぶようになる洋館に、杏奈は何となく見覚えがあった。

そして杏奈は、誰も居ないはずの洋館の2階の青い窓に立つブロンドの少女と出会う。
ブロンドの少女の名はマーニー。

杏奈は、まるで魅了されたかのようにマーニーに惹かれていくが、杏奈とマーニーの周囲では不可思議なことばかりが起こる。
だけど、この2人のことは、すべて2人だけの秘密。

記憶、時間、場所。
すべてが混線していく中で、杏奈はマーニーが誰なのかを知ることになる・・・・。


ふわふわのブロンド、透けるような白い肌、青い大きな瞳。
マーニーは、まさに「人形のような」美少女。

古い記憶にあるような、ないような。
初めて出会ったような、再会のような。

不思議な距離感を持つマーニーの正体は誰なのか。

そんなミステリアスな要素と杏奈が抱えた悩みが絡まりあい、そして、そのミステリーを紐解いた時に杏奈の悩みが昇華されていく。

そのストーリーの筋立てはわかる。が・・・、杏奈とマーニーに共感が出来ませんでした。

アラフォー男が観るべき作品ではなかったかな。

親友と呼べる少女たちの間だけで成立する会話、成立する行動。
逆に、他の少女たちとの間で生まれる軋轢とも呼べないような摩擦やスキマ。

映画を観ていれば、杏奈が何に怒り、何を嫌がり、何に喜んでいるのかは分かるものの、そのどの感情も自分の中に持ったことが無いものばかり。

主人公の杏奈は、12歳という、大人でもこどもでもない、感受性が最大限に肥大した思春期の少女。
その杏奈の感性に共感できるアラフォー男ってのも気持悪い気がするので、仕方がない。

共感出来ないでこの作品を観ていると、かなり中盤がタルい。


11歳の女の子は新人OLと思え。
11歳の男の子はカブトムシと思え。

そんなコトを言う、教育評論家がいるとかいないとか。

まぁ、12歳の頃はカブトムシだったので、新人OLがどんなコト考えてたかなんて、分かるわけないよねぇ。


最終評価 B−



僕が不思議なのは、僕よりも5歳年上の男性である米林宏昌監督が、なんでこの作品を作ったのか。
かなり微妙な少女たちの関係を描く作品を、40男が撮りたい思った理由は何だろう。

色々と想像してみるものの、なんだか下世話な妄想しか出てこない貧困脳。

本当に自分から作りたいと思った作品だったのかなぁ?
なんて、ゲスの勘ぐりか。



know_the_base at 23:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 21, 2016

シン・ゴジラ (4D・劇場観賞)

image

2016・日本映画
庵野秀明監督

日本(現実) 対 ゴジラ(虚構)

東京湾内に無人のプレジャーボートが発見される。
その時、海底火山の噴火かと言う激震が走る。

海面の一部の温度が急激に上昇し、もうもうと水蒸気が上がる。
ホットスポット近くの地下高速では天井が崩れ落ち、政府は緊急対応に迫られることになる。

初動にあたった内閣官房副長官の矢口(長谷川博巳)は、次々に上がってくるネットの動画から、未知の巨大生物の存在を考える。
だが、そんな夢物語で政治が動くわけがなく、矢口の進言は戯言として無視される。

しかし、想定内の事象にしか想いを馳せず、予定調和で会議が終わろうとする中で事態は動く。
TVのニュースに振り上げられた巨大な尻尾が映ったのだ。

矢口の進言した巨大生物が、水蒸気を上げながら川を遡上する。
川に浮かんだ船が次々と玉突きになり、小さな橋が落ちていく。

「あんな巨大な生物が自重を支えて陸上に上がれる訳がない。」そう考えれば、次の瞬間には上陸の報告が入る。
想定外の巨大生物の前に政府の対応は後手後手に回る。

巨大生物は自由に東京の街を破壊し、被害が拡大していく。

未知の巨大生物などという想定外の存在に対して、人間が築いてきた政治と言うシステムはあまりにもぜい弱だった・・・・。


「日本(現実) 対 ゴジラ(虚構)」のキャッチフレーズに偽りなし。

現代の日本に本当にゴジラが現れたらどうなるか。
その空想だけど妄想と言えない想像を、映像にしたらこうなったという作品。

例えば、緊急事態とは言え、自衛隊が東京都内で武器を使用するには何重もの法的なハードルがあり、歴史の過ちを繰り返さないために作ってきたハードルによって対応が遅れていったり。

政治的な判断をする時に、日米安保にかこつけて横から口を出してくるアメリカの対応に追われたり。

単純に住民の避難と言っても、移動方法、疎開先、すべての段取りを考えると、何百万という人間が同時に避難すると言うのは言葉で言うほど簡単ではなかったり。

「ゴジラ」という存在は圧倒的な虚構なのに、それに立ち向かう日本は徹底的に現実。

そのコントラストがこの作品の妙。


展開は、庵野節が炸裂しまくり。

まず、専門用語や状況に丁寧な説明はない。
バックボーンも細かくは説明されない様々な専門家が、次々に入れ替わり立ち替わりに専門用語を交わしていくので、庵野監督作品に慣れていない人は置いてきぼりを食らってしまうだろう。

だが、そこは歴戦のエヴァファン。
謎の専門用語に対する高速脳内変換がフル稼働しました。
「雰囲気で分かれ。」と言うこの感じが、庵野作品を観てるって感じ。

そして、主人公はだいたい官房副長官の矢口なのだが、完全に主人公然としている訳ではない。
キャチコピー通り「日本」対「ゴジラ」なので、名もない自衛官や、名もない科学者が一気にクローズアップされ、入れ替わり立ち替わりで物語が進んでいく。

その中心となるヒーローの居ないゴチャゴチャした群像こそが、日本の日本らしさとして描かれている。

圧倒的な決定権と責任を持った大統領が居ない代わりに、内閣総理大臣が死んでもすぐに代わりが見つかる。
それが日本の弱さであり、強さとして描かれる。

ホント、内閣総理大臣とか何の前フリもなしに蒸発させられちゃうしね。
その「死亡フラグ」なんてモノが無いとこもリアル。


まぁ、あえてツッコミと言うか、苦言を言うなら。

米国の大統領特使が石原さとみってのは、どうなの?
いや、日系の血が入ってるって設定だけど、彼女はあまりにバリバリの日本人すぎない?

あと、ゴジラ対策で連日泊まり込みになってしまい、食事の時間さえもロクに無いような状況を、「みんな頑張ってて感動しました。」とか、「日本もまだまだ大丈夫。」みたいな風に称賛するシーン。
あれは要らなかったんじゃないかな?
ご時世的にも、感情的にも。

まぁ、超想定外の非常事態だし、否応なく泊まり込みとかにはなっちゃうんだろうけど、それを美徳みたいに描く必要はないよね。と。


最後に。
虚構側のゴジラのデザインが凄かった。

最初は「え、なんだこのデザイン。」と思うが、ストーリーが進む中でその違和感のあるデザインが納得に変わる。


オマケ。
初めての4D映画について。

イメージとしては、ディズニーランドにあったストームライダーとかに近い。
座席が振動し、煙や水しぶき、照明効果なんかも入り混じって、映画を観ていると言うよりも長いアトラクションに乗っている気分。

座席の振動や角度も想像していたよりもずっとパターンが多く、細かい。
シーンや状況に合わせて動くので、かなり面白い。

が、まぁまだ始まったばっかりの演出かな。

中空から俯瞰で会議室を見ている時にまでユラユラとしたりする必要はないんじゃないかなーと。
余計なシーンでまで動きすぎる感があり、

でも、全体としては非常に面白い取り組みだなと思いました。

4Dは映画館でしか観れないっていうのは、非常に大事。


まぁ、4Dで観た作品を他の映画と同列に評価して良いのかな?とは思いますけどね。


最終評価 A+


know_the_base at 19:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

シン・ゴジラ 4D 観にきちゃった

image

留守番3日目
やりたい放題の人は、劇場映画鑑賞連発中。

庵野監督のシン・ゴジラ観にきちゃった。
しかも4D。

いやー、いっぺん観てみたかったんだよね4D。


まぁ、そこそこ待ち時間があるので、スタバで本でも読んで過ごします。
やりたい放題じゃのう。



追記

本当にスタバもきちゃう。
嫁様の苦手なマンゴーのドリンク飲んじゃう。
甥っ子から借りてる小説読んじゃう。

image



なんかさー。

「いつもは出来ないコト。」っていう縛りに拘束されてる気がしてきた。

逆に不自由じゃね?

逆にね。


know_the_base at 11:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

August 14, 2016

ルドルフとイッパイアッテナ


2016年・日本映画

こどもの時に何度となく読み返した本「ルドルフとイッパイアッテナ」がCGアニメ化。
大好きな本だったので娘を連れて、劇場へ観に行きました。


可愛がられて育てられていた黒い子猫のルドルフは、小さな好奇心と冒険心から家を出てしまう。
そして、魚屋に追いかけられ、逃げ込んだトラックが走りだす。

着いたのは、見知らぬ街。

そこでルドルフは、大きなトラネコに出会う。
小さな子猫のルドルフを脅すトラネコ。

だが、いかつく、誰もが恐れるトラネコに、世間知らずの子猫は真っすぐに対抗する。
その姿に何を感じたのか、トラネコはルドルフに野良猫としての生き方を教えだすのだった。

「お前、名前は?」

「僕はルドルフ! あなたは?」

「俺? 俺か。 俺の名前は、いっぱいあってなぁ。」

「イッパイアッテナ? イッパイアッテナっていうんだね!」

小さな黒猫・ルドルフと、字が読めるボスネコ・イッパイアッテナの奇妙な師弟関係が生まれる・・・・。


内容的には、「ルドルフとイッパイアッテナ」と、続編の「ルドルフともだちひとりだち」までを駆け抜ける感じ。


夏休みファミリー映画のお手本と言える作品。

冒険、ユーモア、学び、感動。
親がこどもに映画で見せたい全てが詰まっている。

原作ファンからすると、ルドルフを可愛く描きすぎの嫌いはある。
内容もかなりダイジェスト。
でも、原作に誠実な内容で、好感が持てる。


ある人はボスと呼び、ある人はトラと呼ぶ。
呼ぶ人が呼びたいように呼ばせ、それぞれの人と上手い距離感を築いて野良猫ライフを生き抜くイッパイアッテナ。

誰がどう呼ぼうと、自分は自分。

揺るがない芯のある大人の格好よさを持つトラネコに惚れる。


まぁ、そうは言っても、字が読めるネコと言うのは、こうして映像にされてしまうとかなり突飛な設定ではある。

ただ、字が読めるということで、辞典を読めるようになって世界が翼を生やしたように広がったり、道路標識を読めるようになることで自分の行きたい所へ行けるようになる。

ルドルフが字を読めるようになっていく過程は、「学ぶ」ことの根源的な喜びに満ちている。


可愛く、楽しく、ハラハラどきどき、ちょっと切ない。

小学生のこどもが居たら、オススメ作品。


最終評価 B+


know_the_base at 19:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 10, 2016

レジェンド・オブ・フォール / 果てしなき想い

レジェンド・オブ・フォール [DVD]
ブラッド・ピット
Happinet(SB)(D)
2015-07-24


1994年・アメリカ映画


アメリカ開拓時代。
インディアンと共に生きることを選んだ元将校の父に育てられた3人の兄弟。

長男のアルフレッド。
次男のトリスタン(ブラッド・ピット)。
三男のサミュエル。

サミュエルが大学で出会った女性スザンヌと婚約し、父の元に帰ってきた。

だが、サミュエルはドイツ軍との戦争に身を投じると言いだし、それにアルフレッドが同調。
父は強く止めたが、2人の意思は固かった。

トリスタンは2人を死なせないため、2人に同行することを選ぶ。

無情な戦場は、兄弟の運命と生命を翻弄していく・・・



三男のサミュエルが無鉄砲かつ、馬鹿すぎ。
兄のお守りを疎んじ、兄の目を盗んで勝手に斥候を引き受けて前線に出て死亡。

その死に立ち会ってしまったトリスタンは、神を呪い、責任を感じ、狂戦士化。
なぜか無敵で無傷で大暴れ。

その後、心に傷を負ったトリスタンが帰還。
速攻でスザンヌとちゅーして、ベッドでヌルフフフフ。

でもトリスタン君は心の傷があるから色々と全部を捨てて、旅に出ちゃう。

何年間も音信不通のトリスタン。

一方、事業に成功し、議員にまでなるアルフレッド。
でも、愛しのスザンヌはトリスタンを待つ。


冒頭からの1時間のナンダコレハ感が凄い。

う、うん。

なんだろな。

このサミュエルの適当な扱われ方と当て馬感。
そして、1番マトモで、1番の成功者なのに、いたたまれないなアルフレッド。

自由で無敵でやりたい放題だな、トリスタン。


なんだ、これ?
全く共感できないけど、欧米人なら分かるの?

ヒューマンっぽい作品でこんなに共感出来ない作品て、なかなか無いな。


最終評価 C


know_the_base at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 06, 2016

パシフィック・リム

パシフィック・リム [DVD]
チャーリー・ハナム
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014-09-03


2013年・アメリカ映画

突如、地球に現れた巨大生命体「カイジュウ」。
人類は破壊の限りを尽くすカイジュウとの全面戦争に突入することになる。

人類の切り札は「イェーガー」という巨大な人型兵器。

パイロットと精神をリンクするイェーガーの操縦は、パイロットに過大な負荷を与える。
その為、イェーガーのパイロットは1人でなく2人。
そして、2人のパイロットの共感性が高いほどイェーガーは力を発揮する。

兄のヤンシーと共にイェーガーに乗り込むローリーは、今日もカイジュウの警報で叩き起されるのだった・・・・。


正体不明の巨大生命体と精神をシンクロする巨大ロボットで立ち向かう。

ん?
どこかで聞いた設定だな。

あぁ、エヴァか。
これは、洋物実写エヴァンゲリオンなのか。

エヴァの要素に更にパイロットが2人でシンクロさせんのか。
そうか、13号機か。
エヴァQでシンジ君とカヲル君が載ったアレか。

そして、エヴァQの公開は2013年。
そうか、そうか。


さて、重度のダメ脳人間の分析はさておき。

巨大生物と巨大ロボットが戦っちゃう、単純明快系映画。
特撮好きなら楽しめるであろう作品。

主人公の慢心からの挫折、そしてボロボロになったトコからの復帰など、定番ながらもアツい展開アリ。

ただ、残念なことに、ロボットのデザインが致命的なまでに格好悪い。
いや、巨大ロボットを現実的に考えれば、流線型的なフォルムとかやたら鋭角を駆使したツンツンデザインにならないことは分かる。

だが、まるで懐かしの鉄人28号ばりのずんぐりむっくりデザインってのはどうだ。

もう少し何とかならんのか。

あと、見せ場であるカイジューとの戦闘シーンが夜の海や夜の街中など、非常に見にくいのが残念。
カイジューとイェーガーが組み合ったりしてると、何をしているのかサッパリ分からん。


見せ方がもう一声という感じ。


最終評価 B

know_the_base at 19:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 12, 2016

ルパン三世(実写版)

映画 ルパン三世 ORIGINAL SOUNDTRACK
Aldo Shllaku
ユニバーサル ミュージック
2014-08-27


2014年・日本映画

モンキー・パンチ原作の御存知ルパン三世。
その実写化作品。

まぁ、無茶するよね。


あらすじ
絶対に破られることがないという屈指のセキュリティーシステムが敷かれている超巨大要塞型金庫、ナヴァロンの箱舟。
手にした者は世界を支配できると伝えられる秘宝クリムゾンハート・オブ・クレオパトラがそこに収蔵されているのを知ったルパン三世(小栗旬)は、天才怪盗として強奪不可能をうたったセキュリティーを突破してやろうと決意。
銭形警部(浅野忠信)の追跡をかわしながら、仲間である次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)と秘宝強奪計画を進めていく。
yahoo映画より


ルパン三世に小栗旬。
次元に玉城鉄二。
石川五右衛門は綾野剛。
峰不二子は黒木メイサ。
銭型警部が浅野忠信。

役者さんたちは、結構ハマってました。

ストーリーとかさ。
演出とかさ。
そういう映画じゃないじゃん?

観客だって、それは分かってて観るネタ映画。

それを前提として。
思ってたより悪くなかった。いや、本当に。

めちゃめちゃお金をかけたコスプレコントだと思えば。

キャラクターの設定とかも大分イジってあるので、ルパン三世のキャラ感だけを借りてきた全くの別物として観るのが吉。

多分、作り手側もコント感を意識してやってんじゃないかなーと思うフシが多々ある。

特に浅野忠信。
絶対に狙ってる。

インターポールだっつってんのに、握ってるマイクロフォンに埼玉県警って書いてあったり。
そもそも浅野忠信の演技がコントに寄せてるもんね。


流石に役者さんのやる本気のコスプレは違う。


最終評価 B−


know_the_base at 23:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 15, 2016

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン

リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン [DVD]
ジャスティン・チョン
ビクターエンタテインメント
2015-09-02


2014年

1980年代のアメリカでは、不法移民が急増したため移民改革統制法が成立するものの、逆にスネークヘッドと呼ばれる密入国ブローカーたちが暗躍することに。
数百万人もの密入国者が続々と押し寄せ、あらゆる悪が人々をむしばんでいた。
そんな中、サミー(ジャスティン・チョン)とスティーブン(ケヴィン・ ウー)は密航船で中国からニューヨークにたどり着く。
yahoo映画 より

移民として流れ着いたアメリカ。
治安もクソもないチャイナタウンで、兄弟の様に育った2人の少年。
当たり前のようにチャイニーズマフィアに入り、命じられるまま人を殺す。

そして、2人は地位を高め、大人になる。

その頃、チャイニーズマフィアは抗争に次ぐ抗争の真っただ中へと突入していく。


バイオレンス、バイオレンス、バイオレンス。

内容は復讐に次ぐ復讐。
集団でのリンチ、報復のリンチ、リンチ。

暴力が次の暴力を呼び、不測のトラブルを招き、更なる落とし穴に落ちる。

光の見えない泥沼。
ジワジワと追い詰められ、ただただ堕ちていくだけ。

んー。

流石に胸糞悪くなる。


最終評価 B−


know_the_base at 22:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 03, 2016

ナイトミュージアム

ナイト ミュージアム [DVD]
ベン・スティラー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2015-03-04


2006年・アメリカ映画

夜の博物館では、何が起こってる?


フワフワとした夢のような話をしては職を転々とするバツイチ男・ラリー。
離婚した妻からは、ラリーの不安定な暮らしが息子に悪影響を及ぼすと言われてしまう。

何とか博物館の夜勤警備の仕事にありついたが、その博物館の展示物たちは夜になると動き出す、魔法の博物館だった。

好き勝手に動き出すモアイ、エジプトのミイラ、剥製の動物たち、恐竜の白骨標本、ローマ帝国軍やマヤ文明のミニチュアたち・・・。
ラリーの仕事は、朝まで展示物たちを博物館の外に出さないこと。

果たして、ラリーは上手くやることが出来るのか。


この作品の後、何作ものシリーズを生むことになる第1作。

博物館の展示物が動き出すというのは、こどもの頃に誰しもが少しは考えたことがある夢の物語。

テンポとエンタメ性が高く、こどもと観るには良い作品。
定番とはいえ、最初はダメダメだったラリーが警備員の仕事に誇りを持ち、成長していく姿は見ていて気持ちが良い。

最初はダメな父親に哀れみにも似た感情を持っていた息子が、自信をもって働く父親の姿を見て変わっていくのが何とも嬉しい。

ファミリー映画の定番になるだけのことはある。


最終評価 B+



know_the_base at 22:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 01, 2016

ヘラクレス

ヘラクレス [DVD]
ドウェイン・ジョンソン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-09-02


2014年・アメリカ映画

偽りの伝説か、真の英雄か

最高神・ゼウスを父に持つ、半神半人の英雄・ヘラクレス(ドウェイン・ジョンソン)。
刃を通さない獅子、多頭の蛇・ヒュドラ、クレタの猛牛・・・12の難行と呼ばれる偉業を成し遂げた英雄。
だが、その真実は・・・?

神の子。
そんな嘘のような噂がまことしやかに囁かれたヘラクレスだが、自分の家族を殺した罪を背負い、国を追われて、今は流浪の身。

戦いの中の曖昧な記憶の中で血に沈む自分のこども。
果たして、本当に自分が殺してしまったのか。
罪の意識を抱え苦しみつつ仲間と放浪の旅を続けるが、ヘラクレスの心は癒されることはなかった。

傭兵としてギリシャを放浪するヘラクレスは、多額の報酬でトラキア国の反乱平定の依頼を受ける。

弱兵だったトラキア兵を鍛えあげ、トラキアの乱は平定された。
だが、それは大きな陰謀の一端だった。

家族殺しの真実にも関わる陰謀と、ヘラクレスは向き合うのだった・・・・。


筋肉ムキムキの大男がライオンの毛皮をかぶり、棍棒を振り回す。
ザ・人間ヘラクレス。
hercules

最初、このヘラクレスを見た瞬間は、おいおいと思ってしまう。

ただのマッチョなオッサンじゃん!

ところがどっこい、この人間ヘラクレスが、最後には本当の英雄ヘラクレスに見えてしまうのがこの作品の凄いところ。


あまりの強さによって 「あいつは人間か?」 と言われたヘラクレス。
噂に尾ひれが付き、背びれが付き、「神の子ではないか?」と言われだす。
そして、その伝説によって相手が萎縮するならしめたものと、わざと自分たちでも神の子・ヘラクレスの噂を利用するうちに、噂はひとり歩きを始めていく。

だが、その実体は、ひとりの家族を失った男。

そんなヘラクレスが自分の正義と信念を貫く戦いを続ける中、本当の、本物の英雄へと変わっていく。

最後の戦いを見終わった後には、最初に鼻で笑ってしまったヘラクレスが、半神・ヘラクレスに見える。


ヘラクレスの旅の仲間が、また格好良い。
投げナイフの達人、預言者であり槍の名手、両手斧の野生児、弓使いの女戦士。
そして、戦いはからっきしだけれど弁の立つ甥。

それぞれに違った魅力が、物語の中で次々に弾ける。


正直、あまり期待しないで観はじめたのですが、グイグイと画面に引き込まれました。

ロード・オブ・ザ・リングにも通じる完成度の高いアクションアドベンチャーであり、300やトロイにも通じる迫力のある戦争シーンも圧巻。

単純明快でありながら、爽快感と感動がある。

思わぬ名作。


最終評価 A



know_the_base at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 24, 2016

劇場版 シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ 



2013年・日本映画

2009年発売のPSPのアドベンチャーゲーム「STEINS;GATE (シュタインズ・ゲート)は、「クリアした後に、記憶を消してもう一度やりたい。」と言われるほどの最高のゲーム評価を得た。

そして、2011年にアニメ化。
そのアニメもまた、高い評価を得た。

そのアニメの後日談。


秋葉原の片隅にある未来ガジェット研究所。
中二病を引きずったまま大学生になってしまった岡部倫太郎(自称・世紀のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶魔真)が設立した、弱小発明サークル。

サークル仲間(ラボメン)の橋田至(ダル)や幼馴染でもある椎名まゆりと、愚にもつかない発明をするなか、時間を遡って送信することが出来るDメールを手にしてしまう。

実験と称して何度かの過去改変をしてしまった岡部は、自分が過去を改変した後も改変前の記憶を持ち越すことが出来るリーディングシュタイナーという特殊能力を持つことに気付く。

リーディングシュタイナーで様々な形の世界を歩む岡部は、自分たちの願いの先にある絶望的な未来にぶつかってしまう。

それは、まゆりの死。

何とかまゆりの死を回避しようと、何度も何度も過去改変をする岡部。
だが、過去改変を繰り返せば繰り返すほど、それが避けられない運命だと思い知らされるばかりだった・・・・。

(上記は、STEINS;GATEのあらすじ)


仲間が死なない未来を手にした岡部だが、何度も異なる世界線を超え続けた副作用に苦しむことになる。

やっと辿り着いたシュタインズゲート世界線を、岡部は無意識下で「自分の世界」として認識できずにいたのだ。
岡部と想いを通わせた天才科学者・牧瀬紅莉栖の目の前で、岡部はその存在を消す。

誰の記憶にも残らず、痕跡もない。

岡部のいなくなった世界に違和感を感じる紅莉栖は、未来から岡部を救うためにやってきた鈴羽の言葉によって岡部の存在を思い出す。

そして、紅莉栖は、岡部の消えた日の前日へと向かうのだった・・・。



TVシリーズだけでも完成度の高かったシュタインズゲートの後日談なんて・・・と、思っていましたが、この負荷領域のデジャヴで物語は完結すると言っていい。

総集編的な部分はなく、完全続編なので、TVシリーズを観ていない人には何がなんだか分からない。
でも、それで良いと思う。

正直、この劇場版だけ先に観る人のこととか、考える必要がない。

いいから黙って、TV版から観て欲しい。


主役は、TVシリーズで岡部に救われた紅莉栖。

紅莉栖は岡部のいなくなった世界で、今まで岡部がひとりで背負ってきた「世界線を越える」という恐怖と圧力、そして、無力感の重さを知る。

科学者として世界改変を否定する倫理観と、岡部に逢いたい想いに引き裂かれる紅莉栖。


どうしようもない袋小路を突破して辿り着くラストに、感動。

紅莉栖のツンデレ、最高。


どうにもこうにもお互いに素直じゃない岡部と紅莉栖が、その実は両想いで、お互いの為に自分を犠牲にしてまでも相手のために生きる。
その2人が、ギリギリの時に見せる本音がたまらん。


最高の完結でした。


最終評価 A+


know_the_base at 21:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 05, 2016

1/8 「傷物語機‥慣貶咫廖仝開 

image


前売り券購入済み。
初日初回の座席指定済み。

準備万端。


え? 
1/8は金曜日で平日じゃないのかって?

そうですよ?

傷物語を観るために仕事を休みますよ。


え?
1/8を休むと4連休になるんじゃないのかって?

そうですよ?

年末年始で6日休んで、4日働いて、4日休むつもりですよ。



何か、色々と後ろ指さされそうな要素満載で御座いますな。

良いじゃん。
好きな映画の公開日に仕事休んでも良いじゃん。


「パパが仕事休んでまで観るのが、いつもアニメ映画ってトコに問題点がある気がします。」

「前回はエヴァ破だったね。そして、傷物語は三部作なんだよねー。」

「次も・・・ですか?」

「鉄血の出来次第かなー。」

know_the_base at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 15, 2015

ダレン・シャン



2009年・アメリカ映画
ハリー・ポッターがブームになった時、2匹目のドジョウよろしく幾つかのシリーズが出た。
その中でソコソコのヒットになったダレン・シャンの実写化作品。
漫画版は結構面白かったので鑑賞。


良い大学へ行き、良い会社に勤め、良い家庭を作る。
順風満帆の学生生活を送るダレン・シャンは、親の望む人生のレールに疑問を持つものの、逆らう術を知らなかった。

だが、家を抜け出して親友のスティーブと禁止されたフリークショー(奇人の見世物)に行ったことで全てが変わる。

異常に背の高い男、蛇男、切れた腕が再生する女、オオカミ男。
信じられない様なフリークたちの中で、ひときわダレンの目を引いたのは、巨大な毒蜘蛛のマダム・オクタだった。
そして、オクタに魅入られているダレンの横でスティーブは蜘蛛使いの男がヴァンパイアだとダレンに囁く。

保安局の立ち入りでフリークショーが打ち切られたドサクサにダレンは裏方へ忍び込み、マダム・オクタを盗みだした。

それが、ダレンがヴァンパイアとなって永き冒険をする事になるキッカケとなるのだった・・・


んー。
まぁ、原作は10数巻にわたる一大叙事詩なので、2時間に収まりきらないのは当然。

とは言え、ダレン・シャンが半ヴァンパイアになるまでで半分以上の時間を使ってしまうってのはどうか。

流石にテンポの悪さを感じる。

そして突然に始まるバンパニーズとの戦い。

対立軸であるバンパニーズとの関係も分かってる前提というか、何百年にわたる因縁の深さが伝わってこない。

全部を入れ込むには2時間はあまりに短く、序盤をしっかり語るばかりではタルイ。

それに、見せ場であるアクションシーンに出てくるヴァンパイア特有の高速移動術・フリットは、映像化には果てしなく向かない。
基本、何してるか分からないから。


映画化するには、諸々足りてなかったってトコでしょうか。


最終評価 B−



know_the_base at 22:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

November 02, 2015

アメリカンスナイパー

【Amazon.co.jp限定】アメリカン・スナイパー ブルーレイ スチールブック仕様(1枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
ブラッドリー・クーパー
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2015-07-08


2014年・アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督作品。

実在した伝説と呼ばれたアメリカ軍スナイパーの物語。


テキサスの片田舎でカウボーイをしていたクリスは、アメリカを狙うテロのニュースで奮い立ち、海兵隊に志願した。

幼い時に父親に狩りを教わったクリスは、スナイパーとしての素質に恵まれていた。

厳しい訓練の合間に出会ったタヤと恋に落ち、結婚する。
だが、幸せな生活を送る前に9.11が起こり、イラク戦争が始まる。

イラクに派遣されたクリスの初めての標的は、対戦車爆弾を抱えた少年だった。

スナイパーとして一目置かれる存在となっていくクリスは、軍の中で高まる評価の一方で人を殺すことに慣れていく自分を感じていた。

イラクとアメリカの往復を繰り返すクリス。
アメリカに帰国すれば戦場が嘘のような平穏があり、イラクに戻れば信じられないような残酷さの中に身を置く。
往復の中で、クリスは自分の居場所はイラクにあるように感じ出していく。

身体はアメリカに戻っても心を戦場に置き忘れているクリスに、タヤはもう戦場に戻らないでと訴える。

だが、クリスは再びイラクへと戻ってしまうのだった・・・


正常な心を持ったままではいられない戦場。
武器を持てば少年だろうが女性だろうが撃つ。

そんな戦場の中でもスナイパーは特殊だ。
スコープを覗き、標的姿を見つめ、命を奪う。
標的の命が尽きる様を見つめ続ける。

そして、スナイパーは敵の標的にもなる。
腕の良いスナイパーはその存在が脅威であり、しかも、仲間の命を奪った特定個人だから。
敵の恨みをその身に受ける。


伝説と呼ばれ、自らを標的としながら戦場に身を置き続けたスナイパー・クリス。
最強のスナイパーと呼ばれたその伝説は、暗い影を伴う。

戦場から戻ったクリスを、戦場が蝕んだ心の闇が苛む。

戦争に正義なんてない。
そんな現実を、感動や救いとは縁遠い、出口のない物語が伝える。

そして、この映画を観終わって思う。
アメリカを守るために、と、クリスが戦ったイラク戦争は、誤った情報に基づいた戦争だった。
果たして、クリスや傷ついた他の軍人たちの犠牲は何だったのか。
すべてを奪われたイラクに残されたのは、何なのか。


無音のスタッフロールは、観客に考えることを求めてくる。


最終評価 A



know_the_base at 23:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

September 20, 2015

ベイマックス



2014年・ディズニー&ピクサーのフルCG映画。


15歳で高校を卒業したヒロ・ハマダは、その才能を持て余し、違法な賭けロボットファイトに精を出していた。

そんなヒロを信じていたのは、兄のタダシだけ。

タダシがヒロの世界を開く為に見せたのは、タダシが大学で研究している最先端のロボット工学だった。

本当の研究に触れたヒロは大学に行くために新しいロボットを作り出す。
小さくて大量のロボットを脳波で動かすマイクロボット。
ヒロの作り出したマイクロボットは、すぐに商社が目を付けるくらいの可能性を持っていた。

ヒロの大学入学が決まった夜、タダシたちの研究室が火に包まれた。
そして、タダシは火の中に取り残された教授を救うべく飛び込み、爆発に巻き込まれ、帰らぬ人となった。

ただひとり自分を信じてくれたタダシを失い、傷心のヒロ。
タダシの代わりに残されたのは、タダシが研究していた介護ロボットのベイマックス。

ベイマックスが見つけた、ひとつ残っていたマイクロボット。
そのマイクロボットが呼び寄せられていた場所を辿ると、そこには大量に作られたマイクロボットがあった。

何者かがヒロの発明を盗み、その証拠を消すために研究室に火をつけたのだ!

ヒロはベイマックスと共に工場へと向かった。


見事なまでの起承転結。
喜ばせ、楽しませ、ハラハラさせ、ドキドキさせ、泣かせ、感動させる完璧なストーリー。

そしてここまできたかと感心するCGの技術。

エンターテイメント映画として計算しつくされた完成度。

文句のつけようが、ない。

まぁ、科学技術的な話になればツッコミはあるけど、楽しさを追求した子ども向けエンタメ作品でそれを言うほうが野暮というもの。


が、強いて文句を言うなら、その完璧すぎる完成度。かな。

出来は完璧。
観ている間はドキドキハラハラ、そしてホロリ・・・。

でも、ツルツルの玉みたいに表面のデコボコがなくなるまで磨き上げた結果、どこかつかみどころの無さを感じると言うか。

本当に後に何も残さないエンターテイメント作品の完成形ってこういうもの?


まぁ、映画を1本観た後には、ザラリとした何かが心に残ったら・・・なんて、子ども向けのエンタメ作品に求める方がオカシイ。
なんて、こども向けエンタメから一歩踏み込んだモノまで求めたくなるレベル。


最終評価 A



know_the_base at 21:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

September 16, 2015

ゴーン・ガール

ゴーン・ガール (字幕版)
ベン・アフレック
2015-03-05


2014年・アメリカ映画
デビッド・フィンチャー監督作品。


結婚5周年の記念日、妻のエイミー(ロザムンド・パイク)が失踪した。
誰もが羨む結婚生活に訪れた突然の異変。

夫のニック(ベン・アフレック)は警察を呼び、捜査が始まる。

初めは同情的だった周囲の状況が変わって行く。

次々に出てくる事実がニックを、追い詰めていく。

最初は不用意に撮られてしまった会見での笑顔の写真、ニックの知らないエイミーの交友関係、エイミーが隠れて買った護身用の銃。ニックの浮気。
そして、空疎だった2人の生活と、エイミーの中に溜まっていく不満が綴られた日記。

実はすれ違っていた2人の結婚生活が、白日の下に晒されていく。

証拠のすべてがニックを犯人だと言っていた・・・。



ただただラストまで目が離せない極上のサスペンス。

失踪した妻側から出てくる情報と食い違う夫の証言。
次々に出てくる証拠。

途中まではミスリードと逆転を使ったサスペンスにありがちな内容なのかと思いきや、最後までいくと背筋が凍る。


怖え。
この作品、心の底から怖え。

流石はデビッド・フィンチャー。

ただ恐怖煽って暗がりから飛び出してビックリさせるだけのホラーとは違う。
心の根っこにくる。


人間誰しもが求められる役割を演じて生きている。
だが、その仮面をこれほどまでに恐怖に染め上げた作品を知らない。

そして、この作品のテーマが結婚。
自分が良く知っていると思っているパートナーのことを、果たして自分はどれだけ知っているのかを問いかけてくる。

既婚者と未婚者で評価が変わるかも。


ネタバレ無しに語ることが不可能。

心震えるサスペンスが観たければ、是非。


最終評価 A+



know_the_base at 23:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

September 09, 2015

ルーシー

LUCY/ルーシー [DVD]
スカーレット・ヨハンソン
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
2015-07-23


2014年
リュック・ベッソン監督作品。


人間は、脳のたった10%しか使っていない。

クラブで出会ったリチャードに騙され、中身の分からないアタッシュケースを届ける事になってしまったルーシー(スカーレット・ヨハンソン)。

届け先のチャンと言う男は、チャイニーズマフィアのボス。
なんの事情も分からないまま屈強な男たちに拐われたルーシーは、血みどろの死体が転がる豪華なペントハウスに連れてこられる。

チャンに指示されるままにアタッシュケースを開けると、中に入っていたのは新型の麻薬・CPH4。

ルーシーは自由を奪われ、気が付いた時には外科的に腹の中にその麻薬を詰め込まれていた。

ルーシーは、新型麻薬の運び屋にされたのだ。

目隠しのまま運ばれた部屋で暴力に晒されたルーシーの腹の中で、麻薬の袋が破れる。

異常な感覚がルーシーの全身を襲い、ルーシーは再び意識を失う。

次に目覚めた時、ルーシーの脳は最大限の機能を発揮しだす。

生まれてからの全ての記憶を取り戻し、地球の自転や重力さえも感じる超感覚が目覚める。
ルーシーの脳力は、止まることなく加速していく・・・


人間の脳はほんの1割ほどしか使われていない。
頭の中がほとんど空洞化、脳がわずかしか存在しないのに44歳まで普通に暮らしてきた男性がいた事からも、人間の脳の可能性は果てしないことは間違いない。


では、その脳の全ての力を解放したらどうなるのか?


人知を超えて神の如き力を発揮いくルーシーの暴走は、アクション映画と言うよりも恐怖を伴うスリラー。

そしてラストには時空を超えて、人類の始祖の記憶を辿って恐竜世界へ?

そんな時空さえも超えてしまうルーシーの壮大な宇宙創成物語に対し、鉄砲でルーシーを殺そうと頑張るチャイニーズマフィアは対立軸足りえるのか。

とりあえず、チャイニーズマフィアが、哀れで滑稽。


行くとこまで行っちまったトンデモ映画。

巨匠って人種は、どっかでこういう「人間とは」みたいな理解超越作品を撮らないと気がすまないのだろうか。
いや、巨匠だからこんなんを撮っても許されるってダケの話なのか。


ハイセンスを突き詰めたらシュールなギャグになってしまったという感じ。


最終評価 C+


know_the_base at 23:22|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

September 07, 2015

ミュータントタートルズ

ミュータント・タートルズ ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
ミーガン・フォックス
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-06-10



2015年・アメリカ映画

忍者の扮装をしたカメのミュータントたちが悪の組織と戦う、80年代に流行ったアニメ・ミュータントタートルズの実写映画化。


無意味な流行りを追う報道に嫌気がさしたレポーターのエイプリル(ミーガン・フォックス)は、ある日、スクープのタネに出会う。

ニューヨークの地下に住み、悪の組織・フット団と戦う戦士たち。

強靭な肉体とカンフーを駆使する戦士たちの正体は、巨大なカメ。

ドナテロ、ラファエロ、ミケランジェロ、レオナルド。
彼らは、かつてエイプリルの父たちが研究していたミュータジェン計画の生き残りだった。

エイプリルは四人の正体に迫った・・・


武器は日本刀、サイ、ヌンチャク、棍。
ピザが大好き。
女の子はもっと好き。
軽快な冗談交じりトークとクンフーアクション。
懐かしのミュータントタートルズが実写になって戻ってきた。

単純明快、勧善懲悪、気分爽快。

シンプルに楽しんで、何も残さない。
良作アクション映画。


最終評価 B+


しかし、トップに貼ったミュータントタートルズのブルーレイ+DVDセットって、意味わかんなくね?



know_the_base at 21:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 27, 2015

コナン・ザ・グレート

コナン・ザ・グレート(2枚組) (初回生産限定) [DVD]
アーノルド・シュワルツェネッガー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2012-04-21


1982年 アメリカ映画

古代アトランティスが滅びた後の暗黒時代。
コナン(アーノルド・シュワルツェネッガー)の生まれた小さな部族は襲われ、両親は殺された。

奴隷となったコナンは苦役に耐え、屈強な肉体を持つ青年と成長した。

コナンの肉体に目を付けた行商人に買われ、コナンは闘士となった。
そこでコナンは戦う術と知恵を身に付け、そして行商人の気まぐれで自由を得た。

自由を手にしたコナンは、復讐の旅に出る。


シュワルツェネッガー、若っ!

シュワルツェネッガー、ロンゲ!
しかも似合わねーww



ボディビルダーだったシュワルツェネッガーが俳優として認められるキッカケとなった作品。

とにかくシュワルツェネッガーの屈強なバディを見せつける。

とにかくシュワルツェネッガーは喋らない。

ストーリーは、まぁ、古代時代の摩訶不思議アドベンチャーな感じ。
予言と、セックスと、格闘と、神話。

順次出会うべき人に出会い、情報をもらい、仲間になり、シュワルツェネッガーがムッキムキ。

セックスも格闘も、いかにしてシュワルツェネッガーのムキムキバディを見せつけるかって作品。

とりあえず、でかいバスタードソードを振り回すシュワルツェネッガーはムキムキ格好良い。


映画業界がお金を持ってた時代の作品なので、今の時代にはない実写の味わいを楽しむことは出来る。
ただ、現代の映画と比べてしまうと、ストーリーも演出も微妙な内容。

まぁ、時間を割いてワザワザ観る作品でもない。


最終評価 B−

know_the_base at 21:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 25, 2015

神さまの言うとおり



2014年 日本映画


退屈な日常に飽きていた高校生の高畑瞬(福士蒼汰)は、こんな世界ぶっ壊してくれと神に願った。

そして、その言葉を後悔し、退屈な日常を返してくれと神に願う。


ある日、授業をしていた教師の頭を爆破して現れたダルマ。

そのダルマがはじめたのは、ダルマさんが転んだだった。

ルールは、古典的なダルマさんが転んだ。
だが、動いた時の罰則は頭部の爆破による死。

パニックの中、次々に頭が爆発して死んでいくクラスメイトたち。

瞬が生き延びる方法は、ダルマの背中のスイッチを押すことだけ。

命のカウントダウンがはじまる。


かなり突飛なシチュエーションの中で繰り広げられる極限のデスゲームの連続。

バンバン人が死ぬ。
あえてリアリティを持たせないようにその死にっぷりもかなり豪快。

まぁ、なんでもアリ系のトンデモワールドなので、極限のデスゲームの中で主人公があまりにも冷静だったり、女の子にときめいたりするのはスルーが吉。
果てしないトンデモワールドなので、どうせ理由付けや謎解きは無いものとして、期待しないのが吉。

だって普通の理由付けでは無理だもん、こんなの。


そんな理由付けやツッコミを脇に置いて見るなら、結構なジェットコースター感を楽しめる。


ただ、最後のオチが酷すぎる。
あえて御都合とは言わない。
なぜなら、ここまでが御都合オンパレードだったから。

でも、とにかく最後が酷い。
最後にかけてのクライマックスも酷い。

最後のゲームからオチにかけてが酷い。

なんだこのオチ。
なんだこのラスト。

ここまで引っ張ってコレか。

それまでがソコソコ良かった分、許せん。


ラストのぶん投げっぷりに怒り心頭。


最終評価 C

know_the_base at 23:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 19, 2015

東京難民

東京難民(Blu-ray)
中村蒼、大塚千弘、青柳翔、山本美月、中尾明慶、金子ノブアキ、井上順
キングレコード
2014-08-27



北九州から出て東京で一人暮らしをする大学生のオサム(中村蒼)。

ある日、教室に入るための学生証が認識されなくなる。
学生課に問い合わせると、自分の学費が振り込まれていないという。

大学は除籍。

学費を振り込むはずの父親は、母親が死んだ後にフィリピンパブの女にハマっていた。

その父親が蒸発した。

当然、アパートの家賃も振り込まれない。
使用権を借りていただけの部屋は、あっと言う間に追い出された。

手持ちの金は3万と少し。

ネットカフェに転がり込み、日払いのバイトで食いつなぐ。
疲労と栄養不足が積もっていく。

住所不定。
ネットカフェ難民。
持ち物は、衣服と少しの着替え、そして携帯電話のみ。

オサムは流されるままに転がり落ちていく・・・。


オサムくんは確かに不遇だけど、残念なことに馬鹿すぎて共感出来ない。

最初はパチンコで金を工面しようとして手持ちの金を減らす。
ネットカフェ難民なのに、治験のバイトでまとまった金が入ったとたん女に騙されホストクラブで散財。

何も考えてない大学生が無一文で投げ出されたらこんなモンか?
とは思うものの、見ててイライラする。

オサムはよく言えば純朴。
ただ、頭が悪い。

自分で考える事なく、逃げたり、謝ったりで、その場をやり過ごすことばかり。
そのくせ、無駄に正義感がある。

結果、悪い方に、悪い方に状況が転がり落ちていく。


で、とことんまで落ちて、やっと少しだけ自分で考える。
そこまでが長い。


一度落ちたら這い上がれない現代社会の不条理を描く作品。

ならば、社会的セーフティネットがまるで出てこないのはアンフェアな気がする。

んー。
期待値に届かず。


最終評価 B−


know_the_base at 23:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 06, 2015

ジュマンジ

ジュマンジ [DVD]
ロビン・ウィリアムス
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2002-11-01


1995年・アメリカ映画


いじめられっ子のアランが工事現場の土の中から見つけたボードゲーム。

タイトルはジュマンジ。

中身は精巧に作られたすごろく。
説明書きには

「この世界の外に出たいと思っている人のアドベンチャーゲーム」

とある。

幼なじみの少女・サラが何気なくサイコロを振る。
すると、勝手に駒が進み、すごろくの中央に文字が浮かび上がった。

「闇に羽ばたく黒い影、決して可愛いとは言えない不気味な姿」

そう読み上げると、部屋には大量のコウモリが!
アランが慌ててゲームを片ずけようとした時、サイコロが転がる

「6か8が出るまでジャングルで待て。」

そして、アランはゲームの中へと吸い込まれた。

そして26年後。

かつてアランが住んでいた家は売りに出されていた。

買い手には2人のこどもがいた。
弟のピーターと姉のジュディ。

2人は物置小屋でジュマンジを見つけてしまうのだった・・・


懐かしい思い出の作品。
高校時代にオーストラリアへ行った時に公開されていて、シドニーの街にはいたるところにこのジュマンジのポスターが貼られていました。

CGやVFXを本格的に使い出した90年代中盤の作品。
今、改めて見ると、そのCGやVFXのレベルが何とも微笑ましいと言うか、作り物感がすごい。

でも、その拙いCGを差し引いても、ドキドキハラハラの冒険活劇として良く出来てる。

全てが本当になってしまうボードゲームっていう、たったひとつのアイディアを起承転結のある物語にしている。



最終評価 B+



know_the_base at 22:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

July 26, 2015

バケモノの子

bakemono_thumb_sashikae

2015年・日本映画
時をかける少女(06)」「サマーウォーズ(09)」「おおかみこどもの雨と雪(12)」の細田守最新作。


人間とは別の生き物たちが暮らすもうひとつの世界・渋天街(じゅうてんがい)。

渋天街をまとめる宗師が神に転生するため、次の宗師を決める必要がでた。

1人の候補は、猪王山(いおうぜん)。
渋天街の誰もが強さと品格を認める一流のバケモノ。

もう1人の候補は、熊徹(くまてつ・役所広司)。
弟子がみんな逃げ出してしまう乱暴者だが、その実力は猪王山にも負けず劣らぬバケモノ。

熊徹は宗師に、宗師となるには弟子をとるようにと命じられる。

その頃、人間の少年・蓮は、たったひとりで渋谷の街を行く先もなく彷徨っていた。

名家の娘だった母が交通事故で死に、離婚して行方の分からなくなった父は蓮を迎えには来なかった。
蓮を迎えに来たのは、家の体面を保つことだけを考える、大人たちだった。

居場所を失った蓮は、渋谷の街の片隅で熊徹に出会う。

「一緒にくるか。」

そう言った熊徹に九太と名付けられ、蓮は熊徹の弟子として渋天街で暮らすことになる。


おおかみこどもの雨と雪(12)」が、母親とこどもの物語だったのに対し、この「バケモノの子」は父親とこどもの物語。

ずっとどこまでも寄り添う母親と、どこかで独り立ちを促す父親。

でも、どちらもこどもの成長を望み、見守っているということは同じ。

王道とも言えるエンターテイメントの中に、「親子とは何か。」「成長とは何か。」といったテーマを織り込んだ蓮と熊徹の成長物語。

蓮は熊徹から学び、親代わりの熊徹もまた蓮から学んで成長していく。
「親が子を育てる。」のではなく、「共に成長していく。」ことを現在進行形で子育てをしている自分は深く納得してしまう。

互いに影響しあいながら時を過ごし、本当の親子にも勝る絆を深めた2人。
でも、普通の親子同様、同じ環境はいつまでも続かない。

いつしか子どもは巣立ちの時を迎える。
その時、見守る親には何が出来るのか。



この作品、もちろん熊徹と九太の親子物語でもあるんですが、他の大人とこどものあり方も素敵だったりします。

作中で熊徹と九太を最初から見ている百秋坊(ひゃくしゅうぼう・リリーフランキー)と多々良(たたら・大泉洋)が、九太の成長を感じるシーンがあり、その中で

「育ててくれたみんな」

の中に自分たちが含まれていることを本当に嬉しそうに語るシーンが印象的。

親だけがこどもを育てるんじゃない。
周りにいる大人みんなで育てているんだと、強く感じます。

この周囲の大人って要素が、最近の子育てには欠けていて、これこそが今後の社会の鍵になるんじゃないかと僕は思うんですよねぇ。


最終評価 A


know_the_base at 17:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

July 19, 2015

フューリー

フューリー [DVD]
ブラッド・ピット
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2015-07-22


2014年・アメリカ映画


1945年・第二次世界大戦末期のドイツ。
ナチスドイツと戦う連合国軍は、性能で勝るドイツ戦車ティーガーに苦しめられていた。

フューリー戦車小隊もまた、過酷な戦車戦の中で仲間を減らし、残ったのはたった4輌。
隊長のウォーターディ(ブラッド・ピット)の下に服役2ヶ月の新兵・ノーマンが配属される。

過酷な戦場の中、敵兵を殺せないと言う青臭いノーマンを鍛えるウォーターディ。

戦場の不合理が、ノーマンを変えていく。


吐き気を催す様な戦場。
圧倒的な戦力差、戦車の性能差がありながら戦い抜いくフューリー戦車小隊。

戦場の静と動。
戦場の悲惨さ。

途中まで、いや、クライマックス直前までは戦争の残酷さを描く作品でした。


でも、クライマックスで一気に崩壊。

今まで散々悪態を付いて新兵をイジメてきた仲間が

「今までゴメンな・・・。」

なんていう、あまりにも分かりやすい死亡フラグを立てたと思ったら、満身創痍のシャーマン1輌と4人の仲間で、200人からのドイツ歩兵大隊と交戦をおっぱじめる。

そっから、ブラピ無双。

なぜか対戦車火器を使わずにマシンガンで突っ込んできては機銃掃射の的になるドイツ兵。
相手の弾は避けていき、こっちの弾は全部命中致命傷。

いや、もちろん死亡フラグも立った通り、こっちも無傷では終わらないんだけどさ。


ミリタリーオタクじゃない僕の目から見ても、ドイツ軍があんまりにも弱くて、そりゃああんまりでしょと言いたなる戦闘シーン。

戦勝国側の作る戦争映画と言ってしまえばソレまでだけど。

んー。


最終評価 B


know_the_base at 23:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

July 06, 2015

聖闘士星矢 Legend of Sanctuary

聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY [DVD]
石川界人
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014-12-05


2014年 日本映画

だーきしめたー こーころのコスモー

80年代にジャンプ黄金期を彩った作品・聖闘士星矢が、フルCGで蘇る。
聖闘士星矢25周年記念作品。


神話の時代から闘いの女神・アテナを守る、星の力を秘めた聖闘士(セイント)たち。
この世に悪が栄えるとき、聖闘士たちは現れる。

こどもの時から不思議な力を持っていた城戸沙織は、16歳の誕生日に亡き父の伝言を受け取る。

聖闘士の伝説と、そして自身がその女神アテナであると知った沙織。

その時に天空から降り注ぐ爆撃が沙織を襲う。
沙織を襲撃したのは、鎧に身をまとった謎の男たち。

危機に陥った沙織を助けるひとりの青年が現れる。

彼は、自分を沙織を守るべく存在する聖闘士の星矢だと名乗るのだった・・・。



CGとして再構築されたキャラクターたちは、基本、漫画・アニメの聖闘士星矢たちとは別物。
キャラの性格、完全に違うしね。

映像と戦闘は、ファイナルファンタジー。
動きはコミカルで、ほぼディズニー。
なんなのその表情の作り方、その身振り手振り。

で、やってることは5人戦隊。

最後は巨大ロボでてくるし。


ん。
まぁ、とにかく、戦闘シーンは綺麗。
これだけは見応えアリ。

ストーリーは、ざっくり言うと、黄金12宮編をダイジェストにしたもの。
なんだけど、原作は単なる下敷きと思って観たほうが楽しめる。

内容的にはかなり駆け足で、原作を知らない人に分かってもらおうって気持ちは無い。
なんだけど、説明がほぼ無いに等しいので原作を知らないと何がなんだかだと思われる。

原作を知らないと何がなんだかだけど、原作とは別物と思わないと楽しめない。

なんだかなぁ、だよ。なんだかなぁ。

まったくもう、だよ。まったくもう。


まぁ、名実ともに、ネタ作品です。

多分、作ってる方もソレを狙ってると思うし、観ている方もネタだと思って楽しんでます。以上。


最終評価 B



know_the_base at 23:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

July 03, 2015

ホビット 決戦のゆくえ

poster2


2014年 ニュージーランド・アメリカ合作映画
J・R・R・トールキン原作「ホビットの冒険」3部作の第3作。

「ロード・オブ・ザ・リング」で主人公のフロドの手に渡る「ひとつの指輪」。
フロドを冒険へと導き、指輪を託した叔父のビルボ・バギンス。

ビルボは、どうして指輪を手に入れたのか。
小さなホビットが世界を救う、始まりの物語。


森のエルフ、草原のホビット、街の人間。
様々な種族が暮らす中つ国。
金属加工の能力に優れるドワーフは、朴訥な性格と身体の頑強さを併せ持つ山の種族。

かつて繁栄し、莫大な黄金を抱えたドワーフの王国は邪竜スマウグに目を付けられ、滅亡した。

それから60年後。
ドワーフの王子・トーリンは、山の王国・エレボールを取り戻すべく12人のドワーフと立ち上がった。
旅の導き手は、灰色の魔法使い・ガンダルフ。

そして、スマウグの目を盗む忍びの者としてガンダルフが選んだのは、平和なホビット荘に住むビルボ・バギンスだった。

長い旅を経て、遂にエレボールへと辿り着いたトーリンたち一行は力を合わせ邪竜スマウグに立ち向かう(竜に奪われた王国)

圧倒的な力を持つスマウグだったが、12人のドワーフと1人のホビットは協力と知恵によってエレボールを取り戻す。
だが、怒りに燃えるスマウグはその破壊衝動に身を任せて人間の町を焼くのだった。

そして、エレボールの王座に座ったトーリンもまた莫大な黄金によって心を狂わせて行く。
邪竜が抱え続けた黄金はトーリンの心を蝕み、トーリンは独占欲にまみれていく。

狂っていくトーリンを止めるため、ビルボはエレボールの至宝であるアーケン石を懐に隠すのだった。

スマウグに町を焼かれてしまった人間は、町の再建のために宝を求め、エレボールへと向かう。
そして、エルフの王・スランドゥイルもまた、スマウグに奪われていたエルフの秘宝を求めて軍を率いてエレボールを目指した。

ドワーフ、人間、エルフがエレボールの宝を求めて対立する。

そんな格好の隙を、邪悪なる王・サウロンが見逃すはずが無かった・・・・。


前作「竜に奪われた王国」で飛び去っていったスマウグが町を焼くシーンから「決戦のゆくえ」は始まる。
ここまでの作品を観ていることを大前提として、今までのあらすじや振り返りなどは一切無く突然に大迫力のスマウグ戦が繰り広げられる。

いきなりクライマックスもいいところ。

盛り上がるは盛り上がるのだけれど、前作を観てから少し時間が開いてしまっていると、人間関係や状況の把握(思い出し)にちょっと戸惑う。

予習してから観れば良いでしょ。と言われましても、1作につき3時間の大作ですから、そうそう簡単に見返すってワケにもいかない。


そして、前半は、独占欲にまみれてしまったトーリンにイライラしっぱなし。
欲にまみれてしまったトーリンは、とにかく嫌なヤツ。

一方で、最初は情けなかったビルボが、しっかりと自分の役割を認識し、やるべきことをやる男に成長しているのが格好いい。
流石は主人公。

このトーリンにイライラ期が長くてツラい。


でも、決戦が始まり、正気を取り戻してからのトーリンは一気にビルボ以上に格好良い主役級へと駆け上がっていく。
相変わらずこのシリーズの戦闘シーンは圧巻で、その戦闘シーンで中心となるのはトーリンとエルフの戦士・レゴラス。
戦闘シーンになってしまうと、あまり見せ場がないのがホビットであるビルボの悲しいところ。

そして、相変わらず12人も居るドワーフたちのキャラ分けは曖昧なまま・・・。


前作までのストーリーと状況を思い出しつつ、登場人物を思い出しつつ、画面はあとこちに飛ぶって展開を追いながら観ているので、どこか没頭できない感がある。

前フリなして人物名や地名を出されてもわかんないよ!


人間・エルフ・ドワーフの三つ巴と闇の勢力の対立を連続で描いてる為に、ついさっきまで対立していた人間・エルフとドワーフが突然に手を組むのがやや唐突。
闇の王・サウロンの力もまだ弱く、かといってトドメを刺すわけでもなく。

全体的に、どこか浅い印象を受ける。

あと、3時間も延々と戦闘シーンばかりっていう感じなので、最終的にはちょっと食傷気味になる。
それが見せ場な作品ではあるのだから、仕方ないし、当然なだけどね。


まぁ、シリーズファンであれば60年後のフロドの冒険へと繋がるセリフや出会いを見つけては楽しむことが出来る。


最終評価 B+



know_the_base at 23:54|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

June 19, 2015

劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない



2013年・日本映画。

2011年に放送され、オリジナルアニメとしては例外といえるヒットとなった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の劇場版。
我が家でも夫婦でヒットしてました。

あまりに綺麗に終わった作品だったので、劇場版とか要らないと思ってました。

どうせ総集編だしね・・・。

そんな想いからまだ観ていなかった劇場版をやっと観ました。


どうせ総集編なんて思って、今まで観ていなかった自分をぶっ飛ばしたい。


むしろ「あの花」は、この劇場版で完結すんじゃん!

なんだよ。
何回この作品で泣くんだよ。>自分


久しぶりに「あの花」のストーリー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幼かった日々を一緒に過ごした6人。

活発でリーダー的立場の宿海仁太(やどみ じんた・じんたん)。
天然で優しい本間芽衣子(ほんま めいこ・めんま)。
ゲームや漫画が好きな安城鳴子(あんじょう なるこ・あなる)。
冷静で頭が良い松雪集(まつゆき あつむ・ゆきあつ)。
大人しいけど芯が強い鶴見知利子(つるみ ちりこ・つるこ)。
元気で素直な久川鉄道(ひさかわ てつどう・ぽっぽ)。

6人のチーム名は。「超平和バスターズ」。
いつも一緒だった彼らは、あだ名で呼び合い、秘密基地に集まって過ごした。

そんな彼らも、もう、高校生。
今は5人になってしまった彼らにとって、あの頃は、もう、遠い昔。

あの日、めんまが死んだ日から、仲間たちの間に少しずつ距離が生まれた。
そして、今はもう、バラバラにそれぞれの道を歩いていた。

うだるような夏の日、仁太の前に死んだはずのめんまが現れる。

自分にしか見えないめんまを、仁太は自分のトラウマと、ストレスと、夏の暑さと、性衝動が生み出した幻覚だと考えた。

だが、その幻覚はリアルで無視しようにも出来ない存在感を持っていた。

めんまが仁太に言う。
 「お願いを叶えて欲しいの。みんなでじゃないと叶わないお願いだったと思うの。」 

めんまの存在に自分自身が半信半疑ながらも、めんまの願いを叶える為に仁太が動き出す。
その仁太の動きが、10年近く離れていた「超平和バスターズ」を結びつけていく。

めんまの死から、それぞれの心の中で止まっていた時間が、動き出す。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この劇場版は、めんまが成仏した夏から1年後。
超平和バスターズの5人が、それぞれにめんまに向けた手紙を書いて、再びあの秘密基地に集まる。

めんまを見送り、落ち着き、自分自身の心と向き合うじんたん、あなる、つるこ、ゆきあつ、ぽっぽ。

あの、めんまがいた夏を思い出しながら、自分の素直な気持ちを吐き出していく。


確かに総集編ではあるのだけど、これはもう別物。

作品の半分以上はオリジナルの新作で作られ、テレビシリーズの中では語られなかったエピソードが加えられることにより、作品の奥行きが圧倒的に広がっている。

テレビシリーズでは、じんたんとめんまの視点が中心になっていた部分を、他の4人はどう思っていたのか。
なぜ、めんまはじんたんを好きになったのか。
そこが描かれる。

テレビシリーズはめんまを見送って終わった。
その1年後、超平和バスターズのメンバーが「めんまの死」という、長年突き刺さった心の棘から開放され、前を向いている姿が観られるのが本当に嬉しい。


そうだよ。
テレビシリーズが終わった後にやる劇場版って、こういうことだろ!

劇場版は、こうあるべきだ!

そう叫びたくなる。


もちろん、テレビシリーズを見ていない人には伝わらない部分も多いと思う。
でも、そんな観客を意識しても意味無い。

それより、作品ファンを納得させるクオリティのほうが何万倍も大事。


久しぶりの「あの花」でボロボロ泣いてる37歳の男が、ここに居た。

なんで、今まで観なかった。>自分



最終評価 A
(まぁ、一応総集編だしね。万人には推薦出来ません)


006716d9-s


しかし、やっぱ、どう考えても「つるこ(左端の黒髪メガネ」推し一択だな。

あなるも可愛いけどさ。

漢は黙って、つるこだろ。


あ?
めんま?

こちとら大人なんだよ!
小学生現在で成長止まってる子に反応できねーんだよ!

know_the_base at 23:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 24, 2015

イントゥ・ザ・ストーム



2014年・アメリカ映画

アメリカ郊外の街・シルバータウン。
その小さな町に危険な兆候が迫る。

非常に発達した低気圧が勢力を高めながらシルバータウンに近づいていたのだ。

竜巻の映像に命を懸けている男・ピートに率いられたストームチェイサーチームは、決定的な瞬間を収めるべくシルバータウンに向かう。

そこでピートたちが出会ったのは、史上最悪最大級の大型竜巻だった・・・・。


ハンドカメラ映像を演出に取り入れたドキュメンタリータッチのディザスター映画。

この手のハンドカメラ系の作品でマトモなのにはナカナカ出会えないのですが・・・・ この作品は良いです。

ハンドカメラ系の作品は、出来の悪い作品だと

・映像を撮る理由があいまい。
・命がかかってる時も映像を撮り続ける理由が本当に分からない。
・必死に走りながらもカメラをまわし続ける。
・必死に走ってるから、手ブレ演出がひどくて画面に酔う。

などなど、映画に没頭できなくなる理由が沢山ある。

でも、この作品はこれらの問題を上手くクリアしているのが素晴らしい。

ハンドカメラの映像にこだわり過ぎなかったことで、映像は自然だし、臨場感も迫力も半端じゃない。
手ブレで酔うようなコトもないし、設定に無理も(そんなに)ない。

臨場感のみが切り取られている。


もう「ツイスター」の比ではない規模と映像。

学校を飲み込み、ジャンボジェットさえも悠々と巻き込んでいく竜巻は、橋の下に隠れてやり過ごすってレベルじゃない。

その最悪の災害の中で、家族を守ろうと奮闘する父親と反発していた父との絆を取り戻す息子たち。
そして、反目しあいながらも竜巻を追うストームチェイサーたち。

シンプルなドラマが、アツイ。


もちろん、展開の中で御都合だってある。
演出だってある。

でも、そんなツッコミを吹き飛ばす迫力で画面にグイグイと引き込まれる。

思いがけない名作と出会いました。


この作品はなるべく大画面で。
そして、なるべく5.1chの音響で観て欲しい。


最終評価 A


know_the_base at 23:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 30, 2015

300(スリーハンドレッド) 帝国の進撃

300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~ 3D & 2D ブ ルーレイセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
サリバン・ステイプルトン
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014-10-22


2014年・アメリカ映画

新しい映像美を生み出したアクション映画「300(スリーハンドレッド)」の続編・・・と言う立ち位置だけど、内容的には少数精鋭が大軍団を相手にするコンセプトと、映像手法を踏襲しただけの全く別物。


あらすじ
100万もの兵を率いてギリシャ侵攻を図るペルシャ帝国を相手に、300人の精鋭と共に戦いを繰り広げた果てに命を落としたスパルタのレオニダス王。彼の遺志を継ぐようにしてアテナイのテミストクレス将軍(サリヴァン・ステイプルトン)は、パン屋、陶工、詩人といった一般市民から成るギリシャ連合軍を率いてペルシャ帝国に立ち向かっていく。ペルシャ帝国の海軍指揮官アルテミシア(エヴァ・グリーン)らと拮抗する中、ついに大海原を舞台にした最終決戦を迎えることに。
yahoo映画より


さて。
あらすじを自分で要約せずに引用で済ませたコトからも伝わっているかと思いますが、ガッカリ残念映画です。

100分ちょっとの内容なのに、50分ちかく「アクションに至るまでの道筋のモノローグ」ってどうなのよ。

冒頭にちょっとアクションシーンがあり、スローモーションとCGをかけあわせたクラッシュ処理は、速さと迫力を両立していてそれは流石に格好良かった。

でもその後のテンポ悪すぎだろ。

アクション映画を期待してるのに、古代ギリシャ史の授業でも受けてるのかと思ったよ。
しかも、おじいちゃん先生のヤツね。

とにかく、眠くなる。

ストーリーも続編と言えるほど前作からの流れが無いのに、舞台設定だけ引き継ごうとしたのが失敗。

前作で期待値が上がってたのもありますが、無理な続編は不要という良い見本。


最終評価 C+



know_the_base at 21:15|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

April 29, 2015

寄生獣 完結編

image

2015年 日本映画

名作漫画「寄生獣」の実写映画化、その後編です。


人間に寄生し、人間に擬態し、人間を捕食する寄生生物が発生してから、少しの時間が過ぎた。

通常は頭部に寄生する寄生生物を右手に宿した高校生の泉新一(染谷将太)は、寄生生物との戦いの中で致命傷を負う。
新一の右手に宿る寄生生物・ミギー(声・阿部サダヲ)が「傷から体内に入って欠損した部分の代わりになる。」という大胆な機転でなんとか一命を取り留める。

だが、血中に混ざったミギーの破片によって、新一はまるで人間と寄生生物の間に居るような存在となってしまう。
寄生生物にさえ対抗できる超人的な身体能力と引き換えに、心は人間らしい感情をどこかに置き忘れてしまった新一。

その能力によって母親の仇を討つことには成功するのだった。
(ここまでが前作)


母親を殺され、復讐に燃える新一は見付けた寄生生物を殺して回る。
そんな新一の暴挙に、ミギーは懸念を示すが、新一は意に介さない。

一方で高い知能を持つ寄生生物・田宮良子(深津絵里)に導かれた寄生生物たちは集団となり、組織を作り出していく。

徐々に田村良子の統制を離れて動き出す寄生生物たちのコミュニティ。
そして、田宮良子が立てた市長の広川(北村一輝)の傍らには、田宮良子が生み出した最強の寄生生物・後藤(浅野忠信)がいた・・・・。


人間とは何なのか。

それを考えずに寄生獣は語れない。

寄生生物は生物として圧倒的な力を持つものの、人間より少数であり、生殖機能も持たない。
しかも、人間を捕食しなくても生命活動は維持できる。

食べて生きる、子を産む、育てる。
そんな生命としての当たり前が出来ない寄生生物たち。

心から湧き出る衝動によって人間を捕食する寄生生物たちは、自分のこの衝動がどこからくるのかと、自分の中に目を向けていく。

生命体としては欠陥だらけの寄生生物の存在によって、人間の核となる「何か」が浮き彫りになっていく。

「なぜ、自分たちは生まれたのか。」

田宮良子は、様々な実験を通してひとつひとつ自分の中に芽生えた疑問に答えを出し、その答えから次の疑問が生まれ、それを繰り返していく。
田村良子の思索の道程は、人間が何千年もの時間を使って考え続けてきたものと同じ。

そして最後には、自分が実験で産んでみた人間のこどもにひとつの答を見つけ出す。

そして田宮良子は自分を追い詰めた倉森に言う

「私たちをあまり虐めるな。」




原作ファンも納得の実写化でした。

ストーリーは、大胆にカットするべきはカットされ、変更するべきは変更されています。
それでも、核となる部分は変わらない。

この作品は間違いなく「寄生獣」。


実写化成功の大きなポイントは、キャスティング。

正直、原作の泉新一とは雰囲気の違う染谷将太が、こんなにも泉新一になるとは思ってなかった。
ミギーという存在しない存在が「そこに居る。」ことにまるで違和感を感じず、しかも寄生生物が自分の中に混ざってしまった心の動きを演じきった演技力は見事としか良いようがない。

そして田宮良子を演じた深津絵里。
本当に原作の田宮良子が現実に抜け出してきたらこうなるだろうな。と、思いました。
笑わないはずの寄生生物・田宮良子が、自分のこどもをあやし、意識せずに笑顔を作り、そんな自分に驚き、そして高笑いをしてみる。
この流れを演じきった深津絵里の役者としての凄さ。圧倒的。

他にも、作品のキーとなる主要登場人物に、浅野忠信、大森南朋、阿部サダヲ、北村一輝、新井浩文と、いちいちバチンとくるキャストが配されてるのが凄い。


ちょっと物足りなかったのは、橋本愛(ヒロインの村野里美役)くらいかな?
でも、原作の村野を現代の女子高生にすると、あんな感じなんでしょうか。


おしいのはVFXとCGは、寄生生物を「生き物」として描くにはまだ力不足ということかな。

グロテスクになり過ぎるので、わざと生々しくしてないのかも知れませんが、寄生生物たちの断面部分がもっとヌラヌラしてて欲しかった。
なんだかそこだけ作り物感が強かった。

あと後藤との戦闘が燃え盛るごみ焼却場所とかは、演出やり過ぎ。


言いたいこともあるけど、観にいって正解でした。


最終評価 A



know_the_base at 00:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 13, 2015

そして父になる



2013年・日本映画
「誰も知らない」の是枝裕和監督が描いた、親子の意味を問い直す物語。


誰もが羨むような学歴や家庭を築いてきた野々宮良多(福山雅治)は、厳しいビジネスの世界を生き抜くエリートサラリーマン。
良多は、「自分の才能」と言うものを信頼していた。

だが、6歳になる息子に物足りなさを感じる。
優しいといえば聞こえは良いが、どこか弱い人間のように感じられるのだ。

そんなある日、自分の息子が他人の子供と取り違えられていたことを知る。

「やはりか。」そんな気持ちを抱える良多。
自分の息子を育てていたのは、小さな商店を営む斎木夫妻(夫、リリー・フランキー 妻、、真木よう子)。
良多の家庭とは対照的な庶民的な暮らしの中、のびのびと育っていた息子。

だが、良多には斎木の粗野な態度、暮らし、教育の全てが気に入らない。

血縁か、それともこれまで愛を注いだ6年間か。

ふた組の親子、6人が、運命の中で翻弄される。


生みの親か、育ての親か。
個人的には育ての親が・・・と思うけれど、どうなんだろうな。

この作品の中で、主人公はもちろん、妻、相手方の両親、そして子供たちのそれぞれが悩み、葛藤し、苦しんでいる。
ひとりひとりの目線、言葉、表情、その全てからそれを感じる。

一方で、リリー・フランキーが取り違えた病院から慰謝料をせしめようとしている姿も、また現実を感じる。

静かに夫の言動に怒り、自分を責め、子を愛する。
その板挟みの中、狂気さえ感じる妻の尾野真千子。

親の喧嘩を聞いてしまったこども。

ひしひしと伝わるリアリティ。
そして、最後まで「どうなるんだろう。どう選択するんだろう。」と画面から目が離せない。

福山雅治の選択ひとつ、ひとつ。
言葉ひとつ、ひとつ。

全てに胸を掻き毟られるような気持ちになる。

「自分だったら。」
その問いが、ずっと心に響く。

主人公の選択が正しいかは分からない。
でも、自分でもそうするだろうな。と、思う。


福山雅治、リリー・フランキー、尾野真千子、真木よう子、樹木希林。
キャスティングも絶妙。


最終評価 A+


know_the_base at 22:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 31, 2015

ポンぺイ

ポンペイ [DVD]
キット・ハリントン
ギャガ
2014-12-02


2014年・アメリカ映画

古代ローマ帝国で繁栄した都市ポンベイ。
79年のヴェスヴィオ火山の噴火によって街ごと火災流に飲み込まれ、当時の姿を現代に伝える遺跡となった街。

その古代の悲劇を映画化した作品。


ローマの支配に抵抗したケルト騎馬民族の反逆は、圧倒的な兵力によって鎮圧され、ケルト人たちは皆殺しにされた。
虐殺を生き延びた少年・マイロ(キット・ハリントン)は、剣闘士としてポンベイの闘技場で闘っていた。

だが、そのポンペイに両親の仇であるローマの元老院・コルヴス(キーファー・サザーランド)が現れ、マイロの命を弄ぶ。
コルヴスはマイロに淡い恋心を抱いたポンペイ富裕層の娘・カッシアを手中に収めようとしていたのだ。

コルヴスの策謀の中、絶望的な闘いに勝利するマイロ。

その時、ヴェスヴィオ火山が火を噴く。

マイロはカッシアの為に走り出す。


剣闘士のアクションはスピーディで格好良い。

街を滅ぼす火山噴火はどこまでも破滅的。
降り注ぐ火山弾の中、押し合い、潰し合い、死んでいく人々。
火山地震によって起こる津波が街を飲み込み、人も飲み込む。
繁栄した街が一瞬で壊滅する様は、神の怒りを具現化していると言って良い。

映像はCGを感じさせない完成度で息を呑む。


どこまでも絶望的な状況の中で生き延びようとする主人公たち。

生き延びられるワケがない。
生き延びられるワケがない。

そう思いながら、圧倒的な悲劇の中でだけ結ばれる身分違いの恋人たちから目が離せない。

ハッピーエンドになる訳がない、希望の無いストーリー。
中身はそれほど無いエンタメ作品ですが、それでも最後まで魅せてくれる作品でした。


キーファー・サザーラントは、ジャック・バウワーよりやっぱ悪役が似合うよ。

スタンド・バイ・ミーのエースを彷彿とさせる、力を振りかざすイヤなヤツでした。


最終評価 B+



know_the_base at 22:41|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

March 30, 2015

ツレがうつになりまして



2011年・日本映画
細川貂々のベストセラーコミックエッセイを、『半落ち』の佐々部清が映画化。


仕事人間のツレ(堺雅人)が、ある日突然に心因性のうつだと診断される。
ツレの変化に気付けなかった晴子(宮あおい)は、うつの原因が会社にあったことからツレを退職させた。

会社を辞めたツレは家でゆっくりと過ごす様になり、徐々に体調を回復させていくが・・・・?


ツレさんは、あまりにも几帳面な性格。
決まった曜日に決まったチーズの弁当と、決まった色のネクタイをしていく。
満員電車に揺られ、職場はリストラにより忙しさが増す。
電話での理不尽なクレーム対応に追われる日々。

そりゃあ鬱にもなるわっていう。

そして、その隣で奔放に過ごし、鬱になるまで気付かなかった自分を責める晴子。

うつに限らず、突然の病気は誰の身にも起こり得る物語。

こういう時、女性は強い。

「仕事なんか、辞めちゃえば良い!」

そうスパッと言った晴子さんの素晴らしさね。
男と女、色々と違うけど、こういう時の強さは圧倒的に女性。

自分の時も嫁様が同じ事を言ってくれたけど、その後押しの心強さは他の何にも代え難い。
これこそ内助の功だと思う。

その健やかなる時も、病める時も、富める時も、貧しき時も互いを敬い、愛すこと。

この結婚の誓約が、胸に響く。


病気はなった人もツライけど、家族もツライ。
お互いのツラさが、分かるようで分からないのもツライ。

でも、分からなくても、家族が居てくれると嬉しい。

そんな経験があるか無いかで、見え方の違う作品だと思う。

淡々とした何てことの無い内容の作品に見える人。
ひとつひとつが心に響く人。

僕は響く側でした。


ただ主人公の宮崎あおいが、堺雅人のことをどこであっても「ツレ」と呼ぶのに違和感がありました。
家の中でパートナーをどう呼ぼうが自由ですけど、職場とか、対外的な場所でも「ツレ」って呼ぶのはどうだろう。

演出だとしたら、微妙。


最終評価 A−


know_the_base at 22:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 16, 2015

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙



2011年

英国初の女性首相であり、11年という長期政権を築いた鉄の女マーガット・サッチャー(メリル・ストリープ)。

莫大な財政赤字を解消し、フォークランド紛争に勝利した豪腕の首相。
だが、その一方で母であり、愛する家族を持つひとりの女性。

その素顔は誰にも見せない一面があった。


思考が行動に、行動が習慣に、習慣が人格になる。

ガチガチの保守派であり、自由経済主義を推し進めた功罪はある。
また、その強硬な姿勢によって最後には仲間たちに裏切られて政権を追われたサッチャー首相。

彼女の業績と行動は、確かに鉄の女と呼ばれるだけのことはある。

こどもの頃、イギリスの首相と言えば彼女のことだった。

そのサッチャー元首相が晩年に夫を亡くし、その夫の亡霊(幻覚)に悩まされながらも自分の過去を振り返っていく物語。


なんと言っても見所はメリル・ストリープの熱演。

まだ下院議員だった40代から、首相を務めた50代から60代。
そして晩年までを演じ分け、そのそれぞれの年代にまるで違和感がない。

そりゃあ、アカデミー主演女優賞も獲るわ。


でも、メリル・ストリープ以外の部分は・・・・正直、微妙。

ストーリーはテンポも悪く、言ってしまえばタルい。

時代背景とかがもっと深く分かっていれば・・・とも思うけど、そこも含めての伝え方があまりにも薄かったかな。


そして、経済を立て直し、戦争に勝つには冷徹な判断も必要だとは思いますが、作中で描かれるサッチャーと言う女性には共感できる部分が少ない。
まぁ、ゴリゴリの保守派な彼女の判断や行動が、僕の主義主張に合わないってのはもちろんあるけれど、それ以上に強権を振りかざす彼女が好きになれない。

もちろん、女性がたった独りで男社会の頂点に君臨するワケだから、普通でいられないのは当然かもしれないけれどね。


メリル・ストリープの演技だけが見所の作品でした。

最後に夫の遺品を片付けるコトが出来て、良かったね。


最終評価 B




know_the_base at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 14, 2015

オール ユー ニード イズ キル

poster2

2014年・アメリカ映画
作家・桜坂洋のライトノベルを、トム・クルーズ主演で映画化したSFアクション。
原作は読んでませんが、小畑健さんが作画をした漫画版のファンで、映画版も気になってました。


近未来の地球。
謎の生命体ギタイが現れ、人類は滅亡の危機に瀕する。
ヨーロッパ、アメリカ、アジア。
ギタイに対抗する人類は次々と住む場所を失っていく。

だが人類に一条の光がさす。

リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)。
彼女は初めての戦場で何百ものギタイを殺し、人類に初めての勝利をもたらした。

一方その頃、実戦経験の無い広報担当の将官ウィリアム・ケイジ(トム・クルーズ)は、将軍の命令で前線へと送られようとしていた。

「戦闘は自分の担当じゃない・・・。」

ケイジは脅迫まがいの言い訳まで並べ、なんとか戦地送りを回避しようとするが、その行動は明らかな命令違反。
ケイジは将官の位を剥奪され、一兵卒として戦場へと送られてしまう。

銃の安全装置さえも解除できず、初めての戦場で何も出来ずに逃げ惑うケイジは、死の瞬間に他のギタイとは違うギタイの血を浴びる。

自分は死んだ!

死のリセットボタンが押され、気付くとケイジは昨日の朝に蹴り起こされた瞬間へと戻っていた。

その時からケイジの死と戦闘のループが始まる・・・。


何度死んでも、また同じ一日が始まる。

何度でも何度でも無限に続く同じ日。
ここで敵が現れ、こう動き、こう仲間を殺し、こう自分に向かってくる。

全てが完全に同じ戦場を何度も何度も繰り返す中、安全装置さえもはずせなかったケイジが歴戦の戦士に変わって行く。

相棒は、このループの原因を知る戦場の女神・リタ。

同じ戦場と、繰り返される自分とリタの死を乗り越え、ケイジはギタイの中枢であるオメガの存在に近づいていく・・・。


トム・クルーズもいい加減中年のオッサン。
「新兵」ってのも無理がある。

でも、この作品の核として 「何度も同じ戦闘を繰り返す中でズブの素人が歴戦の勇士になっていく」というのは譲れない。

漫画版では日本人の新兵だったケイジを演じるのがトム・クルーズってコトで、どうなってしまうんだろうと少し心配していましたが、完全に杞憂。
こうアレンジしてくるかーっと、ハリウッドの脚本力に舌を巻きました。

序盤は腰抜けオヤジだったトムが、戦死を繰り返しながらレベルアップしていく様は圧巻。

しかも、同じ一日を繰り返すケイジが昨日聞いたセリフを先回りして答えていく部分は、圧倒的なシリアスの中に良い感じのコミカルさを生み、良いリズムが出来ている。


リタとケイジの関係にも注目。
相棒となるリタはずっと一緒にいるように見えるけれど、ケイジが一度死ぬたびに関係はリセットされている。

最初は完全にリタが先生としてケイジの上に立っているのだけれど、ケイジが死を繰り返す度に逞しくリタの先をいくようになっていくコトによって2人の関係性に変化が出てくる。

何百回も死ぬという、特殊な環境を共有する2人だけの絆をそこに感じることが出来る。


内容、リズム・テンポ、アクション。
どれもが高いレベルで完成されていて、最後まで一気に魅せてくれます。

原作の設定とは違う部分も多々あるので、原作を知っている人は同じ作品とは考えないほうが楽しめます。

何度も繰り返し死ぬコトによって心が病んでいく部分とかは描かれていないですが、2時間映画にソレを盛り込みだしていたら完全にやりすぎ。
むしろ、原作通りに作ったらハリウッド映画としては大失敗していたかも?

もちろん、原作の心病んだケイジと同じ境遇を生きるリタの劇的な出会いは欲しかった気もしますけどね。


原作の世界観を生かしつつ、ハリウッドらしく新しく生み出された良い作品でした。


最終評価 A

know_the_base at 23:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 09, 2015

パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]
ジョニー・デップ
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
2011-11-02


2011年・アメリカ映画

主演ジョニー・デップ。
御存知ディズニーのカリブの海賊を実写映画化したパイレーツシリーズの第4作。

ロンドンでジャック船長と間違われて裁判にかけられたジャックの相棒ギブス。
縛首と結果の決まった裁判。
だが、入ってきた裁判長は、変装したジャック・スパロウ船長(ジョニー・デップ)その人。

ギブスを救い出そうとしたものの、ジャックはイギリス軍に捕らえられてしまう。
そんなジャックの前に現れたのは、イギリス国王と公賊となったバルバロッサ船長だった。

イギリス国王とバルバロッサの目的は、永遠の命を与える生命の泉。

泉の場所を知るジャックは、追われる中でかつての恋人・女海賊アンジェリカと再会する。
海賊黒髭・ティーチの娘に成りすましたアンジェリカと共に黒髭の船に乗ったジャック。

黒髭の船で生命の泉を目指す・・・。


相変わらずのナンセンスストーリー。

無駄な煽りと、無駄な規模。
御都合と、低レベルジョークと、意味なしアクション。

予定調和もドンと来い!

この予算をかけるだけかけて撮られたB級感。
これぞパイレーツ・オブ・カリビアン。

脈絡無く唐突に進むストーリーは、後付け要素満載でツッコミさえ許さない。


ふんだんに予算を使ったB級映画が観たければ、パイレーツに決まり!

前作までは回を追うごとに時間が長くなり、3時間超。
その長さがあるとゲンナリします。
流石に耐えられません。

でも、今作は2時間程度にまとめられていて、ゆる〜くB級が観たい気分に丁度良かったです。

無理に前作からの繋がりとかを作らなかったトコに好感が持てます。


最終評価 B−


know_the_base at 00:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 25, 2015

四月物語

四月物語 [Blu-ray]
松たか子
ポニーキャニオン
2012-09-05


1998年・日本映画
岩井俊二 監督作品
松たか子 初主演作品

大学進学を機に北海道を出て東京で一人暮らしを始めた卯月(松たか子)。
何もかもが初体験の大学生活に戸惑いながらも、新生活を始める。

自己紹介で大学への志望動機を聞かれ、答えに詰まる卯月。
実は卯月の上京には他人に言えない理由があった・・・。


スローに淡々と卯月の行動を映す前半は、かなり退屈。
何か意味がありそうで、とりとめもない様で、今自分が観ている映像の意味がよく分からず、正直、眠くなる。

前半の楽しみは、若い松たか子や自転車の広告パネルになってる菅野美穂、時代を感じさせる雑誌などの懐かしさ。

なんで松たか子が上京したのかが気になって、頑張って見続けた結果は・・・
まさかの、ただ片想いの先輩(田辺誠一)を追いかけただけ。

まじかー。

流石にもうひと捻りあるかと思ってたー。

ソレが判明してからは、このタルい作品が相当どうでも良くなりました。

最後の一瞬、片想いの先輩と会話する松たか子が可愛い。
でも、その一瞬の為の前振りが長いしタルい。

まぁ、若い松たか子と田辺誠一が見られたね。と言うだけの作品。


しかし、1998年て僕は大学生だったハズなんだけど、こんなに昭和テイストだったっけか。
既に自分の大学時代がちょっとした前時代になっている衝撃。


最終評価 C+

know_the_base at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 24, 2015

卒業シーズンに観たい映画3選

847本の映画感想を書いてきたこのブログ。

「○○に観たい映画3選」なんて、まるで映画評論家気取りですが、そろそろこんな記事も書いてみようかと。

今回は卒業シーズンを迎えるこれからの時期に観て欲しい3本。

学生時代を思い出して甘酸っぱい気持ちになってください。


卒業シーズンに観たい映画 1本目

ハルフウェイ

ハルフウェイ [DVD]
北乃きい
ポニーキャニオン
2009-08-28



北乃きい主演の王道青春映画。

高校3年。
両想いの恋人同士。
彼女の方は、大学に進んでも変わらずに一緒に居られると信じている。
彼氏の方は、自分の夢のために彼女とは別の進路を歩もうとする。

お互いに好き同士なのに、スレ違う。

ストーリーは何てことのない作品なのですが、北乃きいが名演です。
切なくて、愛おしくて、堪らなくなります。

この作品のキュンキュン指数は半端じゃない。 身悶えします。


卒業シーズンに観たい映画 2本目

天然コケッコー

天然コケッコー [DVD]
夏帆
角川エンタテインメント
2007-12-21



こちらは夏帆主演。
キュンキュンくる青春映画は、女性目線が多い印象。

穏やかな田舎の生活の中で成長していく中学生活を丁寧に描いた、渡辺あやさんの脚本が光る一作。

いずれ失われてしまう青春時代。
小さな一歩だけれど、確実に大人になっていく。
その象徴としての卒業が、非常に印象的。


田舎生活の垢抜けない夏帆が、超絶可愛い。

抱きしめたくなる可愛さの中学生・夏帆と、中学生に心掴まれている自分の良心の葛藤たるや、もうw

卒業式の終わったあとの教室で、一歩大人になった夏帆の行動に悶絶です。


卒業シーズンに観たい映画 3本目

ウォールフラワー

ウォールフラワー [DVD]
ローガン・ラーマン
Happinet(SB)(D)
2014-06-03



最後はアメリカ映画。
そして、最後は男の子目線の映画を1本。

高校生になった地味で自分に自信が無かった少年。
入学の日から卒業までの日数をカウントするような彼が、一歩踏み出す勇気から友人を得て、恋をする。

主人公が恋するサム(エマ・ワトソン)には彼氏がいて、主人公は自分の気持ちを押し殺すのだけど・・・。
その間違っちゃった押し殺し方が、青春の傷跡をえぐるえぐる。

「自分の気持ちにストレートに生きておけよ!」と、胸を掻き毟られる想いに、こちらも悶絶。

地味系男の子を生きた人間は、「オマエは俺か!」と言いたくなります。

この作品も卒業が印象的。

まぁ、この作品に関しては、好きな仲間たちが卒業していくのを見送る主人公なので、他の作品とは「卒業」の意味合いがちょっと違います。
後輩目線の「卒業」も、アリかなと思っての1本。



以上。

誰もが経験したことのある「卒業」をテーマに、この季節に観て欲しい映画を選んでみました。


枯れ果てた大人にも、これからの学生さんにも、誰の心にも響く作品。

特に通り過ぎてしまった大人に、この3本は甘酸っぱくて悶えます。


この卒業シーズンに是非。





番外編

ボーイズ・オン・ザ・ラン




ヘナチョコでサエない自分から卒業したい、すべての男子へ。

その心に火を灯せ。

ちなみにこの作品は卒業一切関係ありません。

know_the_base at 22:27|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

February 18, 2015

ザ・ベイ

ザ・ベイ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
ウィル・ロジャース
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2014-10-22


2014年・アメリカ映画

「レインマン」のバリー・レヴィソン監督と「パラノーマル・アクティヴィティ」のスタッフが贈る、ドキュメントタッチのパニックムービー。


平和な港町クラリッジは、例年通りに祭の楽しさに包まれていた。

危険な兆候はあった。
大量に打ち上げられた死んだ魚、雨のように降り注いだ鳥たち。

そして、大量に発生した皮膚疾患の患者。
大量出血しながら死んでいく人達。

細菌性の感染症の様にも見えるが、原因は不明。

疫病の発生でお祭りムードは一転。
静かだった町はパニックを起こし、一気に地獄絵図に変わるのだった・・・


放射性物質や化学物質汚染によって汚された海の水を淡水化し、養鶏に使って、その糞を海に流す。

それによって毒性が高まった海には危険な細菌が大量に発生し、突然変異した人食い寄生虫を生む。

お約束としか言えない「化学物質によって突然変異した謎の存在」によるパニックムービー。

ドキュメントタッチに仕上げてあるので、良くも悪くも淡々とした展開。
町の人達が残した断片的な映像でパニックになる様子が映し出されていく。

リアリティーを求めた分、ストーリーの起承転結は弱め。

一方、疑問点は多め。

直接海に入って「近くで寄生虫を見てくる!」っていう海洋学者、いる?
今まさに自分の腹が内側から食い破られてるのに、ビデオ回して「大変なことになってる!」っていう人、いる?

ドキュメントタッチなのに、そういう謎映像が盛り沢山。

え?
解決パート?

特に無いよ!
最後にテロップで海に大量の塩素が投入されたって言ってた!

多分、町は全滅したんじゃなーい。

でも、よくわかんない!
だって隠蔽されたから!


えー (´Д` )


最終評価 C+


このブログで初めて顔文字使ってみた。



know_the_base at 22:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 29, 2015

レッド・ブロンクス

レッド・ブロンクス [DVD]
ジャッキー・チェン
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-06-15


1995年・アメリカ映画
ジャッキー・チェンのアメリカ進出作品。

叔父の結婚式に参加する為にニューヨークを訪れたクーン(ジャッキー・チェン)は、ちょっとしたトラブルから街のチンピラ集団と関わるようになってしまう。

カンフーの達人であるクーンに痛い目を見せられたチンピラたちは、執拗なまでにクーンを狙う。

そんなトラブルの中、クーンとチンピラ達は巨大組織の犯罪事件に巻き込まれてしまうのだった・・・・。


ジャッキーの生身アクションを骨の髄まで堪能する、純粋アクション映画。

ストーリーは無いようなもの。

万引きをとがめられた街のチンピラが異常なまでの執念でジャッキーを狙い、やることなすこと相当ヒドイ。
バイクの集団がスーパーマーケットに乱入して店をメチャメチャにしたり、街を壊す壊す、暴れる暴れる。
立体駐車場の屋上からジャッキーが乗ってるってダケで車を落としたりする。

コレ、やりすぎ。
フツーに人死にが出るレベル。

そのくせ、本物の犯罪組織が出てくるとヘニャヘニャになり、最後には助けてくれたジャッキーに「ありがとほぉ・・・。」とか言ってしまう始末。


でも、そのダメダメストーリーを補って余りある、魅せるアクションが凄い。

ビルからビルを飛び移り、立体駐車場の外側を登り、ひとり対多数を縦横無尽あったこっちに動き回ってボコボコにしていくジャッキーアクション!!
コレは一見の価値がある。


そして、映画にまだお金があった頃の贅沢が凄い。

街中を走り回って破壊の限りを尽くすホバークラフト。
傷だらけにされるフェラーリ。

圧巻は、フェラーリをバキバキにしながら大きなノコギリ状の剣でホバークラフトを切り裂くシーン。

もう現代で実写のみのこのシーンは見られないんだろうなーと思います。
やるにしてもCGが過分に入ってきちゃう。


ストーリーを無視して、アクションと破壊だけを楽しめる人なら最高の作品。
一方で、チンピラたちのやりすぎ感を不快に感じる人には、本当に不快な作品。

僕はどっちもかなぁ。

ストーリーでゲンナリ。
でもアクションはスゲー。

プラスマイナス、ゼロ。


最終評価 B


know_the_base at 19:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 28, 2015

ほしのこえ

ほしのこえ [DVD]
コミックス・ウェーブ・フィルム
2002-04-19

2002年 日本映画

独特の世界観で新境地を開く新海誠監督の処女作。
この作品のアニメーションは、新海監督独りの手で作られている。

独りで作る。
簡単に言うけど、アニメーションを独りで・・・


世界は携帯の電波が届く距離だと思ってた。

幼馴染みの中学3年生。
ミカコとノボル。

普通に進学し、普通に時を重ねると思っていた2人。

だが、そうではなかった。

宇宙開発に出た人類は、未知の知的生命体・タルシアンに出会う。
その出会いは不幸な出会いであり、タルシアンと人類は交戦状態に入った。

ミカコは、タルシアン討伐の遠征船団に選抜される。

宇宙を往く程に離れていくミカコとノボル。

1日、1ヶ月、1年。
メールが着く時間が長くなっていく。

そしてワープで船団がシリウスに跳び、メールが着くまでに8年。

ねぇ、ノボルくん。
私たちって宇宙と地球に引きさかれる恋人みたいだね。

15歳で時間が止まったようなミカコからのメール。
時間が過ぎていくノボル。

2人の時間がズレていく。


見始めは、絵の荒さに目がいってしまう。
本職のアニメーターさん達のクオリティは流石なんだな、とか、作品に関係ないことを思う。

そして、中学の制服のままに戦闘ロボットに乗るコトや、その戦闘ロボットの中でまで地上で使ってPHSのような携帯を使うことへの違和感はある。
その電波は何が拾ってるんだよ・・・と、思わずにいられない。

でも、そういう諸々を突き抜けて、作品に引き込まれる。


宇宙と地球の時間差なんて、SFの世界では定番。
でも、その定番知識が携帯のメールという身近なアイテムと結びついた時、切なさが生まれる。

短い作品なので、余計な部分が削ぎ落とされていたのも良い。
宇宙戦争を扱いながらも、描くのはあくまで距離と時間に引き裂かれた若い恋人。
ハッキリした告白さえしていない2人ってトコに、胸がキューっとなります。

そして、ラストには作品のアラを感じなくなっている自分に気付く。


脚本を書き、自分で描き、自分で声をあてる。
出来るようで、出来ない事を、やる。

凄い。スゴイなぁ。
一発で新海監督のファンになりました。



でも、その後に思いました。
アニメーションを独りで作った人は、僕が思うよりずっと沢山いるんじゃないかって。

アニメーションの学校を出て、独りで作品を作った人や複数人で作った人はきっと沢山いる。
その中で、絵のクオリティ、シナリオ、音楽、そして運が一定水準以上あったから新海監督は認められた。

認められる表現者って、こういうコトなんだな。


最終評価 A

know_the_base at 05:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 22, 2015

銀の匙 Silver Spoon

jake

2014年・日本映画
週刊少年サンデーにて連載中の人気漫画「銀の匙」の実写映画化作品。

原作は「鋼の錬金術師」でも有名な荒川弘。
僕はこの原作、かなりのファンです。

UHuhqIWECK4YrCV



最強に理不尽な青春!

札幌の有名進学中学でドロップアウトしてしまった八軒勇吾(中島健人)は、「寮に入って家から出られる。」その理由だけで担任教師の薦める大蝦夷農業高校に進学する。

大蝦夷農業高校・略してエゾノーは、農業畜産から加工まで一次産業なんでもござれ、その名の通りの農業高校。

周囲の新入生はみんな農家の跡取りや、それぞれに目標を持ったヤツばかり。
目的もやりたいことも無かった八軒は、クラスメイトの御影(広瀬アリス)に誘われるまま馬術部に入部する。

目的も夢もない。
そう自分を卑下していた八軒だったが、仲間との出会い、生き物を育てて食べるということ、現実の厳しさ、そういう今まで自分が見えていなかったことに気付き、八軒が変わっていく・・・


人気漫画の実写映画化。

まぁ、実写化するとこういうコトなのかなー。とは思いつつ観るものの。

心の中にずっと漂う、コレジャナイ感。


キャスティングの問題・・・じゃ、ないんだよね。

もちろん「エーーー。 」って言いたくなるキャスティングはあったものの、大部分は原作のイメージを壊さない。
むしろ、キャスティングは頑張ったと思う。

ジャニーズ起用の八軒・・・は、思ったほど悪くなかったし。
中村獅堂の中島先生も悪くなった。
吹石一恵の富士先生なんか、ミスキャストかと思ったらむしろ良かったもんね。
photo02


ストーリーも所々は変更点もあるものの、基本的には原作のトレースだし。


この「コレジャナイ感」の原因は何だろう?

で、原因は逆に中途半端に上手くいってしまった原作のトレースにあるのかな、と。


キャストも原作キャラに似てる。
ストーリーもほぼ同じ。
で、登場人物たちが原作通りのセリフを言うワケなのだけど、そこに込められた感情が違うと思うんですよ。

友人同士がふざける中で言った「バカヤロー。」や、相手のコトを考えすぎてしまった結果出てくる悪態。
裏にある相手への思いやりを抜きに言葉通りに言ってしまうと、本当にヒドイ言葉だったりする。
そういうのってありますよね。

それが、映画の中では字面通りに読まれてしまってる感じなんです。

映画版と原作では、表面は同じなんだけど意味が違うと言うか。
そういう違和感がずっとある。

原作と似てしまったせで、その違和感が逆に強くなってしまっていると言うか。
むしろコレが「全然似てない。」とかだったら、見過ごしてしまうようなズレなんだと思う。

結局は監督さんの解釈と、僕の中の解釈のズレってコトなのかも知れない。
演者さんの演技力の問題なのかも知れない。

とにかく、「そうじゃないだろー。」って想いが最後まで拭えない。


原作の根底にある「育てる、殺す、食べる、生きる。」っていうテーマが薄っぺらいのも、まぁ、2時間の青春娯楽作に盛り込むにはキャパオーバーは否めない。

ただ、ソコにスポットを当てたくなかったのか?と勘繰りたくなるくらい、食べものの扱いが雑だったのが残念。

せめてもう少し食べものを美味しそうに描いてくれないと、八軒が変わっていく意味合いがブレてしまうと思うのだけど・・・。


青春娯楽作としての完成度は、それほど低くない。
キャストも悪くない。

でも、コレを観るなら原作を読めば良い。原作を読んだなら観なくても良い。

そんな実写映画化でした。


映画は映画の表現で、原作を補完するような・・・ってのを期待して、ソレをクリアする作品ってのは本当にレアですね。


最終評価 B



know_the_base at 13:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

January 12, 2015

マイティ・ソー ダークワールド



2013年 アメリカ映画
マーヴルヒーローのひとりソーが世界を股にかけて活躍するアクション映画「マイティ・ソー」の続編。


伝説の神々が住まうアスガルド。
王・オーディン(アンソニー・ホプキンス)の次男・ロキ(トム・ヒルドストン)の反乱から2年。

9つの平行世界の混乱を治めた王子・ソー(クリス・ヘムズワース)は人々の信頼を集め、父・オーディンもまた次の王にソーを就けたいと考えるようになっていた。
だが、ソーの心は地球に残した想い人ジェーン(ナタリー・ポートマン)に向かい、王座にこだわる気持ちは薄れていた。

そんな時、はるか5000年前に封じられた闇の指導者・マレキスが蘇る。
マレキスは5000年に一度、9つの平行世界が繋がり合う瞬間に莫大なエネルギーを持つエーテルを開放し、世界を闇に落とそうと画策していた。

しかし、地中深くに封印されていたエーテルは、地球で次元の狭間を発見してしまったジェーンの身体に宿ってしまうのだった・・・。



映像は綺麗。
アクションは派手。

でも、わざわざ観る価値はナシ。

そんな作品。


前作は、あまりにも偉大な父と、その跡を継がなくてはならない息子。
単純明快に王位を継ぐと思って育った兄と、ずっと二番手と扱われ屈折してしまった弟。
家族愛、裏切り。
そんな古典的ともいえる設定で、ストーリーにも引き込みつつアクションも楽しめる良作だったのにな。

続編は駄作になりました。


マーヴルヒーローとは言え、いくらなんでも・・・と言いたくなるほどの御都合オンパレードに半笑いになる。

エーテルがジェーンの身体に宿った経緯も意味不明だし。
本来なら交錯しない並行世界が繋がる次元の狭間も随分と便利に繋がるし。

そんなツッコミ満載のメインストーリーの最後には、トンでもないトンデモが待ち受ける。

最終的に、敵のラスボスをやっつけた武器がヒドい。

地球のちょっとイカれた科学者が作ったアイテム(長さ1.5mほどのちょっとした機械の付いたアンテナ状の棒)で、9つの世界を破壊しようとしていたラスボスをやっつけちゃう。

「重力磁場が何たらかんたら・・・」とか言ってたけど、一般人に毛が生えたレベルの科学者が作ったアンテナ状の武器で、ラスボスも巨大宇宙戦艦も別の世界へサヨーナラー。

伝説の武器たる無敵のハンマー・ムジョルニアより、オッサンのアンテナの方が強いやーん。

はぁ?
って言いたくなる。

そのオッサン、ストーンヘンジを素っ裸でそのアンテナみたいの抱えてウロウロしてるトコ捕まった一般人ですよね?

アリなの?
その展開、アリなの?


映像は綺麗。
アクションは派手。

でも、正直、話が良く分かりません。

意味がわからん。


戦闘の中心からちょっと離れた地下鉄の駅にワープしてしまったソーが地下鉄に乗るシーンとかは、ちょっと面白い。
そんな風にちょいちょい入る小ネタにはややウケしてしまいましたが、そんなネタよりメインストーリーを何とかしろ。

ナタリー・ポートマンの無駄遣いとしか思えない。


最終評価 B−


know_the_base at 14:22|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

December 27, 2014

ブリジット・ジョーンズの日記

ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]
レニー・ゼルウィガー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


2001年 イギリス・アメリカ映画

シャロン・マグワイア監督
レニー・ゼルウィガー主演


ロンドンの出版社に勤める32歳・独身のブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)。
実家で無理矢理に引き合わされた嫌味なバツイチ弁護士のマークに現実を突きつけられる。

大酒飲みで、ヘビースモーカーで、ペラペラと下品な事を話してしまう自分の現実を。

彼氏も無く、30代向けのラジオを聞きながらベロベロに酔っ払った夜、ブリジットは決意する。

自分を変えなくてはダメだ!

そう決意したブリジットは、自分を立て直す為に日記をつけることにした。

その日記に記されたのは?
セックスアピールの塊みたいな職場の上司ダニエル(ヒュー・グラント)との二転三転する恋愛?
30年連れ添った両親の破綻?
それとも、まさかのマークとの・・・

ブリジットが記した赤裸々な30代女性の日常。


レニー・ゼルウィガーの地位を確固たるものにした名作。

ブリジットの自分を飾らない独白は、多くの女性の共感を呼んだ。


下ネタあり、ぜい肉あり、ロマンスあり、切なさありの笑いあり。

かみ合うような、かみ合わないような。
一生懸命なのにまるで上手くいかない時もあれば、ひょんな事からトントン拍子に転がる日もある。


太ってるとか、酒飲みとか問題点はあるハズなのに、ブリジットはなんだかんだでモテモテ。

状況と設定だけ考えるとブリジットはモテるワケない。
それなのに、ブリジットのモテモテにはあまり違和感がない。

何せブリジットがキュートだから。

そのブリジットの魅力は、レニー・ゼルウィガーの魅力。
極端に可愛すぎず、それでいてキュート。
このキャスティングは上手い。

ブリジットを挟んだ2人の男がレストランでケンカするシーンや、ブリジットが下着姿で雪の降る道を走るシーンなど、印象に残るシーンも多い。

特別な感動があるワケじゃないけど、最後まで飽きずに楽しく観て、ほっこり出来る。

テンポ良く、後味の良い、大人のラブロマンス・コメディ。
バカバカしさと、嬉しさと、切なさの配分が絶妙。


ただ、なんでマークはブリジットを好きになったのか?

話の核になる部分なのに、ここが良く分からないのがちょっと残念。


最終評価 A−


余談
この作品の中で、ブリジットはダメな独身女性として描かれているのだけど、2014年現在から見ると別にダメじゃないんですよ。

フツーに働いてるし、その気になれば男は出来るし、職場恋愛が失敗すれば転職も出来る。

2001年の頃はまだまだ結婚する事が当たり前の時代。
あの頃は30代で結婚していない女性ってダケで映画になったんですねぇ。

映画の内容とは別の話だけど、この時代感がなんとも味わい深い。

know_the_base at 23:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)