米寿
May 10, 2008
米寿
今日は母方の祖母の米寿の祝いに行ってきました。
米寿。88歳の祝い。
この日に祖母が家族に望んだお祝いは「食べ物」でも「モノ」でもなく「歌」でした。
アレですよ。
歌って言っても、5・7・5・7・7の「歌」じゃなくて、ルララー♪の「歌」です。
要するに『大正生まれのばあちゃんが楽しめる歌を集まった1人ひとりが歌う。』とゆー、結構ムチャ振り感漂うイベント。
しかも、アカペラ。
1か月以上前から『やるぞ。』と言われていたのですが、コレはなかなかハードルが高かった。
まず選曲が難しい。祖母が分かるって基準で選ぶと、歌うコッチ側が分からない。でも、歌う側に合わせても祖母が楽しめなくちゃ意味がない。
母が昔使っていた古い音楽の教科書を掘り起こし、祖母の分かる、僕たちも分かる、そんな唱歌的な曲探しに相当時間を使いました。
そして何とか曲を決め、一応嫁様との合唱を練習し、今日この日当日。
微妙な緊張感と共に始まった会ですが、まぁ、そうは言っても親族だけですしね。
始まってしまえば、それなりに盛り上がりました。
盛り上がりだしてしまえば、持ち寄った楽譜やら、昔の歌本を見ては『コレ分かる。〜〜♪ こんなんでしょ?』と各々好きに歌いだして、いつ終わるとも分からなくなる始末。
正直、初めは「えぇー。」と思ったイベントだったのですが、終わってみれば、やって良かった。
楽しかったです。
祖母の為に集まった人間がそれぞれに心を砕き、ネタを仕込み、祖母が楽しめるように頑張った時間は気持ちが良かった。本当に。
非常に温かい時間になりました。
なにより、ずっと祖母も楽しそうだったしね。
それが幸せ。今日は良い日だ。