28歳の革命

November 02, 2009

チェ 28歳の革命

チェ 28歳の革命


1955年。
放浪中のエルネスト・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、メキシコでフィデル・カストロと運命的な出会いを果たす。

彼はカストロの口から語られるキューバの窮乏に感じ、僅か82人の同志と共に海を渡る。
彼はキューバへの密入国後、そのまま革命に身を投じ、キューバ革命を成し遂げた。

軍医であり、兵士であり、革命家となった、若き28歳のチェ・ゲバラ。


彼の愛称である「チェ」はスペイン語で「ねぇ、君。」と呼びかける時に使う言葉。
それが彼のあだ名となり、彼自身をさす言葉になった。


「20世紀最大のカリスマ、チェ・ゲバラ」
39歳でこの世を去った革命家が、キューバ革命に身を投じた「28歳」を前編、ボリビアで人生の終焉を迎えるまで戦い続けた「39歳」を後編とした二部作で描く。

監督は「トラフィック」「オーシャンズ11」で知られるスティーブン・ソダーバーグ。


チェ・ゲバラを演じるベニチオ・デル・トロのキャスティングは最高。


ただ、映画全体を通じて冗長な感じが否めない。

今観ている戦場がどんな意味を持つのか、今はキューバ革命にとってどの時点なのか、今はクライマックスなのか、それが分かり難い。

キューバの地理に明るくなく、キューバ革命の時間軸での展開に明るくない人間にとって、この「戦場の地名だけ」で戦局の意味と状況を理解するのは不可能。

なので、ゲリラ戦が続く全編を通じて、単調な戦闘シーンが続いているだけの様に感じてしまう。

正直、戦闘シーンが続く中盤は睡魔との闘いに負けそうになる。


ただ「モーターサイクル・ダイアリーズ」の続きとして、青年エルネスト・ゲバラの成長を描いたロードムービーとして、観る価値はある。

無謀とも思える闘争革命に身を投じながら、そんな中で高い理念を維持し、女性や子供・農民たち弱い立場のに優しく、学識の無い部下達へ字の読み書き計算を教え、人を教え導く。
そんな彼が必然的にカリスマになっていく過程を理解することが出来る。


実在の人物を描く上で、事実を曲げずに伝える必要がある。
だが、映画としては起承転結を作り、状況や設定の説明もする必要はある。

コレは映画としては、あまりにも観る人間を選ぶ作品。


この作品が「39歳 別れの手紙」でどう完結するのか、見届けたい。


最終評価 B


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