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胃癌日記

関東在住の50代男性です。胃癌(stage1A)の経過観察を通じて感じたことを記録していきたいと思います。

6 4月

術後10年が経過しました

みなさん、たいへんご無沙汰しております。完全放置のブログになってしまいましたが、胃癌Stage1Aの手術から無事10年が経過しました。経過観察は5年前にすでに終了していましたが、その後の毎年の人間ドックでも異常はなく、ほぼ完治といっていい状況です。

2014年3月28日が手術日だったのですが、先週の3月28日の記念日のことは完全に失念していて、つい数日前に気が付いた次第です。

体調の方は全く問題ないのですが、唯一の後遺症は、ダンピングです。今でもちょっと食べすぎると気分が悪くなってしまいますが、この10年間で食べていいもの悪いもの、また食べるペースも完全に把握できたため、日常生活でそれほど問題になることはありません。

胃切したことで満腹感を味わうことができなくなってしまいましたが、これも術後5年を経過したころからメンタル的に慣れてきたのか、それほど気にならなくなりました。今では満腹感がどういったものだったのか、記憶も曖昧です。

体重に関してですが、手術直前が65.0kgだったのに対し、今朝の値が64.8kg。ほぼ術前の体重に戻りました。1回で術前の食べる量は半分くらいに抑えていますが、間食の回数は増えています。体が慣れて栄養の吸収率がよくなったりもするのでしょうか。±2kgで周期的な変動が見られますが、この原因はよくわかりません。強いて言えば便秘気味のときは体重が増え、下痢気味の時は体重が減る傾向があるみたいです。

こんな感じなので、日常生活で元胃癌患者だったことを意識することはほとんどなくなりました。

ところで、このブログもずいぶん長くやってきましたが、その間、コメントを通じて仲良くしていただいた方の数名が再発で亡くなったり、完全完治したためか、ブログの更新がなくなったりした方もいらっしゃいます。

私の主治医も当時は大学講師でしたが、今では本院の准教授で、分院の臨床教授になられています。あっという間の10年で、自分自身も年を取った実感はありませんが、確実に時間は過ぎています。

というわけで、これからもこのブログ、ぼちぼち継続していきます。

写真1枚目は術後10年間の体重の推移
写真2枚目は入院中のウォーキングリハビリ中に撮影した写真。東海大学病院11F病棟から相模湾方面に向かって撮影したものです。


スクリーンショット (234)

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8 4月

今日は退院記念日でした

Googleフォトの過去写真リスト、たまに古いものを見返すことがあるのですが、9年前の本日、胃切して11日目の退院直前に撮影した写真がでてきました。撮影した時間が9:12になっているので、退院期限の10時前にパッキングした直後に撮影されたものなのでしょう。懐かしいです。

この時、なにを考えながら帰途についたのか、ほとんど覚えていませんが、入院をある意味、楽しんでいたということもあって、心残りな気持ちも多少残っていたのを記憶しています。楽しむというとちょっと語弊がありますが、人生初めての手術入院で、病院の世界ってどうなっているんだろうと興味津々でした。

経過も順調で、リハビリも自発的にやっていたので、スタッフにとっては手のかからない優良患者だったんでしょうね。看護師との関係も良好で、ひたむきに働く彼女たちから入院生活や病気のことについていろんな話を聞けたり、激務なはずの主治医が余裕の顔して多くの仕事を軽々とこなしているのを見て、プロ意識の点では、自分はまったく医療スタッフに及んでいないなと。なんだかんだ理由つけて、楽したり逃げ回ったりするサラリーマン多いからね。

何が言いたいかというと、人生最大のピンチだった入院体験も、今となって思い起こせば、彼ら彼女らの生き方が、その後の自分の生き方に少なからずとも影響しているということ。術後3年目の経過観察の真っ最中に、大学院の社会人博士課程に入学したのも、入院中の経験があってのことです。前代未聞な話ですから。会社もよく許可してくれたと思う。

しかし、博士課程時代の担当教授(今でもお付き合いをお願いしている)がこのブログを読んだら、びっくりするだろうな。病気のことは全く内緒で入学したので。とにかく、再発することなく学位が取れたのはホントラッキーだし、入院体験がなかったら、そもそも学位目指していなかったかもしれない。

そういう意味で、人生最悪の胃癌体験も、自分の人生にとってプラスの意味があったということなのでしょう。

写真は東海大学医学部付属病院の11B-10号室。パーテーションで仕切られた半個室(1日5000円ちょっとだったかな)。北側でしたが、なかなか快適なお部屋でした。


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29 3月

術後9年が経ちました

皆さん、こんばんは。
年度末でいろいろと立て込んでおり、術後9年の記念日を完全に失念しておりました。
2014年3月28日が、私が胃切した日です。
ここ数年は再発の恐怖から解放され、唯一の後遺症である満腹感のなさも、まぁこれが普通かなといった感じで完全に慣れてしまった感じです。
術後10年目はどんな年になるんだろう?ほかの病気にならないように気を付けないと。
こんなことを考えながら、今日はいつもより少し多めのお酒を楽しんでいます。

写真は2014年4月7日に撮影した入院先の病院近くの桜です。退院が4月8日なので、前日に病室を抜け出したときの写真です。術後10日だったと思いますが、このころはほぼ完全に復活していました。


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