目黒の怪人・児玉源造の子分で元暴力団員の金蔵が、池袋北口のSMクラブで美貌のS女でありM女でもある両性の本橋愛実(もとはし まなみ)(33歳)と知り会った。愛実はおそらく児玉源造好みであろうと直感した金蔵が児玉に紹介した(第411回第102話)。赤坂に出店する資金融資を愛実が依頼し(第103話)、その内容を児玉に説明した。「30坪ぐらいの土地に1階にはCD、DVDビデオショップ、2階にはおとなの玩具のショップ、3階にタレント事務所という総合ビルを立てて4階は秘密のプレイルーム、5階は私の自宅にして住みたい。」と話して、さらに全裸になったまなみは雌犬のような姿勢で児玉を挑発し、閨で緊縛セックスを許し、とうとう2億円提供という児玉の同意を得た(第103話)。
だが、児玉に会う以前の愛実は愛人生活をしていた。これからの話は、3年前の彼女の出来事である。
先代からの屋敷だけを相続したが、収入が少ない美術画壇協会理事の安藤が愛実の当時の主人であった。屋敷は立派ながら金銭的には困窮状態で、早い段階で善後策が必要であった。
ここは東京から列車で3時間の雪深い山麓の閑静なところで、3月下旬ながら根雪が残り肌寒かった。
古風の電話機が鳴った。「もしもし、安藤でございます。」「ああ、俺だ。きょう東京から午後そちらに行く。1泊しあんたのヌード画の続きを描く。むろん、あんたのからだも賞味するからそのつもりで。」というとガチャンと一方的に切った。美術画壇では著名であり傲慢なところがあった。
まなみは急ぎ広い屋敷の清掃を行い、夕飯の準備も行った。また、広い浴槽に浸かりからだを清めた。幸い生理は数日前に完全に終わっていた。安藤もそれを知っていてきょう来ることにしたのだとまなみは考えた。
到着時刻に正門前で迎えるのがしきたりであった。そうしないと、あとで厳しく殴られる。
車が秘書の運転で到着すると、迎えに駆け寄った。「お帰りなさいませ。」と主人に挨拶をして、また秘書にも頭を下げた。「うん。1カ月ぶりじゃな。まだ雪が積もって歩きにくい。君、もうきょうは帰っていい。あす午後2時に迎えに来てくれないか?」「承知しました。」と秘書は頭をさげ、まなみにも頭をさげた。「お疲れさまでした。」と丁重に挨拶を返した。
安藤はまなみを従えて屋敷内に入った。
玄関に座ると「おい、1カ月ぶりにあんたの豊乳を見たくなった。ここでちょっと見せろ。」「まあ、嫌らしい。玄関で・・・でも、ちょっとだけならば・・・。」
「今夜の閨は楽しみだな。あんたの悶え声を久しぶりにたっぷりとあげさせてやる。あっ、その前にヌードを描くがな、わっはっは。」「まあ・・・。」
しばらくして、安藤はキャンバスの用意ができたようで、大声でまなみを呼んだ。「失礼します。」と他人行儀な会話をするのがこのふたりの習慣であった。
「じゃあ、素っ裸になりなさい。」「その前にお話がございます。」「なんだ?」
「この屋敷での生活費が全くありません。」「う~ん。俺もない。」「じゃあ、どうすればよろしいので?」「東京の金持ち財務大臣・猪野谷(いのや)太郎先生が、あんたのことを知っていて、一度この屋敷に来たがっている。」「どうして知ったのですか?」「俺がツウショット写真を見せたのだ。すると"芸能人・橋本マナミによく似ておるな。一度、ご尊顔を拝見したい。君、美術協会も財政難じゃないか?そして、聞くところによると君自身も絵が売れずに困っておるらしい。ひとつ君の愛人のこの女のヌード画を描きなさい。それを俺が500万円で買い取るがどうか?"と聞かれた。そこで、俺が承知してこの前から描いておるわけだ。」「まあ、嫌らしい、その大臣に売るのですか?」と言った。「そうだ、背に腹は代えられぬ。その上に大臣は、“来週の土曜日に1泊させてもらいたい。”と言うので承知した。なおみ、歓迎するように。」「えっ!?そ、それは・・・。」「俺の命令だ。あんたの歓迎次第では、今後の美術画壇協会の運営費 2,000万円などの融資の銀行への助言仲介もやってくれるとのことだ。」「どのように歓迎したらいいのですか?」
「どう歓迎するかは後で話す。さあ、早く着物を脱ぎなさい。もう少しで完成するから、あす東京にこの絵を持って帰り、先生に売ることにする。さあ、早く脱ぎなさい!」「ああ~」泣く泣く帯を取って着物を足元に落した。
安藤は、リンネル(亜麻)で出来たカンバスに筆を取って描き始めた。「大きなおっぱいをしておるな。いつ見ても素晴らしい。ついでにゆっくりと1回転して裸を鑑賞させなさい。」「・・・」やむなく、静々と素っ裸で回った。「今更ながら、歳、身長、体重、スリーサイズはいくらだったか?」「嫌ですねえ、今更・・・・33歳、身長168センチ、48kg、上から86、60、88のGカップです。」「極上の乳と尻じゃ。今夜、たっぷりと愛玩してやるから覚悟しておけ。」「あなた、そんな嫌らしことを言いながら描くと絵が乱れますわよ。」「構わんのだ、あの猪野谷(いのや)太郎先生はエロとセクハラが好きでな。わっはっは。」
「あんた、もういいから夕食の準備をして来なさい。あと少しだけ加筆して完成する。」「はい。」と着物を身に着けて部屋を出て行った。
「よし、これで完成だ。今後の美術画壇協会の運営費 2,000万円などの融資の銀行への助言仲介とまなみには言ったが、ヌード画とあれを猪野谷先生に1晩抱かせて500万円ということだ。暴れて抵抗しないように、どうやって言い含めるかだ。」
夕食が終わり休憩をして、21時になった。「あんた。先に風呂に入っていなさい。俺もすぐに行く。」「はい」
暗い廊下を安藤は進み女の待つ露天風呂に向かった。
「いつ見てもきれいな背中をしているじゃないか。」「・・・」
「私、のぼせたので先に出ますね。」「おい、待てよ。」と言って、安藤は立ち上がったまなみを背後から抱き締めて顔を振りかえらせて唇を奪った。前を向かせ乳房を揉みしだき、立ったまま陰部を手淫して仰け反らせた。「待って、ここでは嫌!」「じゃあ、からだを温めて直ぐに閨へ行くぞ。」「・・・」
閨での情事は濃厚を極めた。安藤には隠れた趣味があった。まなみはいつも縛られてマゾの快感を与えられた。
今夜は手首を腰紐で縛られて抵抗できないようにされた。電マ、バイブ挿入、ファラチオ、シックスナイン、そして種々の体位でのドドメの挿入などまなみはMの快感で悶え絶叫して何度も仰け反って痙攣を起した。
朦朧となった耳元で、「来週、猪野谷(いのや)太郎先生にも、閨で今と同じSMサービスをするように。先生はパワハラ、セクハラが大好きで、女を筆責めで嬲るのが好きなサディストだ。マゾ奴隷は一晩だけの辛抱だ。金銭と協会のためだ。つまり俺のためだと思って先生にSの満足をしてもらうのだぞ。」と囁かれた。
翌日の午後、まなみは安藤を辛い顔を隠さずに見送った。「いつまでも、ここで暮らすのは良くないわ。来週の接待が終わったら、安藤と別れ東京に出て自分で独立して仕事をしてみよう。」と決心をした。
(第462回第126話に続く)





















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