三連休最終日。
外の雨音を聞きながら家族みんな遅起き。

唯一三男だけがいつも通りに起き、様子を伺っていると一人箪笥から服を出して着替えを済ませ、バースデープレゼントのライダーベルトを装着して一人楽し気に遊んでおりました。
好きな事の為には労力を惜しまない男。それが三男なのであります。
次男は早起きしても宿題をやらされるだけと知っているので起きても自室から出て来ず漫画など読みながらベッドでごろごろ。長男に至っては前夜に夜更かしをしているので兄弟で一番遅くまで惰眠を貪っております。三者三様。

今日はお父さんと二人、駅前に買い出しに行った際に数種類のジュースを買い求めた母。
実は3時のおやつにある実験をしようと思いまして。
先日、図書館で借りた『じっけん きみの探知器』という本がなかなか良く書かれている事に感心したのですが、いかんせん読み聞かせにはちと長いのとリアリティーさに欠けると感じた母、実際体験させたら理解が深まるのではないかと踏んだのであります。
この本は人間の五感について大変分かりやすく書かれていて、主に聴覚、視覚、味覚、嗅覚、触覚の5つのテーマに分けられています。
今回実験するのは″利きジュース″

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味を感知しているのは味覚だけだと思いがちですが、実は視覚、嗅覚が合わさって初めて私たちは「美味しい」とか「不味い」「酸っぱい」「苦い」と感じているんですね。
そう説明しても信じないのが子供というもの。ならば実体験を伴えばより分かりやすかろう。
用意したのは左からオレンジジュース、ブドウジュース、パインジュース、グレープフルーツジュース、カルピス、ミルクティーの6種。
子供達にはそれぞれ目隠しをしてもらい、更にテイスティングする際は鼻をつまんで匂いもシャットアウト。他の兄弟の意見に惑わされないようどのジュースかの判断は無言挙手性。
使うコップも紙コップでその都度使い捨てという徹底ぶり。水洗いしても香りというのは意外と残るもの。ちなみに写真の紙は三兄弟それぞれのデータ用。

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さあいざ。
まずはカルピスから。
「え~?何これ?怖い~」と嗅覚と視覚を遮断されるという特殊な状況下、戸惑う三兄弟。
ちなみに三男はうまく鼻をつまめないのでお父さんがサポート。しかしすごい絵面。
・・・面白い(笑)。

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全神経を舌に集中させる者もいれば。

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悩みに悩み、もはや何を信じれば良いのか惑わされる者ありと様々。

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「じゃあ、今飲んだジュースがカルピスだと思う人~、じゃあオレンジジュースだと思う人~」
三兄弟が飲み終えたのを確認すると、どのジュースだったか挙手してもらいます。目隠しにより周りが見えないので自身の直感しか頼れるものはない。
母がデータを記入し、お父さんが次なるジュースを注ぐ係に。
「最初から最後まで自分一人でやるって言ったくせに~」と言いながらも協力してくれるのがお父さんの良いところ。こんなどうでも良い検証に夫婦で真剣になるところが我らなのです。

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結果は以下の通りになりました。

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面白いのが最初こそバラつきが見られましたが後半に従ってみんな正解率が上がっていったこと。
表の上から順に長男、次男、三男です。
一番最初に飲んだカルピスですが次男はグレープフルーツと間違い、長男三男は正解。
そして二番目に飲んだブドウジュースはみな正解。
三番目のオレンジジュースでは長男と三男がグレープフルーツだと勘違いし、次男は正解。
四番目のパインはみな正解。
五番目のミルクティーもみな正解。
そして六番目のグレープフルーツジュースで初めて長男が「ん?」と首を傾げる。
そう。三番目で既にグレープフルーツと言ってしまったがこの六番目のジュースこそがグレープフルーツだと気付いてしまったのです。長男の気持ちとしては三番目の回答を変えたいがそれはまかりならんので口惜しそうにしておりました。

最後まで飲んだところで目隠しを外して正解を教えると子供達みな「え~!」。
自分の舌が如何に騙されやすいという事が今回の実験で良く分かったみたい。
しかしこちらが思ったよりも正解率が高かったのには驚きました。まあ、鼻をつまむのも何処まできちんとしているかは疑わしいですが・・(笑)。
とにもかくにも暇な休日にやる暇つぶしにしてはみんな楽しめてなかなかよろしゅうございましたよ。
是非どうぞ。

パン焼き42作目はイングリッシュマフィン。
三連休に巻き返しとか言ってた気がしますが結局この体たらく・・
最終日に慌ててノルマ一つをこなしております。
日本人にはあまり馴染みのないイングリッシュマフィン。食べるととっても美味しいのに何故ここまで浸透しないのか不思議なパンであります。
材料はコーンミールを使うところが少しハードル高いですかね。まずは生地を捏ねて一次発酵。
こんな感じでふんわり膨らんだら分割です。

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手持ちのセルクルが指定の物よりも小さかったので5分割のところを6分割に調整。

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ベンチタイム後丸め直し、コーンミールをつけたら型へ入れます。

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二次発酵終了の目安は型の9割程まできたら良いのですが、他の事をしてたらアラームが鳴っている事に気付かずうっかり5分程多めに発酵してしまいました。これが後にどう出るか?
盛り盛りに盛り上がっております(汗)。

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発酵時もそうですが焼成時も天板を乗せて焼くのがイングリッシュマフィン。そうする事によって生地が山型に膨らまず平らな状態で焼きあがるんですね。
見た目はイングリッシュマフィン様に焼き上がりました。

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なんだか綺麗なお姿じゃないですか。

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待たせに待たせた朝食兼昼食の始まりです。
スクランブルエッグにベーコンとコーヒー。イングリッシュブレックファーストのような出で立ちとなりました。
添えるジャムはブラムリーに始まり、紅玉に杏、甘夏のマーマレードと全て自家製でこれだけは自慢出来る。

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お勧めはフォークでマフィンを半分に切って断面を軽くトーストする食べ方。そしてジャムを付けて食べるのももちろん美味しいけど母は焼き面にバターのみが一番美味しい気がします。
家族の反応というと誰一人として「わ~今日はパンだ~♡」と言う者はおらず、ただ黙々と食べ進めておりました。次男に至っては感想を聞くと「ボク、今日は吐きそうにならなかったよ!」と、お前それが誉め言葉だとでも思ってるのか?とど突きたくなる程でした。
生産者は責任を持って完食。母一人で2個半程食べなんとか6個のイングリッシュマフィンを当日中に掃けさせたのでありました。
次はカフェオレベーグルか豆乳はちみつパンあたりかなー。また人気無さそうだな~・・。

【本日の読み聞かせ絵本】

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■じっけん きみの探知器
山下 恵子:文
杉田 比呂美:絵

『きみの からだには たくさんの 探知器がある。
その探知器の しくみは だれでも同じなんだけど、探知器でまわりをさぐってつくりあげた世界は
一人一人ちがっている。
もっと耳をすまそう、もっと目を見はろう。
きみの探知器をはりめぐらせて ピッピッピッと 世界を感じよう。
きみの つくる 世界は どんなかな?』

「たくさんのふしぎ傑作集」から。
人間の五感についてとても分かりやすく教えてくれる本です。
例えば″音″について。
同じ場所に立っていても朝と夜とでは聞こえる音は全く違う事に気付かされます。
目をつむると目を開けているよりもずっと小さな音に気付けるよね。
じゃあ耳の中はどうなってるかな?
小さな骨が寸分の狂いもなく存在し、それらが順々に震える事によってやっと君に音として伝わるんだよ。
読み聞かせよりは自分で読む本だと思いますが、実験方法などが分かりやすく書かれているのでお家で親子で楽しむとより理解が深まると思います。
自分で読むなら3年生~かな。