こちら素材屋小秋編集部
2013年05月17日
今年はいつまでも気温が上がりきらず、私は4月の下旬までダウンジャケットが手放せなかったぐらいなのですが、連休が終わった辺りから一気に初夏の気配が感じられ、今日などは早朝から蒸し暑さをおぼえる始末。ほんとに今年は春がありませんでしたねえ。

ということで、素材屋小秋では、あわてて夏のイラストの充実を図っております。今後しばらくは、これまで幽霊とからかさ小僧しかなかった「お化け屋敷」カテゴリにイラストを追加していこうかと。

第1弾は、ろくろ首のイラストです。日本髪に着物姿の女性の首がにゅーと伸びたところのイラスト。背景なしのものと、背景に火の玉を描いたものの二種類をご用意しました。



さて、ろくろ首は、日本のお化けの名前をあげていけと言われたら、必ず名前があがる存在です。『ゲゲゲの鬼太郎』にも昔から妖怪たちの一員として登場し、最新バージョン(5期?)の鬼太郎では、猫娘と並ぶ主要メンバーとなっています(首を伸ばさなければ、キレイなお姉さんに見え、鷲尾君という人間の青年とおつきあいしているという設定)。

そんなろくろ首のそもそもの発祥は何かと言うと、人間の首が伸びる話が実話として書かれた江戸以降の文献にさかのぼるようですね。

首が伸びるのはほとんど女性で、属性は女中さんやら遊女やらさまざま。原因は、奇病とされていたり、怨念によるものだったりするそうです。

例えば、十返舎一九の読本『列国怪談聞書帖』に登場するろくろ首は、怨念系です。回信という僧が、およつという女と駆け落ちしました。しかし、およつは病に倒れ、旅の資金が尽きた回信はおよつを殺します。

その後、僧をやめた回信は、とある宿の娘といい仲になり床をともにしたところ、宿の娘の首が伸びて、顔がおよつの顔になり、怨みつらみを述べました。

およつを殺したことを悔いた回信が、娘の父である宿の亭主に過去を打ち明けたところ、宿の亭主は、じつは自分もある女を殺して金を奪い、その金を元手に宿を始めたんだけど、その後産まれた娘は因果により生来のろくろ首となっちゃったんだよねーという衝撃の告白を!

その後回信は再び仏門に入っておよつの墓を立てて供養しました、というあらすじなのですが、宿の娘はどうしたんでしょうか。まさか父親の業を背負わされたまま放置?

他のろくろ首の怪談には、夜中に首が伸びるため、すぐに奉公先から暇をだされてしまう女中さんの話があったりしますし、宿の娘のその後が激しく心配な素材屋小秋のろくろ首のイラストはこちらです。

koakishiki at 06:59  | Edit twitterでつぶやく  


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