2019年10月05日

プライム劇場44 【裏切りのサーカス】2012

158359_01原作がジョン・ル・カレなので時代は当然、米ソ冷戦時代の1970年代、

サーカスというのはイギリス情報部の別称なんだけど、空中ブランコや象使いになぞらえた訳では無く、所在地の地名が元だ。

明らかにMI6の内情を描いたお話なんだけど、MI6というワードは一度も出て来ない。
007と同じ舞台の、全く異次元のお話。

トーンを抑えた撮影はスパイ物に相応しい雰囲気、フィルムノワールよろしく最小限の台詞

だけどそれがストーリーを分り辛いものにさせている。

ストーリー上、諜報部内の疑心、ソ連諜報との駆け引き等、説明が過多に過ぎると観客をミスリード出来なくなってしまうので、仕方のない面はあるけど、

明らかにエピソードとエピソードの繋ぎが拙いシーンが幾つかある。
これは編集のまずさからのものだろう。

回想シーンの繰り返しから来る時間軸のあやふやさを、ゲイリー・オールドマンの眼鏡をべっ甲フレームからブラックフレームに新調するシーンで何とか解消させようとしたり、
色々と苦労してるのは分かる。

何度か観たら理解出来る、原作を読んでいれば分かり易い、とか、
そういう評価って、映画作品として失敗してる証ジャマイカ。
一度、作品を観た限りでは成立しないってのは不完全と言われても仕方ない


おっさんばかりが画面を占める渋い絵は悪くない、
おまけに主要登場人物にゲイが二人もいたり、ラストはその愛憎絡んだオチに繋がってたり、

全体にホモセクシュアルな匂いが漂うのは狙いなのか、原作通りなのか。

それにしても70年代の諜報部内って案外モダンだなあ、勿論、007シリーズの様な光景ではないんだけど。

ジョン・ル・カレは映画化された作品が多い作家として有名で、【寒い国から帰ったスパイ】は007シリーズの荒唐無稽さの対比としてかなりの評価を得た。

映画化だけで10本くらいあるようだけど、【寒い国から帰ったスパイ】が最高じゃないかなぁ。
【裏切りのサーカス】は良い出来だけど、他のは大した事は無いと思う。



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koba357 at 00:00│Comments(0)映画 | 小説

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