デンティストコバの 四方山日記

日向市 歯科医院 小林歯科のブログです

歯科治療

アマルガムをレジンに

アマルガム






レジン







 アマルガム充填がしてあると体に悪い、というように心配する必要はありませんが、確かに見た目はレジン充填に劣ります。

 大きな修復、隣接面を含むものはインレー(合成樹脂のインレー又はセラミックインレー)でないと上手く修復はできませんが、上の写真のような例であればレジン充填で心配ありません。

 この場合は保険診療となりますので費用もそれほどかかりません。アマルガムが気になる方はレジン充填に変えると良いですね。

 インレーの場合は、合成樹脂であると保険診療です。金属のインレーを合成樹脂のインレーに交換希望される方もいらっしゃいます。より綺麗で丈夫といえばセラミックインレーですが、こちらは自費診療(25000円程度)です。

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むし歯のない子供達

 土曜日は学校が休みと言うことで、小学生の子供達が診療に来ることが多いのですが、先週の土曜日もお母様に連れられて3人兄弟の男の子達が来院されました。

 さてこの3人の子供達、3人とも全くむし歯がありません。子供達を連れてこられたお母様も現在はご自身の口腔内の管理には注意されていますが、昔悪くした事があり、クラウンやインレーは入っています。

 ご自身の反省かもしれませんが、お子さんの口腔内の管理には随分頑張っておられます。お子さん3人がむし歯がないというのは本当に立派です。

 さて子供を持つお母さん達は育児書、あるいは母親教室等でご存じかもしれませんが、子供が生まれて3歳ぐらいまで甘いもの、砂糖ですね、を与えないとむし歯が出来にくい子になります。勿論歯磨きの習慣も大事で、子供が泣いても暴れても歯を磨いてやらねばなりません。

 小さい子供は可愛くて、甘いものをあげると喜びますし、ついあげたくなります。甘いものを欲しがって泣くこともあるかもしれませんが、泣きやませるために与えてはいけません。子供に厳しくするのは大変な事ではありますが、むし歯に関して言えば小さい頃に我慢させておいた方が、子供も親も後々ずっと楽になります。

 育児書の中には、あまり叱らず伸び伸び育てるほうが良いというものがあります。私は反対ですが、精神面では確かに一理あるのかもしれません。しかし口腔内に関しては厳しく管理すべきだと断言できます。

 さて口腔内に関しては小さい頃に厳しい方が良いのですが、私は他の面も小さい頃に厳しくした方が良いと思っています。小さいうちは我慢させると確かに泣きはしますが、まだ親の言うことを聞き、我慢できると思います。

 成長するに従って少しずつ行動の自由、思想の自由を与えてやれば良いと思うのです。幼い頃に甘やかし、我慢せずに育てて我慢の利かない子供に育ち、中高生になって叱っても親の言うことを聞いてもらえないのでは?と思うからです。

 小さい頃に伸び伸び育てて成功している家庭もあります。幼いうちはいろんな決まり事は理解できないけれど、成長すれば理解できるようになるから、幼い頃にそれほど叱ったり、規則を守らせる必要はない。確かにそれもそうです。

 どのように育てるかはその家庭の考え方です。しかし何度も言いますが、口腔内の管理は厳しくしなくてはいけません。



 

義歯を入れるべきか?

 第二大臼歯を抜歯。患者さんから「抜いた後、どうしたら良いでしょうか」との質問。

 歯を抜いた後の補綴(ほてつ)処置は3通り

 1、取り外しの義歯
 2、固定式のブリッジ
 3、インプラント

 ブリッジは歯を削りますし、インプラントは高価です。それに奥のほうですからブリッジ、インプラントは清掃がむづかしくなる欠点もあります。

 第一大臼歯がしっかりしていれば、第二大臼歯がなくなっても充分噛むことが出来ることが多いことを考えると、歯を削ったり、高額で清掃も難しいインプラントを選択するメリットがどれだけあるか?と疑問に思います。

 であれば義歯か?

 第二大臼歯部分のみの一本義歯。これは使い辛いと思います。この義歯を入れてどれだけ噛み具合が良くなるか?というのも疑問。あまり変わらなければ、そのわずらわしさから製作しても使ってもらえない、という可能性もあります。

 歯を抜いてそのまましておくと、対合する歯(下を抜いたらその歯とかみ合う上の歯)が伸びてきます。すぐにというわけではありませんが、5年、10年と経つうちに徐々に伸びてきます。ですから何か補綴物を入れておくほうがいいのですが、そのためにはどの方法にしても犠牲があります。
 
 例えば前歯であれば、補綴しないと格好が悪いので多少の犠牲は仕方ないですし、奥歯も大臼歯がすべてなくなると噛み辛くなりますので、諦めもつくでしょうが、この第二大臼歯を失ってもそれほど不便を感じないの事が多いので、逆に補綴選択の難しさが出てきます。

 当医院ではどうするか?

 私は抜歯後一ヶ月はそのままで食事してもらい様子をみてもらいます。それで不自由がなければ無理して補綴する事は薦めません。
 噛むのに不自由を感じたり、後々の対合歯のずれが心配な場合はまず義歯を薦めています。義歯が駄目なら、その時点でブリッジorインプラントを考えましょうという前提です。

 補綴しない場合は、いづれ対合歯は邪魔になり、抜歯したり、神経を取って短くする必要が出てくるかもしれませんが、そのデメリットと補綴するデメリットを天秤にかけるとどうか?

 補綴する方が絶対良い、などとは言えないケースです。

大泣きするこどもの治療

 駐車場から大泣きして待合室に入ってきて、そのまま診療室へ。小さいお子さんが歯が痛くて大泣きしてる場合、すでに歯の神経が悪くなってる場合が多いのです。
 むし歯はなくてフッ素塗布が目的だけど、怖くて泣いてるというならまだ良いですが、むし歯の場合は治療が必要なので困った事になります。

 歯科治療はご存じのように、口の中に麻酔の注射をしたり、機械で歯を削ったりしますから、大泣きしてたり、口を開けない、暴れる、というような事では治療は出来ません。

 当医院でも時折こういったお子さんがいますが、とにかく何もしないで帰せば子供は「泣きさえすれば良いのだ」などと考えるかもしれませんので、とにかく椅子に座らせて口を開けさせ、簡単な薬剤などを歯に塗って終了します。

 勿論、これでは歯の痛みを止めることにはなりませんが、後は痛み止めの薬などでしばらくは誤魔化すことになります。そしてまた翌日も同じ事を繰り返します。

 この治療というか薬をつけるだけという行為は痛い行為ではありませんので、これを繰り返すと子供は「歯科はそれほど痛い所ではない」と思ってくれるようです。最初は全然治療できなかった子供も次第に我慢できる子供になっていきます。

 しかしこれは根気も必要です。特に保護者の方は子供は泣くし、治療は進まないしイライラすると思いますが、歯科の治療は1回で終わることはまれです。子供が自分で我慢して治療を受けることが出来るようになってもらわないと、ずっと困ることになります。子供も大変ですが、保護者の方も我慢は必要です。

 勿論、子供にむし歯を作らなければこんな苦労も必要ないわけです。こんな苦労をするよりは、むし歯を作らない努力の方がずっと楽で、経済的なのは間違いありませんね。

上顎の真ん中に硬いふくらみが??

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 「上顎の真ん中にある硬いふくらみが気になる」

 時々こういった相談をされます。人によって多少違いますが、年齢とともに写真のようなふくらみが目立ってくることがあります。

 これは「口蓋隆起(こうがいりゅうき)」というもので、病的なものではありません。原因については諸説ありますが、義歯を作る際にどうしても邪魔になる場合切除することもあります。但し、そういうことがない場合は除去する必要はありません。

 下顎の内側等にもおなじような骨隆起がみられることがあります。こちらも同じです。下顎の場合、義歯を入れた時にこの部分は飛び出していますので、義歯がそこをこすったりして痛みが出ることが時々あります。下顎の方が義歯を入れるときにどちらかというと問題になるケースが多いように思います。

 「ひょっとして悪い病気、癌では?」と心配される方もいらっしゃるようですが、そういうことですからご安心ください。

 

入舩教授の講演会

 先週土曜日、宮崎県歯科医師会で広島大学麻酔科、入舩正浩教授の講演会がありました。麻酔科の仕事は最近では「風のガーデン」で中井貴一、「医龍」で阿部サダヲが演じていて、患者さんの全身状態を管理してくれる様子がよくわかりますね。

 さて一般歯科ではテレビで演じられるような麻酔医が活躍する場面はほとんどありませんが、麻酔医は全身管理のプロフェッショナルですから、一般歯科医が仕事中に遭遇する可能性のある、患者さんのショック状態などの緊急事態の対応方法を分かりやすく解説してくれました。

 一応私たちもそういった場面に備えて知識は持ち合わせていますが、今回入舩教授の講演は最新の情報が盛り込まれておりとても勉強になりました。

 さて講演された入舩教授は私の大学時代の同級生です。大学時代から真面目で優秀な人でしたが、大学教授になるのは簡単ではありませんからたいしたものです。

 講演会終了後、2次会で合流して大学時代の話や仕事の話で盛り上がりました。宮崎市の同窓生がセッティングしてくれたスナックは「カビリア」。このお店、中に入るとちょっとびっくり。壁には昔の雑誌「GORO」の表紙と70,80年代アイドルのポスターがびっしり。

 リクエストすると夜のヒットスタジオ、ベストテン等々のビデオが流れます。お店のホームページに

 男性ウケはめちゃめちゃ良いのですが、女性ウケは・・・(女性がドン引きすることが多いです) 

 と案内されてますが、確かにそうかもしれません。が、我々の年代には話が盛り上がり楽しいお店でした。入舩教授もリクエストしてましたが、真面目な学生だった入船教授もアイドル、好きだったんですねー。

最新の治療方法

 知人から歯科の最新治療が掲載されている新聞記事を紹介されました。最近はインプラント治療の宣伝記事を新聞などでよく見かけますが、この新聞記事は「自分の歯を使用するのでインプラントより優れている」という記事。

 一体どう言うものかといえば、歯を抜かねばならないのは歯が割れたり、カリエスが進行しすぎて修復不可能な場合か歯を支える骨がなくなった場合ですが、歯が壊れてる場合はこれは仕方ありませんが、骨がなくなった場合、そこに自分の腸骨を補充して骨を再生し、自分の歯を再利用しようというものです。

 新聞記事を読むと画期的な治療法のようにみえますし、人工的なインプラントよりは自分の歯を再利用するわけですから成功率も高い感じはします。

 が、あくまでも私の個人的な臨床感覚ですが、この方法は成功率はそれほど高くないのでは?という気はします。(成功率が高ければ素晴らしいことですが)

 以前新聞やテレビで「麻酔せず、歯をほとんど削らない虫歯治療」ということで3MIX治療方法が紹介され、私も患者さんから質問を受けたことがあります。私も3MIXは使用したことがありますが、新聞やテレビで紹介されたような夢のような話では実際はありません。この治療方法を最初に開発した大学教授も過剰な報道を牽制していましたが、過大な宣伝でお客を集めようとする医療機関も希ですが、あるということです。

 しかし新聞やテレビで紹介されれば患者さんは信じることでしょう。私も自分の専門は「これはちょっと?」と思うこともありますが、専門外であれば信じる傾向があります。最新のニュースを知らせる必要はありますが、もう少し慎重に、例えば歯科であれば、大学などに確認して紹介していただけると有難いと思います。

 患者さんに注意してもらいたいのは、最新の治療方法が有効な事も多いわけですし、最新の治療方法を求める気持ちは分かりますが、そういった治療方法を受ける場合、よく説明を聞いて、仮にその治療方法が上手くいかなかった場合の対処方法も相談されるといいですね。

根の先が化膿する

 歯茎の下のほうが腫れて痛むことがあります。根の中の神経が死んでしまて化膿したり、、あるいは神経を取った後に最近が増えて化膿することがあるのです。

 治療法は神経が悪くなってる場合はその神経を取り除き、薬を詰めてある歯は薬をいったん取り除き、根っこの先を消毒します。

 腫れがひどく、膿の量が多い場合は歯茎を切開することもありますが、根っこの先まで穴を開け、膿を出してしまえば痛みや腫れは次第に引いていきます。(根っこの先まで穴が開かない場合は抜歯することもあります。)

 さて痛みと腫れが引いた後は消毒になります。ところが痛み出ないものの、膿が少し出る状態が続くことがあります。消毒のために蓋をすると腫れることもあります。数ヶ月清掃したり消毒してこういった状態が繰り返します。

 患者さんも消毒の繰り返しに疲れますが、この場合、消毒を続けて治るか?と問われると返答に困ります。厄介なことにかなり長期に消毒して治るケースもあるからです。

 しかし消毒を諦めるとしたら抜歯という方法もありますが、前歯の場合は根っこの先を切って取ってしまう、という処置もあります。但し奥歯はこの方法は難しい場合が多いのであまり行われません。

 歯科医師からすると抜歯の法が簡単ではありますが、根っこの先だけ切って取る方法であれば、特に前歯は抜歯せずに済むわけですから抜歯よりメリットは大きくなります。

 抜歯にしろ根の先を切るにしろ、患者さんにすればあまり気の乗らない処置です。消毒できれいに治るのが一番良いわけで、これで消毒すればパッと治る、といった何か画期的な消毒薬が登場すると良いのですけれど。
 

10月の健康テレフォンサービス

 医師、歯科医師で構成される保険医協会という組織があります。医療の改善を目指す団体です。
 この保険医協会が行っている事業の中にテレホンサービスと言うのがあります。曜日ごとにテーマを決めて3分間テープを流すものです。

 10月のテーマは下記のようになっています。(毎月テーマは変わります)

月曜日  視力の発達と弱視について
火曜日  うおの目
水曜日  口腔乾燥症(ドライマウスについて)
木曜日  成人のてんかん
金曜日  加齢による膝の痛みの予防
土、日  夜、眠れない方へ

 
電話番号は 0985−26−8181


 朝9時から翌朝9時まで24時間同じ内容のテープが3分間流れます。内容は専門の医師が作成しますので非常に為になります。興味のあるテーマがあれば電話してみて下さい。

冠をはずす

 奥歯の神経を取り金属冠を被せます。この状態で清掃が悪いと歯に穴が空いてきます。「冠を被せてるのに??」と思うかもしれませんが、冠を被せるのは歯の頭の部分だけですから、歯茎下の根の部分は清掃が悪ければむし歯になります。

 ただ神経を取ってあるので穴が空いてもしみたり、痛んだりはしません。穴にものが挟まって変な感じがしたり、汚れが残って歯茎が炎症を起こして出血して異常を感じます。

 痛みがないので穴が大きくなってもあまり気づかずに放置されることもあって、気づいたときには根っこがボロボロで被せ直しが出来ず、抜歯になることもあります。

 さて当医院の衛生士が除石中に冠の下が壊れてるのを発見。今のうちに治しておいた方が良いことを説明し治療開始。やり直す必要性を納得してくれた患者さんが、「冠は簡単にははずせませんよね?痛くないですか?」

 確かに金属冠を外すのは容易ではありません。歯に神経はありませんから歯自体は痛みを感じませんが、激しい振動は感じます。

 外される方にしてみれば仕方ないとはいえ不愉快な事には違いありません。歯の被せものとしては充分の強度を持ちながら、外すときには簡単に外せる、そんな材料が開発されると良いんですけどね。
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