日中不戦ブログ

「日中不戦」を考えるブログです。 作成; 小林哲夫(コバテツ)

憎しみの連鎖を断つ

NHKスペシャル「ふたりの贖罪(しょくざい)~日本とアメリカ・憎しみを越えて~」を見ました。

「トラトラトラ」を打電した真珠湾攻撃総隊長淵田美津雄、と真珠湾への復讐に燃え、日本本土への初空襲を志願、名古屋に数百発の爆弾を投下した、アメリカ陸軍のジェイコブ・ディシェイザーは、戦後になって二人とも贖罪の気持をこめて、相手国でキリスト教の伝道を行いました。

憎しみの連鎖を断ち切る努力をした、二人の生き方を追ったドキュメントです。

その中で描かれた「憎しみ」の諸相について考えて見ました。

この二人の人生とこの番組に対して敬意をもって考えたものであって、この文章には批判の意図はまったくありません。

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日本に諜報機関は不要

NHKTV「陸軍武官・小野寺夫婦の戦争」を見ました。

小野寺信氏は、194011月、スウェーデン公使館附武官に発令されて、ストックホルムに駐在し諜報活動に従事して、諜報の神様と言われた人です。

発令された時は大佐で、途中で少将に昇進した高級軍人でした。

 

彼が本部に打電した重要なものの内二つだけを例示すれば、

①ドイツは独ソ不可侵条約を破棄してソ連攻撃を開始する、

②ヤルタ会談でソ連が参戦することが決まった、

という情報でした。

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加藤周一批判

NHKTVで「加藤周一 その青春と戦争」を見ました。

加藤周一の一高・東大医学部時代(17歳から22歳―日中戦争から太平洋戦争)の日記、青春ノート(8冊)が最近みつかり、それを読み込む番組でした。

太平洋戦争開戦の報が医学部教室にもたらされた時の周囲の興奮と自分の気持が傍観者的立場で書かれているものでした。

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中国を刺激しないこと

引き続きryokoさまのお考えを検討し、私の考えに採用したいと思います。

>ryokoさま)
日中の戦争を回避するには、

1)尖閣に上陸するなど、必要以上に中国を刺激して、中国の軍事力行使の口実を作らない。

2)中国に「戦争をすれば、自国にほとんど被害なく勝てる」と思わせない抑止力を持つことで、中国指導者と国民が戦争の誘惑に落ちないように防衛努力と日米同盟の強化をする。


参照コメントの場所 
中国は全面戦争はしない? ryoko

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当面非武装論は主張しない

Ryokoさまがいつも実に良い批判をしてくれますので、またその論を利用させてもらいます。


Ryokoさまの今回の主張を簡単に言えば、「もし日本が自衛隊を廃止し、安保を破棄したら、中国は直ちに日本を侵略してくる」と言うものです。

これに対して、私は「中国が非武装の国を侵略するはずがない」と反論して来ているのですが、普通の日本人から見れば、私の論は青臭い理想論と見えることは解っています。

現実として日本は自衛隊を持ち、安保で核の傘も持っているのですから、私の非武装論は、現実から見ても空論になっています。


そこで私は、「私の非武装論は、国民の総意があった場合」という条件付きの論としています。

今直ちに自衛隊を廃止しようという論ではないし、今直ちに安保を廃棄しようというものでもないのです。

 

 

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国民が熱狂的ナショナリズムに陥る恐れ

コメント対応です。

Ryokoさまの次のお考えを検討してみます。

 

 > Ryokoさま)強力な自衛隊に初戦で負ければ戦争の長期化は避けられず、米国が介入してくれば、甚大な被害が予想されます。

中国国民もそういう戦争は望まず、指導者が開戦を決意するのはとてつもなくハードルが高くなります。

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戦争を途中で止めることの難しさ

コメント欄で行っている議論を皆様と共有したいと思います。

議論は、「中国との間に一旦戦闘が起こったら、それが直ちに戦争に発展して、途中で止めることは出来なくなるから、絶対に戦争をしてはいけない」という私の不戦論に対して、AAAさまは、「中国は全面戦争はしたくないから、一方的に侵略して来て一方的に撤退する」だけだ、と言う論です。

その見方は、多くの日本人が無意識に思っている日中戦争観だと思いますので、是非皆さまも参加してほしいという気持です。

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中国は全面戦争はしない?

前のブログで、中国と戦争になったら、大変な犠牲がでるので、絶対に戦争をしてはいけない、自衛戦争であってもやってはいけない、と書きました。

それに対してAAAさま)から「中国は戦争をしたとしても、全面戦争はしない」という反論があったので、何故そう言えるのか?と聞きましたところ、「被害が大きすぎるからだ。」という答えがありました。

そのやりとりの概要は次のようなものでした。

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私の自衛戦争放棄論の根拠

ソ連が核兵器を保有するようになって以後、もし大国同士が戦争をしたら人類が滅びる可能性が出てきたことから、戦争に対する考え方が根本的に変わったのです。

現実には、まだこの考え方の変化に追いついていない人が多いのも事実ですが、人類が滅びると解っているのに、あくまでも戦争をする、という人はいないはずですから、「戦争に対する考え方は、変わるべき」なのです。

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日中不戦のための戦争放棄の論理

私はこの日中不戦ブログで、中国と絶対に戦争をしてはいけない、そのためには自衛戦争も放棄すべし、と主張しています。

万一中国と戦争になったら、双方に莫大な被害が出ることを理由としています。

例えば尖閣という無人島を守るために戦争をするというのは、「守る価値と、払う犠牲を比較して、絶対に割に合わないから」という理由で説明しています。

この時の戦争には、当然自衛戦争も含んでいます。割に合わないことは同じだからです。

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戦争責任は双方にあり

ここまで何回か、「ポーランドがドイツと柔軟な発想で交渉していたら、悲惨な結果を回避できたかもしれない」という考えを述べて来ています。

その趣旨は、ポーランドの悲劇を回避することは出来なかったか?という問題意識で有って、ドイツの侵略を擁護しようとしたものではありません。


だから次のコメントのような非難は的外れです。

>(ポーランドが妥協すべきだったという論は結局)いつのまにかナチスドイツを擁護して、侵略された国が妥協しなかったことが悪い、と非難しなければならなくなり、ついにはナチスドイツもそんなに悪い奴じゃなかったというような珍説まで唱えなければならないことになるわけです。

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私の主張の限界

コメント欄のRyokoさまへの返信をここで行います。
何回も書きますが、ポーランド問題についての私の提案は、ポーランドはドイツによる侵略を避けるべく慎重な外交交渉を行うべきだった、というもので、結果から考えての後知恵です。
英仏との同盟に安心し過ぎて、戦争を覚悟したような態度を取ってしまった(慎重さが不足していた)という後知恵なのです。
私の論は、外交交渉の一場面についてのコメントであって、外交交渉によって、ドイツの侵略を防ぐことが出来たに違いない、などという大胆なものではありません。

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和平派は弾圧される

国が戦争をしている時に、その戦争に反対することは、大変恐ろしいことで、世論の非難を受ける覚悟が必要です。

その戦争が勝ちそうな時に「戦争反対!」などというと、利敵行為と看做されて、スパイ扱いされます。

自国が負けそうな情勢で、「戦争反対!」と言えば、臆病者と言われます。

「この戦争は勝ち目が無い」などということが、非国民と言われたものでした。

これは世界共通に見られる現象ですが、それは戦争に勝つために必要な心構えだからです。

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二次大戦ポーランド問題の賛否両論併記

二次大戦の原因となった、ポーランド問題について、ポーランドが「ドイツとの戦争は絶対にしてはいけない」という方向での外交交渉をしていたら、二次大戦は起こらなかったかもしれない、という私の「歴史イフを提案」に対して、賛成と批判(反対)の貴重なコメントをいただきましたので、もう一度考え直すために、読みやすいこの本文に転載しました。

私の提案への反対、批判論を赤字で表示しましたので、よろしくお願いいたします。

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天皇生前退位について

私の考えは、文句なしに、早急に退位の手続きを取るべきだ、というものです。

その気持は、なによりも「おいたわしい」というものです。

そもそも天皇には人権もプライバシーも認められず、国事行為と称する仕事に振り回されている現状を「おいたわしい」と見ていました。

まず国事行為が多すぎます。

便利に使いまわされている、と見えます。

以上のことは、今回の退位問題以前からの感想で、これを機に、ここを根本的に改善してほしいと思っています。

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{屈服か?戦争か?」という単純二項思考

私の戦争反対論に対して、「戦争をしなければ、世界は地獄になる」という次のような批判をいただきました。以下がその概要です。

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戦争がない世界(平和)は簡単です。侵略者、圧政者に屈服すればよいだけですから。

リンカーンが南部の奴隷制を認めていれば南北戦争で多くの人が死ぬことはありませんでした。

インドネシア人やベトナム人が戦争をしなければ、今でも農奴として働き、自分の子供達の教育を諦めなければならない。

イギリスがナチスドイツの大陸制覇を認めていたら、ユダヤ人ロマ人の絶滅と、ロシア人の奴隷化はもっと酷いものになっていた。

私は、そのような絶対平和主義は、イデオロギー患者の心の病だと思っています。

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「結果から考える歴史学」もう一度解説

残念ですが、私が提案している「結果から考える歴史学」の論理を理解できない人が多いので、ポーランド侵略分割占領の例によって、もう一度解説します。

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結果から考える歴史学(1の2)中間解説

ここまで3回、「結果から考える歴史学」と言う新しい歴史の見方を書いてきましたが、今の世界の常識を逆なでする論なので、読者の皆さまには、なかなか理解してもらえていない気がします。

そこで考え方の根本のところをもう一度説明します。

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結果から考える歴史学(3)

満州事変を取り上げます。

満州事変は、石原莞爾を中心とした関東軍の少数の軍人が企んだ謀略で有ったことは、今では明らかになっており、この謀略と言う事実から始めます。

謀略と言うのは、世界を騙すことであり、世界に対して信用を失う行為ですから、日本の国としての品格の問題ですから、絶対にやってはいけないことです。

この謀略以後、日本国は世界から胡散臭い国と軽蔑されることになったのでした。

ところでこの謀略が政府としての行為として行われたのではなくて、一部の軍人が勝手に起こした、ということが重大な問題です。

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結果から考える歴史学(2)

今度は二次大戦について考えます。

一次大戦の教訓によって、不戦条約が締結され、原則として全ての戦争が禁止されるはずだったのですが、列強が「自衛戦争は例外」と留保をつけたために、二次大戦が起こってしまいました。

この大戦によって、合計43百万人の戦死者が出ました。(内ソ連2千万、中国1千万)

折角一次大戦を反省して不戦条約が出来たのに、自衛戦争を例外としたばっかりに一次大戦の二倍を超える惨害となりました。

この惨害の結果から考えると、これは何としてでも避けるべきだった、と思うのですが、戦争回避のために何をしたら良かったのか?を考えて見ます。

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