コメント欄で行っている議論を皆様と共有したいと思います。

議論は、「中国との間に一旦戦闘が起こったら、それが直ちに戦争に発展して、途中で止めることは出来なくなるから、絶対に戦争をしてはいけない」という私の不戦論に対して、AAAさまは、「中国は全面戦争はしたくないから、一方的に侵略して来て一方的に撤退する」だけだ、と言う論です。

その見方は、多くの日本人が無意識に思っている日中戦争観だと思いますので、是非皆さまも参加してほしいという気持です。



AAAさまの尖閣侵攻作戦シナリオ  

「例えば中越戦争の際、中国は戦闘を2週間以内と限定し、「懲罰」を与え「勝利」したとして撤退した。

尖閣も同様に上手くいけば占領し、被害が大きければ「勝利」したと喧伝しつつ撤退するだろう。

こうした一方的に計画され、実行される侵攻に左の方々は外交で何ができると考えているのだろうか?」


私の感想

1、中国が戦闘に勝利した場合 ⇒尖閣占領

このシナリオでは、占領して終わらせることになっていますが、占領されたまま日本が黙っているとは思えませんので、戦闘は終わったとは言えません。

全面戦争に向けて戦闘が続くと考えざるをえません。


2、中国が負けた場合

「勝利した」と中国国民を政府が騙すというシナリオになっていますが、インターネットの時代に、こんな重要なことで騙せるとは思えません。

国民の不満を転嫁する目的で起こした戦争ですが、これでは却って中国政府に対する不満が爆発してしまうでしょう。

敗戦についての政府の責任追及、国民を騙したという反感、の二つの不満が政府に向けられるに違いありません。

この国民の不満を転嫁する道は、もう一度戦争を開始する、と言うことになりかねません。

すなわち全面戦争への道です。


3、戦争を途中で止めることの難しさ

とにかく戦争と言うものは、起こすのは簡単ですが、一旦起こしてしまった戦争を途中で止めるのは至難なものである、ということを忘れてはいけません。

このことは中国の政治家は、良く知っています。

一方日本の政治家および軍人は、このことを身にしみて知っているとは言えない、と思います。

彼らは根本的に戦争と言うものの経験が無く、戦うことばかり考えていて、戦いを止めることについては、考えたことも無いのです。

そこに平和民族日本の弱点がある、と私は思っています。

とにかく日本人は戦争と言うものを知らない民族だ、という自覚が重要です。