■ カラー color
2026年はこれまでの古い価値観がガラリと転換し、個々となる消費者が、社会の仕組みや産業、
環境との向き合い方を大きく見直し、変化を求める”方向転換の1年”になると言われています。
そんな概念により選ばれたトレンドカラーから、3つのカラーをピックアップします。

・Electric Fuchsia(エレクトリック・フクシア)
〜人工知能に対する、多感覚的かつサイケデリックな反応〜
ピンクと紫の中間にあるこのカラーは、向上心と挑発的な感性を引き出す表現です。
現実世界だけでは作り出せなかった表現を可能にし、絶対値を超えようとする、計り知れない
創造活動を起源とする、ポストヒューマンな世界観を彷彿させる。
・Blue Aura(ブルー・オーラ)
~ジェンダーインクルーシブで、季節を超えて使える万能カラー〜
淡いパステルのブルーグレーの色合いは、冷静さのある穏やかなカラー。
光と影の織りなすその色合いは、癒しをもたらす。
単色でも他の色との組み合わせでも使いやすく、明度も高めで春夏らしい。明るいが憂いのある色彩は
自然が静かに織りなす循環を連想させる。
・Amber Haze(アンバー・ヘイズ)
~スピリチュアルの探究と、先人の知恵への導き〜
地球太古からの産物である鉱物や、人類の歴史に着想を得た、深みのあるリッチな黄土色系のカラー。
ナチュラルでありながらも、悠久の時を経て、熟成された雰囲気を醸し出す。
トレンドカラーとコーディネートしやすい コード・テープ の資料は こちら
実は、染色可能なパーツが多数あります。ボタン染色の記事はこちら、 他に ストッパーやバックル、テープやレースの染色も可能です
■ テキスタイル textile
2026年は、AIがもたらす新世界の幕開けとなる1年。
キーワードは、『AI✖️自然✖️歴史』。
上質で長く愛用され、自然に溶け込む五感を満たすデザイン、そして伝統とテクノロジーの調和が
もたらす世界観を連想させます。

・サステナビリティ×アンティーク&クラシック
素材選びにおいては、植物由来や再生素材など、環境負荷の少ない選択が主流に。天然素材が本来持つ機能性や、古来の知恵を取り入れた技術がより注目を集めそうです。古着やヴィンテージの価値も高まり、モードの方向性はよりアンティークやクラシックになりそうです。環境と人権への配慮はますます重要になります。生産背景のトレーサビリティ、循環型のデザイン提案、農業廃棄物から作られたパイナップルファイバーやココナッツ繊維など、革新的な素材も続々登場しています。
・レトロエスニック雄大な自然からのインスピレーションを受けたカラフルで大胆なカラーバリエーションを持つ、アフリカンプリントや、西部アメリカ地方のウエスタンファッションに見られる刺繍、織物、チェック柄など、古き良き時代背景や、自然と共存している民族文化へのオマージュする傾向があります。
スポーツ、アウトドア用品に見られる接触冷感性、保温性、速乾性、防水性、耐久性といった機能性を兼ね備えたテキスタイルを日常でも求められています。年間を通しても、気候変動が激化し大きな寒暖差が陸地でも観測されることが増加していることが起因しています。
また、着るだけでスキンケアができる素材や、UVカット機能、火が燃え広がりにくい難燃素材、静電気を防ぐ帯電防止、制菌・抗菌防臭機能などの性質を持つ繊維も主流になっています。
■パーツ・ボタン Parts and buttons theme
ファッションにおけるパーツやボタンは、単なる装飾ではなく、機能性とデザインの両面で重要な役割を担っています。特に近年は、「リアルテイスト」-実際の生活シーンに自然に溶け込むリアルな使い勝手や雰囲気-がより強く求められる傾向にあります。ここでは、注目の3大テイストごとに、トレンドのパーツやおすすめポイントを分かりやすくまとめました。
