最鬱点より愛を込めて

昨日解散した雨オンナとは、知り合ってちょうど一年ほどだった、ということを思い返してハッとした。こんなに一年が長いなんて、20代も終わろうとしている年頃では思いもよらないことだ。私は中学時代、普通に仲良く友達していると思っていた女の子が陰で「なんかあいつ私のこと狙ってるっぽいんだよね、キモイわー」というようなことを言っていたあの事件から女性とはろくすっぽ目を合わせて話すことのできない有様になってしまったので、女性も女性、府中のみんなの恋人たる麗しき彼女らとはろくすっぽ話も出来なかった。そういう曲を作り、ライブで演っている。「どうしてこうなっちゃったの」というサビの言葉がこの曲で言いたいことの全てだ。

目を合わせず、堅苦しい理屈による賛辞と分析を彼女らに言葉少なに話したこともあったけれど、でも本当はそんなんじゃない。なんかすげー!!よくわかんないけど何なのお前ら!!みたいなことが言いたかった。早い話が衝撃的だった。ステージで感情を爆発させている様に、そしてバンドとしてのバランスの良さに、こいつらすげぇ、と感動していた。そんな人たちと仲良くなれて、とても光栄に思える。そして冒頭でハッとしたと書いたのは、もう彼女らには中高を同じ教室で過ごしてきたような感覚を覚えるからだ。おっさん何言ってんだ、キモいぞ、という意見に対しては概ね賛成する。長い独り言です、あくまで。ブログでやれ、をブログでやっているのです

解散するという話は、割と早めに聞いていた。もちろん残念に思ったけれど、お疲れさま、と素直に思った。その辺りは私だって通ってきた道だ。それぞれがそれぞれの思惑を持って一つの行動をすることがどれほど難しいことか。客のいないライブハウスでライブをすることもあっただろう。各々、思い通りにいかない苛立ちもあっただろう。何のために自分が今ここでこうしているのか、と分からなくなることだってあったのかもしれない。加えて彼女らは若い。将来的な葛藤など、種々雑多な問題もある。よくぞその歳でこれほどのバンドを築き上げたものだ、と思う。自分と重なると、自分が20歳くらいの頃は、もう本当にその辺りの記憶は、廃品回収に出したいほど陰惨極まるものなので、重ね合わせることすら失敬に当たるように思える。とにかく、偉大だ。同じように活動することは、私には到底出来ない。
そしてそれは、フライトのおかげで仲良くなった若いバンドたちにも言える。「年下にヘコヘコするんじゃない」と言われることがあるが、私はバンドマンとして彼・彼女らの方がよほど格上だと思っている。目標に向かって具体的に努力する姿勢を、心の底から尊敬している。だから、自分の方が卑しいように思えてヘコヘコしてしまうのだ。そしてそれは間違っていない気がしている。
真摯だからこそ、熱意に満ちているからこそ、あんなに楽しそうに、そして観る側の胸を打つ演奏が出来るんだと思う。だけど、同時に怖くなり、悲しくなる。生き急ぐな、焦るな、一歩引いてものを見るように気をつけて、そんな風に思ってしまう。野暮も甚だしい。ああ、俺は歳を取ってしまった。

話がブレ出したので、つまり何が言いたかったのか、ということを乱暴にまとめて、寝てしまおう。

雨オンナ、ありがとう、お疲れさまでした。この先どれだけ時間が経っても、私は雨オンナの曲を歌えるだろう

年相応でありたくないものです、いつだって。

女の子の一挙手一投足に惑わされていたいし、歪んだギターのパワーコードと単純な8ビートにワクワクしていたいし、滅入って自分探しの旅に出たりしていたい。自分探しって。年不相応甚だしい。
どこまで行ったってどこにも行けないことを学んで尚、途方もなく何かに没頭していれば目の前の問題からは目を背けられる。エスケープともいう。それは実に年不相応で…

非常にワクワクします。私は10年前も昨日も私でした。きっと明日も10年後も私でしょう。それだけが私の誇りです

ツイッター、大切なお知らせ、ってあるじゃないですか。そうです、形骸化してるアレです。いついつにどこどこでライブします、とか、豪華なメンツで、とか、大概スルーされちゃう、アレです。
大切なお知らせ、が本当に目を通してもらえる瞬間って、バンドの解散とか活動休止くらいですよね。なんだか皮肉なもんですね。活き活きと告知してるときには読んでもらえず、それが終わる、ってときになんらかのリアクションがもらえる。いい歳こいて、いつバンド生活が終わっても不思議じゃない歳になってもバンドやってる身としては悲しいもんですが、実際見る側としては私だってそんなもんだったりする。最近府中でよく一緒にやるDETOXの「聴かせてくれよ、本当の大切なお知らせ」っていう一言には震えたものです。

すかんちが再結成して一夜限りのライブを行った際、ローリーさんが締めのMCで「ツアーはやりません。だって君ら一夜限りじゃないと、こんなときじゃないと、来てくれないんだもん」と言っていた。めっちゃ笑ったしめっちゃ好きな話だけど、なんだかな、その通りだな、と思う。

誰だって大切なお知らせを聞かせたくて「何時に大切なお知らせがあります!」とか「何月何日に重大発表!」とか、目にした人の興味を惹こうと頑張ってる。その差別化が大衆化して無個性になり、結果誰も目を向けなくなり、やがては一番注目されてしまう「大切なお知らせ」をしてしまう結果に陥る。まだ女体のピンクな画像を上げて「左乳房は2月を、右乳房は14日を、ピンピンに張った乳首はこのイベントのモチベーションの高さを表しています。官能的な一夜を共に過ごしましょう!」みたいにふざけ倒した方が見てくれるかもしれない。動員に繋がるかどうかはともかく、注目度でいったらこっちのが強いかもしれない。大概の女性はドン引きするかと思われますが。なんとなく例で出しましたが、2/14は府中フライトでオムニバスCDのレコ発です。僕らは19:05からです。官能的はちょい厳ィ

閑話休題

今夜も各所でめちゃくちゃカッコいいバンドがライブをしていたはずだ。満員御礼、大盛況であって然るべきようなバンドが、ライブをしていたはずだ。フロアで養鶏が出来てしまうほどガラガラのライブハウスで。

シビれて、感動し、その場にいた誰もが思うだろう。「おかしい」「こんなにカッコいいのに」

私は今部屋に寝転がってそんな事を書いている。つまりは、そういうことなんだろう。

仕事も変わることだし、来年度はお金と時間の持つ限り、なるべく好きなバンドを観に行きたい。

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