2009年09月20日

歯周病と全身疾患(歯科クイズ8)

「歯周病の主な原因はプラーク(歯垢)」ってことは、もうご存じの方も多いかもしれませんね!それどころか、このブログを良く読んでくださってる方なら、歯石が何なのか?も分かってるぜぃって声も聞こえてきそうです ※link「歯石っていったい何?」

そう、歯周病は細菌の塊であるプラークが主要な原因ではありますが、他にも複合的な要因が重なって発生し、進行を助長、加速させたりします

例えば歯並び、咬み合わせ、さらには全身の他の病気…

近年では、全身疾患や全身状態が宿主の免疫力(つまりは歯周病菌と戦う力)に少なからず影響することが分かってきました

ということは、免疫力を弱めるような全身疾患や生活習慣が歯周病のリスクファクター(危険因子)となりうる、ということです

特に糖尿病や喫煙の関連性は近年多くのことが解ってきています

Risk





Grossiらより引用改変


上のグラフは、歯周病に影響を与える全身疾患・全身状態のオッズ比を示したものです。具体的には「タバコを吸う人は吸わない人よりも2.1〜4.7倍も歯周病にかかりやすい」というように読みます

タバコ…やっぱり良いことありません、ね

お口の中の病気である虫歯や歯周病は、正しい知識と毎日のちょっとした努力で予防できます 早めの検診、そして定期的なクリーニングを!

ちなみに、歯周病は、人類が誕生してから今日までで一番感染者数の多い感染症としてギネスブックに載っているそうです

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