January 2012

January 29, 2012

2012年合気道小林道場新年会

 1月9日(月・祝)毎年恒例となっております小林道場新年会が小平道場において盛大にとり行われました。
 新年会の開催は1月9日午後3時30分からですが、われわれ指導部は1月6日に集合し、準備を行います。出席者の確認と配布資料の準備、備品の準備、手配した料理等の確認、推薦昇段者の掲示の製作、式次第の最終打合せなどやるべき事は山ほどあり、まさに合気道小林道場の新年最初の大イベントです。
 新年会当日は正午に小平道場に集まり、会場のセッテイングをします。指導部員だけでは人手が足りず、毎年会員および学生の方々にお手伝いをいただいています。大変ありがたく思っています。

 料理は刺身の盛り合わせ、にぎり寿司、中華のオードブルに加え、今回も昨年好評だったたこ焼きを用意しました。本職(小平会員、琵琶さん)の作るたこ焼きで、大きなタコの入ったできたてを食べることができるので皆さんに大変喜ばれています。
しかし、皆さんに食べていただくため、新年会開始2時間前から仕込みの準備にかかります。そして宴会が始まってからはひっきりなしに作り続けます。私も少しの間、プロの技を見せていただきました。今年は一段と寒さも厳しく、辛かったと思います。まさに裏方の立役者の一人です。ちなみに、通常は1皿500円で販売しているところ、持ち帰りの土産は400円と特別安くしていただいています。皆さん是非ご賞味ください。
 琵琶さん、美味しいたこ焼きをありがとうございました。

新年会02 宴会でもプロの素晴らしい技を見せていただきました。スエーデン弥栄道場の会員でプロのマジシャンの登場です。
 まずはどこにでもあるようなカップを見せます。カップの上にのせたはずの小さな赤い球が消え、カップの中から出てきます。あちらこちらと球が移動し、最後はカップの中から野球のボールがでてきて観客の度肝を抜きました。拍手喝さいです。
 次はカードマジックです。演者は1枚のカードを抜いてもらい、それをカードの中に戻してもらいます。ポケットから蓋付きの灰皿をとり出し、テーブルの上に置きます。頃合をみつけて灰皿を開けます。中からカードが出てきました。まさか!? それはまさに観客のとったカードでした。なぜ誰も触ることができない灰皿からカードが出てきたのか?その信じられない結果に大きな感嘆の声があがっていました。やはりプロマジシャンの演技はインパクトがあります。

 私ごとで恐縮ですが、実は私も学生時代より趣味でマジックの練習をよくしていました。
最初のトリックはカップ&ボールという演技です。オリジナルは3つのカップと3つの球を使い、最後にレモンやみかんをだします。有名なマジックなのでその道に興味のある方は一度は観た事があるのではと思います。
 次のカードマジックはカードシャッフルのコントロール(1枚のカードを自由に移動させる)、フロントパームなどの技法を駆使した演技です。全く不自然な動きがなく、流石にプロの手さばきは鮮やかのものでした。
 技法の話は、時としてプロマジシャンの営業妨害になり、また不思議な世界に酔いしれている方に水をさす事にもなりかねないのでこのくらいにします。もし、それ以上の話が聞きたくなったら私の担当道場に来てください。もう少し詳しい解説をさしあげます。ただし、道場でしっかり合気道の稽古をしてからです。

新年会01 次に小平会員、今井さんの娘さんによる素晴らしいバイオリンの演奏がありました。
間近で生の演奏を聴ける機会はなかなか無いことなので、皆さん興味深々で聴き入っていました。その音色は皆さんを魅了し、真に音楽の世界に引き込むものでした。
演奏が終了してもその余韻が残っていたようで、しばらく気持ちの良さを覚えていました。
 今井さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。

 最後になりましたが、今回も準備や後かたずけなどたくさんの方々にお手伝いいただきました。ご協力に深く感謝いたします。ありがとうございました。
また、我々指導部の行き届かなかった点もあったと思いますがご容赦ください。なお、ご提案等ありましたらお話いただけたら幸いです。改善していきたいと思います。
出席された方々、お疲れ様でした。今後も小林道場にご協力を宜しくお願いいたします。

指導部 小林幹雄


kobayashidojo at 18:21|Permalink

January 11, 2012

北京合宿に参加して

明けましておめでとうございます。
12月23〜27日の北京合宿に参加した和光教室の太田見さんから感想文が届いていますので掲載いたしいます。

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IMG_0568 「太田見さん、北京行かない?」この弘明先生からの一言が、私の北京行きのきっかけになりました。11月の審査で一緒に初段を受けた保谷教室の今野さんからも「行きましょうよ!」と声がかかり、海外合宿に一度は参加したいと思いつつ、なかなかスケジュール調整が難しく行けないと諦めていたのですが、今回は週末と祝日が重なっていることもあり、二日休暇を取れば行けることに気づき、参加させていただくことになりました。


 日本からは小林弘明先生、小林幹雄先生、大崎繁一さん(所沢道場)、Yさん、今野弘子さん(保谷教室)、私の計6名で出発し、現地で矢野勝久さん(中国在住)、鈴木敏弘さん(所沢道場)のお二人が合流されました。
 出発当日、私は事前に弘明先生から送っていただいた旅程表の確認を怠り、集合時間に決められた場所に行かず、一人でチェックインを済ませのんびり朝食をとるという失態をやらかしてしまい、同行の皆様にご心配とご迷惑をおかけしてしまいました。
皆様本当にすみませんでした!

IMG_0640 巨大な北京空港に到着すると、合宿中お世話になる賀先生とお弟子さん達の歓迎を受け、車で宿泊先である「クラウンプラザパークビュー北京」へ向かいました。ちなみにホテルは5つ星の高級ホテルです。個人的には5つ星のホテルに宿泊する機会など皆無、内心かなりワクワクしていました。私の部屋は12階でしたが、窓からは高層ビルや高速道路を走るたくさんの車が見え、部屋は一人で泊まるには広すぎるほどで、使う機会のない豪華なデスクや椅子、大画面のテレビが並び、贅沢な空間でした。
 
 その日の夜は賀先生、お弟子さん達、西安や四川(?)から今回の講習会に参加するためにはるばるやってきた熱心な生徒さん達とともに、私達は中国の東北地方の料理をいただきました。宴席では「カンペー」「カンペー」の声がひっきりなしにかかり、少し飲むとお弟子さんのどなたかが、すぐにお酒を注ぎにきてくれます。食いしん坊な私は中国式の回るテーブルに並べられたお料理の数々を、一つ残らず逃すまいとテーブルが回るごとに箸を伸ばしました。中国の「カンペー」は日本の「乾杯」と意味合いが違い、飲むときは誰かと一緒に、杯を文字通り飲み乾すのだそうです。肝臓が強くないともちませんね。

 宴会はかなり盛り上がり、後半は日中歌合戦&マジック大会となりました。幹雄先生のスプーン曲げは、プロ顔負けの技でした。幹雄先生はマジシャンでもいらしたんですね。知りませんでした〜。
皆十二分に飲み、お腹がいっぱいになったところで車にて移動し、市内の湖畔にある繁華街を散歩しました。中国的な趣と西洋的なものがミックスされたような不思議な街並みで、湖は凍っていてとても寒かったのですが、にぎやかで素敵なイルミネーションが輝いていて、賀先生が一人一人に買ってくれた巨大な綿菓子を頬張りながら、楽しくお店を見て回りました。その後ギターの生演奏が聴けるバーに移動し、「カンペー」第二弾です。
お店が閉店になる11時30頃までそこで過ごし、お開きとなりました。


 翌日は、午前中に雍和宮という清の時代に開かれた北京最大のチベット仏教寺院を観光し、午後は北京市地壇体育館にて今回のメインイベントである講習会に参加しました。
 講習会では、弘明先生のご指導のもと、合計100名近く(?)の方が参加され、皆さん熱心に稽古されていました。弘明先生は中国語が堪能で、講習会では中国語で指導なさっていました。体術・剣・杖と2時間みっちり稽古したあとは、初段の審査が行われました。審査の途中に、保谷教室の今野さんと私が呼ばれ、自由技をやるように声がかかった時には、かなり青ざめましたが、日本代表(?)として気持ちだけは負けないようにがんばりました。日頃からもっと稽古を重ねて、いつ呼ばれても堂々とできるようにしたいな・・・と反省しました。講習会の模様は、現地のテレビ局が取材に来ていて終始カメラが回っていました。数日後にテレビで放送されたそうです。
 講習会終了後はパーティーです。40〜50名集まったのではないでしょうか。あちこちで「カンペー」合戦が続き、弘明先生は北京チームの恐ろしくお酒の強い女性につかまり、何10本(?)とビールを空けていたようです。「白酒」というアルコール度数が40位の相当強いお酒もかなり飲まれた(飲まされた)ようです。倒れなくて本当に良かったです。


IMG_0689 翌日は一日観光です。まずは天安門の近くにあるショッピングストリートを散策し、天安門広場〜故宮〜南鑼鼓巷と巡りました。中国は本当に広くて何でも大きいですね。日本とは大きさのスケールが違うと思いました。ショッピングは値段交渉ができるので、交渉次第でだいぶ安くなるようです。一緒に参加したYさんは中国語が話せて、中国の方ともかなりコニュミケーションを楽しんでいました。合宿中はミニ中国語レッスンをしてくれたり、買い物の時には通訳してくれたり、大変お世話になりました。
 この日の夜は羊肉のしゃぶしゃぶでした。とにかくこれでもかこれでもかというほど、お肉が次々と運ばれてくるし、とてもおいしいので、ついつい食べ過ぎてしまいました。一ヶ月分のお肉を食べたような気分でした。北京に行く前は中国のトイレ事情にかなり不安がありましたが、北京オリンピック以後、かなり改善されたようで心配してるほどではありませんでした。でも羊肉しゃぶしゃぶのお店でついに「ニーハオトイレ」に遭遇してしまったのです!扉がなく扉側を向いてしゃがんで用を足すトイレです。各トイレ間の壁はあったので、まだましでしたが、さすがに扉がないトイレで用を足すのは抵抗がありました。しかし我慢をする余裕がなかったので、意を決して入りました。幸い他の人が入ってこなかったのでニーハオする必要はありませんでしたが・・・。

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 次の日も一日観光です。今日は万里の長城です。一度はここを訪れてみたいとかねがね思っていたので、大変楽しみにしていました。万里の長城観光はいくつかの場所があるそうですが、私達が向かったのは慕田峪長城と呼ばれる所で、全長2250mの長城へは、まずロープウェイに乗って上り、そこから城壁を歩きます。結構急な坂もあり、歩いているうちにかなり汗が噴出して、防寒のために身体のあちこちにつけていたホッカイロを半分はずしてしまいました。長城を歩きながら見る景色は、雲一つない真っ青な空と山々がどこまでも続いて、悠久の昔の中国を垣間見ることができました。長城を一通り散策した後は、ロープウェイで登ってきた道を今度は乗り物にのって、滑り台で下りました。久々に内心子供のようにはしゃぎつつ滑り下りました。楽しかったです。
 長城観光後夕食まで少し時間があったので、紅橋市場というところに、ショッピングに連れていってもらいました。お茶や雑貨、電気製品、チャイナ服等ありとあらゆるものが売られていて、怪しげなコピーみたいな商品や目を引くおもしろいものがたくさん並んでいました。また売り子達は売る気満々といった感じで、ちょっと足を止めて見ているとすぐに声をかけてきます。その場を立ち去ろうとすると、値札の金額からどんどん低い数字を言ってきます。見ていたチャイナドレスを、値札の半額で言ってきたのには驚きました。一体どうなってるんでしょう?値札はあってないようなものですね。

 最後の夕食は待ちに待った北京ダックです!!ホテルから車で1時間ほどの郊外にある高級レストランでの食事です。私は本場の北京ダックを食べなければ日本に帰れないと思っていたので、涎をのみこみつつ、いまかいまかと心待ちにしていました。丸テーブルには数々のおいしい料理が並び、皆で「カンペー」をしながらいろいろなお話に花が咲き、ついに北京ダックの登場です。コックさんがテーブル上で、こんがりと焼き上がったダックを滑らかな手捌きで切り分けてくれました。それをクレープで薬味と一緒に巻いていただきました。口に入れた瞬間に肉汁が口の中にひろがり、お肉の旨みを堪能しました。とても幸せな一時でした。
 後半はマジック大会第二弾です。幹雄先生はじめ、弘明先生、賀先生、中国チームのお弟子さんたちもそれぞれのマジックを披露してくださいました。本当においしく、愉快な宴でした。
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 今回の合宿では、賀先生をはじめ中国チームの方々には大変お世話になりました。至れり尽くせりのおもてなしに、申し訳なくなるほど、感謝しています。そして、成田出発から帰国まで我々参加者達の安全な旅を引率してくださった弘明先生、幹雄先生、どうもありがとうございました。私としては、思いがけず今回の合宿に参加することになりましたが、弘明先生の一言がなければ、こんなに充実した楽しい合宿に参加することはなかったと思います。一緒に参加した会員の皆様とも交流がもて、日本では得られない貴重な時間を過ごすことができました。
皆様「シェーシェー」そして「カンペー」!!(「スイイー」でもよいですよ。)

和光教室 太田見真理子


kobayashidojo at 10:54|Permalink

January 02, 2012

笠原指導員 韓国指導

 年末の平成23年12月26日から30日まで韓国ソウルに行ってきました。
 韓国はこれまでにも何度か訪れている場所で、前年の夏にも小林先生のお供として行っていますので、海外と言ってもそれほど緊張せずに向かうことができました。
 仁川国際空港には現地の会員の一人、キムさんが迎えに来ていました。紙に大きく私の名前を書いて持っていてくれたのですぐに見つけることができました。

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 ソウルの道場は新村(シンチョン)という日本の渋谷のような雰囲気のところにあります。周辺に大学がいくつもあり、レストランやカフェなどがいくつも立ち並ぶ非常に活気のあるところです。
 着いたその日の夜9時からの一時間の稽古をまず指導しました。初心者から有段者まで男女10人ほどで、雰囲気は日本と変わりません。違うのは言葉だけで、簡単な英語と片言の韓国語を駆使して指導しました。数名ですが現地に住んでいる日本人の会員の方々も稽古に参加されました。帰国前日の29日まで計7回指導しましたが、初心者がほとんどでしたので、基本動作や基本技を中心に指導しました。皆さんとても熱心で、私の指導から少しでも多く学ぼうという熱意が非常に良く伝わってきました。
 
kankoku4 気温は東京より5度程低いですが、道場は地下にあり、暖房も効いているのでとても暖かく、稽古の後は汗びっしょりです。その後のビール、焼肉、キムチがおいしくない訳がありません。稽古の後は韓国の責任者の尹(ユン)先生や会員の皆さんと道場近くのレストランに食事に行きました。周辺は活気のあるところなので様々な種類の飲食店が所狭しと並んでいます。ショッピングや韓国料理に舌鼓を打つ日本からの観光客も何人も見かけました。
 
 29日の昼は尹先生の自宅で尹先生の奥様の手料理をご馳走になりました。そこで小林先生と同じ誕生日の9月20日に生まれたばかりの尹先生のお孫さんを抱っこすることもできました。尹先生に似て丸っこい顔で体も大きく元気な赤ちゃんでした。
 
kankoku3 韓国語もコツさえつかめば覚えるのが楽しくなります。毎朝朝食は一人でホテル近くの適当な料理屋に入り、韓国語のフレーズ集片手に韓国語で私の好きなソルロンタン(あっさりした牛スジの煮込みスープ)や石焼ビビンバを注文していましたが、店のおばちゃんは快活で人懐っこく、色々と面倒を見てくれ、どこか懐かしく非常に居心地良く感じられました。韓国にはまる日本人が多いと聞きますが、その理由が良くわかります。
 次回の岩井の合宿には尹先生はじめ何人か韓国から参加される予定だそうですので、また会えるのが楽しみです。
 
kankoku5尹先生はじめ、会員の皆さんには滞在中色々とお世話になり、大変感謝しております。
 カムサハムニダ!

笠原 記

kobayashidojo at 08:34|Permalink