2024.12.31-2025.1.2 南八ヶ岳 旭岳東稜

あけましておめでとうございます。

はじめまして、新人の川です。


年末年始の連休に南八ヶ岳は旭岳東稜に行ってきました。


自身初のアルパインクライミングだったこともあり詳細な記録を取る余裕もなかったため、
僭越ながら山行を通して感じたことを中心に書き綴っていきます。

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以下は、新人が厳冬の八ヶ岳で洗礼を受けた記録になります。


■1日目(2024年12月31日) ~美しの森から出合小屋まで~

深夜1時に神戸を出発。ガラガラの名神と中央道を経て予定より早く美しの森駐車場に到着。

宴会セットのおかげで26kgを超えているであろうザックが不安だったものの担いでみると何とか大丈夫そう。
直近に歩荷トレを何度かやっておいて良かったと過去の自分に感謝した。


林道を歩き堰堤越えを何度も経て、あっという間に拠点となる出合小屋に到着。
小屋はもぬけの殻で(私たちと同じく旭岳東稜を登攀予定の2人組パーティが後からやってきたのみ)、
4テンでの4人テント泊から小屋での至極快適な宿泊に変更となった。


落ち着いた頃に寄せ鍋と飲酒による宴会が催され1日目は過ぎていった。

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■2日目(2025年1月1日) ~旭岳東稜の登攀~

午前1時過ぎ、目が覚めるとすでに皆起床していたため、そそくさとシュラフから這い出る。
各自朝食を済ませ、予定通り3時に出発。期待と不安が入り混じる2日目がスタートした。

小屋から沢筋の右岸を少し辿り、前日に偵察していた尾根末端に取り付く。
途中1箇所で懸垂下降をこなし、5~10m程度のちょっとした岩場でお助け紐を出してもらいつつ高度を上げていく。


五段の宮直下の急斜面に差し掛かり、小屋で宿泊していた2人パーティが追いついてきたので先頭を譲ると、瞬く間に斜面の上部へと消えてしまった。
それに対して私はというと、落ちれば明らかにアウトな急斜面でアイゼンの前爪がキマっているかどうにも信用ができず、かなりもたついていた。

「こんな斜面でいったい何十分無駄にするつもりだ?」という思いが一瞬頭をよぎるものの、
落ちれば元も子もないので一歩ずつアイゼンとアックスが効いていることを確認しながら慎重に登る。
もはや「怖い」といった感覚ではなく「落ちないよう一挙一動に全集中しよう」という感覚だけが頭を支配していた。

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私にとっての核心部をどうにか抜け、五段の宮の取り付きに這い出る。安堵感と快晴の八ヶ岳ブルーの絶景を前に緊張が途切れ、ただただ眠くなりそうな感覚だった。

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▲五段の宮取り付きから赤岳方面の眺望


その頃、ちょうど先行パーティが五段の宮に正面から取り付くところだった。安定感のある登りで強いクライマーだというのが伝わってくるのと同時に「こりゃ直登はムリだな」と直感する。


10時頃、藤本さんが左側の草付きより五段の宮登攀を開始。
三段目の少し下辺りにある太い潅木でロープをフィックスし、続いて私がアッセンダーでユマーリングのように登っていく。
終了点に辿り着き「こんなとこリードするなんて凄い!」と驚いていると、藤本さん曰く「支点たくさん取れるから簡単やで」とのこと。マジっすか…


2P目を登り終え時計に目をやると、すでに14時40分。日没のちょうど2時間前だった。
私のような不慣れなメンバーがいるとこんなに時間が掛かるのかと申し訳なさでいっぱいだった。


3P目と5P目はお互いコールが届かず、ロープがいっぱいまで伸びる。


5P目終了点で山頂直下に出るもついに日没を迎える。
そこから藤本さんが山頂までロープを伸ばしたところ、簡単なのでフリーで行けるとのこと。
セルフビレイを解除し最後の斜面を駆け登る。


登頂の喜びに浸れると思いきや、山頂に出た瞬間に長野県側から猛烈な風が襲いかかってきた。
そういえば雲の流れめっちゃ早かったなぁなどと思い返しながら、記念撮影の余裕もなく早々にツルネ東稜まで試練の稜線を辿り始める。

暴風で身体が持っていかれそうになり、氷の粒が顔面に突き刺さる。こりゃ厳しい。
快晴微風というこれ以上ない好条件で忘れかけていたけど、厳冬期の八ヶ岳にいるということを嫌でも思い出させられた。


何とかツルネ東稜に逃げ込むと嘘のように風が凪いだ。各々体勢を立て直し下降を開始する。

赤テープ豊富な尾根をダラダラと下り続け、21時頃にようやく出合小屋に帰還。
件の2人組パーティはすでに撤収していた。

もはや夕飯を食べる気力もなく、冷え切った体を温めるために熱燗を煽り、
申し訳程度のツマミを胃袋に収めてシュラフに潜り込んだ。


■3日目(2025年1月2日) ~下山~

7時前に目が覚め、昨晩食べる予定だったカレー鍋を作り始める。
出汁が効いたのか、いくらでも食べられるくらい美味しかった。


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食後一息ついたところで、本日入山してきた2人組が入ってきたのをきっかけに下山準備を始める。
食料を消費したにもかかわらず入山時と重さが変わっていないどころか更に重くなったんじゃないかと思えるくらいザックが成長しており、
下山はお気楽ハイキングだと楽観視していた私の期待は粉々に打ち砕かれることとなった。
(1日目よりは歩行が多少楽だったので実際は軽くなっていたと思う)


下山後は小淵沢IC近くにある「塚治朗」でボリュームのある蕎麦をいただきました。

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■まとめ

今回、旭岳東稜という私にとって分不相応とも言える場所から無事に帰ってこられたのは、
ひとえに経験豊富な先輩方のサポートがあったからであり、自身の実力不足をこの上なく痛感しました。

それと同時にアルパインクライミングの楽しさの一端を味わった気がします。(実際めっちゃ楽しかったです)

ご一緒させていただいた藤本さん、須川さん、岩瀬さん、本当にありがとうございました!

これまで以上にトレーニングに勤しんでまいります!

厳冬期の八ヶ岳 旭岳東陵

八ヶ岳 旭岳東陵
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こんにちは須川雄です。正月山行は涸沢岳西尾根~穂高に行く予定でしたが、年末年始の冬型が厳しい予報でしたので八ヶ岳の旭岳東陵に変更しました。八ヶ岳の旭岳は2671m。旭岳東陵は18年前に滝口さんと岩瀬さんで取付いて敗退したルート。今回は岩瀬さんとエースの大さん、期待の新人の川さんの4人で行ってきました。

 ■メンバー L大さん 岩瀬ひ 川さん 須川(記録) 
▶1日目 20241231
・730分 美しの森到着
・815分 美しの森出発
・1050分 出会い小屋着
連日、日本海側の豪雪のニュースが流れているが八ヶ岳の雪は少ない。美しの森から出会い小屋まで3時間ほど。宴会セットが重くザックが肩に食い込んで辛い。雪のない林道を歩き、途中から川俣川地獄谷に降りる。堰堤をいくつも越えて標高2037mの出会い小屋へ。

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出会い小屋は香港から来た若い二人組の男女パーティーがいるだけで空いている。テントを張る予定だったが、広い小屋を使えて快適。小屋の隣にはトイレもある。
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今日は低気圧の影響で、ずっと雪が降っている。しんしんと降る雪の中、旭岳東陵の取付きまで偵察する。すぐに小屋に戻り、特製寄せ鍋で宴会して早めに就寝。
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▶二日目 2025
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・1時 起床
3時 出会い小屋発
610分 日の出
820分 雪壁
930分 五段の宮取付き
1000分 1ピッチ目 五段の宮左の草付き
1210分 2ピッチ目 五段の宮(3段目~)
1450分 3ピッチ目 ナイフリッジ
1620分 4ピッチ目 岩稜帯
1712分 5ピッチ目 岩稜帯
1730分 旭岳ピーク
1830分 ツルネ下降路
2110分 出会い小屋着
1時に起床し各自朝食を食べて3時に出発。昨日は一日中雪が降ったが、ところどころトレースが残っている。旭岳東陵は権現沢と上ノ権現沢の出会うところの急登をラッセルしながら登る。尾根はやせていているので、尾根伝いに歩ければルートを間違えることはない。


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標高2150m辺りで尾根が切れ落ちており進めない。ロープを出して懸垂する。ここからやせ尾根が続き両側が切れているために二回ほどロープを出す。2250m地点には少し広い場所があるので、テントを張ることが可能。急斜面が続きアックスを草付きの斜面に刺しながら登る。このあたりで日が昇ってくる。暗闇にオレンジが浮かび上がり、赤い光線が雪面を照らす。
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日の出の瞬間は見れなかったがモルゲンロードで朝焼けに染まった山が美しい。振り向けば富士山が見える。元旦から日の出と富士山で縁起がいい。
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標高2500m辺りは雪壁になり凍った草付きにアックスを刺しながら登る。下が切れ落ちているのでダブルアックスが必要。新人の川さんがアックスに不慣れで苦戦している。このあたりで、香港人パーティーに追い付かれラッセルを代わってもらう。サラサラ雪のラッセルと急な草付きの雪壁。落ちると止まらない緊張感の中で川さんも奮闘。
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標高2550mの五段の宮に到着。まさに岩が5段になっている岩壁で圧巻。大迫力で直登は難しそう。
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先に着いていた香港人パーティーは直登で登っている。プロテクションも取れず厳しそうだ。文献ではⅣ級+。太陽も登り気温も上がり暖かい。晴天の下、赤岳も一望できテンションも上がる。
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ピッチ目は大さんが左の草付きをリード。ハイマツの灌木で支点を取りながらダブルアックスで登攀。下がスパッと切れ落ちていて高度感が半端ない。緊張感が続くクライミングだが、大さんが安定した登りで進んで行くのが頼もしい。一本のロープで終了点にフィクスし、川さんと岩瀬さんがアッセンダーで登り須川引き上げで登る方式なので時間がかかる。
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2ピッチ目も大さんが五段の宮の3段目の少し左からいっぱい伸ばす。ところどころ岩が浮いていて気持ち悪い。先ほどより支点を取る箇所が少ないようだ。岩に着いた雪を落としながら直登してから左上していく。
3ピッチ目はナイフリッジの雪稜で須川がリードする。先行パーティーがトレースを付けてくれているのでなんとか通過できたがトレースがなければ両側が切れ落ちたナイフリッジは気持ち悪い。雪の下に埋もれているハイマツを掘り出してプロテクションを取りながら進む。


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ピッチ目は旭岳の肩までの雪壁。五段の宮のような難しさはないが、滑落すると一巻の終わりで緊張が続く。このあたりで太陽が権現岳の陰になり、急に寒くなる。予想以上に時間がかかっているので日が暮れるまでに安全圏の稜線まで出れるか不安になる。すぐ近くに権現岳のピークが見えているが、旭岳のピークは見えない。
5ピッチ目は肩から頂上直下までの岩稜帯。権現岳が太陽を隠すので、かなり寒くなり風も出てきて焦る。
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ピッチ目終了時点で日が暮れてしまいヘッドランプ着用。旭岳のピークは目と鼻の先。ここからピークまではロープ不要でコンテで通過する。念願の旭岳のピークに到着するが、真っ暗の上に強風で感激する間もなく下山に取り掛かる。

旭岳のピークからツルネ下降の取付きまでは一般縦走路。バリエーションルートのようないやらしさはないが、強風でバランスが崩れる。吹雪ではないだけましだが、旭岳からツルネまでの急なくだりを慎重に下る。
ツルネに入ると風も治まり小休憩する。緊張感が解け一気に疲れが出て座り込んでしまう。行動時間も長くかなり消耗しており、疲労困憊で足が踏ん張れずフラフラになる。ツルネの東陵はトレースがあり、赤テープも豊富にあるので道に迷うことはなかった。なんとか出会い小屋に着いた時には出発から18時間行動していた。香港人のパーティーは下山しており、自分たちしかいない出会い小屋で食事も食べずにそのまま寝てしまう。

 

▶3日目 2025年1月2

730分に外の明るさで目が覚める。疲れすぎて一度も起きなかった。昨日の夕食予定だったカレー鍋を食べる。疲れ果てた体に染みてかなり美味しい。

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重たいザックを背負い、美しの森へ。道の駅こぶちさわの延命の湯で疲れを落とし神戸まで帰る。

 

※今回は天候もよく五段の宮からは先行パーティーのトレースもある好条件。計画よりかなり時間がかかってしまったのは、大さん以外のメンバーの実力不足。これからトレーニングを積み、来年こそは涸沢岳西尾根から奥穂高を目指したい。
個人山行が主体の中で新人育成の山行にご一緒してくれた大さん。長年のパートナーの岩瀬さん。やる気のあふれる新人の川さん。楽しい山行を共にできて楽しかったです。ありがとうございました。また行きましょう!

2024.11.03-04【大山 中ノ沢】

「大山 中ノ沢」


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「伯耆大山北壁 中ノ沢」に行ってきた

大山へはアイスクライミング、雪稜登攀、
山スキーで数回来た事があるが考えると
夏山は登山道を含め登った事がなかった
それならば北壁から頂上を目指したいと考えた

著書「日本登山大系」には以下の様に書かれている
北壁の各沢は一部を除いてはガレと岩屑を固めた
脆い壁で構成されている
夏季は落石とホールドの崩壊が著しい
その中でも「中ノ沢」は比較的に岩盤が固い 

だが一般的に夏の北壁は登攀対象とされていない


以下、山行記録です

_______________________

■ メンバー


藤本 (L) (記)
竹原

■ 装備 (主な物)

ダブルロープ 50m (2本)
キャメロット #0.0-#3 (1セット)
ナッツ (1セット)
ハーケン (7枚)  
ジャンピング
リングボルト
トランシーバー


入山 5:30

前日の夕方には雨があがる予報だったが、
駐車地のアスファルトは濡れており小雨も降出した
ただ微風と快晴予報なので乾いてくる事を期待した


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元谷大堰堤 上部

通常は伏流しているが、
前日この辺りは線状降水帯でかなりの雨が降った


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元谷小屋の左側のガレ沢を登り最後の堰堤
(どれも落石で埋まっていて見えない) から左の沢を
詰める


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右が「滝沢」

左が目指す「中ノ沢」
北壁のほぼ中央に位置する小屏風岩のすぐ右隣りに
ある幅広いスラブ
沢と言っても通常は水が流れていない涸沢である


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上部の狭まった所が F2
著書では、下部は比較的岩は堅いが
上部は浮石が多いので終始注意が必要
と記されている

少ない情報ではあるが登られているのは
右寄りの少し水が流れている沢の中心


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乾いていればフリクションが良く登りやすそうだが
水線となっていた


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P1 8:30

前進するか敗退するかの判断を常に視野に入れ
懸垂下降のライン取りとプロテクションを考え、
苔た階段状の所からロープを出した


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シューズが濡れて滑りやすいが雑巾を腰にぶら下げ
階段状のピッチを順調に登った


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P1 ビレイ点 

このあと右側の沢筋のラインに入りたかったが
更に直登して問題なくロープを伸ばした


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別山をバックに、かっこいい


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振返ると紅葉が美しい
見ごろをねらって良かった


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三鈷峰 が近くに


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ホッと一休みの私
北壁はなかなか日が差さなくて少し肌寒い


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P3 ビレイ点

このピッチは遠目にサクッと登れそうに見えたが
濡れた岩のホールドやスタンスはシビアで、
相方のハンマーを借り狭い凹角を数メートルほど
ドラツーの様にピックで登ったところもあった
クラックが乏しくマイクロカムも受け付けない
ハーケンも半分しか入らずタイオフ
50m ロープをいっぱいに伸ばしビレイポイントを
上下左右5mくらい探しまわるがカムが使える
クラックは全くなくハーケンが使えるリスも
なかなか見当たらない ...
試しに打ち込むと入っていかないか岩が剥がれる
途方に暮れそうになったがプアプロで
セカンドビレイをするわけにはいかない厳しい
ピッチだったので粘り強く探し
漸く1枚バチ効きがとれたので遠くからスリングを
伸ばし気休めのハーケンをあと2枚打ち分散せて
バックアップとした
散々注意深くプロテクションを探しかなりの時間を
要してビレイ解除をコール
ビレイをしてくれた竹ちゃんとしては不安が増して
いたかと思うし待ちくたびれた事だろう
この先も状況は変わらないと思いリードを続投


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P4 ビレイ点

(F2 上部)

P3 と同じ様にこのピッチもプロテクションが
取りづらい
数少ない記録では右側に見えていた F1 を直登して
いるが水が流れていて無理

ハーケンは全部で 7枚
ビレイヤー用兼ゼロピンに 2枚 残し
上部ビレイポイントはプアプロしか取れない事が
予想されるので 3枚 は欲しい
すると中間でカムが使えなければ ハーケンは 2枚
温存して登りたいがそもそもプロテクションが
取れない
無理に上がるとクライムダウンができないので
慎重にならざるを得ない
偵察しては戻るの繰り返し

15メートルほど直上してランナウト、
安心できそうなハーケンを打ち込み大きく右に
バンドをトラバースして F2上部に乗り上げ奥に
見える確実そうな岩を目指したがロープが足りない
50m のダブルロープ、2本のうち青い方が少し短い
仕方なくビレイヤーの末端を解き何とか辿り着き
ビレイ点を構築した


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いよいよ日が暮れてきた ...
天気は良かったが北壁は一日中、日陰だった


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P5 ビレイ点

記録にもあったがこのピッチがかなり悪い ...
思えば今までの方がましだ
ここまで来たら先に突き進む方が安全圏と判断した
だが安全マージンの感覚が麻痺しない様にと焦らず
集中した
暗闇のなか、月とヘッドランプの灯りを頼りに進む
が全く登攀スピードが上がらない

ガレた沢を登ると滝壺の様な地形になり3mほどの
岩壁が現れた
落口から上部は右に進む感じだったので右側から
取付いたが堆積した弁当箱ほどの石はどれも不安定
落ちそうな石をまず落とし細心の注意をはらい
ながら力をかけると崩れた
ラインを変え左側から
まだましだが信用ができない石ばかり
両手両足に力を分散させてジワリと乗越した
その先に恐ろしく暗闇に聳え立つ柱状節理が現れた
ガレを詰め何とか安心できそうなハーケンをきめ
岩壁沿いにガレたバンドをトラバース
明らかに効いてなさそうな情けでとった
プロテクションはどれも引けば岩が動きクラックが
広がった
バンドを通過してビレイ点を探すが大小どの岩も
ミルフィーユの如くサクッと剥がれていく
時間をかけ岩を砕きその中にある強固なリスに
ハーケンを打ち込んでコールをかけた

ビレイ中、微かに見える先のルートを探す
老眼の私には不鮮明だが難しそうに見える壁で
不安に襲われた


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P6

近づくと 5ピッチ目とは真逆で強固な岩で階段状
ホッとした


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P7

記録では、
すぐに現れる二俣は右俣へ、
その上部の二俣は左に入る
これだろう
細かい石が堆積したルンゼを詰めていく


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P7 ビレイ点

疲労困憊
だが集中

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暗く地形が分かりづらい
左は脆い石が堆積した尾根
直上は斜度がある土砂崩れの様な跡
数メートル上がると斜度が緩みプロテクションが
とれそうなので取付いた
土壁ならハンマーのピックが刺さるがザレた砂には
手応えがない
何度も足を蹴り込み一歩づつステップを作った
中央に大きな立ち枯木がありビレイ点とした

P9

目を凝らせば右手にうっすら尾根が見えてきた
稜線縦走路へとつづく最終の藪尾根なのか
ガレ沢をトラバースして尾根の側壁にハンマーを
打ち込み乗り上げた
猛烈な藪漕ぎで少し前進した先にまたしても壁が
現れたが暗くて状況が見えない
疲労もピークにきており無理すると危険と判断


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2:30

適当な所を崩し2人が座れるだけの場所を確保
ロープを座布団代わりに敷き弱った胃袋にパンを
入れ眠りについた

9ピッチ全リード
21時間行動終了


5:30 起床

6:00 

凍える夜のなか少しは眠れたので回復
適度な緊張のなか行動を開始

だがいきなり難関が現れた
昨夜に見えていたのは脆い岩壁
そこはどう考えても危ない
だが尾根上は一部崩落しており横断しなければ
ならない

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細い根に3ヵ所スリングを伸ばしプロテクションを
とりいざ崩落した中へ入った
ハンマーが効かない砂壁をジワリと登り最後は
手掛かりがないので乗越した先の草付にハンマー
投げをして手繰り上がった

ガスで稜線は見えないが残り高度は50mほど
もう安全な草付帯になってきたがそのまま2ピッチ、
ロープを引いて稜線に出た

※ 辿ったルート上に残置支点は一つもなかった


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弥山から剣ヶ峰の中間あたりに出た
強風が吹き荒れるガスの中、
ナイフリッジが恐ろしく見える

この縦走路は平成28年の鳥取県中部地震により
登山道が崩落して弥山から先は立入禁止と
されている

まだまだ気が抜けない ...


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灌木帯が弥山まで続いている
もう安全圏


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弥山

連休という事もあり山頂には大勢の人がいた
山中で格闘していたのとは別世界で安堵した

全行程を通して冷静に対処をして
事故する事なく登りきる事ができたのは良かった

今回もわがままにお付合いしてくれた竹ちゃん、
連絡が取れておりアクシデントではないが予定が
押し救助に動こうとして頂いていた山岳会の皆様
には本当に感謝してます


———————————————————————


以上、山行記録でした


山は遊びの宝庫や!!



[筆者が書いた関連記録]


・ 2024年8月20日
クラガリ又谷 大滝登攀

・ 2024年8月12日
楊梅の滝 大滝登攀

・ 2023年9月12日-14日
滝谷出合~滝谷第四尾根
アルパインクライミング

・ 2023年6月4日-6日
大峯奥駈道 スピードハイク

・ 2023年5月9日-11日
黒部源流域 山スキー

・ 2023年5月2-4日
槍、穂高滝谷 山スキー

・ 2022年12月28-30日
甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣 アルパインアイス

・ 2022年5月17-18日
剱岳 大脱走ルンゼ 山スキー

・ 2022年5月2-5日
前穂高岳 奥明神沢
奥穂高岳 南稜
北穂高岳 東稜
登攀 山スキー

・ 2022年4月19-21日
黒部川源流域 山スキー 釣行

・ 2022年4月2日
大山北壁 弥山尾根東稜 登攀 山スキー

・ 2022年3月2日
大山北壁 天狗沢 アルパインアイス

・ 2022年2月1日
錫杖岳前衛壁  3ルンゼ アルパインアイス

・ 2022年1月19日
御在所岳 1ルンゼ中又 アルパインアイス

・ 2021年9月13-15日
穂高岳 屏風岩 雲稜ルート
前穂高岳北尾根
アルパインクライミング

・ 2021年7月20-22日
穂高岳 滝谷 アルパインクライミング

・ 2020年9月29-30日
槍ヶ岳 アルパインクライミング

2024.9.28-29 上高地 岳沢 滝沢大滝

2024.9.28-29 上高地 岳沢 滝沢大滝 の記録

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こんばんは、岩瀬た、です。

上高地の岳沢を詰めたところにある滝沢大滝というところに、友人のガンちゃんに誘われて行ってきました。
大滝と言いつつ平常時に水の流れは無く、雨が降る時だけ滝となるようで、ガンちゃんから送られてきた写真を見ると、まるで大きな聖堂のパイプオルガンのようになっている柱状節理に囲まれていて、その場に身を置いてみたい欲求に駆られる。
登攀記録もクラシカルな記録ばかりのようで、興味深い。

詳しい記録は、"魂の男"ことがんちゃんのブログに書いてあるのでそちらをご覧ください。

・ちょっと寄り道の山
https://yorimichiii.blogspot.com/2024/08/takizawaotaki.html?m=1

がんちゃんの記録の前置きの長いこと川の如しだが、「なんだか気持ちは良くわかるなぁ」という感じだ。是非読んでみて欲しい。


僕は印象的だったことを書こうと思います。

1日目
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(滝沢大滝全景)

滝沢大滝の偵察時に1ピッチ目を見た時、僕の目では「いやぁこれは正面のクライミングは無いな。」と見えたので、滝左側の凹角を登るのが無難だろうと思っていたのだが、魂の男の1時間30分にわたるルートファインディングの末、残置のハーケンのラインを見つける。
それでもなお僕は「いやぁクラックもリスも乏しいし、60年前の残置ハーケンなんか全く信用できないから、これは厳しいでしょ。」と思っていたが、魂の男はノリノリで、登るべきラインを見つけて嬉々としながら「1ピッチ目おれ登る」と進言してきたので、「それではよろしくどうぞ。」と譲って偵察を終えた。
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(1ピッチ目の壁)

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(柱状節理を愛する"魂の男"オレンジおじさん)


2日目
宣言通り、下段の滝1ピッチ目はガンちゃんが登る。
エイド前提の計画で、今時珍しく"なんでもあり"のスタイルでの登攀だ。
序盤の小ハングでさっそくエイドを開始するものの、ガンちゃんあまりエイドの経験無かったようでアブミへの乗り込みがぎこちない。
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(1ピッチ目の小ハング)

練習してから来るべきだったのでは、、、と脳裏によぎる。
僕は、"挑戦するならそれなりの練習をするべき"と思うタイプで、アブミは練習すれば絶対できるようになることのうちの1つでもあるので、正直言うと若干イラついたが、本人熱望の壁だったし、今まさに頑張っているのが目に見えるので、わがまま言わずにじっとビレイする。
小ハングを超えて、明らかな核心の中間地点まで来た時、魂の男は何回も登ったり降りたりを繰り返した挙句ついに動きが止まり、だいぶ迷いが生じてきていた。
無理もないだろう。
残置ピンは触ってもないのに近くにハーケンを打つとポロッと落ちるものも混じってる始末だ。
そんなルートの中で、核心部のハーケンは上向きのリスに刺さっていて、全く信用できない。

がんちゃんはそのハーケンに向かって1歩を踏み出すかどうかだいぶ迷って、ついに、
「やめとこかな、、、」と呟く。
僕は長いビレイに飽きてきたのと、少なからず登ってみたい気持ちもあったので、
「怖かったらロワーダウンして交代でもええで。無理しない方がええんちゃう。僕も登ってみて、無理やったら諦めて巻こ。」
と声をかける。
それでもなお踏ん切りつかず迷っているので、
「まぁでもそのハーケンで登った人がおるんやから大丈夫なんちゃう。」
と逆にポジティブな声をかけてみる。

本当は全くもってそんなこと思っていなかったが、、、
かれこれビレイし始めて1時間半が経過しているのと、登っていく中でいくつかはちゃんとしたプロテクションとれてるっぽかったし、万が一骨折とかしても岳沢小舎がすぐ近くにあるので担いでそこまで行けるしどうにかなるなと思って、"迷える魂の男"に発破をかけてみたのだ。
そしたらようやく踏ん切りがついたようで、
「もうちょっとやってみるわ!」
と登りを再開した。

信用ならぬ下向きの残置ハーケンにアブミをかけ、念入りにテストして乗り込む。緊張の瞬間だ。
無事に乗り上がって、なんやかやと登ってせまい凹角に逃げ込むことに成功。そこでピッチを切る。
20m登るのに実に2時間かかったクライミングだった。

フォローで登ると、残置のハーケンは想像してたよりも劣悪な状態のものばかりで、ようこんなんでエイドしたな、、、と思うものだった。
ガンちゃんに合流すると、少し得意げ。
得意げになるには充分な内容で、2時間かける価値があったピッチだったので、僕もなんだか嬉しくなった。
結果的に、ビレイのしがいがある良いピッチだったと思う。良いもの見せてもろた。
在るものは在り在らぬものは在らぬ。の法則だ。
僕には在らず、ガンちゃんには在ったピッチでした。あっぱれです!!
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(ここでピッチを切った)


その後はしばらく容易で、上段の滝の周囲は写真でみたパイプオルガンのような見事な柱状節理だ。
ここは僕リードで、思いっきり弱点の滝右側の凹角を登った。ちょっとボロくて落石が怖かったけど、爽快なピッチだった。

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(パイプオルガンのようだ)

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(行くぜ行くぜー!)

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(爽快なピッチ)

そのあとも、ガンちゃんの空中アブミトラバースがあったりしたが、1ピッチ目の頑張りと比べると些細なことのように思えるので割愛。
上段の滝を抜けて、滝沢大滝終了!
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(登るガンちゃん)

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(落口へのトラバース)


上段の滝を抜けると穂高の吊り尾根が見えた。
そこまで行きたい気持ちが芽生えたが、時間もあまり無かったので奥穂南稜へ抜けて下降。
テント場に戻ってきて撤収し、無事にバスに乗り込んで下山完了。

魂の男がんちゃん、誘ってくれてありがとうでした!
なかなか良い山行になりました!!
僕らは決して上手なクライマーでは無いけど、それでも特別な感動を与えてくれる山と、そこで取り組むクライミングは、良いものだなぁ。
としみじみ思いました。

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(記念写真)




小川山/屋根岩2峰セレクション・スラブ状岩壁ガマルート

日程/ 2024年9月27日ー28日
メンバー/ 石橋、中村

1日目
06:00 廻り目平駐車場着
07:00 駐車場発
07:30 小川山レイバック(5.9)
10:45 屋根岩2峰セレクション(5.8/6P)取り付き
11:30 1,2P(中村)終了点
12:30 3,4P(石橋)終了点
13:30 5P(石橋)終了点
14:30 6P(石橋)終了点
16:00 屋根岩2峰基部
16:30 駐車場

2日目
05:30 起床
07:00 駐車場発
07:30 ガマルート(5.9/6P)取り付き
08:15 1P(中村)終了点
09:00 2P(石橋)終了点
09:20 3P(中村)終了点
10:50 4P(石橋)終了点
11:30 5P(中村)終了点
11:45 6P(石橋)終了点
12:30 スラブ状岩壁基部
13:30 姉岩
16:00 駐車場

関西でも朝夕は涼しくなり、いきなり秋がやってきた。先週までの残暑は何やったんや?と戸惑いつつ、快適なクライミングシーズンの到来に心が躍る。小川山はさぞ涼しいことだろう、意気揚々に中央道を進む。

夜も明ける頃、すっかりアゲアゲになったテンションを地に叩き落とすように雨が降り始めた。
今年はつくづくツイていない。雨天で山行を何度中止したことか。誰かにそういう呪いでもかけられてるのかもしれない。

廻り目平の駐車場に着くも時折雨は強まる。今日はおろか明日も登れるかどうか。
あたると噂の某天気予報サイトではその後も断続的に雨が降ると予想していた。とにかくじっとしていても仕方がないので、雨でも大丈夫な小川山レイバックを触るだけでもしておこう。

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中村さんは初めての小川山。もちろんレイバックのOSを狙う。
残念ながらOSとはいかなかったものの、2便で見事RP。しっかりアップしてればOSも十分狙えただろう。さすがは今年入会のニューホープだ。

小川山レイバックをやっていると時折薄雲の合間から日が差し込むことがあった。雨も小降りだ。
もしかするとコンディションは完璧ではないにしろ、登れる可能性もあるのかもしれない。
一度駐車場で荷物を整え、とにかくセレクションの取り付きまで行ってみることにした。

アプローチで少し迷ったものの30分ほどで取り付き着。
湿り気はあるが登れないことはない。天気予報も終日曇りに変わっていた。
途中降られることもあるかもしれないがとにかく行けるところまで行ってみることにした。

○1P(5.8), 2P(5.8) 中村リード
1Pが短いクラックなので2Pのスラブも繋げて登る。
クラックは意外と悪いが上のガバを掴めば苦労しない。上部のスラブもフリクションがよく効いて快適だった。終了点までおよそ35m。

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○3P(5.6), 4P(5.8) 石橋リード
時短の為つなげて登る。2P終了点から右へトラバース。チムニーはどこからでも上がれそうだがプロテクションを取るなら少し奥へ入るといいだろう。ホールドは豊富にある。今回は投げれも悪くなるのでノープロテクションで上がる。
4Pは5.8だが下部の短いクラックの出口が悪い。重いロープを引きながらのリードは難しいのでやはり3,4Pはちゃんと切ったほうが良さそうだ。50mで終了点の立木へ至る。

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○5P(5.6) 石橋リード
5mほど懸垂して5P取り付き。有名なトラバースセクション。
雨脚が一時的に強まり岩は濡れているところもあったが、ハングしているのでトラバースには支障なし。
ホールドもスタンスもしっかりしていて気持ちの良いトラバース。中間支点にはキャメロット.75、1、3を使った。

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5Pテラスは雨も当たらず快適だった。
他パーティーがいたらこんなところでゆっくりはできないだろうが、雨の日の小川山には人気も感じられない。山肌を流れる雲を眺めながらゆっくりと休憩することができた。

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○6P(5.8) 石橋リード
右に行くと5.6だが壁が寝ているので完全に濡れてしまっていた。左クラックはまだマシであるがクラック内部はビショ濡れだ。こんなところで落ちても嫌なので迷わずA1。それでも抜け口は悪い。

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下降は20mと40mに分けて懸垂を2回。懸垂1P目は下降の方向が分かりづらいが左寄りに降りると良い。
駐車地に戻ってテントを設営。朝も早かったので早めに就寝する。

2日目、5時半起床。
昨日の夜に食べ損ねたペヤング超大盛りをペロリと平らげて、ガマルートへ向かう。

7時半、ガマルート(5.9/6P)取り付き。朝露で湿っているが、こちらも登れないことはなさそうだ。
○1P(5.7) 中村リード
ハングを左から巻くようにガマスラブの中心を登る。難しいところはない。

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○2P(5.9) 石橋リード
1P終了点から森の中を数十メートル左へトラバース。フレークから取り付く。
フレーク直上で別ルート「ハートアンドソウル5.10a」だが、少し触ってみるも簡単にフォール。さっさと諦めて本来の右スラブへ。ダイクを右へトラバース、その後少し悪目のスラブ。
立木まで上がるとボルトで終了点が打たれている。短いが面白いスラブピッチだった。

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○3P(5.8) 中村リード
ホールド、スタンス共に豊富な快適ピッチ。所々にハーケンが打ってある。

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○4P(グレード不明)石橋リード
本来ならば樹林帯の歩きセクションの後、5.7の右ルートか5.9の左ルートを選べるピッチなのだが、5.9に行くつもりがさらに左から登ってしまっていたようでトポにはない箇所から上がった。位置的にはカサンドラ(5.10d)の右から上がっていっていたようでフレークを使って左上した後、フェイスを登り、今度は右上しながら本来の5.9ピッチに戻るようなライン取りで上がった。体感は5.8+程度でアルパイン要素もあり面白いピッチとなった。
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○5P(5.9) 中村リード
本来の5.9ピッチのボルト下にある立木からスタート。
乗越はかなり悪い。それでも中村くんすんなりクリア。
立木で終了点構築。

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○6P(5.4) 石橋リード
ほとんど歩きピッチ。最高の景色と共にトップアウト。
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下降は20mずつに分けて2回。昨日は中村くんのバックアップが噛んでしまい身動きが取れなくなるアクシデントがあったが、その反省もしっかりと活かして懸垂リードもきっちりこなした。今後の彼の活躍に大いに期待だ。

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昼からはマラ岩へ行くも目星をつけていた課題はどれも既に取り付いているパーティーがいたため、姉岩でYamashi 5.10bとJinro25 5.10dに取り組んだ。

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中村くんはYamashiをOSしてOSグレード更新、Jinro25もOSまであと一手だった。11クライマーもそう遠くはないのかもしれない。

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帰りは伊那のソースカツ丼を堪能して、大満足の二日間でした。
一緒してくれた中村くんありがとうございました!
 

劔岳・チンネ左稜線 敗退

9月半ばにしてなおも続く夏空にうんざりする。
8月に予定していたチンネ左稜線だが、迷走した台風7号の直撃を受けて延期になった。
9月にもなれば気持ち程度にも涼しくなってくれることを期待したのだが、剱岳に向かう車中からは西日で真っ赤に燃えた積乱雲が至る所に居座っているのが見えた。

日程/ 2024年9月14日ー9月15日
メンバー/ 石橋(記録)、N野

N野さんおススメ金沢のホワイト餃子で力をつけて、日付が変わる頃に馬場島の駐車場着。

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少し仮眠を取った後、3時半発でまずは早月の小屋を目指す。午後から風向きによっては夕立が来るかもしれないこと、熱中症になりそうなぐらい秋の欠片も感じられないことから夜明け前の出発にはやめたのだが、それでも汗が止まらない。今回は軽量化をテーマに38Lザックに全てを詰め込んだわけだが、それでも早月の急登には思わず弱音が漏れ出す。

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8時半、早月小屋着。 
キンキンに冷えたコーラで福井名物焼き鯖寿司を腹に入れる。
もう高くまで昇ってしまった陽にサンサンと照らされた早月尾根の上部が高く高く聳え立つのを見て、ベンチを立つ気が全く起きない。

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早月小屋を出ると視界が開けてくる。カメラを取り出すことが増えて、似たような写真だけがフォルダーに溜まっていく。ペースはぐんと落ちた。

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13時半、山頂着。ULの登山者の皆さんが記念撮影を楽しんでいる賑やかな劔岳のてっぺんで、男2人ザックもおろさぬまま倒れ込んだ。残暑の残る中での早月アプローチは封印ルートである。

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初めて北方稜線に足を踏み入れた。
地形図と照らし合わせてピークとコルを照合していく。劔の地形図は分かりづらいほど等高線が密集しているが、実際照らし合わせるとかなり地形が整理できた。今後の山行計画を立てる上で地形を把握できたのは大きい収穫だった。

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山頂から150mほど下ったコルで幕営する。
一張が限界の小さなテントサイトだったが、途中早月尾根を下る蔵人と思しき男性のアドバイスでここを泊地とした。左稜線の取り付きまでは少し距離のあるものの、翌日は昼前から確実に雨予報なので雨の中池ノ谷ガリーと北方稜線を登り返すことを考えれば山頂に一番近いコルの選択は良かったと思う。

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予報では気象庁の850hPa気温・風予想/700hPa上昇流予想図、500hPa気温/700hPa湿数予想図、及び地上天気予想図を用いた。

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14日21時(JST)では華北から日本海北部にかけて気圧の谷(赤線部)があり、谷の後面にあたる北陸地方では顕著な上昇流は見られなかった。雲は発生するものの発達はしにくい状況であり、14日の夕日はとても美しかった。一方風向は14日昼過ぎの時点では南東風だったが夕方には南の風になり、21時では南西風に変化した。

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15日9時にかけて華北から新たな気圧の谷(青線部)が接近して、風向は西風に変化し次第に暖湿移流(青斜線部)が見られ上昇流の極値(赤斜線部)が予想されていた。このことから翌15日は朝〜昼前にかけて雨が降り出すと予想した。

雨が降り出す前にトップアウトするにはまだ夜も明けぬうちから取り付くしかないだろう。
深夜1時に幕営地発、ということが決定したので早々にシュラフへ潜り込む。時折強い風がテントを揺らすものの、静かな夜だった。嵐の前の静けさというやつだろうか。

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14日23時半、 嫌な予感で目が覚める。雨がテントを叩く音だ。
予想よりも早く雨が降り始めていた。初めは気にならないほどの小雨だったが、すぐにテントも岩も全て濡れてしまった。 これでは行っても取り付くのは難しいだろう。
わずかに入る電波で雨雲レーダーを確認すると風上に連立する積乱雲が解析されていた。一時間も立たずに雨脚は強まるだろう。本降りになる前に、できるだけ下りておくのが得策だとして日付を跨いだ15日1時に下山を開始。結局ただただ重たい荷物を背負って2000mを登り降りをしただけになってしまったが、少しは体力錬成になったと思えば悪い気はしない。

山頂直下の岩場を越えると雨はいよいよ本降りとなった。
冷たい突風を伴って強まる雨脚に内心少し焦りが出る。そんな中でも山頂へ向かって登るパーティーと何度かすれ違った。

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早月小屋まで降る頃には周囲は少し明るくなり樹林帯では雨に濡れることも無くなったが、 早月尾根の長い下りは着実に足にダメージを与えてゆく。やはりクライミングの装備を持ってこの尾根を夏に上がるのは個人的になしだ。

10時半、馬場島着。本当に疲れた。
車に乗って富山市街へ走り出すと、街でも雨が降り始めた。
神戸へ向かう頃には道路が川のようになり、前が見えないほどの驟雨となった。

予報は合っていた。地上ならば。 
今回のケースでは地上で雨が降り出した時間は午前11時ごろだったため、山ではその12時間前に天気が前もって変化した。
一概には言えないが、山の予報ならば天気の変化は地上よりも数時間から24時間程度まで早くなるように予想するといいのかもしれない。

左稜線に登れなかったのは残念だが、学びの多い山行となった。
一緒していただいたN野さんありがとうございました!
 

氷ノ山 八木川源流左俣 2024/09/06

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不動滝30mの雄姿



こんにちは、おせんです。

今回は兵庫県最高峰の山、氷ノ山から流れ出す八木川の源流を遡行してきました。

メンバーは、私と兵庫に住みながら氷ノ山を登った事が無いという当会のN野さんと石橋君の3人。

私自身は、氷ノ山を何度も登っていますが、八木川源流の遡行は未経験で、28曲りやあずき転がしの底を遡行出来るとあって『どんな景色を見せてくれるのだろう』と期待に胸を膨らませて当日を迎えました。

結果、短くも急峻で、豪快な大滝を抱えるとても刺激的な谷でした!
普段は穏やかな氷ノ山の新たな一面が見られて満足です。

ただ、滝はどれもよくヌメリ、岩もよく動くので、支点構築に難儀し、登攀に多くの時間を要しました。

また、不動滝の水線突破にチャレンジした石橋君が、長時間の滝行で意識が飛びそうになったり、地形図に詰めの標高の記入を忘れてとんでもない藪漕ぎをしたり、ちょっとした(?)ハプニングもありましたが、無事に遡行出来ました。

登攀に時間をかけ過ぎて山頂を踏むことは叶いませんでしたが、流れる水は冷たく、落葉も色付き、初秋の息遣いを肌で感じられる、良い登山になりました。

以下記録です。


【メンバー】
 おせん(L・記)、N野、石橋

【行程】
 6:40 福定親水公園にて、装備を整え出発
 9:00 45m滝上
 9:15 40m斜滝上
 10:00 3段30m滝上
 12:40 不動滝上
 15:00 2段40m滝上
 16:20 登山道
 18:00 下山

【主な滝】
 45m おせんリード
 斜滝40m フリー
 3段30m N野リード
 不動滝30m 石橋リード
 2段40m おせんリード


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入渓して直ぐ、風情のある45m滝


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ヌメリと脆い壁に四苦八苦


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45m終了点、フィックス後、我慢出来ずにひと口


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斜滝40m


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3段30m、N野さんリード


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不動滝30m、石橋君リード


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水線を狙う


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長時間に及ぶ滝行により、意識が飛びかけたそう
軽い低体温症かもしれない


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水線は諦め、少しクライムダウンしてこの凹角から登る


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不動滝上は楽園



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2段40m、相変わらずヌメリが酷く、岩も脆く、更に落口の乗っ越しが悪く一番緊張した



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アオダイショウの幼体かわちぃ



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シマヘビの幼体かも
蒜山はヒル山、氷ノ山はヘビ山と呼ばれるくらい蛇が多いと昔聞いたことがあります(おぼろげ)


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ネマガリタケとの闘いを制し、なんとか登山道に合流。
この時点で16:20、更にガスで何も見えないとあって登頂は断念!
次は流れ尾から山頂目指しましょう!
おつかれさまでした!

2024.8.15-18 槍沢ババ平対岸 中央大滝&左俣大滝

槍沢ババ平対岸 中央大滝&左俣大滝 の記録

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日程 2024.8.15〜8.18
メンバー OKD、岩瀬た

某大阪履物系山岳会の書込みで見かけた槍沢ババ平の対岸に掛かる大滝。聞けば沢ヤのバイブル成瀬陽一さん著の「俺は沢ヤだ」に載っているらしい。それならば僕らも登ってみようということで、夏休みを利用して岩瀬た君と登ってきました。

・8月15日
前夜21時。台風の影響で天気予報がコロコロと変わる状況だが、とりあえず行ってみよかと大阪を出発、あかんだな駐車場に2時過ぎに到着した。
しばらく仮眠して上高地行きの始発バスに乗り、いざババ平に向けて上高地を出発。

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(出発進行!1)

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(出発進行!2)

ババ平までは平地だし、どうせ雨が降って濡れるだろうとの理由で岩瀬た君はサンダルに海パン、背中には巨大なザックというスタイルで出発したが、わずか明神館のあたりで足裏に水脹れができて悶絶していた。
ダラダラと長い道のりに飽きてきた頃、ようやく槍沢ロッヂに到着。ここでノマちゃんと再会。元気そうでなにより。

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(久しぶりに再会する、すっかり看板娘になっていたノマちゃんと記念撮影)

ロッヂではシェルパカレーとおつかレモネードをご馳走になり、これまでの疲れも吹っ飛びました。
12時30分頃、ババ平キャンプ場に到着。心配していた雨に当てられることもなくテント設営し、明日の登攀のために取り付きの偵察に出かける。

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(テント良し)

目的の滝は登山道からも明白で、アプローチは30分と掛からなかった。

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(左にかかる滝が左又大滝、中央少し右の滝が中央大滝、その右側が右又。)

今日の晩ご飯は、具材を家に忘れた「具なし豚汁」とアルファ米のおこわ(泣)早々に夕食を済ませ、ウトウトし始めた頃に大粒の雨が降ってきた。明日はどうなることやらと思いながら眠りについた。


・8月16日「中央大滝」
6時にテント場を出発。天気は薄曇り。今日は三叉に掛かる大滝のうちの中央大滝を登る。3本のなかでは最も傾斜も強く難易度も高そう。
ゆるいスラブを登り、右岸側のテラスでクライミングシューズに履き替えて準備開始。

◎1ピッチ目(OKD)
階段状を登った後、フェイスを右上する。
フェイスは多少ボロくもあったが、探せばホールドもスタンスも豊富だ。ほぼ成瀬さんの「俺は沢ヤだ」のトポ通り。
フェイスを登りきった左上の立木でピッチを切る。
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(1ピッチ目OKD。さぁスタートです。)

◎2ピッチ目(岩瀬た)核心
トポではブッシュを頼りに右上するとあるが…確かにブッシュはあるがどれも心許ない。
わずかに足を乗せられる外傾したスタンスを繋ぎ「楽じゃない凹角」へ至るが、ブッシュのセクションが悪すぎて凹角は「楽じゃないか!」と思えた。ナイスリード!
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(2ピッチ目岩瀬た。ブッシュトラバース結構悪い。)

◎3ピッチ目(OKD)
ブッシュと岩とのコンタクトラインを登る。
プロテクションは灌木で自由に取れる感じ。
特に困難箇所は無かった。
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(3ピッチ目OKD。)

◎4ピッチ目(岩瀬た)
トポでは「右のブッシュに回り込む」とあるが、ちょっと煩さそうなのでそのままコンタクトラインを進むことに。
最後は水流と戯れて落口にドンピシャの爽快なフィナーレだった。
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(4ピッチ目岩瀬た。行ってきます。

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(4ピッチ目、落口。爽快!)


◎下山
事前情報ではトポとは違う右俣大滝の左岸尾根を降りた方がいいのでは?と教えていただいたけれど、しばらく行ったり来たりして、結局右俣大滝を灌木を頼りに懸垂3回で基部に降り立つ。
14時30分テント場へ帰還。
岩瀬た君が担ぎ上げてくれたワインとサラミで祝杯!
早々に酔っ払って明日に備えて就寝 z z Z



・8月17日「左俣大滝」
前日と同じく6時過ぎにテント場を出発する。天気は快晴。左俣大滝は中央大滝に比べると傾斜は緩いが大スラブと水流交えたフェイスで開放的な雰囲気だ。こちらもアプローチは容易。

◎1ピッチ目(OKD)
眼前に広がる大スラブを登る。
ロープは必要なさげに見えたので、安易にサワタビのままフリーソロで取り付くが、ワンポイント微妙な感じで躊躇する。途中でクライミングシューズに履き替え、ロープを下ろしてビレイしてもらうことに。
ハーケン1枚叩き込んで、左岸側ハング下までロープを伸ばした。
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(1ピッチ目OKD。ノーロープで登ったが、ここからロープ出した。)


◎2ピッチ目(岩瀬た)
ハング滝の乗っ越し。
どこから越えようか少し迷ったが、滝身に1番近いブッシュをめがけてカムアブミ2つですんなりと越える。さすが。
回収はお任せあれと、2つ目のアブミを回収してハーネスのギアラックに掛けようとしたその瞬間、痛恨のミス‼︎手から滑り落ち、カムごとアブミを落下させてしまった。。。
とりあえず岩瀬た君が待つビレイポイントまで登り、その旨伝えて帰りに拾おうかと提案するが「今から懸垂で取りに行きましょ」と即却下された。
内心「岩瀬た君が取りに行ってくれないかなぁ」と淡い期待を抱いたが、その期待も「ささ、どうぞ」という乾いた返事に即座に打ち砕かれた。
そらそうよね。落としたんは僕だし責任払いよね。。。
回収しながら、手順が少し雑になっていたなと反省。そそくさと回収し、ちょっとバテたので休憩する。
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(2ピッチ目岩瀬た。)

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(落としたアブミの回収に向かうOKD。)


◎3ピッチ目&4ピッチ目(トポ上の3〜5ピッチ?)
見ると階段状だったので、ロープをたたんで滝の右側を各々フリーで登る。
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(ヨーデルを歌いたくなる景色)

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(落口が見えてきた)


◎5ピッチ目(OKD)核心
水流右側からスタートし、すぐに滝身を横切り右岸側へ、そのままシャワーを浴びながら落口まで。
プロテクションは随所にカム、ハーケンが効くが、水が冷たすぎる。まるで氷水のようで時間をかけると手の感覚が無くなってくるので要注意。
存分に水を浴びて落口に到達。気持ちぇぇ〜‼︎
岩瀬君も水を浴び浴び気持ちよさそうに登ってきた。
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(5ピッチ目OKD。水が冷たい!)

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(水が冷たい!)


◎6ピッチ目
ロープをたたんでナメ状を登り源頭へ。
源頭は岩の隙間から冷水が噴出する不思議な光景で、「北アルプスの天然水や〜」と顔ごと突っ込んでみたが、5秒と我慢できないくらいのキンキンの冷水だった。

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(源流。岩から噴き出している。)

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(北アルプスの天然水。とにかく冷たいがウマい!)


◎下山
これまた事前情報では明瞭で歩いて降りられると聞いていた。確かに「ここを降りるしかないな」というルートで最後のスラブ部分以外はロープを出すことはなかったが、猛烈な薮をモンキーで下るという、決して「歩き」ではない下降路だった。
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(歩きと聞いていたが、思いっきり藪漕ぎ。騙された!やられたー!)

沢ヤのいう「歩き」は通常人が考えるような「歩き」ではないことをここに宣言しておきます。14時テント場へ帰還。


◎撤収〜槍沢ロッヂ
テント場に着くと雨がパラつきだし、次第に大粒の雨に。雨の隙を縫ってビチャビチャに濡れたテントを撤収し、早々に槍沢ロッヂに駆け込む。
最終日のお宿は槍沢ロッヂでご褒美宿泊だ。
お風呂の時間にも間に合った。
3日間の汗を流し、スッキリしたところで生ビールで乾杯!沁みる〜。
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(乾杯!五臓六腑の場所がわかるほどウマい!)

山小屋ではノマちゃんの計らいで、とても快適に過ごさせてもらえた。山小屋宿泊クセになりそう。
晩御飯を食べ、ノマちゃんを交えて近況報告などひとしきり笑い話をした後、明日の下山に備えてフカフカのお布団で眠りについた。


・8月18日「槍沢ロッヂ〜上高地」
朝4時半、フカフカのお布団に後ろ髪を引かれながら起床。天気は快晴。簡単な朝食を済ませて再度ザックの中身を整理し、6時にロッヂを出発。
ノマちゃんも休暇を利用して下山するということで、一緒に下山することに。
食料は全て消費し、荷物は少なくなったはずなのに、水を含んだロープやらテントやらで重量は増したか??ギシギシと肩に食い込むザックに悶絶しながら上高地に到着して11時のバスに乗り込んだ。
高山で恒例のキュルノンチュエに寄ってお土産も購入し、帰路についた。

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(下山後のキュルノンチュエ)



◎あとがき
北アルプスの大滝を2本登れて、とても充実した夏休みを過ごすことができた。
右俣滝も激シャワーで面白そうなので、機会があれば登ってみたい。
ロケーションも素晴らしく、内容も充実しているので皆さん是非登ってみてください。

今回の登攀に向けてアドバイスいただいた某大阪履物系山岳会のSさん、宿泊諸々でとてもよくしてくれたノマちゃん、いつも快くザイルを繋いでくれる岩瀬た君、ありがとうございました!

2024.8.13-14 尾白川ゴルジュ

2024.8.13-14 南アルプス 甲斐駒ヶ岳 尾白川ゴルジュ 上部 下部 の記録

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こんにちは、岩瀬た です。
お盆休み満喫計画第二弾、尾白川ゴルジュに行ってきました。
南アルプス甲斐駒ヶ岳を源流に持ち、黄蓮谷の下流にあたる部分です。

なかなか登攀が難しい沢で、僕はちょっとリード厳しいな、、、というような沢で良い勉強になりました!

以下、山行記録です。
-------------------------------

◎メンバー
岩瀬た
野田(会外友人)

◎装備(主なもの)
・ライフジャケット
・カム0.1-2サイズを2セット、3,4を1セット
・ハーケン,アングル各種
・ボールナッツ
・アブミ各自2個
・ロープ40m x1、50mx1(1本は懸垂用)

◎行程概要
・8/13 尾白川ゴルジュ上部
4:15 矢立石登山口駐車場 出発
6:00 不動滝上部 入渓
17:30 13m滝(最後の滝)上
19:25 矢立石登山口駐車場

・8/14 尾白川ゴルジュ下部
6:40 尾白川渓谷駐車場 出発
6:55 入渓
11:55 不動滝上 懸垂下降開始
14:25 尾白川渓谷駐車場


◎行程詳細
今回は会外友人の野田さんに誘われての遡行。
最近は休みの日程が合わず会う機会もあまり無かったが、野田さんはいつの間にか5.13を登り、無尽蔵の体力を持ち、経験値も僕とは段違いなので、パートナーどころか果たして着いていけるのか不安に思いながら、兵庫川西で待ち合わせ。
合流して野田さんの車に乗り込むと、なんと僕の夜ごはんと翌日の朝ごはんを用意してくれていた。
鰻丼や唐揚げ、おにぎりやバナナをパクパクいただいて大変美味しいごはんでありがたかったわけだが、今思うと、これは孫子の兵法でいうところの、「温情」にあたる作戦だったのではないだろうか。
そして、移動しつつご飯食べつつ、今回の上部と下部の分け方や最近の山行への取り組みなどの話をする。これらの話の内容は孫子でいうところの「軍律」に近かったのではなかろうか。(やや曲解しているが。)

とにかく、気付かぬうちに、もう何があろうとも深い谷底まで将軍に着いていく兵士の心境に持って行かれていたのであった。

(後日聞いた話では、温情ではなく、集合場所や時間の変更などで気を遣っていただいていたよう。次回からはどうぞ気を遣わず!でも鰻丼美味しかったです。)


・8/13
駐車地を出発して、黙々と林道を歩く。しばらくすると不動滝への分岐の看板が出てくるのでそこから降りて行き、何回かルートファインディングと藪漕ぎをしたのちに不動滝の上に降り立つ。
目の前には大きな釜を持つチョックストン滝だ。

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(CS10m滝)

最初から巻きたくなるような滝だが、水線右のクラックをエイドで行く。リードは野田さん。
今回、"渓谷登攀"の遡行図を参考にしながら登ったが、そこにはこの滝は「7mCS」とかかれていた。しかしどうやら当時とは水流が変わったようで、10mCS滝になっていた。
野田さんは滝右側の壁を登って、滝壺間近に飛び込み見事クラックに取り付く。1発だ。ひゅー!
じりじりとアブミ掛け替えで上がっていきチョックストンの上に消えていった。

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(滝の右壁を使って飛び込む)

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(安定のリード。野田さん)

僕も続いて取り付き、いやぁ始まっちゃったなぁと思いながらアブミをかけかけ登って合流。

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(よっこいしょういち)

次のピッチも引き続き野田さんリードで登ってもらう。
激しい水流に押されながら僕もフォロー。ミスったら水流に飲まれて溺れるんじゃないかとビビったが、フォローのことも考慮したプロテクションを取ってくれてるのでビビりつつ安心だ。

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(トラバースからの乗越し)

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(フォロー少し緊張)

フォローを意識したライン取り・プロテクション配置は、リードする人の当然必要なスキルで、僕も意識していることだが、切羽詰まっているとそうもいかないのが事実だ。フォローの力量を信じて登ってしまうことはある意味では美学だが、基本的には避けた方が良いことだろう。できぬならリードすべきではない。
僕も強くありたいものである。


さて、その先もステミングとジャンプで乗り越えたり高巻きしたりしつつ進んで、現れたのはちょっとしたスラブを交えた滝。

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(上半分のスラブが悪い)

これがかなり悪く、例の如く野田さんリードで登ったが、フォローで行くと、スラブ部分が全くツルツルで、おまけに体重をかけたアブミのハーケンがグラつく浅打ち。(リスが浅くて難儀したとのこと。)
グラついた時には結構焦った。しかし、すぐ近くに手がかり用のカムがセットされていたので、ありがたいを通り越して感動した。
野田さんよくこんなところ登ったなと思いながら、必死でユマーリングで後に続く。


そしてついに辿り着いた最後の滝。
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(最後の滝)

僕はここまでほとんど活躍していなかったので、いっちょやったろかいと最後の滝の取り付きまでの泳ぎにトライ。
ザーッと泳いで、シュッと発射して、グッとクラックに手を入れて、グイーっと身体を棚まで上げる。
日頃の運動不足が祟って、グイーっと上がるところで上がり切れずに落ちかけたが、心の炎を全開に燃やしてどうにか上がりきり、成すべきことの体裁を保てた。
良かった。

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(棚に上がるのはギリギリだったが、まぁ余裕だね。)

ビレイ点構築にたっぷり時間を使って、得意顔で、少し疲れが見えてきた(と思う。実際はたぶん余裕のよっちゃん顔。)野田さんを引っ張り上げる。ふっふっふ。持ちつ持たれつの関係が成立したぜ。

やるべきことはやったので、あとはお任せして清々しい気分でビレイに徹する。
ここ突破しないと僕ら沢から出られませんよー!
なんてお気楽なエールを送りながら、無事に突破していく野田さんを見送り、ビレイ解除のコール。フォローで僕も登り始める。

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(難しいところはお願いします!)

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(最後の水流がキツい)

が、これがまた悪いのである。
出だし直上は容易なのだが、岩の下をトラバースするところは、なんか何もないところをアブミを頼りにギリギリのトラバースで、最後は水流に突っ込んで立ち上がらねばならぬ。
やれやれだ。

最後の滝を終えると沢は平凡になり、少し休憩してから日暮れの林道を駐車地までとぼとぼ。
なかなか難しかったなぁ。これは僕はリードではよぉ登らんかったかもしれん。
と思ったりしながら、次の日へ。



・8/14
さあ今日は尾白川ゴルジュ下部だ!
記録によると、まぁまぁすぐ終わるみたい!嬉しい!ちゃっちゃと終わらせて、早よ帰って酒でも飲みたいぜ!
と、すっかり僕も落ちぶれたものだが、まぁ良いでしょう。

尾白川駐車場にて準備して、黒戸尾根にいたる橋から入渓。
基本的に滝は登れるものが少なく、巻道は遊歩道沿いというなんとも言えない行程で多少ダレてしまったが、ダレついでに、昨日からの疲労があまりに辛くなった瞬間があって、「僕、今日ダメかもしれません、、、」と弱音を吐いてしまう始末。
弱音を吐きつつ進んで、結局まともに登れた滝は最後の不動滝だけである。
なんでぃ!あんまりゴルジュ感も無いし、そないやないかい!と思う。
とはいえ、一応言っておくと、各滝や淵は一見の価値があるので、やはり行くべき場所ではある。

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(美しい千ヶ淵)

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(綺麗)

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(ピースピース)

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(泳ぐ)

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(浮かぶ)


さて不動滝。
なかなかの迫力で、ここは野田さんどうぞ。という感じだ。
なんたって僕は昨日の最後の滝の取り付きまでをリードしたからな。持ちつ持たれつの関係が成立している。

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(不動滝に到着)


野田さんは時おりモゾモゾしつつもスイスイーと抜けて行く。最後の抜けは、昨日同様水流に突撃だ。
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(ぼちぼちボロい)

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(落口はまぁまぁ水の勢い強い)

なーんだ簡単なんだと思いながら登ると、案外ボロくて意外に緊張。リングボルトが複数打たれていて何度か助けられる。
落口は結構悪かった。
こういうのを僕もスッスと登れるようになりたい。
強くありたいものである。

不動滝からは同沢下降の懸垂で釜に降り立ち、不動滝を見に来た人と少し喋ったりしながら休憩し、あとは遊歩道を通って駐車地まで。

下山完了。
------------------------------

以上、山行報告でした。

今回は、特に初日が想像してたよりも難しい登攀が多く、久しぶりの長時間行動で、良い勉強になったなぁと思う沢でした。
あと、運動不足なんだけど、、、とか思いながら来る場所じゃねえな。とも思ったのでちょっぴり反省です。

しかし!
これで僕は竹宇駒ヶ岳神社から甲斐駒ヶ岳山頂までの沢筋を、累計で全遡行できたので結構嬉しいです!!
ふっふっふ!!
野田さん、ありがとうございました!!日を合わせてまたどこか行きましょう!!


2024.08.20【クラガリ又谷】

「クラガリ又谷」


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「クラガリ又谷」に行ってきた

数年前に行った時は全フォローで登った
その時は無我夢中で着いて行くのもやっとで
難しさも何も分かってなかったが、
今回は少しばかりの自信がでてきて武者震いがする

以下、山行記録です

_______________________

■ メンバー


藤本 (L) (記)
谷口
竹原

■ 装備 (主な物)

ダブルロープ 50m (1本)
キャメロット #0.0-#2 (1セット)
ハーケン (8枚)  
ボールナッツ (1セット)
スカイフック × 2


入渓


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大阪からの車中、
前週に大滝を登った私だけが意気揚々としていた
優しいところに転戦する事を期待している 
他の二人は何故かテンションがかなり低め ww

前日にかなりの雨が降り道中も小雨が降りつづいて
いたので増水が心配されるのもあり当然だ

車を停めてすぐが入渓ポイント
「行ける!」おそらく平水

ここには灯りがつく綺麗な公衆トイレがある
着替えは雨でも平気な東屋まであり、ありがたい
橋からは F1 ~ F6 (滝の番号) までが一望できる


F1 斜滝 4m

目の前の滝
泳いでフリーで上陸
冷たすぎず快適な水温


F2 8m


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谷口さん リード

ヌメって悪いが支点を2ヵ所ほどとって颯爽と突破
恐怖を感じてないかの様な速さ、さすがだ!


F3 2段 13m


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藤本 リード

泳いで1段目に取付
倒木にフットジャムをきめながらテラスに上陸
これは使える

大滝 (F6) を登らない場合はこの滝が核心となる
かなり長い闘いになる事が予想されたので
ここで3人がリグループしてビレイしてもらった


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まずは水線のラインをトライした
フリクションがあり2段、3段と上がれるが全く
支点が取れない
水流を帽子のつばや手で防ぎクラックを探すが
リスすらないツルっとした綺麗なスラブ


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次は水線右側のいかにも悪そうなライン
浅効きのハーケンにタイオフを連打
ジワっと静荷重をかけ、足はヌメった外傾スラブで
バランスをとる ...


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カエルもヌメった岩で滑落していた 


支点が吹っ飛びそうで気持ちが悪い
中間部からは左にトラバースした
ホールドは左下にヌメったアンダーがあるのみ
足を慎重にクロスさせ安全圏の棚へ
落口はまだ遠い
ハーケンしか使えず玉切れ寸前
物資調達で下からハーケンを荷揚げした


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残置ハーケンとカムでビレイポイントを構築して
「登って下さい」のコールをかけたその時、
目の前に綺麗なグージョンボルトが ... 
奮闘しすぎて何も見えなくなっていた 


F4 左岸巻き


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F5 斜滝 7m


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フリー 右側を直登


F6 大滝 40m


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大滝が現れた
でかい!!!

登るかは現場判断できめる予定であったが、
おそらくパッと諦めがつき巻くと予想していた

それが前週の大滝の感覚が覚めてないので
スイッチが入り予想外に登る事に!

これまた長い闘いになるので軽く休憩を
してから準備


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藤本 リード

水線左側に凸部状のテラスがあるが乗り上げる
ムーブが想像できない

もう少し左側に薄い凹角クラックがありそのライン
とした
全体的にヌメった外傾スラブがつづく
上部の草も使い物にならないのが容易に想像できる
とりあえず出たとこ勝負で処理するしかない

クラックは連続しておらず使えるところも少ない
スタンスがなくなる所もしばしば
そんな時に限って支点を取れる良いクラックがない 
片足で割れた岩に立ったり、
目いっぱい腕を伸ばしてバランスの悪い体勢で
ハンマーを振り下ろしハーケンを打ち込んだ
岩は脆く砕けて剥がれやすい

A1アブミ で高度を上げた


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草付にはやはり裏切られた
スッと抜ける弱い根っこの草を手に取れる限り
束ねて負荷を分散
そしてジワっと高度を上げる

ニヤニヤがでてきた 

取付から中間部まではハーケンと極小サイズの
カムを使用 
カムは温存するために何度も架け替え節約した


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立木までの数メートルも滑りそうで残りの
プロテクションを打ち尽くして突破

疲れた~

悶絶して1時間ほどかけて登った後、
セカンドの谷口さんはアッと言う間に上がってきた
サードの竹原さんも山盛り打ってきた
プロテクションを残さずに回収してくれた、
さすが!


F7 ナメ滝 2段 13m


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谷口さん リード

ヌメって上陸するのが難しかったが、
谷口さんはいとも簡単に上がって行く
この人の足裏感覚は凄いなと思った
流石、沢ヤ


F8 スラブ滝 12m


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乾いたスラブをフリーで登った
落ちる事はないが高度もあり緊張する


脱渓


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堰堤手前で左の尾根を登りモノレール軌道を目指す
あとはそれに沿って下山するだけ

ヘッデンはギリギリ使わなかったがかなり辺りは
暗くなってきた


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大滝は登らず 15:00 には下山する予定が大幅に残業
これぞ本当に「クラガリ又谷」ww


今回も記憶に残る最高の一本になった

わがままにお付合いしてくれたお二人、
本当に感謝してます


———————————————————————


以上、山行記録でした


山は遊びの宝庫や!!



[筆者が書いた関連記録]


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