大台ヶ原 蒸籠嵓 ブッシュマン

梅雨の合間を縫って、大台ヶ原蒸籠嵓のブッシュマン(10c)を登攀してきました。

実はゴールデンウィークに同じメンバーでチャレンジしたが、その時は季節外れの寒波で辺りは真っ白、壁はツララが垂れていた。取り付いてはみたものの、ホールドやガバは凍りついてツルツル。1ピッチ登ったところで諦めて撤退していた。

今回は再チャレンジ。天気はイマイチだが条件は良さそう!

◎日程    
6月12日(土)

◎メンバー   
石橋、野間、OKD(L&記)

◎装備
Dロープ(8.2mm×60m)
以下 各自
アルパインヌンチャク(120×1、60×3)、クイックドロー×2、スリング240(各1)、120(各2)、60(各1)、環付きカラビナ(各2)、環無しカラビナ(各2)、クライミング用具一式(シューズ、ルベルソ等)

◎行程
7:00    駐車場出発
8:00    登攀開始
9:40    4P目スタート
10:15  5P目スタート
11:00   6P目スタート
11:40   登攀終了

◎行程詳細
○7時に駐車場を出発。
曇天の中、雨が降らないことを祈りつつ尾鷲辻方面に向った。
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○大蛇嵓分岐の辺りからルンゼを10分ほど下ると大きな穴が空いた岩壁に出くわす。どうやってできたのか謎は深まるばかり。
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○すぐ下の凹角を回り込んだ所の木に残置紐とプレートが掛けられている。ここが取り付き。
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○1P目(石橋リード)
準備をしていざスタート。今回は成長著しい若手に核心部を任せるべく、奇数ピッチは石橋くん、偶数ピッチは僕のリードで登攀することにした。
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壁は乾いてて前回とは大違い。フリクションもいい感じで、石橋くんも野間ちゃんもあっという間に登っていった。
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○2P目(OKDリード)
ブッシュマンの名の通りブッシュの多いピッチ。
モンキークライムでさっさと通過する。
見通しもあんまり効かずスッキリしてないので写真はなし。


○3P目(石橋リード)
このピッチは比較的スッキリしている。
凹角をステミングやらを使いながら登る。
晴れていれば高度感も出てくるだろうが、ガスガス。。。
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○4P目(OKDリード)
辺りを見回してもピンが見当たらずルートを見失いそうになるが、少し右に回り込んだところに発見。
ブッシュも少な目のフェースで快適。
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○5P目(石橋リード)
核心ピッチ。ハングを乗っ越す一手が核心らしくグレードは10c(長身の人だと10a)が付いている。
今の石橋くんなら充分に行けるだろう。
少し右上した後、ハング下で少し探っていたが「行きますよ」と一言残してアッサリと越えていった。
強なっとるなぁと感心する。
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2ndは野間ちゃん。
ハング下でホールドやスタンスを入念に観察してる。取り付いた後もホールドを少し迷っていたが、意を決して思い切ったクライミングで乗り越えた。ナイスクライミング!
ほんま強なっとるなぁとまたまた感心する。
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ハングを乗り越したあとはスラブ。
急に毛色の異なるクライミングになって多少戸惑うが、きっちり拾っていけば問題なし。
にしてもこのガスガス。高度感ゼロ。。。
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○6P目(野間リード)
いよいよ最終ピッチ。
5P目の登りも安定していたので、野間ちゃんに「最終リードする?」と聞くと「します」と即答。
フィナーレを飾って頂きましょう。FullSizeRenderIMG_5814
おそらくダブルロープでリードするのは初めてなんだろうけど、迷いなくロープも伸びて行く。
2ndで登ってみると、ロープも交錯することなくうまく振り分けられていた。

最後は石橋くんがきっちり決めてくれて登攀終了!終始ガスガスで眺望はなかったけど、岩は乾いていて快適な登攀を楽しめた。
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○登攀終了後
終了点で補給を兼ねてしばし休憩。
ガスの流れが早く、時折、休憩中に一瞬眺望が開けるとやはり高度感は素晴らしく、山肌に咲いたツツジも美しかった。
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休憩の後は時間もあったのでシオカラ谷方面から駐車場に向けて歩いた。充実した登攀後のシオカラ谷はいつもより美しくみえた。
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◎あとがき
前回撤退して再チャレンジとなった今回。
前回は壁の状態も悪く、1P目だけやって撤退したけど今回は皆テンションをかけることもなく最後まで登り切ることができた。
前回の1P目も皆ノーテンで登っているので、今回と合わせ技でおまけオンサイトということにしておいて下さい!

それにしても会の若手は経験を積んでますます強くなってきている。
フォローに徹してのんびりクライミングできる日もそう遠くはないな。しめしめ。






丹波 三尾山

三尾山 東稜
                  2021年5月23日
                  メンバー:S川、橘(記)

 丹波の名峰である三尾山に登る機会を得る。今まで何やら
三つある尾(ピーク)のうち、一番東側の尾に突き上げているのではと思わ
れるルートの取付きは確認していたが、単独ではなかなか踏ん切りが
つかないし、ネット等を検索してもほとんど記録もないので二の足を踏んでいた。
 今回、S川君の連れ合いの方が登られたということで、二番煎じではあるが
やっと重い腰を上げて登ることができた。
 登ってみると流石に手垢には塗(まみ)れておらず、代わりに不安定な岩や
ロープが切れそうな尖った岩角など、なかなか面白く、尚且つ最終ピッチを
抜けて暫く歩くと眼前に突然東尾から240度?程も見渡せる頂上に飛び出せ
て登山の楽しさを思い出させてくれる、楽しいルートだった。

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1P目:二番目の小屋を左に見送り、暫く歩くと無粋な青ペンキが
苔むした岩に書かれており、そこより取り付く。
 2p目:暫く歩いた後また青ペンキで表示があり、正面突破を図るが
岩が脆い上に中間支点も皆無なので大人しく右の巻きより逆くの字に
上がる。
 3p目:この辺り記憶が薄いが、歩いたり、岩場が出てきたらロープを
出して登ったりとを繰り返す。確保点は主に樹木。
 4p目:P(ピーク)6であると思われるが、とりあえず登る。
 5p目:多分p(ピーク)7(最終P)と思われるが、やや傾斜のある壁を
豊富なガバを頼りにずり上がる。
 終了点からはロープを解き、暫く歩くと前出の東尾展望台に飛びでる。
舞若自動車道が山のすそ野に通ってしまったためやや興ざめだが、それでも
580mそこらの標高の割には展望が最高に良かった。
 展望台からは中間の西尾、最高点の三尾山ピークまで一投足だ。
ピークを辞したらまた西尾と東尾の鞍部に戻り、下山路を余韻に浸りながら
小一時間歩くとゲートの先の車を停めた広い駐車場に到着した。
 帰りは国領温泉に寄り、助七旅館で汗を流す。ここの温泉もまた良かった。
相方のS川君、楽しい山行を企画して頂き、ありがとうございました。

 notes
    ・ハンマーとハーケン少々は多分要らんだろうと車に置いてきたが中間支点が
   全く無く、打てそうな割れ目は随所に有ったので、有れば安心だった。
  ・所々に浮石あり。カムはあちこち入るが、てこの原理で岩が剥がれそうで
   怖かった。ポンポンと頼りない音がする所多数。
  ・手つかずの岩場で良かった。いつまでもこのままでいて貰いたい。
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台高戸倉谷 沢登り

はじめまして6月より入会させてもらった吉澤です!
記念すべき入会後初の山行は、台高戸倉谷に行かせてもらいました。
滝の連続する登攀色の強いの沢登りで、移動距離は少ないのですが、シャワー有り、泳ぎ有り、ぬるぬるのナメ滝あり、悪い巻道ありとギュッと沢登りの醍醐味が凝縮されたような沢でした。

以下山行記録です。

◆メンバー
谷口(L)藤本、吉澤(記録)

◆装備
8.0mm×50mロープ
8.0mm×30mロープ
リンクカムセット、カム0.5 0.75 1.2.3、
スリング400mm×1 240×1

個人装備
スリング120×2 アルパインヌンチャク×2 ハーケン4本 アッセンダー
その他沢装備一式


23:00 道の駅杉の湯川上 
このメンバーで前夜泊無しはありえない?遅れて集合したのでペースを上げて明日の為に燃料補給します☆ 
5:00 起床 のんびりと朝食を食べて駐車地へ
6:30 駐車地
7:00 入渓 わりとすぐにビショビショ。この後ダイさんダイブします。
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7:30 5m滝シャワー 激寒 スタンスはしっかりあるけれど中間支点構築時は修行そのもの。
もう支点なんていいかと思うが、入会後すぐに怪我するわけにもいかないので冷静さを保ち1番のカムをしっかりセット。

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8:30 20m滝右岸から高巻きの後、15m滝 高度感あるが谷口さんが余裕でクリア さすがっす☆
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10:00 3段20mナメ滝 支点が全然とれず途中までフリーで登り 後半右岸巻き
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11:00 30m滝 吉岡本には左岸ルンゼから巻くとあるが、右岸の途中まで草付きを登り途中からトラバースし登攀する。落ち口手前で太い木の根があり支点取れるがその後が手がかり何もなく激悪。
リードで行った谷口さんかっこいい!
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12:00 二条50mナメ滝 階段状だがぬるぬるで意外と悪いナメを25mくらい登ったあと左岸に大きく巻く
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13:00 吊り橋の下 奥のルンゼを少し登り右岸に上がるのが正解。 手前で右岸に登ろうとすると悪くて結局引き返し、時間がかかってしまった。吊り橋は渡らずTYF!

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14:00 下山路、仕事道はどこ?吊り橋を渡らず入渓ポイント付近に降りる尾根は傾斜がきつく、踏み跡もなくなかなか険しい。急がば回れ、モノレール道まで行った方が快適に下山できそうです。

17:00 駐車地 タフな下山路でした。
18:00 馬酔木で安定の焼肉定食(牛) 次行く時はホルモンも挑戦してみたい
お疲れ様でした。

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七面山南壁 long hope(12P 5.11-) 450m

【秘境のビックウォール挑戦への過程】


2019年 春、秘境の地 大峰山系七面山(標高1624m)の南壁にとんでもないフリールート(450m)が完成した。
その噂は、某ブログだけでなく、Rock&Snow084 2019年夏号に掲載されてからは、各所から登攀記録を目にした。

そのころの僕は、2020年に人生の長期休暇として、アメリカのロングトレイルを歩き、ヨセミテでクライミングを楽しむ予定としていた。しかし、世界を蝕むコロナウイルスにより、延期に次ぐ延期で、夢と挑戦は儚くも散っていた。そんな中、七面山のフリールート化は、後光がさすような気持ちであった。

ただ、この壮大なチャレンジを誰かとしたいな。という気持ちはあれど、誰か一緒にいってくれる人いないかな。と他力本願的な気持ちであった。

その気持ちが通じたのか、OKDさんから「七面山行きたいね。」と声がかかる。
そして、8月には岩瀬さんと3人で挑戦することに。


それからは、これまでに経験したことのないビックウォールに対して、1年をかけてコツコツとトレーニングして、半年以上かけて食生活のコントロールをした。

しかし、2021年3月OKDさんは仕事の都合で、コンスタントにトレーニングをすることが難しくなったこともあり、挑戦を断念することとなった。
何度か説得したが、決意は固かった。

岩瀬さんも思うところはあったと思うが、僕としては、この挑戦を成し遂げるために、気持ちを切り替えて、5月下旬~6月上旬に是が非でも行こうと思った。

5月中旬になると、例年より20日ほど早い梅雨入りで「5、6月のロングホープは諦めるしかないか。」と思い、アプローチの偵察山行に切り替える段取りをしていた。

当日が近づくにつれて、なぜか晴れ予報に。

内心、「え?これ行けるんちゃう?岩瀬さん偵察山行のつもり満々だけどいいかな?でも、もうちょっと練習してから行きたいな。でも、ここを逃すと秋になるし、(その秋に)天候不良で撤退になったら、今年何も残らんよな。努力はしてきたし、挑戦してみたい。」といろいろな感情が巡りつつ、パートナーの岩瀬さんにlineをしてみる。

話し合いの結果、当日までに天候の急変はあるかもしれないが、
初日を楊枝ヶ宿(BC)への移動+アプローチの偵察山行、
2日目アタック+BC泊、
3日目下山
という計画でいくことになった。

今回の山行により、アプローチ・下降路に関する不明瞭さはなくなったと思いますので、岩瀬たの記録も合わせて、ご参照下さい。

以下、登攀記録です。


【メンバー】
岩瀬た、林(記)


【装備】
・ヘルメット 各自
・ハーネス 各自
・ビレイ機 各自
・PAS 各自
・8.9mmx60mシングルロープ x1
・3mmx60m PEロープ x1(撤退時懸垂下降ロープ回収用)
・クイックドロー短 x8
・クイックドロー長 x6
・アルパインドロー60cm x2
・スリング60cm x2(予備)
・カラビナ x2(予備)
・スリング120cm x2(終了点用)
・環付カラビナ x6(終了点用)
・プルージック
・食料合計600g
・水分合計2.7L(凌駕粉末入り)
・応急処置セット(テーピング、ビニール手袋、塗り薬)
・ロープナイフ 各自
・アプローチシューズ 各自
・ウィンドブレーカー 各自
・ヘッドライト 各自
・ツェルト x1
・16Lザック x1
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【当日の行程】
2021.05.30(日)
03:00 起床・朝食
04:00 楊枝ヶ宿 出発
04:35 下降点(着)
04:56 アプローチ開始
05:40 取付到着
06:06 1P目登攀開始 岩瀬
06:50 2P目 林
07:20 3P目コンテ 終了
07:40 4P目 林
08:25 5P目 岩瀬
09:15 6P目 林
09:50 7P目 岩瀬
10:20 8P目 岩瀬
11:50 9P目+10P目コンテ 林
12:50 11P目開始 岩瀬
13:40 12P目終了→コンテ
13:45 七面山山頂
14:20 下降点着 30分程休憩・ギア整理
15:30 楊枝ヶ宿 到着
登攀時間:およそ7時間30分


【天候】
快晴、微風
取りつき時点ではミドルウェアを着ていたが、3P目以降は半そで。


【岩の特徴】
岩質:不明、チャート?脆くて、浮石は多め。
南向きにあるが、10時台に陽がさしたが、その後は日陰。
夏以降は陽があたる?3日間を通して、みていたが南壁は影っていた。
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【詳細】
アプローチの詳細は、岩瀬さんの記録参照。

前日の偵察で確認したコルで、ロウト状のガレたルンゼを歩いて下りれるところまでいく。
勝手に勇者の剣と名付けた倒木を立てた場所を目印に、西側にトラバースしながら進んでいくと、白テープなどが散見される。
そのころには岩壁が目前に。
そのまま、岩壁を沿っていくと、long hopeの基部に到着(偵察の甲斐もあって、下降を開始して45分程で到着)。
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予定していたアプローチが1時間以上早く完了して、ホッとすると2人は静かに雉うちにでかけた。


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1P目 5.10-(52m)B12 岩瀬 OS
とうとう始まったが、染み出しがひどく、使えそうなホールドもスタンスもかなり悪そう。
そして、微妙なランナウトが続き、グレード以上の恐怖感を味わう。
さらに、52mのロングピッチのため、ロープがでるわ、でるわ。
ビレー解除のコールがかかった時に残ったロープの長さにゾッとした。
フォローのぼくも、濡れて、何度か手が抜けることがあったが、無事に抜ける。悪かったー。
振り返ると、一番怖かったのはここだったかも。笑
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2P目 5.8  (48m) B9 林 OS

濡れているが、ホールドもスタンスもガバのため登れる。
烏帽子岩で、もしものために小雨の降る中でもトレーニングをしていたため、1P目以上の恐怖感はなかった。岩瀬さんもすんなりあがってくる。

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3P目 コンテ30m
露出した岩やブッシュをてがかりに抜ける。あえてグレードつけるとしたら、5.6くらい?

4P目 5.11‐ (45m) B12 林 OS
アプローチから1、2P目をこなした後で、身体もだいぶ温まっていたので気合が入る。
気合が入るとなぜか、雉うちに行きたくなる。とりつきでも雉をうったが、ビレイ点から離れたささやぶの中で再度雉うちに専念する。反省点は、笹でおしりを拭かない方が身のため。
気を取り直して、リスタート。階段状のラインを右上していくと、目の前にフェイスが表れる。
細かいホールドとスタンスでバランスをとりながら進む。核心超えた!と思ったが、1,2歩上がらないとクリップをさせてくれない。なんとも、面白いほどにドSなランナウト。
無事にロングホープの核心の1つ目をオンサイトしたことにホット一息。
フォローの岩瀬さんは、ザックを背負いながらも、安定した登りで核心に迫る。慎重に手をだして、安定してノーテンで抜けてきた。フォー!!強い!笑
「フォローだからいけたんですよ。ランナウトにいつからそんなに強くなったですか!」と謙遜の言葉。
僕からしたら、ザック(6,7㎏)を背負って、ノーテンで登ってきた方が異常だけどな。
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5P目 5.10+(40m)B10 岩瀬 OS
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勢いついた岩瀬さんだが、5P目リード。
ちょっとだけ傾斜が強くなる場所でいったりきたり。あそこが悪いのか。悪そうな場所を抜けた後に「フォローしんどいと思います。」と。
4P目をオンサイトして自信がついているとは言え、歩荷に弱い僕としては不安がよぎる。基本的にはガバで進んでいくが、急にめぼしいホールドがなくなる。これであがるのかと、必死に足をあげて突き進む。息も絶え絶えにあがりきる。感想としては、フォローはしんどい。

6P目 5.10 (30m)B12 林 OS
岩の弱点をみつけながら、S字にトラバースをしながら進んでいく。とても楽しいが、ロープスケール以上に、長く感じ、アルパインヌンチャクやクイックドロー(長)の使用場所を考えさせられる。
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7P目 5.10‐(25m)B8 岩瀬 OS
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出だしが悪いが、すっきりとしたストレートライン。このロングルートの中で一番短いクライミングピッチ。フォローでいきながら、馴染み深いピッチスケールに安堵する。


8P目 5.11‐(50m) B16 岩瀬
つるべであれば、僕が登る順番であるが、以前から核心ピッチを1人1ピッチこなすことを話していた。むしろ、計画などを一生懸命たててくれた岩瀬さんにこそ、リードトライして欲しいと思っていた。最初は自信なさそうであったが、スタートしてから気持ちの変化があったのか、7P目で合流すると、「やってもいいですか?」と。もちろん、断る言葉は用意していない。
岩瀬さんの「じゃ、行きます。」と言った後に、背中を両手でトンとたたいて送り出す。
この8P目は、途中でピッチをきることができ、ピッチをきると10c程のルートが連続する形になっているらしい。
1つ目の核心(3,4P目間)は細かいスタンスとホールドで繊細な登りでスルりと超えていく。2つ目の核心で、何度もいったりきたりをくりかえす。ビレイ点からも姿が見えており、緊張が伝わってくる。ついに、「行きます!」とコールがあり、豪快なボルダームーブで抜けていく。そのあとも、微妙に悪いらしく、慎重に登り進めて見事オンサイト!すごい!!ここにきて、まさかのオンサイトグレード更新!すごい集中力と粘りだった。
ただ下からみていた僕は、「あれはフォローは無理や。」と悟った。笑

フォローでスタート。最初の核心は難しいながらもいけるやろ。と踏んでいたが、左足がかけてあえなくフォール。ガーン。気を取り直していくと、すんなり超えられた。
2つ目の核心は、ムーブを繰り出したい気持ちは山々だが、ザックを背負った状況でこれはきつい。敢え無く再フォール。フォールしたおかげで、ムーブの体勢が作れたため、なんとかあがる。
空身でリードしていても行けてたかどうかわからない。
終了点で出迎えてくれた岩瀬さんは、どこか得意げで、幸せそうだった。このピッチは岩瀬さんの得意系の課題だったと思う。ベストマッチ!!
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9P目 5.10(45m)B16 林 OS
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出だしのハングを超えて、フェイスにあがりやや右上する。ルートが長く、最後はロープが重たい。核心ピッチを超えたことと、先ほどフォローでフォールしたこともあり、確実に進みたい気持ちと、景色をゆっくり楽しみながら登った。が、それにしても時間をかけすぎた。

10P目 コンテ(25m)B2
2本のFIXロープをガイドにセルフをとりながら進む。
着いた先には、神々しく輝く金属プレート。二人とも、にんまり。
足元には、赤みを帯びたショウジョウバガマが群生しており綺麗だった。
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11P目 5.10‐(48m)B15 岩瀬
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クライミングとしては感動のフィナーレとなるピッチ。
出だしが微妙に悪いが、あとは最後に高度感も頼みながら、ずんずんピークに突き上げていく。
終了点手前もなんだか考えさせられたが、分かればすんなりと超えられた。

12P目 コンテ(10m)B1
一歩が悪い。ホースほどのグラグラの木の根っこをつかみ、左上にある大木をとりにいく。無茶苦茶怖かった。岩瀬さん曰く、直登ではなく、右側に岩の露出があってそこを足掛かりにあがると、なんでもなかったと。。。なんやねん。

何はともあれ、、、
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七面山南壁 long hope 完登!
しかも、チームオンサイト!やったー!!

そのまま、コンテで上がっていくと、七面山(東峰)山頂に到着!
いままでは解放がありすぎて、樹林帯に入って、そんなに展望はよくないけど、何とも言えない高揚感で胸がいっぱいだった。
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その後は、東峰から楊枝ヶ宿に向かって歩き、下降路のコルにおりる。
そよ風が心地よい青空の下で、しばらくその場に座って余韻に浸った。

夕食は、ビールとおつまみを2人で分け合いながら、焚火をして過ごした。
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最高の思い出と経験になった。



【考察】
・普段の山行から綿密な計画を練る岩瀬さんだが、今回の下調べは特にすごかった。
ブログ・雑誌・登山大系・人伝いの話から、大峰奥駆道のセクションハイク歴をもとに、行ったことあんの?と思わせるくらいの計画を立ててくれた。また、山行中もズボラな僕とは違い、確実な行動指針を示してくれた。
当たり前や!と言われること承知だが、山に行く前の計画と準備段階が、一番重要と感じた。

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・アプローチ問題を前日に解決できていたため、その後のクライミングも焦らず、集中して取り組むことができた。
1、2P目以外は、染み出しもなく、好条件でのクライミングとなった。
9P目以降は、景観を楽しむことや確実性をとったため、ダラダラとした登りとなったが、時間・水・食料・体力など余力を残して登攀することができた。

・クライミング能力としては、高グレードを登れることに越したことはないが、それぞれの長いピッチ、その連続性を考えて、クライミング中のレストの技術は必要となってくると感じた(2人とも、不動岩タイコ5.11cが登れていたことが大きかったと口を揃えた)。
また、ローカルエンデュランスや、歩荷クライミングなどの基礎体力の向上が必要。

・ロングルートであるため、重量管理をシビアに考え、食事・水分量をはじめ、持っているギアの中で可能な限り軽量化を図った。

・軽量化を意識するあまり、今回は8.9mm 60mシングルロープ1本で行くことにした。
敗退する時はPEロープと連結させたロープを垂らして、1本懸垂でおりた後にPEロープを引くと回収できるという方法にした。
⇒本来であれば、ダブルロープもしくはツインロープでいくことがいいと思います。もしよろしければ、コメント欄などにご意見をください。

・食事・水分については、それぞれで必要な分としていた。
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重さ問題もあるため、食事は2人で600g程度、水分は合計3L未満になるようにした。
食事は、岩瀬さんはプロテインバー3本とナッツ類(およそ1146kcal)、林はえい羊羹2本、粉飴1袋、マグオン2つ、トレイルバター2つ(およそ966kcal)とした。
水分については、「凌駕スマッシュウォーター」という必殺アイテムを駆使したグリセリンローディングを取り入れた。グリセリンについてや、ローディング方法については、詳細は省くが、振り返って考えると効果は抜群であった。
実際の水分摂取量は、行動時間を短縮することもできたことも誘因にあると思うが、2人で1.7Lであった。


以上、山行報告でした。

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今回の山行とは、毛色の違う話になるが、振り返ってみると、緊急事態宣言中の山行は必ずしも、すべての人に受け入れられるものではなかったと思う。

あの人は。どういうつもりなのか。周りのことを考えていない。だとか、、、
山をやらない人からしたら、否定的な意見もあると思う。

このロングホープを通して感じたことは何事にも変えがたい経験となったと同時に、よく言われる山の言葉は嘘だと感じた。

「山は逃げない。」

僕は、アメリカに行くことができない日々を悶々と過ごしている。

行くと決めて、準備を進めていた段階から、周りに話をしていたこともあり、「(職場に)まだおるん?」とか、冷やかしをうけることもある。とても切なくなる。

今回OKDさんは、七面山のロングホープに行きたかったと思う。仕方のない理由だったかもしれないけど、僕たちの山行を支えてくれて、アドバイスをしてくれて、直近では壮行会をしてくれたことや、激励の言葉をくれたことには、感謝しかない。

話はかわるが、5年前、僕の知り合いは熊本の震災で死んだ。震災の影響で、生活環境が大きく変わったことが死因となった。その人は、底抜けの明るさで周りを照らす太陽のような人だった。その人を見るとなぜかみんなが笑顔だ。いつでも会えると思っていた人が突然いなくなる。やろうとしていた夢や野望はそこで潰えた。

コロナに限らず、年齢、仕事、健康、ライフイベント、天候などを理由として、職業クライマーでもなければ、絶好の機会を逃すことは容易にあり得る。

そういう意味では、「山は遠ざかる。」と思う。

だから、僕はここぞというチャンスを逃したくない。

「チャンスば、つかんでいけよ。(チャンスをつかめよ。)」と、その人が言ったように。

そして、一生懸命やっている人や物事については応援したい。

2018年6月に神戸山岳会に入会して、ちょうど3年経った。
会員のみんなや、その他の人々と様々な山行をともにしたが、山が与えてくれた感動を仲間と共有できる今が1番楽しいし、心が満たされている。

人の思いを人がけなす世の中ではなく、人の思いを人が支える世の中であって欲しいと思う。

have a nice climbing.



2021.5.29-31 七面山南壁Long Hope

2021.5.29-31 大峰山脈 七面山南壁 LongHope の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
林さんと七面山南壁に2019年に引かれたフリーライン。LongHopeに行ってきました。

開拓が発表された時から気にはなっていて、2020年の8月始めに林さんとOKDさんが行くと言っていたのを聞いて僕もその計画に参加させてもらうことにした。
それぞれの仕事の都合等で2021年の6月初旬に行くことにしました。

予定が決まってからは怒涛のクライミング練習が始まった。
休みの日は道場近辺やその他いろんな岩場にクライミングに行き、仕事終わりはジムで汗を流し、家に帰ってきて寝る前に筋トレを行い、食事量を減らした。
その成果は秋のクライミングシーズンに入ると同時にすぐに出てきた。
最初の成果は、10月26日不動岩”タイコ5.11c”のRP。足掛け1年以上取り組んで、24トライ目でのRPだった。このルートではレストの大事さとパンプを感じても頭を落ち着かせることを学んだ。
それからは鳥取のN先輩のアドバイスを受けて、トップロープはやめて、テンションコールもしないようにトライすることを心がけた。
取り組み始めには「こんなん登れるかよ」と思えた”北山・林ルート5.11c”では細かな足置きと勇気を出して一手出すことを学び、”甌穴群5.11d”では苦手な急傾斜を体幹でいなし、年が変わる頃には”シーサイド5.12a”で核心部のクリップができずにランナウトの恐怖に耐えての足ガクガクRP、”撃墜王5.12a”ではヒールフックやトゥフック、自分のリーチを目一杯使ってテクニカルなクライミングでRP。
順調にRPグレードは上がって来た。しかしなかなかOSグレードは上がって来ない。5.12aが登れても5.11aやbを安定してOSできなければLongHopeにトライするには意味が無いとだんだん焦ってきて、5.11aや5.11bのルートを見つけてはトライをするけれど、どうしても2、3トライかかってしまう。結果が出ないことで段々嫌になってきてしまいトレーニングがおろそかになる。
3月頃にはついにフリークライミングへの集中力が切れてしまった。
5.11台オンサイトへの情熱が完全に尽きて、「グレードなんて関係無い!ワクワク楽しいエンジョイクライマー!」として岩登りをするようになった。
そのタイミングで、OKDさんが仕事の都合で一緒に行けなくなってしまう。
この計画はもう次の秋頃まで延期かなと思ったけれど、OKDさんは気にせず2人で行ってくれと言ってくれて、林さんと2人で行くことに変更。
たぶん、4月の時点でロングホープに情熱を燃やしていたのは3人の中で林さんだけだっただろう。林さんはRPグレードもOSグレードも伸ばし続けていた。
そして、僕の小出し小出しに出てくるネガティブな発言からフリークライミングに対するモチベーションが下がってることもわかってただろうけれど、それでも「行きましょ!」と言ってくれたことで僕も引くに引けなくなってしまった。
5月になってから「あぁマジでやばい。あと1ヶ月しか無い。雨降って中止ならんかな。。。」と思いながらクライミングを再開。早い梅雨入りで外岩になかなか行けず、ジムでロングホープのピッチグレードを踏まえたエンデュランストレーニングをしたりした。

だんだん日が近づいて来てあと1週間で本番。
予定してた3日間は雨予報。ホッとする傍ら、林さんの勢いに押されて僕にもわずかながらやる気が湧いて来てたので、雨なら下降路の偵察山行にしようということで計画を立てていく。
下降路の可能性は4パターンあった。
1、Rock&Snowの開拓記にある、レンゲ谷の下降。
2、地形図を見て、七面山西峰から西に伸びる尾根を降り、ガケ記号の隙間を縫って取付へ。
3、登山大系に書いてあり岡島会長も推してくれた、七面山東峰と大峰奥駈道の間のコルからルンゼを降りて岩壁基部に沿って取付へ。
4、同ルート懸垂下降。

下降路の選択次第でどういう行程を組むか変わってくる。
あいにく宇無ノ川林道がここ最近の雨の影響で途中で通行止めになってるらしいという噂を聞いて、七面山登山口からのアプローチにした。
初見での懸垂下降のリスクと単純に挑戦として面白く無いので4はやめた。
1、2、3の下降路の偵察できたら良いなと思ってるうちに、天気予報は好転し始めて、まさかの計画した3日間とも晴れ予報に変わってしまった。
おやおや、、、と思いつつ、LongHope登攀の計画をし直し、下降路をどうするか悩み続けてクライミング能力のあれやこれやを考える暇も無く、虚をつかれたかのような状態で挑戦することになりました。

前置きがかなり長くなりましたが、以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た(記)


◎装備(登攀時)
・ヘルメット 各自
・ハーネス 各自
・ビレイ機 各自
・PAS 各自
・8.9mmx60mシングルロープ x1
・3mmx60m PEロープ x1(撤退時懸垂下降ロープ回収用)
・クイックドロー短 x8
・クイックドロー長 x6
・アルパインドロー60cm x2
・スリング60cm x2(予備)
・カラビナ x2(予備)
・スリング120cm x2(終了点用)
・環付カラビナ x6(終了点用)
・プルージック
・食料合計500g
・水分合計3L
・応急処置セット(テーピング、ビニール手袋、塗り薬)
・ロープナイフ 各自
・アプローチシューズ 各自
・ウィンドブレーカー 各自
・ヘッドライト 各自
・ツェルト x1
・16Lザック x1

◎行程概要
・5/29 晴れ
9:30 駐車地出発
13:00 七面山東峰分岐
14:00 下降路偵察(パターン③)
14:40 偵察終了
15:40 楊枝ヶ宿小屋 泊

・5/30 晴れ
3:00 起床
4:00 楊枝ヶ宿小屋 出発
4:35 下降点 到着
5:00 下降開始
5:40 取付到着
6:00 登攀開始
13:40 12P目終了 登攀終了
13:45 七面山山頂
14:20 下降点
15:40 楊枝ヶ宿小屋 泊

・5/31 晴れ
6:00 起床
7:30 楊枝ヶ宿小屋 出発
11:20 駐車地 到着


◎行程詳細
まず、LongHopeの登攀の記録は林さんに任せようと思います。
結果としては、林さんが4P目の5.11-、僕が8P目の5.11-を登り、目標だったチームオンサイトを果たすことができ、まずまずな速さで登ることができたと思います。12P目の終了点についた時には嬉さとやっと着いたという安心感と足のつま先の痛みがごちゃ混ぜでした。
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登り始めるまでは5.11-のピッチは両方とも林さんに登ってもらおうと弱気でしたが、8P目に着く頃には、「この1年弱、今日のために練習してきたし(後半完全にダレたけど)、なんか今日はイケる!」と思っていつにも無く完全集中してトライできて、無事に終了点についた時にはやったぜと思いつつかなりホッとしました。どっちかというと僕の得意な感じのピッチだったと思います。
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僕はこの記録では下降路のことを書こうと思います。
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今回とった下降路は下降点からLongHope取付まで1時間もかからず、懸垂下降も無しで歩いていけました。
七面山東峰と大峰奥駈道の間のコルから発生する大きくロウト状になったザレ/ガレのルンゼ(古びたワイヤーが木にかかってる)を降りて、しばしそのまま降りて行く。
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そろそろ歩いて降りるには難しいかなとなったところで西方面を見ると七面山南壁の側壁が木々の間に見えるので、そのまま壁に向かってトラバース開始。
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小尾根を越えてルンゼを越えると壁に当たり、そのまま壁沿いにいくつか小尾根やルンゼの源頭を越えて歩くとLongHope取付に到着。
と言った感じです。岩壁からはあまり離れない方が良いと思います。
特に難所は無く、想像以上に地形図通りで拍子抜けですが、ガスってたり日没過ぎてたら言うまでもなくわかりにくいだろうなとは思います。今回は明るくなってから下降開始して、ガスも全く出てなかったので良い具合で取付に行くことができました。気をつけるとしたら下降のし過ぎくらいかなというところで、僕たちは時々GPSを見ながら歩いたので無駄無く行けたと思います。
白やピンクのテープもいくつかあった(途中から見失いましたが。)ので、少し安心感もあります。
登山大系は偉大です。

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以上、山行記録でした。

前置きが長くなり過ぎて記録として重要であろう登攀の部分は書きませんでしたが、僕にとっては登攀中のことよりもここに来るまでにあった1年ほどの出来事の方が重要でした。
目標を立て、それに向かって進み、とうとう眼前に迫ってくる課題に向かって行く経験は、成功だろうが失敗だろうが、山だろうがなんだろうが、とっても良いなことだなぁと思います。
自分自身のことから始まって、一緒に行った林さんや今回来れなかったOKDさん、最近故障やらなんやらでクライミングぼちぼちなYさんや、この冬結構たくさん一緒に過ごしたKくんを含めた山岳会のメンバーや、一緒に山や岩や沢で過ごす友人、家族、僕がこうして何かに取り組むのを見てくれてる人、こんな経験をさせてくれる先人、とにかくいろんな人に、いつもありがとうございます、これからもまたどうぞよろしくお願いします。という気持ちになりました。

なんだか、充実して幸せです。明日からもまた仕事と私生活と頑張ろう!!



大峰 七面山遠望

大峰 釈迦ヶ岳 5月14日(金) 岡島×2

宇無ノ川林道の登山道から釈迦ヶ岳を往復してきました。
七面山南壁が良く見えます。
誰か登ってください。
                         岡島

七面山南壁

雪彦山 地蔵岳 東稜

山行日 2021411

山域、ルート 雪彦山 地蔵岳 東稜 ノーマルルート

活動内容 マルチピッチクライミング

メンバー O田、T口、Y田、N

 

こんにちは。N間です。先日、雪彦山地蔵岳に行ってきました。昨年10月にフォローで連れて行っていただいた場所でしたが、今回はN間とY田さんのリードの練習のため、N間とO田さん、Y田さんとT口さんのペアになってベテランのお二人に山行計画の立て方を含めて一から指導いただきました。

 

8:00駐車場

9:00登攀開始

12:30地蔵岳登頂

13:30駐車場

 

駐車場に到着すると10台弱の車が止まっていました。やはり晴れた土日は混むようです。

準備をして、N間とY田さん先頭で出発。取付きまでは一度来ていた場所だったのでわかるだろうと思っていましたが色々と苦戦し、会の記録でもよく目にする取付きまでが核心という言葉を身に染みて実感しました。取付きに到着すると混雑はなく一安心。後ろから1パーティ来られていましたが先に準備ができたので先行することにしました。

 

1P +

前回来た時にはホールドが明確でなくて難しい印象でしたが、今回はホールドも見え、落ち着いて登れば怖さを感じることなく登れる印象に変わっていました。途中旧終了点のリングボルトに釣られて左上してしまいましたが、その少し右上部にも新しいグージョンボルトがあったので、次に行くときは直上で登りたいと思いました。終了点はグージョンボルトです。

 


2P Ⅲ+

ここも前回かなり苦戦した印象でしたが、ホールドも明確で安心して登ることができました。終了点はテラスにある立木。

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3P

4P目の取付きまでトラバース。ボルトの終了点を通り過ぎてチムニー下の立木まで行ってしまいました。

 

4P チムニー Ⅵ

前回全く苦戦しなかったのですが、リードだと怖くなってどうしてもチムニーに入り込みすぎてしまい辛くなりました。O田さんより、もっと外に左足を飛ばして!とアドバイスいただき何とか耐えました。また苦戦中、変な方向に引っ張られるなと思っていたのですが、なんと腰につけていたヌンチャクが勝手にロープに掛かっていました。焦って無理な体制になったことが原因だと思います。もっと丁寧に登らなければいけないなと思いました。途中にボルトの終了点がありましたが、その少し上のテラスに立木があったのでそこを終了点にしました。

 

5P 馬の背リッジ 

4P目の終了点から少し歩いて5P目の取付きに到着。階段状で安心して登ることができました。記念碑を左から巻こうとしてしまいましたが、右からと教えていただきました。終了点はテラスの立木。ここは少し声が通りにくかったのか、私のビレイ解除の声がO田さんには聞こえなかったとのこと。一方私はほかの人の声をO田さんのものと勘違いしてロープアップしてしまいました。数人の声がある場合は名前を呼びあったり、声が重ならないようにする、または笛を使わないといけないと思いました。テラスは眺望もよく、上昇気流ルートに登攀者が見えました。

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6P 山頂フェイス 

5P目の終了点から少し歩いて6P目の取付きへ移動。前回高度感のある足場にかなり苦戦した記憶がありましたが、しっかりしたホールドがあったので安心して登ることができました。終了点はボルト。1P目にカムで支点を作る練習をさせていただいたのですが、O田さん曰く全然効いていなかったとのこと。サイズが一つ小さく、開ききっていたことを確認できていませんでした。

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Y田さん、T口さんも後から登ってこられて、無事登攀終了。フォローで登った時よりも嬉しい充実感でいっぱいでした。

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その後はさっと下山し、O田さんおすすめのハンバーガー屋さんに連れて行っていただきました。あいにく、ハンバーガーは売り切れていましたが、ピザがあるとのことでカルボナーラピザと野菜たっぷりピザを注文。本格的ピザでとってもおいしかったです。

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今回はマルチピッチ初リードということで、終始緊張して心臓がバクバクしていましたが、O田さんが常にナイス!と励ましの声をかけてくださったおかげでその度に心を落ち着けながら登ることができました。また緊張と共にアドレナリンがすごく出ていたのか、わくわく感がすごくて病みつきになりそうだなと思いました。すごく楽しかったです。沢山教えてくださったO田さん、一緒に登ってくださったT口さん、Y田さんありがとうございました。

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以下、学んだことメモ

・フリーと違ってマルチの支点は弱いので、ギリギリで登らないこと。無理そうだったらクライムダウンで降りる。それでもダメなら静荷重でロワーダウン。不意落ちは絶対に避ける。

・取付きまでのルートは、事前に山行記録を見て目印をチェックしたり、分かりやすい尾根を見つけて登るなど、迷わないための対策をとっておく。

・ギアの受け渡しは一つずつ声を掛け合いながら確実に行う。

・各用途別のカラビナ・スリングのセットは登攀中にバラバラにならないように工夫する。例:支点構築セット(安環小×2、安環大×1240スリング×1)を一つにしておくと便利。安環小を一つしか使わない場合も残りの一つはスリングにかけておいてバラバラにならないようにする。

・立木は生きているのか死んでいるのか確認する。生木であれば自分の腕周りくらいあれば体重は耐えられる。枯れ木であっても十分に太ければ使ってもいい。正し、押したり引いたりして強度を確認する。

・今回、リードをしていてこのまま進んでロープが足りるのか心配になることがあったが、これついては、基本的にフォローからロープが半分出たところ、残り30m20m10m5mなど適宜声掛けする必要があるとのこと。ただ、心配なときはリードから聞いてみるとよい。

・縦に入っているハーケンは抜けやすいので、ほかに支点が取れるなら取る。

1ピン目をかけ忘れない。

・パートナーとのコールはとにかくお腹の底から声を出すこと!

2021.4.10-11 明神岳東稜

長野県 北アルプス 明神岳東稜 の記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
5年ほど前、初めて上高地へ行き、景色に圧倒されつつ岳沢から前穂高へ上がったのですが、その道中ずっと見えている明神岳。
地図を見ても登山道が無く断崖絶壁に囲まれているし登れないみたい。残念だ。
その後何度か上高地に行き、明神岳を見るたびに“いつか登ってみたいな”と思っていました。

そう思ってから早数年。明神岳に登ることができました。選んだのはクラシックルート東稜です。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た(記録)
長野


◎装備
50mロープx1
2人用テント
ダブルアックス
カムC4#0.3,#0.5,#1
その他登攀具等一式


◎行程概要
・4/10
快晴微風
6:00 坂巻温泉駐車地出発
8:30 明神館
12:00 ひょうたん池
13:00 第一階段
17:30 小ピーク手前2680m地点(泊)

・4/11
快晴無風
6:30 出発
7:20 ラクダのコル
7:30 バットレス
8:45 明神岳主峰
10:00 奥明神沢降り口
11:30 岳沢小屋
13:30 河童橋
16:00 坂巻温泉駐車地


◎行程詳細
・4/10
釜トンネルの開通が16日なので坂巻温泉に駐車して6:00出発。延々とトンネルを歩いて快晴の大正池や上高地を通り過ぎ、久々にジャンダルムや奥穂と前穂の姿を見ながら明神館に8:30到着。完璧に除雪されていたのでチョッパヤだ。目の前には明神岳5峰。
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少し休憩して、信州大学の研究施設の裏からひょうたん池目指して歩く。山と高原地図の破線通りに目印が随所にあって樹林帯の踏み跡もしっかりしている。雪も良く締まっていてラッセル無く歩きやすい。
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12:00ひょうたん池到着。最近まともに体力トレーニングしてないのでヘロヘロだ。反省。
少し休憩の後、装備を整えて第一階段目指して歩く。
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13:00第一階段登攀開始。見た目にも寝ているし、実際階段状で立木もあるので安心して登れる。
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しかし、思ってたよりも長いし浮き石や雪が柔らかい部分もあって登るのに時間がかかってしまう。今思うとどこからどこが第一階段だったかよくわからない。スタカット4ピッチ、最後の方はコンテニュアスしながらダラダラ登りになってしまい、登り切る頃には日没が迫ってきてしまった。
ラクダのコルまで行きたいところだったけれど、僕も長野さんも結構疲れていて目に見えて歩みが遅くなっている。快晴無風とはいえ、どうやら無理しない方がよさそう。
なかなかテントを張れるいい場所を見つけられず、しくったなぁと思いながら少しずつ進んでいき、西日が沈みかけてきた頃に小ピークの手前でテントを張れそうな場所に着いた。小ピークを過ぎればラクダのコルだけれど、次善策としてここで泊まることにする。
堅雪を相手に疲れた体に鞭打ち整地して味噌鍋食べて就寝。長野さんが歩荷してくれてた缶ビールをわけわけして飲んだ。最高!


・4/11
整地を頑張った甲斐あってぐっすり眠れた。
雑炊を食べて片付けして出発。
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小ピークに登ると、明神岳主峰が鎮座ましましている。記念撮影。
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長野さんのポージングは少しチャラチャラしている。
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僕はこういう時はチャラチャラしない。

1時間ほどでラクダのコルに到着し、バットレスの登攀開始。
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たくさん打ってある残置ハーケンとカムでプロテクションをとりつつ、会の昔の記録に書いてあった“荷物を背負ってたら乗越がしんどい”という部分に遭遇。確かにスタンス乏しく少し戸惑う。これで行ってみるかと小さな割れ目にアイゼンの前爪を当てて、思い切りよくよっこらしょ!と無事に乗っこすことができた。
そこを抜けるとあとは雪斜面の登高。程なくして明神岳の頂上。
快晴無風でぐるり360°だ。嬉しい。やったぜ!
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奥穂と前穂をバックに記念撮影などして、奥明神沢のコルに向かう。
途中、残置のフィックスロープが張られていて、状態も悪く無かったのでプルージックで一応確保しつつクライムダウン。
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計画してる時は時間があれば前穂高にも行こうかと思っていたけど、しんどいが先に立ってしまったのと明神岳からの眺めで充分満足してたので素直に奥明神沢を下降。
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出だしはバックステップ交えての下降だったけれど、傾斜がゆるまってきたところからシリセードでびゅんびゅん降りる。
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長野さんは初シリセードだったよう。
雪の状態がちょうど良い感じだったので楽しく降りることができました。

岳沢小屋からヘトヘトになりながら歩き、ようやく着いた河童橋で開業準備に追われて働く人たちを横目にぐったり大休止。
長野さんは「歩くの好きなんすよ」とか言いながら黙々と歩いてカッコよかったですが、それに比べて僕は「車通ったら全力で止めて乗せてもらいましょう。誰か通らないかなぁ。」とチャラチャラ言いながら必死の思いで坂巻温泉まで歩きました。

下山完了。
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以上、山行報告でした。

長年行ってみたいなと思ってたところに行くことができて嬉しいです。
明神岳はウィンタークライマーズミーティングの開催地にもなっているようで、今回見た景色とガイドブックを見比べると、あんな壁やこんな壁を登れるなんて信じられないなぁと思う反面、いつかやってみたいなとも思います。
とはいえ、今回は体力不足が結構顕著に出たので、トレーニングしなくては何も始まらないなという感じです。遠征登山行く前にせめて六甲全縦くらいはしてから行かないとな。反省!

そして、長野さんとは実は初めて一緒に山に行きました。ビールも美味しかったですが、ちょこちょこもらったコーラを飲む瞬間が何より最高のひとときでした。ありがとうございました!!

追記
そして、長野さんは今回インスタントカメラで写真を撮っていたのですが、現像してデジタル化してくれたものを送ってくれたので何枚か追加しました。
まともな写真とれるんかなって思ってましたけど、とっても良い写真がたくさんありました!!
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長野さんありがとう。

2021年3月6〜7日 涸沢西尾根〜奥穂高岳

日時:2021年3月6〜7日
メンバー:石橋(L)、長野(記録)

ルート:
6日
新穂高温泉駅駐車場(7:20発)ー穂高平小屋(9:30)ー白出沢出合(10:30)ー2400m地点で幕営(15:10着)
7日
2400m地点(3:00発)ー蒲田富士(4:30)ー涸沢岳(6:30)ー穂高岳山荘(7:00)ー奥穂高岳山頂(8:00)ー穂高岳山荘(9:00)ー涸沢岳(9:30)ー蒲田富士(10:50)ー幕営地(13:00)ー白出沢出合(16:00)ー新穂高温泉駅駐車場(17:45着)


涸沢岳西尾根は冬期奥穂高岳へと登るに雪崩を避けるため多用される長大な尾根、今回二人でチャレンジしてきました。
計画を立て始めた日より、お互い天気データなどを取り始め、気温や天気図を参照に局地的な傾向を掴んでいく。蒲田富士から伸びるプラトーと呼ばれるリッジに発達する雪庇や奥穂高岳山頂周辺の間違い尾根への分岐への目印として旗竿を作って持っていく事にした。

3月5日
夕方に合流し、スーパーで食材を買い込み出発、合流直後より雨が降り出す中、新穂高温泉駅駐車場へと向かった。除雪はしっかりされている。24:00頃駐車地へ着き車中泊。

6日(曇)
6:00起床、雨の止む頃合を見て出発の準備、入山届を提出して入山。
蒲田川右俣林道に上がると雪の状態はあまり良くはなく、早速ワカンをつける。
白出沢を越え、夏道と尾根との合流地点より涸沢岳西尾根末端へ取り付く、テープも豊富で、踏み跡もついているが最初からなかなかの急登、所々踏み抜いたりしながら高度を上げていく。しんどい。。。。
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石橋くんも「しんどいですー」と言っていたが、全くそんな風に見えなかった。
1800m付近からテントが張れそうな平坦地がありました。途中の急登ではフィックスロープも張ってありました。2100m付近より斜面が細い箇所も出始め、左側のブドウ谷方面に雪庇もついている。

15:10頃2400m地点まで登る。テントが2張りほどあったので、そこより少し高度を上げ、斜面の雪を掘ってテント設営。
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丁度、笠ヶ岳が綺麗に見えていました!今回、各自ソロテントなので、食事の時だけテントで一緒に水を作ったり、キムチ鍋を作って食べた。締めはうどん。翌日は10時間超の長丁場なので楽しい話もしつつ、お菓子、つまみを食べたりして早めに就寝。

7日(晴)
1:30起床。外は晴天無風。お湯を作ったり、朝食を各自のテントで済ます。この日は僕はチキンラーメンに鯖の水煮缶を投入。残ったスープにサトウのごはんも投入して食す。
3:00テントは張ったまま、ロープ、アックス、アイゼン等の装備を整え出発、月明かりの中、まずは蒲田富士を目指す。
踏み跡もついているが、ヘッドライトで雪庇の位置も確認しながら進む。2600mにて南陵と合流、風も出てくる。右手には西穂の稜線が暗闇に浮かぶ。蒲田富士への上りは雪も付いており若干のミックスと凍ったハイマツ、雪の状態も良く締まっており、フィックスロープも張っているが、慎重にアックスとアイゼンを効かせて登っていく。
蒲田富士頂上から先のリッジとその雪庇の状態が気になっていたが、雪庇は北側だけに付いているように見え、蒲田富士から先のリッジには斜面の南側に踏み跡とフィックスロープが張られていた。どうやら前日見たテントの大学山岳部パーティーがフィックス工作をしていたみたいである。ありがたくその踏み跡を使わせて頂く、山行記録の写真では斜面の両雪庇を越すなどという話もあったが、雪庇には近付く気にもなれない。

そこからF沢のコルに降り小休止、そこから先は雪のついたルンゼ状地形かその左側のミックス帯を登るかというところだったが、左側のミックス帯を登った。岩稜の雪は良く締まっており、アイゼンは良く効く。所々に若干のトラバース気味の箇所もあった。この辺りは、条件次第ではガチガチに氷化することもあるらしい。途中、槍ヶ岳や北穂滝谷が見え、写真を撮る。涸沢岳山頂直下では山頂には寄らず前穂北尾根、奥穂高岳山頂のパノラマを写真に収めつつ、そのまま穂高岳山荘まで雪の急斜面を下る。


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奥穂高山荘は半分雪に覆われていたので、掘り起こされていた冬季小屋入り口の影で小休止をとる。行動食とお湯が染みるひと時。

さあ、奥穂高山頂へ!過去に事故もあったと聞く梯子と鎖場も慎重にルートをとり登る、間違い尾根への分岐で持ってきた旗竿を立てる。下山時に確認した時、確かにここは西穂方面から進んできた時に涸沢岳方面への正規ルートが尾根の陰になって見えず逆にその先に道がないように感じる。そうやって視界不良の場合に間違い尾根方向に進んでしまうのかもなと思いました。
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8:00奥穂高岳山頂
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ゴーグルを外すと雲ひとつないという青空ではなかったけれど周囲の開けた展望と雪景色がキラキラしていた。
ここで山頂で先にソロできていた方に写真を撮って頂く。前日穂高岳山荘の避難小屋を二時間かけて掘り起こしたそうだ!

写真を撮ったのちそそくさと下山開始、下りも長い、少なくとも幕営地までは慎重に足を進めていきたい。個人的には、この日僕のゴーグルのレンズの色の関係か穂高岳山荘横の梯子場周辺の岩稜帯の下りが斜面の雪の凹凸が少し見えにくく若干慎重に降りてきました。穂高岳山荘から先は写真も取りつつゆっくりと下山、太陽も上がってきて、特に蒲田富士周辺のリッジからは白く映る穂高岳の稜線が美しく暫し写真タイム。蒲田富士直下の急な岩稜帯はバックステップも合わせつつ降りる。
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12:00幕営地着
だらだらとテント撤収準備の後、13:00発で幕営地を後にする。「帰りの運転とかあるんでロープ持ちますよ」と石橋くんはロープを担いでサクサクと降りていく。急斜面では若干柔らかくなった雪が歩きにくい。僕はヘロヘロになりながら白出沢出合に到着。そこからワカンをつけて林道をサクサク進んでいく。穂高平から林道をショートカットしている時に二人共ワカンの紐の接続部分が外れたりとドタドタと駐車場まで帰ってきました。
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今回、行動時、2400m地点で外気温-5度、3190m地点で-10度、風速10m前後といったところで天気も良く、トレースもついていたりと条件が良かったと思います。石橋くんの体力はやっぱりすごかった笑!山行の話が持ち上がってから毎日近所の団地の階段を歩荷していたが今後も続けていこうと思います。石橋くんありがとう!!

2021.2.24 赤岩の氷柱

2021.2.24 赤岩の氷柱
長野県 八ヶ岳 赤岩の氷柱 の記録

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◎メンバー
野田さん(会外)
吉澤さん(会外)
岩瀬た(記)


◎装備
スクリュー9本(野田さん)
スクリュー3本(吉澤さん)
スクリュー8本(岩瀬た)
※スクリューは各自で使った
60mシングルロープ
50mシングルロープ(不使用)


◎行程概要
5:00 赤岳山荘駐車場 出発
7:00 赤岩の氷柱 各人3本登る
12:00 赤岩の氷柱上
14:00 赤岩の頭
16:00赤岳山荘駐車場


◎行程詳細
元々は乙女渓谷の夫婦滝に登る予定だったけれど、結氷がイマイチな見込みだったので八ヶ岳赤岩の氷柱に変更。

前夜20:30に岡場を出発して0:30に諏訪湖SAに到着・仮眠。
3:00に出発し途中のコンビニで朝ごはんを食べたりして4:30赤岳山荘駐車場。準備を整えて入山。
しっかりしたトレースがついていたので迷うことなくラッセル無しで赤岩の氷柱に到着。
アプローチのルートどりとしては、北沢から赤岩の頭に向かう支流を詰めて行って、扇状の円形劇場のようになったところで左岸(東側)の小尾根を超えた沢をトラバース気味に詰めると到着する。

赤岩の氷柱が目に入った時、僕は写真で見た通りの良い感じの滝だと思ったけど野田さんは想像してたよりしょぼく感じたようで少し残念そう。野田さんは先日摩利支天大滝で痺れるクライミングをした後で、赤岩の氷柱はガイドブック的には八ヶ岳でも難しい部類に入る滝だったようなのでなおさらだったのでしょう。
土日と前日の祝日で結構な人数が登りに来てたみたいで穴ぼこだらけ。

赤岩の氷柱は二条の滝で、左はクラゲ状になっていて氷柱が下までつながっていない。右はしっかりしていていくつかルートを取れそう。
とりあえず右を登ってみようと近づいて見てみると、穴ぼこだらけに見えてたのは自然の造形で、小さい氷柱の集合体でできている滝のため、隙間がたくさんあることがわかった。
「意外と悪いのかもしれませんね〜」
と言いつつジャンケンをして、野田さんがリード。
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難なく登って降りてくる。
30mほどロープが出たので、60mロープ持ってきて良かった。
次は僕の番で、自分の番がくるまではリードするつもりだったけどトップロープがセットされたのでなんだか甘えてしまってトップロープでのトライにする。
傾斜は強いけどひっかける穴はたくさんあるのと足場もあるので楽しく登れた。しかし綺麗な面の氷がなかなか無いのでスクリューを打つ場所には難儀する感じだ。
吉澤さんも登る。途中、結構デカい氷を叩き割ってしまって顔面に直撃。しばし悶絶した後にまた登り始めて無事トップアウト。鼻の頭が少し切れてた。
次は左の滝へ。

左の滝は全体的に下まで繋がっておらず、登れるラインは一番左のみ。8m程のバーチカルから棚に上がって滝芯に移っていく感じ。
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これまた野田さんのリードでトップロープを張って僕も吉澤さんも登る。
後々知ったことですが、吉澤さんは実は赤岳鉱泉のアイスキャンデー以外では初アイスだったようで、その割にこのバーチカルをテンションかけずに登って行って、なかなかすごい。

右の滝と左の滝を一巡したところで稜線まで抜けることにして、一回くらいはリードしないとなと思って改めて右の滝をリードさせてもらう。
トップロープで登った時は簡単だったけどリードで登るとやっぱり結構緊張。野田さんがリードしたときの倍ほどの数のスクリューを打ちながら登って時間かかってしまった。
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そのまま3人とも滝を抜けて、赤岩の頭にむけてラッセル開始。
このラッセルがなかなかにしんどくて、腰あたりまで終始ズボズボはまる。
交代番子でラッセル。
僕と吉澤さんは後半力尽きてきて目に見えてペースが遅くなっていくけれど、それと反比例するかのように野田さんがガシガシ進んでいく。
1番後ろに回って休憩して追いかけるも、ついに追いつくことができなくなってしまった。野田さん強すぎる。。!!!


ゼエゼエ言いながら野田さんの待つ赤岩の頭で記念撮影&小休止。
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2時間ほどで赤岩の頭まで来れたけど、野田さんじゃなかったら倍ほど時間かかってるんじゃないかなと思う。
野田さんの「トレラン下山で!」という恐怖の号令とともに下山開始。(不慣れな僕は早歩きが精一杯だった。笑)
僕の感覚では調子良く降りて、赤岳鉱泉で吉澤さんと休憩しつつ「野田さんハンパなく早いですね〜駐車場着く頃にはもう待ち切れず車出発してしまってるかもしれませんね〜」などと話していると、先に降りて行ったはずの野田さんが1番最後にヘロヘロになって到着。え、なんで!?
下る道を間違えてまさかの登り返したりしていたらしい。なんてこった。

その後も早足で降りて、ヘロヘロになりながら駐車場に着きました。


今回はとっても天気が良くて風も弱く、良いタイミングで入山できて嬉しかったです!
野田さん、吉澤さん、ありがとうございました!!
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