理研の『富嶽』

ポートアイランドにある理研の次世代スパコン『富嶽』を飾る装丁に、三浦君が応募してくれた山の写真が使われます。
どれが神戸山岳会の写真かよく判りませんが、ポスターを頂いたので披露します。

富嶽

2019.11.17〜18 槍ヶ岳

こんにちは、田中です。
初冬の槍ヶ岳に行ってきました。
雪山に向けての身体慣らしと思っていましたが、ラッセルや強風に煽られながら、なかなかハードな山行になりました。それでも、やはり白銀の世界は言葉にならない美しさ。感動の連続でした。


以下山行報告です。

◎メンバー
田中、長野

◎装備
ツエルト、寝袋、エアマット、マット、ダウン(上下・シューズ)、ヘルメット、ピッケル、アイゼン、ゲイター、バラクラバ、手袋、スリング、カラビナ、ゴーグル、ガス、水4.2l、食料、行動食、地図、コンパス、カメラ、充電器、ヘッドランプ、カイロ

◎行程概要
11月16日
20:30 集合、出発
2:30 新穂高温泉着・仮眠

11月17日
3:30 起床
4:50 新穂高温泉出発
6:50 白出沢出合
9:40 槍平小屋
15:30 千丈分岐点
18:05 飛騨乗越
18:30 冬季小屋


11月18日
5:00 起床
6:10 小屋周辺散歩
8:30 冬季小屋出発
8:40 飛騨乗越
9:20 千丈分岐点
11:00 槍平小屋
13:30 白出沢出合
15:00 新穂高温泉


◎行程詳細
11月17日
駐車場には計10台程の車。この時期ともなれば
ぐっと登山者が減る。

出発は睡眠優先で少し遅めへ。気温は2℃、風もなく寒さを感じない。2人とも厳冬期用のシュラフが入っているためか、「ザックが嵩高い割には軽いね」と言いながら出発。長野君は55Lの容量がハチきれそうでした。
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白出沢を過ぎた辺りから雪景色になってくる。そして2人して登場したゴム手。やっぱり冬はコレ、最強の相棒。
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滝谷出合はまだしっかりと水が流れており、雪の積もった木橋を渡る。
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槍平小屋辺りは積雪5〜6cm程。
朝も昼も行動食もどら焼き揃いの長野君。因みに2日目も。
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そして、ここからラッセルに苦しめられる。飛騨沢の登りも加わり、目先の距離が全然縮まらない。今の時期でこれなので、この先のことを考えると恐ろしい…。
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あっという間に時間が過ぎ、日没に備えアイゼン装着と防寒着を着込みラストスパート。
ヘトヘトで冬期小屋に到着。



11月18日
仮眠のつもりが起きたら0時。
日付けが変わってからの夜ご飯へ。鍋で温まり、2時半再び就寝。

4時、暴風唸る音を聞きアラームをスルー。
5時に目が覚め起床するも、依然ゴーゴーとすごい風の音。とても穂先に登れるような状況ではない。朝食を済ませ、外を偵察。
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外を見てビックリ!ちょうど日の出の時間で、強風が吹き荒れる中、ガスの晴れ間から眺望が。
嬉しくてしばし撮影大会。
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夜間の降雪は3〜4cm程。

時折身体が持って行かれそうな突風が吹く。
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幸せな時間
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だいぶ満喫させてもらい、ゆっくりめの出発。
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前日苦労した登りも、下りは快適。新雪のフカフカ雪をグングン下る。
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それにしても今日はすごい風。
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下りは早く、あっという間に槍平小屋。
昨日の晴天で雪が溶けたのか、積雪量が減っている。
白出沢を過ぎた辺りから雨が振りだす。なんともいいタイミング。
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15時新穂高温着。

◎まとめ
当初の計画より、両日ともゆったり時間をとっての山行となりました。初冬と言えどやっぱりラッセルは苦しかったです。
それでも天候に恵まれた2日間、感動的な世界でした。

2019.11.16-17 富士山

2019.11.16-17 富士山
山梨県 吉田口 富士山 の記録


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こんにちは、岩瀬た、です。
吉岡さんと富士山に行ってきました。
個人的に、11月は山に入るには夏なのか冬なのか微妙な季節だと思っていまして、どこに行こうか迷いつつ、毎度のごとく吉岡さんと相談すると「富士山行きたい。」とのこと。
冬の始まりを感じる良い山登りでした。

以下、山行記録です。

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◎メンバー
吉岡(L)
岩瀬た(記録)


◎行程概要
・11/15(前夜発)
23:00 集合・出発

・11/16
7:30 富士スバルラインゲート・仮眠
8:50 ゲートオープン
9:20 富士スバルライン5合目到着・泊での入山不可の為移動
11:00 吉田口馬返し・出発
13:00 5合目佐藤小屋・テント設営
14:00 偵察出発
16:00 7合目・折り返し
17:00 テント場着・夕飯・就寝

・11/17
天気:晴れ時々曇り
気温:テント場-6℃、山頂-5℃
山頂付近強風有り
4:00 起床
5:20 吉田登山道5合目・出発
11:30 富士山剣ヶ峰・下山開始
14:30 吉田口5合目・到着・昼寝
17:30 起床・ご飯
19:30 下山開始
21:00 馬返し到着・下山完了


◎行程詳細
・11月16日
観光客で賑わう富士スバルライン5合目に不似合いな大きなザックを背負って、さあ出発!
と、思いきや交通整理の係員に呼び止められる。スバルラインは日をまたいでの駐車は不可とのことで、潔く撤退。馬返しからのスタートに変更する。
今日の予定は5合目でテントを張って、雪の状況の確認とあわよくば雪訓だったので、大きな支障はない。
テントを張って、偵察に出発する。
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ライブカメラや天気予報などで、「6合目くらいから雪ついてるかな?」と思っていましたが、結局7合目あたりからしか雪はついていませんでした。アイスバーンも無し。良かった。
岩盤剥き出し帯でアイゼンつけて歩いたりして、今日は赤い鳥居のところまでとして、適当に下山。
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夜ご飯は、「え、そんなに持ってきてたの!?」な量の野菜と肉の鍋でした。鍋3回転。
満腹で眠りにつく。遠くで風の唸りが聞こえる。

・11月17日
4時に起きて、味噌煮込みうどんを食べて出発。
8合目くらいから息が切れ始める。
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奥宮につく頃には僕は息も絶え絶え。
実は僕は高所があまり得意じゃ無く、場合によっては2000mくらいで頭痛が始まることもあるくらい。
頭痛と胃のむかつきを耐えながら、剣ヶ峰直前の最後の登りの手前で、つい「吉岡さん行ってきて。僕もう無理やから折り返して戻っとくわ。」と弱音を吐いてしまったけど、言いながら「やっぱりもうちょっと頑張ってみるか。」と歩みを進めて、11時半、2人揃って山頂に立って記念撮影。イェーイ。ゼェゼェ。
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身体が持っていかれる寸前の暴風にさらされながら、本気で危ないところは登山道仕切り用のフィックスロープにセルフビレイとりながらお鉢を巡って、下山開始。やれやれ。
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15時半、やっとテントに戻ってきて、昼寝。
30分くらい寝るつもりが、起きたら17時半だった。
米2合にカレーとラーメンを食べて(食い過ぎ)、明日の朝下山予定だったけど、少し天気悪いかもしれないので下山することにする。
21時、馬返しに到着。
下山完了。

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以上、山行報告でした。

以前、5月に富士山に登ったことがあるのですが、その時よりも断然しんどかったような気がします。腹一杯食べてたし、睡眠もバッチリだったはずなのに何故。
とにかく、無事に登ることができて良かったです。吉岡さんが最後に分けてくれたあんぱんのおかげだな。ありがとう!

前後1週間のなかでは天候条件の良い2日間を当てられたので良かったです。今シーズンは晴れ男間違いなし!
冬が始まりますね!ワクワク!






2019.7.27-8.4 シャモニー・モンブラン

こんにちは。イシバシです。

今夏、石井スポーツさんが主催するアルピニスト基金に参加させていただき、モンブランに行ってきましたのでご報告させていただきます。

 

このアルピニスト基金は石井スポーツが独立した登山者の育成を目的として設立したプロジェクトで、半年間の国内トレーニングとその総まとめとしてモンブラン登山に挑戦しました。

 

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関西国際空港よりヘルシンキに向けて出国。他のメンバーは各自最寄り空港からヘルシンキへ向かう。

ヘルシンキまでは約10時間のフライト。植村直己さんの「青春を山にかけて」を読みながらこれからの旅に思いを馳せる。学校の先生からは受験生なのだから単語帳を片手に行くように言われていたが、そんなものはスーツケースの奥深くに忍ばせているだけだった。

ヘルシンキでメンバーと合流し、いざジュネーブへ。ここまでの飛行機とは打って変わって小さな飛行機に乗り込む。前の席の小さな女の子と顔遊びをしていると3時間のフライトはあっという間に感じられた。

前の席の女の子とバイバイしながらジュネーブ空港へ降り立つ。アルプスのある方向には厚い雲がかかっている。予報では27日と28日は天気が悪く、シャモニーの山々では雪が降っていた。今年のヨーロッパは記録的な暑さでモンブランのコンディションはよくないと聞いていた私たちはこの雪で少し落ち着くこと期待しつつ、この地にやってきたのだ。

さあここからいよいよシャモニーへと思った矢先、問題が発生。メンバー6人のうち3人の荷物がいつまでも出てこない。メンバー全員に不安がよぎる。最後まで粘ってはみたが、ついに荷物が手元にやってくることはなかった。航空会社のカウンターで荷物について聞いても、あとで問い合わせるように言われるだけで荷物がどこにあるのかもわからない。仕方なくバスに乗り込みシャモニーへ向かう。これからどうなってしまうのだろうかと不安を感じつつ現地時間の夜にシャモニーへ入った。

シャモニーの日は長い。21時頃まではまだ日が出ており、シャモニーに着いた時にはまだ少し明るかった。雲の隙間から遥か高い空に真っ白な稜線が姿を見せる。あんなに高いところを登るのかと思うと胸が高まる。しかしモンブランの頂はそのさらに上の雲の中なのだ。期待と不安の入り混じる気持ちを乗せて、バスは人気のないシャモニーの片隅に立つシャレーの前に止まった。そのシャレーも最終日には離れるのが名残惜しいほど思い出が詰まった場所となっていた。

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この日は朝からしとしとと雨が降っていた。予定では高度順応を行う予定だったが、天候とメンバーの荷物が届かないことを理由に中止となった。そのため朝からシャモニーの街に繰り出して必要な食料の買い込みや装備のレンタルを行った。シャモニーはアルプスのハイキングから本格的な雪山登山まで、幅広い登山の玄関口であり、登山道具の充実度はピカイチであった。登山用品店へ行けば装備の購入だけでなく、冬靴からアイゼン、ピッケル、ハーネス、ザックにいたるまで、必要なものはすべて借りることができてしまう。極論、手ぶらで行ってもモンブランに登れてしまうのだ。

そのほかスーパーや薬局などもいくつかあり、生活するうえで困ったことはほとんどなかった。ただし日本円の両替に関しては注意が必要で、銀行等では両替を一切扱ってくれない。エギーユ・デュ・ミディ行きのロープウェイ乗り場の前にあるタバコ屋さんが唯一両替可能な場所であるが、レートはかなり悪い。空港で両替するか、カードを使ったほうが無難である。

この日は午後にはシャレーに戻り、ロープワークの確認と打ち合わせを行い、翌日に備えた。

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この日の天候は雲が少しあるものの安定していた。予定通り氷河にて高度順応を行うため、エギーユ・デュ・ミディへ向かう。シャモニーからロープウェイに乗り、一気に富士山の山頂ぐらいまで高度を上げる。雲を突き抜けたその先には、アルプスの山々をはるか遠い先まで見渡すことができた。近くにはベルト針峰やグランドジョラス、遠くにモンテローザやマッターホルンが立ち並び、背後にはモンブランが大きくそびえていた。その白き頂は感動で涙が出そうになるぐらいに美しいものだった。2日後、自分が立っているはずであろう頂は手に取れるほど近くに見えていたが、高く遠い頂であることをまだこの時は知る由もなかった。

エギーユ・デュ・ミディでゴンドラに乗り換え、イタリアのエルブロンネへ向かう。ガンドラからは氷河に口を開けた大きなクレバスがいくつも見える。そのクレバスの間を縫うようにして進む小さな点がよく見ると登山者であった。初めて目にする氷河に感激しながら、心の中では緊張が高まる。見るだけではなく、これからあの氷河の上に降り立ち、点の一つになるのだと思うと、いてもたってもいられなかった。

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エルブロンネからは2人一組でアンザイレンして前へ進む。氷河の雪面は固く締まっていて非常に歩きやすい。でも、ところどころにクレバスがあり、周りを見て注意しておかないと見落とす。ザイルで結ばれたメンバーと互いに声を掛け合いながらクレバスを超えていく。跨げるものもあれば、飛び越えなくてはならないものや迂回しなくてはならないものまで大きさはいろいろである。中でも飛び越える瞬間は非常に怖い。靴やアイゼン、ザックもあり、思うように体が浮かない。そして飛び越える瞬間には氷の壁に挟まれた下の見えない世界が足元に広がる。これまでのジャンプの中で最も緊張したジャンプだった。

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クレバスをいくつも越え、エギーユ・デュ・ミディを目指して歩く。雲一つない晴天に、強い太陽の光が猛威を振るう。体全身から汗が噴き出るほど暑い。3000mを超えている場所とは思えないほどの暑さに苦しめられながら、3時間ほど歩いてエギーユ・デュ・ミディに到着した。眼下に見えるシャモニーの街がほぼ真下に見えるほどにエギーユ・デュ・ミディは切り立っている。その姿はとても印象的でシャモニーから見えるエギーユ・デュ・ミディの姿が私は大好きだった。

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いよいよモンブランに向けて出発する。早朝にシャモニーから少し離れたレ・ズーシュまで行き、そこからロープウェイと登山列車を乗り継いでニ・デーグルへと向かう。ニ・デーグルからはまだモンブランの姿を見ることはできない。8時半に登山開始。モンブランの名の由来となる白さと対照的に、岩がゴロゴロとしている登山道を歩いてゆく。しばらく歩くと、そそり立つように雪稜へと続く斜面が見えてきた。その上にちょこんと乗っかっている銀色に輝く小さな建物が今日目指すグーテ小屋である。そこまでは一部を除いて岩場が続く。10時半ごろにテートルースの小屋でアンザイレンし、グラン・クーロワールに差しかかる。ここは落石が多いので全速力で駆け抜ける。天候によってはここの落石が収まらず、登山を断念せざるを得なくなるという。

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クーロワールを越えるとワイヤーのはられた岩場に差し掛かる。基本的なクライミングの技術があれば岩場自体の難易度は高くないが、すれ違いざまに相手のザックについているピッケルなどが自分の体に当たらないように注意が必要である。また、岩場の左側はグラン・クーロワールにつながっているため、落石を起こさないように注意が必要となる。

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岩場を登りきると旧グーテ小屋に到着する。ここでアイゼンを付けて、稜線をしばらく行き13時半にグーテ小屋に到着した。まるで宇宙船が斜面に降り立ってきたかのようにたたずむグーテ小屋は外見も内装もおしゃれな山小屋だった。エギーユ・デュ・ミディの上にある塔もそうだが、時にとんでもないところに建物を建てるフランス人の発想力には肝を抜かされた。

2階の食堂には世界中からやってきた登山者が集まり、いつも賑やかだった。食事は18時半からで、スープ、メイン、デザートの順に運ばれてくる。どれもテーブルごとの大皿でやってくるため、小食の日本人には十分すぎる量である。どの料理もとてもおいしく、飽きることはないが、毎回出てくるカチカチのチーズにだけはうんざりさせられた。

次の日の予定を全員で確認し、この日は20時半ごろに就寝。

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7月31

この日の天候は風が強いものの快晴。朝6時に小屋を出ていざサミットプッシュへ。

小屋から出てすぐに日の出が見えた。アルプスの山々のシルエットが美しく浮かび上がる。

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ドーム・デュ・グーテの登りに入ると山陰のため、日を浴びることなく単調な登りを登ってゆく。そして8時頃にドーム・デュ・グーテのピークに達するとモンブランがその姿を現した。モンブランに登り始めてようやく見えた山頂はまだまだ遠く先にそびえていた。ドーム・デュ・グーテで一休みし、そこからバロの避難小屋に向けて登ってゆく。この時点ですでに4000mを越えている。自分が経験したことがない高さにいるのに頭上にはまだまだ白銀の尾根が続いていた。

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バロの小屋についてからロープをショートロープにする。ここからはボス山稜に向けて、急な登りを登って行く。ナイフリッヂが続き、ところどころにクレバスが口を開けている。それを避けるように登りながら一歩ずつ確実に登ってゆく。

シャモニーから見上げていた山々が足元に広がっている。そして自分の立っている稜線は青空に向けてまっすぐ伸びていた。山頂はあと少し。そう思うと自然と涙がこぼれ落ちそうになる。それをグッと我慢して残りわずかとなった稜線を登って行く。

2019731日午前1115分。ついにモンブランの頂に立つ。

自分の立っているところよりも高いところにはこれまで見たことのないほど青い空があるだけで、眼下には憧れ続けたアルプスの山々は広がっていた。何度も夢ではないかと思うほど、見えるものすべてが美しい世界だった。

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ここまで半年間、共に頑張ってきたメンバーと固い握手を交わし、互いの健闘を称えあう。一緒に頑張ってきた仲間とモンブランの山頂に立てたこの瞬間を忘れることはないだろう。

山頂に10分ほど滞在し、下山を始める。ナイフリッジは登るときより下りるときのほうが格段に難しい。山頂からバロ小屋までの下りはこの日一番緊張したであろう時間だった。この日は風が強いということ以外は何の申し分のない天候が続き、ドーム・デュ・グーテで最後にモンブランを振りかえる瞬間まで、白き女王はその美しい姿を私たちに見せてくれた。

午後220分に全員無事グーテ小屋に到着。

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昨日同様、午前6時に小屋を出てニ・デーグルへ向けて下山を開始する。グーテ小屋を出てしばらくすると朝日が昇ってきた。旧グーテ小屋へ続く稜線を朝日に照らされながら歩く。

旧グーテ小屋から先は岩場に入る。ところどころでビレイを挟みつつ慎重に下りて行く。テートルース小屋に泊まっていた登山者が続々と登ってくる。すれ違いざまに、どの登山者も気さくに挨拶をしてくれる。山の挨拶に国境はないのだ。

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グラン・クーロワールでは若干の落石はあったものの、無事にテートルースの小屋まで下りきった。いよいよこのモンブラン登山も終盤に近付いてきた。振り返ると光に照らされキラキラと輝くグーテの小屋と真っ白なビオナセイ峰が見える。名残惜しかったが、いつか独立したアルピニストになった時に戻ってこようと心に決めて、登山列車に乗り込んだ。

昼前にシャモニーの街まで下り、シャレーに帰って皆で乾杯する。メンバーお気に入りのテラスからモンブランを望みながら食べたお味噌汁が最高においしかった。

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モンブランから下りたその日の午後から雨が降り出し、この日もどんよりとした天気だった。予定ではシャモニー周辺の山へ行く予定だったが、どうもこの天候では動けそうにない。シャモニーでの最終日は終日自由行動となった。わずか1週間という短い期間しか滞在できなかったが、改めてシャモニーの街を歩くとすべてが愛おしく感じる。素晴らしい山々に囲まれたこのシャモニーでの日々は一生忘れることがないだろう。

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 朝、晴れ渡った青空にモンブランの白い頂が輝いていた。それは白き女王の名にふさわしい美しく雄大な姿だった。シャモニーを離れる最後の最後までモンブランはその美しい姿を私たちに見せてくれた。

 お世話になったガイドさんに手を振りながら、シャモニーに別れを告げた。もっとシャモニーの街にいたいと願ったが、そうはしていられない。新たな一歩を踏み出すために、帰国の途に就いた。ジュネーブからヘルシンキを経由し、翌4日の朝に関西国際空港着。

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山を始めて2年。まだまだ経験も技術も足りない新米です。そんな私にとって、今回のプロジェクトは人生の大きな転換点となりました。このプロジェクトを通して共に登らせていただいた方々からたくさんの刺激を受けて、登山者として成長できただけでなく、これから社会に出ていく人間としてどのような人生を歩んでいきたいかを考えるきっかけにもなった半年間でした。このプロジェクトで得た経験を活かし、今後もさらに高みを目指していきたいです。

プロジェクトを立ち上げていただいた石井スポーツの方々やガイドの皆様、そして応援していただいたすべての方々に深く御礼申し上げます。

2019.11.6〜7 下ノ廊下・水平歩道

こんにちは、田中です。
阿曽原温泉小屋の解体最終日でしたが、水場は使わせていただけるとのことで、滑り込みで訪れました。今年の紅葉は例年よりも2週間程遅れているそうで、この時期でも十分楽しめました。一方で今シーズンは死亡事故が多発しているため、より慎重に行動するよう意識しました。


以下山行報告です。

◎装備
テント、寝袋、ダウン(上下・シューズ)、ヘルメット、チェーンスパイク、ゲイター、ストック、スリング、カラビナ、ガス、水、食料、行動食、手袋、地図、コンパス、カメラ、充電器、ヘッドランプ

◎行程概要
11月5日 
信濃大町にて前泊

11月6日
8:30 扇沢
8:50 黒部ダム
9:40内蔵助谷出合
11:00 白滝峡
12:00 十字峡
14:30東谷吊橋
14:40 仙人谷ダム
15:15阿曽原温泉小屋

11月7日
6:40 阿曽原温泉小屋
8:40 折尾谷
9:10 大太鼓
10:00 志合谷
12:00 欅平

・黒部ダム〜欅平
山行時間:約12時間 
        距離:約29km



◎行程詳細

11月6日
この時期は扇沢からの電気バス始発が8時半。黒部ダムに着き、荷物を背負って歩き始めたところ後ろから「おーい」と呼び止められる。何かと思えば、この後ダムの放流があるので増水に気をつけるように、とのこと。
確かに川の水量は少なく、今はとても穏やか。果たして、ここからどれだけ増水するのか想像がつかないため、とても不安になる。しばらくは何度も水量を確かめながら歩いていました。
昨年は数日早い時期に来ましたが、その時は川に架かる橋がツルツルに凍っていてヒヤッとしましたが、この日は凍っておらずひと安心。先行きが少し明るくなった瞬間。
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さぁいよいよ渓谷歩きスタート!
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アートのような紅葉
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高度感のあった高廻り桟道は損傷中
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2日間でお会いした登山者はお一人。あとはお猿さん。
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初めてここを訪れた時、歩道がとても丁寧に整備されていることに驚きました。
後に小屋の方からお聞きした話によると、ここ下ノ廊下で、作業員の方が熊と遭遇し襲われたのこと。最近よく熊が出ると。なんと…。こんなところで出会ったらどうしましょう、逃げ場がありません。むしろ滑落してしまいます。
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今年もありました、滝行。シェルの中にカメラを避難させ通過。
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十字峡
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改めて、よくこんな断崖絶壁に道を作ったものだと、先人に思いを馳せるとなんだか心が痛みます。
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半月峡〜S字峡

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仙人谷ダム
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おー!憧れの雲切新道の標識。本当はここを通りたかったです。来年こそは。
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ダム施設内へ
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予定より早く小屋到着!絶賛解体中。
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照れながらも、一緒に写って下さいました!とっても優しい方。
テン場はもちろん私の貸し切りです。
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そして、この夜打ち上げの席にお招きいただきました。すごいお酒の数々に美味しいお料理。隠れた小屋名物もいただきました。「もう顔覚えられてるから、来年もおいでー!」と言っていだけました。泣けます。
そうそうたる方々と共に過ごした、思い出の夜。

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11月7日

4時起き。テント内は思ったほど寒くはなく、快適に眠れました。そしてやっぱりここの温泉が大好きで、今年も温泉に入りながらのんびり夜明けを迎えました。
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身体も温まり、いざ出発。
遠くなっていく小屋。振り返ると、スタッフの方が手を振って下さっていました。解体作業を終え、小屋の方も本日下山です。
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折尾ノ大滝
この辺りから高度感も出て来て、眺望が開けてきます。
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この砂防内トンネル、去年は水量が多く靴を脱いで歩こうかと思ったほど。この日は去年よりも水量が少なく、ほっとひと安心。
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大太鼓

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150mのトンネル。とっても迫力あります。
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山頂の雪がきれいです
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12時、欅平着。下山。


◎まとめ
冬装備で来ましたが、結局チェーンスパイクやハーネスの出番はありませんでした。この時期は日暮れが早いので、余裕を持った行動が必要になります。小屋の方も注意喚起されていますが、来年は事故のないよう、また素晴らしい景色に出逢えることを願います。



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空木岳(池山尾根ルート)山行記録

こんにちは。林です。最近はロングトレイルに興味を持ち、ロードランをベーストレーニングとしながら、山歩きを楽しんでいます。

今回は、中央アルプスの空木岳に登ってきました。空木岳避難小屋に1泊する方もいるようですが、今回は日帰り登山として山行を楽しんできました。


 

◎メンバー 林、Iさん、Hさん

 

◎行程概要(2019.10.22)

2:00 古城林道駐車場到着後、仮眠

4:30 出発

5:30 池山林道終点駐車場

6:15池山尾根水場

7:20尻無

7:30マセナギ(大地獄、小地獄)

9:20ヨナ沢の頭

9:50空木平分岐

10:10空木岳避難小屋(昼食休憩)10:45

11:30駒峰ヒュッテ

11:45空木岳

12:00駒峰ヒュッテ

12:30駒石

空木平分岐を経て

15:45 池山林道終点駐車場

 

行動時間(休憩時間):11時間10分(1時間20分)

山行距離:24.8km

獲得標高:4031m(登り2019m、下り2012m)    GPS調べ

 

◎山行詳細

仕事が終わり前夜21時に神戸をでて、途中のSAによりながら、ラグビーワールドカップ日本vs南アフリカ戦を観戦。日本は南アフリカの堅守を崩すことができず、ベスト8で敗退。日本代表は敗れたもののラグビーを知らなかった僕やすべての日本国民を魅了し、感動を与えてくれた。

駒ケ根ICをおりて、車は駒ケ岳公園道路から林道に入る。池山林道駐車場まで20分程でつく予定であったが、古城駐車場の先で通行止め。愕然とした。

なんせ、下調べでは交通規制はかかってなかったから。

そして、何より古城駐車場から池山林道駐車場までは徒歩1時間。

山行予定時間に余裕をもっていたが、出発時間を早めて行動開始する。

 

430

ヘッドライトと月明りを頼りに池山林道駐車場を出発

林道歩きは面白くない。女性陣2人とも月明りのせいか、ファンデーションの利きすぎか顔色が悪くみえる。

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5
時30分林道終点駐車場

1時間にわたる林道が終了し、薄ら明るい朝日に照らされて二人の顔色もよくなっている。

 

615分池山尾根水場

綺麗な水場。千と千尋の神隠しにでていた釜爺みたいな蜘蛛がいっぱいいた。

ここから、尻無まで原生林の急登が続く。

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7
20分尻無

緩い尾根歩き、展望はない。尻無とはどういう意味なのか。どうでもいいが、個人的には尻有の方が興味深い。それでも、ちょこちょこ見える紅葉に癒される。

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7
30分 マセナギ(大地獄、小地獄→迷い尾根)

樹林帯で展望なし。

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(大地獄・小地獄:細尾根)

その後、地図上中間地点当たりにあたる細尾根は急登で両サイドは切れ落ちている。ホールドもスタンスもしっかりしており、困難なところはない。

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(迷い尾根)

整備されていて迷う気配なし。

地図と地形からは道標がなければ、下山でそのまま尾根線を突き進んでしまいそうであったが、しっかりトラロープが張ってあり安心。

行きは直角に左へ。

 

920分 ヨナ沢の頭

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10
10分 空木岳避難小屋(昼食休憩)

昼食タイム。駒峰ヒュッテと空木山頂が綺麗にみえる。

トイレがきれい!避難小屋も綺麗!!次は泊まりで来たい。

 
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避難小屋から先は、ちょっとした沢登り。沢を右に左に巻きながらすすむ。しだいに枯沢と化す。

森林限界を超えたのか、樹木はなく岩だらけ。浮石もあり注意。

 
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11
30分 駒峰ヒュッテ(休業中)

ヒュッテまで上がると、北アルプスの大パノラマ!!最高かよ。

休業中でトイレも閉まっていた。空木岳避難小屋に寄っていてよかった。

 
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11
45分 空木岳山頂

曇天でも南・北アルプスを一望できる景色を堪能できた。写真を撮りまくる

木曽駒から縦走している人もいたが、うらやましい。休みがいくらあっても足りない。

ゆっくりしたいところであったが、そんな時間はない。

なんせ下山も長い、そして夕方から間違いなく天気は崩れる予報。

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12
00分 駒峰ヒュッテに戻ると、テラスにマットを敷いて、シュラフに包まる人が。

北アルプスを眺めながらの昼寝はさぞかし最高だろう。余計に泊まりたい。

ぐっとこらえて、天気が崩れないことを祈りながら下山。下山路は駒石ルートへ入る。

 

1230分 駒石

人が小さく見えるほどの巨岩。

裏側を回りこむと、階段状になっており簡単に登れる。

クライマー魂に芽生えてクラックだけであがってやる!と意気込みとりつく。

一瞬でびびって、がば足をつかいながら、安全にクラックとガバで快適に登る。たぶん、5.78ぐらい。笑

アプローチシューズ(5.10ステルスソール)のグリップ力にしっかり助けられた。

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駒石を過ぎてからは、ハイマツ帯に入り、空木平分岐へ。

休憩を3回ほどはさみながら池山林道駐車場へ下山。

池山林道終点駐車場についてからも45分程かかった。

 

駐車場をでて、温泉に向かっている頃、雨がパラつく。

逃げ足が速い方がいいというが、ギリギリセーフだった。

 

温泉に入り女性陣を待っている間、休憩所のテレビではラグビー日本代表の報道がされていた。ラグビーにおいて、日本は挑戦者であり、身体が小さいアドバンテージを埋めるために組織力や戦略と強い気持ちで、格段に大きい相手にぶつかっていた。

困難な山に挑戦する時、パーティとして個人の能力も大事でもあるが、やはり組織力や協同性が大事になると思う。

 

文才がなく、まとまりのない山行報告となってしまったが、空木での日帰り山行はロングルートで、精神的に強くしてくれるルートだったと思う。そんな中、楽しい山行となったのは、メンバーのおかげでした。感謝。

 

 

2019.9.25〜27 小川山でフリークライミング

日時 2019.9.25〜27
場所 小川山廻り目平(長野県川上村)
メンバー 金谷、長野

みなさんこんにちは、新人の長野です。

先日、小川山にフォローとして初めてマルチピッチに連れて行ってもらったのでその記録をば

 

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AM500に神戸の金谷さんの家に集合し高速道路にて小川山へ。途中、諏訪湖SAで昼食を食べ、小川山でお世話になる廻り目平キャンプ場の金峰山荘にはPM1200過ぎに到着しました。

 

岩場へのアプローチ道に車を停めて

初日は軽めのルートということで八幡沢 「春のなごり雪」(5.7 3Pへトライ。

ルートへのアプローチは道も少し荒れており、取り付きまでは結構ガレてるところもありました。

リードは金谷さん、長野は終始フォローに徹して登攀開始。

金谷さんは「スラブ嫌やな。」と言いながらもサクサク登っていき、すぐに僕の番に。

1P目スラブの緩斜面で靴のフリクションもよく効きますが、スラブの斜面に慣れていない僕は3ピン目ぐらいまでは恐る恐る進んでいく感じでした。「スラブ怖かったです。」
1P目の終了点に到着し、メインロープを利用した自己ビレイなどを確認。なかなか普段の岩場での練習で使わなかったりするので、もっと練習していきたいなーと思った瞬間でした。

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2P
目からは斜面にも慣れサクサク登って行きまして

3P目に金谷さんがリードで登っているときに、それまで僕が背中にたすき掛けで直接背負っていた50mロープの結び目が緩んだりする小アクシデントがあったりしました。
幸いすぐ結び直せたので良かったですが、これが登っている最中に起きたりすると面倒だったのでロープはザックに入れて運べばよかったなと反省。

 

3P目の終了点からはそれまで使ってきた60mロープと僕が背負ってきた50mロープを結んで懸垂下降、翌日は長い距離を懸垂下降するみたいなので、
ここで手順をしっかり再確認しておきます。この日に備えて、関西の岩場で復習しておいて本当によかったなと思いました。

 

色々手順の再確認などを行い、懸垂で取り付きまで降りてくると、夕方近くになっていたので、温泉とご飯を楽しみに宿へチェックインしに帰りました。
宿ではご飯が美味しくて何杯もお代わりをしてしまいましたが、「人が炊いたご飯ってなんであんなに美味しいのでしょう。」

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9
26

「ガマルート」(5.98P

小川山2日目のこの日は、宿をAM830に出発して「ガマルート」へチャレンジしてきました。

1ピッチ目の有名なスラブ状岩壁(ガマスラブ)が現在崩壊しているらしく、僕達は2P目から取り付きました。

AM900に登攀開始。この日もリードは金谷さん、フォロー長野で

登り始めて直ぐクラックがいやらしい感じで金谷さんは「カムあんまし効かんかも」と言いながらも登っていきます。

途中、クラックが途切れて、下から見てても明らかに手がかりがなさそうな斜面をクリアしていく様に思わず「すげぇ〜〜!!!」と声が漏れました。

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続いて、僕が登りますが、クラックでコツを掴むまで体勢を作るのが少々難しいクラックが切れた後の斜面は自分には全く手がかりがなく、1テンション。
金谷さんに引っ張り上げてもらいながらなんとか登りました後で確認してみるとクラックが途切れてからは右側に登るらしく、
直上した僕たちが登ったのは「ハート&ソウル」(5.10a)というルートで、今の僕には難しい課題でした!

ピッチを切ってからはコンティニュアスで歩いたり、クラックやコーナーなどを使って何ピッチも高度を上げていく感じがとても楽しかったです。

PM1200に頂上へ着いてからの達成感が大でした!

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そこからは斜面の裏側を一気に懸垂下降。とても気持ちのいい
1日でした!

「追伸・・懸垂下降後、取り付き地点までの道のりがまあ迷いやすい。アプローチシューズを持って登りましょう!なんやかんやで車に戻ってきたのがPM200前でした爆笑」

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9
27

「ブラックシープ」(5.9

小川山最終日なので午前中にサクッと登って神戸に帰らなければなりません。
相談の結果リバーサイドという地区の
「ブラックシープ」を登ることになりました。

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金谷さんは昔、オンサイトしているらしく面白いルートとの事。

岩場に取り付くと常時、日陰になっているらしく、コケに覆われていて消滅しているようなルートもあったりしました。

「ブラックシープ」はのっぺりとした岩、岩壁中腹の黒いヒダヒダが黒羊に見えるそうです。

金谷さんがまずリードで挑戦、小さいところにも足をかけ登っていきます。血眼で登りかたをガン見しながらビレイしておりました。

途中のクラック状のバンド?あたりからすごく登りにくそうでしたが、結局、その後の核心部も難なくクリアして完登していました。

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僕は途中のバンド?でバランスを崩して一回落ちてその後はヌンチャク掴んでA0で登りました。

最初はバランス、途中からパワーが必要な感じで気を抜くところがないルート。めちゃめちゃ面白くて

 神戸の岩場に持って帰りたいくらいでした。

その後、瑞牆山を偵察に行くという名目で小川山を後にした我々は、みずがき山自然公園の駐車場から十一面岩を眺めただけで「成る程ナッ!!」と納得して帰神することに。

金谷さん、企画と車を出してもらって運転やリードお疲れ様でした。山荘も快適で終始楽しかったです。今度は帰りにハルピンラーメンも食べにいきましょう。

 

以上、初めて関西以外の岩場に登った事で、やる気次第でこれから日本、世界問わずに色々な岩を登れる事にロマンを感じた長野でした。


 

2019.9.23-25 黄蓮谷

2019.9.23-25 黄蓮谷

南アルプス 山梨県 尾白川 黄蓮谷

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こんにちは、岩瀬た、です。
夢見てた黄蓮谷に行ってきました。いや、黄蓮谷行ったとは言えないかな??
魚影と焚き火に夢中になって、2泊3日を費やしてまさかの五丈沢から黒戸尾根下降。
甲斐駒ケ岳まで行けなかったし黄蓮谷もほとんど遡行していない。
しかし、こういう山行もたまには良いもんだなぁと思える、軽量化などとは無縁ののんびりした遡行で、逆にワイルドでゆるりとした時間を過ごすことができました。


以下、山行記録です。

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◎メンバー
岩瀬た(L、記録)
OKD(運転、焚き火)
N(会外友人、食事)


◎行程概要

・9/22
14:30 岩瀬た,岡田 合流 出発
15:30 N 合流
22:30 道の駅はくしゅう 到着・就寝

・9/23
6:30 起床
9:15 出発
9:30 竹宇駒ケ岳神社駐車場
10:00タクシー乗車
10:30 日向山矢立石登山口 到着・出発
12:30 入渓
15:00 鞍掛沢出合
16:30 1440m地点 ビバーク
22:30 就寝

・9/24
6:30 起床
8:00 出発
11:30 黄蓮谷出合
12:30 1600m地点 ビバーク・偵察
20:30 就寝

・9/25
7:00 起床
8:30 出発
9:00 千丈滝・五丈沢出合
11:30 黒戸尾根登山道
15:30 竹宇駒ケ岳神社駐車場・下山完了


◎行程詳細

・0日目
神戸にてOKDさんと合流。車にはどデカイザックが積んである。僕のギュッと絞ったザックも積み込んで、出発!
大阪在住のアロハ姿のNさんと合流。
食担に気合が入っていることがそれとわかる量の野菜や肉。酒を積み込む。
そして、「靴どないしよ。これでええか。」と適当に物置から沢履を出し、予備の古びたバーナーや何年前のものかわからない錆びたガス缶を出してくる。
“遠出の準備って、こんなゆるい感じでやるもんだっけ。っていうか食料以外めっちゃ適当や”と思いながら、これまたどデカイザックを積み込んで、一路山梨へ。

OKDさんのワンマンドライブ(ありがとうございます)を経て、道の駅はくしゅうにて雨と明日の増水を気にしながら小宴会。じきに就寝。


・1日目
朝、野菜を買いに来た地元の人の列の横で荷物をわけわけして、竹宇駒ケ岳神社の駐車場へ。
準備を整え、事前に予約していた北杜タクシーに乗って日向山の林道に乗り入れる。運転手さんが良い人だった。30分貸切料金¥3250。
どこまで進めるか良くわかっていませんでしたが、日向山の矢立石登山口までが限度でした。そのすぐ先でゲートが閉じている。タクシーとさよなら。
林道にちょこちょこ生えてるキノコなどを見ながらしばらく歩き、トンネルを3つ抜けた先の林道終点からフィックスロープ伝いに一応安全を期して懸垂下降なども交えつつ沢まで降りて、入渓。
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沢に降り立つと噂通りの黄色がかった水。飲んでみると美味しい南アの水。
入渓地点で休憩がてら魚影を探すOKDさん。
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改めて遡行開始。

雨が降ってるせいか思いの外水温はぬるく、懸念していた寒さも気にならない。水量も意外と平水っぽい。

少し気になるのは荷物の重さだ。

食料の内訳を記しておきます。
・キャベツ半玉
・玉ねぎ3個
・シイタケ1パック
・エノキ1パック
・エリンギ1パック
・焼いたサバ(?)1尾
・豚肉1キロ
・鶏肉0.5キロ
・ニラ3束
・焼肉のタレ2パック
・レトルトカレー4袋
・味噌汁の素12食分
・米1キロ
・うどん3玉
・三岳 2升
・白州(入手困難!) 1リットル弱
・日本酒 1リットル


オートキャンプみたいな量の食料だ、、、と思いながら重荷を背負ってツルツルスラブの滝を登ったり巻いたり。良さげな釜や瀞があれば魚影を探す。
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ゆるりと遡行して、そろそろビバーク地を探す時間になってきたので良きところで荷物を下ろす。雨は降ったり止んだり。
タープとテントを張って、無事に焚き火が起こる。
基本的に僕は見てるだけでしたが、いろいろ焚き火のコツを教えてもらったので、次に泊まり沢に入ったら自分で火起こしに挑戦してみたい。
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三岳焼酎で乾杯して、鍋を囲んで楽しいひと時。
焚き火と飯盒で炊いた米と、肉と野菜たっぷりの韓国風鍋でお腹一杯になる。上出来。運んだ甲斐がある。Nさん食担ありがとうございます!
三岳、初めて飲みましたが飲みやすくてグイグイいける。グイグイいって、酔っ払う。
火を絶やすまいとOKDさんは聞いたことない奇声を上げて薪を集め、帰ってきたと思ったら千鳥足で焚き火に突っ込んだりしてる。
「濡れてるから大丈夫!」
とか言ってましたが、全然大丈夫じゃない。もう結構服乾いてますよ。
「もう座っといて!動かんといて!」
とNさんに言われた後に、砂地のくぼみで本当に動かなくなって大口開けて寝てしまった。
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暖かな夜を過ごして、2升あった三岳焼酎は無事に3人の胃の腑に溶けていった。


・2日目
眼が覚めると、NさんとOKDさんが朝ごはんのための焚き火をしているところでした。
暖かい火がありがたいです。
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うどんを食べて、出発。

相変わらず30分歩いては30分魚影を探すようなペースで進む。実に贅沢な遡行だ。
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エスケープに考えていた五丈沢が近づいてきた。どうするか少し迷う。ここから核心部が始まるし甲斐駒ケ岳まで行くのはなんか違うなって感じで気分は完全にのんびりモードだったので明日はエスケープルートを辿って下山することに決める。
そうと決まれば火は早いうちに起こせということで、小広い広場になった場所を見つけて荷物をおろす。
一応、僕とOKDさんで本当にエスケープできるのか道の確認の偵察に行き、Nさんは偵察を待ってる間に焚き火を起こしてくれた。
偵察から帰ってきて、Nさんの起こした焚き火に当たる。
僕の目には普通に燃えてるように見えたけど、薪が湿っていて勢いがなかなか出ないとNさんは不服な様子。
焚き火って難しいもんなんだなぁと思いつつ、白州ウィスキーで乾杯。日本酒も出てきた。まだ日は高く暖かい。
ほろ酔いでズッコケ無いように気をつけながら魚影を探しに出かけ、夢中になって気づけば暗くなってしまった。
結局1匹もその姿を手中に収めることは無かった。。。難しいもんなんだなぁ。
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焚き火を囲んでカレーを食べて、ソーセージやベーコンを炙って、今日もまた酔っ払ってシュラフに潜る。

・3日目
千丈滝の巻道から五丈沢が見えるところまで行き、錯綜する踏み跡を辿って登る。
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食材も酒も全て食べたと言えども、ギアの重みもあってかザックはボチボチ重い。急登に喘ぐ。
「黄蓮谷やったら1泊でいけるで!飛ばせば1日でもいけるわ!!」
と、出発前は豪語していたNさんも、
「反省する。体力落ちとる。。」
としょんぼりモード。しかし、そう言う割にはキノコを見つけた時は動きが早いのが不思議だ。キノコを見つけるたびに通常の倍くらいのスピードで登って来る。
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途中、岩をのっこすところでNさんのザックを上から引っ張り上げたらめちゃめちゃ軽くてOKDさんと一緒にブーイングを贈る。笑
もちろん愛と友情を込めた暑いブーイングです。

そんなこんなでワイワイと2時間半の登りで黒戸尾根登山道に出て、そこから4時間木漏れ日のそそぐ森を歩き、駐車場に到着。
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下山途中で見えた八ヶ岳。


道具を片付け、白州観光案内所になってる売店でトコロテンを食べる。美味しい。
ここのお母さんがいろいろ知っていて面白い。
話しているうちに、リンゴ、ぶどう、かぼちゃ、ミョウガの漬物やしそジュースまで出してくれた。ありがとうございます。
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行きと同様OKDさんのワンマンドライブで(ありがとうございます!)関西まで戻ってきました。

下山完了。


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以上、山行報告でした。


なんだか、ダメな大人3人の夏休み、みたいな山行ですっごく楽しかったです!!笑
これで僕は今シーズンの沢は締めかなと思っていますが、OKDさんやNさんが言うには12月1周目まで南紀だったら入れるらしいです。。。

冬に、黄蓮谷をまた登ろうと思っているのでその時は甲斐駒ケ岳まで詰められたら良いなと思います!!

OKDさん、Nさん、ありがとうございました!!来年はどこに行きましょうか!





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こんにちは。林です。

今回は、マレーシアにあるキナバル山に登ってきました。初めての海外登山、初めての4000m峰ということもあり、ネットや口コミを参考に手軽に?登れる山として選考しました。

9月初旬に肺炎で寝込んでいたこともあり初めての高度障害に悩まされましたが、無事に登頂して帰ってくることができた。


以下、山行記録参照。

 

◎メンバー 林、芦田、若林(会外友人)

 

◎行程概要(2019.9.169.20

Day1

関空よりクアラルンプール経由でコタキナバル空港へ

コタキナバル市街地散策後、ホテル泊

 

Day2

5:30 起床

6:30  タクシー移動

8:00 パークヘッドクォーター着、ID・メディカルチェック後、登山口へ移動

8:50 ティンポホンゲート(1866m)着、申請後、入山

11:30 ラヤンラヤン(2702m)で昼食

13:30 ラバンラタ(3272m)小屋到着,フリータイム

16:30 夕食

20:00 就寝

 

Day3

2:00 起床・朝食①

2:40  ラバンラタ小屋出発(3272m)

5:03 ローズピーク(4095m)登頂、ご来光待ち

6:00 下山開始

7:40  ラバンラタ小屋(3272m)帰着、朝食②、休憩

9:00 ラバンラタより下山開始

11:10 ティンポホンゲート着

11:30 パークヘッドクォーター着 登頂証明交付

12:00 昼食

13:00 コタキナバル市街地へタクシー移動

14:40 ホテル着、休憩後街中散策

19:00 夕食、ナイトマーケット散策

 

Day4

コタキナバル発、クアラルンプール、台湾桃園空港経由で関空へ

 コタキナバル市内前泊入山

 

◎山行詳細(2019.09.1819

 

キナバルDay1 (2019.09.18

 

6:30コタキナバル市街地よりタクシーでホテル前に迎え

ドライバーは1時間45分くらいで着くよ。と笑顔で話し、ぼくらはハイエースに乗車した。

ハイエースには、僕らのほかに日本人2人が乗車。

海沿いや、朝日に照らされたモスクを眺めながら快適に進んでいく。徐々に建物も少なくなり、郊外にでるとドライバーが豹変したようなあおり運転を繰り広げ、囚われたアジア人の気持ちとなり、震えたが、無事にパークヘッドクォーターにつくことができた。

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8:00 パークヘッドクォーターで入山チェック。

名前、パスポートNo、緊急時連絡先、体調についての確認事項を記載して、入山許可のIDカードを交付される。ここで、今回の同行してくれるガイドとご対面となる(キナバル山はガイド登山が絶対条件)。彼はラシュスといい、1週間に2回のキナバルガイドをこなし7年目の大ベテラン。初の海外登山では安心感しかない。ただ、彼の服装は、Tシャツ、短パン、ワーク〇ンで売っていそうな靴に、ピンクのナップサック。昨日、コタキナバルにも似たような人がいたな。一抹の不安をかかえながら、登山口へ向かうタクシーへ乗車。


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8:50 タクシーに揺られること15分ほどでティンポホンゲート(1866m)へ到着。ガイドよりルート説明があり、登山者リストへサインして入山。

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登山道は整備されており、枕木が組まれた階段と土道で快適。

道標・休憩地点は約1km0.5km毎に設置されており、立派な東屋に水洗トイレ、ゴミ箱。

レストポイントとなるところには、リスがよってきて、食料を狙っている。

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9:20 登山はじめは、曇ってみえなかったキナバルの岩壁を目視。その後、再度樹林帯へ。

 

樹林帯の中は、風は吹かなくても案外涼しく、速乾素材の長袖に長ズボン程度で十分であった。

ラシュスは半そで・半ズボンにピンクのナップサックで快適そうだ。

途中、日本人男性とすれ違い、「山頂は寒かったけど、景色がよくて綺麗でした!頑張って!」と激励され、さわやかな笑顔に鼓舞された。

 
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11:30ラヤンラヤン(2702m)で昼食

蒸し野菜、炭焼きもも肉、ゆで卵、パン、リンゴ、行動食

ガイドより昼食を早く食べてと、なぜか急かされる。。

 

考えうる理由:

  山行時間短縮

  ぼーっとしていると、飯をリスに奪われるため?

→芦田さんはリスに行動食の襲撃を受ける。

  早く、小屋で寝たい。→途中でよく寝ていた。

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1200ラヤンラヤンを過ぎると、土道と枕木階段が減り、歩きやすい花崗岩に変化していく。

 

標高2500mを過ぎても森林限界に入ることなく、サヤサヤの木や日本では見たことがない名前がわからない熱帯植物も豊富にみとめた。あとで他の登山者に聞くと、ウツボカズラ(ビーナス フライ トラップ)もちょこちょこあったようであるが、確認できず。

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12:30キナバルの岩壁が近くに。ローズピークは明日以降にしかみられない位置にあるとのこと。

このころ(標高2800m前後)、人生初の高山病の頭痛と、肺炎をみとめていた部位(右中肺野)の疼痛が出現してきた。山小屋まで残り1時間ほどであったことと、食事・水分摂取は十分に可能な状態であったため、登山を継続した。

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13:30休憩:7回(小休憩6回、昼食休憩1回)を経て、ラバンラタ(3272m)小屋到着しチェックイン。

ラシュスより夕食、就寝時間、明日の行動について説明があり、フリータイム。

 

詳しい山小屋の特徴は後述。

ぼくらが泊まった部屋は2段ベッドが2組あり4人部屋でした。

あと一人同室者がいると聞いていたので、どんな人かと3人で想像しながら過ごしていると、まさかの日本人!そして、若くて美人な女性で単独行。

後に分かった事実で、最年少7大陸最高峰制覇した南谷真鈴さんでした。

はじめての海外登山で、偉大な人物に会えたことに素直にうれしかった。
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14:20 部屋で荷物整理と着替えを済ませて、小屋周辺を散策。インスタ映えを狙って、写真を撮りまくる。

小屋に戻って、日の当たる食堂にはテラスも併設されており、雲海と夕日をみながら、ビール(3人で1缶)とおつまみで乾杯。控え目な言葉で表現すると最高でした。

 

そのころ芦田さんが、ずーやんは時差ボケで眠そうだと言っていた。もともと眠そうな顔のため、たいして変わらないようにも思う。林は動くとすぐに息があがって、軽い頭痛がしていた。

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16:30夕食 ビュッフェスタイル

肺炎で寝込んでいる間、アマゾンプライムで多くの山岳映画をみた(春を背負って、劔岳 点の記、メルー、クライマーパタゴニアの彼方へなど)。その中で、映画「岳」の島崎三歩は「大盛りのスパゲッティを食べていてよかった」と話していた。そのおかげで人を背負って降りることができたと。僕は人を救ったりしないけど、自分の体調を悪くしないためには飯をくうことが大事と思って、死ぬほど食べた。ということもあるが、シンプルに山小屋の飯がうますぎた。


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20時就寝

寝る前に南谷さんの人生史とデナリ登頂についてのリアルな話を聞くことができた。

消灯後、みんなの寝息を聞きながら僕はほぼ寝ることができなかった。

高山病の指標には睡眠障害もある(日本では除外されている)。安静にしているにも関わらず、頻脈だ。

僕は、明日無事に登頂できるのか、みんなに迷惑をかけるぐらいならここにとどまろうとも考えていた。

後々、振り返って考えてみると、夕食で食べ過ぎた影響で頻脈となって、それが気になって眠れなかったのかもしれない。

高所環境で、スパイスや食べ過ぎは、あんまりよくないのかもしれない。単細胞であったことを反省した。

 

山行時間4h30m、獲得標高1406m、距離6km

 

 

 

 

キナバルday2 (2019.09.19)

 

トイレや外に風を浴びに行ったりしながら、結局ほとんど眠れず。

夜中、外で一緒に過ごしてくれた若林くんが「のぼりましょう。」と言ってくれた言葉には励まされた。

ただ、その前にいろいろといい話をしてくれていたような気がするが、あまり覚えていない。

 

2:00起床・朝食

15分で朝食をすませろとガイドより説明があったが、うますぎるビュッフェのせいで、10分程時間オーバー。

ガイドは笑顔であったが、たぶん呆れていたと思う。

あんまり眠れなかった割には、体調はいい。

 

ラシュスの恰好が、見違えるような姿になっていた。昨日までは、市街地にいるおっちゃんだったのが、今日は完全に登山家。もはや、かっこいい。ここから先の行程が険しくなることが容易に想像できた。

 

2:40 出発

3:30 出遅れたスタートであったため、ラシュスの焦りか、相当なハイスピード。

最後の方にスタートしたにも関わらず、全てのパーティを置き去りにして、トップでサヤッサヤッハット(3688m)へ。入山時に受け取ったIDカードを提示しなければ、この先登山を継続することができないようになっている。

ここでIDカード提示する意義を知った。

以前、この地域で起きた大規模地震の影響で多数の死者がでて以降、登山者の管理をするための意向措置だそうだ。

僕は自立した登山者となりたいがために、ガイド登山は好きではなかったが、このような対応については賛成だ。自然災害は避けようがないこともあるが、事故を起こさない努力、起こった時のことも含めた行動をすることの大事さを、改めて教えてもらったような気がする。

 

サヤッサヤッハットの上部は、花崗岩の巨大な一枚岩のフェイスを登ることになる。

山頂までのルートには、何キロもの長いFIXロープが張られていた。明らかに今までの登山道とは毛色が変わっている。登山靴で歩くにはフリクションもよく、浮石もなく快適に上ることができたが、雨の日に登るとロープを頼らなければ、相当気持ち悪そうだ。

 

5:03なかなかな斜度に苦しんだが、頭痛もなく集中して登ることができた。

ぐんぐん高度を上げていき、無事にローズピーク(4095m)登頂

ぼくらより、一足早くついた南谷さんと一緒に登頂の喜びをわかちあえた。

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強くはないが風が吹いており寒くて防寒着を着用し、岩陰に隠れたりして過ごした。

山頂で、芦田さん持参の酸素飽和度を測定。頭痛はなく、気分も悪くないが、明らかに数字は低く、肺炎の影響は否めない。ずーやんは、毛がボーボーで測れなかった。芦田さん・若林くんは、安定の強さを発揮。


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ラシュスから「ここで朝日がでるのをまとう。」と言われる。

つたない英語を駆使して、寒いし朝日をみずに、モルゲンロートに染まるローズピークを見てみたいと交渉したが、なぜか拒否された。寒さを紛らわすため、いろんなポーズで写真を撮った。

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ずーやん朝日待ち


遊んでいる内に、日の出の時刻。しかし、朝日は雲に隠れてみられず。なんとも言えない気持ちになった。ただ、ラシュスは満足そうだ。

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6:00下山開始

朝日がさして、やっと自分たちが歩んできた道のりや景色が、くっきりと見える。

暗闇に隠れていたサウスピーク、セントジョーンズピークなど、見える景色が岩と空しかなかった。

広大な岩の草原と岩峰の数々は、日本では決して見られることのできない景色で鳥肌がたつほどにかっこよかった。

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ローズピーク


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サウスピーク

それにしても、岩のフェイスの下りは足への負担が大きい。細かく歩を進めて、安全に下山。

 

7:40  ラバンラタ小屋着、2度目の朝食 最後の晩餐ばりにビュッフェを食べまくった。

9:00  ラバンラタより下山開始

11:10 小休憩を3回はさみ、ティンポホンゲート着

11:30 ビジターセンターで登頂証明交付

 

山行時間7h20min、獲得標高823m、下山標高差2229m、距離2.58.5km

 

以上、山行記録。

 

今回、初の海外登山と体調のことが不安でたまらなかったですが、3人の支えもあり無事に楽しく登山をすることができました。ラシュスにチップを渡しそびれる失態を犯してしまいましたが、安心してキナバルを登ることができた。また、山と山がつながっていくように、国境を越えた先でも出会いをもたらしてくれる山の奥深さに感動しました。また、機会があれば、南谷さんとも登りたい。多くの学びをありがとう、キナバル山。

 

 

◎気づきとメモ

●服装について

初日はTシャツか長袖で十分な気温。山小屋から山頂は防寒着、手袋、ビーニーなどあれば安心です。過ごしやすい環境であるが、熱帯高所環境のため、湿度が低く、乾燥しているので、意識的に水分をとることが必要。

 

●食事・行動食について

ガイドから昼食、行動食、水分(500ml)の配布もあり、食事の準備としては少量の行動食と+5001000ml程の水分の用意でいいと思う。そのほかの食事についても、ラバンラタ小屋のおいしいビュッフェで十分。

 

ガイドの特徴

ガイド登山が絶対条件。

今回は、ガイドが先導してくれたが、後ろからついてきてもらうことも可能で、自分のペースで山行をすることも可能。

今回はベテランがついてくれたが、かなり若いガイドも多数いた。

 

●コースについて

整備された(されすぎた?)登山道

短い区間で、休憩所、避難所があり、天井には担架の設置、休憩所・避難所意外にもレスキューポイントの設置が23km毎に認めた。緊急時対応も迅速に対応可能と考えられる。

山頂付近は花崗岩の岩場を歩くため、足への負担が大きい。

雨など濡れているとかなりスリップのリスクありストレスとなる。

 

 

ラバンラタ(3272m)小屋について

受付・食堂

日中はスピーカーから音楽が流れている

小屋限定グッズなどの販売は一切していなかった。ヘリを利用せず、人力での歩荷スタイルのため、食料、水など最低限のものしか売っていなかった。

水や酒、軽食の販売あり。

 

食事

ビュッフェスタイルで種類豊富でとにかくうまい。

生野菜が多い、牛乳が飲める歩荷が豊富だから?

 

部屋の特徴

3200m以上の小屋で2段ベッドの4人部屋

バスタオル配布

充電設備完備

 

そのほか

男女別の水洗トイレ、シャワーあり

外廊下は24時間電気

1日に入山できる人数が150と制限があり、必然的に山小屋に宿泊できる人数にも制限がかかり、食堂やテラス席など含めて比較的ゆったりと過ごすことができる。

 

●メディカル

高所環境では、体調を万全にすることは大事。

スパイスと食べ過ぎはよくない。

AMS(高山病)スコアに照らし合わせて、山行継続について、体調のマネジメントができた。酸素飽和度の数値と体調は相関しないが、あると便利。

 

山行費用、今回は個人交渉のみで行ったため111万前後(通常は1530万程度?)

往復送迎費(ホテルキナバル公園ティンポホンゲート)、ガイド料、山岳保険料、キナバル公園入園料、入山料、ラバンラタ宿泊料、初日の昼弁当と行動食と500mlペットボトル、小屋のご飯(夕食、アタック前ご飯、朝食)、下山後レストランの昼食、登頂証明書

 

2019.9.17 五田刈谷

2019.9.17 五田刈谷
奈良県 大峰山脈 北山川水系 五田刈谷

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こんばんは、岩瀬た、です。
五田刈谷という沢に行ってきました。
地形図で見るとかなり短い距離だったので、すぐに終わるかもなと思いながら入渓しました。
が、河原から始まり、ゴーロ、滝、ナメ、巻き、といろんな要素があって想像してた以上に楽しい沢でした。


以下、山行報告です。

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◎メンバー
OKD(L)
吉岡
岩瀬た(記録)


◎装備
ネオプレンジャケット
50mロープ(40mでも大丈夫かも)
30mロープ(荷揚げの補助で使用)
マイクロトラクション(荷揚げで使用)
アッセンダー(荷揚げで使用)
登攀用具


◎行程概要
8:15 林道広場駐車地
8:30 入渓
8:50 8m滝
9:05 2条8m滝
9:40 10m滝
9:50 3段10m滝
12:00 10m滝
12:15 25m滝
14:00 林道、遡行終了
15:30 駐車地、下山完了


◎行程詳細

8:30、五田刈林道をしばらく入ったところの広場になっているところに駐車し、入渓。
綺麗な水の河原。
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すぐに河原は終わって、ゴーロに入る。
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8:45、ゴーロを少し進むと釜を持った2条の小滝。
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へつりを交えて乗越すと、左手に爽やかな滝が。
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8:50、8m滝はシャワークライミング。水はそれほど冷たく無いのがありがたい!
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9:05、2条8m滝も水流の間から取り付いて直登。
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巨岩帯を抜けて、
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9:40、10m滝。これは右岸を巻いた。
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巻いた先には3段10m滝。
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ザックを下ろして空身でロープを出して水流右を登る。
リスが走っているのでプロテクションは取れた。
落ち口の乗越は木の根が張っていてありがたく使う。
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そしてまたゴーロ。少し休憩したりする。
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12:00、ゴーロの10m滝は水に飛ばされないように気をつけつつ登る。
落ち口は若干手がかりが少なめなのでフリクションと思い切りでのっこす。
落ち口以外はホールド多いが、ちょっと狭い。
嵐のようだ。
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その先には25m滝。
水のカーテンのようで綺麗。
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「まぁこれは巻きだよな。」となんとなく思っていると、OKDさんがまさかの
「ちょっと行ってみる。」
と。
ロープをつけて空身で滝の左壁から登って行ってしまう。
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続いて僕も空身で登って、荷揚げ。吉岡さんは30mロープでザックが引っかからないように下でカイシャク。
水を吸ったザックにさらに水流の重みも加わって重たい。
最近ゲットしたマイクロトラクションと、アッセンダー(今回はシャント)を使って3分の1システムで荷揚げ。3人分揚げるとひと仕事終えた気分だ。
最後に吉岡さんも登ってきて、ひとここち。


25m滝を超えてしばらく行って、大きく二俣になったところで林道に近づくので、左俣を少し登ってぶつかる堰堤のところで、14:00、遡行終了。


林道をしばらく歩き、小尾根の藪を漕いで、林道に復帰するところで5mほどの懸垂下降。
少し林道を降りると、小さな流れがあったので、最後にバシャっと水浴びして、15:30、駐車地に到着。

下山完了。

————————————————————


以上、遡行報告でした。

滝を登るのはどれもピリッとした感じがあって、巨岩帯のゴーロも迷路みたいで、短い距離の中に面白さがギュッと詰まった沢でした!水も綺麗!!
荷揚げ、なかなか大変だったので、荷揚げのルートファインディングもしないとな、、、と思いました!

OKDさん、吉岡さん、ありがとうございましたー!!



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