「楊梅の滝」

「楊梅の滝」を登ってきた
雌滝、薬研の滝、雄滝の三段に分かれ
落差は滋賀一で合計76m
昨年、ある投稿を見て釘付けになり登りたい衝動に
だがレベルはかなり高そうに感じた
相方の技量の心配があったり、
私自身もどうなのか?
と考えてる間にタイミングを逃し一年がたった
そして、
ついにその日が来た...
以下、山行記録です
_____________________
■ メンバー
藤本 (L) (記)
竹原
■ 装備 (主な物)
ダブルロープ (8.5㎜ × 50m 1本)
キャメロット #0.0-#2 1セット)
ハーケン (クロモリ × 4枚・軟鉄 × 1)
スカイフック × 2
F1 雌滝 15m

比良山への登山口から入山して5分
何というアプローチの近さなのか
登山道沿いでしかも祭日、
ギャラリーが多いなか余計な力が入る

藤本リード
釜は意外と深く泳いで滝の右側から取付いた
外傾したヌメる棚から左上
まともなホールドやスタンスが少なく
金たわしで念入りに擦ってもフリクションが甘い
確実なプロテクションが取れない所もありながら
A0、A1で突破


F2 薬研の滝 21m

雌滝の落口からすぐに現れる
藤本リード
見た目以上に水圧が強く側壁のヌメりも酷い
ステミングだけでの突破は厳しくまたまたA0、A1

F3 雄滝 40m

青線 (登攀ライン) : 1P目
幾通りかラインは考えられた
案)
① もう少し下で左にトラバースして凹角を上がる
② 早目に右岸のスラブに上がる
(支点が取れるか不明だがスラブは優しそう)
紫線 (登攀ライン) : 2P目
案)
水線を上がらず左から巻く
1P目
藤本リード


中間部凹角が悪かった
外傾したスタンスがヌメる、
水量が多いためホールドが手探りでもなかなか
見つからない
確実なプロテクションが取れずすぐに外れた...
左にトラバースすれば目指す中間テラス
水線から脱出できるがワンポイントのスタンスが
良いのか流れの中なので分からない
伸ばした足裏にフリクションを感じた!よしっ!
あとは薄かぶりのクラック
ジャミングを交えながら立木へ
痺れた


2P目
藤本リード

左から容易に巻けそうだが逃げない!
再び水線に戻る
側壁に錆びて輪が半分になったリングボルトが
あった
根元にスリングをタイオフでかけ祈る様にぶら
下がりながら目の前の超絶にヌメるスラブの真中
にある朽ちたリングボルトにスリングをかけて
ジワっとトラバースした

小ハング越え
キャメロット #0.0、0.1 を固め打ち
ヒールフックをかけ這う様に乗越し
更に上に#1.0をきめA0で突破

落口はまだ遠い...
しかも立ってきて見るからに悪そう
カムは掛け替えして回収
温存しなければ玉切れになる
ランナウト気味に高度を上げる
あと数メートル
カムが使えずハーケンの出番だが良いリスが少ない
入ったと思ったら岩が脆く剥がれる
カムの種類、長さを変えても合わない
最後は超浅効きのやや動くハーケン A0で突破
痺れた
気づけば背面にマザーレイク「琵琶湖」が見えた

獅子岩

雄滝の落口すぐ上にある岩
軽く休憩をしてクライミングシューズにチェンジ
ここからは相方の出番
フリクション最高!
フォロー最高!
(笑)
2ピッチで頂上
記憶に残る最高の一本になった
いつも相方には心より感謝します
反省点 :
登攀の技量から鑑みてプロテクションが少なかった
ハーケンの種類 (形状、長さ)
カム (小さいサイズ)
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以上、山行記録でした
山は遊びの宝庫や!!
[筆者が書いた関連記録]
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