小豆島クライミングキャンプ

10月というのにまだまだ夏日が続く中、小豆島へクライミングキャンプに行ってきました。

◎日程  10月9日、10日
◎メンバー 林(L)、長野、OKD(記)、H(会外、キャンプのみ参加)

◎1日目
夜行フェリーで出発。
朝日を浴びながらうどんをすする林君
IMG_6434

☆拇岳「紅いクラック」ルート
1P目 長野リード
2P目 OKDリード
3P目 長野リード
4P目 林リード
5P目 OKDリード

○拇岳を見上げる
IMG_6634
○長野君リードでスタート
IMG_6444
○1P目終了点。楽しい!
IMG_6447
○2P目終了点。ええ顔しとる。
IMG_6450
○4P目 核心P。林君のリード。ナイス!
IMG_6513
○続く長野君も無事に通過
IMG_6455
○乗っ越し後のスラブが悪かったー。なんとかフリーで抜けた。
IMG_6527
○5P目の途中からテラスの2人を見下ろす。
IMG_6458
○最後のスラブ。快適!
IMG_6460
○気持ちのいいスカイライン。
IMG_6631
○やりました!完登‼︎
IMG_6463
○ロケーション最高です。
IMG_6633

☆吉田の岩場(1日目)
○夕暮れロック周辺で日が落ちるまで。
IMG_6638
IMG_6546


◎2日目  吉田の岩場「夕暮れロック」「ベムロック」「カフェテラスロック」
Hさんが昨日のうちに島内を巡って集めてくれた島の味覚使った朝食。クライミングキャンプの朝食にしてはオシャレが過ぎる感。
しっかり食べて2日目スタート!
帰りのフェリーまで時間が許す限り目一杯登りました。
IMG_6645
○長野君、指皮終了しながらも奮闘!
IMG_6649
IMG_6650
○僕も負けじと
IMG_6551
IMG_6607
○林君、オンサイト祭り!ナイス‼︎
IMG_6475
IMG_6623
○港までの道中で醤油ソフトクリームを食べたり、ナイスな雰囲気の露店に寄ったり。
たっぷり2日間、満喫しました!
IMG_6667
IMG_6672
IMG_6505
IMG_6684

◎まとめ
いつだったか前回「紅いクラックルート」に挑んだ時は1P目で敗退し、必要経費1人8,000円のソフトクリームを食べただけで帰ることとなった。
今回は同じメンバーで完登できてよかった!
今回のソフトクリームは一段と美味しかった!
メンバーのみんな、ありがとう!

宮川水系 父ヶ谷遡行

Suuhi_Ushioni

『牛鬼』


山行日   2021年10月4日

水域    宮川水系 父ヶ谷

活動内容  沢登り

メンバー  T口(L)、Y岡、Y田、SMB(記録)

行程    6:50 駐車地

         8:00 入渓

       16:00 遡行打切り

       18:20 駐車地



〜前置き〜

 SMBです。二度目の投稿になります。

 今回は、三重県大台町大杉の父ヶ谷で沢登りをしてきました。

 この父ヶ谷は大杉谷開祖の猟師が『牛鬼』という妖怪を退治した伝説があり趣深く、また初心者にも優しい沢という認識でした。

 しかし、(おそらく降ったであろう)前日の雨で、過去の山行記録と見比べて明らかに増水しており、とてもハード且つアドベンチャーな遡行となりました。



〜前泊・入渓までのこと〜

 適泊地にて野営を行い、日の出とともに出発。

 気温は十数度、野宿には適温で快眠、朝食もしっかりとれ最高のコンディションで臨む事ができた。

 宮川貯水池を渡す大きな吊り橋を車で渡った後、続く父ヶ谷林道はとても悪く、前情報ではSUVでも走破する事が困難といった声や、プリウスでもなんとか行けたといった声も聞かれた。
 実際は少しハンドル操作を誤ると谷底に転落してしまいそうな山道。

 自分のなんちゃってSUVには荷が重く、途中少し開けた場所に駐車し、そこから数十分歩くことになった。

IMG_9173









〜渓相〜

 『この谷は流域の大きさにおいては大杉谷に及ばないが、

  その規模と悪さにおいては劣らないものがあり、

  ダイナミックな遡行が味わえる』  吉岡 章
 

 特に印象深いのが、巨岩やよく滑る岩が多く、序盤からよく泳がされたということ。 

 最初は、永遠と思えるようなゴーロ帯が続く。

 両脇には岸壁が峭立し、泳ぎを要求されるポイントが予想以上に多い。

 以前の小黒谷と比べると明るく、川幅、滝、壺、岩、全てが大きく、正にダイナミックな渓だった。



〜入渓〜

 ホイロ淵(ニノ壺)手前まで、巨岩をよじ登ったり泳いで遡上したりと、序盤から大きく体力が削られた。

 また、個人的なことだが、今回mont-bellクリマプレン パドリングジョンを導入、少しブカかったのか泳ぐ際、胸や脇から大量の水が侵入、排出されず保水したまま行動することになった。

 全身に鉛を纏っている様で、まるで3,000m級をテン泊縦走している時の様なしんどさを感じ、嬉々として釜に飛び込み小滝を登りたくなる気持ちを抑え、長くなるであろう行程を思い、体力をセーブしながら大人しく遡行した。

IMG_9180IMG_9181








〜ホイロ淵から大釜三つ〜

IMG_9197 ホイロ淵手前にある一ノ壺8メートル滝を左岸から高巻き、懸垂下降したところで今回の核心である10m斜滝とホイロ淵が待ち構える。






IMG_9202

 このホイロ淵はとても印象深く、正に深淵といった感じで、洞穴の暗がりをじっと見ていると心がザワザワしてくる(まるで牛鬼が我々を見ているような)神秘的な場所だった。

 








IMG_9204 10mの斜滝はロープを出して滝の右側を直上。








 続く3m小滝については遡行図に、釜を飛び越し右岸に転じて突破とあった。

 しかし、明らかに水量が多く、実際釜を飛び越せず途中で墜落しようものなら激流に飲まれ10m斜滝をてっぺんから落ち、その後ホイロ淵に呑まれることは容易に想像がついた。

 そこで、ロープで確保してもらい何とか急流を飛び越え、3m小滝の右岸から突破を試みるも岩肌が濡れラバーソールではフリクションがほとんど効かず、またその先の大釜三つも、大量の水が流れ込んでいた。

 例えこの場を突破しても結局水圧に押し流されホイロ淵に呑まれることは容易に想像できた為、高巻きを選択。

 

IMG_9211 大杉谷開祖の猟師、嘉平次がこの淵に住む妖怪牛鬼を退治したとされる深い釜と12m滝をようする牛鬼淵に到着。

 ここで小休止をとり、後少しの行程に向けて出発。






〜最後の大釜〜

 北谷、南谷の二股に出合い、遡行図では北谷に寄り道とあるが、日没時間が迫っていた為南谷へと進路を取った。


IMG_9218 そして最後に待ち構えていたのが、まるでホテルのプールと見紛うような(チープな表現ですみません)ブルーグリーンの神秘的な大釜。

 ここでまったり半日程過ごしたい、と気持ちが緩みそうになるのをグッと堪え大釜に飛び込む。




スクリーンショット 2021-10-07 15.13.15 必死に泳いで小滝の左側に取り付き突破。







 堰堤手前から林道に進み遡行終了。



〜総括〜

 途中、仲間に身体を差し出し巨岩を突破したり、身体を引き上げてもらったり、急流を泳いで突破する際ロープで引っ張ったりと、仲間と力を合わせ、いくつもの障害を突破することで一体感が醸成された。

 また駐車地に帰って来るまで、実質11時間弱の全身運動とハードな山行であったが、タフなメンバーに恵まれ、刺激的で楽しくとても冒険的だった。













 と、少しおおげさに書きすぎた部分もありますが、だいたいこんな感じです。

 また、早く沢へ行きたいですし、フリーも頑張って練習して、いつかもっとグレードが高く、ワクワクするような沢登りがしたいです。



〜雑感〜

・遡行図を家に忘れる→準備不足

・体力向上

・パドリングジョン浸水対策

・懸垂下降時、下降器落としてしまう→体力消耗による集中力の低下とロープワークなどの練習不足

・車の鍵対策→バックアップにもう一つ持参、別の場所で保管

・今回の様な渓でフェルトソールを試してみたい

・鵞足炎が悪化したので、次回の山行までリハビリがんばります

GoProでの撮影動画、臨場感あってとても良いです


2021.9.13-15 【屏風岩~前穂北尾根】


ついにあの『屏風岩』を登る日が来た。

IMG_1193














横尾から涸沢へと向かう道中に誰もが目にする左手の大岩壁
あんなとこを登る人がいるのか!?
そう思っていた20代

かっちょいぃー!
特筆する事もない

あれから20年以上が経った
そこへ向かう日がやってきた。。。(^^;

わくわくと不安が交錯する。
毎朝、早起きしてできるだけの情報収集をする。
下界では想定できない事が現場ではおきる為、準備は入念に
仕事から帰宅後にも考える。
しかし酒が入り荒っぽくなる(笑)

以下、山行記録です
_________________________________________

■ メンバー

吉澤 (L)
藤本 (記)

■ 装備 (主な物)

[共同]
ダブルロープ 8.5㎜ × 50m 2本
カム C4 #0.3-#2 1セット
ナッツ 1セット
アブミ × 2

[個人]
ヌンチャク × 5
アルヌン 60㎝ × 3  120㎝ × 2  240㎝ × 1

1日目 T4尾根登攀時
16.5㎏ 水3.0ℓ 食料含む 服除く

2日目 T4テラスから上部、登攀時
7.8㎏ 水1.5ℓ 食料含む 登攀具、服 除く

■ 行程概要

9/12
8:00 関西で集合

9/13
晴れ☼ 快適
24:30 あかんだな駐車場
車中で前夜祭!
5:30 起床
6:50 始発バス
7:25 上高地
9:30 横尾
11:30 T4尾根取付
13:30 T4テラス 
ツェルト設営
雲陵ルート 2ピッチ目までFIXを張る
17:30 T4テラスに戻る
※10時間行動
大宴会~!!🍺

9/14
曇り⛅ 少し肌寒い
4:30 起床
6:00 雲陵ルート 登攀開始
14:00 8P終了点
16:00 屏風の頭
16:30 屏風のコル
18:00 涸沢
※12時間行動
おつかれさん~🍺🍺🍺

9/15
晴れ☼ 熱かったり、稜線は寒かったり
2:30 起床
4:00 スタート
5:30 前穂高岳 北尾根5・6のコル
11:30 前穂高岳 山頂
15:00 上高地
※11時間行動
16:00 バス (最終17:00)
16:30 あかんだな駐車場

■ 行動詳細

9/13
冬場はBCで到着と同時に夜中から行動する事が多いが今回は不要!幸せ (笑)    
始発バスに乗り上高地へ!
年中、穂高 平湯 界隈へは来ているが上高地に入るのは何年ぶりであろうか?
観光地だ~ ♪
小梨平から少しの間、人懐っこいお猿さんに先導をしてもらう。
横尾で一服をしてすぐさま渡渉ポイントへと向かう。
15分程で岩小屋跡に到着
心配していた渡渉もパンイチにネオプレンソックスで難なくクリア
9月ともなれば雪渓の雪解け水も少ないのか?
ただ水温は停滞すると一気に行動不能になりそうなくらいに冷たい!
1ルンゼの入口も迷う事はない
1時間ほど登ればT4尾根取付に到着した。7月の記録では残っていた雪渓もこの時期
ともなれば跡形もなかった。
そして『屏風岩』のお出ましだー!
MZBY3259













MBCM1426













IMG_1190
























IAET5764













JLVN7252 (6)







       
IMG_1195













T4尾根
1P
、藤本
やはり最初は優しくても緊張する。しっかり登攀要素ありあり… 汗 

QRWP3598













ISUVE0919 (5)
























2P
、吉澤 写真なし

その後はコンテでT4テラスまで
T4テラス手前にチムニーがあるがFIXが張られているので問題はない
キジ臭いと噂のT4テラスに到着
が全く臭わない ^^ 
前日の雨で綺麗になったのか?
横尾は遥か眼下に見える
2張りが限界であろうかという場所
より狭い扇岩テラスでビバークも考えたが快適さを優先する事にした。
急いでツェルトを張り、明日の登攀を時短すべく空荷で2ピッチ目までFIXを張りに行く。

雲陵ルート
1P、藤本 50m 5.7
顕著なコーナー ~ 小ハングを越えピナクルテラスへ

いよいよメインの壁に取付くと思うと身震いがした。
小ハングをウォー!と乗り越えた所に終了点がありピッチを切った。
が本来はその数メートル上部の少し傾斜が寝た所にあるのが正解と後で気付く。
5.7 ではないやろ (゚д゚)!

LHHBE3230












2P
、吉澤 40m 5.9 写真なし
小垂壁を右上気味に越え、優しいフェースから左上ルンゼ 

ピナクルまで上がり真横にトラバースをする。出だしは限界に近づいてる錆びたリングボルトに
アブミをかけ足ぶらで右のガバを取りに行く。緊張したであろうヨッシー、流石!
フェースから左上して扇岩テラスへ
数年前にこの巨大な扇岩が崩壊して今は跡形もない。
扇岩がない方が広いだろうが、あった方が安心してビバークできるのは間違いない。
でもポータレッジで寝るよりは遥かに安心できそう。
FIXを張り懸垂でT4テラスへ
岩壁の高さ150mの場所だが、セルフをとってなくてもまず落ちる事はない。
さぁ、お楽しみの時間だ! うぃぃぃ~

HVWW4054













IMG_1205
























9/14

4:30 起床
外は全く寒くない
急いで撤収をして
6:00 雲陵ルート 登攀開始
FIXロープでマイトラとバックアップにクレイムハイストで登るが、
不慣れな為、スピードがさほど上がらない。

QEUBE2993













扇岩が崩壊した扇岩テラス
1張りは可能

IMG_1203
























3P、藤本 40m Ⅳ+、A1 (5.11c)
垂壁を人工からフリーで

パスでレストをしながら腕を温存
アブミを架け替えながら上がる
変形したリングボルト
芯がむき出しのスリング…
恐ろしいが使うしかない 汗

GSLZ1791













RVOLE2031



















PRNW1794













4P
、吉澤 40m 5.9 
前傾壁~ハング下を右へ出てルンゼを渡り垂壁からテラスへ

ハング下のトラバースが狭い
本来、身長の低い僕が行くべきか。。。

IMG_1211
























HFOW2316













5P6P 吉澤 40m 5.7
スラブのクラックから小ハングを左に出てスラブ

正直ここが核心だと思う
凹角のスラブを登るが凹角のクラックはフレアしている為、カムが効まらない。
高さ300m ランアウトで突き進む!

終了点が分かりづらくハング下で一度ピッチを切る

SQKW3719













TQGR9800













7P(トポでは6P) 藤本 30m Ⅳ
ルンゼ状のスラブ

怖気づいてヨッシーに任せるつもりが、次やる?と言われて悩んだ末
意を決して行く事に決めた。
トポの情報ではあっさりと書かれているけど、いやいや~超絶に痺れるではないか!
支点がとれない、泥をほじくりクラックを探す
根の弱い草を掴み這い上がる
足がプルプルと武者震いする
上部ではハングをアブミの最上段まで上がり更にトラバースして
何とかクリア、、、
やって良かった。今宵の酒が美味くなる(笑)

UOGU1378













GWYG8956













8P (トポでは7P) 吉澤 30m Ⅳ
濡れたガリー

支点がとれない泥のルンゼを上がって行く。
その先には巨木にスリングが架けられたルートの終了点がある
やりました!抜けた!

ここも適泊地
この先は屏風の頭までない

IMG_1216
























QSVP2602













ここから先はコンテで行った
薄い林の中、急登を上がったりトラバースしたり、
嵓を大きく巻くのか手前からルンゼを上がるのか…
小さな尾根に乗り上げるのだがGPSでは分からない。
滝谷のルーファイミスが脳裏をよぎる 汗
高度を上げて行くと踏み跡に出た。
その先は背丈より高い藪をひたすら突き進む。
うへぇぇぇー
2時間ほど木に絡まりながら格闘したら藪が低くなってきて

ドーン!涸沢のお出ましだー

屏風の頭
ピークを踏んでこそ、これぞアルパイン!

XOBN1511













RYAH0536













前穂北尾根への継続登攀も検討したが8峰への道が酷いという情報
意外と遠回りにならないので一旦、涸沢の街へ

あとは涸沢名物の『
おでん🍢』と🍺を目指す!
パノラマコースは高速道路 🏃
が、、18:00 到着 閉店ガラガラ

誰もいない涸沢ヒュッテのテラスで永遠にビールを飲む(笑)
最高~

IMG_1231













QWVS3105













9/15
2:30 起床
4:00 スタート
前穂北尾根 5・6のコルを目指す

XMZE0320













前日に大仕事を終え、楽勝ムードで北尾根へと向かう。が、この時には先に起こる事を知らない。

IMG_1235













IMG_1240













5峰 でかい!

IMG_1233























4峰へと向かう

何も迷う事はないと思い、3峰しか調べてなかった
登りやすいラインに導かれる様に登っていくと、右から巻く様なラインに…
ノーロープなので、ちょっとづつ痺れるポイントが出てくる
ワンミスで数百メートルは落ちる 汗
違うぞと気づき確保をしてルート復帰を目指す
ある意味、4峰もしっかり楽しめた。

QMKB8686
























ルート復帰後、次もミスる
本来は尾根上を行く所をピークを通らず左からトラバース
これがまた悪い 汗

UOGN7165













3峰取付に到着

CMFB3306













KXZH1600













EDSW1235













GOCY6765













2ピッチでピークへ 快適
※ 4峰の方が痺れた (笑)

そして 前穂高岳ピーク!
日本の 3,000m峰 をコンプリート!
やりました!

ILUU9194













以上、山行記録でした。

あくまで個人的意見ですので、この記事を参考にされる方は自己の責任において行動をお願いします。

山、最高!♫

2021.9.11 八木川源流左俣

2021.9.11 氷ノ山 八木川 左俣 の記録

6C0C6AC7-85EE-4F6A-87C8-4720AF5976C6


こんにちは!岩瀬た、です。
谷川くんと野間さんと八木川に行ってきました。
滝、登れそうだったら登ってみようと思いつつ入渓し、不動滝だけ登ってあとは巻き。
その巻きがなんか悪いなと思うトラバースラインばかりとってしまって良い感じのラインどりができませんでしたが、それはそれで緊張感あって良かったです。

以下、山行記録です。

———————————————————————

◎メンバー
岩瀬た(記録)
谷川
野間


◎装備
・50mロープ
・ハーケンx4
・ボールナッツx5
・トライカムx4


◎行程概要
・9/11 雲時々晴
9:00 親水福定公園駐車場
9:30 出発
9:40 出合の斜瀑 入渓
9:45 45m滝・40m滝 巻き
11:00 不動滝30m
13:00 倒木の刺さる滝 巻き
15:00 氷ノ山山頂
16:20 福定親水公園駐車場


◎行程詳細
兵庫県南部では雨がぱらついていたので氷ノ山の天気悪くなかったら良いなぁと思いつつ交代番子で運転しながら駐車場へ。

家族連れの登山者に紛れて駐車場を出発し、出合の滝より入渓。
少し歩くと迫力ある切り立った両岸の向こうに45m滝が見えてくる。
F2DAB124-4C1E-434E-8034-F9504399EE60


FAF84472-3F0A-4A4A-91E4-36D38E9D5001


階段状になっていて登れそうだけど、登るか登らないか迷って、結局ビビって高巻く。
この巻きのルートファインディングがちょいちょい難しく、ガイドブックでは45m滝に合わせて40m滝も巻くようだったのでどのあたりまで行ったら良いかなぁと思いながら巻いていたら若干迷った。
懸垂下降で何の滝かわからないけど滝の落口に降りた。

3段30m滝のことは全然覚えていない。登ったような巻いたような。。。

不動滝に到着して、このまま行ったら滝登らず終わっちゃうよなぁと思ったので登ることにする。
6C0C6AC7-85EE-4F6A-87C8-4720AF5976C6

僕はハーケンとボールナッツを持って来ていて、谷川くんがトライカムを持って来ていたので借りる。
久しぶりに滝登るし少し緊張して取り付く。
B820D7D0-6B8A-4A39-B8F5-25B83BA26509

リスにハーケンばち効き、クラックもあってボールナッツもトライカムも効いて良い感じに支点とれたので結構安心して登れた。
トライカム万歳。僕も買おかな。

木で終了点を作って、登ってどうぞの合図を送る。セカンドの野間さんはアッセンダー確保で登ってサードの谷川くんには回収しながら登ってもらう。
E1CB22FF-F8CA-4E2A-960F-94104E649D28


4781A22A-4E57-4C8B-AD0E-B76FD6296855



その後もちょいちょい滝があったけど登れるところは登って巻くところは巻いて山頂まで行きました。
0D7914F4-A403-425F-BA82-F86F3F89927F


794C4AB3-3DB4-4172-8947-6781A1F4264C


AD0F09FF-40EB-40A1-A793-E69E6F2A5D43
(谷川くん半袖寒くないんかな、、、)

5C325AEA-DD65-4AB9-9F2A-338509246E1A



詰めが根曲笹の藪漕ぎと聞いてましたが、沢筋の延長線上に詰めると意外と笹ボーボーというわけでもなく詰め上がれたので良かったです。

山頂で休憩して、下山開始。
谷川くんも野間さんもトレランスタイル(野田さんの話をしてたらそうなった。。。笑)でサッサと降りていくけれど僕は5歩くらいトレランしてからその後は着いていけず、、、
E9D67A5A-E0DD-4844-9541-F9C2920B10E0

途中で待っててくれてありがとう。笑

下山完了。
---------------------------------------------

以上、山行報告でした。


不動滝の登攀について、僕がロープ張れば2人とも登れるだろうと思いつつ取り付いたものの、誰かが行き詰まってしまったらどうしようかなと思わなくも無かったので、普通に登ってきてもらえて良かったです。

今回妙にツボったのは、谷川くんの「顔に水かかるとパニックなるんですよねー」でした笑
その感じわからんでも無いけど、全然沢向かんやん!!笑
実は僕も泳ぐの苦手だったけど、何回か沢に行く中で意識して水に入って泳いでみたり(意外とザックが浮く)、シャワークライミングしてみて実際になにが怖いのか考えてみたり(ちょっとしたシャワークライミングなら顔を下に向けて空間を作れば呼吸できる。水量次第だけど。)、地味に対応策考えて恐怖心を抑える練習みたいなのはしてきました。泳ぎが多い沢では過剰装備かもと思ってもライジャケ着るようにしたりして。
そんな感じでトラウマを乗り越えると、恐怖心がわかってるぶん、最初から怖く無かった人と比べてもより良い判断ができるようになるんじゃ無いかな?と思ったりしてます。
顔に水がかかるのが怖いなら、例えばゴーグルしてみることとかオススメします。視界が保たれると冷静でいられるよ!

もうひとつツボだったのは、山頂で休憩してるときに野間さんが山頂避難小舎の梯子を登ってさらに高いところに向かっていってるのもおもしろかったです。
AF58F919-5957-47CC-ADBB-C2FBB33B7280



もう少し一緒にフリーしに行ったり、沢登りや山登りの回数少しずつ重ねてお互いの感じ掴んでいけたら良いですね、またよろしくです!

8BE5DA1E-62AF-422B-AB95-FDD43BF1B97F




2021.8.28 上多古川本谷

2021.8.28 大峰山脈 上多古川本谷


BC6B8B74-E3A2-444E-AA61-00265F33234A

こんにちは、岩瀬た、です。

吉岡さんと上多古川本谷に行って来ました。
見栄えのする滝や釜が多くてグッと胸にくる沢でした。
2日ほどかければ本谷から竹林院谷経由で山上ヶ岳まで抜けられる谷ですが、今回は阿古滝から下山のワンデイとしました。

カメラを持って行くのを忘れたので写真をほとんど撮れなかったのが残念。。。

以下、簡単な山行記録です。

———————————————————————

◎メンバー
岩瀬た(記録)
吉岡


◎装備
・50mロープ(今回使用せず)
・スマホ(下山時にGPS多用。尾根の派生が複雑だったので便利だった。)

◎行程概要
・8/28
6:50 駐車地 出発
7:30 入渓
12:00 本谷と竹林院谷の分岐
12:30 阿古滝
16:00 駐車地 下山完了


◎行程詳細
林道の道幅が広くなっているところに車を止め、準備して出発。
矢納谷の出合まで30分ほどで到着し、適当なところから入渓。
なんやかんやと遡行して、「なんか遡行図と全然違うなぁ」と思っていたら、茶屋谷に入ってしまっていた。あららと思いながら戻る。
茶屋谷も綺麗な沢だったのでまた改めて行ってみたいなと思う。

分岐点まで戻ってきて、気を取り直して遡行再開。
泳ぎを交えながら快適に進み、双竜ノ滝に到着。かっこいいなぁ、沢って良いなぁと思いながら巻いて、洞門ノ滝に到着。久しぶりに大きな滝を見て、なんだかパワーを感じる。夏って感じだなぁと思いながらしばし休憩。
7A82F76D-6A27-45A1-A586-60CCDEEE0CE8

4BC62278-3759-4CBE-986B-E0253A0FCD47


洞門ノ滝も巻いてしばらく進むと、一直線にズドドドと釜に突き刺さる煙突ノ滝に到着。
文字通り煙突って感じだ。目で見て水圧がすごい。
これも巻く。巻道でのトラバース悪いなぁと思いながら慎重に進み、沢に復帰すればゴーロ帯をバシャバシャ進み、疲れてきたな!と思うくらいのタイミングで本谷と竹林院谷の二俣に到着。しばし休憩。
そこから阿古滝まではすぐ。

阿古滝は50mの大滝だが水量はあまりなく、落口から落ちる水は途中で霧となって散っている。
19C3B0E4-E596-46FB-A4DB-0B23C377E74A

太陽の光との兼ね合いで綺麗だ。もっと綺麗に見える時間や季節もあるだろう。

阿古滝の岩壁沿いに左に進んでいくとテープがチラホラ出始めて、阿古滝道に出た。
この阿古滝道を辿るもところどころ不明瞭。
テープがちょこちょこついていて踏み跡も出てくるが“あっちの尾根へトラバース、こっちの尾根へトラバース”みたいな感じで「この踏み跡どこに向かってるんや、、、これは忠実に尾根沿いに降りる方が良いんちゃうか、、、」と迷いつつも最終的には無事に矢納谷出合いに着いた。
53185B2B-84CC-410B-B092-47A759FF6553



下山完了。

———————————————————————

以上、簡単ですが山行記録でした。

巻きの多い沢でしたが、巻道もちょこちょこ悪く高巻きになることが多かったです。
上多古川は紅葉の時期がとっても綺麗と聞いたので、また秋頃に山上ヶ岳まで行く計画でのんびり1泊2日の遡行もしてみたいなと思います。
快適に泊まれそうな場所もチラホラあったし、なにより景観よく明るい沢でした。


私事ですが、ここ最近仕事を変えて大阪に引越しました。ほぼ座り仕事でそれに加えて仕事がおもしろくて家に帰ってからもパソコンをカタカタしたり調べ物。運動は週に1、2回気分転換にクライミングジムに行く程度で山に行くにしては完全に日頃の運動不足。
この記録を書いてる今現在は筋肉痛で全身痛い、、、笑
ここ何回かの山行は毎回そうだ。行くたびに今まで感じなかった体力的なトレーニング不足を感じる。日頃のトレーニングが足りないということは情熱が燃えてないことと直結している気がする。

僕にとって山登りやクライミングをすることは、自分自身への挑戦とか探究の方法のうちのひとつだったんだなと思います。(、、、大袈裟ですね。笑)
今は挑戦や探究の方法の取り方が、山から仕事に変わっていって、ここで少しだけ方向転換なのかもしれません。
山登りを始めた21歳から10年経ち、立てた目標を落とせたことも落とせなかったこともそれぞれ多いけど、良い期間だったな。

方向転換とはいえ、立てた山の目標はきっちり回収していきたいし、山もクライミングも、そこでできた人との繋がりも、大好きなことに変わりはないので良いバランスを探りつつその時その時に1番重要だと思えることに心と時間を費やして行こうと思います。
さて次に行く山行はどんな山行になるだろうな。ワクワク楽しみです。

比良 明王谷〜口ノ深谷

◎山行日     令和3年7月31日
◎メンバー  野間、岩瀬た、OKD(記)
◎行程  
        7:10  駐車場出発
         8:00  三ノ滝
         9:00  口ノ深谷出合
       10:20  13m滝
       12:00  岩間10m
       12:50  15m滝
       13:20  登山道
       15:20  駐車場

○橋のたもとから入渓。水は冷たい。
IMG_6176

○いきなり泳ぐ岩瀬君。冷たいのにようやるわぁ。
IMG_6177

○二ノ滝。ヌメる。。朝一やしちょっと緊張した。
IMG_6242

○三ノ滝は滝裏をくぐる。水量は少ない。
IMG_6178

○三ノ滝を登攀。ここもヌメる。タワシでゴシゴシ。
振られ止めにハーケン1枚とカム1個。
IMG_6234

○セカンドの野間ちゃん。果敢に登る。
IMG_6184

○透き通った水。魚もそこそこいた。
IMG_6190

○口ノ深谷に入ってすぐの滝。
IMG_6196

○倒木が多くてまぁまぁ荒れていた。いつかの台風の影響なのか。
IMG_6199

○サクサク登る。
IMG_6205

○13m滝。くぐる女子と見守る男子。
IMG_6212

○観察中。結局巻いたけどね。
IMG_6214

○蛙を捕まえてご満悦。
IMG_6237

○尻尾を掴んで2人の方に放り投げたら岩瀬君は驚いて尻もち。野間ちゃんは「無理無理無理無理」と叫んでいた。内心「悪魔」「コ○ス」と思ったらしい。ごめんね〜。
IMG_6220

○攻める女子と巻くオヤジ。
IMG_6238

○岩間10m。岩のトンネルくぐり。迷路のよう。
IMG_6215

○ガシガシ登る男子。ええ顔。
IMG_6217

○ラストの15m滝。
IMG_6223

○ここはバンド伝いに抜けられる。ここを過ぎたら平流となり最後は登山道に出て遡行終了。
IMG_6227


◎まとめ
当初、紀伊半島の泊まり沢の予定だったが天気予報がいまいちっぽかったので、急遽日帰りの比良でまだ入った事のない口ノ深谷に行くことにした。
沢はいつかの台風の影響か荒れた部分も多く、倒木を乗り越えたり蜘蛛の巣にやられたり難儀した。
また巨石やゴーロも多くて乗っ越すのに体力を削られ、思ったよりも遡行に時間かかってバテた。

でもやっぱり沢は癒されるし、のんびりと泊まり沢に行きたいなぁと思う山行でした。
同行のお二人ありがとう。蛇を投げてゴメンね。



















十津川水系 小黒谷遡行

山行日 2021年7月27日
山域 十津川水系 小黒谷
活動内容 沢登り
メンバー T口(L)、Y田、SMB(記録)
行程
6:30駐車地
7:40入渓
11:40遡行打切り
13:50駐車地
 
お久しぶりです、そして初めまして。
昨年末に入会したSMBです。
拙文失礼します。

〜前置き、経緯〜
 少し私の事についてお話しさせていただきます。
 もともと趣味で登山をしておりましたが、私が神戸山岳会の門を叩いたのは、サバイバル登山家服部文祥の著書を読み、彼のYouTubeチャンネル楽園山旅を視聴し沢への憧れを抱いた為です。
 しかし、彼の著書やチャンネルにはほとんど登攀要素はなく、自分にはテンカラやイワナの皮剥ぎぐらいの知識しかありませんでした。
 そしてT口さんに沢をやりたい意向を伝えると、クライミングの道具を揃え、教本で用語やロープワークを覚え、そしてゲレンデが血塗れになる程の熱血クライミング指導が始まりました。
 仕事中にゲレンデでの練習を思い出し手汗を握り、夜中に大フォールの夢を見て飛び起きた時に、何か思ってた感じと違うと気付きました。
 しかしその後10aをオンサイトし、その時の景色や達成感に酔いしれ、今まで味わった事のない山の楽しみ方を覚えたのです。
 そして今回念願の沢デビューを果たしました。

〜入渓〜
 初沢のデビュー戦は十津川水系の小黒谷でした。
 今回リーダーのT口さんとY田さんに同行させてもらい、リーダーから沢登りのなんたるかを教授いただきました。
 適地にて前泊し、日の出とともに入渓ポイントへ出発。
 駐車地に他の車は無く、最後まで人に出くわすことはありませんでした。
 駐車地から少し進んだ所で養蜂が行われており、蜂の大群に遭遇、ルートを分断されながらもなんとか最初の難所、ダム湖を渡す吊橋へ。
 この吊橋、ただでさえ数十メートルの高さにあり、横幅60センチ程の狭い板の上を歩かされ、更に経年劣化で数カ所大穴が空いており、板を軋ませ足をすくませながらも何とか最初の洗礼をクリア。
6C103DC1-104D-49FA-820C-746B669B5D03

4C928E90-3E3B-47E9-A25B-21ED8EE3C1DB

〜遡行開始〜
 小黒谷は風屋ダムに流れ込む出合いから遡行を開始。
吉岡本の沢登りルート100曰く、
『沢登り用に出来た谷で、滝のほとんどが直登出来る』
と書かれており、沢登りの何たるかを素人の自分に教えてくれる素晴らしい沢のようです。
入渓早々、鹿の白骨死体に出迎えられ、木々の鬱蒼とした薄暗い中にも、流水に木漏れ日がさす幽玄な雰囲気に、一気に沢の虜になりました。
4859283D-A40E-447C-B73B-C382FA0F31A9

A38EA120-AC67-4668-A59D-FED9704DCDD8

まず5mの小滝から始まり、5×9m斜滝、15m斜滝等といずれも楽しく直登出来ました。
そして釜を備えた5×12mの斜滝が現れたところで、T口さんから『リードする?』と声がかかり、やってみることに。
釜を泳ぎ取り付いたあとは直登し、T口さんがアッセンダーで登った後、セカンドビレイでY田さんが。
記念すべき初リードは無我夢中で、どんな風に登ったか記憶にありませんが、取り付きまでの釜の泳ぎは大変楽しいものでした。
1D1648F6-3FC7-4643-AAD1-0E7D4CFC1532

次の17m、13m滝ともども直登は難しく大きく高巻き滝上へ、その後20mの斜滝はT口さんがリード、SMBがタイブロックを使いアッセンダーでセカンド、最後セカンドビレイでY田さん。
0FFFF700-A735-4D04-A5C0-BBB2DED2C85D

BCD46BD5-4632-4E2D-BF3B-B57ED78123E3

その後ナメ床小滝が続き、私の2度目のリードは流水をまたぎながらのものでした。
支点を取ろうと岩の出っ張りにスリングをかけましたが、流水の勢いに耐えきれず外れ、そのまま支点を取ることなく直登。
D4FDC714-219B-4B54-AF77-A117822591B2

途中、『支点も取れずこのまま落ちたら』という嫌な考えが頭をよぎり身体が固くなりましたが、今考えても仕方ないと気持ちを切り替えることが出来、これがゲレンデでの練習の成果なんだろうなと感じました。
その後18m滝をT口さんがリードし、植林小屋が見えたところで遡行を打ち切りました。
F7933D4A-A558-4816-B83A-16BF3A1D2C6A

F8CA743B-E36A-4DC3-B524-480BA8CC10D1

〜下降ルート〜
ネット上の山行記録に下山が核心と書かれていたので覚悟していましたが、切り立った谷の中腹を延々歩いた後、急峻なモノレールの線路沿いを吊橋まで下降と中々骨が折れました。
D836E13F-20FF-4A2F-857B-BD4041A97254

DFFF255F-8D01-40BE-A867-C6E25BF91211

 〜総括〜
今回は初沢、初リードと盛り沢山な内容で、様々な事を学んだ濃厚な山行となりました。
沢登りをして特に感じたのは、釜での泳ぎや滝のシャワー、足場のヌメり等々数え切れませんが、自然の力を全身で感じられる自分にとっての癒しやライフスタイルとなり得るというものです。
この様な経験をさせていただいたT口さん、Y田さん、ありがとうございました。
T口さんから各地の沢情報を聞き、行ってみたい沢がいくつも出来ました。
また泊沢なども経験してみたいです。
食料調達(岩魚)は任せて下さい。
F3C8B47A-28D6-4AB6-AA1B-7604AB18E27E

32405660-D33E-41BE-8141-7E517603C0E0

6B753066-3C82-40B2-AF30-35433FA46985

備忘録
・遡行図は紙で持参。
・滝の音で声が通らないので、笛でしっかり意思疎通をとる。
・クライミングやロープワークの練習頑張ろう。

後立山縦走 欅平~唐松岳~白馬岳

こんにちは。石橋です。

以前モンブランへともに登った仲間から今年も白馬においでとお誘いを受けたのが6月のこと。
昨年白馬に行って以来、後立山周辺の縦走はかなり気になっていたし、日本を出る前に誘ってくれた仲間にも会っておきたかったので急遽だが行くことにした。

富山から電車を乗り継いで黒部の玄関口・欅平へ。初日はここから一時間ほど歩いた先にある祖母谷温泉に幕営し、日付が変わるころに行動開始して唐松岳までの標高差約2000mの稜線を登る。二日目は唐松山荘で幕営して、三日目に目的地の村営頂上宿舎を経て、四日目に大雪渓から下山するというのが当初の計画であった。
3泊4日の山行で特に二日目は標高差2000mを11時間かけて上がるのだから当然荷物の軽量化は必須の課題である。事前に調べた情報では祖母谷から唐松までの登りはそのほとんどが下りに使用されるルートで、八方尾根から登ってきた登山者が唐松山荘に一泊するか、もしくはトレイルランナーが日帰りで八方から欅平まで抜けるときに使われる下山道としての記録が多かった。小屋の情報などで一応登山道としての表記はあるものの、所要時間は11時間から13時間となっていた。普段の僕の山行スタイルはウルトラヘビー山行。持てるものは持つ、必要なものは担ぐ、というまさに30年は遅れようスタイルである。しかし今回ばかりは苦手な軽量化をして、ウルトラライト山行たるものやってみるべきなのではないかと装備や食料を厳選してゆく。いつもは適当に詰め込む行動食も一日ごとに分けてパッキングする徹底ぶりである。しかしあれもいる、これもいる、などという言っているうちに当日に水も詰め込むと体感30㎏近い重量になってしまった。これでは普段の歩荷と変わらないではないか。ウルトラライトなどまだまだその背中すら見えてこない。
厳選したものを詰め込んだ85Lザックを背負って阪急梅田のバスターミナルから夜行バスに乗り込み、富山へと向かう。富山からは早々にとやま鉄道に乗り込み、魚津で富山地鉄に乗り換えて宇奈月温泉に降り立つ。ここからはかの有名な黒部峡谷鉄道に乗って黒部の玄関口である欅平を目指す。観光客に混じって規格外の荷物を引きずりながら小さなトロッコへねじ込み(快く載せてくれた乗り合わせた方々に感謝!)、黒部の急峻な谷の中をゴトゴトと音を立てながら一時間半ほど走ると欅平に出る。
IMG_20210725_104144_34

ここには黒部第三発電所があり、上部の仙人谷ダムと合わせてその建設が非常に困難を極めたものとして知られている。またこの欅平の奥手には奥鐘山があり、奥鐘山西壁は多くの難ルートが存在する日本屈指のビッグウォールである。
IMG_20210725_111629_32

この日は連休最終日ともあって駅の周辺は多くの観光客がいたが、駅から離れるにつれて人もまばらとなり、祖母谷温泉では20人ほどに出会ったがそれも昼を過ぎるころには皆、欅平の方へと帰っていった。
祖母谷温泉は温泉小屋から上流側に200mほどいった河原からボコボコと湧き出す100℃近い硫黄泉をそのまま引っ張て来た厳選かけ流しの温泉小屋である。河原から真夏でもモクモクと吹き出す湯気を見ていると、この地に電力開発のために隧道を掘ることがいかに大変かが理解できる。そんな熱い湯に太陽が照り付ける中入れるはずもなく、日が暮れるまで読書しながら待つ。日が暮れ始めていざ入ってみると最高に気持ちがよい。男湯はテント場から丸見えではあるが、別に気にすることでもない。気が付いたら一時間も湯に浸かっていた。体もポカポカになったところで明日に備えて早々にテントに戻った。
IMG_20210725_125253_30
IMG_20210725_153350_28

11時半に寒さで目が覚める。標高1000mを下回っていたため気を抜いて何も被らずに寝ていたら意外と冷え込んでいた。こう見えて超ビビりな僕。夜中に単独で唐松へ登る計画を自分で立てたくせに、この時、めちゃくちゃビビってた。以前黒部の山賊という本を読んで以来、山の怪談や地域に伝わる伝説なんかを調べていたから、それを思い出して余計にビビり散らす。一瞬登山道が不明瞭なんて理由をつけて帰ってやろうかとも考えた。恐怖と凍えで体の震えが止まらないのでとりあえずもう一度温泉に入ることにする。満天の星空の下で温泉に浸かって体を温めると、だんだん恐怖も和らいでいけるような気がしてきた。気を改めて準備にかかる。

7月26日 天候 晴れ時々曇り
1時半、祖母谷温泉を出発して祖父谷方向へと歩み始める。一応怖いのでスマホでお気に入りの曲をかけながらどんどん進む。しばらく沢沿いを歩いて、次第に斜面へと上がってゆく。標高が低いので背丈ほどのブッシュが続くが、登山道の草は一部を除いて綺麗に刈られていた。あとから猿倉の遭対協の方に聞いた話だが、ちょうどこの前の日に草刈りが完了したばかりだったのだという。本当に登山道を整備してくれる方には頭が下がる思いである。この瞬間、恐怖で逃げ帰ったときの言い訳も消えてしまったのも確かだが…。
1420mのコルを経て唐松岳から餓鬼山、奥鐘山まで続く稜線の上に出る。それまでは谷の中の真っ暗な森の中だったが、稜線へ出ると木々の間からわずかに月の光が差し込むと幻想的な世界が広がる。そこからさらに30分ほど進むと餓鬼ノ田圃に出る。餓鬼ノ田圃は餓鬼山の中腹に位置する湿地帯で貴重な動植物が数多く残されたいわば最後の楽園である。真っ暗なので全容はわからなかったが確かに登山道の脇に湿地帯が見られた。さらに30分で餓鬼山避難小屋まで抜けてそこから1時間で餓鬼山まで抜けた。このころにはあたりも次第に明るくなり、行く先には五竜岳から唐松岳、白馬岳まで続く稜線が見える。背後には剱岳が浮かび上がり、何とも幻想的だ。
DSCN0350_7.JPG
DSCN0353_6.JPG

餓鬼山の登りあたりからかなり尾根も狭くなり、餓鬼山山頂から大黒鉱山跡に下りるまでの道はところどころ崩落している。樹林があるので高度感こそないが、踏み外せば無事では済まない道を進む。
DSCN0348_5.JPG
DSCN0354_9.JPG

このころ想定していたコースタイムをよりかなり早く進んでいることから、今日中に天狗の小屋まで進めるのではないかと考える。というのも、翌日27日からは台風8号接近の影響もあって少々風が強くなり、雨も降り出す可能性があった。不帰ノ嶮を風雨の中、重荷を背負って抜けるのはリスクがあるので半ばあきらめていたのだが、今日中に天狗まで進めば望みはあるのではないか...。その可能性があるならスピードを上げていくしかない。大黒鉱山跡から唐松山荘までの最後の長い登りを息絶え絶えに駆け上がる。段々と樹林の背丈も低くなり、高山植物のお花畑が広がってゆく。早足で登山道を登ってゆくと、いきなり目の前にライチョウが奇声を上げながら飛び込んできた。よく見ると数羽のひよっこたちが斜面の上へと逃げてゆく。どうやら気付かぬ間にライチョウ親子に近づきすぎてしまったらしい。ごめんよ。
DSCN0357_10.JPG

山荘手前で雪渓があった。トレースはないので注意深く渡る。
テント場を横切り山荘まで上がると唐松-祖母谷間通行禁止の案内が…登山道整備が完了する8月中旬まで通行禁止なんだとか。どおりで崩落してたり雪渓にステップが切ってないわけである。まあ特段苦労するところはなかったから良いんだけどね。
DSCN0359_11.JPG

唐松山荘到着が9時。計画では昼過ぎの到着だったのでかなり早く登れた。なけなしの3Gを使って最新の天気図を確認する。進路も定まらなかった台風8号はどうやら東北に向かうということ、台風西側は上空の風も15Knot程度なので予想したほど天候も荒れないことを確認して、不帰方面へと向かう。唐松岳を越えて、不帰のキレットへと入ってゆく。流れるガスの中に浮かぶ岩峰、壁にくっつくように咲くイワギキョウが美しい。独り寂しく夜道を歩いてきたからか、すれ違う人がいつも以上に温かく感じる。単独で山に入って気が付いたのは、いつもよりも出会った人ひとりひとりのことを鮮明に覚えているということだ。出会いをいつもよりちょっぴり大事にするのが単独行の良いとこなのだ。
DSCN0372_17.JPG
DSCN0368_1.JPG

不帰の岩場はものの一時間半ほどで通過し、そこからは地味なアップダウンを繰り返す。10時間重荷を背負って登ってきた脚にこれが応える。標高差400mの急坂・天狗の大下りは唐松側から向かうと天狗の大登りになる。これまでコースタイムを大きく巻くスピードで登ってきたが、さすがにこのころになるとコースタイムを維持するのが精一杯だった。
DSCN0375_18.JPG
IMG_20210726_134858_23

14時、天狗の小屋に到着。出発以来初めて座ってちゃんとしたものを食べた。天狗山荘にテント泊の予定は入れていなかったが、快く泊めてくださった。疲労から一眠りして起きると、白馬鑓が夕日に照らされ真っ赤に燃えていた。稜線まで上がるとちょうど雲海の向こうに夕日が見えて、とても美しかった。
DSCN0385_19.JPG

7月27日  天候 曇りのち雨 
朝4時半起床。昨夜明日は朝から小雨が降っているだろうと予測していたが、テントから顔を出すと雨はまだ降っていないようだった。ただ長野方面に積雲が群れを成している。崩れるのも時間の問題だろうと出発を早める。簡単な朝食を済ませ、テントをそそくさと撤収して、5時15分に天狗山荘をあとにする。飯食って寝れば疲れ知らずなのが若者の特権だ。空模様を伺いながら小走りで頂上宿舎へと向かう。白馬鑓を越えたあたりで白馬岳まで見通せた。白馬岳を飲み込む白雲が次第に大きくなってゆく。
途中、天狗山荘のテント場で一緒になった女性2人のパーティーを追い越す。五竜岳から来て、今日は栂池まで行くという。あの雲の中に突っ込んでゆくとは…何とも勇猛果敢なお二人である。一方僕は二時間かからないぐらいで目的地の頂上宿舎に転がり込む。この時間なら大雪渓から下りれるかなとも思ったが、雲の様子を見ても雨が続きそうなので無理して下りることもないだろう。それにせっかく来たのだから一日ゆっくりしていきたい。雨も降っていたので親切にも宿舎の売店で休ませていただけた。誘ってくれた知り合いは小屋の仕事もあるだろうから、待ちながら荷物をまとめ、手記に記録を残し、本を読む。そうしている間にも売店にフラフラ下りてきた知り合いに「なんでいるの!?」と驚かれてしまった。そりゃそうだ、こんな天気だもの。事前に山に入る前に悪天候で行けないかもしれないとは伝えていたので、来ないもんだと思っていたらしい。意外と早く天狗まで抜けれたこと、空模様伺いながらここまでササっと来た事を説明。驚きながらもコーヒーとチーズケーキをご馳走してくれた。今まで食べたどのケーキよりも美味しかった。
昼過ぎに雨が少し上がったタイミングでテントを設営。夕食と一緒に小屋で買った大雪渓で一人祝杯を挙げる。ここまで来れて本当に良かった。支えてくれた人と見守ってくれた山に感謝して就寝。
深夜一度目が覚める。風の音も雨の音もないのでテントから顔を出すと、綺麗に月と無数に瞬く星が夜空を飾っていた。靴を履いて稜線まで上がるとはるか遠くに雷光が見える。恐ろしいが、とても神秘的だった。

7月28日 天候 曇り時々晴れ
4時半起床。ゆっくり支度を始める。この日は台風が東北地方を横断することで風が変わり、白馬周辺では北西風~西風~南西風へと変化する。午後から南西風へと変わると太平洋上の暖かく湿った空気が流れ込むため天気が崩れるため、風が西から吹いている朝のうちに下山しようと考えていた。テントから出るとガスってはいるものの降水はなし、風もほとんどない。たまに雲の切れ間から青い空が顔を覗かせる。テント場のゴミを拾っていると小屋の知り合いが様子を見に来てくれた。宿泊客は少ないがそのあと5時半から仕事なのだという。苦労は多いようだが話を聞いていると本当に小屋での仕事が心の底から好きなのだろうなということが伝わってくる。そんな仕事を持てていることがちょっぴり羨ましい。
6時下山開始。雲の切れ間から朝日が差し込むと、雨上がりのお花畑がキラキラと輝く。雪山とは違い、山全体に命の息吹を感じれる夏山らしい光景に心打たれる。
IMG_20210728_060236_3
IMG_20210728_065941_2

大雪渓は今年落石事故が多発してるということで少々急ぎ目に下る。途中すれ違う方に先の登山道の状況などを伝えながら順調に下り、8時には猿倉へと下山した。八方の湯で汗を流し、大糸線で松本へ。松本でバスの待ち時間に入った居酒屋で仲良くなったおじさんと旅の話で盛り上がり、ほろ酔い気分で大阪行きのバスへ乗り込み、楽しかった山行が終了した。

事前に調べると今回行った祖母谷~唐松岳の情報がほとんどなかったので(通行止めなのだから当たり前なのだが)、少し記載する。
例年7月中旬ごろから草刈りが入り、特に祖母谷温泉から餓鬼山までは比較的歩きやすくなる。それ以前はかなりの藪漕ぎになると推測される。祖母谷~白馬間の登山道も同様にこの時期に草刈りが入るそうだ。
祖母谷から沢沿いに上がるルートで数か所、また餓鬼山から大黒鉱山跡へと下るルートの数か所で登山道の崩落があった。通行できないほどではないが、足を滑らせると特に後者の箇所ではかなり深刻な事故に発展する場合があるため注意が必要。
大黒鉱山跡の水場は登山道から往復15分の場所にある。今回は使用していないが沢の音が聞こえたので水は十分に確保できるものと思われる。
唐松山荘下の雪渓は登山道に沿ってトラバース。スコップが置いてあったので8月に入ると小屋の人の手でステップが作られるのかもしれない(行けばステップがあるという保証はない)。

今回の山行では少々不思議な体験もした。
前述の餓鬼ノ田圃から餓鬼山へと向かっているときに熊対策でつけていた鈴が2回に分けて10秒ほど激しく鳴った。風のせいかとも考えたが、樹林帯の中で風は肌で感じるほども吹いていなかったのでいまだに何が鈴を揺らしたのかはわからない。
頂上宿舎のテント場では足音のような音が聞こえたりもした。台風前でテントを張っていたのは僕一人だったが、風でテントがはためく音や雨の音とは全く違う音だった。以前まで登山道具店で靴のフィッティングを仕事にしていたので色々なタイプの登山靴が歩くときに出す音を知っているが、この時聞こえたのは重たいフルレザーの登山靴で固い地面をゴトゴトと歩く音と、軽めの登山靴で砂利の上を歩くときの音。夜の10時頃だったので後者は小屋の人が見回りに来てくれたのかもしれないが(翌朝小屋の知り合いに聞くとそんな時間に見回りにはいかないそうだ。見回りって言ってくれた方が気が楽だったのだが...)、前者は余程こだわりのあるような人でなければ今の時代では履かないような靴である。雨風がそこまで強くない夜だったのであそこまではっきり聞いてしまうと聞き間違いということもないとは思うのだが、実際はよくわからない。
山の怪談やら伝説を調べまくってビビってたから、事態を過大評価している可能性もなきにしもあらずだが…靴の音は仮に聞き間違えても、鈴は聞き間違えることはない。それに2回も。
街だと馬鹿らしい、で済ませれるのが山だとなぜかそうは思えない。下山後、白馬の交番の横にあった遭難慰霊碑を偶然見つけて思わず手を合わせた。

そんな楽しくも不思議だった単独山行。次はどこへ行こうかな、と考えるとわくわくが止まらない。

屏風岩 東壁/東稜ルート

「屏風岩」
クライマーならば誰しもがその名を知る大岩壁は日本のクライミングを語る上では避けて通れぬ、いわばクライミングの聖地のひとつである。涸沢・穂高へと続く登山道から見えるその姿は、まさに日本を代表するビッグウォールといっても過言ではないだろう。古くから多くのクライマーがその壁に挑み、歴史に名を遺す偉業を成した者もあれば、数多くの悲劇の舞台ともなった。
僕もその屏風岩に憧れ、いつか登りたいと夢見たクライマーの一人である。渡米し、しばらく日本の山にも別れを告げねばならぬのなら、山を始めたとき下から見上げた屏風岩に触れておきたいと感じた僕は、同じく以前より屏風の登攀に意欲を示していた長野さんに声をかけさせてもらい、この山行を進めていくに至った。

屏風の登攀に必要な技術として人工登攀の技術があげられる。もちろんフリーで抜けることができるルートも存在するのだが、我々が登る東壁・東稜ルートは主に人工登攀ルートとなる。
6月ごろより六甲山の堡塁岩でアブミを用いたクライミングの練習を行った。最初は慣れない手順に戸惑うこともあったが半日登れば勝手は理解できたし、だんだんとスムーズに登れるようになってきた。ハーケンやボルトだけではなく、本番を想定してカムやナッツ、トライカムといった所謂リムーバブルプロテクションも積極的に使用して人工登攀の技術を身につけていった。

7月に入り、ルートを調べたり必要な装備を選定しながら準備を行い、7月19日の夜、神戸を発つ。
その夜、あかんだな駐車場に車を入れ、仮眠。翌朝6:40発のバスに乗り込み上高地へ入る。
line_205480479742288_18

上高地からは2時間ほどで横尾まで入り、テントを設営。その後翌日の渡渉点の偵察へ向かう。偵察へ向かう前に山荘横の登山指導センターで1ルンゼと屏風の頭から徳沢までの登山道の状況を尋ねたがセンター自体が17日にオープンしたばかりでまだ今年の情報はないのだという。残念だが仕方がない。
IMG_20210720_094852_0
IMG_20210720_110722_1

事前のリサーチで横尾から橋を渡ってすぐに渡渉をすると比較的濡れないという情報があったため橋を渡って数分歩いたところに砂利が堆積しているあたりから川を目指す。しばらく河原を歩き、適当に渡りやすそうなところへ入ってみる。この水が想像を絶するほどに冷たい。長野さんはネオプレンのソックスにスポーツサンダルだったがそれでもヒーヒーと声を上げる。一方僕は素足にサンダル。呼吸が荒くなるほど冷たい。一度渡渉すると足が真っ赤になって痺れるほどの渡渉を何度か繰り返しながら1ルンゼの取り付きを目指して上流へと向かってゆく。しかしこれが思いのほか遠い。小一時間かけて到達した1ルンゼ取り付きは、なんと川を挟んで登山道の眼前だった。しかも問題の渡渉もそんなに濡れ具合は変わらない。水量によっては下部のほうが渡りやすいのかもしれないが、渡ってからのことを考えると1ルンゼに正対する地点からまっすぐ渡ったほうが明らかに早いということを確認。翌日の渡渉は岩小屋横の案内板から20mほど涸沢側に歩いた地点から渡ることを決めて、昼食をとるため横尾へと戻る。その日は明日へ備えて昼から木陰でうとうとしながら過ごし、早めの晩御飯を食べて早々に就寝。

翌日は0時起床。各自朝食をとって2時に横尾を発つ。20分ほどで前日確認した渡渉ポイントに到着。冷え切った冷水を昨日同様悶絶しながら渡り、1ルンぜへと入ってゆく。外から見るとかなりブッシュらしかったが、入ってみると森の中に綺麗に開けた枯れ沢が続き、快適にアプローチができた。T4取り付き手前で雪渓があったのでこれを乗越して、3時30分にT4取り付きへと到達。まだかなり暗かったため、30分ほど休憩しながら登攀の準備をしてゆく。空が白んできて頭上に大きな岩壁が現れると自然と胸が高鳴った。いよいよ憧れの登攀の始まりである。
DSCN0325_16.JPG
DSCN0326_15.JPG

1ピッチ目のトップは長野さん。雪渓の隣から凹角に沿って徐々にロープを伸ばす。25mほどでピッチを切って、2ピッチ目は僕がトップで登る。やや左上気味に上がっていき、30mほど登ると終了点があった。ここからはしばらく林の中を歩いて登り、最後に10mほどの草付き凹角をサイマルで登ってT4へと上がる。この時点で6時だがすでに日光が当たりかなり暑い。眼前にはまさに屏風の名にふさわしい大岩壁が広がり、朝日に照らされてより大きく、かっこよく見えた。T4でしばらく休んだのちに、超藪漕ぎの緩傾斜帯をトラバースしてT2へと向かう。
IMG_20210721_063406_5

07:20、いよいよT2から東稜へと取り付いた。この時点で計画から約1時間の遅れ。ここから巻き返すという意気込みとは裏腹にトップで登る長野さんのペースが上がらない。ハング上部の支点間隔が遠くアブミをかけるのに苦戦する。体を支える腕の限界に、突き刺すような日光が追い打ちをかける。1ピッチ目15mを登るのに2人で1時間半を要してしまった。
DSCN0339_14.JPG

2ピッチ目はトップ交代して僕が順調に高度を稼ぐ。1ピッチ目とは違いスラブに並んだ支点にアブミをかけては乗り込み、またかけては乗り込みを繰り返す。技術的な難しさはないが、とにかく支点が悪い。たまにフリー用のボルトがあるもののそれ以外は半分しか刺さっていないハーケンや伸びきったリングボルト、半分切れたスリングがかかったハーケンなど体重をかけるのが怖い代物ばかり。それにすべての支点にクリップすればヌンチャクは確実に足りなくなるため、3,4本飛ばして状態のいい支点を中心にクリップする。そうすれば自然とランナウトしてゆくので、落ちれば下のボロボロのハーケンなど簡単に飛んでしまうだろうと考えるとますます怖くなる。アルパインは落ちないことが大前提とよく言うが、本当にその通りである。2ピッチ目の終了点はアブミに立ったままハンギングビレイをしてフォローの長野さんを上げる。晴れていて気持ちよいが、とにかく暑い。2ピッチ目の終了時点で10:30であったが、これは計画ではトップアウトしている時間である。まだ全ピッチの3分の1しか登れていない状態なので屏風の頭まで行くのはあきらめ、トップアウトできたとしても懸垂で降りることになるだろう。それにこの日の天候は快晴ではあったものの、昼からは大気の状態が不安定となり夕立が降るような天気であった。安全のため12時をもって登攀を打ち切ることを話し合って、僕が引き続きトップで3ピッチ目に取り付く。
DSCN0340_13.JPG
IMG_20210721_104941_7

左にトラバースして5mほど上がると懸垂支点があった。頭上にはまだまだ岩壁が続いていて、このままのペースだと登りきるのにあと3,4時間はかかるだろう。しかしこの時すでに風は谷風に変わり、燕や常念の東斜面に大きな雲が乗り上げてきていた。仮に雨が降り出す前に登れたとしても、懸垂で降りれば渡渉で増水しているかもしれないし、時間をかけて涸沢か徳沢までまわっても雨の降る中、雪渓を渡らなくてはならない。さらに夕立の雷の中、壁に取り残されるのはもっと危険だろう。天気が安定するならたとえテントに戻るのが深夜になったとしても行けるだろうが、天気だけはどうしようもない。二人で相談して、11:30に同ポイントから撤退を開始した。30mほど懸垂で下ってハング下のバンドを経由してさらに30mの懸垂で草付きの緩傾斜帯へ下りる。T4までトラバースしてT4トップから懸垂を3回繰り返してT4の取り付きへ。下山中に気が付いたが、朝は雪渓横の急斜面を登って雪渓の上を歩いてアプローチしたが、雪渓手前20mの地点から右手のブッシュに入ると藪漕ぎに近くなるもT4取り付きまで楽に行けることに気が付いた。1ルンゼからは薄っすらと踏み跡もついていたのでT4にアプローチされる方にはぜひ使っていただきたい。
IMG_20210721_113614_8
IMG_20210721_143554_10

もと来た道を戻りながら何度も何度も屏風岩を振り返る。トップまでは果てしなく遠い。でも4年前に下からこの岩場を見上げていたころに比べればかなり近くまではやってきたのだ。あともう少し、それはもう少しばかり技術を身に付けて、いろいろな経験を積んで帰ってきたときにやってみよう。自分自身の成長に気付ける場所として屏風岩にはまた来たい。屏風岩からの帰り道で次にこの岩場に来ることを考えただけでまた胸が高鳴った。
IMG_20210721_143230_9

1ルンゼを下って川を渡って登山道を横尾穂面へと向かう。このころには黒い雲が屏風に頭の上にも広がり、テントへ戻るころには雷がゴロゴロと音を立てていた。ナウキャストで見ると横尾周辺はそこまで雨は降らなかったが、表銀座や黒部、後立山ではかなりの降水と発雷があるようだった。登攀の技術はまだまだ足りず、トップまで登る力はなかったものの、状況を読み取り決断する力は山を始めたころに比べてかなり成長したと実感した。
IMG_20210721_155514_12


翌朝は7時に横尾を出て帰路に就く。途中穂高神社によって無事に帰れたことへの感謝と次からの山行でも見守ってもらえるようにお祈りして、10時に上高地へとついた。この日は4連休の初日で河童橋にはもの凄い数の観光客が美しい景色を求めて訪れていた。あとから知ったことだが僕らが山にいた3日間で5件の遭難事故が槍穂高連峰で発生し、うち2人が亡くなったそうだ。観光客がアイス片手に楽しむ美しい景色の中で、悲惨な事故が起きていることを考えると、我々もいつ事故を起こしてもおかしくないのだなと思う。ただその事実に対して自分だから大丈夫と高を括るのか、それとも常に最悪を想定して準備をするのか、それだけで生き残れる可能性には雲泥の差がある。常に技術を磨き、その心構えをもって、事故を起こさないこと、また事故を起こしてもそれに対応し必ず生き抜くことができる登山者でありたいと感じた。

反省点としてはまずそもそもの登攀力不足があげられる。
六甲山で練習したとはいえ、付け焼刃の技術では登れたとしてもロングルートになるとスピードが足りない。継続して安定した作業ができるように人工登攀の技術に熟練することとマルチクライミングによる練習も必要であると感じた。また人工登攀ではギアの数が通常のクライミングより圧倒的に多い。ギアラックの整理等をうまく行わないと混乱し、登攀がスムーズにいかないことがある上、最悪ギアを落としてしまうような場面もあるだろう。
アブミの架け替え時間の短縮案としてフィフィを使うことは以前から認知していたものの、ギアラックから落としてしまうリスク等を考えて、この登攀ではカラビナを用いていた。しかしカラビナを使うことでよりギアラックが混乱し、スムーズな架け替えができなかった。フィフィを使えばギアラックへの収納と支点への設置、回収が容易となり、またハーネスへもかけ方次第では落下しにくいと思われる。フィフィの使用については前向きに検討していくべきだろうと感じた。
今回の山行では横尾にベースキャンプを張ったが、当初はT4またはT2にテントを張る予定だった。荷揚げやルート上の問題からこの案より横尾ベース案を採用したが、登攀を確実にしたいのであればよほどのスピードが出せるパーティー以外はT4またはT2での幕営が適しているだろう。横尾からのアプローチは長くはないものの、暑さも相まってかなり疲労する。前日までにT4またはT2入りしておけば当日はかなり余裕が持てるだろう。
この山行で個人的に最も感じたのは登攀のスピードと安全のバランスだった。以上の反省点を踏まえても人工登攀はフリークライミングに比べて作業が多く、より時間を要する。となるとあとはその作業自体を減らすしかないのではと考える。単純にクリップする支点を減らせば作業時間はそれだけ少なくなり、登攀のスピードは上がる。ただし万が一何らかの原因でフォールした場合、クリップされた支点が少ないことで落下距離は伸びる。ビレイの方法によっては最終支点への負荷も大きくなるだろう。こうした安全面での問題を克服しながらさらにスピードを上げようと考えると「落ちないこと」が前提となってくる。結局はそこにたどり着くのだが、それだけ本番で落ちないことという言葉には落ちたら事故につながるという意味のほかに登攀のスピードを上げて成功率を上げること、危険な場所に長居しないことという意味があるのだと気付いた。決して成功とは呼べない山行だったが、得るものは非常に多かった山行でした。


2021.7.20-22 【滝谷 遡行~クライミング】


長年の念願が叶って
アルパインクライミングの聖地
穂高の滝谷へ行って来ました。

KNLQ9860

少し私の話をさせて頂きます。

若かりし頃に山を始め、我武者羅に登った20代。 それが災いして29才の時に厳冬期の北アルプスで1週間遭難して九死に一生を得たがその代償として両足先を凍傷で失った。
リハビリを終え落ち着いた頃にかねてから興味があったクライミングジムに足を運んだ。
当時は今ほどクライミングジムはなかったが偶然にも近くにOCSと言うジムがあり怖怖と伺うと心優しく迎え入れてくれた。(大阪市OCS社長林さん)
また私の話に興味を持って頂きクライミングシューズをプレゼントの上、知人に私の足に合わせてシューズを加工までして頂いた。(石川県KCウォール社長宮保さん)
お2人には心から感謝です!
それならばと毎日通い詰めたが歩く事も困難な為、なかなかに厳しく挫折した。。
30代は大人の事情で年に数回の山行程度で、40才を超えた頃から本格的に始動、数年前からはクライミングにも再トライ、成長は遅いものの少しづつ登れる様になっていくのが楽しい。

色々調べていくと「滝谷」もルートによっては可能性がある事に気づいた。勿論、強いメンバーとではあるが。
遠く昔に憧れ、絶対に行ける事はないと思っていたあの「クライミングの聖地、滝谷」に行く事を決意した。
行くからには下から詰め上がる、滝谷出合経由
それから綿密な計画が始まった。

以下、山行記録です。
  ___________________________________________

■ メンバー

藤本 (L) (記)
谷口
吉澤

■ 装備 (主な物)

[共同]
ダブルロープ 8.5㎜ × 50m 2本
カム C4 #0.3-#3  1セット
ナッツ  1セット
ハーケン 4枚 (遡行時敗退用を含む)
アルヌン 180㎝ × 1  400㎝ × 1

[個人]
アックス (ハンマー型)
アイゼン (前爪付き)
アルヌン 60㎝ × 3  120㎝ × 2 

荷物を3人で分担して極限まで軽量化をしても1人当たり約14㎏になった。
事前のトレーニングで、10㎏を歩荷してⅣ級程度のマルチは経験していたので未知ではなかったが本チャンはやはり別物。

■ 行程概要

7/19
20:00 関西で合流

7/20
晴れ
1:00 高山のすき家で充電してから新穂高温泉
1:30 入山
4:30 滝谷出合
6:00 雄滝取付
16:30 雄滝落口 ※無念の敗退を決定
21:30 滝谷出合
23:00 就寝

7/21
晴れ、夕方雷雨
4:00 起床
6:00 行動開始
滝谷出合-槍平小屋-南岳新道-南岳小屋-大キレット-
16:00 北穂高小屋
21:00 就寝 

7/22
晴れ、夕方雷雨
2:00 起床
3:30 行動開始
6:00 滝谷ドーム 中央稜取付
11:00 終了点
12:00 テン場
涸沢槍-涸沢岳-
15:00 穂高岳山荘
20:00 白出沢出合
22:00 新穂高温泉

■ 行動詳細

7/20
滝谷出合までは順調に到着した。
出合から滝谷大滝が遠くに見えるが距離的には近い。歩いて直ぐに雪渓が現れた。雪渓と岩壁の間を
通ったり、雪渓の上に乗り上げたりしてアイゼンとアックスを要した。
念の為にスノーバーも用意していたが出番がなくてホッとした。

IMG_9989

IMG_8189

IMG_9991

まもなくすると右に雄滝、左奥に雌滝が控えめに見えてくる。近づくにつれその雄姿に圧倒される。

IMG_E8190

IMG_9988

雄滝と雌滝の間の尾根から取付く記録があり我々もその様にした。

1P、吉澤
下からは大きな階段状に見えるが意外に悪い。棚は外傾しており使える部分も小さい。ホールドも少ないし小石が堆積している。取付いて直ぐに安定してる?所でザックを下ろしクライミングシューズに履き変えた。35m程ロープを伸ばして適当な所でピッチを切った。トップバッターでリードするつもりだったが任せて正解だった。汗

IMG_8194

HEWM5429

2P、吉澤
少しスイッチが入ってきた?そのまま連続登攀
このピッチが超絶に悪かった。右にバンドがありそれを辿る。その先はバランシーなボルダー。マジか!!
時間をかなり要したがここも突破した。どうやって登ったの!?
※敗退時に分かった事だがここは右に行くのではなく、もう少し上に行くと薄い踏跡と言うかここが弱点と言う
ラインが見つかる。
ここから、この滝の最強点を突く恐ろしく長い一日が始まった。

HZLE8734

RVVG6131

ECYZE7219

MCWF9570

3P、吉澤
完全に覚醒!ここも悪かった。。よう行くわ!
更に右にトラバース気味に行く。

IMG_8199

IWOZ3251

4P、吉澤 言わずもがな (笑)
草付を右上して立木を通りすぎ奥の岩壁でピッチを切る。
写真なし

5P、吉澤 書く必要もないか?
記録では取付とここの写真しかなかったのでかなり悪いと想定していたが問題はなかった。
傾斜の寝たルンゼをトラバースして45m程ロープを伸ばし立木でピッチを切る。

MABR0532

6P、吉澤 やっぱり書いておこう
草付を右上するがここもかなり悪いし適当な懸垂支点が見当たらない。
一度全員が上がり細い木で元の所までトラバース気味に懸垂下降。
※ここはビレイポイントの立木からすぐ落口方向に向かうと小さなルンゼがありそこを超えて少し被った岩の下をトラバースすると綺麗に落口に出る。
写真なし

まだこの時点では滑滝上部まで日没までに行けると思い奮闘するが、時すでに16:00。
恐ろしく時間がかかり過ぎた。
この先何処まで詰めれるかは分からないがビバークをして3日間もあれば抜け切れる事をある程度は想像できた。しかし1日目の安全地帯はオセロ岩 (A~F沢が集まる所) かなり広い場所なので落石の危険が少ない。
そこまで辿り着けないのだけは分かる。
雄滝落口のすぐ上部に2段20m程の滝がありその上部の雪渓の状況が分からない。その遠くに滑滝が見える。
ヘッデンで前進して適泊地がなければ。。標高2,200m アルプスの冷たい雪解け水が飛び散り落石の危険性のある沢際での一夜は迷うまでもない。敗退を決定。
何ピッチ切ったのか分からないくらいヘッデンで懸垂下降。取付に着いてもまだ落石があり安全地帯ではない。
雪渓を超え滝谷出合に着いたのは21:30 疲れ過ぎて食欲もないがかきこむ。バーボンで自分にご褒美。
ほどなくして23:00にはゴーロ帯の上にマットと寝袋だけで就寝。
※20時間行動

IMG_9583

DOCC3233

PLXY8199

7/21
4:00 起床 流石に寒い

※谷口さん満身創痍 1人で下山
温泉とビールで復活!?(笑)
翌日には早朝からトレランで笠ヶ岳までCT14時間の所を10時間で行ったとか。流石です!

※藤本、吉澤
別ルートから再アタック!
プランBに変更 (当初から計画)
やったります!

6:00 行動開始
滝谷出合-南岳新道-南岳小屋-大キレット-北穂高小屋
荷物の分担を3人でしていたがリタイアがでた為、ロープ他が増え17㎏に
流石にこのコースはきつい。ペースが上がらない。昔の山屋は凄かったんだろうな。
16:00 北穂高小屋
※10時間行動
まだ滝谷登攀が終わってもないのに土産を大量に買い (笑) 宴会!
雷雨をやり過ごしテン場に移動
21:00 就寝

IMG_9990

PAOW6386

WATOE0604

道中、ボルダーで遊ぶヨッシー♪

BSXB5803

IMG_9614

7/22
2:00 起床 
素速く朝食をとり、ギアを装着 
テントに荷物をデポして最小限のワンザックで。
3:30 行動開始
いよいよだ!

QHXW6129

縦走路を通り、滝谷ドームを越え奥穂方面に最初のクサリ場を降りたコルがアプローチの入口
その先には薄い踏跡が右に伸びているが直ぐに見失う。少しクライムダウンをすると記録にはあるが、何処か分からない。しかもこんな高所でボルダーなのは嫌だ!(笑)
更にトラバースすると小さなケルンがあった。それを見て安心、感謝。
また少しクライムダウンをして当たりを手分けして探しても懸垂ポイントが見つからない。
と覗きこんだ先に発見!新しく信頼できる支点で50mロープ1本でギリでバンドに到着。その先はしっかりとした踏跡がついたバンドをトラバースすれば直ぐに取付に着く。
そこはこの上なく贅沢な場所!縦走路からは見る事のできない岩の要塞に包まれたド迫力の滝谷!
眼下には、前々日に格闘した雄滝、本来目指していたその先の滑滝、オセロ岩、C沢、スノーコル (泊地)、第4尾根、ツルム、、、念入りに計画してきた全容が模型の様に見える。
至福の時間
ん~マンダム ♪

IMG_9637

IKGH5805

LZGE5908

CPHDE5616

6:00 滝谷ドーム中央稜 登攀開始

1P、吉澤 Ⅳ 核心ピッチ (2人の感想) 
凹角の中のクラックからチムニーを抜ける
コンディションは申し分ない。フォローで登ったがチムニーでザックが挟まり身動きがとれない。奥に良いスタンスとホールドがあるがスタックして身体を振れない。汗
ここは練習してきた1/3システムで荷揚げをするべきだった。

HTZRE6461

IMG_9652

2P、藤本 Ⅴ
リッジからカンテ左のスラブを登りテラスへ
朝一はやはり緊張する。しかも初リード(笑)
上部のスラブが悪く痺れた。
一番の絶景のピッチ。当然余裕などない。
ビレイ点にて、まだ終わってないよ~(笑)

IMG_9654

VTKB9544

3P、吉澤Ⅰ
ガレた岩場のリッジ
難なく通過

JKSF8127

4P、藤本 Ⅳ
凹角上部はチムニー
上部チムニーのチョックストーン越えが悪かった。ホールドがあるか偵察して戻り、迷ってる間によれてきたが何とか突破する事ができた。汗

IMG_E9660

5P、吉澤 Ⅴ
右の凹角に入り出口のハングを右に抜ける
最終ピッチ
ビクトリーロード
雄たけびを上げたのは言うまでもない
それにしても錆びて朽ちたハーケンを見てのクライミングは恐怖だわ!
11:00 終了点

GVGV1280

MFNC2427

IMG_9671

OQYV8620

余韻に浸ってる暇などはない。
12:30 テン場
急いでデポした荷物を纏めて下山。下山とは言っても 滝谷ドーム~涸沢槍~涸沢岳 の激しく長いアップダウンがある。
15:00 穂高岳山荘
白出沢出合を目指す
2020年の地震の影響により通行不能となってはいるが、通ってる記録もある。穂高岳山荘の親切なスタッフに状況を教えて頂き自己責任のもと降りる事を決定。
始め浮石はさほど多くもなかったので大げさな注意喚起だと思った。が途中から終始浮石だらけになり、雪渓も現れた。その時に猛烈な雷雨がやってきて厳しさ極限!白出沢に流れ込む支流の鉱石沢の崩壊が凄まじく、そこに張られていたFIXロープを使い懸垂下降した。懸垂してる自分のロープが堆積してる石をひっかけ落石を落とす。恐ろしい。その先には小滝が連続する。巻道も崩壊している。一つ目の滝は倒木で懸垂下降。次は軟鉄のハーケンで残置支点を作り懸垂下降。重太郎橋など跡形もない。渡渉ポイントを心配していたが当たり一面はゴーロ帯の為、何処でも渡る事ができた。また前日と直前の物凄い夕立による増水の影響もなかった。
何とか難所を日没までに突破。後は下山のみ。
20:00 白出沢出合
22:00 新穂高温泉
※18.5時間行動

谷口さん、お待たせしました。_(._.)_

IMG_9685

IMG_E9687













___________________________________________

以上、山行記録でした。

あくまで個人的意見ですので、この記事を参考にされる方は自己の責任において行動をお願いします。

色々と考えさせられる事もありアルパインの未熟さを感じたが、滝谷出合からの情報も沢山収集できた。
準備をしっかりとして必ずリベンジします!
今回同行して頂いたメンバー、本当にありがとうございました。
 


記事検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール

kobe_alpine

  • ライブドアブログ