2011年05月

5/28 Sat. Base Camp

<メンバー>S間、I吉

雨の土曜日、平山ユージが経営するクライミングジムBase Campへ行ってきた。自宅から電車を乗り継いで1.2時間ほどで最寄り駅の武蔵藤沢駅着。その駅から歩いて15分くらいでBase Campに到着。広い駐車場が満車になっている。雨のためクライマーが集中しているみたい。受付も広い。手続きしていると、平山ユージ氏を目撃。

店内も広々しているが、人も多いのでそこそこ混雑している。平屋の建物で、入って左側がボルダー壁、右側がリード壁。床面積はPUMP大阪1階の2倍以上ある印象。高さはさほどなく、PUMP大阪の2/3くらい。天井までつながる大きなアーチがあり、そこは長いルートがある。

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↑入り口の逆側から。

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↑建物中心部付近のアーチ

5.10a, bクラスを中心に、2本続けてリードし、ビレイを交代、というサイクルで登る。短いルートだが何度も繰り返しているとじわじわ疲労が溜まる。ボルダーも交えつつ二人で登る。リードのルートは、基本的に同一ルートは同一色のホールドで構成されていて、大変分かりやすいシステム。スラブの5.10cに面白いルートがあったけどRPできず。次回がんばりたい。ところで、人口壁のクラックをはじめてみた。クラックは大人気で常に誰かが取り付いていた。
 
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↑クラックの人口壁(!)

帰る間際、受付の所に平山ユージ氏がいたので、握手してもらった。雑誌やネットで配信されている動画の印象よりも小柄に感じたが、ビシッと引き締まった身体には一流のオーラが漂っていた。

S間

5/21 西山谷

午前中は堡塁でロープワークのトレ。午後から西山谷を遡行してきました。



ふるさとの滝を直登。

ふるさとの滝



よーく見るといるよ!落ち口下のあたり。

ふるさとの滝2



西山大滝

西山大滝



「あなたに一筋」 愛情の滝

愛情の滝


5/14 烏帽子・駒形岩

<メンバー> M田、A木、T谷、H野(新人)、Y井(新人)

集会前に、クライミングに行ってきました。
登ったルートは以下の通りです。

〇烏帽子岩
 アフターバイト 5.9
 太陽がいっぱい 5.9

〇駒形岩
 斜陽 5.9
 チンケなボルト 5.10b
 もうかりまっか 5.11a

今回、T谷くんは積極的にリードで登っていました。
どんどん登りこんで、経験を積みましょう。

IMG_0646※斜陽(T谷)

新人のH野くん、Y井くんも積極的に登っていました。
特に、H野くんは岩場初リードでしたが、斜陽をRP!
今後に期待です。

IMG_0645※チンケなボルト(H野)

A木くんは先週の宿題だった、「もうかりまっか5.11a」をトライするも、
惜しいところで何回かテンションがかかりましたが、集会前の最終便で
なんとかRPできました、やれやれ(笑)
次はサイレントティアーズか、フィギアヘッドですな。

IMG_0647※もうかりまっか(A木)

なかなか楽しい一日でした。


<M田>


5/15 San. 三ツ峠 屏風岩

<メンバー>S間、I吉

関東の岩場へ初挑戦してきました。山梨県 三ツ峠の屏風岩。朝7:30頃大田区の自宅を出発したものの、猛烈な事故渋滞にはばまれ、120km移動するのに4時間以上浪費。アプローチの最寄駐車場に着いたときは12:00過ぎでした。そこから急な林道を歩いて60分強で屏風岩着。

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 ↑人気の中央カンテ(3ピッチ)は大渋滞。今回は取り付けず。

3月頭の雪彦山以来の外岩でアウェイなので二人とも緊張する。コーヒーを飲んだり様子見したりして、14:00頃から登攀開始。開始時間が遅かったので3本だけ。

1. リーダーピッチ IV+
2. 都岳連ルート V
3. 一般ルート右 III+

いずれもリード&フォローで登り、懸垂下降。夏のアルパインルートに向け、良い練習になりました。ビレイ点から後ろを振り返ると、富士山が裾野まで大変きれいにそびえてます!一時は渋滞にメゲて引き返そうかと思いましたが、来て良かった!

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  ↑ビレイ点からの富士山!
 
登っている方々も、アルパインの練習のためにしっかり基礎を固めようという雰囲気が漂っており、ギラギラした印象が薄く心地良い雰囲気でした。なお、帰りは25kmの渋滞に巻き込まれ、4時間弱。いかに移動をスムーズにするかが、今後の課題です。

S間 

槍ヶ岳 飛騨沢

槍ヶ岳 飛騨沢         平成23年5月7日ー8日  橘


 5月7日(土)飛騨清美インターで降りる予定が間違って白川郷まで行って
しまい、約50キロも余分に高速を走ってしまった。新穂高には午前4時に到着。
 登山者用無料駐車場を探すが夜中でわからないので適当なところに車を停めて
仮眠。朝6時起床。少し戻ると立派な広い無料駐車場があった。温泉もあるので
登山基地に良いところだ。支度をして、7時出発。13時ごろには槍平かなと予定
しながら夢遊病者のように歩く。白出沢出合に10時頃到着。ここで何故か判らない
が白出沢をそのまま上がってしまい、やけにデブリがあるなとか、両側の岩壁から
落石が頻発するのでこんなところでテントはいやだなとか考えながら歩く。そのうち
谷が狭まりどう見ても一般縦走路とは思えなくなってきた。ここでやっと地図を出し、
何故か手にはめていたプロトレックの電子方位で現在地を検索するが、まあ合って
いるだろうと安易に考え、尚もデブリの中を歩く。ついにはアイゼンをつけないと
危険になってきたのでピッケルとアイゼンを装着する。それにしても何かおかしい。
あの二股は何だろうと考えそこまで登り。地図とザックからシルバーコンパスを
出してあわす。なんと方位がずれている。やっと自分の間違いに気づき、急いで
引き返す。これで今回の中崎尾根は時間的に無理かなと思い始める。
 その間にも突然前の岩がUFOに見えたり、雪面に落ちている木の枝を雷鳥の
つがいと錯覚し、慌ててカメラに撮って見たりと、終いには目の前の木を見て登山者
と間違い思わず話しかけたりと寝不足と疲れでふらふらだ。滝谷出合も気づかぬ
うちに通過し、藤木レリーフは雪に埋もれているのかと考えながら、やっと微かに
見覚えのある槍平手前の樹林帯に到着。冬季小屋で寝るのは贅沢なのでここら辺
でツエルトを張ろうかとも考えたがとりあえず小屋まで行くことにする。
 小屋到着15時。8時間もかかった。さすがに連休も終わりなので誰もいない。
 しかし合宿最後の夜をうちのクラブのようにドンちゃん騒ぎで締める不届きな
パーティもいないとも限らない。ツエルトでもう少し先へとも迷ったが、小屋の
快適さには逆らえずその場で寝転んでしまった。しばらくして晩飯の準備を始める。
といってもおにぎり三つと納豆、スープ、といった豪華なものだ。ビールを飲んだ
ところで寝ることにする。下山途中の登山者からの情報では明日は天気が崩れるとの
事だがラジオでは明日は曇りのち晴れといっている。天は我に味方するだろうか。
 17時就寝。
 5月8日(日)午前0時に小便をしに外に出ると本降りの雨だ。この雨では
登頂は無理だなーと、下山の作戦をシュラフで練る。しかし予定通り中崎尾根で
ツエルトを張っていたら、この雨は非常にきつかっただろう。シュラフもザックも
一晩でびしょ濡れになり、登山どころではない。しかしここは快適な赤坂プリンス
ホテルなので外の雨音を子守唄にしながら明日は温泉か高山観光かはたまた仕事
かと思案する。4時のアラームで目が覚め外を伺うと雨はだいぶやんできたようだ。
 ラジオでは今日は曇りのち午後から晴れと言っている。うーんこれでは行けそうだ。
 やはり行こう。覚悟を決め、6時出発。朝からグズグズの雪で最悪だ。3時間程
歩き、大喰岳西尾根の末端あたりに到着。だんだん風とガスが出てきたが
これくらいなら行けるだろう。気分は槍の冬季小屋でいかに美味しいコーヒーを
味わうかに絞られてきた。しかし甘い希望に対して山は次第に牙を剥き始めていた。
 方向を転進して沢は東へ向かうが次第に視界が利かない。竹ざおと赤旗が50m
おき位に立てられているので助かるが次第に風が強くなってきた。30秒歩いて30秒
待機、20秒歩いて40秒待機、10秒歩いて50秒待機を繰り返し、飛騨乗越に
上がった。この辺の風がまた強く立ってられない。視界ゼロになってきた。3分待機

して3秒見えたので次の赤旗まで突き進む。次の赤旗が判らない。こうなったら
ガスとの戦いだと覚悟を決め、雪面に土下座しながらガスが晴れるのを待つ。
 そうこうする内に寒くなってきたのでザックからフリースを出して着込む。途中で
オーバー手袋がするりと手から離れるが奇跡的に2mくらい手前の岩に張り付いて
いるので風向きが変わらないうちに必死で飛びつき、事なきを得る。40分くらい
その場で粘るが気がついたら両手の指先の感覚がない。しかしザックの肩の
ペットボトルはまだ凍っていない。再度確認するがやはり左手の指2本が硬い。
 これはいかん、凍傷の始まりだ。その場でもんだり息を吹きかけたりするが
右手はしばらくして痛みとともに血が通ったが左が元に戻らない。このまま進むと
凍傷悪化が確実なのですぐに高度を下げるべく下山する。晴れていたらなんともない
ような沢のはずだが一面真っ白なので降りるのも怖い。なんとか竹ざお4本200m

DSCF0275下山はこの方向のはずだが・・


位を降り、気温も上がったので必死で左手を回復させる。結構時間がかかったが
10分位でやっと血が通い鈍痛が来る。こんなに寒い5月の山は初めてだ。
 指が復活したところで再度登り返そうかとも思ったが相変わらず天気は最悪だ。
 こんな状況で槍の穂先に立ったところで誰からも褒められないだろうという結論に
達し、残念だが下山を決定する。後ろ髪を引かれるように何度も振り返りながら
しかし相変わらず槍も何も見えない。山全体がドス黒い雲に覆われてまるで悪魔の
様相だ。下山開始11時。槍平小屋到着12時30分。今日中に帰るか迷ったが
小屋に入ると同時にまた寝転んでしまう。少し早いが晩飯の準備にかかる。
 今夜は鰯の缶詰を酒の肴に、ジフィーズ、五目豆、煮干という豪華版だ。
 飯も食い終え、寝ることにする。といってもまだ16時だ。一寝入りして目が
覚めるとなんだか外が明るい。出てみると今頃晴れてきた。チキショー!今からなら
登れるかも、といった馬鹿な考えも頭によぎる。すべては神の思し召しどおりだ。
貴方は飯を食べて、今日はゆっくりと休みなさいと、マリア様のお告げを聞き、従う。
 二度寝開始19時。一人で小屋で寝てばかりなので目がさえてなかなか寝られない。
 しかし俳句が二句と短歌一首、将来の人生設計、年金計画、資産運用、職場改善
と様々な思索が得られた。
 5月9日(月)今日はおとなしく帰る日だ。5時出発。帰りはまさか間違わないだろうと
思っていた白出沢出合でまたルートを外れ、今度は沢筋に降りてしまったので500m
程上り返してやっと林道を拾う。厄介なポイントだ。10時駐車場。すぐ傍の深山荘で
露天風呂(500円)に漬かり元気を取り戻す。入山日と下山日が快晴で中日が吹雪と
最悪な三日間だったが得るものも大きかった。
 バスターミナルの岐阜県警山岳警備隊の方に聞くと、8日の午前10時ー11時頃が
一番風が強く、西穂ロープウェイも午前中は強風で止まっていたそうだ。
 その時、私はたった一人で2900m付近で風とみぞれと戦っていた。阿呆ではないか。
と、露天風呂から抜戸岳の稜線を見ながら自分自身を振り返るのであった。(完)

 







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