台高 唐谷川 平成23年8月21日 Y(撮)、 U、 T(文)
台高の唐谷川が綺麗らしいとの情報を得て、3人で登る事にする。迷岳は以前、
秋に登った事があるが唐谷川は初めてなので若干緊張する。ネットの情報では
「癒しの沢」とあるので私の嗜好にもぴったり(?)
前夜21時西宮発。阪神高速と309号線を走って、やっとのことでスメール温泉
に到着は午前0時過ぎだった。眠たいが頑張って宴会を行う。宴会をやめてすぐに
寝たらどうなのかとも思うが宴会が主目的なのでしょうがない。
翌午前6時起床。天気は曇りで時々小雨だ。この天気では沢は増水しているかと
思ったが橋の上から見る限り、伏流水で水は見当たらない。これなら行けるだろう
との判断で沢に入る事にする。しばらく歩くと突然綺麗な釜を従えた小滝が現れる。
早速泳いで取り付くが、水は冷たくなく、快適だ。その後も次々と小滝が出てくる。
どれも綺麗だがよく似た滝が連続するのでどれがどの滝かよく分らない。
「癒し系」ではあるが、登るのには技術が要求される。見た感じと登った感じが
違い、登ってみると結構きつい。Uさんは滝ごとに長シュリンゲで確保する。
Y君はファイト一発で登ってくる。やがて、一の滝に到着する。前に大岩が
あり、視界をさえぎる。ここは遡行図通りに右岸を高巻く。しかーし・・・
「ヒルやあ!」Y君の叫び声が聞こえる。うーん、ヒルか、久し振りやなあ・・
とのんびり構えていると、自分の足にも5匹くらいが蠢(うごめ)いている。
「キショ!」指ではじくが追いつかない。あたり一面ヒルまみれだ。こうなったら
「ヒルてんでんこ」だあ! と走って高巻くが慌てると余計に危ない。
ベテランはヒルなどには動じないものよ・・と冷静を装い、河原に下りるが、手や
足に一杯付いている。気色い! 必死でスパッツを剥がし、点検する。大きなのや
小さなので一杯だ。タバコがあれば楽に取れるがもう止めたので手でつまむが
なかなか取れない。そのうちに虫除けスプレーを吹きかけるとヒルがヒルんですぐ
取れることが分った。しかし3人分の駆除で虫除けもすぐ無くなった。ヒルを即死
させるツールを開発しなければならない。
取りあえず駆除が終わり、また遡行を再開する。そのうちに二の滝らしき一帯に
来た。時刻も昼前なのでここでそうめん流しを決行する事にする。乾いた平らな
岩盤を見つけ、コンロを付けて湯がく。そのうちにまたもやヒルだ。しかも私の首に
二匹いる!(単独だったら温泉で鏡を見るまで気づかなかった)Y君に取って
もらう。3人で来て良かった。お尻もチェックしてもらう。そうめんを食べ終え、食後の
スターバックスコーヒーで寛いでいると・・ポツリ、ポツリ、・・ザザザアーッ!!と
雷雨だ。ひょエー!ヒルの次は大雨か! 沢中での本降りは危険だ。スターバックスも
途中で中止し、大急ぎで右岸の林道を目指す。幸い、ソマ道が近くに来ており、
増水の心配のない高度まで上がれた。しかしまた今度はヒル地獄だ。ソマ道を
しばらく歩くと、やがて林道に合流した。ここでまたヒルチェックだ。(13時過ぎ)
林道を歩いてスメールの寂しい遊園地を迂回して車に戻ると14時だった。
車でまたヒルチェック。どこから沸いてくるのか分らないが取っても取っても居る。
上半身裸になり、腹の辺りに居ない事を確認して、ふと右の方を向き、また左を
振り返ると、さっき居なかったはずの脇腹にでかいのが吸い付いている。ヒルの
根性は素晴らしいものがある。見習わねば。とりあえず雨も止まないのでザックを車に
掘り込み、スメール温泉に入る。さすがに温泉までは着いてこなかった。温泉でさっぱりし、
また3時間ほど車を走らせて西宮駅前に到着は18時過ぎだった。帰りに皆さんの荷物に
ヒルが1,2匹くっ付いて、家までお土産として持ち帰られた。(笑)
notes:
沢は秀麗だが、ヒルが多すぎて帳消しとなった。4月ー10月位は快適な登山は
出来ないのでは? ヒルに吸われても痛くも痒くもないが、気持ちが悪い。
厄介な生き物だ。