立山山スキー 平成23年11月26日(土)-27日(日) M、T、Y(記)
Mリーダーの計画で今シーズン初滑りしてきました。
1週間前までは積雪が完全に不足しており、とても滑走できる状態ではありませんでしたが、山行5日前の月曜日から西高東低の冬型気圧配置となり大陸からの寒気が流入。
23日の時点での室堂の積雪は50cmほどだったようですが、木金の2日間で100cmほど積雪があり、山行当日の積雪は155cm。
高原バス道の除雪の為、初日土曜日はケーブル立山駅で始発から1時間ほど足止めを食いました。
室堂到着後、3人パーティなのに6テンで装備が重かったこともあり、雷鳥平ではなく室堂にてテント設営することに。
ショベルを使用して3人で整地してテント設営後、軽く行動食を取り、サブザックで予定通り剱御前小屋を目指す。
Yは、KAC入会直前の5月の単独富士山頂滑降から約半年ぶりのシール登高。因みに偶然にもMリーダーの前日に富士山に行ってました。
前日の新雪で気持ちのいいパウダーで、シール歩行が楽しくて仕方がありません。
ボードで、スノーシュー歩行のTさんはかなりキツそうでしたが・・・
剱御前小屋への稜線に出るところでスキーの2人はクランポンに換装し、岩混じりの稜線伝いに小屋へ向かう。
稜線に出ると15m/sほどの強風。また、クランポンの二人は浮力が無くなり、スノーシューのTさんと立場が逆転。ラッセルがキツい・・・
程無く地吹雪の剱御前小屋に到着し、初日の目的である剱岳の雄姿を拝めました。
剱御前小屋着が15時を回っており、日没が迫っていたので急いで滑走開始。雷鳥沢への滑走はあっという間でしたが、雷鳥沢へのテン場への沢の頼りない橋が心許無く、少しでも足を滑らせれば沢へ落ちるので恐かったです。
日没が迫り焦ってましたが、Tさん・Yの両名はヘッデンをメインザックに入れっぱなしでBCに置き忘れてしまっており、ヘッデンはMリーダーの1つだけ・・・
焦りの余り、Yはシールに雪を附着させてしまい、しかも焦りからシールの着雪をスキーエッジで削り取る基本的な技術も度忘れして深雪でもがいて時間をロスしてしまいました(汗)
もがきながらもMリーダーに追い付き、適切且つ迅速にシールを付けて貰い、念の為粘着の弱くなったYのシールにストラップバンドでシールを板に固定してテン場へ急行。
みくりが池温泉の辺りで雷鳥の鳴き声と珍しく飛ぶ群れの姿を望む中、綺麗な夕焼けが見られました。
間もなくテン場に帰着したところ、「Mく~ん。神戸のMくん居ませんか~?」とKACテントの直ぐ横でMリーダーを呼ぶ声が・・・
同じ日程で入山していた山吉さんが僕らを探してくれてました。
雷鳥沢にテン泊すると聞いていたので、まさか会えるとは思いませんでしたが、しばし雑談してテン場で記念撮影しました。
初日の晩御飯は食当のTさん持参の米を炊いてハンバーグカレー。一人1合ずつでガッツリ食べました。
高気圧のど真ん中となった初日は快晴で、夜は新月で光が無かった為、満点の星空。星が好きなTさんはテンション上がりまくりでした。
2日目、予報通り気圧の谷が迫り、天候は高曇り。
一人辺り150gのパスタで朝からガッツリ炭水化物を補給し、テントを畳んでメインザックをテン場にデポ。
雄山を目指す。
一ノ越にて全員クランポンとピッケルに換装し、岩稜帯を登高開始。
雄山山頂直下で槍穂高連峰だけでなく、富士山も望むことができるほど視界が開けておりテンションアップ。
雄山神社裏手に登頂するも20m/sほどの強風に曝され、三角点方面へはとても行けませんでした。
神社裏手の狭いスペースでスキーへ換装し、強風から逃げるように山頂直下のシュートへドロップ。
風に叩かれた為か、昨日よりも雪質が若干硬くなった感触でしたが、スプレーを飛ばしながらの快適な滑走を楽しめました。
Yはゲレンデでの滑走時間がスノーボードの方が長く、Mさん・Tさんと比較すると明らかに滑走レベルが劣っており、滑走中は待たせてしまい申し訳ありませんでした。
今回の山行は直前まで決行できるか際どいところでしたが、積雪・天候、更にパーティメンバーにも恵まれ最高の山行となりました。