2012年01月

道具の薀蓄(うんちく)

最近、ストーブを買い足しましたので報告します。
スノー○ーク ギガパワーストーブ地 ¥4600位
 ・現在生産中止ですがネットで見つけて安かったので買いました。が、
 はっきり行って雪山では使い物になりません。無雪期のハイキング
 専用と割り切った方がいいでしょう。
  まず、雪を鍋で溶かすといった場面が出てくると思いますが、この
  ストーブは水が一滴でも垂れるとすぐに消えてしまいます。
 (別のストーブであぶってやっと復活。愛用のEPI  BPSAは何事もなく
 動作するが)
 次に、作りがチャちいです。重量はEPIの半分くらいですが針金部分が
 多く、歪んだら終わりです。(しかも雪山で)
 さらに何故か雪洞内では点火不能、EPIは一発で点きました。
検証場所:京都北山の雪洞

尚、MSRは相変わらず狭いテントでは使いにくいです。
疲れてガソリンをこぼしたらアウト。はっきり言って危険です。

あまり商品にけちを付けるのもどうかと思いますが
上手な買い物をしたいものです。(ネットでの評判はよかったが・・)

                             道具マニア T  



氷ノ山山スキー

氷ノ山山スキー     平成24年1月21日(土)  Y山(単独)


今回は大段ヶ平からアプローチしました。
直前の予想地上天気図を見ると、風は弱そう。

予想高層天気図によると、氷ノ山付近の湿数の値が高く、ガスがかからないだろうと見込んでアタックを掛けました。

マイカーは非力なFFで、林道のかなり手前までしか入れませんでした。一応スタッドレスを履いてますが、そろそろ寿命なのか、グリップしてくれず、スリップしまくり。チェーンも積んでましたが、装着するのがメンドくなり、林道を1時間余分に歩くハメに・・・(泣)

睡眠不足のせいか、何となく体が重い。
気温はマイナス2℃で、厳冬期とは思えないほど気温が高く、雪はシャバシャバのザラメで残雪期みたいな雪質。
雪が柔らかく、ツボ足だとかなり潜るので、スキーラッセルでさくさく進む。

地形図上でどう見ても実際の地形と違う箇所に出合い、読図で混乱しました。
東屋の箇所が地形図上では右岸に沿って進むようになっているが、実際は右岸から左岸、更に右岸へと橋を渡るようになっていました。
P1210001

念の為、地形図の他に山と高原地図を持参していたので、チェックすると高原地図では実際の地形通りの表記がされており、無事現在地を特定できました。
地形図のみだとルートファインディングに支障が出ることがよく分かりました。

ひたすら林道を進む。

計画では林道から大段ヶ平に向けて尾根に取付く予定でしたが、地形図で読みとった以上に急斜面が続き、しかも密な樹林帯で中々取り付けず。
林道を延々と登高していくと、流石にアプローチが長過ぎると思い、適当な個所で尾根に取付く。

しかし間もなく、急傾斜でシール登高が厳しくなり、ツボ足で登高を試みるもツボ足だと腿まで埋まる強烈なラッセルを強いられる。
スキーの絶大な浮力を改めて実感しつつも、腿ラッセルで急登を登るのは体力的にツラい。

尾根の上部、山頂方面を望むとガスが掛かっており、このままハイクアップしても樹林帯を抜けた所でホワイトアウトが予想される。
P1210006

睡眠不足で体調も優れないし、尾根のラッセルはキツく、林道を進むにしてもアプローチが長過ぎる上に、おそらく視界不良で山頂へは行けないだろうと予測し、アタックを中止することにしました。

先日の蘇武岳と違い、氷ノ山は山頂付近に目印となるものが全くないなだらかな地形の為、視界不良時に正しいルートファインディングができる自信が全くありません。こういう時はGPSの出番となりますね。
しかしGPSも機械ですから、故障も考えられるし、電池が切れたら使用不能となりますから、過信は禁物ですね。

撤退を決断し、取り付いた尾根から林道に下り、シールを剥がして、傾斜の緩い林道を直滑降で駐車場所まで下りました。
P1210008

今回で氷ノ山山頂アタックは6回目ですが、登頂できたのは2回のみ。しかも残雪期。
氷ノ山は厳冬期の登頂難しいなぁ(汗)

不動岩アイトレ(1/15単独)

久し振りに午後から不動岩に行きました。
年明け早々に東壁で事故があったらしく、
基部右側には花束が。花束に見守られながら
壁の一番右側のルート(名前わからず)に
FIXロープをセットし、懸垂下降と登り返しを
2回やったところで日没終了となりました。
懸垂下降での墜落事故と聞き、久し振りの
ロープワークもびびりまくりで、懸垂下降のセットも
5回くらい確認してもまだ怖かった。
体もかちこちで以前は登れたがという部分も全部AO,
手袋もすぐに外す(情けなー)
また、一番右側のルートは崩壊が進んでおり、多分次はこれが
落ちるだろうと言う浮石も準備されていて、なかなか
堡塁とは違う本番プレッシャーが味わえるルートでした。
皆さん、また練習しに行きましょう。
合掌。
                           た

1/9 近所の石切り場

O島(記)

近所の地蔵寺山の石切り場
小さな岩場です。少し時間が空いた時に練習します。
冬も風が当たらず、南向きで暖かく、眺めが良いです。
10aぐらいの短いルートが4本程あります。


一人でユマーリングして登っていますが、誰も来ない所なので、セットには慎重になります。
一度、ユマールとハーネスをカラビナで連結するのを忘れ、首からたすき掛けしたユマール引き上げ用のシュリンゲだけで登ってしまい、途中でテンションすれば首つりになることがありました。
経験の長い人でも、人間なので間違える可能性があります。



石切り場


蘇武岳山スキー

蘇武岳山スキー     平成24年1月15日(日)  Y山(単独)


加藤文太郎・植村直己が愛した故郷の山、蘇武岳へ山スキーに行ってきました。

当初1/14(土)に行く予定でしたが、1/15(日)の休日出勤が無くなり、且つ日曜日の方が冬型気圧配置が緩んで風が弱そうな天気図だったんで、1/15(日)に日程変更。
単独行の強みでフレキシブルに山行予定を組めます。

06:38閉鎖された名色スキー場を出発。
06:00に駐車場から出発するつもりでしたが、初めての場所で暗くて道がよく分からず辺りが明るくなり始める頃に出発を遅らせました。

積雪は十分で、トレースの全くないゲレンデをスタートからシール登高。

閉鎖されたロッジを確認。地形図を見て高度計を補正。
P1150002

振り返ると、単独ボーダーに追跡されてました。
ゲレンデトップの斜面には巨大な雪庇が。

雪庇を迂回し、樹林帯を登高し、ゲレンデトップの尾根に出ました。
左側は雪庇の為、右側の樹林帯に沿って進みます。

振り返るとゲレンデ側の雪庇が今にも崩れそう。
P1150007

08:27ゲレンデトップの旧リフト降り場着。

さて、ここから本格的に読図開始。
気を引き締めて出発するも、いきなりあらぬ方向へ進んでしまい、地形図とコンパスを使用し、間違いに気付く。

地形図・コンパスを使用して正しいルートを見出だし、蘇武岳へ向かう。
初めてのルートの為、頻繁に地形図・コンパス・高度計で現在地を確認しつつルートファインディング。緊張するけど、最高に楽しい♪
ここまで読図をするのは昨年2月の視界不良の氷ノ山以来。
残雪期の乗鞍・御嶽でも結構読図をしましたが、残雪期で天候が良く、視界が効いていたので厳冬期の氷ノ山ほどのシビアさはありませんでした。

緊張しながらも読図を楽しみつつ進んでいくと、スキーツアーの標識がありました。

これで間違いなく蘇武岳へ向かっていることが判明。一安心。
自分では正しくルートファインディングしているつもりでも尾根一本間違えたら大変なことになりますからね。

程良い起伏があり、スキーツアーには持って来いのルート。スノーボード向きじゃないルートですね。
P1150010

樹氷が満開です。

雪の重みと強風で(?)傾いたホワイトモンスター。
P1150018

標高を上げるにつれ、ガスが掛かり始める。ホワイトモンスター越しに見た山頂方面。

視界が悪い中、顕著なコルに出ましたが現在地がはっきりせず。

およその見当をつけ、目の前の雪庇を迂回して尾根に出る。

10:52地形図・コンパス・高度計を確認すると、どうも蘇武岳山頂に着いたっぽいが、視界不良で山座同定ができず、イマイチ自信が無い。
雪庇を迂回して登ってきた方向を見やるも視界が効かず・・・

とりあえず、頂上台地と思しき場所で最も標高が高い地点と思われる場所周辺を捜索。
すると明らかに人工物と思われる木片が雪面から覗いているのを発見。
スコップを出すのも面倒なので、手で雪面を掘り下げると頂上標識が出てきました。
P1150026

「俺のルートファインディングも大したもんだ」と自画自賛(笑)
頂上は気温マイナス7℃、風速は4~5m/sといったところで、肌寒くなってきたのでハードシェルを羽織り、下山準備。
掘り起こした山頂標識付近の頂上台地。
P1150027

後は自分のトレースを辿ってゲレンデに戻り、ゲレンデを気持ち良く滑走するのみ。

しばらく自分のトレースを辿っていくと、途中からスノーシューと思しきトレースが脇から合流してゲレンデ方面へ向かっているのを発見。他にもスキーのトレースがあり、どのルートでここまで来たんだろう?と疑問に思いながら進んでいくと、5~6人のパーティに追いつく。
一人だけスノーボーダーのパーティでしたが、このルートでスノーボードはツラいだろうなぁと思いつつ、爽やかに挨拶を交わす。
頂上まで行ったんですか?と聞かれたので、行ってきましたと言うと、単独でしかも蘇武岳自体が初めてというのを「相当読図に慣れてますね」と非常に驚かれました。
「俺ってスゴいかも」と有頂天になりつつ(笑)、そのパーティと分かれて先行。ゲレンデスキーとは違い、山スキーは上手く滑るよりも無事下山することが重要なので、改めて気を引き締め下山続行。

僕の場合、読図力が身に着いたのは単独行で雪山を経験した成果ですね。パーティ登山だとリーダーに頼り勝ちになるので中々読図力が付きにくいでしょうし、GPS持ってるとGPSに頼ってしまうので読図が上達しないでしょうね。

12:00ゲレンデトップに戻り、起伏も無くなったんで、シールを剥がして滑走準備。
ゲレンデトップの雪庇を迂回し、滑走開始!
P1150028

ゲレンデ上部はパウダースノーで快適♪中部は重いパウダー。下部は気温が高い為かシャバシャバのザラメ雪でした。
前回の伊吹山の様なモナカ雪も無く、楽しくスキー滑走できました。

無事下山し、振り返ると上部はガスに覆われてました。
P1150029

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