2014年02月

氷ノ山命水→仙谷山スキー

氷ノ山命水→仙谷山スキー  平成26年2月22日(土)  Y山(単独)


日曜日から気温が上がり始め、春らしい陽気になるとの予報が出たので、今シーズン最後になりそうなパウダー滑走を求めて再び氷ノ山へ。

一週間前の京都マラソンでは関西の都市マラソンの中では最も勾配がキツいコースにも関わらず、自己ベストとなる3時間49分でゴールし、体調は万全だ。
それでもトランスジャパンアルプスレースへの出場条件である3時間20分には程遠い走力だが・・・

今回のルート↓
"氷ノ山命水→県境尾根→氷ノ山山頂→仙谷滑降→氷ノ山命水"
命水概念図




未明に起床し、自宅を出発。
途中のコンビニで行動食を買い足し、06:35に登高準備を整えて駐車場所を出発。準備中に山スキーヤー2人パーティに声を掛けられた。登頂ルートは同じようだ。
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先行パーティのスキートレースを辿ってラッセル泥棒で楽々ハイクアップ。
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程無く先行パーティに追い付き、尾根に出るまで行動を共にする。
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稜線に出たところで先行パーティは小休止に入ったので、山頂に向けてノートレースの中先行開始。
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今日も樹氷が満開だ。
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稜線に出ると北の風4~5m/sほどか。視界は20mほどで余り良くない。
ここ最近の寒気でホワイトモンスターが成長していた。
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小ピークをトラバースして体力温存を図るが、薄っすらとした積雪の下がアイスバーンで緊張する。

コシキ岩のトラバースはクトーも持参してないことだし、大事を取ってクランポンに換装。ツボ足でトラバース開始。
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緊張するトラバースもクランポンのお蔭で楽々通過。山頂までツボ足だとラッセルになりそうなので、再びシール登高に切り替える。

換装している間に2人パーティに追い付かれたが、シール登高のスピードはこちらの方が速いようで、先行する。

斜度が緩んだな・・・と思って、視界の悪い中辺りを見回すと、右手に幽かに山頂非難小屋を発見。
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進路修正し、ピークを踏む。
山頂標識と思われる標柱はエビのシッポで完全に鎧われていた。

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気温はマイナス11度ほど、風は変わらず5m/sほどで寒い。休憩なしで滑降することにし、早速シールを剥がす。
いざ滑降開始!

山頂から南西のコルへ向かうつもりが、視界が悪く、八木川源頭へ向かっていた(汗)
何か地形がおかしいと思い、GPSで確認すると仙谷の反対側へ滑降するところだった。

進路修正して仙谷へドロップ。
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稜線の雪質はイマイチだったが、谷に入ると快適なパウダー♪若干重めだったが。
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先月末に最悪の雪質の中仙谷を滑降したが、これでリベンジを果たした。
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気持ちのいいパウダーを存分に堪能してあっという間に高度を下げる。

命水へ向けて直接滑降しようと、仙谷右岸へ何とか渡ろうと試みるも、右岸は地形が急峻でどうしようもなかった。事前に地形図を見たときは行けそうな感じだったが、実際に現地で地形を確認すると岩場もあり、如何ともし難かった。
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素直にスキー場へトラバースしていき、国道をシートラーゲンで駐車場所へ帰着。
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今回の山スキーで調整もバッチリだし、来週は篠山マラソンで3時間40分切りを目指すか。

比良 堂満岳北壁第一ルンゼ中央稜(例会)

比良 堂満岳北壁第一ルンゼ中央稜    平成24年2月16日 T、A木×2


 約20年ぶりくらいで堂満ルンゼ中央稜に取り付く。過去のイメージでは
楽しい簡単な雪稜だと記憶していたが実際に行ってみるとやや渋かった。
 前日は各地で大雪が降り、各地の高速道では通行止めなどが相次いでいる。
 比良山方面は大丈夫かと心配になるが天候は日曜日には回復と言っている
のでそれを期待して雪崩に心配しながら現地へ向かう。前夜23時にイン谷口に
着いてみると思ったよりも雪が少ない。拍子抜けしたような感じで駐車場に
テントをはり、小宴会して寝る。
 翌6時起床。続々と朝発の車がやってきた。前夜発の面子にかけて、負ける
訳にはいかないと大急ぎで準備をして出発する。7時30分。大谷口を過ぎて約1時間
ほどで青ガレに到着。既に先行パーティが準備している。我々も準備をするうちに
どんどん抜かされる。しかしトレースには期待する。前日の大雪にもかかわらず比良
山の辺りには降っていないのか、雪も少なく、又よく締まっている。これなら雪崩の
心配はなさそうだ。しばらく第一ルンゼを詰め、小さな氷瀑手前より左側の中央稜
に入る。いきなり岩場が現れ既に先行者が8名ほど待機しているので我々も列に
加わる。デパ地下などでも行列の出来ている店はたいてい美味しくて人気のある
店なので今回ここで並ぶ事も我々に吉をもたらすであろう、、と良い方向へ
思考を振り向けながら待機すること80分、やっとルートが空いた。長かった。
 第一ルンゼ本谷に変更も考えたが折角なのでせめて第一の岩場だけでもと
思い取り付く。結構難しい。一度下り、作戦を練る。正面の窪みにカムをねじ込む
ことを思いつき早速実行に移す。この正面のプロテクションのおかげで無事最初の
難関を乗越す(A0)。これを過ぎると後は易しくなり、1P目を終了。2P目はいき
なり大岩が立ちはだかり、これを左から巻き登って乗越す。ピンがほとんどなく、
有ってもグラグラなので中間支点には気を使う。立木、岩角、岩溝、何でも使う。
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左:中間のピッチ
右:2ピッチ目?

IMGP0577左:2ピッチ目を振り返る
下:4ピッチ目?
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キャメロットの1,2,3番辺りがあれば有効だ。3P目は何となく雪稜を歩き、
4P目も何となく乗越し、ルンゼの基部の様なところへ来た。ルンゼを立木を
支点に上るとチムニー状になり、ピンが全くないので木にランナーを取りながら
やや細かい凹角を前爪を頼りに乗り越すとどうやら登攀終了地点に到着した。15時。
 結構時間を費やしているので右隣の第一ルンゼを下山する事も考えたがやや
傾斜が急でメンバーの足にも不安を感じたので計画通り堂満頂上まで詰めて、
そこから東稜道をエッチらオッちらとヘッドランプを頼りに降りることにする。
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やっと頂上

 堂満頂上16時発。雪の着いた一般道は歩きやすく90分程でイン谷口到着。
 ヘッデンは点けずに済んだ。17時40分駐車場着。まだ5,6台の車が停まって
おり、皆さん残業のようだった。


NOTES:
 ・比良といえどもやはりバリエーションルートはダブルアックスで登った方が
  安全だ。(ハーケンの補強にハンマーが要った)
 ・より一層の耐寒訓練も必要か
 ・基本的なバリエーションのロープワークの練習も必要あり
  (ピッチの切り方、セルフビレイ、ロープ残何m?、ビレイしながら栄養補給等)
 ・オーバー手袋には脱落防止用のゴム紐必須(当たり前ですが) 
 ・雪山ではやはり大きめのカラビナが使いやすい

氷ノ山わさび谷山スキー

氷ノ山わさび谷山スキー  平成26年2月11日(火祝)  Y山(単独)


数十年ぶりの大雪を関東にもたらした爆弾低気圧により、氷ノ山の積雪も土日月で40㎝ほど増えたので、2週間ぶりに氷ノ山へ山スキーへ行ってきた。

今回は氷ノ山の滑走ルートでは超メジャーな"わさび谷"。
どれほどの滑走ルートかを見極めてみることにした。

今回のルート↓
"わかさスキー場→ゲレンデトップ→ワサビ谷滑走→ゲレンデ→ゲレンデトップ→おおくら谷滑降→ゲレンデ"
リフトを使用して2つの谷を滑降する予定。

わさび谷概念図




天候は予報では曇りだったが、ゲレンデで既降雪。稜線には雲がかかり、視界が悪そう・・・
いつもどおり、ゲレンデパトロールに登山計画書を提出し、リフトを2本乗り継いでゲレンデトップへ。

この3日間での積雪で2週間前のアイスバーンもすっかり埋もれ、今回は快適にシール登高できる♪
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風で一部積雪が飛ばされてアイスバーンが剥き出しの所があり、階段登高で何とかシール登高で稜線まで辿り着けた。

樹氷が満開で綺麗だが、気温はマイナス14度、稜線まで登ると10m/sほどの強風でかなり寒い。
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ハイクアップ用の薄手のインナーグローブで登高していたが、指先が凍傷になりそうなほど傷みだしたので、滑走用の厚手インナーに換装。
しばらくは指先が寒さで傷んだが、ハイクアップで体が温まってくると指先の痛みも引いてきた。

視界は20m以下か・・・
こうなるとGPS頼り。
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視界の悪い中、迷わないよう向かって左の谷に沿って三ノ丸到着。
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ホワイトモンスターに成長しかけの樹林が見える。
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GPSである程度ドロップポイントに目途をつけ、10m/sの強風と降雪による吹雪とガスで視界不良の中、地形を見ながら進むも、何か様子がおかしい・・・
GPSを確認すると、進行方向が見当違いの方向に(汗)
そんなはずはないと、念のためコンパスを取り出して確認すると、進行方向は真後ろを指している・・・
GPSは間違っておらず、人間の感覚が如何に当てにならないかを実感した。あやうくリングワンでリングに陥るところだ。
どうも強風を避けつつ進んで、方角を見誤ったようだ。

再度GPSとコンパス、地形図を確認し、改めてドロップポイントへ向かう。

地形を見極め、目的のワサビ谷ドロップポイントに到着。
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樹林帯で強風を避けつつ、シールを剥がして、いざ滑降!

稜線上は強風で積雪が飛ばされており、吹き溜まり以外はカリカリのアイスバーンだったが、谷に入ると、超快適パウダー♪
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ワサビ谷の印象は、仙谷やおおくら谷に比べると出だしの傾斜が緩く、仙谷・おおくら谷は上級者向けとすれば、山スキー中級者向けだった。
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快適に滑降していき、Co1050m辺りの沢割れで終了。

地形図と実際の地形を照合し、沢の右岸を辿ってゲレンデに向かうのが効率良さそうと判断。
シール歩行で膝ラッセルしながら、Co950m付近をゲレンデへトラバースしていく。

樹林帯を抜けて狙い通りゲレンデへ帰着。
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この降雪で快適圧雪斜面のゲレンデを超楽勝で快適滑降し、ゲレンデパトロール事務所へ向かう。
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おおくら谷へもう一本滑走を考えていたが、稜線の強風と低気温で気勢を削がれて本日の山行はこれにて終了。

京都マラソン本番まであと5日しかないし、ここで疲労を蓄積してしまうのは得策ではないと自分に言い聞かせたのもあったが。

個人的にはネジレ谷と仙谷が氷ノ山の滑降ルートでは最もお気に入り。ピークハントしてそのまま滑降できるし。
その次がおおくら谷かな。おおくら谷のパウダーはかなり気持ちいい。

ワサビ谷はお手軽BCって感じか。気軽にバックカントリーを楽しむには調度いいと思う。

六甲全山縦走

六甲全山縦走  平成26年2月1日(土)  Y山(単独)


2/2(日)に大峰山へアイスクライミングに行く予定にしていたが、ここ一週間の3月並みの気温上昇で氷瀑が崩壊していることが予想された為、山行計画中止。

明日は二つ玉低気圧の接近に伴い、悪天候が予想され、且つ本日は3月並みの気温で暖かいことが予想されたので山スキーは雪質最悪だと思うので却下。
で、本日六甲全山縦走に行くことにした。

先週末のロードランでの30㎞走と、先日の氷ノ山山スキー、そして本日の六甲全縦で2週間後に迫った京都マラソン本番の調整はバッチリか。
関西の都市マラソンの中では京都マラソンが最も勾配がキツい。来年から京都マラソンの売りでもあった狐坂のコースが変更になってしまうらしいが・・・
12月の奈良マラソンでは、京都に次ぐ勾配のキツい都市マラソンだったが、何とかサブフォー達成できた。

早朝、全縦本来のスタート地点であるJR塩屋駅からスタート。
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須磨アルプスを順調に通過。
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掬星台着。大会ではないので、昨年11月の大会みたいにチェック待ちもなし。
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ガーデンテラスをエイドステーションに見立てて、醤油ラーメンでエネルギー補給。時刻は調度12時前。
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気温は程よく、風が吹くと若干肌寒く感じるが、大量の発汗で失われたミネラルを醤油ラーメンで補給し、順調に一軒茶屋通過。
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宝塚まで下り基調の東六甲縦走路の快適なトレイルを快調に飛ばす。
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流石に疲労を覚えつつ塩尾寺を通過。
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宝塚ゴール。
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心拍計付きランニングGPS計測によると、所要時間7時間37分、距離43.77㎞、累計標高差2,833m、消費カロリー3,788kcalだった。

分割は除く1日六甲全縦はこれで通算10回となり、今までで最も速いタイムとなった。

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