2014年07月

大峰 前鬼川

大峰 前鬼川       平成26年7月27日   Y H T(記)


 以前より気にはなっていたが遠いのとヒルにあうのが嫌で避けていた前鬼へ
行くことにする。地図上の行程は短い。初心者でも行ける楽しい沢だろう。
 前夜8時45分、西宮駅を発、一路高速道路を乗り継ぎ、葛城インターより
地道に出て、県道37号線を南下し、吉野川に出る。そこから国道169号線に
乗り、一路前鬼林道の分岐点まで。結構長かった。
 12時過ぎ、林道終点のゲート着。誰もいない。貸切でテントを張り、宴会を
開始。最後は一人でギター片手に歌っていた。あと2名は寝ていた。
 翌6時起床7時過ぎ発。このところ続いた梅雨明け十日の晴天も今日は少し
和らぎ、カンカン照りは期待できないようだ。黒谷に入り、少し降渓して、前鬼川の
本流に合流する。川幅は広く、噂どおりの透明度だ。しかも出てくる滝全てが
全く美しく、まるで絵葉書そのままだ。色々な台高大峰の沢に入ったが風景の
秀麗さは自分の中ではベストだ。登攀要素は少なく、あくまでも美しさを味わう
為の大人の沢であるように感じた。
IMGP2204IMGP2203IMGP2189IMGP2217所々、胎内くぐりや渋いトラロープでのトラバース
(我々は念のためロープ使用)もあり、適度にスパイスも効いている。
 しかし何といっても出てくる滝が全て美しすぎる。その上に水が澄み過ぎている。
 しかも水が非常に冷たい。(湧き水によるらしい)
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IMGP2181 混んでいるかとも思ったがそれほどでもなく、50を過ぎて滝つぼへ飛び込んで
遊んでいる自分を客観的に見てアホかこのオッサンはと思いながらも、水中ゴーグル
を持参したのは正解だった。12時過ぎ、垢離取場と呼ばれる滝を最後に、
前鬼宿坊へと繋がる登山道へ上がる。ここからがヒルの宝庫と聞いていたので
昼下がりのジョニーなどを振りかけて万全を期す。しかしここ1週間ほど続いた
晴天のおかげか登山道は乾いていてヒルの姿はなかった。やれやれ。
 40分ほどで宿坊に達し、しばし休憩の後、舗装された林道を20分ばかり
歩くと車を停めた広場に到着した。下山も楽チンで申し分ない。15時。
 後は閉まりかけの山鳩の湯へ滑り込み、汗を流した後一路神戸まで戻った。

notes:

  今回水量は少なかったので難易度はやや下がったと思われる。
 水量が多いと途中の滝上の渡渉点の通過が困難で別の迂回路を見つける
 必要が出るだろう。
 ロープは要らないが念のためあったほうが良いと思われる
 時間と体力があればもう一日かけて稜線まで到達するとより充実するだろう
 帰りに七重の滝を林道上から見学。称名の滝など比べ物にならないような
 美しさ。

大峰 不動木屋谷

大峰 不動木屋谷         平成26年7月13日   I、Y、U、H、T(記)


 数十年に一度という大型台風も過ぎ去ったので、台風一過、ド晴天を期待して
山行計画したが、あにはからんや、小雨のしと降る寒い山行となった。
 数日前から胃が痛い。暴飲暴食のつけか。ストレスから来ているのか。まともに
飯が食えず体調もすこぶる悪い。ドタキャンも考えながら集合場所へと車を走らせる。
 メンバーの顔を見ると何故かやる気が沸いてきた。しかし運転がしんどいのでY君に
替わってもらう。途中買い物に3度立ち寄って、国道168号線の旭口出合に午後23時
半到着。I君と合流する。車2台でひたすら奥地へと入り、林道行き止まりあたりで車を
停めて幕営する。しんどいのですぐに寝ようかとも思ったが酔ううちに気が付けば
午前2時をまわっていた。
 翌朝6時起床、7時発。このあたりは3回目なのでなんとなく見覚えがある。旭の
川源流脇の林道を下りること小一時間、行き過ぎてバックしたりしてようやく入渓。
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水垢離一名




天気は曇り、川は増水していてる。天気が良ければ快適に泳いで下りれる楽しい沢だが
とにかく寒くて震えが来る。おかげで虫はいなくてよいが。11時過ぎ、昼飯とする。
 焚き火を点けようと頑張るも、どうしても起こらない。諦めて、歩を進める。後ろから
後続6人パーティが追い抜かしていった。しばらく行くと不動木屋谷への分岐が左側に
現れる。ここから沢登りとなる。出てくる滝はだいたい登れるが何せ水量が多いので
川を横切るにもロープを出したりする必要がある。途中、Hさんをロングシュリンゲで
確保していたY君が誤って自身が滝下へ落ちてしまう。まあ、緩い小滝なのでよかった。
 そうこうするうち3段ほど連なる滝群に到着。前回はどうしたか忘れたが今回は
流れもきつくて登れそうにもないので右より高巻く。この巻きは結構いやらしかった。
 部分的に悪かったのでロープを出した方が良かったかもしれない。自分も足元の
草つきが崩れ一瞬バランスを崩しかけた。後続のパーティは左側(右岸)をトラバース
してきた。どちらでもいけるようだ。最後の沢身へ降り立つ所で安全を期してロープを
出す。そこからしばらくで池小屋滝に到着。ここも水量が半端なく、直登の可能性は
ない。沢の気配は水量と天気によって色々な顔を見せてくる。今回は登らせてくれない
ような顔だ。右側より巻き上がり、林道上の適当なところでざる蕎麦休憩とする。
 これが今回のメインだ。胃痛の私もざる蕎麦は口に入った。旨い旨い。
 そこから少し歩いて車に戻る。釣り師?の車が結構停まっていた。最後にまたあの
愉快な人懐こい友達がズボンのすそに張り付いていた。指で飛ばして谷へと帰ってもらう。
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最後の締め


NOTES:
 ・私以外、皆ファイントラック。資金力の差か。
 ・I君の装備するフローティングロープの使い勝手が気になった。
  ・梅雨時の天気予報は全く当たりませんね!!
 ・ライフジャケット1名。やはり泳ぎで有利。
 ・初体験のHさん、全身沢フル装備、今年あと5回行って元を取らねば!
 ・Y君、ミイラ取りがミイラにならないように。セルフが出来てチームも出来る。
 ・このしんどさで山に登るとは我ながら呆れた!!


弥山川・鉄山

1日目  熊渡~白川八丁~滝見テラス~双門見物~河原小屋跡~狼平避難小屋  歩行8時間
2日目  狼平避難小屋~弥山~修覆山~鉄山~大川口~熊渡  歩行7.5時間

平成26年6月28日(土)~29日(日)  メンバー:青木×2

IMGP1509白川八丁
梅雨時ども伏流のまま





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IMGP1544一ノ滝&二ノ滝











IMGP1553一ノ滝つり橋






IMGP1560つり橋の先から梯子が続く











IMGP1573滝見テラスから双門大滝
右岸のクラックに登攀ルートがあるそうです。










IMGP1590寄り道して双門を見物
思っていたより迫力がありました。





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IMGP1619河原小屋跡の崩壊地






IMGP1652狼平避難小屋。
何度か泊まっていますが、いつも繁盛してます。





IMGP16692日目
弥山から修覆山まではテープはあるが、踏み跡薄い。
藪に入るたびにおびただしい数の羽虫がまとわりついてきて気持ち悪い。




IMGP1694鉄山からの下り。
コンパスが狂うと有名な鉄山でしたが、
踏み跡明瞭でテープもうるさいくらいで、コンパスは殆ど使わずでした。



下山後は大川口から熊渡しまでの長い車道歩き。
途中で荷物と奥様をデポして走って車を取りに行きました。
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