そう、それは「沢登り」*\(^o^)/*
場所は兵庫県、播州の「倉谷」。
前日迄雨続きで当日は梅雨の晴れ間、しかも山岳会の超ベテランのKさんからマンツーマンの手解きを受けられるという、なんとも贅沢なデビューとなりました。
Kさんのアドバイスで購入した高性能の沢用ウエアを全身に身にまとい、10時入渓!
なだらかな道を歩き始め、程なくして現れた一つ目の滝。
ここはロープを出して右側から登ります。
もちろん私はセカンドで。
登るKさんの動きを一つ一つ頭の中で録画するが如く神経を集中して見上げながらビレイします。
華麗なムーブでいとも簡単に上まで登るKさん。
そして遂にいよいよ人生初の沢登り一登目がやってきました!
いつもなら充分体重をかけても大丈夫な位のホールドも、水や苔で滑る滑る(^。^)
滑って咄嗟に掴んだ草は、案の定「ブチッ!」と切れ、苦し紛れに掴んだ草も期待を裏切らずこれまた「ブチッ!」とf^_^;)
これ以上滝の壁の草むしりをするのはやめ、確実な岩だけを慎重に選んで登る事にしました(^.^)
そして無事到着〜〜*\(^o^)/*
その後も幾つか何十メートルという高さの滝を登り、美しい滑滝を歩くなか、Kさんが、
「ここから先歩き。自分でルートファィンディングしながら先に登るのが楽しいから。」
と(*^^*)
それまでKさんの後ろから忠実に後を追ってた私が先に歩き出した途端、その意味がわかりました!
数十センチ違うところを選んで歩くだけで、その表情が変わる沢の奥深さ!未知のルートを開拓するようなアドベンチャー感がたまりません*\(^o^)/*
流れに逆らい遡上する気分は、すっかりインディジョーンズ(≧∇≦)
その時私は、大きな岩が転がって来ても、虫の大群が押し寄せても勇敢に進む冒険家と
化していました(#^.^#)
それにしてもネットで下調べをしていた中、水量は私の想像を遥かに超えており、Kさん曰く、「過去最高の水量」だったそうです^ ^
そして沢の水が殆ど無くなるまで上流まで登った後は、山頂の段ガ峰まで道無き道を藪漕ぎして進みます。
滝が連続する山だけあって、半端ない急登(^^;;
暑くて何度も水着一枚になろうと思ったけど、傷だらけになるのがわかっていたので我慢しました(^。^)
そしてやっとの事で稜線に出ると、其処に待っていたのは、素晴らしい眺望!
2人で熊笹の上に寝転び、流れる雲を眺めていると、さっきまでのインディジョーンズから、頭の中は一気に「枕草子」にシフトします。
ゆったりの流れる白い雲、鳥の囀り、頬を撫でる風。
一昨年前の冬はせいぜいスノーシューで楽しむくらいが関の山であった私が、昨年は厳冬期の北アルプスでテン泊までする様になり、自分の理想である「地球と遊ぶ暮らし」に一歩近づいている気がします^ ^
肌を刺すような空気の冷たさ、岩の鋭さ、水の激しさ、苔の優しさ、そよぐ風の心地良さ、水底から見上げる水面に揺らぐ太陽の眩しさ。
以前は漠然とした理解しかなかった「枕草子」の意味が、その情景を鮮明に思い描けるようになったのは、自分が自然と向き合い出したからだと思っています。
五感で自然を感じ、その恩恵を楽しむ暮らしの幅をもっと広げていきたいと思う中、安全に、そして実りある山行が出来るのも、山岳会に入ったからこそ。
素晴らしい時間をありがとうございました!