2016年08月

2016.8.23 北山峡 葛川本流

2016.8.23 北山峡 葛川本流 メンバーI(記)・友人2

猛暑が続く中、沢に行きたいが会の山行に予定が合わない・・・。どこか良い沢はないかと探していたところ、泳ぎ主体の葛川がヒット。調べてみると今シーズンは水量も少ない様子。泳ぎが得意な友人と共に挑戦してみた。

 823日(火)
午後は雨予報だったので少し早めの0640出発。
田戸橋先の小駐車スペースから滑り易い急斜面を慎重に下る。右手に下っていくと最後はフィックスロープがある。DSCN3301





沢に入ると事前情報通りヌメヌメの岩だ。最初はおっかなびっくりだったが、皆徐々に歩きのコツを掴んでくる。
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最初の泳ぎの淵を皆で歓喜の雄叫びを上げながら越える。暫く進んだところでザックに付けていたカメラがないことに気付き慌てて戻る。最初の泳ぎ淵を潜水捜索すると、やっぱりカメラが深い川底に沈んでいた。ここは潜水が得意!?な友人に回収して貰う。やはり泳ぎの沢は水中眼鏡必須か。
10分程進むと凄いゴルジュ、S字淵が出現。
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水の色が濃くて水深がわからず、またカーブして奥が見えなくて怖いが、泳いで進む。奥に激流の滝が見えたので少し手前の何とか足の着くところで作戦会議。ライジャケを着用し、空荷で泳いで取り着く。右岸沿いに進んで滝身の左の岩を這い上がる。水面下に丁度よいステップがある。荷物と後続をロープで引っ張り上げる。
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瀬滝と淵を交互に挟みながら進むと
23メートル滝。ここは左岸を越える。
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2の廊下はゴルジュと綺麗な水に癒されながら進む。
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もう泳ぎまくりである。
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L15
メートル淵を泳ぎ越えるとミニナイアガラが現れる。水量が少なく迫力不足だったが、それぞれのルートを泳ぎ越える。
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続く滝は左岸の岩場から越えた。
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そして第
3の廊下。
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奥の
1.5メートル滝は右岸の岩から越えた。
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大杉谷を越えると泳ぎの淵の連続。
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出口の小滝はロープを出して確保。
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淵を泳いで越えると大渡の橋が見えてくる。
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橋を過ぎた河原で陽だまりの中ランチタイム。大休止して出発。
有難い日差しの中、のんびりと進む。
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暫く進むと長淵
70メートル。
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続く、ひょうたん淵、連続する泳ぎが結構しんどい。
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そして大淵のある廊下帯。泳いで進むが途中のゴルジュに圧倒される。文献通り途中の岩場で一息つけます。
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大淵を泳ぎ越え少し進み、右手に滝が見える直前の瀬滝(両岸にかけて流木が挟まっている)で、水流に沈した際、またもやカメラを水没させてしまう。(汗)ここが意外に深く、水深は
34メートル。川底にカメラは見えているが、なんせ深いうえに滝下で水流が凄い。内心諦めモードであったが、またしても潜水が得意!?な友人が果敢に挑戦し、カメラ救出に成功!本当に感謝感謝です。度々、やらかしまして申し訳ありませんm(__)m
気を取り直して先を急ぐ。幅狭の淵を泳ぎ渡り(ここは水量が多い時、出口の泳ぎ突破が難しいかも)、続く大釜も泳いで進むと漸く一ノ滝に到着。
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ロープを出して手前の
1メートル滝に挑むも水圧に押し戻され突破できず。雨も降り出したので、ここはおとなしく釜の右手から左岸を巻いて越える。(巻きは容易)
一ノ滝上は美しいナメと嵓が聳え立つ。
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ナメと淵を交えて進むと
10分程で二ノ滝に到着。轟轟と流れ落ちる20メートル滝と聳え立つ嵓は圧巻だ。
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ここは左岸のルンゼを高巻くが詰めすぎると行き詰まるので注意。左手尾根中間辺りのやや傾斜の緩い所をロープ確保して越える。
二ノ滝を越えて暫く進むと熊谷が右手から合流する。
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この辺りから河原の岩が大きくなってくる。まだまだ続く大岩越えと泳ぎに皆お疲れモード全開だ(笑)
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下葛川集落が見えても終点の橋までが結構長い。橋が見えた時はほっとした。車道に上がり靴に入った小石を取り除いていると、靴下に何やら茶色物体がこびり付いている。まさかと思ったが、やっぱりヤマビルだった。おそらく高巻きで喰らい付いたのだろう。急いで秘密兵器のキンカンで駆除する。
3人で計6匹!!やはり沢から上がった後のヒルチェックは必須かな。皆で奴のぞっとする動きを思い出しては鳥肌を立てながら!?雨の車道をトボトボと歩いて戻る。田戸橋まで約1時間10分。本降りの雨の中、装備を解き、帰りは広い露天風呂のある渡良温泉で汗を流して帰路に着く。

葛川は水量次第で難易度は変わる。多ければ、かなり手強い沢になるだろう。また途中スズメバチの巣を幾つも見かけたので注意。パーティーに水中眼鏡、ライフジャケット各
1個は持参した方がよいだろう。行程の1/3は泳ぎ!?なので勿論泳げることが前提。

0640小駐車スペース~0655入渓地点~0740S字淵08200925ミニナイアガラ~1020大渡10551115長淵廊下~1225一ノ滝12401300二ノ滝14151435熊谷出会~1510下葛川の橋~1640出発点

台高 黒石谷 遡行

台高 黒石谷 遡行

                                 2016年8月21日(日)
                                        A木 橘(記)

 黒倉又谷と黒石谷を混同してしまい、とりあえず初めて登るような
記憶の黒石谷を遡行することにする。
 前夜土曜日22時伊丹発、翌日0時過ぎ、黒石谷ゲート着。少し奥の駐車場に
行くと料金600円との看板があるので、少し戻って道沿いのスペースにテント
を張って、酒盛りのあと仮眠する。辺りは霧雨で明日の予定について悩む。
 翌朝5時、目を覚ますと辺りは弱雨でまず出鼻を挫かれ、もう一度寝る。
 7時過ぎ起きてみると少し雨脚は弱まったようなので、仕方なく遡行準備に
取り掛かる。結局8時過ぎ発の遅いスタートになったが沢に入るには少しでも
天気が晴れて気温が高い方が楽しい。
 林道を30分ほど詰め、適当なところから沢に入る。魚影も濃く、釣りに
適したところのようだ。でも見つかったらややこしいことになりそうだ。
 暫く沢を歩くと夫婦滝のような左右に大小の二条の滝が出現。早速男女滝に
着いたのかと、我の足の速さに驚いたがどう見ても時間的におかしいのでこれは
男女滝ではないと思われる。暫く行くと廊下に出たので突破を諦めて巻く。
 何やら大きな滝が一杯現れるのだがどれがどれだか分からず、また直登の
足がかりも見いだせないので色々まとめて高巻く。巻きが勝負だ。100mも
巻きあがると却って危ない。谷に降りられないところは懸垂2Pで降りる。
 途中腹が減ったので適当なところで休憩し、またスタートする。ロープは
マメに出す。息が合うのか、結構早いペースが出る。沢でのセカンドビレイは
言わなくても半マストで十分だ。ハンマーとピトンも持ってきてくれているので
助かる(自分は持ってこなかったが)。やがて男女の滝、明神の滝、扇の滝、と
豪壮な滝が出てくるがどれも立派すぎて直登できず、大高巻きの連続で枝尾根に
乗らないように注意しながら巻く。巻き道は薄くなったり濃くなったり色々だ。
 明神滝まで来たところで14時、登山道も近いはずなので休憩の後、右岸の
杣道を求めて沢から上がる。暫くで立派な杣道に出た。あーやれやれ、下山は
楽勝かと思いきや、途中の木橋が皆朽ちかけで、高度10mほどの空中を肝を
冷やしながら橋に正座しながらやっとのことで渡る。まったく心臓が縮みそうだ。
 なんとか空中散歩を乗り切ると、今度は大きな山抜けの出現だ。熱心な
トラロープが張られているが、張った時点から地面の崩壊が進んだらしく、
ロープと地面が真ん中では2mほども離れている。それでも最短コースを
下りようとトライするが、先行者の足跡が消えた地点あたりからどうにも心理的に
参りだし、A木君のやめた方がいいですよの声を神の声と錯覚し、方法の体で
戻る。さあどうしよう。雪山ならアイゼンピッケルでステップ切りながら
トラバースだがどうも山抜けは気色が悪い。角度も微妙に急で何より足元が
ずるずる崩れていく。協議の結果、上部稜線まで巻いてこの灘場を超すことに
する。滝に続いて山抜けの高巻きだ。斜面に強い鹿君達の足跡に助けられながら
何とか30分ほどかかってわずか直距40mほどの山抜けを超える。ただ危険な
だけのタフな道だ。夕方遅めに下山コースにした場合、難易度はさらに上がると
思われるのであまり取り入れたくない下山路だった。やがて次第に木こり道と
なり、途中道をロストしたりしながら約2時間30分で無事車の停めてある
林道ゲート前まで戻る。A木君、お疲れさまでした!。


notes


 入渓暫くは初心者でも歩けるような沢かなという感じだったが、途中からは
 巻きの連続となった。遠くに滝を見ながら不安定な斜面をトラバースするのは
 どうも好きになれない。
 その名の通り、黒い岩の多い、あまり日差しも入らない、薄暗い谷だった。
 






大峰 旭ノ川 中ノ川

201681113


O島、W(記)


JR西宮駅に11日朝7時半に集合し大峰へ向け出発。

本日は新しい祝日『山の日』が制定されて初めての年、上高地では皇太子様を向かえ式典が行われているとの事。アルプス方面は沢山の登山者で賑わっているであろう事が予想される。

僕らの向かう奈良方面も祝日という事もありいささか車が多かったが予定通り3時間程で中ノ川と釈迦ヶ岳登山口の林道分岐地点に到着。先着している車は一台のみ、じっくりと沢を楽しめそうだ。

11
10分出発、林道を45分歩くと中ノ川出合いの吊橋へ、出合滝12mを右手に眺め右岸より滝上部へ降り立ち入渓。
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直後の5mの滝は左岸を登り滝の真上を対岸へ渡る。ロープで確保はしているものの滑ればただでは済まなさそうで早速の緊張を強いられた。
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地獄滝40mは好天が続いた事で事前の調べより水量が少なく豪快さは感じられなかった。ここは左岸を巻く。
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続く極楽滝35mは右岸を巻く。
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牛鬼滝15mと長淵は右岸に垂れたロープを頼りにまとめて右岸を巻きCS滝上部へと降り立つ。やがて本日の目的地モジケ小屋へ1520分に到着。
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野営するにはまだ早くさらに先へ進む。ヒジキ滝は左側を直登、続くナメ滝4m、5m程の滝を越えた辺りで1620分野営適地を発見。地面は完全にフラットに整備され石ころの一つもなさそう。落ち葉が僅かだがクッションの役割もしてくれそうだ。ここにツエルトを張り、焚き火にて濡れた服を乾かし快適な一夜を過ごす。

12日朝4時起床、6時前には再出発。廊下内の滝はほとんど巻いたが、ナメ滝220m、ササモト谷の美しい姿に目を奪われた。
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730分黒滝40m到着。高さに圧倒されながらしばし堪能。ここは右岸のガリーから大きく巻き滝の落ち口へ降り立つ。
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8
30分特徴的なナメが現れすぐに黒ナメ八丁だと気が付く。
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三又を過ぎやがて水も枯れてしまう。最後の僅かに濡れた涸滝をザイルを出し登る。岩屑の急斜面を落石に注意しながら登り、ブッシュをかき分けると12時登山道へと抜けた。

しかしここからが第二部へのスタート。七面山から孔雀岳を経て釈迦ヶ岳への縦走開始、疲労マックスでコースタイムよりも1時間遅れ、18時に釈迦ヶ岳山頂に到着、深仙小屋に着いたのは19時でした。
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13
日は620分発、釈迦ヶ岳南西の尾根を下り10時には駐車場着。2日間の沢登りと縦走でお腹一杯、夏合宿気分を堪能しました。

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