大山 振子沢 晴れ後ガス O島、UR本、M田(記)、筑波大WVよりO島娘とその友人T田
はじめまして!新人のM田です。
今回はO島さんのお誘いで、大山に連れて行ってもらいました。
前日からO島さんの車で奥大山スキー場でテントを張り飲み会をしていた我々は、
朝に現着したU本さんを加え、二日酔いの頭を奮い立たせながら6:30ごろに出発した。
天候は午後から不安定になるとの予報であったが、午前中は晴れ。
スキー場から30分ほど歩いたのち鍵掛峠登山口よりスタート、しばらく進むと前日から不安定だったT田君の体調が(二日酔いのせいか)悪化、あえなくそのまま脱落となってしまった。駐車場に戻るT田君を残し進むことに。
昨夜のアルコールを汗として出しながら歩くと鳥越峠に到り一旦休憩、甘いもの大好きな私は持参したチョコを食べ幸せ気分に。
休憩を終え、鳥越峠を降り駒鳥小屋を横目に振子沢から稜線へと上がる予定であったが、駒鳥小屋が雪に埋もれて見つからず、振子沢とは別の沢(本沢)を登ってしまう。
本沢はいたるところに雪の被っていない急な崖が露出しており、崖からは常に落石が発生していた。大きいものでは20cmほどもあろうかという玄武岩質な岩が硬くしまった雪の上に落ちると、
沢の斜面に沿って結構な速度で転がり落ちていく。運の悪いことに広げた手のひらほどの落石が、O島さんの太ももに直撃してしまう。幸いにも大事に至らずそのまま山行を続けることが出来たが、打ち所が悪ければ骨折していただろう。
落石におびえながら沢を遡行すると、稜線へと登る急な坂が現れる。
大部分を先行するO島さんのステップに頼りながら稜線への急斜面を進みましたが、自分もわずかな部分だけキックステップを駆使しながら先頭をやりました。
ヘトヘトになりながら進んだ急斜面から見える稜線は、近く見えるようで中々遠かったです。
急斜面を登る間にガスが発生し、視界が制限されてきました。
稜線に到ると、天狗が峰の手前へと出ました。
山頂への道は最も細いところで自分の横幅ぐらいで少しビビりました。幸いにもその日は風が弱く問題なく山頂へと至ることが出来ました。
11:30ごろに山頂に到着し、山頂でお昼ご飯を食べているとほんのひと時だけガスがはれ、日本海目にすることが出来ました。
お昼ご飯を終えると今度は当初の予定通り振子沢へと向かいました。
本沢にスキー板を回収するためにO島さんが本沢へと登り返しに行ったので、振子沢と本沢が交わる部分でO島さんを待ちつつ、U本さんから滑落停止とスタンディングアックスビレイを教わりました。安全に登山する技術は何より大切なので貴重な体験が出来たと思います。U本さんありがとうございます。
スキー板を回収したO島さんと合流を果たすと、かんじきを履いて鳥越峠へ。実は私はかんじきを履くのがこれが初めてだったのでかなり苦戦しました。
鳥越峠を越えると、スキー板を履いたO島さんがスイスイと降りていくのを羨望のまなざしで見つめながらかんじきで進み、鍵掛峠登山口へと戻ってきました。奥大山スキー場へと戻ったのは4:30ごろでした。途中で駐車場に戻ったT田君はすっかり回復しており何よりでした。
帰りはO島さんの車で加古川駅まで送っていただきました。帰りに印象的だったのは、蒜山SAで食べたジンギスカン定食がおいしかったことと、稀勢の里が左肩の負傷にもかかわらず新横綱として逆転優勝を決めたことをラジオで聞いたことです。稀勢の里優勝の報にO島さんは大変興奮し、普段相撲を見ない私でさえ目が潤みました。
雪山は今年一月に伊吹山に行ったのと二月に丹沢に行ったのを含めてこれで三度目で、テクニックや体力などまだまだ身に着けるべきものが沢山あると、今回の山行で感じさせられました。