2018年05月

残雪富士山(富士宮ルート)

2018年4月27日(金)~28日(土)、メンバー W、U、T、A、M(記)

【4月27日(金)】

 出発日だというのに、前日、仕事の後ジムへ行ってしまい肩が痛い。また荷物の準備で夜遅かったため軽く眠い。時刻は6:00、ガソリンスタンドも開店したことだろうし、ぼちぼち出発する。ガソリンを満タンにして、高速に乗る。家からだと新しく出来た新名神が近いのだが、ガソリンを入れ忘れていたため、結局中国道へ。帰りは新名神を使おう。集合場所は桂川PA07:40、朝の高速は通勤渋滞があるかもしれないと、1時間ほど余裕を持っていたのだが、蓋を開けてみると、高速はガラガラで7時に桂川に着いてしまった。

軽く車を掃除して、仮眠をしていたら、皆さん予定時間通りに合流。二台に分乗して、日の本一の富士の山を目指す。草津JCで間違えてUターンしたりしながら、刈谷のハイウェイオアシスで、食べ物を物色、朝食が早すぎ空腹の我々は肉巻きおにぎりに目が止まる。軽くおにぎり三個分くらいはありそうな肉巻きおにぎりを、カーボロードカーボロードと念仏を唱えて胃に収める。お昼を食べようと、最後のPAの静岡に停車し、揃って昼ご飯、新富士で高速を降りたらコンビニで食料を購入し、富士山を見上げると、予想以上に雪が無い。ぱっと見、七合目までは全く雪が無さそうに見える。

富士スカイラインを上って五合目(2,380m)へ、途中でカモシカを目撃するも写真は失敗。五合目14:30頃到着、駐車場はかなり空いており、いくらでも車を停めれる状態だったので、レストハウスに近い場所に二台並べて駐車。今年は雪が少なく、夜間の通行止めはしないそうで、24時間通行できるとのこと。食堂は既に閉まっており、土産物で修学旅行の高校生のようにはしゃいだ後は、呼吸も落ち着いてきたので、登山道を下見に行く。

富士宮口登山道のメインの登り口はフェンスで閉鎖されていたため、宝永山側へ10分ほど行き、地図上の六合目への破線を登ってみようと歩き出す。踏み跡は明瞭かと思いきや、ルートが分かりづらく、思い思いに歩くと薮に突き当たる。崩れやすい斜面を方角を目当てに無理矢理登ると、小屋に到着。階段状の登山道を下ると、すぐに駐車場に下り、翌日は素直にフェンスを越えようと誓った瞬間であった。

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 その後軽くロープを出し、斜面が凍結していた際に備え、アッセンダーの練習をしていたら、小雨が降ってきたので、早々に片付け、早めの晩ご飯とする。今回以前から気になっていた、「じゃがりこマッシュ」にトライしてみる。サラダ味のじゃがりこに半分ほどお湯を入れ、少し待ったらフォークでかき混ぜる。たったこれだけで、立派なマッシュポテトになる。初めて考えた人は偉いなーとか言いながら楽しい時間が過ぎていった。富士山は過去に9.5合目付近で高山病により登れなかった思い出があったので、今回は酒も控えて、睡眠を取るよう心がけた。19時には2人と3人に分かれて就寝。

【4月28日(土)】

車中泊で3人は身動きは取れないものの、寒さは全く感じず、気がつけば3時だったので、意外に眠れた事に驚く。夜中に外から車の音が度々聞こえてたので、結構上がって来てると思っていたが、やはり朝には結構停まっていた。外は寒いので、車の中で朝食を取り、身支度を調え、4時に出発。外は満点の星空で月明かりも明るく、雲一つ無い快晴状態。昨日のフェンスをひらりひらりと華麗に乗り越え、登山道に踏み込む。山に入ると、最初ゆっくり歩かなければと思うもののいつも知らず知らずのうちにペースが上がってしまう。しかし今回はWさんがペースを作ってくれてたので、落ち着いて呼吸を整えながら上がって行くことができた。最初ゆっくり歩くのはちゃんと今後も意識しようと思う。高山病の症状も無く、昨晩より体調が良い。あっという間に六合目(2,490m)に到着。動くと既に暑くなっており、服装を整える。一休みしたらまた歩き始め、新七合目(2,790m)を目指す。
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しかし、この新とか元祖という名称はどうにかならないものか、非常に分かりにくい。吉田ルートの八合目はさらに多いが、そのうち本家七合目とか、裏七合目とか増えない事を願う。新と元祖の由来は山梨県と静岡県の対抗意識によるもののようで、スバルラインの終点が五合目となり、対抗して後ほど開通した富士山スカイラインの終点を五合目に定めたようで、定める前は同地点は三合五勺だったので、定める前の七合目が元祖七合目、定めた後の七合目が新七合目になったようだ。由来はさておき、七合目が二回出てくるから八合目と思っているとがっかりする。
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そうこうしているうちに、日も昇り、新七合目(六合五勺)に到着、ここからはところどころ雪があるが、まだアイゼンを着けるほどでは無いと思い、つぼ足で進む。岩と雪のミックスルートを要所でキックステップを駆使しながら、元祖七合目(3,030m)に到着、大分お腹も減ったので、行動食を口にしつつ、先を見上げると、残りはずっと雪の上を歩いて行けそうだ。休憩時にUさんに頂いた温かい甘い紅茶が染み渡る。一休みしたらアイゼンを装着し、ストックからピッケルに持ち替える。雪の上を行けるので、登山道にこだわらず直登ルートを進む。しかし傾斜もきつくなってきて、一呼吸毎に進める距離が減って来る。なんとか八合目(3,220m)を過ぎ、上を見上げると、頂上もしっかり見え、あとわずかに見えるがここから時間がかかる。九合目(3,400m)をスルーして、息も絶え絶え進む、まだ時間が早く、雪の上がクラストしており、アイゼンで氷を踏みつけながら進む。氷の層は薄く、アイゼンを突っ込むと爪がしっかり効いてくれる。九合五勺(3,550m)で一呼吸置くと、早々に頂上を目指す。あとわずかのところを苦労しながら歩を進め、ようやく富士宮口頂上(3,710m)到着。初めての山頂の素晴らしい景色と天気に思わず笑みがこぼれる。火口の方も見に行ってみるが、火口の縁は結構強風で、大分寒かった。火口壁のサミットフォールの話をWさんに教えて頂き、こんな場所でアイスクライミングをする連中がいることに驚愕すると共に、いつかはやってみたいと思った。今回は温かすぎたのか、サミットフォールは繋がっておらず、クライミング目的に上がってくる人には残念な年となった。
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その後ザックをデポして、5人全員で剣が峰(3,775.6m)へ向かう。剣が峰は風があまり強くなく、空身の楽さもあって無駄にTさんと走って登り、すぐに後悔する。しかし、拍子抜けするほどあっさり剣が峰へ到着。これまた初めての富士山剣が峰に喜び、晴天に感謝した。全員で3,777m地点に到着すべくジャンプして、記念撮影を終え、下山することにした。
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下山時は、もう雪が緩み始め、クラストは溶け、かなり安心して下って行った。傾斜が緩やかになると、スキーヤー、ボーダーを眺めながら、シリセード大会、あっという間に下って行く。また、アイゼンを外してグリセードにトライしてみたが、なかなか足腰に力が必要で結構しんどかった。技術が足りないのか、今後またやってみよう。雪が緩んでるので安全に下れるが、斜面が凍ってたら、滑った場合止めきれない可能性があるので、時と場合による危険な技と思われた。

雪の斜面を滑っていくと、あんなに時間のかかった斜面を、あっという間に下れるので、なんとも複雑な心境だ。軽快に下り過ぎて、ルートを外し、宝永山へ近づき過ぎたので、改めて現在位置を確認し、ルート訂正して、西へトラバースしていく。下りの方がルートミスの可能性が高いので、用心が必要だ。夏道に合流し、アイゼンを外すと、登山道を下りていく。そろそろ下るのも飽きたところで、六合目に到着。ちょっと腰を下ろし、名残惜しい山行を振り返りつつ休憩する。そうしているうちにもキャンプ道具を背負って登って行く人々がいる。五合目に到着し、最後のフェンスをこれまた華麗に飛び越え、山行の達成を喜び合った。帰りも渋滞はほとんど無く、大津SAで晩ご飯を食べ、解散。新名神は綺麗で早かった。

今回、最高の晴天に恵まれ、日焼けで顔がヒリヒリするが、非常に楽しい山行が出来た。企画頂いたWさん、そして素晴らしいパーティーに感謝。


富士宮口五合目出発4:00-六合目-新七合目-元祖七合目7:30-八合目-九合目-富士宮口山頂10:30-剣が峰11:30-富士宮口山頂12:00-富士宮五合目到着14:30

白馬岳 主稜2

白馬岳 主稜                   2018年4月29日ー30日
                                 I瀬 M田 T(記)

 当初3連休を取って前穂高北尾根へ行く予定だったが、諸般の事情により
2連休しか取れず、2日で行けるルートとして白馬主稜へ変更することにする。
 28日(土)22時、何とか配送業務を3時間の残業で終わらせ、慌てて支度をして
白馬へと出発する。一週間の残業続きで早や下山後のような体のだるさだが行くしかない。
 翌4時、白馬駅前のコンビニでビバーク中のM田君と合流して更に30分ほど
仮眠後、猿倉山荘を出発する。天気は予報通り快晴で、出だしから暑い。1時間ほどで
白馬尻到着。8峰を目指して右の尾根に上がる。雪崩が起きやすい地形らしく確かに
嫌らしいが、既にあらかた落ちたようで雪は固くよく締まっている。冬季は少なくとも
斜面の中心部を登高することは避けたい。前後のパーティと抜きつ抜かれつしながら
ピークを越えていき、次第に痩せ尾根となる。黙々と歩くうちに5峰辺りに来たようだ。
 暖気で雪が切れている箇所が多く、その通過に労力を費やす。雪が付いてないと
単なるグサグサの脆いブッシュで残雪期のみの登高ルートであることも頷ける。
 さて12時を過ぎると気温も一段と上がり、首筋や顔面が日焼けで痛くなってくる。
 サングラスを取ると30秒も目が明けていられない。クリップオン式の中途半端な
サングラスを持参したがそれではやや役不足だった。横から光が入ってきて目が痛い。
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やがて4峰あたりからポツポツとテン場跡が現れ、我々を誘惑する。何個か目に現れた
やや広めのサイトに心を奪われ、整地してテントを張ることにする。快晴無風気温は
20度はあろうかといった感じでザックのチョコレートも溶けてしまった。最後の雪壁を
望みながら、早速冷えたビールを開ける。58年生きてきて一番旨いくらいの味だった。
この暑さではM田君が担ぎ上げた香住鶴はややヘビー過ぎた。I瀬君は担ぎ上げ棄権。
 春山はやはりビールだ。(重たいが)
 さて、日没とともに寒くなったのでテントに避難し鍋にかかる。まあまあの味だった。
デザートの梅酒入りゼリエースが甚く好評だったので来年も作ろう。久しぶりの食当にも
気合が入る。稜線で過ごすこの時間が私は大好きだ。明日の好天を確信し、シュラフに
潜り込む。その割に一晩中テントがパタパタ揺れ、雨か雪らしきものも落ちてくるので
天気予報は外れたのかと悩む。しかしよく考えたら快晴無風に慣れ過ぎているだけで
大した風雪ではなかった。(夜中の用足しは本当に危ないので次回は安全な和式を作ろう!)
 朝430、M田君に起こされる。すわ、寝坊かとも思ったが、よく考えたら今日は
最後の雪壁を登って頂上から大雪渓を下って帰るだけなので焦ることもないことを
悪い頭で思い出す。疲れで頭も回らない。最後の雪壁到着730。ロープを出す予定で
スノーバーやデッドマンの使用法やボディビレイについておさらいをするが、取り付いて
みると朝で雪も安定しており、なによりバケツ状態なのでノーザイルで行った方が早くて
安全だとみてダブルアックスで登る。傾斜は若干緊張する60度だが左手に持ったクオーク君
がよく頑張ってくれた。右手のエアーテック君はいつも通り。固い雪と柔らかい雪が複雑に
混じりあっているのでデッドマンかスノーバーかはよく判断しないといけない。また打ち
込みにはハンマーヘッドが要るのでトップは持参必須。60mほどを登り最後の乗越をエイ
やーで越えれば、突然小屋の匂いが。とともに頂上の石柱が眼に。このダイレクト感が嬉しい
のとやや興ざめなのと。
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 頂上で記念撮影などをしながら1時間ほど微睡(まどろ)み、下山開始。途中小屋で
記念品などを買いに寄ったりしながら小雪渓、大雪渓を下る。大雪渓はよく事故のある
所らしいがところどころに落石が落ちている。たまに別の沢筋でブロックが音を立てて
崩壊しているが、雪崩を誘発するほどの雪は残っていない。GWということで登ってくる
登山者も一杯だ。3時間ほどをかけて筋肉痛に耐えながら雪渓を下り、猿倉の駐車場に戻る。
(1130)
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NOTES:
 ・快晴は期待通りだったがあまりに日差しが強くて困った。水を大量消費するのと目が
  痛いのと冬用の防寒装備は要らなかったが、これが毎年とは限らないので油断できない。
 ・ベニヤ板で自作デッドマンを準備したが出番は来なかった。(次回?)
 ・白馬主稜はGWはよく混む。3~4月中頃が楽しいかもしれない。
  が、頂上に突き上げる雪の稜は何回来ても飽きない。7時間で速攻日帰りの単独若者も
  いた!帰りの雪渓はヒップそりが有効と思われる。
 ・今回お疲れ気味ということでかなり装備は分担して頂いた。自分としては情けないが
  年寄りを労わる心も重要。(メンバーの皆さん、有難うございました)
 ・ちなみに渋滞を9時間ほどかかって伊丹自宅に戻ったが、次の日朝6時からまた仕事、
  その日はまた2時間半残業、その次の日は倒れかけた。GWにまともに山に登るのは
  なかなか苦労する。まだ大企業にいたころの常識が残っているが、それが普通だろう。
 ・黙々と引っ張ってくれたI瀬君、100Lザックで気合を見せてくれた(最初だけ?)
  M田君、ご苦労様でした。そして有難うございました。また行きましょう!


   






2018.4.29~30 白馬岳主稜

2018.4.2930 白馬岳主稜 メンバーTMI(記)

 

いつかは登ってみたいと思っていた白馬岳主稜。

今回、漸く、そのチャンスが巡ってきた。

当初の予定を変更したTリーダー、M君パーティの計画に乗せて貰うことになった。

しかし、雨男実績が不動のもの⁉となりつつある自分が参加して、天候は大丈夫なのだろうか。

さて、結果は如何に・・・。
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4
月29日(日) 快晴
予想に反し⁉、日本列島は、移動性高気圧に広く覆われ2日間の晴天が約束される予報となった。

自称、『日頃の行いが良い⁉』というM君のおかげか(笑)
前夜、自宅を出発し、交代で運転しながら白馬村へ向かう。

白馬村で、東京からの参加となったM君を拾い猿倉へ。

幸運なことに二股から猿倉(標高1,210m)までの林道が開通していた。

準備で装備分けをしていると、100Lの大型ザックご持参のM君が、テント、共同食料、ロープ全てを持ってくれるという。

M君とのテント山行は初めてなので、「ホンマに大丈夫なのか?」と思いつつ、軟弱なおっさんは、素直にお言葉に甘えることにする() M君、ありがと‼

猿倉からは、沢山付いたトレース跡を辿って登って行く。

流石にGW、人気の白馬岳あって登山者はかなり多い。快晴の太陽が眩しい。

白馬尻の大きなデブリを越えて右に折れ、大雪渓を横断し、尾根末端から取り付く。
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標高1,600m付近から急登が始まり、1,700mを越えた台地上でアイゼンを着け、ストックをピッケルに持ち替える。
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快晴は有難いのだが、異様に暑い。快晴を見越して薄着にしてきたにもかかわらず・・・。

先行者のトレースを辿り、標高1,900m付近の岩場を右から巻き、稜線に戻って雪稜の階段を黙々と登る。
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何度か休憩を挟みながら、1100ころに漸く八峰に到着。

八峰から五峰までは、所々雪が切れてシュルントが発生し、脆い岩登りも相俟って更に疲れる。
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階段状のトレースを黙々と辿り、うねる豪快な雪稜を越えて行く。
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暑さと疲れで、ヘロヘロになりながら、高度を稼ぐマシーンと化す。
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勿論、景色を楽しむ余裕もなく、いくつもの急な雪壁を淡々と登り、いつの間にやら四峰へ。

リーダーが四峰で先行者のテン場跡を見つけて、「今日は、ここまで!」と言わなければ、高度を稼ぐマシーンは、そのまま頂上まで抜けてしまうところだった()
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見上げれば、最後の雪壁を登って行く何組かのパーティーが見える。ロープは使っていないようだ。

M君が、四峰と三峰のコルあたりで、良いテン場跡を見つけてくれたので、そこで荷物を下ろす。(標高2,620m
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整地してテントを張り、中に倒れ込む。数秒で眠りにつける程の、お疲れモードであった。

Tリーダーが多忙の中、用意してくれ、M君が担ぎ上げてくれた鳥寄せ鍋が、疲れた身体に沁みる。

飲まない自分は、ついつい酒を持ってくるのを忘れたので、2人に弄られる。申し訳ございません!

M君は、Tリーダーと数回、冬山に行っている筈なのに、水の作り方、テント内の作法で色々と洗礼を浴びていた。自分もついこの間まで、そんな感じだったような()
そして1900ころに眠りに着く。

 

コースタイム:猿倉駐車場06500810白馬尻08200835尾根末端~1100八峰11301145七峰~1210六峰~1330五峰~1350四峰~1410テン場

平面距離:4.84km、累積標高(登り)1,534m

 

430日(月) 晴れ

夜半過ぎに、強い北西風が、テントを叩く音で目が覚める。

天気図的には、崩れる心配がないはずだが・・・、そんなことを考えながら、再び眠りに着く。

0430ころ、M君の一声で目覚める。爆睡で約30分寝坊する。

昨日の残り具材と棒ラーメンで満腹となり、重い身体を引きずり、準備して出発する。
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本日も快晴、朝陽に照らし出された周囲の山々が美しい。

アイゼンを効かして、一歩一歩ダブルアックスを交えて高度を稼いでいく。階段状だが滑落は許されない。
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三峰へは右から急な雪稜を左上し、二峰直下で休憩を挟む。

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二峰は、直下の岩場を右から回り込んで抜ける。
最後の雪壁は、そこそこ傾斜はあるものの階段状でロープを出さずとも行けると判断し、ダブルアックスで登る。
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そして、雪壁を抜けると、そこは白馬岳の頂上だった。

少し、あっけないような気がしたが、トレースに随分助けられたからだと納得する。
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3
人で固い握手を交わし、記念撮影して、のんびりと過ごす。
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風も弱く、穏やかな山頂で景色を堪能した後、下山開始。
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大雪渓を時折、颯爽と滑り降りるスキーヤーを横目に淡々と下り、2時間程で白馬尻へ。
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GW
前半最終日にもかかわらず、沢山の登山者が大雪渓を登って来ていた。

白馬尻から林道のトレースを辿り、猿倉で装備を解き、約1日半の山旅を終える。

 

帰りは小日向の湯で汗を流し、時折、渋滞に捕まりながらも何とか日が変わらないうちに帰宅。

Tリーダー、M君、計画に乗せていただき、ありがとうございました‼そして、お疲れさまでした‼

 

コースタイム:テン場06400710三峰~0740二峰~0805白馬岳08450900白馬山荘09051100白馬尻~1150猿倉駐車場

平面距離:6.55km、累積標高(登り)360m(下り)1,752m

2018.4.27 残雪の福井 経ヶ岳(越前駒ヶ岳)

2018.4.27 残雪の福井 経ヶ岳(越前駒ヶ岳) メンバー友人、I(記)

 

3月の荒島岳の帰り道、北面の顕著な白い頂に目が留まる。

調べてみると経ヶ岳だった。

雪山希望の友人とともに、残雪の経ヶ岳に登ってみた。
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4
27日(金) 曇り後晴れ

奥越高原青少年自然の家の奥にある駐車スペースに車を停めて出発する。(標高610m

保月山の先に見えるラクダのコブのような岩峰が印象的だ。
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林道を暫く歩くと左手に登山口の標識がある。

気持ちのいい新緑の樹林帯を登ると、尾根と合流する。

ここから緩い坂を一登りすると再び林道に出る。

ここまで、約45分。無雪期は車が、この辺りまで入れるようだ。

林道を跨いで、急坂が始まり、黙々と高度を稼ぐ。

途中にアダムとイブという看板のかかった2種の樹木が寄り添った珍しい木がある。
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保月山に近づくにつれ、残雪がチラホラ出てくる。

保月山は、休息にもってこいの開けた山頂だ。

東に杓子岳と中岳が見えるが、ここから経ヶ岳は未だ見えない。
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一旦、コルに下り、下から見えていたラクダのコブのような岩峰を右、左と巻いて登っていく。

雪がたっぷり付いていれば、ルートファインディングが必要な所だろう。
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残雪の斜面を登って行くと、こんもりとしたピークの杓子岳に到着する。

漸く見えた経ヶ岳と、ピークから火口源へ切れ落ちる荒々しい火口壁が良い雰囲気を醸し出している。
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見晴らしのいい雪原を下り、笹原を登ると中岳ピーク(標高1467m)。

エネルギーを補給し、雪の斜面を一旦下り、最後の急登にとりかかる。
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雪があれば、苦しい登りだろうが、全くない。ひたすら、笹トンネル下の脆い急坂を登る。
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やがて傾斜も緩くなり、一登りすると、標識が見え、経ヶ岳山頂に到着する。(標高1625m
山頂は、笹原に囲まれているが、360度の素晴らしい展望だ。三角点は少し先の笹原の中にある。
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昼食を食べて、白山、荒島岳等の写真を撮ったり、昼寝したりと思い思いにのんびりと寛ぐ。
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あっという間に2時間⁉が過ぎ、完全に休息モードの身体を奮い立たせ、下山にかかる。

3回ほど休憩を挟み、3時間ほどかかって駐車場まで戻る。

せっかく持参したピッケル、アイゼンは、やっぱり使わずじまい。次回は、もう少し雪のある時期に再訪したい。

帰りは近くのトロン温泉で汗を流し帰路に就く。長丁場の日帰り山行、お疲れさまでした‼

 

コースタイム:駐車場06000755保月山08100850杓子岳~0905中岳09351015経ヶ岳12151300杓子岳13201350保月山14101530駐車場

平面距離:10.22km、累積標高(登り)1,329m

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