2018年06月

2018/6/26 比良 明王谷~奥ノ深谷

 沢デビューのメンバーとともに奥の深谷で戯れてきました。

〇メンバー
  Ⅿ下、Y岡、OKD(L、記)
〇装備
  50mロープ、マスターカム#5、基本沢装備
〇コースタイム
  7:40 入渓
  9:40 三ノ滝上
  11:20 4段40m滝上
  13:40 登山道交差点(遡行終了)
  15:10 防村駐車場
〇行程等
 今回が初沢というメンバーを含めての沢登りとなる今回、グレードはもちろん遡行時間や下山路等も含めて勘案し、比良の奥ノ深谷に行くことにした。
 早朝に兵庫を出発し午前7時過ぎに防村駐車場に到着、準備を整えていざ出発。
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 今回が沢デビューといえどもメンバーは常日頃からクライミングに勤しんでいることから、今回は下から通しで遡行しようということになり、駐車場すぐの明王谷から入渓する。
 連日で増水した沢も少しは落ち着いてるかと思ったがそこそこの水量で、三の滝を突破できるのかと少々不安になる・・・。
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 二ノ滝を超え、その先の小滝もこなすと沢は左に屈曲し、見えないその先は轟音と水煙・・・三の滝である。
 その淵は深く、濃い緑色で、瀑風にさらされた水面は白波が立っていた。
 三の滝は滝裏からアプローチ、果たして水流に捕まらず抜けきることができるのか・・・意を決して滝裏に進入、ジリジリとトラバースで歩を進め、最後はスタンスを蹴って一気に滝を抜けた。
 後続は万一に備えロープで確保し、水流に巻きこまれないよう引き抜いた。
 抜けた先の左岸側は広めのスペースとなっており、そこからロープを引いて左岸リッジを登攀したが特に緊張する個所もなく意外にあっさりと抜けることができた。
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 その先は、出合を超えてようやく奥ノ深谷に進入、立派な4段40m斜瀑下で一旦休憩を取ってこの滝は右手を登る。
 1段目から3段目まではどうということはないが、4段目の釜がなかなかの水量で渦巻いており、ここは渋いへつりで切り抜けた。
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 その後は小滝を快適に、極力水線を行きながら、時には弾き返されながらの遡行。
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釜では恒例の飛び込み大会を開催し、きれいなナメ床を過ぎると登山道と交差、遡行終了となった。
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 今回、沢登り初心者を連れての遡行となったが、ここ奥ノ深谷はコンパクトにまとまった景色も素晴らしい沢で、技量に合わせて直登や巻きを選択しながら登れる沢講習にはうってつけの沢ではないだろうか。
 ちょっとヒルの心配だけがあったけど今回は姿を見ることもなく、同行の2人も快適な遡行を楽しんでもらえたのではないでしょうか。
 

滋賀県・八池谷 沢登り 2018.6.24

滋賀県・八池谷 沢登り
日時:2018年6月24日
メンバー:ⓂM田、K谷、S、I橋(記録)


午前7時に谷上駅にてK谷さんの車にピックアップしていただき、滋賀県・八池谷へ向かった。
天候はこれ以上ない晴天で、前日まで空を覆っていた雨雲の姿はない。ⓂM田さんとK谷さんが揃って山に行く時は晴れるらしい。今回も2人の晴れ男の力が効いたようだ。
しかしここで事件が。なんと途中立ち寄ったコンビニでⓂM田さんが財布の中身を忘れたことに気づき、高校生のI橋からお金を借りる羽目に。普段の行いが良いから山に行く日は天気がいいと言い張っていたM田さん。こんな大失態があった日には天気が崩れるかもしれないとメンバー全員に不安がよぎる。
午前9時にガリバー青少年旅行村の駐車場に到着。準備を整え、9時半に駐車場を出発した。歩くこと20分、アプローチで迷ったが予定の入渓地点に到着した。


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入渓から10分。魚止めの滝に到着。ロープを1本出し、滝に取り付いた。ⓂM田さんがリードで登り、続いて残る3人が登る。

続いて障子ヶ淵に取り付く。ここからはパーティを二つに分け、ロープを2本使ってK谷・I橋、ⓂM田・Sで組んで登る。
相手の姿が岩陰に隠れて見えず、滝の音でお互いの声が聞こえないビレイは不安でいっぱいではあったが、ロープの流れを見てクライマーの動きを想像し、それに合わせたビレイをするのはなかなか頭を使うものでこれもまた面白かった。K谷さんが「沢登りをすると頭が冴える」と言っていたのはこういうことが続くからなのだろうか。


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なかなか日に当たることが出来ず凍えながら障子ヶ淵を越え、さらに遡行を続ける。障子ヶ淵の上部にて登攀中だったⓂM田さんがグランドフォールする事態が発生。落ちた際にM田さんに怪我がなかったのが不幸中の幸いであったが、沢の登攀には細心の注意が必要であるのだと改めて感じさせられた瞬間であった。


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その後は空戸の滝まで上がり、大岩壁を登って午後12時20分に大摺鉢に到着した。大摺鉢で昼食を取ったあとはお楽しみの飛び込みタイムである。K谷さん以外の3人はビビりながらも滝壺へ飛び込んでいく。これも楽しい思い出のひとつとなった。


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午後13時10分、大摺鉢を出発しナメ床の美しい渓流を登って行く。10分ほど歩いたところでゴルジュが現れた。ゴルジュの上部から太陽の光が差し込み、澄んだ水はさらに美しくそそり立つ岩の合間を流れる。その美しい景色にしばしの間目を奪われていた。
しかし、その美しいゴルジュを通過するのにも苦労した。K谷さんが軽々と登った2m弱の壁をあとに続く3人はなかなか登れない。登ろうとしてもすぐに落ちてしまう。ついには2人がK谷さんが出したお助けロープを使ってなんとか登りきった。



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美しいゴルジュを後にし、最終目的地である貴船の滝に向かって巻道を歩く。だんだんと水が流れ落ちる音が聞こえてくる。入渓から4時間、ついに貴船の滝に到着した。八池谷の中で最大級の大きさを誇る貴船の滝はその滝壺まで歩み寄ると思わず滝の流れが起こす爆風に押し倒されそうになる。高くそびえ立つ滝はまるで天へと続く道のような様相で、滝の上から差し込む光がさらに幻想的で雄大な景色を作り出していた。




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滝の上部へ回り込み、K谷さんが貴船の滝を登るための準備に取り掛かる。懸垂下降で滝の下部まで降り、そこからアッセンダーで確保を取りながら登っていくK谷さん。轟々と流れ落ちる滝の横を登るK谷さんの姿を見て、ただ「すごいなぁ」と見つめることしか出来なかった。実はI橋にとってはこの沢登りが沢デビューであった。まさか初めての沢でここまでの光景が見られるとは思っていなかった。今回の沢で沢の面白さと凄さを味わえた良い山行だったと思う。




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貴船の滝でK谷さんが登ったあと、遡行を打ち切って一般登山道を駐車場に向けて下り始める。途中、大摺鉢で休憩した際にはSさんが沢にかかる倒木によじ登り始めたのには驚いた。さすがはK谷さんにお猿さんと言われたほどの人は元気の良さが違う。


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大摺鉢からは30分ほど歩き、15:30に駐車場へ到着した。

今回の山行では前日まで雨が降り、当日の天気が心配ではあったが無事に晴れてくれた(途中その天候を揺るがしかねない事件も起こってしまったが…)。水量も少し多く、苦労を強いられる場面もあったがおかげで普段よりも一段と迫力を増した貴船の滝を拝むことも出来た。
これからは夏になるにつれ、会でも沢登りに出かける人が増えていくだろう。会の皆さんが楽しく有意義な沢登りができることを願っています。


2018.6.16 若狭うつろ谷

2018.6.16 若狭うつろ谷 メンバー友人、I(記)

 

今年の沢始めとして手頃そうな、うつろ谷を選ぶ。

天気は勿論⁉微妙・・・。とりあえず行ってみることにする。

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6
月16日(土) 曇り後晴れ
林道終盤が凸凹の悪路に変わり、普通車は行けないことはないが、しんどい。

赤坂山登山口に車を停める。5台ほど駐車可能だ。

簡易トイレと赤坂山登山口と書かれた立派な看板が設置されていた。

準備して橋の手前右からうつろ谷に入る。アプローチが楽なのは嬉しい。
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草の生い茂る右岸を進み、堰堤を3つ越えて入渓する。

カーブを左に曲がるとF110m滝、ロープを出す。
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右岸を目指して釜に入るが、思った以上に深く、冷たく、水流が強くでプチパニックに。

滝の左の岩場にしがみつき、急いで釜から上がり、中段の石にロープをかけてビレイ。

F29m滝は、蔓のブランコが有名⁉
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ロープを出して滝の右から取り付くが、中段の乗越しのふんぎりがつかない。

結局、右の残置に逃げてしまい、木の根を掴みながらのエテ登りに・・・。

声が届かないので、笛でやり取りする。

F3312m
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F4
15m滝、ぬめって滑りそうだったので、ロープを出す。

中盤で岩の割れ目にカムを噛ます。ここも笛でやり取り。
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3m
滝?
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F5
、トイ状多段斜滝10m
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F6
210m滝は、真ん中から2段目はシャワーを浴びて越える。
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F7
25m滝は、左から越える。(第2の連瀑帯)
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F8
28m(上段5m下段2m)滝は、友人にそそのかされて⁉トライするも、シャワーが冷たすぎて精神的に敗退。左岸を小さく巻く。
以後、途中まで震えに悩まされる(涙)
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F9
7m滝は、右から越える。
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3
4m
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F13
、斜滝4×7mは右から越える。
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廊下の出口にある4m滝は、右から滝を跨いで左に抜ける。
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ここで右から3m7mの滝が出合うが、左のF145m滝を登る。
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F15
8m滝(逆くの字)は右手の中段に残置が見えたので、ロープを出す。
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易しそうに見えたが、取り付いてピンの意味が分かる()
ここも笛でやり取り。友人は、すんなり登ってきた。
3m
ナメ滝から、F16、ナメ滝L20mが続く。
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1m
滝?
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そして明瞭な二俣(標高660m付近)、トポ通り左に進む。
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暫くは穏やかなナメ滝が連続する。
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終盤も小さい滝がポツポツと現れ、飽きさせない。
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やがて沢の水も涸れ、明王ノ禿付近稜線の登山道へ飛び出すかと思い込んでいたが・・・小さな沼地に突き当たる。

おかしいと思い地図を確認すると、どうやら814mピークの辺りだとわかった。

低い灌木帯の藪を右往左往して、稜線東側斜面の登山道に出て一安心。

登山道は、稜線東側の斜面を少し下り、明王ノ禿へ登り返す。

明王ノ禿からの琵琶湖の眺めは最高だったが、日本海からの強く冷たい北西風が吹きぬけて寒い。
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靴を履き替え、赤坂山へ。

有名な高島トレイルだけあって、沢山のハイカーが行き来していた。

山頂東側で風を避けながら、ランチタイム。

琵琶湖から伊吹山に至る景色が素晴らしい。

マキノの有名なメタセコイア並木も眼下に見える。

1時間程景色を堪能し、下山は、栗柄越分岐から明瞭な登山道を登山口まで下る。

 

うつろ谷、コンパクトながらも、沢山の滝が詰まった登り応えのある楽しい沢でした。

明王ノ禿と赤坂山のコルに出るには、二俣(標高660m付近)を右手に進むとよさそうです。(終盤がラクかも⁉)

アプローチ良し、抜けてからの展望良し、ヤマビルもいなかったし⁉

これでもう少し近ければ、言うことなしなのだが・・・。

 

コースタイム:登山口07150735F10835F40910F81005F151025二俣~1135標高814付近登山道~1150明王の禿~1240赤坂山13351345栗柄越~1430登山口
平面距離:6.54km、累積標高(登り)800m

万ヶ谷(阿舎利山系)沢登り

山行日
山域、ルート
万ヶ谷(阿舎利山系)
活動内容
沢登り
メンバー
K谷(L)、M田、Y村(記)、S

万ヶ谷(阿舎利山系)山行記録


天気は快晴です。なんとか4名が日野原発電所前に集合し(遅刻大変すみませんでした)、
準備体操して10:15に入渓。国道からすぐ見えていたソーメン滝から始まります。


水量も水温もちょうど良さそうです。左側から登りますが、久しぶりの山行で足元がおぼつきま
せん。
しばらく進むと二ノ滝(3段滝)です。どこがどう3段なのかよくわかりませんが、ロープ必須の手強そうな滝です。

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二ノ滝

K谷さんがするすると先頭を登っていかれるのを動画で撮影。
続いて登ろうとしますが、2本目のロープがぐるぐるスパゲティ状態になってしまい、解くのに大変手間取ります。
ロープの扱いは絶対適当にしてはいけないというのを身をもって知ります。
登り始めると足元がおっかなくて冷や冷やです。M田さんが励ましの声を掛けてくれます。
あんまりびびってしまい、せめて軍手を外した方が手元がましかなとわちゃわちゃして、軍手を落としてしまいます。
SさんMさんが余裕で登ってきて、私の軍手も拾ってきてくれました。
K谷さんが教えてくださったビレイの支点の作り方も、ホルイで練習しなくてはと思いました。

冷や冷やした3段滝の後は楽しい沢歩きです。
しばらくすると小さな滝が連続してただただ楽しい。

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連瀑帯
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連瀑帯では胸元くらい深い水につかる場面もありますが冷たすぎないのでそれも楽しい。
先頭交代しながら前進しすると、最後の大滝が。
なかなか立派な滝です。SさんとMさんが童心に帰り、滝に打たれて大満足です。

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私は滝に打たれる勇気は足りません。
左の巻き道は気が抜けない感じの斜面ですが、ロープを出してくださいます。
大滝を抜けると、もう14時半だったかな。
皆空腹で、昼食です。

昼休憩後、しばらく沢沿いに進むと左手に林道が見え、斜面をきゅきゅっと登って林道歩きとなりました。
最後は舗装路を歩いて日野原集落から発電所横の車へ戻ります。

帰りは、気持ちよい楓温泉に入って帰りました。
K谷さん、M田さん、Sさん、大変楽しい山行をありがとうございました。
また日を開けず沢靴を履いて、体力も戻していきたいと思います。

2018/6/14 西大台 サマーコレクション

  梅雨の晴れ間を縫って、西大台ケ原サマーコレクション(9P)にクライミングに行ってきました。

 メンバー
  A井、N川(会外)、OKD(L、記録)
 装備
  50mダブルロープ、クイックドロー20本、スリング長短(240㎝含む)各自数本
  カラビナ(環有、無)各自数個
 
 行程(コースタイム等)
 〇6月13日(水)
  16:00~16:30
   大台ケ原ビジターセンターで入山レクチャー受講。
  16:30~17:30
   取付きルートのシオカラ谷下降地点まで確認。
   その後、いったん下山して道の駅上北山で温泉、買い出し等済ませ、ビジターセンター駐車場に戻り小宴会。
 〇6月14日(木)
  6:40 大台ケ原ビジターセンター発 → 8:10 サマーコレクション取付き → 8:30 登攀開始
  → 14:20 登攀終了 → 15:30 大台ケ原ビジターセンター着

 コース状況等
 〇アプローチ(6:30~8:10)
  ビジターセンターからシオカラ谷方面へ遊歩道を歩き、15分程したところで看板が出てくるのでそこから右へ入り、水平に伸びた踏み跡をたどる。
  トラバース道を10分程進んだところで幹に赤テープを巻いた木を発見、そこからルンゼを下るが...岩場の基部に近づきたい気持ちがはやり、ややトラバース気味に下ったのが大間違い、野バラオンパレードの大藪漕ぎを強いられた。
  その後は素直にシオカラ谷が見えるまで下降、西側に見える岩場を目指すと自然とサマーコレクションの取付きに導かれた。
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 〇1P目(5.5)8:10~8:50
   1P目は容易なルンゼ。ノーロープでそれぞれ登攀。1P目というよりはアプローチの延長のような感じ。
 〇2P目(5.10a? 30m、OKDリード)8:50~9:30
   2ピッチ目開始点に着くと「1995 SUMMER COLLECTION」と刻まれたカッコイイ金属プレートが目に留まる。 
 いよいよ登攀開始...が、いざ離陸すると朝一の緊張もあるのか思った以上に悪い。1ピン目を取り2ピン目を取ろうとした瞬間、まさかのスリップ・・・フォール・・・スタート地点に戻る。オンサイトならず 泣
   先日の小川山でもそうだが、朝一は緊張もあってうまく体が動かず、雑にいってスリップする。反省。
   その後は気持ちも吹っ切れ再び登攀開始。
   スラブ状フェイスでボルト間隔も狭いが、スタンスも細かいしムーブも分かりづらく体感的には「これで10a?」といった感じ。
 2回目仕切り直してからはノーテンで抜けられた。
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 〇3P目(5.10c/d?50m、OKDリード)9:30~10:10
   左の岩壁のコーナーに沿って登るフェイス。トポグレードでは10c/dとなっているが明らかに2P目よりは易しい。後半、若干ランナウト気味の部分もあるが特に困難な個所は無かった。
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 〇4P目~5P目(5.10c/d 15m&5.8 30m、OKDリード)10:10~11:30
   このルートの核心部で、うすかぶりのフェース。進むにつれて徐々に壁が立ってくる。
   ホールドもスタンスもいやらしいが探せば見つかるし、ムーブは素直でわかりやすい。
   核心といえば核心ピッチだが、自分には2P目の方が難しく感じた。
   そのまま切らずに5P目へとロープを延ばす。核心部で余裕がなく屈曲させてしまったロープが重く、易しいピッチなのに結構ヨレた。
   草付きバンドの太い樹木でピッチを切る。
 〇6P目(5.6 35m、A井リード)11:30~12:30
   なかなかルートが分かりづらいピッチ。上を見ても見つからず対面の壁にボルトを発見し、ビレイ点の立木から1段上がった所からボルトを目指して草付きをトラバースする。
   That’sアルパイン的なピッチで、ゲレンデクライミングばかりの人だと戸惑ったりグレードよりも難しく感じるかも。
   立木で支点を取れることからボルトも少なめで、ルートがわかりづらいかもしれないが弱点を行けば自ずと終了点に導かれる。
 〇7P目(5.9 30m、A井リード)12:30~13:00
   右へ延びるバンドを右上し、そこから左につながるクラックに沿って登っていくと、名物ハンドトラバースの水平クラック。
   水平クラックは15m程でホールドはガバガバだが、足元はキレッキレで高度感抜群!
   途中ハンドジャム等でレストしたり、ペース配分しないと結構ヨレる。
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 〇8P目(5.9 25m、A井リード)13:00~13:30
   ここからがこのルートの醍醐味。高度感あるカンテを快適登攀!
   壁は立っている部分もあるが、ホールドもスタンスも分かりやすい。
   まさしく、最終局面に向かってグングン登っていく感じ。
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 〇9P目(5.9 30m、A井リード)13:30~14:20
   いよいよ最終ピッチ。左に逃げたくなるが、そこは開拓者の思惑で左に逃げさせてはもらえません。
   右側の壁を巻くように取り付けられたボルトを忠実に辿っていく。
   このピッチも8P目と同じくホールドもスタンスもしっかりして快適に登っていけるが、さすがに9P目ともなると疲労も出てくる。
   快調に延びていたロープの流れがふと止まる。終了点に着いたのかと思ったが、なかなかコールがかからない。それからしばらくして再びロープが延び、ようやくビレイ解除のコール。
   続いて登ると、最後の最後に小ハング・・・ロープの流れが止まった理由が分かりました。
   そのまま越えようとするも疲れた体が持ち上がらない。安定した場所で体制を立て直し、最後は一気に乗っ越して、終了点へ到着。
   終了点で迎えてくれたA井君、続いて登ってきたN川氏とガッチリ握手を交わして今回のサマーコレクションを終了した。
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 〇下山(14:40~15:30)
   終了点である程度ロープやギアを片付け、水分補給と腹ごしらえしてからビジターセンターに向けて出発。
   尾根伝いに歩き、登山道と合流してビジターセンターに到着した。


今回のクライミングは、A井君が旅立つ前にいいルートをやりたいと思い提案した。
関西を代表するルートと言われるのも頷ける高度感もばっちりの素晴らしいルートでした。
フリーで抜けるにはルートの長さ、グレードとも体力的、技術的に今の自分には限界グレードのような気がする。初めのワンスリップが悔やまれるが、あとはノーテンフリーで抜けられたし、再訪する理由ができたと思って良しとしよう。
提案に二つ返事で応えてくれたA井君、終始最後尾を務め的確なアドバイスをくれたN川氏に感謝です!
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